JP2005237639A - 安全留置針 - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来の誤穿刺防止対策の為の安全機構を備えた安全留置針においては、外針ユニットから引き抜いた内針をカバーする部材が、内針全体を収容する大きさを持つ必要があるために、留置針そのものの大きさが大きくなる。そこで、誤穿刺を防止するための機構を備えていながらも、コンパクトで、使い勝手が良く、誤穿刺を防止するための機構が確実に機能し、さらに構造も複雑でない安全留置針を提供する。
【解決手段】
内針8と針保護部材を含む内針ユニット1と、外針4を含む外針ユニット2からなる留置針であって、針保護部材は内針先端をカバー可能な針カバー部材24と針カバー部材24に連結される伸長可能なハウジングユニット13からなることを特徴とする安全留置針。
【選択図】図2

Description

本発明は、輸液、血液透析等に使用される留置針組立体に関する。さらに詳しくは、安全機構を備えた安全留置針に関する。
近年、医療従事者が血液で汚染された注射針等の鋭利な刃先によって、誤穿刺してしまうことによるエイズや肝炎ウィルス等への感染の危険性が問題となっている。そこで、内針と外針を含んでなる留置針組立体において、使用後の内針にキャップを再度かぶせることなくカバーして誤穿刺を防止する安全留置針が発明されている。例えば、穿刺後、留置針に備えられた釦を押すことによって、ばねによって内針が針カバー内部に引き込まれ収容されるという安全留置針が開示されている。(例えば特許文献1)
また、ばね式の針先保護手段が外針ハブの内部に配置され、内針を引き抜くことにより、外針ハブから針先保護手段が離脱し、それに内針の先端が覆われるという安全留置針が開示されている。(例えば特許文献2)
さらに、外針から内針を引き抜くときに、内針に備えられたスライド式のカバーが伸長し、針全体が収容されることを特徴とする安全留置針が開示されている。(例えば特許文献3)
特開平10−52499号公報 特開2002−102345号公報 特許第3400550号公報
従来の安全機構を備えた安全留置針においては、外針ユニットから引き抜いた内針をカバーする針先保護手段が、内針全体を収容する大きさを持つ必要があるために、留置針そのものの大きさが大きくなる。また、針先保護手段にばねを用いたものでは、そのばねの付勢力により内針の引き抜き抵抗が内針と針先保護手段の摩擦により高くなるために、内針引き抜き時に必要な力が増大し、使用感が悪化したりする問題があった。また、内針全体をスライド式のカバーによって収納する針先保護手段を有するものでは、縮めた状態のスライド部材長さを短くするのも限界があり、また、短くすることによって構造が複雑になってしまう問題があった。
そこで、本発明は、如上の事情に鑑みてなされたもので、輸液や血液透析等に用いられる留置針において、誤穿刺対策の施された、コンパクトで使用感の良い、構造が簡単な安全留置針を提供することを目的とする。
即ち本発明は、
(1)内針と針保護部材を含む内針ユニットと、外針を含む外針ユニットからなる留置針であって、針保護部材は内針先端をカバー可能な針カバー部材と針カバー部材に連結される伸長可能なハウジング部材からなることを特徴とする安全留置針及び、
(2)ハウジング部材と針カバー部材からなる針保護部材により、内針全体を覆うことが可能であることを特徴とする上記(1)記載の安全留置針及び、
(3)ハウジングユニットが複数の中空のハウジング部材からなることを特徴とする上記(1)若しくは(2)に記載の安全留置針及び、
(4)ハウジングユニットが内針の近位端に連結された状態で伸長可能であることを特徴とする上記(3)に記載の安全留置針及び、
(5)ハウジングユニットを構成するハウジング部材に、ハウジング部材を伸長させた後に再度縮小することを阻止するストッパーを備えていることを特徴とする上記(3)若しくは上記(4)のいずれかに記載の安全留置針及び、
(6)針カバー部材は金属部材であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の安全留置針及び、
