JP4935277B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の目的は、部品点数の増加を招くことなく、攪拌部材の姿勢を検出することのできる、画像形成装置を提供することにある。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1筐体には、現像剤を放出するための第1開口部が形成され、前記シャッタ部材は、前記第1開口部を開閉することにより、前記第1筐体内と前記第2筐体内とを連通/遮断し、前記攪拌部材は、その回転半径方向の寸法が前記攪拌部材の回転軸線と前記第1開口部との間の距離よりも大きく形成されていることを特徴としている。
また、攪拌部材の回転により、第1筐体の壁部に設けられた第1光通過部と回転軸の軸方向に対向する位置(以下、単に「第1光通過部との対向位置」という。)を、攪拌翼、遮光部材および清掃部材がこの順に通過する。
第1光通過部を攪拌翼が通過すると、攪拌翼によって、第1光通過部との対向位置に存在する現像剤が攪拌部材(攪拌翼)の回転方向下流側に押され、第1光通過部との対向位置に現像剤が存在しない状態となる。第1筐体内に現像剤が十分に存在している状態では、第1光通過部との対向位置を攪拌翼が通過した後すぐに、現像剤が第1光通過部との対向位置に戻り、第1筐体内を通過する検出光が現像剤によって遮られる。第1光通過部との対向位置への現像剤の戻りは、第1筐体内の現像剤の量が減るにつれて遅くなる。
第1光通過部を攪拌翼が通過した後、しばらくの間は、第1筐体内の現像剤が大きく流動しているので、光検出手段が検出光を受光しなかったり、検出光を受光したりする。そこで、遮光部材を設け、攪拌翼が第1光通過部との対向位置を通過してから一定時間、第1光通過部に遮光部材を対向させて、遮光部材によって検出光を遮り、その後、光検出手段が検出光を受光するか否かにより、第1筐体内の現像剤の量を正確に判定することができる。たとえば、光検出手段が検出光を受光する時間が予め定める時間以上であれば、第1筐体内の現像剤の量がほとんど残存していないエンプティ状態と判定することができ、光検出手段に検出光が受光されなければ、第1筐体内に現像剤が十分に残存していると判定することができる。
また、遮光部材に第2光通過部が形成されているので、第1光通過部と遮光部材とが対向している期間において、その第2光通過部が第1光通過部と対向するタイミングで、光検出手段に検出光が受光され、その受光に応答した信号が光検出手段から出力される。これにより、攪拌部材の位置(第2光通過部が第1光通過部と対向するときの位置)を検出することができる。
また、攪拌部材の回転半径方向の寸法が大きいと、攪拌部材の停止位置によっては、攪拌部材とシャッタ部材とが干渉しやすくなるが、シャッタ部材により第1開口部を閉鎖するときに、攪拌部材をシャッタ部材との干渉を避けた位置で停止させることにより、その干渉を防止することができる。
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するための給紙部4と、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5と、画像形成部5において画像形成された用紙3を排紙するための排紙部6とを備えている。
また、後述するプロセスユニット18についても、前記方向を基準として説明する。
1−1.給紙部
給紙部4は、本体ケーシング2内の底部に、前後方向に沿って着脱自在に装着される給紙トレイ7と、給紙トレイ7の前側端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パッド9と、給紙ローラ8の前方および上方にそれぞれ設けられる紙粉取りローラ10および11と、紙粉取りローラ11の後方に設けられるレジストローラ12とを備えている。
1−2.画像形成部
画像形成部5は、スキャナユニット17、プロセスユニット18および定着部19を備えている。
1−2−1.スキャナユニット
スキャナユニット17は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー20、複数のレンズ21および複数の反射鏡22を備えている。レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー20で反射され、複数のレンズ21および複数の反射鏡22を通過または反射して、プロセスユニット18の感光ドラム27の表面に高速走査にて照射される。
1−2−2.プロセスユニット
プロセスユニット18は、本体ケーシング2内のスキャナユニット17の下方において、本体ケーシング2に対して着脱自在に設けられている。
1−2−2−1.ドラム部
