JP4939114B2 - 燃料処理装置及び燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は燃料処理装置及び燃料電池システムに関し、特に触媒が劣化しても生成される改質ガスの組成の変動を抑制することができる燃料処理装置及びこの燃料処理装置を備える燃料電池システムに関する。
水素と酸素とを使用して、これらの電気化学的反応により発電する燃料電池は、環境に優しい発電装置として注目されている。燃料電池に供給する酸素は大気中に存在するため入手が容易である。他方、燃料電池に供給する水素は、水素自体を供給するインフラが普及していないことから、入手が比較的困難である。このため、都市ガスや灯油等の原料燃料を改質して燃料電池の発電に必要な水素を含む水素リッチガスを生成する燃料処理装置が、燃料電池に併設されることが多い。
燃料処理装置の一例として、改質部と、変成部と、選択酸化部とを備えるものがある。ここで、改質部では、導入された原料燃料が改質され、水素に富む改質混合ガスが生成される。変成部では、改質混合ガス中の、一酸化炭素と水分とが反応して一酸化炭素濃度が低減した変成ガスが生成される。選択酸化部では、変成ガスに酸素が加えられて変成ガスからさらに一酸化炭素濃度が低減した改質ガスが生成される。このようにして一酸化炭素濃度が低減された水素に富む改質ガスが燃料電池に供給される。改質ガス中の一酸化炭素濃度を低減するのは、燃料電池電極の被毒を防ぐためである。改質部、変成部、選択酸化部には、各部における反応に適した触媒がそれぞれ充填されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−216615号公報(図1等)
しかしながら、燃料処理装置の累積運転時間や累積起動停止回数が増加するにつれて触媒の劣化が進行し、反応活性が低下していく。特に変成部の触媒は、変成部における反応及び採用される触媒材質の特性から、劣化が生じやすい。触媒が劣化すると、燃料電池に供給される改質ガス中の水素濃度及び一酸化炭素濃度を予定した濃度(設計濃度)に維持することができなくなり、燃料電池で所定の出力が得られないだけでなく、電極の被毒により燃料電池が損傷を受けることとなる。
本発明は上述の課題に鑑み、累積運転時間や累積起動停止回数が増加しても生成される改質ガスの組成の変動を抑制することができる燃料処理装置、及びこの燃料処理装置を備える燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る燃料処理装置は、例えば図1に示すように、原料燃料m1と水sとを導入して水蒸気改質反応させることにより水素に富む改質混合ガスr1を生成する改質部21と;改質混合ガスr1を導入し、改質混合ガスr1中の一酸化炭素と水分とを変成反応させて水素と二酸化炭素とに転化することにより一酸化炭素濃度を低減させた変成ガスr2を生成する変成部22であって、変成部22内の温度を検出する温度検出器22tを有する変成部22と;変成ガスr2と酸素aとを導入し、変成ガスr2中の一酸化炭素を酸化することにより一酸化炭素濃度を低減させた改質ガスgを生成する選択酸化部23と;選択酸化部23に導入する酸素aの量を調節する酸素導入量調節手段23aと;改質部21に導入する水sを流す流路24であって、改質部21に導入する水sが選択酸化部23から受熱した後に変成部22から受熱するように変成部22及び選択酸化部23に隣接して形成されたプロセス水流路24と;温度検出器22tで検出した温度が、生成される変成ガスr2中の一酸化炭素濃度が許容範囲を超えて上昇する程度に変成反応の活性が低下する温度である所定温度以下のときに、選択酸化部23に導入する酸素aの量が増加するように酸素導入量調節手段23aを調節する制御部28とを備える。
このように構成すると、改質部に導入する水が選択酸化部から受熱した後に変成部から受熱するように変成部及び選択酸化部に隣接して形成されたプロセス水流路と、温度検出器で検出した温度が所定温度以下のときに、選択酸化部に導入する酸素の量が増加するように酸素導入量調節手段を調節する制御部とを備えるので、導入酸素量を増加して選択酸化部における反応を促進させて選択酸化部からの発熱を増加させ、増加した選択酸化部からの発熱によりプロセス水流路を流れる水の保有熱量を増加させて変成部からの受熱量を低減することにより変成部の冷却を抑制し、変成部の温度を上昇させて変成反応に適した温度にすることにより変成部及び選択酸化部における反応を促進させて、改質ガスの組成の変動を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明に係る燃料処理装置は、例えば図1を参照して示すと、請求項1に記載の燃料処理装置20において、制御部28が、温度検出器22tで検出した温度の所定温度からの低下の割合に応じて選択酸化部23に導入する酸素aの量が増加するように、酸素導入量調節手段23aを調節するように構成されている。
このように構成すると、変成部の温度を適正に維持することができ、改質ガス中の水素濃度及び一酸化炭素濃度を燃料電池の使用に適した濃度に維持することができる。
また、請求項3に記載の発明に係る燃料処理装置は、例えば図1に示すように、請求項1又は請求項2に記載の燃料処理装置20において、改質部21を加熱する加熱部25を備え;制御部28が、燃料処理装置20の累積運転時間が所定時間以上のとき及び燃料処理装置20の累積起動停止回数が所定回数以上のときの少なくとも一方の条件を満たしたときに、加熱部25における発熱量を増加させることにより改質部21の温度を上昇させるように構成されている。
このように構成すると、燃料処理装置の累積運転時間が所定時間以上のとき及び燃料処理装置の累積起動停止回数が所定回数以上のときの少なくとも一方の条件を満たしたときに改質部の触媒が劣化したと推定して改質に利用する熱量を増加させて改質部における反応を促進することが可能となり、改質ガス中の水素濃度を予定した濃度(設計濃度)に維持することが可能となる。
