JP4328999B2 - 画像形成装置のトナー容器の装着検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置における、トナー容器の有無及びトナーの有無を容易に検出可能な画像形成装置のトナー容器の装着検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置におけるトナー容器としては、トナーを収容する部分の一部に光を透過する透光部が形成されており、この透光部に対応させて発光素子と受光素子を配置したものが知られている(例えば特許文献1参照)。このような従来の画像形成装置51におけるトナー容器52の周辺部分の構成の一例を図8に示す。この図に示す画像形成装置51は、装置本体53に、フォトインタラプタ等により構成される検出部54が設けられており、この装置本体53に対して着脱可能に装着されるトナー容器52には、その内部にトナー55が収納されており、このトナー55を収容する部分の底部近傍の一部に光を透過する部材により構成された透光部56が形成されている。そして、トナー容器52が装置本体53に装着された状態において、透光部56が検出部54の発光素子57と受光素子58との間に配置されることになる。これにより、トナー55が不足している場合には、発光素子57からの光が透光部56の内部を通過して受光素子58まで透過し、トナー55が十分にある場合には透光部56の内部にあるトナーにより発光素子57と受光素子58との間が遮光されるので、検出部54の受光素子58が発光素子57からの光を受光するか否かによりトナー55が不足しているか否かを検出することが可能な構成となっている。
【0003】
また、装置本体53に設けられた検出部54は、トナー容器52の装着の有無についての検出も行う。すなわち、トナー容器52が装置本体53に装着されていない場合には、検出部54の発光素子57と受光素子58との間は全く遮光されないが、トナー容器52が装着されている状態であってその内部にトナー55が十分にある場合には、検出部54の発光素子57と受光素子58との間が遮光されるので、検出部54の出力はオフ出力となり、トナー容器52が装着されていることを検出することができる。ところが、トナー容器52の内部のトナー55が不足している場合には、発光素子57からの光が透光部56の内部を通過して受光素子58まで透過することとなるので、そのままではトナー容器52が装着されていないために検出部54が遮光されないのか、或いはトナー容器52は装着されているがトナー55が不足しているために検出部54が遮光されないのかが判断できない。
【0004】
そこで、従来は、トナー容器52の内部にトナー55を攪拌するために設けられている回転軸59を回転させることにより、回転軸59に取り付けられて透光部56の内部において回転軸59と一体的に回転する板状の清掃部材60を検出部54で検出することによりトナー容器52の装着の有無を検出することとしていた。すなわち、清掃部材60が回転軸59とともに回転して検出部54の発光素子57と受光素子58との間を通過する際に、発光素子57からの光を遮断することにより、検出部54からは一定の間隔でオフ出力が出力される。したがって、回転軸59を回転させた状態で検出部54からオフ出力が周期的に出力されるか否かを監視することにより、トナー容器52の内部のトナー55の量に関わらず、トナー容器52の装着の有無を検出することができる。なお、ここで、清掃部材60は、透光部56の内側の面に接しながら回転軸59と一体的に回転することにより、透光部56の内側の面に付着するトナー55を除去して清掃するための部材である。
【0005】
【特許文献1】
特開平08−194367号公報(第1−2頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のトナー容器52の装着の有無の検出方法では、トナー容器52の装着の有無を検出するために、必ず回転軸59を一定時間回転させてトナー攪拌動作を行う必要があるとともに、検出部54の発光素子57と受光素子58との間が遮光されて周期的にオフ出力が出力されるか否かを監視する必要があった。