(7)外針ユニットは、内針が挿通される内腔を有する外針と外針ハブ及び外針コネクター及び外針ハブと外針コネクターを連結するチューブ及び外針キャップからなることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の安全留置針。
(8)外針ユニットは、内針が挿通される内腔を有する外針と他の医療用具と接続される接続手段を備えた外針ハブからなることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の安全留置針に関する。
本発明による安全留置針は内針ユニットを引き抜くことによって内針全体をハウジングユニットおよび針カバー部材で格納するものである。ハウジングユニットを伸長式とすることでコンパクトな安全留置針が得られ、内針格納後にハウジングユニットが短縮するのを防ぐ構造とすることにより、内針先端の針カバー部材からの突出の可能性を排除するものである。また、針カバー部材をそなえ、針カバー部材を外針内部まで伸ばすことによってハウジングユニットの長さを小さくする効果も得られるものである。
以下に、本発明による安全留置針を図面に示す好適な実施例に基づいて詳細に説明する。実施例の説明に当たっては、留置針操作時における医療従事者側を近位側、患者側を遠位側と表現する。また、特に構成部材の端部を説明するにあたっては、医療従事者側を近位端、患者側を遠位端と表現する。
図1は外針から内針を引き抜く前の本発明による安全留置針の一実施例を示す断面図である。図2は図1の実施例における外針から内針が引き抜かれ、内針がカバーされた状態を示す断面図である
実施例1における安全留置針は、特に人工透析等の血液浄化療法に適する留置針として使用される。
図1及び図2で示す安全留置針は、内針ユニット1と外針ユニット2より構成される。内針ユニット1は遠位端に鋭利な針先3および近位端に内針ハブ14を備える内針8、さらに内針ハブ14に装着された内針キャップ15を備える。そして、針保護部材として、内針ユニット1の内針8が外針ユニット2から引き抜かれるときに伸長して内針8の近位端側をカバーする第一ハウジング部材27、第二ハウジング部材28、第三ハウジング部材29、第四ハウジング部材30からなるハウジングユニット13、と内針8の遠位端である針先3側を格納しカバーする針カバー部材24を備えている。また、本実施例においては、第一ハウジング部材27と内針ハブ14は一体成型されているものとした。
外針ユニット2は、内腔16を備える外針4と外針ハブ5及び外針コネクター6、及び外針ハブ5と外針コネクター6を接続する可撓性を備えたチューブ7及び外針キャップ9を備える。
外針ユニット2の外針4は中空状をなし、適度な可撓性を有するものが好ましく用いられる。外針4の材質としては、例えばエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリウレタン、ポリエーテルナイロン樹脂、ポリプロピレン等の各種軟質樹脂が好ましい。外針4は、その全部または一部が内部の視認性を有していてもよい。また、外針4の材料中に、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウム等のX線造影剤を配合し、造影機能を持たせることもできる。
外針4の遠位端付近においては、生体への穿刺を容易且つ低侵襲で行うために、外径が遠位端方向に向かって漸減するテーパ状をなしていることが好ましい。また、外針4の遠位端付近に、内部を流れる液体の出入りを効率よく行うために、1個若しくは複数の穴19を設けていても良い。そして、外針4の近位端には外針ハブ5が液密に固着され、外針4の内腔16と外針ハブ5の内部とが連通している。そして、外針ハブ5にはチューブ7が接続され、さらに内部に他の医療用具と接続されるメスルアーテーパ17を有する外針コネクター6を備えている。外針コネクター6の近位端付近外周上に、他の医療用具との接続を確実にするため、ロック手段20を有してもよい。また、この外針コネクター6を備えず、チューブ7の可撓性を利用して他の医療用具と接続することも可能である。
外針コネクター6には外針キャップ9が冠着されている。また、外針キャップ9の内部には内針8が貫通することが出来る弾性を備えたパッキン10を備えている。このパッキン10によって内針1を引き抜いたあとの貫通穴が塞がれ、外針ユニット2の近位端から液体が流出するのを防ぐことが出来る。