また、請求項4に記載の発明に係る燃料処理装置は、例えば図1に示すように、請求項1又は請求項2に記載の燃料処理装置20において、プロセス水流路24を流れる水sの流量を調節するプロセス水流量調節手段24aを備え;制御部28が、燃料処理装置20の累積運転時間が所定時間以上のとき及び燃料処理装置20の累積起動停止回数が所定回数以上のときの少なくとも一方の条件を満たしたときに、プロセス水流路24を流れる水sの流量が増加するようにプロセス水流量調節手段24aを調節する。
このように構成すると、燃料処理装置の累積運転時間が所定時間以上のとき及び燃料処理装置の累積起動停止回数が所定回数以上のときの少なくとも一方の条件を満たしたときに改質部の触媒が劣化したと推定してプロセス水流路を流れる水の流量を増加させることとなり、水の増加に伴って変成部の温度が低下し、変成部の温度低下が検出されることにより選択酸化部に導入される酸素の量が増加し、これに起因してS/C(スチーム−カーボン比)が増加することにより触媒の劣化を補って生成される改質ガス中の水素濃度及び一酸化炭素濃度を予定した濃度(設計濃度)に維持することが可能となる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明に係る燃料電池システムは、例えば図5に示すように、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料処理装置20と;改質ガスgと酸素を含有する酸化剤ガスtとを導入し、改質ガスg中の水素と酸化剤ガスt中の酸素との電気化学的反応により発電する燃料電池30とを備える。
このように構成すると、燃料処理装置で生成される改質ガス中の水素濃度及び一酸化炭素濃度が予定した濃度(設計濃度)に維持され、安定した出力を得ることができる燃料電池システムとなる。
本発明によれば、改質部に導入する水が選択酸化部から受熱した後に変成部から受熱するように変成部及び選択酸化部に隣接して形成されたプロセス水流路と、温度検出器で検出した温度が所定温度以下のときに、選択酸化部に導入する酸素の量が増加するように酸素導入量調節手段を調節する制御部とを備えるので、導入酸素量を増加して選択酸化部における反応を促進させて選択酸化部からの発熱を増加させ、増加した選択酸化部からの発熱によりプロセス水流路を流れる水の保有熱量を増加させて変成部からの受熱量を低減することにより変成部の冷却を抑制し、変成部の温度を上昇させて変成反応に適した温度にすることにより変成部及び選択酸化部における反応を促進させて、改質ガスの組成の変動を抑制することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。なお、図1及び図5中、破線は制御信号を表す。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る燃料処理装置20について説明する。図1は、燃料処理装置20の模式図である。燃料処理装置20は、原料燃料m1を水素に富む改質混合ガスr1に改質する改質部21と、改質混合ガスr1中の一酸化炭素濃度を低減した変成ガスr2を生成する変成部22と、変成ガスr2中の一酸化炭素濃度を低減した改質ガスgを生成する選択酸化部23と、選択酸化部23に導入する酸素の流量を調節する酸素導入量調節手段としての選択酸化空気調節弁23aと、改質部21に供給する水sを流すプロセス水流路を形成するプロセス水管24と、プロセス水管24を流れる水sの流量を調節するプロセス水流量調節手段としてのプロセス水調節弁24aと、改質部21における水蒸気改質反応に利用する改質熱を発生する加熱部25と、燃料処理装置20を制御する制御部28とを備えている。
改質部21は、原料燃料m1と水としての水蒸気sとを導入し、水蒸気改質反応により、原料燃料m1を改質混合ガスr1に改質する。水蒸気改質反応は吸熱反応である。原料燃料m1は、典型的には、メタン、エタン等の鎖式炭化水素(天然ガスも含む)、あるいはメタノール、石油製品(灯油、ガソリン、ナフサ、LPG等)等の炭化水素を主成分とする混合物等の炭化水素系の燃料であり、加熱用の燃焼に適するものが用いられる。改質部21には改質触媒21cが充填されており、水蒸気改質反応を促進させるように構成されている。改質触媒21cは、典型的には、ニッケル系改質触媒やルテニウム系改質触媒が用いられる。改質部21で生成される改質混合ガスr1には、水素と、一酸化炭素と、二酸化炭素とが含まれている。改質混合ガスr1中には、典型的には、水素が40体積%以上である70体積%程度含まれており、一酸化炭素が10体積%程度含まれている。
また、改質部21には、内部の温度を検出する温度センサ21tが配設されている。温度センサ21tは、典型的には改質触媒21cの下流側に配設されている。温度センサ21tは制御部28と信号ケーブルで接続されており、検出した改質部21内の温度を信号として制御部28に送信することができるように構成されている。また、改質部21で生成された改質混合ガスr1が変成部22に送られるように、改質部21は、改質触媒21cより下流側で変成部22と接続されている。なお、以下の説明において「接続され」とは、流路等を介して接続される場合も含む。また、改質触媒21cより上流側の改質部21には、原料燃料m1を導入するための原料導入管21mが接続されている。原料導入管21mには、改質部21に導入する原料燃料m1の流量を調節する原料燃料調節弁26が配設されている。原料燃料調節弁26は制御部28と信号ケーブルで接続されており、制御部28から開閉信号を受信して弁の開度(全開及び全閉を含む)を調節することができるように構成されている。