そのため、無駄な電力を消費するとともに、トナー容器52の装着の有無の検出に時間を要するという問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、トナー容器の内部のトナーの量に関わらず、なおかつ、画像形成装置に何らの動作も行わせることなく、装置本体に対するトナー容器の装着の有無を容易に検出することができる画像形成装置のトナー容器の装着検出方法を提供することを技術課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記技術課題を解決するための具体的手段は、次のようなものである。すなわち、請求項1に記載する画像形成装置のトナー容器の装着検出方法は、一対の発光素子及び受光素子を備えた検出部を有する装置本体と、この装置本体に対して着脱可能に設けられ、内部にトナーを収納する容器であって、前記装置本体に装着された状態で前記検出部の前記発光素子と受光素子との間に配置され、トナーが不足している場合には、前記発光素子からの光が容器内部を通過して前記受光素子まで透過可能とする透光部と、前記透光部に対する入光を遮断する遮光位置から、トナー攪拌動作の開始に連動して前記透光部に対する入光の遮断を解除する位置に移動する遮光手段とを有するトナー容器とを備えた画像形成装置のトナー容器の装着検出方法であって、遮光位置に前記遮光手段がある状態で前記トナー容器が前記装置本体に装着された後に、トナー攪拌動作の開始前は当該遮光手段が遮光位置にあり、前記検出部の出力はオフ出力の状態にあることを特徴とすることにある。
【0009】
請求項2に記載する画像形成装置のトナー容器の装着検出方法は、請求項1に記載する構成において、前記装置本体からの前記トナー容器の取り外しに伴い、前記遮光手段を、遮光位置に復帰させる復帰手段を備えたことを特徴とすることにある。
【0010】
請求項3に記載する画像形成装置のトナー容器の装着検出方法は、前記遮光手段が、前記トナー容器の内部においてトナーを攪拌する攪拌機構の回転軸に連動して回転する回転支持部に対して一定の力で付勢された状態で回転可能に取り付けられた遮光部材を有して構成されることを特徴とすることにある。
【0011】
請求項4に記載する画像形成装置のトナー容器の装着検出方法は、前記復帰手段が、前記遮光部材の回転支持部より上方の位置に前記装置本体に固定された規制部材を有して構成され、該規制部材は、前記遮光部材が前記透光部に対する入光の遮断を解除する位置より上方に回転することを規制するとともに、前記トナー容器の取り外しに際して該トナー容器が上方へ引き出される際に前記位置にある前記遮光部材に当接して押し下げることにより、該遮光部材を遮光位置に復帰させることを特徴とすることにある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置1及びそれに用いるトナー容器2について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るトナー容器2が画像形成装置1の装置本体3に装着された状態を示す斜視図であり、図2は、図1のA−A断面図であり、図3は、図2のB−B断面図であり、図4は、図2のC−C断面図である。これらの図に示すように、本発明の実施形態に係る画像形成装置1は、検出部4及び復帰装置5を備えた装置本体3と、透光部6及び遮光装置7を備えたトナー容器2とを有して構成されている。以下、これらの各部の構成について更に詳細に説明する。
【0014】
本実施形態においては、画像形成装置1は、電子写真方式によりトナー8を用いて用紙に画像を形成する装置であって、具体的には、図3及び図4に示すように、所定の工程を経て静電潜像が形成された感光体ドラム9の表面に、トナー容器2内のトナー8を供給して現像し、そのトナー画像を用紙に転写することにより画像を形成する。そのため、この画像形成装置1の装置本体3には、トナー容器2を装着するためトナー容器装着部10が設けられている。ここでは、このトナー容器装着部10は、トナー容器2を嵌め入れるために装置本体3の内部に形成された空間を有して構成されており、その空間の形状は、トナー容器2の外形に合致する形状とされている。そして、トナー容器2は、このトナー容器装着部10の内部に嵌め入れられることにより、画像形成装置1の装置本体3に対して着脱可能に装着される。また、トナー容器2は、図6に示すように、上方へ引き出されることにより装置本体3のトナー容器装着部10から取り外される。
【0015】