ドラム部23は、ドラムフレーム26、感光ドラム27、スコロトロン型帯電器28および転写ローラ29を備えている。感光ドラム27、スコロトロン型帯電器28および転写ローラ29は、ドラムフレーム26に支持されている。
スコロトロン型帯電器28は、感光ドラム27の上方に、感光ドラム27と間隔を隔てて設けられている。このスコロトロン型帯電器28は、タングステンなどからなるワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型帯電器であって、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電する。
1−2−2−2.現像部
現像部24は、第2筐体の一例としての現像フレーム30、供給ローラ31、現像剤担持体の一例としての現像ローラ32、および層厚規制ブレード33を備えている。
1−2−2−3.トナーホッパ
トナーホッパ25は、幅方向に延びる略円筒形状のホッパフレーム37と、このホッパフレーム37に取り付けられた、シャッタ部材の一例としての開閉カバー38と、ホッパフレーム37内に設けられた、攪拌部材の一例としてのアジテータ39とを備えている。
開閉カバー38は、そのホッパ側連通口40を開閉可能に設けられている。
1−2−2−4.プロセスユニットの動作
トナーホッパ25内のトナーは、アジテータ39の矢印方向への回転により攪拌され、ホッパ側連通口40が開放された状態で、ホッパ側連通口40および現像側連通口35を通して、現像部24の現像フレーム30内に供給される。
つづいて、現像ローラ32の回転により、現像ローラ32の表面に担持されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触するときに、感光ドラム27の表面に形成されている静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成され、感光ドラム27の表面にトナー像が担持される。
1−2−3.定着部
定着部19は、プロセスユニット18の後方に設けられている。定着部19は、加熱ローラ41と、加熱ローラ41に対して下方から圧接される加圧ローラ42と、それらの後方に配置される1対の搬送ローラ43とを備えている。
1−3.排紙部
排紙部6は、定着部19から上方へ反転するように延びる排紙パス44と、その排紙パス44の下流側端部に設けられる排紙ローラ45と、本体ケーシング2の上面に形成され、排紙ローラ45から排紙される用紙3を受ける排紙トレイ46とを備えている。
1−4.反転搬送部
なお、このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するための反転搬送部47が設けられている。この反転搬送部47は、反転搬送パス48と、フラッパ49と、複数の反転搬送ローラ50とを備えている。
2.トナーホッパの構成
図2(a)は、トナーホッパ25の平断面図であり、図2(b)は、その側断面図である。図3は、トナーホッパ25の斜視図であり、開閉カバー38がホッパ側連通口40が開閉カバー38を閉鎖した状態を示す。また、図4は、トナーホッパ25の斜視図であり、開閉カバー38がホッパ側連通口40を開放した状態を示す。
2−1.ホッパフレーム
ホッパフレーム37は、略円筒形状をなし、壁部の一例としての左側壁61と、左側壁61と幅方向に間隔を隔てて対向配置される、壁部の一例としての右側壁62と、左側壁61および右側壁62の間に架設される筒状の周側壁63とを一体的に備えている。
周側壁63の前側は、トナーホッパ25を掴むための把持部64が形成されている。
左側壁61および右側壁62には、幅方向に互いに対向する位置に、それぞれ第1光通過部の一例としての光通過窓65が形成されている。
2−2.開閉カバー
開閉カバー38は、図3および図4に示すように、ホッパ側連通口40を開閉するために設けられている。この開閉カバー38は、周側壁63の表面に沿った側面視弧状かつ背面視細長矩形状に形成されるカバー部71と、そのカバー部71の幅方向両端部から周側壁63に沿って延び、周側壁63の両側端縁で屈曲して、左側壁61および右側壁62に沿って延びるアーム部72とを一体的に備えている。
各アーム部72の遊端部は、左側壁61および右側壁62の側面視中央において膨出する円筒状の支持部74に回動自在に支持されている。
これによって、開閉カバー38は、支持部74を支点として、アーム部72が回動することにより、カバー部71がホッパ側連通口40を被覆する閉鎖位置(図3に示す位置)と、カバー部71のカバー開口73がホッパフレーム37のホッパ側連通口40と対向し、このホッパ側連通口40を開放する開放位置(図4に示す位置)とに揺動される。
2−3.アジテータ
