JP5166829B2 - 改質器及び燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は改質器、燃料電池システム及び改質器の起動方法に関し、特に改質用水流路の温度が高すぎる場合に適切な処理をして適正流量の改質用水を改質部に供給することを可能にする改質器、燃料電池システム及び改質器の起動方法に関する。
水素と酸素とを使用して、これらの電気化学的反応により発電する燃料電池は、環境に優しい発電装置として注目されている。燃料電池は発電に水素を必要とするが、水素自体を供給するインフラが普及していないことから入手が比較的困難であるため、都市ガスや灯油等の原料を水蒸気改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質器を燃料電池に併設した燃料電池システムを構築することが多い。改質器は、改質ガスを生成する改質反応を促進させる触媒を有しているのが一般的である。水蒸気改質が行なわれる改質部における改質反応は吸熱反応であるため、改質器はバーナーを有し、バーナーにおける燃焼で発生した熱を改質熱として利用することが多い。
燃料電池システム停止後に改質器をそのまま放置すると、運転中の温度から低下して改質器内に残存する水蒸気が凝縮したり、改質器の内部圧力が減少することとなる。凝縮した水蒸気が再蒸発し、又は減圧した改質器内に外気が混入した場合は改質器内の触媒が劣化するため、燃料電池システム停止後に改質器内に改質ガス又は原料ガスを封入して改質器の内部圧力を保ち、水蒸気の凝縮や改質器内への外気の侵入を防ぐ技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−288930号公報
燃料電池システムを再起動する際には改質器に封入されていた改質ガス又は原料ガスが改質器内から排出されることになるが、安全上の観点からそのまま外部に排出せずにバーナーに導いて燃焼処理をすることが好ましい。ところが、燃料電池システム停止後に再起動するまでの時間が短いと、上記の燃焼処理によって改質器の温度が適正な温度を超えて上昇することがあり、これに伴い水蒸気改質のための改質用水を改質部に導く改質用水流路の温度も適正範囲を超えて上昇することがある。改質用水流路の温度が高すぎると、内部を流れる改質用水が液体から蒸気になった後も膨張を続けて流動抵抗が大きくなり、適正流量の改質用水(水蒸気)を改質部に供給することができない場合がある。
本発明は上述の課題に鑑み、改質用水流路の温度が高すぎる場合に適切な処理をして適正流量の改質用水を改質部に供給することを可能にする改質器、燃料電池システム、及び改質器の起動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る改質器は、例えば図1に示すように、炭化水素系原料rと改質用水sとを導入し、水素を主成分とする改質ガスgを生成する改質ガス生成部20と;改質ガス生成部20に改質用水sを供給する改質用水流路25と;改質用水流路25を流れる改質用水sを改質ガス生成部20に導入させずに外部へと導く排出流路53であって、改質用水sの流通を遮断可能な遮断弁43が配設された排出流路53とを備える。
このように構成すると、改質用水流路を流れる改質用水を改質ガス生成部に導入させずに外部へと導く排出流路を備えるので、改質用水流路の温度が高すぎて内部を流れる改質用水の流動抵抗が増大し適正流量の改質用水を改質ガス生成部に供給することができない場合に、改質用水を改質用水流路に流して適正流量の改質用水を改質ガス生成部に供給可能な程度に改質用水流路を冷却することが可能になり、改質用水流路の冷却に用いた、適正流量となっていない改質用水を外部へと排出することができる。
また、本発明の第2の態様に係る改質器は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様に係る改質器10において、改質用水流路25が、内部を流れる改質用水sが改質ガス生成部20から受熱する位置を通過するように配設され;排出流路53が、前記受熱する位置を通過した改質用水sを受け入れるように配設されている。
このように構成すると、内部を流れる改質用水が改質ガス生成部から受熱する位置を通過するように改質用水流路が配設されているので、定常運転時に液体の改質用水を蒸気にするための熱を改質ガス生成部から受けることができ、また、受熱する位置を通過した改質用水を受け入れるように排出流路が配設されているので、改質用水流路が高温になる要因の改質ガス生成部から熱を奪った改質用水を排出流路に導くことができる。
また、本発明の第3の態様に係る改質器は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る改質器10において、改質ガス生成部20から受熱した改質用水sの温度と相関関係を有する温度を検出する温度検出器42B(42C)と;改質ガス生成部20から受熱した改質用水sの温度が第1の所定の温度以上のときに遮断弁43を開にして改質用水sを改質ガス生成部20に導入させずに外部へと導く第1の制御装置40とを備える。「第1の所定の温度」は、典型的には、適正流量の改質用水を改質ガス生成部に供給することができないほど高い改質用水の温度である。
このように構成すると、改質ガス生成部から受熱した改質用水の温度が第1の所定の温度以上のときに遮断弁を開にして改質用水を改質ガス生成部に導入させずに外部へと導くので、適正流量とならない改質用水が改質ガス生成部に供給されることを回避することができる。
また、本発明の第4の態様に係る改質器は、例えば図1に示すように、上記本発明の第3の態様に係る改質器10において、第1の制御装置40が、遮断弁43を開にした後、改質ガス生成部20から受熱した改質用水sの温度が第2の所定の温度以下となったときに遮断弁43を閉にして改質用水sを改質ガス生成部20に導くように構成されている。「第2の所定の温度」は、典型的には、適正流量の改質用水を改質ガス生成部に供給することができる程度に低い改質用水の温度である。
このように構成すると、適正流量となった改質用水を改質ガス生成部に供給することができる。