また、図1に示すように、外針キャップ9には、後述する内針ユニット1に備えられた第四ハウジング部材30が取り外し可能な状態で連結される。外針キャップ9と第四ハウジング部材30との連結方法は特に限定されないが、内針ユニット1を外針ユニット2から引き抜く工程においては、ハウジングユニット13が外針キャップ9に連結され、ハウジングユニット13が伸長し、ハウジングユニット13の各ハウジング部材(27〜30)に備えられた伸び方向を制御する第一ストッパー25により、それ以上ハウジングユニット13が伸びない状態まで達したときに、それ以上内針ユニット1を引くことによって第四ハウジング部材30が外針キャップ9から離脱する状態で取り付けされていることが好ましい。例えば外針キャップ9及び第四ハウジング部材30に可撓性を備えた鍵状部材21と鍵状部材21が引っかかる突条部22を有し、それらの組み合わせによって取り外し可能に固定する手段を備えることで得ることが出来る。鍵状部材21と突条部22は、それらの組み合わせであれば外針キャップ9及び第四ハウジング部材30のどちらに備えてあっても良い。
内針8は、中空針であり、その材質として、例えば、ステンレス鋼やアルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金が挙げられるが、易加工性やコスト等からステンレス鋼を用いることが好ましい。また、内針8の遠位端には鋭利な針先3が形成されている。この針先3の形状は特に限定されるものではないが、本実施例においては内針8の軸線に対して、所定角度傾斜した刃面を有するものとした
内針ユニット1は、外針ユニット2の内腔に挿入され、内針8が内部を貫通するハウジングユニット13は内針ハブ14の遠位端と外針キャップ9の近位端の間に挟まれ、外針キャップ9の近位端に取り外し可能な状態で連結される。内針8の近位端は第一ハウジング部材27の遠位端において液密に固着され、内針8の内腔は第一ハウジング部材27及び内針ハブ14の内部空間と連通している。内針ハブ14は、略円筒状の中空部材で構成されている。内針8とハウジング部材27との固定方法は、例えば、嵌合、カシメ、融着、接着剤による接着等が挙げられる。また、これらを併用して固定しても良い。さらに、この内針ハブ14は好ましくは透明、着色透明又は半透明の樹脂で構成され、内針ハブ14内部が視認可能であることが好ましい。これにより血液のフラッシュバックの確認を可能となる。
また、内針ハブ14の近位端側には通気フィルタ23が設置されていることが好ましい。若しくは、図1に示すように、通気フィルタ23を備えたキャップ15を内針ハブ14の近位端に取り付けてもよい。この通気フィルタ23は気体は透過するが、液体は遮断する性質を持ち合わせるものである。例えば、各種焼結多孔体や疎水性不織布、その他の多孔質体が挙げられる。焼結多孔体としては例えばポリエチレン等の粉末の高分子材料と、親水性や水溶性、水膨潤性ポリマーとを含む材料を焼結したものが好ましい。この様な焼結多孔体を通気フィルタ23に用いることによって、血液等の液体との接触によって通気も遮断されるので、外部からの空気の進入を防ぐことが出来る。
次に図1及び図2を参照しながら、本発明による針保護部材について詳細に説明する。
図2に示すように、本発明による針保護部材は第一〜第四ハウジング部材(27〜30)からなるハウジングユニット13及び針カバー部材24より構成されている。
図2のとおり、内針ユニット1を外針ユニット2から引き抜くことによって、ハウジングユニット13が伸長する。そして、内針8が針カバー部材24に対して相対的にスライドし、針カバー部材24によって内針8の針先3を含む遠位側の部分が覆われる。また、内針8の近位端側は、伸長したハウジングユニット13によって覆われる。したがって、伸長したハウジングユニット13と針カバー部材24によって、内針8の全体がカバーされる。