アジテータ39は、ホッパフレーム37内に設けられており、回転軸81、フレーム82、攪拌翼83、遮光部材の一例としての遮光板84、および清掃部材の一例としてのクリーナ85を備えている。
2−3−1.回転軸
回転軸81は、図2(b)に示すように、側面視におけるホッパフレーム37の中央(中心)において、図2(a)に示すように、幅方向に沿って配置され、左側壁61および右側壁62の間に架設されている。
回転軸81の左側端部には、図3および図4に示すように、左側壁61の支持部74内に配置されたアジテータカップリング受動ギヤ86が結合されている。
2−3−2.フレーム
フレーム82は、回転軸81と一体的に設けられている。このフレーム82は、図2(a)に示すように、回転軸81から径方向外方一方側に延びる支持杆87と、回転軸81から径方向外方一方側に間隔を隔てて配置され、回転軸81と平行に延びる連結杆88とを備えている。
連結杆88には、各支持杆87の先端が連結されている。これによって、回転軸81、各支持杆87および連結杆88が梯子状の構造物を形成している。
2−3−3.攪拌翼
攪拌翼83は、樹脂フィルムなどの可撓性フィルムからなり、回転軸81の軸方向に沿って延びる略細長矩形状に形成されている。この攪拌翼83は、回転軸81の径方向(アジテータ39の回転半径方向)の寸法が、回転軸81とホッパ側連通口40との間の距離、つまりホッパフレーム37の内半径よりも大きく形成されている。そして、攪拌翼83は、図2(b)に示すように、その幅方向に沿った一端部が、連結杆88に固定されており、その反対側の他端部は、遊端部とされて、ホッパフレーム37の内壁面と摺擦するように設けられている。
2−3−4.遮光板
遮光板84は、略矩形板状をなし、回転軸81の左側端部および右側端部において、径方向に延びるように設けられている。各遮光板84は、攪拌翼83に対して、アジテータ39の回転方向における上流側に配置されている。これにより、各遮光板84は、回転軸81の回転に伴って回転することにより、攪拌翼83が光通過窓65に対向する位置を通過した後の一定時間、光通過窓65に対向し、左右の光通過窓65間を通過する検出光(後述する。)を遮光する。
2−3−5.クリーナ
クリーナ85は、固定板91と、その固定板91に固定されるワイパ92とを備えている。
各ワイパ92は、ゴムなどの弾性材料からなり、略矩形板形状に形成されている。各ワイパ92は、その軸方向外側端部が固定板91から少し膨出するように、固定板91に固定されている。
なお、遮光板84は、クリーナ85に対して、アジテータ39の回転方向における下流側に配置されている。
3.供給ローラ、現像ローラおよびアジテータの駆動機構
図5は、現像部24およびトナーホッパ25の左側面図である。
プロセスユニット18が本体ケーシング2(図1参照)に装着された状態で、現像カップリング受動ギヤ93およびアジテータカップリング受動ギヤ86には、それぞれ本体ケーシング2内に設けられるカップリング軸(図示せず)が進退自在かつ相対回転不能に結合され、カップリング軸から本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)の駆動力が独立して入力される。これにより、供給ローラ31および現像ローラ32と、アジテータ39とは、互いに独立した駆動系を介して、本体ケーシング2内に設けられるモータの駆動力により回転駆動される。
4.アジテータの制御系
図6は、アジテータ39の制御系を示すブロック図である。
また、本体ケーシング2(図1参照)内には、トナーホッパ25(ホッパフレーム37)の左側壁61および右側壁62にそれぞれ形成された光通過窓65のうち、一方の光通過窓65に対して幅方向外側から対向する位置に、レーザビームからなる検出光を出射する投光素子102が配置され、他方の光通過窓65に対して幅方向外側から対向する位置に、その投光素子102から出射される検出光を受光するための光検出手段の一例としての受光素子103が配置されている。受光素子103は、検出光の非受光中にハイレベル(HIGH)の信号を出力し、検出光の受光中にローレベル(LOW)の信号を出力する。
制御ユニット101は、投光素子102からの発光を制御するとともに、受光素子103から出力される信号に基づいて、カップリング軸進退駆動機構104を制御する。また、受光素子103から出力される信号に基づいて、トナーホッパ25に残存しているトナーの量を検知する。
5.トナー量検知およびアジテータの停止位置制御
図7は、トナー量検知およびアジテータの停止位置制御を説明するためのタイミングチャートである。また、図8は、トナーホッパ25の側断面図であり、(a)は、導光部材90が光通過窓65に対向した状態を示し、(b)は、アジテータ39が停止した状態を示す。