また、本発明の第5の態様に係る改質器は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つの態様に係る改質器10において、改質用水流路25内に改質用水sを流す改質用水ポンプ34と;改質用水ポンプ34の吐出圧力を所定の圧力に制御する第2の制御装置40とを備える。「所定の圧力」は、典型的には、改質用水ポンプの許容吐出圧力以下の圧力である。本発明の第5の態様に係る改質器は、典型的には、改質用水ポンプ34の吐出圧力を検出する圧力検出手段45を備え、圧力検出手段45で検出された圧力が信号として第2の制御装置に送信される。なお、「所定の圧力に制御する」手段として、例えば、改質用水ポンプ34の回転速度の調節、あるいは圧力が高すぎる場合に遮断弁43を開にして改質用水流路25の流動抵抗を低減する等が挙げられる。
このように構成すると、改質用水ポンプの吐出圧力を所定の圧力に制御するので、改質用水流路の温度が高すぎる場合に増大した流動抵抗に抗するように改質用水ポンプの吐出圧力を上昇させることを防ぐことができ、改質用水ポンプを保護することができる。
また、本発明の第6の態様に係る燃料電池システムは、例えば図2に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つの態様に係る改質器10と;改質ガスgと酸素を含有する酸化剤ガスtとを導入して発電する燃料電池60とを備える。
このように構成すると、改質器が、改質用水流路の温度が高すぎる場合に適切な処理をして適正流量の改質用水を改質ガス生成部に供給することが可能なので、安定した起動が可能な燃料電池システムとなる。
上記目的を達成するために、本発明の第7の態様に係る改質器の起動方法は、例えば図1及び図3に示すように、炭化水素系原料rと改質用水sとを導入して水素を主成分とする改質ガスgを生成する改質ガス生成部20と、改質ガス生成部20に改質用水sを供給する改質用水流路25とを有する改質器10を起動する方法であって;改質用水流路25に改質用水sを流す工程(S7)と;改質用水流路25を流れた改質用水sを、改質ガス生成部20に導入せずに改質器10外に排出する改質用水排出工程(S7、S8)と;改質用水流路25を流れた改質用水sを改質ガス生成部20に導入する改質用水導入工程(S11)と;炭化水素系原料rを改質ガス生成部20に導入する原料導入工程(S12)とを備える。
このように構成すると、改質用水流路を流れた改質用水を改質ガス生成部に導入せずに改質器外に排出する改質用水排出工程と、改質用水流路を流れた改質用水を改質ガス生成部に導入する改質用水導入工程とを備えるので、適正流量となっていない改質用水を外部へと排出し、適正流量となった改質用水を改質ガス生成部に供給することが可能となる。
また、本発明の第8の態様に係る改質器の起動方法は、例えば図1及び図3に示すように、上記本発明の第7の態様に係る改質器の起動方法において、改質ガス生成部20から受熱した改質用水sの温度が第1の所定の温度以上のときに前記改質用水排出工程を開始し(S6、S7);前記改質用水排出工程の後、改質ガス生成部20から受熱した改質用水sの温度が第2の所定の温度以下となったときに前記改質用水導入工程に移行し(S8〜S11);前記改質用水導入工程に移行後に前記原料導入工程(S12)を開始する。
このように構成すると、適正流量とならない改質用水が改質ガス生成部に供給されることを回避することができ、適正流量となった改質用水を改質ガス生成部に供給することができる。
本発明によれば、改質用水流路の温度が高すぎて内部を流れる改質用水の流動抵抗が増大し適正流量の改質用水を改質ガス生成部に供給することができない場合に、改質用水を改質用水流路に流して適正流量の改質用水を改質ガス生成部に供給可能な程度に改質用水流路を冷却することが可能になり、改質用水流路の冷却に用いた適正流量となっていない改質用水を外部へと排出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る改質器10を説明する。図1は、改質器10の縦断面図である。改質器10は、炭化水素系原料としての原料ガスrの水蒸気改質に用いる改質熱を発生させる燃焼部11と、原料ガスrを改質ガスgに改質する改質ガス生成部20と、燃焼部11で生じた排ガスeを外部に排出する排ガス流路16と、原料ガスrの水蒸気改質に用いる改質用水sを流す改質用水流路としての改質用水管25と、改質用水管25を流れてきた改質用水s及び原料ガスrを改質ガス生成部20に導く原料ガス導入管26と、改質用水管25を流れてきた改質用水sを改質ガス生成部20に供給せずに外部に排出する排出流路としての水排出管53と、改質器10の運転を制御する制御装置40とを備えている。
改質ガス生成部20は、原料ガスrを水蒸気改質して準改質ガスjを生成する改質部21と、準改質ガスjから一酸化炭素濃度を低減した改質ガスgを生成する一酸化炭素低減部22とを有している。さらに一酸化炭素低減部22は、準改質ガスj中の一酸化炭素を変成して準改質ガスjから一酸化炭素が低減した変成ガスhとする変成部23と、変成ガスh中の一酸化炭素を選択酸化して変成ガスhからさらに一酸化炭素が低減した改質ガスgを生成する選択酸化部24とを有している。上記の炭化水素系原料(本実施の形態では原料ガスrとして説明している)は、炭化水素あるいは炭化水素を主成分とする混合物の総称であり、典型的には、メタン、エタン等の鎖式炭化水素(天然ガスも含む)、あるいはメタノール、石油製品(灯油、ガソリン、ナフサ、LPG等)等の炭化水素を主成分とする炭化水素系の燃料である。また、準改質ガスjは、水素を主成分とするガスであり、水素を40体積%以上、典型的には70〜80体積%程度含んでいる。準改質ガスjの水素濃度は80体積%以上でもよく、すなわち燃料電池60(図2参照)に供給したときに酸化剤ガスt中の酸素との電気化学的反応により発電可能な濃度であればよい。準改質ガスjには、典型的には、一酸化炭素が10体積%程度含まれている。
燃焼部11は、燃焼用燃料としての燃焼燃料fを燃焼させるバーナー12と、燃焼によって生じる炎を収容する燃焼室13とを含んでいる。燃焼室13は、筒状部材である内筒14の内側に形成されている。本実施の形態では、バーナー12が内筒14の内部に収容され、バーナー12の先端の空間が内筒14に囲まれることによって燃焼室13が形成されている。本実施の形態では、内筒14は、その軸が鉛直方向に対して略平行になるように配設されている。内筒14の長さは、後述する改質部21の鉛直方向の長さ以上となっている。バーナー12は、火炎が下向きに形成されるように内筒14内に配設されている。内筒14の下端は開口になっている。他方、内筒14の上端14aは閉塞されている。バーナー12の、火炎が形成されるのと反対側は、内筒14の上端14aを貫通して空気燃料導入管29に接続されている。空気燃料導入管29は、燃焼燃料fを流す流路を形成している。空気燃料導入管29にはチーズ29Tが取り付けられている。