変成部22は、改質部21から改質混合ガスr1を導入し、改質混合ガスr1に含まれる一酸化炭素を、同じく改質混合ガスr1に含まれる水分と変成反応させて、二酸化炭素と水素とを生成することにより改質混合ガスr1から一酸化炭素濃度が低減した変成ガスr2を生成する。変成反応は発熱反応である。変成部22には、変成触媒22cが充填されており、変成反応を促進させるように構成されている。変成触媒22cは、典型的には、鉄−クロム系変成触媒、銅−亜鉛系変成触媒、白金系変成触媒等が用いられる。変成部22で生成される変成ガスr2は、一酸化炭素濃度が5000〜10000ppm程度に低減されている。
また、変成部22には、内部の温度を検出する温度検出器としての温度センサ22tが配設されている。温度センサ22tは、典型的には変成触媒22cの上流側に配設されている。温度センサ22tは制御部28と信号ケーブルで接続されており、検出した変成部22内の温度を信号として制御部28に送信することができるように構成されている。また、変成部22で生成された変成ガスr2が選択酸化部23に送られるように、変成部22は、変成触媒22cより下流側で選択酸化部23と接続されている。
選択酸化部23は、変成部22から変成ガスr2を導入し、系外から空気a(以下「選択酸化空気a」という。)を導入することにより酸素を導入して、変成ガスr2中に残存した一酸化炭素と導入した酸素との選択酸化反応により、変成ガスr2からさらに一酸化炭素濃度が低減した改質ガスgを生成する。選択酸化反応は発熱反応である。選択酸化部23には、選択酸化触媒23cが充填されている。選択酸化触媒23cは、典型的には、白金系選択酸化触媒、ルテニウム系選択酸化触媒、白金−ルテニウム系選択酸化触媒等が用いられる。選択酸化触媒23cより上流側の選択酸化部23には、選択酸化空気aを導入するための選択酸化空気導入管23qが接続されている。選択酸化空気導入管23qには選択酸化空気調節弁23aが配設されている。選択酸化空気調節弁23aは制御部28と信号ケーブルで接続されており、制御部28から開閉信号を受信して弁の開度(全開及び全閉を含む)を調節することができるように構成されている。
選択酸化部23で生成される改質ガスgは、前述のように、水素を40%以上、典型的には75%程度含むガスである。改質ガスg中の一酸化炭素濃度は、およそ10ppm以下程度である。選択酸化触媒23cより下流側の選択酸化部23には、改質ガスgを導出する改質ガス導出管23pが接続されている。改質ガス導出管23pには、改質ガスgの流れを検出するフロースイッチ29が配設されている。フロースイッチ29は制御部28と信号ケーブルで接続されており、改質ガスgの流れの有無を信号として制御部28に送信することができるように構成されている。
プロセス水管24は、変成部22及び選択酸化部23に隣接すると共に、改質部21にも隣接して配設されている。変成部22及び選択酸化部23に隣接するとは、変成部22及び選択酸化部23における反応で発生した熱を、プロセス水管24内を流れる水sが受熱する程度に近いことである。このときの受熱量は、液体の水sが改質部21に流入する前に気体の水s(水蒸気s)になる程度であることが好ましい。また、プロセス水管24は、内部を流れる水sが選択酸化部23から受熱した後に変成部22から受熱するように配設されている。変成部22の温度よりも選択酸化部23の温度の方が低くなるからである。また、プロセス水管24は、改質部21からも受熱できるように配設されている。プロセス水管24を流れる水sが改質部21に流入する前に気化するのに十分な熱を受けられない場合は、加熱部25から受熱できるように加熱部25内あるいは加熱部25近傍にもプロセス水管24が配設されるようにするとよい。プロセス水管24にはプロセス水調節弁24aが配設されている。プロセス水調節弁24aは制御部28と信号ケーブルで接続されており、制御部28から開閉信号を受信して弁の開度(全開及び全閉を含む)を調節することができるように構成されている。
加熱部25は、典型的には、バーナー25bを有しており、燃焼用燃料m2、アノードオフガスp、改質ガスgのうちの1種類あるいは2種類以上と、燃焼用空気zとを導入し、燃焼用燃料m2等を燃焼させて改質熱を発生する。ここで、アノードオフガスpとは、燃料電池30(図5参照)から排出されるガスであって燃料電池30(図5参照)における電気化学反応に使われなかった水素を含んでいるガスである。また燃焼用燃料m2は、典型的には、原料燃料m1と同じものが利用されるが異なる種類の燃料であってもよい。以下では、原料燃料m1と燃焼用燃料m2とを総称して「燃料m」という場合もある。加熱部25は、改質に利用する熱を改質部21に与えることができる程度に改質部21の近くに配設されており、好ましくは改質部21をその中央に空間が形成されるように竹輪状に形成した上で中央の空間内に配設されるようにすると、効果的に改質部21に改質熱を伝えることができる。
加熱部25には、燃焼用燃料m2を導入する燃料導入管25mと、アノードオフガスp又は改質ガスgを導入するアノードオフガス導入管25pと、燃焼用空気zを導入する燃焼空気導入管25zと、燃焼によって生じた排ガスeを導出する排ガス導出管25eとが接続されている。燃料導入管25mには燃焼用燃料調節弁27が配設されている。燃焼用燃料調節弁27は制御部28と信号ケーブルで接続されており、制御部28から開閉信号を受信して弁の開度(全開及び全閉を含む)を調節することができるように構成されている。加熱部25は改質熱を得ることができればよく、バーナー25bに代えて電気ヒータを備えるようにしてもよい。電気ヒータを備えた場合は、燃焼用燃料m2等及び燃焼用空気zを導入する必要がなく、したがってこれらに関連する配管25m、25p、25z、25eも不要になって装置を簡略化することができる。