検出部4は、図1から図3に示すように、一対の発光素子11及び受光素子12を備えて構成されている。これらの発光素子11及び受光素子12は、互いに対向して配置され、発光素子11は受光素子12に対して光を発し、受光素子12は発光素子11からの光を受ける。そして、受光素子12が発光素子11からの光を受光している場合には、画像形成装置1の図示しない制御部に対して出力信号が出力される。ここでは、この状態をオン出力の状態という。一方、受光素子12が発光素子11からの光を受光していない場合には、前記制御部に対して出力信号が出力されない。ここでは、この状態をオフ出力の状態という。なお、このような検出部4を構成するものとしては、具体的には、フォトインタラプタが好適に用いられる。そして、この検出部4は、装置本体3のトナー容器装着部10の内部における所定の位置に設けられている。この検出部4が設けられる位置は、後述するトナー容器2の透光部6の位置との関係により定まり、トナー容器2を装置本体3のトナー容器装着部10に装着した状態において、互いに対向して配置された発光素子11と受光素子12の間にトナー容器2の透光部6が挿入されるような位置とされる。本実施形態においては、透光部6はトナー容器2の底部13近傍であってその長手方向中央部近傍に設けられることから、検出部4は、トナー容器装着部10の底部14におけるトナー容器2の長手方向中央部近傍に配置されている。
【0016】
トナー容器2は、内部にトナー8を収納する容器であって、画像形成装置1の装置本体3に対して着脱可能に構成されている。ここでは、図1から図4に示すように、トナー容器2の外形は、1の角部が円弧形とされた略四角形断面の柱状に形成されており、内部にトナー8を収納するための空間が設けられている。また、図3及び図4に示すように、本実施形態においては、このトナー容器2の背面側には、感光体ドラム9の表面にトナー8を供給するための供給ローラ31及び現像ローラ32が設けられている。すなわち、トナー容器2の内部において後述する攪拌機構19により攪拌されたトナー8は、供給ローラ31から現像ローラ32に供給され、この現像ローラ32の表面に接するブレード33により適当な量に調整されて感光体ドラム9の表面に供給される。そして、このトナー容器2は、装置本体3のトナー容器装着部10の内部に嵌め入れることにより、画像形成装置1の装置本体3に対して着脱可能に装着される。
【0017】
また、このトナー容器2には、透光部6が設けられている。この透光部6は、トナー容器2が装置本体3に装着された状態で検出部4の発光素子11と受光素子12との間に配置され、トナー8が不足している場合には、発光素子11からの光がトナー容器2の内部を通過して受光素子12まで透過可能とするための部分である。そこで、図1及び図2に示すように、透光部6は、トナー容器2の内部のトナー8の不足を検出部4により検出可能とするために、トナー容器2の底部13近傍の一部に設けられている。具体的には、ここでは、トナー容器2の底部13近傍であってその長手方向中央部近傍に設けられている。
【0018】
また、この透光部6の形状としては、互いに対向して配置されている検出部4の発光素子11と受光素子12との間に挿入可能とするために、図2に示すように、この発光素子11と受光素子12との間の距離Lよりも狭い幅Wの部分を有し、なおかつその部分が周囲から突出した形状となるように形成されている。そこで、本実施形態においては、図1及び図2に示すように、透光部6の外周面16はトナー容器2の外周面17と略同一面とし、トナー容器2における透光部6の幅W方向両側の部分に発光素子11及び受光素子12をそれぞれ挿入するための素子挿入用凹部18を形成することにより、透光部6が周囲の部分よりも突出した形状となるようにしている。そして、この透光部6は、少なくとも発光素子11と受光素子12との間において光が通過する光路の周辺部分を、光を透過する部材により形成する。これにより、トナー容器2の内部におけるトナー8の量が不足している場合に、検出部4の発光素子11からの光が受光素子12まで透過可能となる。本実施形態においては、素子挿入用凹部18により挟まれて突出した形状となっている透光部6の全体を、透明又は半透明の部材により形成している。
【0019】