ハウジングユニット13が第一ストッパー25によりそれ以上伸びない状態まで伸長すると、各ハウジング部材(27〜30)に備えられた第二ストッパー26によって、ハウジングユニット13は短縮することが出来ないように制御される。この状態でさらに、内針ユニット1を引き抜くことにより、図2に示すように内針ユニット1と外針ユニット2は分離される。また、ハウジングユニット13を構成するハウジング部材に、ハウジングユニット13を縮めた状態ではその状態を維持し、ある程度の力でハウジング部材13を引くことでその状態が解除されるようなストッパー(図示しない。)を有してもよい。
また、図2ではハウジングユニット13を直径が異なる中空体である第一〜第四ハウジング部材(27〜30)の組み合わせとしたが、ハウジング部材の数については特に限定しない。ハウジング部材の数量を増加することによって、縮めた状態のハウジングユニット13の軸線方向の長さを短くすることが可能となるが、あまり多すぎると、構造が複雑になり、また、ハウジングユニットの径が大きくなりすぎるので好ましくなく、また、ハウジング部材の数量を減少させると、針保護部材の構造は単純となるが、針保護部材を縮めた状態での全長を短くすることが出来ず、安全留置針の全長が長くなり好ましくない。 また、図2では遠位端方向(第四ハウジング部材30側)に直径の大なる中空体を図示しているが、限定せず、例えば遠位端方向に向かって直径が小さくなる中空体を使用しても良い。(図示しない。)
次に第四ハウジング部材30に備えられる針カバー部材24について説明する。図1に示すとおり、内針ユニット1と外針ユニット2が組み立てられた状態(使用前の状態)にあるとき、針カバー部材24は、外針ユニット2の内部空間まで挿入される。この針カバー部材24の長さは、図1に示すように安全留置針が使用前の状態において、針カバー部材24の遠位端が外針ハブ5内部の先端付近まで延びる長さであることが好ましい。また、針カバー部材24の形状としては、特に限定しないが内針8の外径と略同じ内径を備える円柱であることが好ましい。また、その材質としては、例えば、ステンレス鋼やアルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金が挙げられるが、易加工性やコスト等からステンレス鋼を用いることが好ましい。材質に金属を用いることによって、金属製である内針8の針先3を確実にカバーすることが可能となる。
次に本実施例における安全留置針使用時の工程を説明する。図1に示す安全留置針を体内に穿刺後、図2の状態になるように内針ユニット1を外針ユニット2から相対的に引き抜く。このとき、第四ハウジング部材30を有するハウジングユニット13は外針ユニット側の外針キャップ9に連結されているために、外針ユニット2側に連結した状態のままである。これによって、内針ユニット1を外針ユニット2から引き抜くにつれて、ハウジングユニット13は伸長する。そして、内針ユニット1の内針8先端部分3が外針ユニット2の内部空間まで引き抜かれた状態になったときに、内針ユニット1の第四ハウジング部材30に備えられた針カバー部材24によって、内針8の先端部分はカバーされる。そして、ハウジングユニット13が第一ストッパー25による限界まで伸長され、さらに内針ユニット1を引くことにより、第四ハウジング部材30と外針キャップ9の連結が外れ、図2に示すように、内針ユニット1と外針ユニット2は分離する。
分離した内針ユニット1の内針8は、その針先3を含む全体が伸長したハウジングユニット13と針カバー部材24によってカバーされており、安全に廃棄することが可能である。また、ハウジングユニット13の各ハウジング部材に備えられた第二ストッパー26によって、伸長したハウジングユニット13は再度短縮することが出来ないので、針先3が再度突出することが無く、より安全に廃棄することが出来る。
次に、本発明による他の実施例について説明する。図3は外針から内針を引き抜く前の本発明による安全留置針の一実施例を示す断面図である。図4は図3の実施例における外針から内針が引き抜かれ、内針がカバーされた状態を示す断面図である
実施例2における安全留置針は、主に輸液等に使用される留置針として使用される。
