JP2003033435A - 針組立体 - Google Patents

針組立体

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JP2003033435A JP2002013632A JP2002013632A JP2003033435A JP 2003033435 A JP2003033435 A JP 2003033435A JP 2002013632 A JP2002013632 A JP 2002013632A JP 2002013632 A JP2002013632 A JP 2002013632A JP 2003033435 A JP2003033435 A JP 2003033435A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状がコンパクトで組み立てが容易であり、
片手で操作可能な針組立体を提供する。 【解決手段】 針2と、該針が先端部に固着された針ハ
ブ31と、細長い棒状の本体41とその先端側に設けら
れた前記針上を摺動する針先保護部42とを有するプロ
テクター4とからなる針組立体であって、前記針ハブ3
1の先端側には内部通路33を有する筒状のハブカバー
32が設けられ、前記針ハブ31およびハブカバー32
は接合されて一体となったときに側孔34が形成される
形状を有し、前記プロテクター本体41は該側孔34内
に挿通された状態で先端側または基端側へ移動し、針先
21が保護される前には、該プロテクター4は針先保護
部42が前記ハブカバー32の内部通路33内に配置さ
れるように位置決めされ、針先21が保護される時に
は、該プロテクター4は先端側へと移動し、該針先21
が該針先保護部42内に収納される位置に位置決めされ
ることを特徴とする針組立体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、針組立体に関し、
より詳細には、血液などが付着した使用後の医療用針
が、誤って人体に突き刺さることを防ぐための機構を備
えた針組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、注射針のような医療用針は、金属
針と、金属針の基端側に設けられ、金属針を固定するた
めのハブと、該ハブに嵌合可能であり、金属針の針先を
覆って誤穿刺を防止するためのキャップとから構成され
ている。該注射針は、その刃先を覆うキャップを取り外
した状態で使用する。そして、使用後、再び該キャップ
により患者の血液や体液により汚染された注射針の刃先
を覆い、術者や患者、針を廃棄する者等が誤って鋭利な
刃先に触れて傷を負ったり、また、それにより肝炎や各
種伝染性疾患等に感染することを防止する。
【0003】使用済みの注射針を安全かつ容易に保護で
きる注射針組立体としては、従来、注射器の外筒を覆う
ように設けられた円筒状のシールドを、注射針の先端側
へ摺動させることにより、該注射針を保護するもの(特
開平11−342200号公報、特開平11−3190
90号公報、特開平10−127765号公報等)や、
注射針に近い位置にヒンジ止めされたシールドを、注射
針に対して回転させることにより該注射針を保護するも
の(特開平11−57005号公報、特開平10−24
8930号公報、特開平10−113392号公報)、
注射針に沿って軸線方向に移動可能なシールドにより、
該注射針の先端を保護するもの(特開平8−20620
4号公報、特開平7−250898号公報、特開平7−
148176号公報等)などがある。これらの従来の注
射針組立体は、両手による操作を必要とし、操作者は、
片手で医療器具を保持し、もう一方の手でシールドを移
動させて注射針を保護する必要がある。また、いずれの
注射針組立体も形状が大きいため、廃棄物量が極めて多
くなる。
【0004】一方、上記問題点を考慮して、片手で操作
可能な注射針組立体が公知である(特開平3−2342
64号公報、実開平6−63050号公報、特許第27
39840号公報、特許第2974299号公報等)。
これらの注射針組立体は、少なくとも注射針先端を保護
しうる針ガードが、注射針の軸方向に平行に設けられて
おり、その基端は注射筒まで延びている。注射針組立体
の使用後、注射器を保持している手のいずれかの指で針