また、図2及び図4に示すように、トナー容器2の内部には、攪拌機構19と清掃機構20とが設けられている。ここで、攪拌機構19とは、トナー容器2の内部に収納されているトナー8を攪拌し、供給ローラ31にトナー8を供給するための機構である。そこで、本実施形態においては、攪拌機構19は、柱状の外形を有するトナー容器2の内部空間における径方向の中央部近傍においてトナー容器2の長手方向、すなわち軸方向に沿って配置された回転軸21と、トナー容器2の内部空間における長手方向の長さと略同一の長さを有し、回転軸21に幅方向一端縁が固定されるとともに回転軸21の径方向に延設された一定幅の薄い板状の攪拌羽根22とを有して構成されている。そして、回転軸21は、トナー容器2の長手方向両端部において回転可能に支持されるとともに、トナー容器2のトナー攪拌動作時には、図示しない所定の駆動機構により回転駆動される構成となっている。なお、この回転軸21の両端部及び中央部近傍における回転軸21がトナー容器2の壁面を貫通する部分には、トナー容器2の内部のトナー8が漏れ出すことを防止するための図示しないパッキン等を有するシール機構が設けられる。
【0020】
また、攪拌羽根22は、回転軸21と一体的に回転することによりトナー容器2の内部においてトナー8の攪拌を行う羽根であって、ここでは、合成樹脂等の弾性を有する薄い板状部材により形成されている。なお、トナー容器2の内部空間においては、前述の素子挿入用凹部18が形成されている部分は突出することとなる。そこで、図2に示すように、この攪拌羽根22の素子挿入用凹部18による突出部分の端部に相当する位置には、それぞれ切込み23が設けられている。これにより、攪拌羽根22の切込み23により挟まれた部分は容易に撓むので、攪拌羽根22が回転した際に、素子挿入用凹部18による突出部分を乗り越えて回転することが可能となり、回転軸21の回転が妨げられることがない。
【0021】
一方、清掃機構20とは、トナー容器2に設けられた透光部6の内側の面にトナー8が付着することにより、トナー8が不足している場合にまで検出部4の発光素子11からの光の透過が妨げられる事態が生じることを防止するための機構である。そこで、本実施形態においては、清掃機構20は、前述の攪拌機構19の回転軸21と、図2に示すように透光部6の幅方向の断面形状と略同一形状に形成され、回転軸21に一端部が固定されるとともに回転軸21の径方向に延設された一定幅の板状の清掃部材24とを有して構成されている。そして、この清掃部材24は、回転軸21と一体的に回転することにより、その周縁部が透光部6の内側の面に対して摺動し、そこに付着したトナー8を擦り落として透光部6の清掃を行う。そのため、ここでは、清掃部材24は、ゴム等のある程度の弾性を有する部材により形成されるとともに、大きく変形することを防止するために幅方向中央部に剛性を有する補強部材25が設けられている。
【0022】
遮光装置7は、トナー容器2の装置本体3に対する装着後であって攪拌機構19によるトナー攪拌動作の開始前は透光部6に対する入光を遮断するとともに、攪拌機構19によるトナー攪拌動作の開始に連動して透光部6に対する入光の遮断を解除する装置であって、この遮光装置7が本発明における遮光手段を構成する。そこで、本実施形態においては、図2及び図3に示すように、遮光装置7は、前述の攪拌機構19の回転軸21に連動して回転する回転支持部37に対して一定の力で付勢された状態で回転可能に取り付けられた遮光部材26を有して構成されている。ここで、この遮光部材26は、一定厚さの扇形の板状部材であって、光を透過しない部材により構成されており、その上端部近傍において回転支持部37に取り付けられている。この回転支持部37は、本実施形態においては、トナー容器2に固定された支持軸34の外周に回転可能に取り付けられ、回転軸21に連動して回転する従動歯車35に対して一体的に設けられた円筒形の中空軸により構成されている。
【0023】
そして、この遮光部材26は、攪拌機構19によるトナー攪拌動作の開始前は、遮光位置P1にあって透光部6に対する検出部4の発光素子11からの入光を遮断する。ここで、遮光位置P1とは、遮光部材26が透光部6に対する検出部4の発光素子11からの入光を遮断する位置であって、より具体的には、トナー容器2の素子挿入用凹部18に挿入された発光素子11と透光部6との間において、発光素子11が発する光の光路を遮断する位置のことである。一方、攪拌機構19によるトナー攪拌動作が開始された場合には、遮光部材26は、回転軸21に連動してこれとは逆方向に回転する回転支持部37の回転(図3における反時計方向の回転)に従って回転して上方に移動し、透光部6に対する入光の遮断を解除する。そして、規制部材27に当接することにより回転方向の移動が規制され、そのまま回転方向上方の停止位置P2において停止した状態となる。なお、この状態においては、遮光部材26と回転支持部37との間は空転し、従動歯車35と一体的に設けられた回転支持部37のみが回転軸21に連動して回転する状態となる。
【0024】