制御部28は、燃料処理装置20の運転を制御するように構成されている。制御部28は、温度センサ21t、温度センサ22t、フロースイッチ29のそれぞれと信号ケーブルで接続されており、温度信号及び流量信号を受信する。また、制御部28は、選択酸化空気調節弁23a、プロセス水調節弁24a、原料燃料調節弁26、燃焼用燃料調節弁27のそれぞれと信号ケーブルで接続されており、弁の開度を調節する開度信号を送信する。また、制御部28は、バーナー25bの点火装置(不図示)、燃焼用空気zの導入量調節弁(不図示)に信号を送信することによりこれらを制御することができるように構成されている。また、制御部28は、CPUやメモリーで構成された演算部及び記憶部を有しており、入力した信号及び予め記憶されていた情報に基づいて演算を行い、演算結果に応じて制御対象の部材に向けて信号を出力することができるように構成されている。また、制御部28はタイマーを内蔵し、時間を計測することができるように構成されている。
上述のように構成された燃料処理装置20は、以下のように作用する。燃料処理装置20の起動時は、加熱部25に燃焼用燃料m2と燃焼用空気zとを導入し、バーナー25bを点火して燃焼用燃料m2を燃焼し、改質部21を加熱する。温度センサ21tで改質部21内の温度を検出し、改質部21内の温度が水蒸気改質に適した温度(典型的には550℃〜800℃)に達したら改質部21に原料燃料m1と水蒸気sとを導入する。改質部21では、以下の(1)式に示すような水蒸気改質反応が行なわれ、原料燃料m1が改質されて改質混合ガスr1が生成される。
CH+HO→3H+CO ・・・(1)
なお、本実施の形態では、原料燃料m1にメタンを使用している。
上述のように、改質混合ガスr1には、水素が70体積%程度、一酸化炭素が10体積%程度、その他水蒸気等の上記(1)式に示していないガスが含まれている。
改質部21で生成された改質混合ガスr1は、その後変成部22に送られ、変成触媒22cの作用により以下の(2)式に示すような水蒸気との変成反応が行なわれて、変成ガスr2が生成される。
CO+HO→H+CO ・・・(2)
変成反応の際、変成部22の温度は、約160℃〜280℃となる。変成反応は発熱反応であり、変成反応によって発生した熱はプロセス水管24を流れる水sに授熱される。変成部22における変成反応により、変成ガスr2中の一酸化炭素濃度は、5000〜10000ppm程度にまで低減される。変成反応が行なわれているとき、変成部22内の温度は温度センサ22tで検出され、適宜制御部28に送信される。
変成部22で生成された変成ガスr2は、その後選択酸化部23に送られる。選択酸化部23には、変成ガスr2の他に、選択酸化空気aが導入され、以下の(3)式に示すような選択酸化反応が行なわれて、改質ガスgが生成される。
2CO+O→2CO ・・・(3)
選択酸化反応の際、選択酸化部23の温度は、約100℃〜250℃となる。選択酸化反応は発熱反応であり、選択酸化反応によって発生した熱はプロセス水管24を流れる水sに授熱される。選択酸化部23における選択酸化反応により、改質ガスg中の一酸化炭素濃度は、10ppm以下程度となる。改質ガスg中の一酸化炭素濃度を10ppm以下程度とすることで、改質ガスgを燃料電池30(図5参照)に供給したときに燃料電池の電極触媒が被毒するのを防ぐことができる。選択酸化部23で生成された改質ガスgは、燃料電池30(図5参照)へ向けて、改質ガス導出管23pから導出される。
改質ガス導出管23pを改質ガスgが流れると、フロースイッチ29が改質ガスgの流れがある旨の流動信号を制御部28に送信し、改質ガスgの流れがなくなると流動信号の送信を停止する。あるいは改質ガスgの流れがなくなったときに無流動信号を制御部28に送信するようにして、常にフロースイッチ29から制御部28へ信号が送信されるようにしてもよい。制御部28は、受信した流動信号(及び無流動信号)から、燃料処理装置20の累積運転時間及び累積起動停止回数を算出する。典型的には、改質ガスgが改質ガス導出管23pを流れている時間(フロースイッチ29が流動信号を発信している時間)を燃料処理装置20の運転時間と推定し、流動信号の送信開始から送信停止までを1セットとしてセット数を起動停止回数と推定して算出する。
改質部21に供給される水sは、液体で燃料処理装置20に導入され、まず選択酸化部23から受熱し、次いで変成部22から受熱し、必要に応じて改質部21や加熱部25からも受熱して、改質部21に流入する前に気化して水蒸気sとなる。このように変成部22及び選択酸化部23における反応熱を回収することで、燃料処理装置20の運転効率(必要な水素量を得るために要するエネルギーの割合)を高めることができる。
燃料処理装置20の起動初期に生成される改質ガスgは、組成が安定していないので燃料電池に供給することは好ましくない。このような組成が安定していない改質ガスgは、アノードオフガス導入管25pを介して加熱部25に導入して燃焼させる。組成が安定してない改質ガスgを導入したら、加熱部25に導入する燃焼用燃料m2の流量を減少させあるいは燃焼用燃料m2の導入を停止する。これにより、燃焼用燃料m2の消費量を抑制することができる。改質ガスgの組成が安定して燃料電池に供給されるようになると燃料電池からはアノードオフガスpが排出されるので、アノードオフガスpを加熱部25に導入して燃焼させ改質熱を得る。
燃料処理装置20の運転中は、温度センサ22tにより、変成部22内の温度が閾値(所定温度)以下になるか否かをモニターしている。閾値は、典型的には280℃である。変成部22内の温度が低下すると変成反応の活性が低下して生成される変成ガスr2中の一酸化炭素濃度が上昇し、生成される改質ガスg中の一酸化炭素濃度も上昇してしまう。そこで、温度センサ22tで検出した温度が閾値以下になった場合は、制御部28が選択酸化空気調節弁23aに信号を送信して弁の開度を大きくし、選択酸化部23に供給される選択酸化空気aの流量を、温度センサ22tで検出した温度が閾値(所定温度)を超える場合に選択酸化部23に供給される選択酸化空気aの流量よりも、増加させる。なお、閾値は、生成される変成ガスr2中の一酸化炭素濃度を許容できる範囲に抑制できるような温度とする観点から決定するとよく、280℃以外の温度としてもよい。