内筒14は、自身より一回り大きい筒状部材である外筒15によって覆われている。外筒15の下端15bは閉塞されている。外筒15は、その軸が内筒14の軸と略一致するように配設されている。これにより、内筒14の外側と外筒15の内側との間に、バーナー12で燃焼燃料fを燃焼させた後の排ガスeを流す排ガス流路16が形成されている。バーナー12に向けて燃焼燃料fを供給せずに燃焼空気aを冷却流体として送気することにより、燃焼空気aが排ガス流路16を流れるようにすることもできる。すなわち、本実施の形態の排ガス流路16は、冷却流体流路を兼ねている。内筒14よりも一回り大きい外筒15のサイズは、排ガス流路16を流れる排ガスe及び燃焼空気aの流量を勘案して適宜決定すればよい。排ガス流路16は排ガス管54に接続され、排ガスeを系外に排出することができるように構成されている。
改質部21は、外筒15の両端及び上部を除く外周に、改質触媒が設けられることにより構成されている。改質触媒は、内筒14や外筒15と同軸の筒状部材である改質触媒保持筒17によって保持されている。言い換えると、外筒15と改質触媒保持筒17との間に改質触媒が充填されている。改質触媒は、原料ガスrの水蒸気改質反応を促進させる触媒であり、典型的には、ニッケル系改質触媒やルテニウム系改質触媒が用いられる。また、改質触媒の形状は、水蒸気改質反応を効率的に行うため、粒状、円柱状、ハニカム状やモノリス状とするとよい。水蒸気改質反応は吸熱反応である。それゆえ、燃焼部11において燃焼燃料fを燃焼させて改質熱を発生させている。改質部21とバーナー12との位置関係は、改質部21の鉛直方向の略中央にバーナー12の火炎が位置するように構成されている。このような位置関係とすると、改質部21全体を加熱することができる。
改質触媒保持筒17の下端は開口になっている。この開口により改質部21は変成部23と連通している。他方、改質触媒保持筒17の上端は閉塞しており、この上端の一部に原料ガスrを改質部21に導入する原料ガス導入管26が接続されている。改質部21の上部には、原料ガス導入管26を介して導入した原料ガスrが改質触媒保持筒17の上部全体に行き渡るように改質触媒が充填されていない空間が形成されている。原料ガス導入管26は、燃焼部11と反対方向に(すなわち外側に)向かって延びている。原料ガス導入管26には、原料ガスrの流れを遮断する原料ガス遮断弁36が配設されている。原料ガス遮断弁36より下流の原料ガス導入管26には、後に詳説する改質用水管25及び水排出管53が接続されている。
変成部23は、外筒15の上部を残して、改質部21より上方の外筒15の外周に変成触媒が設けられることにより構成されている。変成触媒は、改質触媒保持筒17の上部をも覆っている。この変成触媒が改質触媒保持筒17を覆っている部分は、改質触媒保持筒17で区画されているため改質部21とは連通していない。上述のように、変成部23は改質触媒保持筒17の下端の開口により改質部21と連通している。変成触媒は、改質部21における水蒸気改質反応によって生成された準改質ガスjに含まれる一酸化炭素を水と反応させる変成反応を促進させる触媒であり、典型的には、鉄−クロム系変成触媒、銅−亜鉛系変成触媒、白金系変成触媒等が用いられる。また、変成触媒の形状は、変成反応を効率的に行うため、粒状、円柱状、ハニカム状やモノリス状とするとよい。変成反応は、一酸化炭素を二酸化炭素にシフトする。変成反応は発熱反応である。
選択酸化部24は、変成部23より上方の外筒15の外周に選択酸化触媒が設けられることにより構成されている。選択酸化部24と変成部23との境界は、パンチングメタル等で区画されていてもよいが、選択酸化部24と変成部23とは連通するように構成される。選択酸化触媒は、変成部23における変成反応によって生成された変成ガスhに含まれる一酸化炭素を酸素と反応させる選択酸化反応を促進させる触媒であり、典型的には、白金系選択酸化触媒、ルテニウム系選択酸化触媒、白金−ルテニウム系選択酸化触媒等が用いられる。また、選択酸化触媒の形状は、選択酸化反応を効率的に行うため、粒状、円柱状、ハニカム状やモノリス状とするとよい。選択酸化反応は発熱反応である。
変成触媒及び選択酸化触媒は、内筒14等と同軸の筒状部材であるCO低減触媒保持筒18によって保持されている。言い換えると、外筒15及び改質触媒保持筒17の一部とCO低減触媒保持筒18との間に変成触媒が充填されており、外筒15の上部とCO低減触媒保持筒18との間に選択酸化触媒が充填されている。CO低減触媒保持筒18は、変成部23の下方にも延びており、改質部21の下部を覆っている。変成部23より下方のCO低減触媒保持筒18は、改質触媒保持筒17より一回り大きく形成されている。CO低減触媒保持筒18の下端18bは閉塞されている。改質触媒保持筒17の下端はCO低減触媒保持筒18の下端18bに接触しないように配設される。これにより改質部21と変成部23とが連通する。変成部23より下方の、改質触媒保持筒17の外側とCO低減触媒保持筒18の内側との間には、準改質ガスjを流す準改質ガス流路19が形成されている。準改質ガス流路19は、変成触媒の直下で、変成触媒の下面全体に準改質ガスjが行き渡るように、外側に向けて放射状に広がっている。改質触媒保持筒17よりも一回り大きいCO低減触媒保持筒18のサイズは、準改質ガス流路19を流れる準改質ガスjの流量を勘案して適宜決定すればよい。
CO低減触媒保持筒18には、変成部23直近の選択酸化部24で、選択酸化空気cを選択酸化部24に導入する選択酸化空気導入管27が接続されている。選択酸化空気導入管27は、外側に向かって延びている。選択酸化空気導入管27には、選択酸化空気cの流れを遮断する選択酸化空気遮断弁37が配設されている。また、CO低減触媒保持筒18には、変成部23に隣接する側とは反対側の選択酸化部24で、改質ガスgを導出する改質ガス管28が接続されている。改質ガス管28は、外側に向かって延びている。改質ガス管28には、改質ガスgの流れを遮断する改質ガス遮断弁38が配設されている。