ガードの基端側を先端に向けて押すことにより、該注射
針の先端が保護される。このような注射針組立体は、両
手による操作を必要としないため、操作者が容易に注射
針を保護することができるものである。しかし、これら
の注射針組立体は、針ガードを設けるために、針ハブに
注射針を挿入するための孔とは別に孔を形成したり、針
ハブ上に孔を有する別の部材を設けるなどして、針ガー
ドを挿入するための孔を作成する必要があり、針ガード
と針ハブの組み立て方法も困難である。また、硬質樹脂
からなる針ガードを有する注射針組立体(実開平6−6
3050号公報、特許第2739840号公報、特許第
2974299号公報)は、針ガードが注射針に沿わ
ず、注射針から距離をおいて平行に位置しており、形状
が大きく使用しにくくなる。さらに、これらの注射針組
立体は、針ガードがハブよりも先端側に設けられている
ため、その分だけ針の全長が長くなり、患者への穿刺が
行いにくくなる。また、可撓性樹脂からなる針ガードを
有する注射針組立体(特開平3−234264号公報)
は、針ガードの軸線方向に沿って切り込みを入れ、針ガ
ードを注射針に沿って先端側へと摺動させるときに、該
注射針は該針ガードの切り込みより該針ガード内へと収
納される機構を有するものである。しかし、このような
機構を有するためには前記針ガードに切り込みを入れる
ことが必要になり、工程が複雑である。また、このよう
な針ガードはかなり柔軟でなければならず、注射針保護
時に片手で該針ガードの基端部を押して、注射針上を摺
動させることは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記事情に鑑み、本発
明は形状がコンパクトで組み立てが容易であり、かつ、
片手で操作可能な針組立体を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために種々鋭意検討した結果、針ハブの側面
に開口を設け、プロテクターが針に沿って移動する構造
を用いることにより、形状がコンパクトで組み立てが容
易であり、かつ、片手で操作可能な針組立体を得られる
ことを見出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は先端に鋭利な針先を有
する中空の針と、該針が先端部に固着され、該針の内部
と連通する内腔を有する針ハブと、細長い棒状の本体と
その先端側に設けられた前記針上を摺動する中空の筒体
である針先保護部とを有するプロテクターとからなる針
組立体であって、前記針ハブの先端側には内部に前記針
および針先保護部を収容可能な内部通路を有する筒状の
ハブカバーが設けられ、前記針ハブおよびハブカバーは
接合されたときに外部とハブカバーの内部通路とを連通
しうる側孔が形成される形状を有しており、前記プロテ
クター本体は該側孔内に挿通された状態で先端側または
基端側へ移動しうることを特徴とする針組立体である。
本発明の針組立体に使用される針とは、注射針、採血
針、留置針、輸液セット用針、翼状針などの医療用針製
品である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の針組立体の好ま
しい実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明
の針組立体のうち、針先保護前の注射針組立体の一実施
例を示す縦断面図であり、図3は図1に示す注射針組立
体の、針先保護後の状態を示す縦断面図である。また、
図5は本発明の針組立体のうち、針先保護前の注射針組
立体の他の実施例を示す縦断面図であり、図6は図5に
示す注射針組立体の、針先保護後の状態を示す縦断面図
である。本発明の針組立体において、先端とは患者等に
穿刺する側(図中、右側)を、基端とは先端の反対側
(図中、左側)を指す。また、図示していないが、本発
明の注射針組立体1は、基端側にシリンジやコネクタ
ー、輸液用チューブ等を接続して使用するものである。
【0009】本発明に用いられる針2は、中空の管であ
り、その先端部には鋭利な針先21が形成されており、
該針先21は刺通抵抗を低くするために傾斜した刃面を
有している。該針2の材質としては、ステンレス鋼、ア
ルミニウム、チタン、あるいはこれらの合金等の金属材
料があげられる。
【0010】図1に示すように、前記針2の基端部に