選択酸化部23に供給する選択酸化空気aの流量が増加すると上記の(3)式で示した選択酸化反応が促進し、改質ガスg中の一酸化炭素濃度の上昇を抑制することができると共に選択酸化空気aの増加前よりも選択酸化反応による発熱量が増加して、プロセス水管24内の水sが選択酸化部23から受熱する熱量が増加する。すると、変成部22に隣接する部分のプロセス水管24を流れる水sの温度が上昇するので変成部22の冷却効果が抑制され、変成部22の温度が上昇して、変成反応の活性が回復する。変成反応の活性が回復し、温度センサ22tで検出した温度が閾値を超えたら、変成部22の温度が高くなりすぎないように、適宜選択酸化空気調節弁23aの開度を調節する。
なお、温度センサ22tで検出した温度が閾値以下になり、選択酸化空気調節弁23aの開度を大きくする際は、温度センサ22tで検出した温度の閾値からの低下の割合に応じて弁の開度を調節することが好ましい。このようにすると、改質ガスg中の一酸化炭素濃度及び変成部22の温度のばらつきを抑制することができ、安定した制御が可能となる。このとき、選択酸化空気調節弁23aの開度と選択酸化空気aの流量との関係を予め制御部28に記憶させておき、弁の特性(例えばリニア特性やイコールパーセント特性等)に応じた開度調節を行うことが好ましい。
図2に変成部22の温度と選択酸化空気aの導入量との関係の一例を示す。図2において、横軸は変成触媒入口温度T2、縦軸は選択酸化空気aの流量Qaである。図2に示す例では、導入する選択酸化空気aの最大流量を1.5L/min、最小流量を1.25L/minとしており、閾値を280℃としている。また、最小流量である1.25L/minを初期設定値としている。変成部22の温度が280℃(閾値)以下になると、閾値からの温度低下に伴い選択酸化空気aの導入量を1次比例的に増加させることとしている。図2の例では、変成部22の温度T2が280℃のときの選択酸化空気aの導入量Qaを最小流量である1.25L/min、変成部22の温度T2が270℃のときの選択酸化空気aの導入量Qaを最大流量である1.5L/minに設定し、変成部22の温度T2が270℃以下の場合は最大流量を維持し、280℃以上の場合は最小流量を維持することとしている。なお、図2に示す例では、閾値からの温度低下に伴い選択酸化空気aの導入量を1次比例的に増加させることとしているが、燃料処理装置20の特性により、2次関数的(温度が低下するほど勾配が急になる、あるいは温度が低下するほど勾配が緩やかになるような関係)に増加させることとしてもよい。
ところで、燃料処理装置20は、累積運転時間や累積起動停止回数が増加していくと各触媒21c、22c、23cが経年劣化して反応活性が低下していくこととなる。反応活性が低下すると、累積運転時間や累積起動停止回数が少ない頃(導入初期の頃)に行っていた制御では、改質ガスg中における必要な水素量の確保及び一酸化炭素濃度の抑制を維持することができなくなる。そのため、フロースイッチ29を通じて燃料処理装置20の累積運転時間及び累積起動停止回数をモニターし、累積運転時間が所定時間以上のとき又は累積起動停止回数が所定回数以上のときに、反応活性が低下する程度に触媒が劣化したと推定して触媒の劣化を補完する制御を行う。
なお、累積運転時間は、典型的には、燃料処理装置20の製造後に燃料処理装置20を運転した時間の累計であるが、本発明の趣旨より、各触媒21c、22c、23cを新しいものに交換した場合はリセットされる。累積起動停止回数は、典型的には、燃料処理装置20の製造後に燃料処理装置20を起動停止した回数であるが、本発明の趣旨より、各触媒21c、22c、23cを新しいものに交換した場合はリセットされる。ただし、燃料処理装置20が有する複数の触媒21c、22c、23cのすべてを同時に交換する場合以外の場合は、累積運転時間あるいは累積起動停止回数のリセットが行なわれないようにするとよい。このとき、部分的な触媒の交換を行うまでにモニターしてきた累積運転時間あるいは累積起動停止回数の値に続けて加算するようにしてもよく、部分的な触媒の交換によって再生された分に応じた値だけ戻して加算するようにしてもよい。
所定時間は、理論上あるいは経験則上、生成される改質ガスgの組成に影響を与える程度に触媒が劣化するのに要する時間であり、例えば20000時間である。また、所定回数は、理論上あるいは経験則上、生成される改質ガスgの組成に影響を与える程度に触媒が劣化するのに要する累積起動停止回数であり、例えば2000回である。以下に、触媒の劣化を補完する制御の例を2つ説明する。
まず、触媒の劣化を補完する制御の1つ目の例を説明する。燃料処理装置20の累積運転時間が所定時間以上のとき、あるいは累積起動停止回数が所定回数以上のとき、制御部28は、原料燃料調節弁26の開度を大きくして改質部21に供給する原料燃料m1の流量を増加し、燃料電池30(図5参照)から導入するアノードオフガスpの流量を増やして、加熱部25におけるアノードオフガスpの燃焼による発熱量を、累積運転時間が所定時間に満たないときあるいは累積起動停止回数が所定回数に満たないときの加熱部25の発熱量よりも、増加させる。この原料燃料m1の流量を増加する制御は主に燃料処理装置20の運転中に所定時間(所定回数)以上となった場合に行う制御であり、燃料処理装置20が停止している状態から起動する場合は、改質部21に供給する原料燃料m1を増加する代わりに燃焼用燃料調節弁27の開度を大きくして加熱部25に供給する燃焼用燃料m2の流量を増加することにより燃焼用燃料m2の燃焼による発熱量を、累積運転時間が所定時間に満たないときあるいは累積起動停止回数が所定回数に満たないときの加熱部25の発熱量よりも、増加させる。加熱部25に供給するアノードオフガスp又は燃焼用燃料m2を増加させた場合は、燃焼用空気zの加熱部25への供給流量も増加させる。このようにして改質部21の温度を、累積運転時間が所定時間に満たないときあるいは累積起動停止回数が所定回数に満たないときよりも上げ、反応活性を向上させる。