図3及び図4で示す安全留置針は、内針ユニット31と外針ユニット32より構成される。内針ユニット31は遠位端に鋭利な針先33および近位端に内針ハブ44を備える内針38、さらに内針ハブ44に装着された内針キャップ45を備える。そして、針保護部材として、内針ユニット31の内針38が外針ユニット32から引き抜かれるときに、伸長し内針38の近位端側をカバーする第一ハウジング部材57、第二ハウジング部材58、第三ハウジング部材59、第四ハウジング部材60からなるハウジングユニット43と内針38の遠位端である針先33側を格納しカバーする針カバー部材54を備えている。また、本実施例においては、第一ハウジング部材57と内針ハブ44は一体成型としている。
外針ユニット32は、内腔46を備える外針34と外針ハブ35を備える。
外針ユニット32の外針34は中空状をなし、適度な可撓性を有するものが好ましく用いられる。外針34の材質としては、例えばエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリウレタン、ポリエーテルナイロン樹脂、ポリプロピレン等の各種軟質樹脂が好ましい。外針34は、その全部または一部が内部の視認性を有していてもよい。また、外針4の材料中に、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウム等のX線造影剤を配合し、造影機能を持たせることもできる。
外針34の遠位端においては、生体への穿刺を容易且つ低侵襲で行うために、外径が遠位端方向に向かって漸減するテーパ状をなしていることが好ましい。また、外針34の遠位端付近に、内部を流れる液体の出入りを効率よく行うために、1個若しくは複数の穴49を設けていても良い。そして、外針34の近位端には外針ハブ35が液密に固着され、外針34の内腔46と外針ハブ35の内部とが連通している。また、外針ハブ35の内面構造は、輸液セット、シリンジ等の医療用具と接続が可能となるように、メスルーアテーパ47を形成していることが好ましい。また、外針ハブ35の近位側の外周上に、他の医療用具との接続を確実にするため、ロック手段50を備えていてもよい。
また、図3に示すように、外針ハブ35には、後述する内針ユニット31に備えられた第四ハウジング部材60が取り外し可能な状態で連結される。外針ハブ35と第四ハウジング部材60との連結方法は特に限定されないが、内針ユニット31を外針ユニット32から引き抜く工程においては、ハウジングユニット43が外針ハブ35に連結され、ハウジングユニット43が伸長し、ハウジングユニット43の各ハウジング部材(57〜60)に備えられた伸び方向を制御する第一ストッパー55により、それ以上ハウジングユニット43が伸びない状態まで達したときに、それ以上内針ユニット31を引くことによって第四ハウジング部材50が外針ハブ35から離脱する状態で取り付けされていることが好ましい。例えば外針ハブ35及び第四ハウジング部材60に可撓性を備えた鍵状部材51と鍵状部材51が引っかかる突条部(図示しない。)を有し、それらの組み合わせによって取り外し可能に固定する手段を備えることで得ることが出来る。鍵状部材51と突条部52は、それらの組み合わせであれば外針ハブ35及び第四ハウジング部材60のどちらに備えてあっても良い。また、突条部として、外針ハブ35に備えられたロック手段を用いてもよい。本実施例においては、この突条部に外針ハブに備えられたロック手段50を用いた。
内針38は、中空針であり、その材質として、例えば、ステンレス鋼やアルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金が挙げられるが、易加工性やコスト等からステンレス鋼を用いることが好ましい。また、内針38の遠位端には鋭利な針先33が形成されている。この針先33の形状は特に限定されるものではないが、本実施例においては内針38の軸線に対して、所定角度傾斜した刃面を有するものとした
内針ユニット31は、外針ユニット32の内腔に挿入され、内針38が内部を貫通するハウジングユニット43は内針ハブ44の遠位端と外針ハブ35の近位端の間に挟まれ、外針ハブ35の近位端に取り外し可能な状態で連結される。内針38の近位端は第一ハウジング部材57の遠位端において液密に固着され、内針38の内腔は第一ハウジング部材57及び内針ハブ44の内部空間と連通している。内針ハブ44は、略円筒状の中空部材で構成されている。内針38と第一ハウジング部材27との固定方法は、例えば、嵌合、カシメ、融着、接着剤による接着等が挙げられる。また、これらを併用して固定しても良い。さらに、この内針ハブ34は好ましくは透明、着色透明又は半透明の樹脂で構成され、内針ハブ34内部が視認可能であることが好ましい。これにより血液のフラッシュバックの確認を可能となる。