改質用水管25は、以下のように配設されている。選択酸化部24の上方からCO低減触媒保持筒18の外側に接触し、選択酸化部24の上部からCO低減触媒保持筒18の外側を螺旋状に下方に巻いていく。螺旋状に下方に巻いていって変成部23の上から2/3程度の位置に至ったところでCO低減触媒保持筒18から外側に離れ、さらに上方に向きを変えて原料ガス導入管26に接続する。改質用水管25が原料ガス導入管26に接続されることで改質用水管25は改質部21に連通している。このように、改質用水管25は、選択酸化部24及び変成部23に隣接する位置に、改質ガス生成部20の一酸化炭素低減部22から受熱するように配設されている。改質用水管25をこのように配設すると、改質用水sは選択酸化部24の傍らから変成部23の傍らを流れ、原料ガス導入管26に流入するまでに選択酸化部24及び変成部23から受熱して液体から気体となる。なお、図1に示すように、改質用水管25の一部が選択酸化部24及び/又は変成部23の内部を通り、外筒15に接触するように配設されることとすると、受熱量が増加するので好ましい。改質用水管25には、CO低減触媒保持筒18に接触するよりも上流に、改質用水sの流れを遮断する改質用水遮断弁35が配設されている。
水排出管53は、一端が前述のように原料ガス遮断弁36より下流側の原料ガス導入管26に接続されており、他端は排ガス管54に接続されている。このように構成されていることにより、改質用水管25を流れてきた排出しようとする改質用水sを、水排出管53及び排ガス管54を介して系外(改質器10外)に排出することができる。水排出管53には、排出しようとする改質用水sの流れを遮断する水排出遮断弁43が配設されている。
準改質ガス流路19には、改質部21の圧力を検出する圧力センサ41が配設されている。改質部21は、原料ガス導入管26及び改質用水管25と連通しているので、改質部21の圧力を検出することで改質用水管25内の圧力も検出することができる。また、改質触媒保持筒17及びCO低減触媒保持筒18には、改質部21、変成部23、選択酸化部24の温度をそれぞれ検出する温度検出手段としての温度センサ42A、42B、42Cがそれぞれ取り付けられている。一酸化炭素低減部22から受熱するように改質用水管25が配設されているので、変成部23又は選択酸化部24の温度を検出することにより一酸化炭素低減部20から受熱した改質用水sの温度を検出することができる。温度センサ42A、42B、42Cの個数は、各部21、23、24の大きさ等に応じて適宜決定するとよい。圧力センサ41及び温度センサ42A、42B、42Cは、それぞれ信号ケーブルを介して第1及び第2の制御装置としての制御装置40に接続されており、検出した圧力あるいは温度を信号として制御装置40に送信することができるように構成されている。本実施の形態では、第1の制御装置と第2の制御装置とが一体の制御装置40として構成されているが、別々に構成されていてもよい。
改質用水管25の最下部(本実施の形態では変成部23の上から2/3程度の位置)より下方の変成部23及び改質部21の外周は、断熱材46で覆われている。断熱材46よりも上方の変成部23及び選択酸化部24の外周は、断熱材47で覆われている。各部21、23、24が断熱材46、47で覆われていることにより、各部21、23、24を運転時における反応に適した温度に維持することができると共に、改質器10外周の温度を各部21、23、24の温度よりも低くすることができて火傷防止等に寄与する。断熱材46は、典型的には、珪石原料、石灰原料及び水を含有する原料スラリーと熱線反射材、耐熱性繊維等を配合した混合物を約500kg/m3以下の密度でプレス脱水成型させて成型した無機質多孔体である。断熱材47は、典型的には、シリカ・アルミナ系微粒子粉末、アルカリ金属珪酸塩、過酸化水素、及び熱線反射材を配合した混合物を約500kg/m3以下の密度で発泡、硬化させて成型した無機質発泡体である。断熱材46、47は、表面材48で覆われており、改質器10の外観は概ね円筒状に形成されている。表面材48は、典型的には無機質短繊維をフェルト状に成型した無機質短繊維フェルトである。
上述した各弁35、36、37、38、43及び空気燃料導入管29に取り付けられたチーズ29Tは、表面材48の外側に配設されている。原料ガス遮断弁36には原料ガス管56が接続されている。原料ガス管56には原料ガスrを圧送する原料ガスブロワ31が配設されている。原料ガスブロワ31を起動したときと同等の圧力で原料ガスrが系外から圧送されてくる場合は、原料ガスブロワ31を備えていなくてもよい。選択酸化空気遮断弁37には選択酸化空気管57が接続されている。選択酸化空気管57には選択酸化空気cを圧送する選択酸化ブロワ33が配設されている。改質ガス遮断弁38には改質ガス管68が接続されている。また、改質用水遮断弁35には水供給管55が接続されている。水供給管55には、改質用水sを圧送する改質用水ポンプ34と、改質用水ポンプ34の吐出圧力を検出する圧力検出手段としての圧力センサ45と、改質用水ポンプ34の下流側に改質用水s中の不純物を除去するイオン交換樹脂塔85とが配設されている。圧力センサ45は信号ケーブルを介して制御装置40に接続されており、検出した圧力を信号として制御装置40に送信することができるように構成されている。また、空気燃料導入管29に取り付けられたチーズ29Tの残りの接続口の1つには燃焼燃料fを流す燃焼燃料管59が接続されており、他の残りの接続口には燃焼空気管52が接続されている。燃焼空気管52には燃焼空気aを圧送する燃焼空気ブロワ32が配設されている。燃焼燃料管59の他端は原料ガス管56に接続されている。
制御装置40は表面材48の外側に配設されており、改質器10の運転を制御する。制御装置40は、圧力センサ41及び圧力センサ45から圧力信号を受信し、温度センサ42A、42B、42Cから温度信号を受信する。また、制御装置40は、各弁35、36、37、38、43のそれぞれに開閉信号を送信し、各弁35、36、37、38、43の開閉動作を制御する。また、制御装置40は、各ブロワ31、32、33、及び改質用水ポンプ34に接続された動力系統(不図示)を介して供給される電力を調節することにより、各ブロワ31、32、33、及び改質用水ポンプ34の発停や流体の吐出量を制御する。
次に図2を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池システム100を説明する。図2は燃料電池システム100の模式的系統図である。燃料電池システム100は、これまで説明した改質器10と、水素と酸素との電気化学的反応により発電する燃料電池60と、制御装置70とを備えている。