制御目標とする改質部21の温度は、燃料処理装置20内の触媒が経年劣化することを考慮すると、所定時間(所定回数)を超えた増加分に応じて高くすることが好ましい。燃料処理装置と燃料電池とを備える燃料電池システムでは、一般に、10年間、累積運転時間40000時間以上、累積起動停止回数4000回以上の耐久性が求められているところ、例えば累積運転時間が40000時間の時点で改質部21の温度が最大温度となるように、所定時間(20000時間)の時点と40000時間の時点との間で改質部21の設定温度を1次比例的に変化させる。なお、2次関数的に変化させてもよい。
図3に燃料処理装置20の累積運転時間と改質部21温度の制御目標値及び原料燃料m1の供給量との関係の例を示す。図3中、上段のグラフは燃料処理装置20の累積運転時間と改質部21温度の制御目標値との関係を示しており、横軸に累積運転時間TM、縦軸に改質部21の温度T1をとっている。下段のグラフは燃料処理装置20の累積運転時間と原料燃料m1の供給量との関係を示しており、横軸に累積運転時間TM、縦軸に原料燃料m1の流量Qmをとっている。図3の例では、改質部21温度T1の制御目標値を670〜690℃の間で可変にすることとしている。つまり、所定時間(20000時間)に満たない場合は制御目標値を670℃とし、累積運転時間が40000時間となる時点の制御目標値を690℃として、所定時間から40000時間の間における累積運転時間の増加に対応して1次比例的に増加するように制御目標温度を設定する。累積運転時間が40000時間を超えた場合は、制御目標値を690℃に維持することとしている。初期設定値は670℃に設定している。図3に示す例では、改質部21温度T1の制御目標値の上昇に比例して、改質部21に導入する原料燃料m1の流量Qmを増加することとしている。図3に示す例では、原料燃料m1の流量Qmの初期設定値は4L/minとなっており、改質部21の温度T1が上限の690℃に設定されているときの原料燃料m1の流量Qmは4.2L/minとなっている。
次に、触媒の劣化を補完する制御の2つ目の例を説明する。燃料処理装置20の累積運転時間が所定時間以上のとき、あるいは累積起動停止回数が所定回数以上のとき、制御部28は、プロセス水調節弁24aの開度を大きくしてプロセス水管24を流れる水sの流量を、累積運転時間が所定時間に満たないときあるいは累積起動停止回数が所定回数に満たないときよりも増加させる。すると、変成部22の冷却効果が増大し、変成部22の温度が低下して、上述の制御(段落0035参照)により選択酸化部23への選択酸化空気aの導入量が増加する。これにより、S/C(スチーム−カーボン比)が累積運転時間が所定時間に満たないときあるいは累積起動停止回数が所定回数に満たないときよりも増加して改質触媒21cの劣化を補うことができ、原料燃料m1の転化率を維持すると共に変成部22での水分量も増加して、改質混合ガスr1中の一酸化炭素と水分との変成反応(上記(2)式参照)が促進され、生成される変成ガスr2中の一酸化炭素濃度を低減することができる。また、選択酸化部23に導入される選択酸化空気aも増加するため、選択酸化部23における選択酸化反応(上記(3)式参照)も促進され、改質ガスg中の一酸化炭素濃度を低減することができる。
図4に燃料処理装置20の累積運転時間とS/Cとの関係の例を示す。図4において、横軸は累積運転時間TM、縦軸はS/Cである。図3を参照して説明した改質部温度の制御の場合と同様の理由(触媒の経年劣化)から、プロセス水管24を流れる水sの流量を、所定時間(所定回数)を超えた増加分に応じて多くすることが好ましい。図4の例では、プロセス水管24を流れる水sの流量をS/Cに置き換えて、S/Cの制御目標値を2.7〜3.0の間で可変にすることとしている。つまり、所定時間(20000時間)に満たない場合は制御目標値を2.7とし、累積運転時間が40000時間となる時点の制御目標値を3.0として、所定時間から40000時間の間における累積運転時間の増加に対応して1次比例的に増加するように制御目標温度を設定する。累積運転時間が40000時間を超えた場合は、制御目標値を3.0に維持することとしている。なお、図4の例では、S/Cの初期設定値を2.7としている。
このような、改質部21温度の設定値可変制御、あるいはプロセス水管24内の水量可変制御により、燃料処理装置20への触媒の充填量を必要最小限にとどめることができる。すなわち、燃料処理装置20の累積運転時間あるいは累積起動停止回数の増加に応じて反応活性を増加させる制御を行うことにより、触媒の経年劣化を見越して余分に触媒を充填することを行わなくても、設計された耐用年数(累積運転時間、累積起動停止回数)の間、安定した改質ガスgを供給することができる燃料処理装置20となる。
以上では、酸素導入量調節手段が選択酸化空気調節弁23aであるとして説明したが、インバータ制御可能なブロワにより選択酸化空気aを選択酸化部23に導入することとしてもよい。また、プロセス水流量調節手段がプロセス水調節弁24aであるとして説明したが、インバータ制御可能なポンプにより水sをプロセス水管24に導入することとしてもよい。流量調節手段をインバータ制御で構成すると、弁を用いる場合に比べて圧力損失を低減でき、消費電力を低減できる。
以上では、燃料処理装置20の累積運転時間と累積起動停止回数の両方をモニターしていずれか一方の条件を満たしたときに触媒の劣化を補完する制御を行うこととして説明したが、いずれか一方をモニターすることとしてもよい。いずれか一方をモニターする場合も請求項3及び請求項4に記載の発明に係る燃料処理装置に含まれることはいうまでもない。また、触媒の劣化を補完する制御として改質部21の温度を上昇させる制御とS/Cを増加させる制御とを説明したが、これらの制御は択一的に行ってもよく、併用して行ってもよい。