また、内針ハブ34の近位端側には通気フィルタ53が設置されていることが好ましい。若しくは、図3に示すように、通気フィルタ53を備えたキャップ45を内針ハブ44の近位端に取り付けてもよい。この通気フィルタ53は気体は透過するが、液体は遮断する性質を持ち合わせるものである。例えば、各種焼結多孔体や疎水性不織布、その他の多孔質体が挙げられる。焼結多孔体としては例えばポリエチレン等の粉末の高分子材料と、親水性や水溶性、水膨潤性ポリマーとを含む材料を焼結したものが好ましい。この様な焼結多孔体を通気フィルタ53に用いることによって、血液等の液体との接触によって通気も遮断されるので、外部からの空気の進入を防ぐことが出来る。
次に図3及び図4を参照しながら、本発明による針保護部材について詳細に説明する。
図2に示すように、本発明による針保護部材は第一〜第四ハウジング部材(57〜60)からなるハウジングユニット43及び針カバー部材54より構成されている。
図4のとおり、内針ユニット31を外針ユニット32から引き抜くことによって、ハウジングユニット43が伸長する。そして、内針38が針カバー部材54に対して相対的にスライドし、針カバー部材54によって内針38の針先33を含む遠位側の部分が覆われる。また、内針38の近位端側は伸長したハウジングユニット43によって覆われる。したがって、伸長したハウジングユニット43と針カバー部材54によって、内針38の全体がカバーされる。
ハウジングユニット43が第1ストッパー55によりそれ以上伸びない状態まで伸長した後は、各ハウジング部材(57〜60)に備えられた第二ストッパー56によって、ハウジングユニット43は短縮することが出来ないように制御される。この状態でさらに、内針ユニット31を引き抜くことにより、図4に示すように内針ユニット31と外針ユニット32は分離される。また、ハウジングユニット33を構成するハウジング部材に、ハウジングユニット33を縮めた状態ではその状態を維持し、ある程度の力でハウジング部材13を引くことでその状態が解除されるようなストッパー(図示しない。)を有してもよい。
また、図4ではハウジングユニット43を直径が異なる中空体である第一〜第四ハウジング部材(57〜60)の組み合わせとしたが、ハウジング部材の数については特に限定しない。ハウジング部材の数量を増加することによって、縮めた状態のハウジングユニット43の軸線方向の長さを短くすることが可能となるが、あまり多すぎると、構造が複雑になり、また、ハウジングユニットの径が大きくなりすぎるので好ましくなく、また、ハウジング部材の数量を減少させると、ハウジングユニットの構造は単純となるが、ハウジングユニットを縮めた状態での全長を短くすることが出来ず、安全留置針の全長が長くなり好ましくない。また、図4では遠位端方向(第四ハウジング部材60側)に直径の大なる中空体を図示しているが、限定せず、例えば遠位端方向に向かって直径が小さくなる中空体を使用しても良い。(図示しない。)
次に第四ハウジング部材60に備える針カバー部材54について説明する。図3に示すとおり、内針ユニット31と外針ユニット32が組み立てられた状態(使用前の状態)にあるとき、針カバー部材54は、外針ユニット32の内部空間まで挿入される。この針カバー部材54の長さは、図3に示すように安全留置針が使用前の状態で、針カバー部材54の遠位端が外針ハブ35内部の先端付近まで延びる長さであることが好ましい。また、針カバー部材54の形状としては、特に限定しないが内針38の外径と略同じ内径を備える円柱であることが好ましい。また、その材質としては、例えば、ステンレス鋼やアルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金が挙げられるが、易仮構性やコスト等からステンレス鋼を用いることが好ましい。材質に金属を用いることによって、金属製である内針8の針先3を確実にカバーすることが可能となる。