は、針ハブ31が固着されている。その固着方法として
は、接着剤による接着や、熱による融着等があげられ
る。該針ハブ31は、該針2の内部と連通する内腔を有
する中空の管体であり、該内腔は基端側に向かって内径
が増加するテーパー状に形成されている。該針ハブ31
の先端側には、中空の管体であるハブカバー32が設け
られている。該ハブカバー32は、先端から基端へ貫通
した内部通路33を有しており、針2および後述するプ
ロテクター4の先端に設けられる針先保護部42の少な
くとも一部を収容できるように、その内径が該針先保護
部42の外径よりも若干大きく設定されている。また、
該ハブカバー32の長さは、プロテクター4の針先保護
部42の少なくとも一部を収容でき、かつ、後述する側
孔34の形成に差し支えない程度の長さであれば、特に
限定されない。該針ハブ31およびハブカバー32の材
質としては、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合体、ポリスチレン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の硬質材料が好ましく用いられ
る。図2は、図1に示す注射針組立体のA−A線横断面
図である。前記ハブカバー32の外周には、注射針組立
体1使用前に針2および針先21を保護するために該針
2および針先21に被せられるキャップ(図示せず)を
固定するために、図2に示すように複数個のリブ36が
設けられていてもよい。
【0011】前記針ハブ31およびハブカバー32は、
接合されて一体となったときに、外部とハブカバー32
の内部通路33とを連通しうる側孔34が形成される形
状を有している。その接合方法としては、エポキシ樹
脂、UV硬化接着剤等による接着、或いは超音波溶着に
よる溶着等があげられる。前記針ハブ31およびハブカ
バー32は、一体成形されたものであってもよく、その
場合側孔34が、切削等により作成されるか、あるい
は、ハブカバー32の一部が開閉可能であるように、ヒ
ンジ等が形成される。また、該側孔34の形状は、後述
するプロテクター本体41が挿通可能なものであれば、
特に限定されない。
【0012】図2を用いて、前記針ハブ31とハブカバ
ー32の接合の一例について説明する。前記ハブカバー
32は内部通路33を有する円筒状の筒体である。ま
た、針ハブ31はその外周に放射状に配置される4つの
リブ35を有している。該リブ35は針ハブ31が前記
ハブカバー32の内部通路33に挿入されたときに、該
リブ35が内部通路33の壁面に接する大きさに形成さ
れており、該リブ35がハブカバー32と接合されるこ
とによって該針ハブ31とハブカバー32は一体とな
る。図2に示すように、前記ハブカバー32の内部通路
33が前記リブ35により4つの通路に分断される場
合、後述するプロテクター本体41はそのうちの一つの
通路に配置される。
【0013】本発明の注射針組立体1の構成要件の一つ
であるプロテクター4は、細長い棒状の本体41を有し
ており、適度に柔軟な材料から形成される。該材料は、
具体的には、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリアセタール等である。該プ
ロテクター本体41は、前記側孔34内に挿通された状
態で先端側または基端側へ移動しうる。該プロテクター
本体41の断面形状は特に限定されないが、前記側孔3
4内に挿通される際の摩擦を最小限にするために、該側
孔34の形状に即したものであることが好ましい。例え
ば、側孔34の形状が四角形である場合は、プロテクタ
ー本体41の断面形状も四角形であることが好ましい。
この時、プロテクター本体41は断面形状が長方形の平
板状のものであってもよい。また、図2に示すようにハ
ブカバー32の内部通路33がリブ35により複数の通
路に分断される場合、該プロテクター本体41の断面形
状は、そのうち一つの通路と相似した形状であることが
より好ましい。該プロテクター本体41の先端側には、
該針2の針先21を収納可能な針先保護部42が形成さ
れている。該針先保護部42は、該針2を内腔に挿通可
能な中空の筒体であり、針2上を先端側または基端側へ
摺動可能であるように、その内径は該針2の外径よりも
若干大きく設定されている。
【0014】前記プロテクター4は、注射針組立体1使