引き続き図5を参照して、本発明の実施の形態に係る燃料電池システム10について説明する。図5は、燃料電池システム10の模式的系統図である。燃料電池システム10は、前述した燃料処理装置20と、水素と酸素との電気化学的反応により発電する燃料電池30と、燃料電池システム10の運転を制御する制御装置38とを備えている。また、燃料電池システム10は、補機類として、燃料mを送る燃料ガスブロワ11と、選択酸化空気aを送る選択酸化空気ブロワ13と、水sを送るプロセス水ポンプ14と、燃焼用空気zを送る燃焼用空気ブロワ15と、酸化剤ガスtを送る酸化剤ガスブロワ18とを備えている。
燃料電池30は、典型的には固体高分子型燃料電池である。燃料電池30は、改質ガスgを導入する燃料極と、酸化剤ガスtを導入する空気極と、電気化学的反応により発生した熱を奪う冷却部とを含んで構成されている。酸化剤ガスtは、典型的には空気である。燃料電池30は、図では簡易的に示されているが、実際には、固体高分子膜を燃料極と空気極とで挟んで単一のセルが形成され、このセルを冷却部を介し複数枚積層して構成されている。燃料電池30では、燃料極に供給された改質ガスg中の水素が水素イオンと電子とに分解し、水素イオンが固体高分子膜を通過して空気極に移動すると共に電子が燃料極と空気極とを結ぶ導線を通って空気極に移動して、空気極に供給された酸化剤ガスt中の酸素と反応して水を生成し、この反応の際に発熱する。この反応における、電子が導線を通ることにより、直流の電力を取り出すことができる。燃料電池30には、必要に応じて、直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナー(不図示)が接続される。
燃料電池30の燃料極と燃料処理装置20の改質ガス導出管23p(図1参照)とは、改質ガス管51を介して接続されている。改質ガス管51には改質ガス開閉弁61が設けられている。また、燃料電池30の燃料極と燃料処理装置20のアノードオフガス導入管25p(図1参照)とは、アノードオフガス管52を介して接続され、燃料電池30での電気化学的反応に利用されなかった水素を含むアノードオフガスpを加熱部25(図1参照)に導入することができるようになっている。アノードオフガス管52には、アノードオフガス開閉弁62が配設されている。また、改質ガス開閉弁61の上流側の改質ガス管51と、アノードオフガス開閉弁62よりも下流のアノードオフガス管52とが、バイパス管53で接続されている。バイパス管53にはバイパス開閉弁63が設けられている。燃料電池30の空気極には、酸化剤ガスtを導入する酸化剤ガス管54と、燃料電池30での電気化学的反応に利用されなかった酸素を含むカソードオフガスqを排出するカソードオフガス管55とが接続されている。酸化剤ガス管54には酸化剤ガスtを圧送する酸化剤ガスブロワ18が配設されている。酸化剤ガスブロワ18は、制御装置38からの指令を受けて起動及び停止(回転速度が調節可能な場合は回転速度の調節を含む)が行なわれるように構成されている。また、開閉弁61〜63は、制御装置38と信号ケーブルで接続されており、制御装置38から開閉信号を受信して弁の開度(全開及び全閉を含む)を調節することができるように構成されている。
燃料処理装置20の原料導入管21m(図1参照)及び燃料導入管25m(図1参照)にはそれぞれ燃料管41が接続されており、2つの燃料管41は接続して1本の燃料管41となり、燃料供給源(不図示)に導かれている。燃料管41には燃料ガスブロワ11が配設されている。また、燃料処理装置20の選択酸化空気導入管23q(図1参照)には選択酸化空気管43が接続されている。選択酸化空気管43には選択酸化空気ブロワ13が配設されている。また、燃料処理装置20のプロセス水管24(図1参照)には水導入管44が接続されている。水導入管44にはプロセス水ポンプ14が配設されている。また、燃料処理装置20の燃焼空気導入管25z(図1参照)には燃焼用空気管58が接続されている。燃焼用空気管58には燃焼用空気ブロワ15が配設されている。燃料処理装置20の排ガス導出管25e(図1参照)には排ガス管59が接続されている。燃料ガスブロワ11、選択酸化空気ブロワ13、プロセス水ポンプ14、燃焼用空気ブロワ15は、それぞれ制御装置38からの指令を受けて起動及び停止(回転速度が調節可能な場合は回転速度の調節を含む)が行なわれるように構成されている。
制御装置38は、補機類11、13、14、15、18へ供給する電力を制御することにより、補機類11、13、14、15、18の発停を制御することができるように構成されている。また、制御装置38は、開閉弁61〜63とそれぞれ信号ケーブル(不図示)で接続されており、開閉信号を送信して弁の開閉動作をさせることができるように構成されている。制御装置38は燃料処理装置の制御部28(図1参照)と連係しており、互いに信号の送受信ができるように構成されている。制御装置38は、燃料処理装置20の制御部28(図1参照)と一体に構成されていてもよい。
続いて燃料電池システム10の作用を説明する。燃料電池システム10の運転を開始するには、燃料ガスブロワ11を起動して燃料処理装置20に燃料mを供給すると共に燃焼用空気ブロワ15を起動して燃焼用空気zを供給する。燃料処理装置20の改質部21(図1参照)が所定の温度になったらプロセス水ポンプ14を起動して水sを燃料処理装置20に供給する。その後選択酸化空気ブロワ13を起動して選択酸化空気aを燃料処理装置20に供給する。燃料処理装置20では、上述のように改質ガスgが生成されるが、運転開始当初は改質ガスgの組成が安定していないため、改質ガス開閉弁61及びアノードオフガス開閉弁62を閉にし、バイパス開閉弁63を開にして、組成が安定していない改質ガスgを燃料電池30に供給せずに燃料処理装置20の加熱部25(図1参照)に導いて燃焼させる。