燃料電池60は、典型的には固体高分子形燃料電池である。燃料電池60は、改質ガスgを導入するアノード61と、酸化剤ガスtを導入するカソード62と、電気化学的反応により発生した熱を奪う冷却部(不図示)とを含んで構成されている。酸化剤ガスtは、典型的には所定の加湿度に加湿された空気である。燃料電池60は、図では簡易的に示されているが、実際には、固体高分子膜をアノード61とカソード62とで挟んで単一のセルが形成され、このセルを冷却部を介し複数枚積層して構成されている。燃料電池60では、アノード61に供給された改質ガスg中の水素が水素イオンと電子とに分解し、水素イオンが固体高分子膜を通過してカソード62に移動すると共に電子がアノード61とカソード62とを結ぶ導線(不図示)を通ってカソード62に移動して、カソード62に供給された酸化剤ガスt中の酸素と反応して水を生成し、この反応の際に発熱する。この反応における、電子が導線を通ることにより、直流の電力を取り出すことができる。燃料電池60は、典型的には、直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ(不図示)と電気的に接続される。
燃料電池60のアノード61では、導入された改質ガスg中の水素のすべてが上述の電気化学的反応(燃料電池60における発電)に利用される訳ではなく、一部の水素が利用される。アノード61からは、燃料電池60での電気化学的反応に利用されなかった水素を含むアノードオフガスpが排出される。アノードオフガスpには、水素、二酸化炭素、窒素等が含まれている。燃料電池60のカソード62では、導入された酸化剤ガスt中の酸素のすべてが上述の電気化学的反応(燃料電池60における発電)に利用される訳ではなく、一部の酸素が利用される。カソード62からは、燃料電池60での電気化学的反応に利用されなかった酸素を含むカソードオフガスqが排出される。
アノード61には、改質ガスgをアノード61に供給する改質ガス管68と、アノードオフガスpを排出するアノードオフガス管69とが接続されている。改質ガス管68は改質ガス遮断弁38に接続されている。改質ガス管68には、改質ガス遮断弁88が配設されている。アノードオフガス管69は、燃焼用原料遮断弁39よりも下流の燃焼燃料管59に接続されている。燃焼燃料管59は、原料ガスブロワ31と原料ガス遮断弁36との間の原料ガス管56から分岐した管となっている。燃焼燃料管59を原料ガス管56から分岐することにより、原料ガスrを燃焼燃料fとしてバーナー12に導くことが可能となる。アノードオフガス管69には、アノードオフガス遮断弁89が配設されている。改質ガス遮断弁88より上流の改質ガス管68とアノードオフガス遮断弁89より下流のアノードオフガス管69とはバイパス管67で接続されている。バイパス管67にはバイパス遮断弁87が配設されている。カソード62には、酸化剤ガスtをカソード62に供給する酸化剤ガス管65と、カソードオフガスqを排出するカソードオフガス管66とが接続されている。酸化剤ガス管65には、酸化剤ガスtを圧送する酸化剤ガスブロワ64が配設されている。なお、酸化剤ガスブロワ64は、燃焼空気ブロワ32及び/又は選択酸化空気ブロワ33を兼ねていてもよい。
制御装置70は、燃料電池システム100を制御する。制御装置70は、燃焼用原料遮断弁39、バイパス遮断弁87、改質ガス遮断弁88、アノードオフガス遮断弁89に各々信号を送信し、各弁の開閉動作をさせることができるように構成されている。また、制御装置70は、酸化剤ガスブロワ64を制御する。また、制御装置70は、改質器10の制御装置40(図1参照)と連係して改質器10を制御する。なお、制御装置70は、制御装置40(図1参照)と一体に構成されていてもよい。
引き続き図1及び図2を参照して、改質器10及び燃料電池システム100の作用を説明する。ここで、改質器10の作用は、燃料電池システム100の作用の一環として説明する。
燃料電池システム100の停止時は、弁35、36、37、38、43、88、89が閉になっている。また、停止時の改質器10内の触媒の劣化防止のため、改質ガス生成部20内には原料ガスrが封入されている。なお、原料ガスrは約400℃以上の高温に曝されると炭素が析出して触媒に悪影響を及ぼすため、燃料電池システム100の停止直後の改質器10の温度が比較的高いときは改質ガス生成部20内に準改質ガスj等(改質器10で原料ガスrが改質されて生成されたガスであり、準改質ガスj、変成ガスh、改質ガスgのいずれか、又はこれらの混合ガス)が封入され、改質器10の温度が約400℃未満に低下したところで準改質ガスj等が原料ガスrに置換される。
燃料電池システム100を停止中の状態から起動すると、制御装置70は、燃焼用原料遮断弁39を開にして、原料ガスブロワ31及び燃焼空気ブロワ32を起動する。すると、原料ガスrが燃焼燃料fとして改質器10内のバーナー12に供給されると共に、燃焼空気aもバーナー12に供給される。燃焼燃料f及び燃焼空気aがバーナー12に供給されたらバーナー12を点火して改質部21を昇温する。燃焼によって生じた排ガスeは、排ガス流路16を流れて排ガス管54に流入し、系外に排出される。また、改質用水遮断弁35を開にし改質用水ポンプ34を起動して改質用水sを改質用水管25に送水する。
改質用水sは、改質用水管25を流れて原料ガス導入管26に至るまでに改質ガス生成部20の一酸化炭素低減部22から受熱して水蒸気(この水蒸気も改質用水であるため、以下、水蒸気となった改質用水sを「水蒸気s」ということもある。)となる。原料ガス導入管26を介して水蒸気sが改質部21に導入されることにより、燃料電池システム100の停止時に封入されていた準改質ガスj等又は原料ガスrが改質ガス生成部20から押し出される。このとき制御装置70は、改質ガス遮断弁38及びバイパス遮断弁87を開にし、改質ガス生成部20に封入されていた準改質ガスj等又は原料ガスrをバーナー12に供給する。バーナー12に供給された準改質ガスj等又は原料ガスrは、燃焼させられることにより改質器21の昇温に用いられる。
水蒸気sが改質部21に供給され、改質部21内が水蒸気雰囲気になったら、制御装置70は原料ガス遮断弁36を開にして原料ガスrを原料ガス導入管26に供給する。原料ガス導入管26に導入された水蒸気sと原料ガスrとは、原料ガス導入管26内で混合されて改質部21に到達する。改質部21では、原料ガスr中の炭化水素と改質用水sが気化した水蒸気sとが燃焼部11から改質熱を得て反応し(水蒸気改質反応)、水素と一酸化炭素とを含む準改質ガスjが生成される。許容量を超えた一酸化炭素含むガスを燃料電池60のアノード61に供給すると燃料電池60の電極触媒(不図示)が被毒するので、準改質ガスj中の一酸化炭素濃度を低減するために改質部21で生成された準改質ガスjは変成部23に送られる。