用前および使用中、つまり前記針先21が保護される前
には、図1および図5に示されるように、前記針先保護
部42の少なくとも一部が前記ハブカバー32の内部通
路33内に配置されるように位置決めされる。注射針組
立体1使用後、つまり前記針先21が保護される時に
は、該プロテクター4は、注射針組立体1を保持してい
る手のいずれかの指でプロテクター4を先端側へ押すこ
とで先端側へと摺動し、図3および図6に示されるよう
に、前記針先保護部42内に針先21が収納される位置
で位置決めされる。
【0015】前記注射針組立体1には、前記プロテクタ
ー4を針先21が保護される前の位置に位置決めするた
めの、第一位置決め手段が備えられることが好ましい。
該第一位置決め手段は、図1に示されるように、前記針
先保護部42が前記ハブカバー32の内部通路33内に
配置された状態から、前記プロテクター4が容易に注射
針組立体1の先端側または基端側へ移動しないように位
置決めするためのものである。図4は、図1に示す注射
針組立体1の、針ハブ31の先端部付近の拡大断面図で
ある。該第一位置決め手段は、例えば、図4に示すよう
に、針ハブ31の先端部外周に設けられた凸部311
と、前記プロテクター4の針先保護部42内周に設けら
れた凹部421との係合によるものである。前記第一位
置決め手段は、針ハブ31の先端部外周に設けられた凹
部と、プロテクター4の針先保護部42内周に設けられ
た凸部との係合によるものであってもよいし、凹凸を設
けず、単に針ハブ31と針先保護部42との嵌合による
ものであってもよい。
【0016】また、前記注射針組立体1には、前記プロ
テクター4を針先21が保護される時の位置に位置決め
するための、第二位置決め手段が備えられることが好ま
しい。該第二位置決め手段は、図3に示されるように、
前記針先保護部42が前記針先21を収納した状態か
ら、前記プロテクター4が容易に注射針組立体1の先端
側および基端側へ移動しないように位置決めするための
ものである。該第二位置決め手段のうち、該プロテクタ
ー4の先端側への移動を防止するものは、例えば、図3
および図6に示すように、該プロテクター4の基端部に
設けられた係合アーム43と前記ハブカバー32の側孔
形成部321との係合によるものがあげられる。また、
後述するプロテクター4の指接触部が図3に示すように
該プロテクター4の基端側に設けられる場合、該指接触
部471が前記ハブカバー32の側孔形成部321と係
合するため、前記係合アーム43を設けなくてもよい。
また、該第二位置決め手段のうち、該プロテクター4の
基端側への移動を防止するものは、例えば、図3に示す
ように、プロテクター4の係合アーム43の先端部に内
方向に向けて設けられた突起44とハブカバー32の先
端部との係合によるものや、図6に示すように、プロテ
クター本体41から外方向に向けて設けられた突起45
とハブカバー32の先端部との係合によるものがあげら
れる。また、該第二位置決め手段として、図3に示すよ
うに、プロテクター4の針先保護部42の先端部内周に
設けられた突起46と針先21との係合によるものもあ
げられるが、これは前記突起44とハブカバー32の先
端部との係合、あるいは突起45とハブカバー32の先
端部との係合と併せて設けられることが好ましい。ま
た、プロテクター本体1に針先保護部42の基端側に、
図3に示すように外方へ反る緩やかにカーブした湾曲部
411、あるいは図6に示すような屈曲部412が設け
られている場合、前記突起46と針先21との係合はよ
り確実になる。前記第二位置決め手段は、該プロテクタ
ー4の先端側への移動を防止するものと、基端側への移
動を防止するものとが、少なくとも一つずつ選ばれて注
射針組立体1に設けられることが好ましい。
【0017】本発明のプロテクター4には、針先21が
保護される時に、注射針組立体1を保持している手のい
ずれかの指でプロテクター4を先端側へ押すために、指
接触部が設けられていることが好ましい。該指接触部
は、図1および図3に示すように、プロテクター4の基
端部に設けられた指接触部471であってもよいが、針
2の全長が短い場合は、図5および図6に示すように、
プロテクター4の先端側に設けられた指接触部472で
あっても、片手で操作できる限り差し支えない。その形
状は、注射針組立体1を保持している手のいずれかの指