このような遮光部材26の動作を実現するため、図2、図3、図2のD部拡大断面図である図5、及び図3のE部拡大図である図6に示すように、遮光部材26が取り付けられている回転支持部37は、従動歯車35の側面に一体的に設けられた円筒形の中空軸により構成されており、この従動歯車35及び回転支持部37が、回転軸21の下方においてこの回転軸21に対して平行に配置されてトナー容器2に固定された支持軸34に外嵌することにより、この支持軸34に対して回転可能に取り付けられている。そして、従動歯車35は、回転軸21の外周に固定されている駆動歯車36と係合しており、回転軸21に連動して回転軸21とは逆方向に回転する構成となっている。したがって、本実施形態においては、回転軸21は図3における時計方向に回転することから、従動歯車35及びこれと一体的に設けられた回転支持部37は同図における反時計方向に回転し、回転支持部37に取り付けられた遮光部材26をその方向へ回転させて上方へ移動させる。
【0025】
また、この遮光部材26と回転支持部37との取付部28には、遮光部材26を回転支持部37に対して一定の力で付勢するための弾性部材29が設けられている。図6に示すように、この弾性部材29としては、ここでは、遮光部材26の取付穴30の内周面と、回転支持部37の外周との間に嵌入され、径方向に付勢力を生じさせる波形の板ばねを用いている。これにより、遮光部材26は、図3に示すように、回転支持部37が回転した場合には、弾性部材29の付勢力によりこの回転支持部37と一体的に上方に回転するとともに、規制部材27に当接した場合には、弾性部材29の付勢力に抗して遮光部材26の回転が規制されるので停止位置P2に停止し、取付部28が空転して従動歯車35及びこれと一体的に設けられた回転支持部37のみが回転する状態となる。なお、弾性部材29の具体例はこれに限定されるものではなく、遮光部材26を回転支持部37に対して一定の力で付勢することができる部材であれば、ゴムや他の形式のばね等のように各種の弾性を有する部材を用いることが可能である。
【0026】
なお、本実施形態においては、回転支持部37を従動歯車35の側面に一体的に設けられて支持軸34に回転可能に取り付けられた円筒形の中空軸により構成しているが、回転支持部37の構成はこれに限定されるものではなく、遮光部材26を支持する軸であって回転軸21に連動して回転するものであれば他の構成とすることも可能である。したがって、例えば、支持軸34をトナー容器2に対して回転可能に取り付け、この支持軸34に一体的に従動歯車35を固定するとともに、支持軸34の外周に対して弾性部材29を介して遮光部材26を取り付ける構成とすることも可能であり、この場合には、この支持軸34が回転支持部37となる。そして、この場合には、支持軸34とトナー容器2との接続部には、トナー容器2の内部のトナー8が漏れ出すことを防止するための図示しないパッキン等を有するシール機構が設けられる。
【0027】
復帰装置5は、装置本体3からのトナー容器2の取り外しに伴い、遮光装置7を透光部6に対する入光を遮断する遮光位置P1に復帰させる装置であって、この復帰装置5が本発明における復帰手段を構成する。本実施形態においては、図7に示すように、トナー容器2は、上方へ引き出されて装置本体3のトナー容器装着部10から取り外されることから、図1及び図3に示すように、復帰装置5は、遮光装置7の遮光部材26の回転方向(図3においては反時計回りの方向)における支持軸34よりもやや上方の位置に固定された規制部材27を有して構成されている。この規制部材27は、トナー容器2が引き出されて取り外される際にも動かずに一定の位置に固定されていることが必要であることから、装置本体3のトナー容器装着部10の内部に固定されている。なお、規制部材27の形状については特に限定されることはないが、ここでは、四角柱形状に形成されたものとしている。そして、この復帰装置5の規制部材27は、遮光装置7の遮光部材26が、一定の停止位置P2より上方へ回転することを規制するとともに、図7に示すように、トナー容器2の取り外しに際してトナー容器2が上方へ引き出される際に、上方へ回転して停止位置P2に停止した状態にある遮光部材26に当接して押し下げることにより、この遮光部材26を下方の遮光位置P1に復帰させる役割を果たす。
【0028】