燃料処理装置20で生成される改質ガスgの組成が安定するようになると、制御装置38が改質ガス開閉弁61及びアノードオフガス開閉弁62を開に、バイパス開閉弁63を閉に切り替えて、改質ガスgが燃料電池30に導入されるようにする。これにより、燃料電池30の燃料極に改質ガスgが導入される。他方、制御装置38は、酸化剤ガスブロワ18を起動させ、燃料電池30の空気極に酸化剤ガスtを導入する。
燃料電池30では燃料極に導入された改質ガスg中の水素と、空気極に導入された酸化剤ガスt中の酸素とによる電気化学的反応が行なわれる。電気化学的反応は、燃料極側では以下の(4)式に示す反応が行なわれ、空気極側では以下の(5)式に示す反応が行なわれる。
2H → 4H + 4e ・・・(4)
+ 4H + 4e → 2HO ・・・(5)
この電気化学的反応によって発電し、発熱すると共に水分が生成される。さらに説明を加えると、燃料極側の電子が外部電気回路を通って空気極側に移動する際に電力を得ることができる。燃料極側の水素イオンは固体高分子膜を通過して空気極側に移動し、酸素と結合して水分が発生する。この電気化学的反応は発熱反応である。
燃料電池30によって得られる電力は直流電力であり、必要に応じてパワーコンディショナー(不図示)で交流電力に変換されて電力負荷(不図示)に送電される。他方、燃料電池30で発生する熱は、例えば貯湯タンク(不図示)に蓄えられ、必要に応じて給湯や暖房等の熱負荷において消費される。燃料電池30で発生した熱を有効利用することにより、燃料電池システム10の効率が向上することとなる。
燃料電池30の燃料極からはアノードオフガスpが排出される。排出されたアノードオフガスpは、燃料処理装置20に導かれ燃焼されて改質熱を発生するのに用いられ、燃焼によって生じた排ガスeは排ガス管59を介して系外に排出される。他方、燃料電池30の空気極からはカソードオフガスqが排出され、カソードオフガス管55を介して系外に排出される。
以上の説明では、燃料電池30が固体高分子型燃料電池であるとして説明したが、りん酸型燃料電池等の固体高分子型燃料電池以外の燃料電池であってもよい。しかしながら、固体高分子型燃料電池とすると、比較的低温で運転することができ、装置を小型化できるので、一般家庭等に設置するのに適している。
本発明の実施の形態に係る燃料処理装置の模式図である。 変成部の温度と選択酸化空気の導入量との関係の一例を示すグラフである。 燃料処理装置の累積運転時間と改質部温度の制御目標値及び原料燃料の供給量との関係の例を示すグラフである。 燃料処理装置の累積運転時間とS/Cとの関係の例を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの模式的系統図である。
符号の説明
10 燃料電池システム
20 燃料処理装置
21 改質部
22 変成部
22t 温度検出器
23 選択酸化部
23a 酸素導入量調節手段
24 プロセス水管
24a プロセス水流量調節手段
25 加熱部
28 制御部
30 燃料電池
a 選択酸化空気
g 改質ガス
m1 原料燃料
r1 改質混合ガス
r2 変成ガス
s 水
t 酸化剤ガス

Claims (5)

  1. 原料燃料と水とを導入して水蒸気改質反応させることにより水素に富む改質混合ガスを生成する改質部と;
    前記改質混合ガスを導入し、前記改質混合ガス中の一酸化炭素と水分とを変成反応させて水素と二酸化炭素とに転化することにより一酸化炭素濃度を低減させた変成ガスを生成する変成部であって、該変成部内の温度を検出する温度検出器を有する変成部と;
    前記変成ガスと酸素とを導入し、前記変成ガス中の一酸化炭素を酸化することにより一酸化炭素濃度を低減させた改質ガスを生成する選択酸化部と;
    前記選択酸化部に導入する酸素の量を調節する酸素導入量調節手段と;
    前記改質部に導入する水を流す流路であって、前記改質部に導入する水が前記選択酸化部から受熱した後に前記変成部から受熱するように前記変成部及び前記選択酸化部に隣接して形成されたプロセス水流路と;
    前記温度検出器で検出した温度が、生成される前記変成ガス中の一酸化炭素濃度が許容範囲を超えて上昇する程度に前記変成反応の活性が低下する温度である所定温度以下のときに、前記選択酸化部に導入する酸素の量が増加するように前記酸素導入量調節手段を調節する制御部とを備える;
    燃料処理装置。
  2. 前記制御部が、前記温度検出器で検出した温度の前記所定温度からの低下の割合に応じて前記選択酸化部に導入する酸素の量が増加するように、前記酸素導入量調節手段を調節するように構成された;
    請求項1に記載の燃料処理装置。
  3. 前記改質部を加熱する加熱部を備え;
    前記制御部が、前記燃料処理装置の累積運転時間が所定時間以上のとき及び前記燃料処理装置の累積起動停止回数が所定回数以上のときの少なくとも一方の条件を満たしたときに、前記加熱部における発熱量を増加させることにより前記改質部の温度を上昇させるように構成された;
    請求項1又は請求項2に記載の燃料処理装置。
  4. 前記プロセス水流路を流れる水の流量を調節するプロセス水流量調節手段を備え;
    前記制御部が、前記燃料処理装置の累積運転時間が所定時間以上のとき及び前記燃料処理装置の累積起動停止回数が所定回数以上のときの少なくとも一方の条件を満たしたときに、前記プロセス水流路を流れる水の流量が増加するように前記プロセス水流量調節手段を調節する;
    請求項1又は請求項2に記載の燃料処理装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料処理装置と;
    前記改質ガスと酸素を含有する酸化剤ガスとを導入し、前記改質ガス中の水素と前記酸化剤ガス中の酸素との電気化学的反応により発電する燃料電池とを備える;
    燃料電池システム。
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