6.作用効果
以上のように、トナーを収容するトナーホッパ25を通過する検出光が受光素子103に受光され、これに応答して受光素子103が出力する信号に基づいて、トナーホッパ25内に収容されているトナーの量およびアジテータ39(攪拌翼83)の位置が検知される。言い換えれば、トナーホッパ25内のトナーの量を検出するために備えられている投光素子102および受光素子103を利用して、アジテータ39の位置が検知される。そのため、アジテータ39の位置を検出するための専用の光検出手段を不要とすることができ、部品点数の増加を招くことなく、アジテータ39の位置を検出することができる。
この実施形態では、トナーホッパ25が現像部24の現像フレーム30に対して着脱可能に設けられ、トナーホッパ25を現像フレーム30から離脱させるときには、開閉カバー38が閉鎖位置とされて、開閉カバー38によりホッパ側連通口40が閉鎖される構成となっている。この構成では、トナーホッパ25が現像フレーム30から離脱された状態で、トナーホッパ25からのトナーの漏れを防止することができるが、アジテータ39の停止位置によっては、アジテータ39の攪拌翼83が、開放位置から閉鎖位置に移動される開閉カバー38と干渉するおそれがある。アジテータ39の位置を検知し、その検知した位置に基づいて、アジテータ39を攪拌翼83と開閉カバー38との干渉を避けた位置で停止させることにより、その干渉を防止することができる。
7.他の実施形態
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。たとえば、本発明の画像形成装置は、本体ケーシング2に感光ドラム27が設けられており、その本体ケーシング2に直接着脱されるトナーホッパ25を備えるレーザプリンタとして構成することもできる。
さらには、上記したモノクロレーザプリンタに限定されず、各種タイプ(4サイクルタイプ、中間転写型タンデムタイプ、直接転写型タンデムタイプなど)のカラーレーザプリンタとして構成することもできる。
25 トナーホッパ
30 現像フレーム
32 現像ローラ
35 現像側連通口
37 ホッパフレーム
38 開閉カバー
39 アジテータ
40 ホッパ側連通口
61 左側壁
62 右側壁
65 光通過窓
81 回転軸
83 攪拌翼
84 遮光板
85 クリーナ
90 導光部材
101 制御ユニット
103 受光素子
Claims (5)
- 現像剤を収容する第1筐体と、
前記第1筐体に回転可能に設けられ、前記第1筐体内に収容されている現像剤を攪拌するための攪拌部材と、
前記第1筐体内を通過する検出光の受光に応答して信号を出力する光検出手段と、
前記光検出手段が出力する信号に基づいて、前記第1筐体内に収容されている現像剤の量および前記攪拌部材の位置を検知する制御手段とを備え、
前記第1筐体は、
前記攪拌部材の回転軸線と直交する壁部を有し、
前記壁部は、
前記検出光が通過可能な第1光通過部を有し、
前記攪拌部材は、
前記壁部に回転可能に支持される回転軸と、
前記回転軸に支持される攪拌翼と、
前記回転軸に支持され、前記攪拌翼に対して前記攪拌部材の回転方向の上流側に設けられており、前記検出光を遮光するための遮光部材と、
前記遮光部材に形成され、前記検出光が通過可能な第2光通過部とを有していることを特徴とする、画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記攪拌部材の位置を検知し、その検知結果に基づいて、前記攪拌部材の停止位置を制御することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1筐体が着脱自在に装着される第2筐体と、
前記第2筐体に回転可能に設けられ、前記第1筐体から供給される現像剤を担持する現像剤担持体と、
前記第1筐体内と前記第2筐体内とを連通/遮断するシャッタ部材とを備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記第1筐体には、現像剤を放出するための第1開口部が形成され、
前記シャッタ部材は、前記第1開口部を開閉することにより、前記第1筐体内と前記第2筐体内とを連通/遮断し、
前記攪拌部材は、その回転半径方向の寸法が前記攪拌部材の回転軸線と前記第1開口部との間の距離よりも大きく形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記攪拌部材および前記現像剤担持体は、個別の駆動系から入力される駆動力により回転されることを特徴とする、請求項3または4に記載の画像形成装置。
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