次に、本実施形態に係る画像形成装置1における遮光装置7の一連の動作について詳細に説明する。トナー容器2の交換等のためにトナー容器2が画像形成装置1の装置本体3に装着された際には、図3に示すように、遮光装置7の遮光部材26は遮光位置P1にある。これは、新品のトナー容器2の場合には、遮光部材26は遮光位置P1に配置された状態で出荷され、使用済みのトナー容器2の場合には、装置本体3からそのトナー容器2を取り外す際に、復帰装置5により遮光部材26は遮光位置P1に復帰されることによるものである。これにより、トナー容器2の装置本体3に対する装着後であって攪拌機構19によるトナー攪拌動作の開始前は、遮光部材26により検出部4の発光素子11からの透光部6に対する入光が遮断されることなり、トナー容器2の内部のトナー8の残量に関わらず、検出部4の出力はオフ出力の状態となるので、従来のように攪拌機構19によりトナー攪拌動作を行うことなく、容易にトナー容器2の装着の有無を検出することができる。
【0029】
そして、トナー容器2が装着されていることが確認され、攪拌機構19によるトナー攪拌動作が開始された場合には、回転軸21が回転駆動されるため、遮光部材26は、回転軸21に連動してこれとは逆方向に回転する回転支持部37の回転方向に回転して上方に移動し、透光部6に対する入光の遮断を解除する。その後、規制部材27に当接することにより回転方向の移動が規制され、そのまま回転方向上方の停止位置P2において停止した状態となる。これにより、検出部4の発光素子11からの光が透光部6に入光することとなる。したがって、トナー容器2の内部のトナー8の量が不足している場合には、透光部6の内部にもトナー8が少ないために発光素子11からの光が透光部6を通過して受光素子12まで透過して受光され、検出部4の出力はオン出力の状態となるので、トナー8の残量の不足を検出することができる。一方、トナー容器2の内部のトナー8の量が十分である場合には、透光部6の内部にもトナー8が十分に存在するために発光素子11からの光は透光部6の内部のトナー8により遮光され、検出部4の出力はオフ出力の状態となるので、トナー8の残量が十分であることを検出することができる。
【0030】
そして、トナー容器2を装置本体3のトナー容器装着部10から取り外す場合には、回転軸21及びこれに連動する回転支持部37の回転が停止するとともに、図7に示すように、トナー容器2が上方へ引き出されることから、停止位置P2に停止した状態にある遮光装置7の遮光部材26は、復帰装置5の規制部材27に当接して押し下げられ、下方へ回転して遮光位置P1に復帰する。これにより、このトナー容器2が再度装置本体3に装着された際にも、遮光装置7の遮光部材26は遮光位置P1にあることとなるので、検出部4において容易にトナー容器2の装着の有無を検出することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る画像形成装置のトナー容器の装着検出方法によれば、遮光手段が、トナー容器の装置本体に対する装着後であってトナー攪拌動作の開始前は透光部に対する入光を遮断することにより、トナー容器の内部のトナーの量に関わらず、なおかつ、トナー攪拌動作を行うことなく容易に検出部により装置本体に対するトナー容器の装着の有無を検出することができる。したがって、無駄な電力消費を抑えることができるとともに、トナー容器の装着の有無の検出に要する時間を短縮することができる。更に、遮光手段が、トナー攪拌動作の開始に連動して透光部に対する入光の遮断を解除することにより、トナー容器の内部のトナーの量が不足しているか否かを検出部により検出することができる。
【0032】
本発明の請求項2に係る画像形成装置のトナー容器の装着検出方法によれば、上述の効果に加えて、装置本体からのトナー容器の取り外しに伴い、遮光手段を透光部に対する入光を遮断する位置に復帰させる復帰手段を備えたことにより、一度取り外されたトナー容器が再度装置本体に装着された際にも、遮光手段は透光部に対する入光を遮断する位置にあることとなるので、検出部により容易に装置本体に対するトナー容器の装着の有無を検出することができる。
【0033】
請求項3に記載する画像形成装置のトナー容器の装着検出方法によれば、上述の効果に加えて、遮光手段が、トナー容器の内部においてトナーを攪拌する攪拌機構の回転軸に連動して回転する回転支持部に対して一定の力で付勢された状態で回転可能に取り付けられた遮光部材を有して構成されることにより、攪拌機構によるトナー攪拌動作の開始に連動して遮光部材が回転し、透光部に対する入光の遮断を解除することが可能となるとともに、遮光部材が装置本体に設けられた規制部材に当接することによりその回転が規制され、そのまま回転方向上方の停止位置において停止した状態を維持することが可能となる。したがって、遮光手段を攪拌機構によるトナー攪拌動作に連動させて好適に動作させることができる。