次に本実施例における安全留置針使用時の工程を説明する。図3に示す安全留置針を体内に穿刺後、図4の状態になるように内針ユニット31を外針ユニット32から相対的に引き抜く。このとき、第四ハウジング部材60を有するハウジングユニット43は外針ユニット側の外針キャップ39に連結されているために、外針ユニット32側に連結した状態のままである。これによって、内針ユニット31を外針ユニット32から引き抜くにつれて、ハウジングユニット43は伸長する。そして、内針ユニット31の内針38先端部分33が外針ユニット32の内部空間まで引き抜かれた状態になったときに、内針ユニット31の第四ハウジング部材60に備えられた針カバー部材54によって、内針38の先端部分はカバーされる。そして、ハウジングユニット43が第一ストッパー55による限界まで伸長され、さらに内針ユニット31を引くことにより、第四ハウジング部材60と外針キャップ39の連結が外れ、図4に示すように、内針ユニット31と外針ユニット32は分離する。
分離した内針ユニット31の内針38は、その針先33を含む全体が伸長したハウジングユニット43と針カバー部材54によってカバーされており、安全に廃棄することが可能である。また、ハウジングユニット43の各ハウジング部材に備えられた第二ストッパー56によって、伸長したハウジングユニット43は再度短縮することが出来ないので、針先43が再度突出することが無く、より安全に廃棄することが出来る。
実施例1における使用前の安全留置針を示す。 内針ユニット1を引き抜いた後の実施例1の安全留置針を示す。 実施例2における使用前の安全留置針を示す。 内針ユニットを引き抜いた後の実施例2の安全留置針を示す。
符号の説明
1,31 内針ユニット
2,32 外針ユニット
3,33 針先
4,34 外針
5,35 外針ハブ
6,36 外針コネクター
7,37 チューブ
8,38 内針
9 外針キャップ
10 パッキン
13,43 ハウジングユニット
14,44 内針ハブ
15,45 内針キャップ
16,46 内腔(外針)
17,47 メスルアーテーパ
20,50 ロック手段
21,51 鍵状部材
22 突条部
23,53 通気フィルタ
24,54 針カバー部材
25,55 第一ストッパー
26,56 第二ストッパー
27,57 第一ハウジング部材
28,58 第二ハウジング部材
29,59 第三ハウジング部材
30,60 第四ハウジング部材

Claims (8)

  1. 内針と針保護部材を含む内針ユニットと、外針を含む外針ユニットからなる留置針であって、
    針保護部材は内針先端をカバー可能な針カバー部材と針カバー部材に連結される伸長可能なハウジングユニットからなることを特徴とする安全留置針。
  2. ハウジングユニットと針カバー部材からなる針保護部材により、内針全体を覆うことが可能であることを特徴とする請求項1記載の安全留置針。
  3. ハウジングユニットが複数の中空のハウジング部材からなることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の安全留置針。
  4. ハウジングユニットが内針の近位端に連結された状態で伸長可能であることを特徴とする請求項3に記載の安全留置針。
  5. ハウジングユニットを構成するハウジング部材に、ハウジングユニットを伸長させた後に再度縮小することを阻止するストッパーを備えていることを特徴とする請求項3若しくは請求項4のいずれかに記載の安全留置針。
  6. 針カバー部材は金属部材であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の安全留置針。
  7. 外針ユニットは、内針が挿通される内腔を有する外針と外針ハブ及び外針コネクター及び外針ハブと外針コネクターを連結するチューブ及び外針キャップからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の安全留置針。
  8. 外針ユニットは、内針が挿通される内腔を有する外針と他の医療用具と接続される接続手段を備えた外針ハブからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の安全留置針。
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