変成部23に送られた準改質ガスjでは、生成された一酸化炭素と残存していた水蒸気とが反応して(変成反応)、水素と二酸化炭素とになる。つまり、変成部23で生成される変成ガスhは、準改質ガスjに比べて、一酸化炭素が減少し、水素と二酸化炭素が増加している。変成ガスhは、準改質ガスjに比べて一酸化炭素濃度が低減しているものの、通常、定常運転時で5000〜10000ppm程度の一酸化炭素を含んでおり、この一酸化炭素濃度では燃料電池60の電極触媒が被毒するおそれがある。このため、変成ガスh中の一酸化炭素濃度を低減するために変成部23で生成された変成ガスhは選択酸化部24に送られる。
選択酸化部24に変成ガスhが送られるとき、制御装置70は選択酸化空気遮断弁37及び改質ガス遮断弁38を開にし選択酸化空気ブロワ33を起動して、選択酸化空気cを選択酸化部24に供給する。なお、選択酸化空気遮断弁37及び改質ガス遮断弁38の開並びに選択酸化空気ブロワ33の起動は、原料ガス遮断弁36開等の動作と同時に行ってもよく、あるいは原料ガス遮断弁36を開いてから所定の時間が経過した後に行ってもよい。また、選択酸化空気遮断弁37及び改質ガス遮断弁38の動作は異なるタイミングで行ってもよい。
選択酸化部24に送られた変成ガスhは、残存している一酸化炭素が、供給された選択酸化空気c中の酸素と反応して(選択酸化反応)二酸化炭素となる。選択酸化反応により生成された改質ガスgは、含有する一酸化炭素が、定常運転時で10ppm以下程度となる。この程度の一酸化炭素濃度とすると、燃料電池60の電極触媒が被毒することを回避することができる。
なお、改質器10の定常運転時とは、改質部21、変成部23、選択酸化部24の各部が、それぞれの部における反応に適した温度となっている状態である。定常運転時の各部の温度は、改質部21が約550℃〜800℃、変成部23が約160℃〜280℃、選択酸化部が約100℃〜250℃である。改質器10の起動初期で、各部21、23、24が定常運転時の温度に達していないときは、改質ガス管28に導出される改質ガスgは組成が安定しておらず、燃料電池60の電極触媒が被毒するおそれのある濃度の一酸化炭素を含んでいる。したがって、組成が安定していない改質ガスgは、燃料電池60のアノード61に供給せずに燃焼部11に導いて、燃焼燃料fとして燃焼することとしている。
制御装置70は、バイパス遮断弁87を開のままとし、燃焼用原料遮断弁39を閉にして、組成が安定していない改質ガスgを、改質ガス管68、バイパス管67、アノードオフガス管69、燃焼燃料管59を経由して空気燃料導入管29からバーナー12に供給する。このとき、制御装置40は、温度センサ42A、42B、42Cにより各部21、23、24の温度を検出している。各部の温度が定常運転時の温度になったら、制御装置70は、改質ガス遮断弁88及びアノードオフガス遮断弁89を開にし、バイパス遮断弁87を閉にする。この弁の動作により、改質ガスgが燃料電池60のアノード61に供給される。改質ガスgがアノード61に供給されるようになると、制御装置70は酸化剤ガスブロワ64を起動して酸化剤ガスtをカソード62に供給する。
燃料電池60ではアノード61に導入された改質ガスg中の水素と、カソード62に導入された酸化剤ガスt中の酸素とによる電気化学的反応が行なわれる。電気化学的反応は、アノード61では以下の(1)式に示す反応が行なわれ、カソード62では以下の(2)式に示す反応が行なわれる。
2H → 4H + 4e ・・・(1)
+ 4H + 4e → 2HO ・・・(2)
この電気化学的反応によって発電し、発熱すると共に水分が生成される。さらに説明を加えると、アノード61の電子が外部電気回路(不図示)を通ってカソード62に移動する際に電力を得ることができる。アノード61の水素イオンは固体高分子膜を通過してカソード62に移動し、酸素と結合して水分が発生する。上述のように、この電気化学的反応は発熱反応である。
燃料電池60によって得られる電力は直流電力であり、必要に応じてパワーコンディショナ(不図示)で交流電力に変換されて電力負荷(不図示)に送電される。他方、燃料電池60で発生する熱は、燃料電池60を冷却する冷却水(不図示)を媒体として、例えば貯湯タンク(不図示)に蓄えられ、必要に応じて給湯や暖房等の熱負荷において消費される。給湯や暖房等に供給される熱媒体としての温水を流す温水供給管(不図示)には、貯湯タンク(不図示)に蓄えられている温水の再加熱(炊き上げ)を行う加熱装置(不図示)が設けられていてもよい。燃料電池60で発生した熱を有効利用することにより、燃料電池システム100の効率が向上することとなる。
燃料電池60の作動中、アノード61からはアノードオフガスpが排出される。排出されたアノードオフガスpは、改質器10の燃焼部11に導かれ、燃焼燃料fとして燃焼させられる。つまり、アノード61から排出されたアノードオフガスpは、アノードオフガス管69、燃焼燃料管59を経由して空気燃料導入管29からバーナー12に流入する。燃焼部11におけるアノードオフガスpの燃焼により、改質部21における改質に用いる改質熱を発生させることができる。以上で説明した燃料電池システム100の起動の手順を「通常の起動手順」ということとする。
次に、燃料電池システム100を運転状態から停止させる際には、制御装置70は、アノードオフガス遮断弁89を閉にして(燃焼燃料fとして原料ガスrがバーナー12に供給されている場合は燃焼用原料遮断弁39を併せて閉にして)バーナー12への燃焼燃料fの供給を停止し、バーナー12の燃焼を停止する。併せて、酸化剤ガスブロワ64を停止すると共に遮断弁(不図示)を閉にすることにより、酸化剤ガスtがカソード62に供給されないようにする。これにより、燃料電池60の固体高分子膜の乾燥を防ぐと共に触媒の酸化を防いで、燃料電池60の性能低下を防いでいる。また、各ブロワ31、32、33及び改質用水ポンプ34を停止すると共に改質用水遮断弁35、原料ガス遮断弁36、選択酸化空気遮断弁37、改質ガス遮断弁38、水排出遮断弁43を閉にして、改質器10への改質用水s、原料ガスr、選択酸化空気cの供給を停止する。これにより、改質器10の改質ガス生成部20が準改質ガスj等で密封される。改質ガス生成部20内に準改質ガスjが封入されている状態で改質器10の温度が低下すると準改質ガスj等に含まれる水蒸気が凝縮して改質ガス生成部20内の触媒に付着し、次に改質器10が運転状態になったときに凝縮水が再蒸発することにより触媒の粉化劣化を招くおそれがあるため、原料ガスrの炭素が析出しない400℃未満に改質部21の温度が低下したら、改質ガス生成部20内に封入されている準改質ガスj等を原料ガスrに置換する。改質ガス生成部20を、準改質ガスj等又は原料ガスrで封入してその外部よりも正圧にすることにより、改質ガス生成部20への外気の侵入を防ぎ、改質触媒、変成触媒、選択酸化触媒が酸素に触れることに起因して劣化することを防いでいる。なお、燃料電池システム100の停止時は、改質ガス遮断弁88も閉にする。