が押しやすい形状であれば、特に限定されないが、図1
および図3に示すように、指が接する面に、指の形に沿
った円弧状の窪み473が設けられたものであることが
より好ましい。さらに、該窪み473には、指の滑り止
めのために多数のリブ474が設けられていることが、
針先保護操作が容易になりより好ましい。
【0018】次に、本発明の注射針組立体1の組み立て
方法について説明する。まず、針ハブ31の先端部に固
着された針2の針先21を、プロテクター4の針先保護
部42の内腔に基端側から挿通させ、該針先保護部42
を該針ハブ31の先端部外周に配置する。次に、前記針
2の針先21をハブカバー32の内部通路33内に挿通
させ、該ハブカバー32を該針先保護部42外周に配置
する。このとき、前記プロテクター4は、前記第一位置
決め手段により針ハブ31に固定されるため、容易に先
端側または基端側へ移動するおそれはない。本発明の注
射針組立体1は、このように構成が簡単で、組み立てが
容易である。注射針は、使用時に完全に露出している針
の長さが予め決められているため、従来の針ハブよりも
先端側に針先保護部を配置する注射針組立体の場合、針
先保護部の長さ分だけ針の全長が長くなり、患者への穿
刺が困難になる。しかし、本発明の注射針組立体1は、
プロテクター4の針先保護部42の少なくとも一部が針
ハブ31上に配置されるため、針2の全長は従来の注射
針組立体ほど長くなることはなく、患者への片手での穿
刺が容易に行える。
【0019】次いで、本発明の注射針組立体1の使用方
法について説明する。一般的に注射針を患者から引き抜
く際に、操作者は片方の手で注射針組立体を保持して針
を抜き、もう片方の手は患者の皮膚穿刺箇所を針の上か
らガーゼ等で押さえている。図1に示すように指接触部
471がプロテクター4の基端部に設けられている注射
針組立体1を使用する場合、操作者は針2を患者の皮膚
から引き抜いた直後に、注射針組立体1を保持する手の
いずれかの指で指接触部471を注射針組立体1の先端
側へ押し、針先21をプロテクター4の針先保護部42
内に収納する。一方、図5に示すように指接触部472
がプロテクター4の先端部に設けられている注射針組立
体1を使用する場合、操作者は患者の皮膚穿刺箇所を押
さえる手のいずれかの指、好ましくは親指を指接触部4
72に引っかけた状態で、針2を患者の皮膚から引き抜
く。これにより、針2は患者の体外に露出すると同時に
針先保護部42内に収納されるため、操作者に針先2が
刺さり、針2に付着した患者の体液により疾病に感染す
る可能性がより少なくなる。また、図1に示す注射針組
立体1を、図5に示す注射針組立体1と同様、針2が患
者の体外に露出すると同時に針先保護部42内に収納さ
れる方法で使用しても差し支えない。
【0020】本発明の注射針組立体1は、図1または図
5に示すような使用前の状態では、針先21を保護する
ために、針2上にキャップ(図示せず)を備えたもので
あることが好ましい。使用時には、該注射針組立体1
は、該キャップが取り除かれて使用される。
【0021】本発明の針組立体は、上記した注射針組立
体以外に、採血針組立体や留置針組立体の他、輸液セッ
ト用針、翼状針などの医療用針組立体などとしても使用
できる。いずれも、基本的な構造およびそれによる効果
は注射針組立体と同様であり、第一位置決め手段、第二
位置決め手段および指接触部は、適宜好ましいものが組
み合わせて設けられる。
【0022】
【発明の効果】本発明の針組立体は、側孔が針ハブとハ
ブカバーとの間に形成され、該側孔に可撓性樹脂製プロ
テクターを挿通したものであり、従来の針組立体のよう
に、プロテクターを挿通するための孔を作成する必要が
ない。また、本発明の針組立体はプロテクターが針に沿
って摺動するため、形状が大きくなることがなく、使用
に差し支えない大きさの針組立体を提供することができ
る。さらに、本発明の針組立体は組み立てが容易であ
り、製造工程も簡略化される。また、このような構造を
有することにより、本発明の針組立体は、針の全長が大
幅に長くならず、片手で容易に針先を保護することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の針組立体のうち、針先保護前の注射