【0034】
請求項4に記載する画像形成装置のトナー容器の装着検出方法によれば、上記効果に加えて、前記復帰手段が、前記遮光部材の回転支持部より上方の位置に前記装置本体に固定された規制部材を有して構成され、該規制部材は、前記遮光部材が前記透光部に対する入光の遮断を解除する位置より上方に回転することを規制するとともに、前記トナー容器の取り外しに際して該トナー容器が上方へ引き出される際に前記位置にある前記遮光部材に当接して押し下げることにより、該遮光部材を遮光位置に復帰させることが可能となる。これによって、トナー容器が再度装置本体に装着された際にも、遮光装置の遮光部材は遮光位置にあることになるので、検出部において容易にトナー容器の装着の有無を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るトナー容器が画像形成装置の装置本体に装着された状態を示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図2のB−B断面図である。
【図4】 図2のC−C断面図である。
【図5】 図2のD部拡大断面図である。
【図6】 図3のE部拡大図である。
【図7】 本発明の実施形態に係る画像形成装置のトナー容器の装着検出方法において、遮光装置の遮光部材が復帰装置により復帰される際の状態を示す図である。
【図8】 従来例に係る画像形成装置におけるトナー容器の周辺部分の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 トナー容器
3 装置本体
4 検出部
5 復帰装置
6 透光部
7 遮光装置
8 トナー
11 発光素子
12 受光素子
19 攪拌機構
20 清掃機構
21 回転軸
22 攪拌羽根
24 清掃部材
26 遮光部材
27 規制部材
28 取付部
29 弾性部材
34 支持軸
35 従動歯車
36 駆動歯車
37 回転支持部
P1 遮光位置
P2 停止位置
Claims (4)
- 一対の発光素子及び受光素子を備えた検出部を有する装置本体と、この装置本体に対して着脱可能に設けられ、内部にトナーを収納する容器であって、前記装置本体に装着された状態で前記検出部の前記発光素子と受光素子との間に配置され、トナーが不足している場合には、前記発光素子からの光が容器内部を通過して前記受光素子まで透過可能とする透光部と、前記透光部に対する入光を遮断する遮光位置から、トナー攪拌動作の開始に連動して前記透光部に対する入光の遮断を解除する位置に移動する遮光手段とを有するトナー容器とを備えた画像形成装置のトナー容器の装着検出方法であって、
遮光位置に前記遮光手段がある状態で前記トナー容器が前記装置本体に装着された後に、トナー攪拌動作の開始前は当該遮光手段が遮光位置にあり、前記検出部の出力はオフ出力の状態にあることを特徴とする画像形成装置のトナー容器の装着検出方法。 - 前記装置本体からの前記トナー容器の取り外しに伴い、前記遮光手段を、遮光位置に復帰させる復帰手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のトナー容器の装着検出方法。
- 前記遮光手段は、前記トナー容器の内部においてトナーを攪拌する攪拌機構の回転軸に連動して回転する回転支持部に対して一定の力で付勢された状態で回転可能に取り付けられた遮光部材を有して構成されることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置のトナー容器の装着検出方法。
- 前記復帰手段は、前記遮光部材の回転支持部より上方の位置に前記装置本体に固定された規制部材を有して構成され、該規制部材は、前記遮光部材が前記透光部に対する入光の遮断を解除する位置より上方に回転することを規制するとともに、前記トナー容器の取り外しに際して該トナー容器が上方へ引き出される際に前記位置にある前記遮光部材に当接して押し下げることにより、該遮光部材を遮光位置に復帰させることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置のトナー容器の装着検出方法。
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