ところで、燃料電池システム100が、運転状態から一旦停止して次に起動するまでの時間が短いと、改質部21の温度が低下する前に改質ガス生成部20に封入されていた準改質ガスj等がバーナー12に導かれて燃焼処理されることにより改質部21の温度が定常運転時の温度を超えた高温になる場合がある。改質部21の温度が改質触媒の許容温度(例えば約800℃)を超えると改質触媒が劣化するため、このような不都合を回避すべく、燃料電池システム100は以下のような制御を行う。
図3は、燃料電池システム100を起動する場合の動作を説明するフローチャートである。制御装置70は、燃料電池システム100を起動する指令を受けると(S1)、温度センサ42Aから温度信号を受信し、改質部21の温度が、改質ガス生成部20に封入されている準改質ガスj等がバーナー12に導かれて燃焼処理されることにより許容温度を超えてしまうほど高温であるか否かを判断する(S2)。改質部21の温度が高温でなければ、前述した「通常の起動手順」に従い、燃焼用原料遮断弁39を開にして、原料ガスブロワ31及び燃焼空気ブロワ32を起動し、以下、燃料電池システム100を起動するための動作を順次行う。他方、改質部21の温度が高温である場合は、燃焼用原料遮断弁39を開にせず、原料ガスブロワ31を起動せず、燃焼空気ブロワ32を起動して燃焼室13に燃焼空気aを供給する(S3)。このとき、バーナー12への燃焼燃料fの供給が停止されているので、燃焼室13に供給された燃焼空気aはそのまま排ガス流路16を流れて改質器10外へ排出される。燃焼空気aは典型的には外気であるので、停止直後の改質部21の温度(約600℃前後)に比べて著しく温度が低い。したがって、燃焼空気aを排ガス流路16に流すことにより燃焼空気aが冷却媒体の役割をなし、改質器21の温度を低下させることができる。
その後、制御装置70は、改質部21の温度が、改質ガス生成部20に封入されている準改質ガスj等がバーナー12に導かれて燃焼処理されても許容温度を超えないような温度に低下したか否かを判断する(S4)。低下していなければ再び改質部21の温度が低下したか否かを判断する工程(S4)に戻る。他方、改質部21の温度が低下した場合、制御装置70は燃焼空気ブロワ32を停止して燃焼室13への燃焼空気aの供給を停止する(S5)。次に、制御装置70は、温度センサ42B又は温度センサ42Cから温度信号を受信し、一酸化炭素低減部22から受熱した改質用水sが第1の所定の温度以上か否かを判断する(S6)。ここで「第1の所定の温度」は、典型的には、適正流量の改質用水sを改質部21に供給することができないほどの高さの改質用水sの温度である。
一酸化炭素低減部22から受熱した改質用水sが第1の所定の温度以上か否かを判断する(S6)背景には以下のような事情がある。燃焼室13に燃焼空気aを供給し(S3)、燃焼空気aが冷却媒体として排ガス流路16を流れると、燃焼空気aは改質部21から熱を奪うが、熱を奪った燃焼空気aはその後一酸化炭素低減部22の隣を流れる際に一酸化炭素低減部22に熱を放出して一酸化炭素低減部22の温度を上昇させる。一酸化炭素低減部22の温度が上昇するとこれに隣接して配置されている改質用水管25の温度も上昇し、改質用水管25内を流れる改質用水sの温度も上昇することとなる。他方、改質用水sを改質部21に向けて圧送する改質用水ポンプ34は、改質用水ポンプ34自身及びイオン交換樹脂塔85の故障防止のために許容圧力を超えないように圧力センサ45で検出した圧力に基づいて吐出圧力を許容圧力未満に制限した運転が行なわれる。改質用水管25内を流れる改質用水sの温度が上昇して水蒸気sの体積が増加すると水蒸気sが改質用水管25を流れる際の流動抵抗が増加し、吐出圧力が制限された改質用水ポンプ34の運転において適正流量の水蒸気sを改質部21に供給することができなくなる。改質部21に供給する水蒸気sの流量が不足すると、原料ガスrの改質が適正に行なわれずに炭化して、改質部21内の触媒が劣化することとなる。したがって、改質用水管25内を流れる改質用水sの温度が、改質部21に適正流量の水蒸気sを供給することができる温度に低下した後に、改質部21に原料ガスrを供給することが好ましいのである。
一酸化炭素低減部22から受熱した改質用水sが第1の所定の温度以上か否かを判断する工程(S6)において第1の所定の温度以上のとき、制御装置70は、改質用水遮断弁35及び水排出遮断弁43を開にすると共に改質用水ポンプ34を吐出圧力制御にて起動して、改質用水管25に改質用水sを供給する(S7)。改質用水ポンプ34の吐出圧力制御は、圧力センサ45で検出した圧力が所定の圧力(許容圧力以下の圧力)を超えないようにすることにより行なわれる。改質用水管25に改質用水sを流すことによって改質用水管25及び一酸化炭素低減部22を冷却することができる。また、改質用水管25の温度が高いために適正流量の改質用水sを改質部21に供給することが難しいので、改質用水管25を流れた改質用水sを改質部21に導かずに水排出管53及び排ガス管54を介して改質器10外へと排出している。そして、制御装置70は、温度センサ42B又は温度センサ42Cから温度信号を受信し、一酸化炭素低減部22から受熱した改質用水sが第2の所定の温度以下か否かを判断する(S8)。ここで「第2の所定の温度」は、典型的には、適正流量の改質用水sを改質部21に供給することができる程度に改質用水sの膨張が抑制されるときの改質用水sの温度である。一酸化炭素低減部22から受熱した改質用水sが第2の所定の温度以下でなければ、再び一酸化炭素低減部22から受熱した改質用水sが第2の所定の温度以下か否かを判断する工程(S8)に戻る。他方、第2の所定の温度以下であれば、本実施の形態では適正流量(設計流量)で改質用水sが吐出されれば許容圧力を超えることがないので、制御装置70は、改質用水ポンプ34の運転を、適正流量の改質用水sを改質部21に供給するための流量制御に、吐出圧制御から切り換える(S9)。