針組立体の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】 図1に示す注射針組立体の、A−A線横断面
図である。
【図3】 図1に示す注射針組立体の、針先保護後の状
態を示す縦断面図である。
【図4】 図1に示す注射針組立体1の、針ハブ31の
先端部付近の拡大断面図である。
【図5】 本発明の針組立体のうち、針先保護前の注射
針組立体の他の実施例を示す縦断面図である。
【図6】 図5に示す注射針組立体の、針先保護後の状
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 注射針組立体 2 針 21 針先 31 針ハブ 32 ハブカバー 33 内部通路 34 側孔 4 プロテクター 41 プロテクター本体 42 針先保護部 43 係合アーム

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に鋭利な針先を有する中空の針と、
    該針が先端部に固着され、該針の内部と連通する内腔を
    有する針ハブと、細長い棒状の本体とその先端側に設け
    られた前記針上を摺動する中空の筒体である針先保護部
    とを有するプロテクターとからなる針組立体であって、
    前記針ハブの先端側には内部に前記針および針先保護部
    を収容可能な内部通路を有する筒状のハブカバーが設け
    られ、前記針ハブおよびハブカバーは接合されたときに
    外部とハブカバーの内部通路とを連通しうる側孔が形成
    される形状を有しており、前記プロテクター本体は該側
    孔内に挿通された状態で先端側または基端側へ移動しう
    ることを特徴とする針組立体。
  2. 【請求項2】 前記プロテクターは、針先が保護される
    前の、針先保護部がハブカバーの内部通路内に配置され
    る位置から、針先が保護される時の、該針先保護部が該
    針先を収納する位置まで、移動しうるように針組立体に
    配置されるものである、請求項1記載の針組立体。
  3. 【請求項3】 さらに前記プロテクターを針先が保護さ
    れる前の位置に位置決めするための第一位置決め手段を
    備えてなる、請求項2記載の針組立体。
  4. 【請求項4】 前記第一位置決め手段は、前記針ハブの
    先端部と、前記プロテクターの針先保護部との係合によ
    るものである、請求項3記載の針組立体。
  5. 【請求項5】 前記第一位置決め手段は、前記針ハブの
    先端部外周に設けられた凸部または凹部と、前記プロテ
    クターの針先保護部内周に設けられた凹部または凸部と
    の係合によるものである、請求項3記載の針組立体。
  6. 【請求項6】 さらに前記プロテクターを針先が保護さ
    れる時の位置に位置決めするための第二位置決め手段を
    備えてなる、請求項2に記載の針組立体。
  7. 【請求項7】 前記第二位置決め手段は、前記プロテク
    ターの基端部とハブカバーとの係合によるものである、
    請求項6記載の針組立体。
  8. 【請求項8】 前記第二位置決め手段は、前記プロテク
    ターの基端部に設けられた係合アームと前記ハブカバー
    の側孔形成部との係合によって、該プロテクターが先端
    側へ移動することを防ぐためのもの、および前記係合ア
    ームの先端部に内方向に向けて設けられた突起とハブカ
    バー先端部との係合によって、該プロテクターが基端側
    へ移動することを防ぐためのものである、請求項6記載
    の針組立体。
  9. 【請求項9】 前記ハブには先端部外周に凸部または凹
    部が設けられ、前記プロテクターの針先保護部内周には
    前記ハブの凸部または凹部と係合しうる凹部または凸部
    が設けられ、前記プロテクターには、基端部に前記ハブ
    カバーの側孔形成部と係合しうる係合アームが設けら
    れ、前記係合アームの先端部には、内方向に向けてハブ
    カバー先端部と係合しうる突起が設けられてなる、請求
    項1記載の針組立体。
  10. 【請求項10】 さらに、針先を保護するためのキャッ
    プを備えた、請求項1〜9のいずれかに記載の針組立
    体。
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