一酸化炭素低減部22から受熱した改質用水sが第1の所定の温度以上か否かを判断する工程(S6)において第1の所定の温度以上でないときも、改質用水ポンプ34の運転を、適正流量の改質用水sを改質部21に供給するための流量制御とする(S9)。改質用水ポンプ34の運転を流量制御運転としたら、制御装置70は、燃焼用原料遮断弁39を開にし、原料ガスブロワ31及び燃焼空気ブロワ32を起動して、原料ガスrをバーナー12で燃焼させる(S10)。その後制御装置70は、水排水遮断弁43を閉にし、改質ガス遮断弁38及びバイパス遮断弁87を開にして、水蒸気の改質用水sを改質部21に供給する(S11)。水蒸気sが改質部21に導入されることにより、改質ガス生成部20に封入されていた準改質ガスj等は、改質ガス生成部20から押し出されバーナー12に導かれて燃焼させられる。改質部21内に水蒸気sが行きわたったら、制御装置70は、原料ガス遮断弁36を開にして原料ガスrを改質部21に供給し、原料ガスrの水蒸気改質を開始する(S12)。以降は前述の「通常の起動手順」と同様に、改質器10で生成される改質ガスgの組成が安定するのを待って改質ガスgを燃料電池60に供給し、発電を行う。なお、水排出遮断弁43が閉じて水蒸気sを改質部21に供給している状態において、圧力センサ45で検出した圧力が所定の圧力を超えた場合は、水排出遮断弁43を開けて改質用水管25内の圧力を低下させ改質用水ポンプ34及びイオン交換樹脂塔85の保護を図ると共に、改質部21内への原料ガスrの供給を停止して改質部21内の触媒の炭化を防ぐようにしてもよい。
以上の説明では、炭化水素系原料が原料ガスrであるとしたが、液体の炭化水素系原料を用いてもよい。この場合、改質効率の観点から、気化器を備えて液体の炭化水素系原料を改質部21に導入する前に気化することが好ましい。
以上の説明では、変成部23の温度を検出する温度センサ42B又は選択酸化部24の温度を検出する温度センサ42Cにより間接的に受熱した改質用水管25を流れる改質用水sの温度を検出することとしたが、改質用水sの温度を直接検出する温度センサを設けてもよい。また、改質部21、変成部23、選択酸化部24の温度を検出するためそれぞれ個別に温度センサ42A、42B、42Cを設けることとしたが、改質器10の特性によって、いずれか1箇所の温度から他の部分の温度が算出(推定)することができる等の場合は、算出可能な部位の温度を検出する温度センサを省略してもよい。
以上の説明では、改質用水sの温度が第1の所定の温度以上のときに水排出遮断弁43を開にして改質用水sを改質部21に導かずに改質器10外へ排出することとしたが、改質用水管25内の圧力が予め定められた圧力以上のときに水排出遮断弁43を開にして改質用水sを改質部21に導かずに改質器10外へ排出することとしてもよい。「予め定められた圧力」は、典型的には、適正流量の改質用水sを改質部21に供給することができないほど高い改質用水管25内の圧力である。改質用水管25内の圧力の検出は、改質用水管25内の圧力と相関関係を有する圧力を検出する圧力検出器(例えば圧力センサ41あるいは圧力センサ45)により検出されることとしてもよい。
以上の説明では、燃料電池60が固体高分子型燃料電池であるとして説明したが、りん酸型燃料電池等の固体高分子型燃料電池以外の燃料電池であってもよい。しかしながら、固体高分子型燃料電池とすると、比較的低温で運転することができ、装置を小型化できるので、一般家庭等に設置するのに適している。
本発明の第1の実施の形態に係る改質器の縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池システムの模式的系統図である。 改質器起動時の制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 改質器
20 改質ガス生成部
21 改質部
25 改質用水流路
34 改質用水ポンプ
40 制御装置
42A、42B、42C 温度検出器
43 水排出遮断弁
53 排出流路
60 燃料電池
70 制御装置
100 燃料電池システム
g 改質ガス
r 炭化水素系原料
s 改質用水
t 酸化剤ガス

Claims (4)

  1. 炭化水素系原料と改質用水とを導入し、水素を主成分とする準改質ガスを生成する改質部と、前記準改質ガスから一酸化炭素濃度を低減した改質ガスを生成する一酸化炭素低減部とを有する改質ガス生成部と;
    前記改質ガス生成部に前記改質用水を供給する改質用水流路と;
    前記改質用水流路を流れる前記改質用水を前記改質ガス生成部に導入させずに外部へと導く排出流路であって、前記改質用水の流通を遮断可能な遮断弁が配設された排出流路とを備える改質器であって
    前記改質用水流路が、内部を流れる前記改質用水が前記改質ガス生成部から受熱する位置を通過するように配設され;
    前記排出流路が、前記受熱する位置を通過した前記改質用水を受け入れるように配設され;
    前記改質ガス生成部から受熱した前記改質用水の温度と相関関係を有する温度を検出する温度検出器と;
    燃焼用燃料と燃焼空気とを導入して前記燃焼用燃料を燃焼させ、前記炭化水素系原料の改質に用いられる改質熱を発生させる燃焼部と;
    前記燃焼部に前記燃焼空気を圧送する燃焼空気ブロワと;
    前記燃焼部で前記燃焼用燃料を燃焼させることにより生じた排ガスを外部に排出する排ガス流路であって、内部を流れる流体が前記改質部及び前記一酸化炭素低減部と熱交換するように配設された排ガス流路と;
    前記改質部の温度を検出する温度検出手段と;
    前記改質器の起動時に、前記温度検出手段で検出された前記改質部の温度が、前記燃焼部での燃焼が行われた場合に許容範囲を超えてしまうほど高温であるときに、前記燃焼部に前記燃焼用燃料を供給せずに前記燃焼空気ブロワを起動して前記燃焼空気を前記排ガス流路に流して前記改質部の温度を低下させ、その後、前記改質ガス生成部から受熱した前記改質用水の温度が第1の所定の温度以上のときに前記遮断弁を開にして前記改質用水を前記改質ガス生成部に導入させずに前記外部へと導く第1の制御装置とをさらに備える;
    改質器。
  2. 前記第1の制御装置が、前記遮断弁を開にした後、前記改質ガス生成部から受熱した前記改質用水の温度が第2の所定の温度以下となったときに前記遮断弁を閉にして前記改質用水を前記改質ガス生成部に導くように構成された;
    請求項に記載の改質器。
  3. 前記改質用水流路内に前記改質用水を流す改質用水ポンプと;
    前記改質用水ポンプの吐出圧力を所定の圧力に制御する第2の制御装置とを備える;
    請求項1又は請求項に記載の改質器。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の改質器と;
    前記改質ガスと酸素を含有する酸化剤ガスとを導入して発電する燃料電池とを備える;
    燃料電池システム。
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