JP4928012B1 - 管・シート結合具並びにその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造を簡単にして、軽く、強度を大きく、取り扱い易くし、管と結合具、その結合具とシートとの結合、分離を簡単に自在に行えて、作業時間を短くでき、必要な結合強度を得易く、結合状態が安定して、その結合強度を保持し易くする。
【解決手段】1本の線状体2を用い、その中央線部を円弧状に屈曲し、その両弧状端線部3を互いに交差して接触又は接近させて、中央輪部4を形成し、その中央輪部4に続く両側線部5の各基線部を半円弧状にし反対方向に夫々屈曲して、その開口部6同士が向き合う両側輪部7を夫々形成し、その両側輪部7に続く各先端線部を中央輪部4から離れる方向に屈曲し夫々突設させて、両側突部8を形成し、その屈曲した線状体にスプリング力を与えて、管とシートとの結合に用いる。
【選択図】図1
【解決手段】1本の線状体2を用い、その中央線部を円弧状に屈曲し、その両弧状端線部3を互いに交差して接触又は接近させて、中央輪部4を形成し、その中央輪部4に続く両側線部5の各基線部を半円弧状にし反対方向に夫々屈曲して、その開口部6同士が向き合う両側輪部7を夫々形成し、その両側輪部7に続く各先端線部を中央輪部4から離れる方向に屈曲し夫々突設させて、両側突部8を形成し、その屈曲した線状体にスプリング力を与えて、管とシートとの結合に用いる。
【選択図】図1
Description
本発明は、管にシートを取り付ける際に用いる結合具に関する。
従来、建築現場等では、一般に単管を縦、横に配置し結合する等して、枠組構造を有する仮設の足場を組み立て、その足場に、作業中の人、物等の落下防止、風雨の吹き付けと濡れ防止、塗料、粉塵等の飛散防止等のため、足場の外側面等にシートを張設して、足場をシートで覆っている。その際、シートとして落下防止、飛散防止等のメッシュシート、防水布シート、ビニールシート等の各種シートを用いている。そして、シートを張設するため、足場の外側面等に臨む単管とシートとの結合に、シートの周縁部に設けられている鳩目穴等を利用し、通常は紐を用いて、その紐を穴に通して単管とシートとを結び付けている。なお、その他の管・シート結合具としてロープ、フック、スプリングを有するフック、閉塞部を有するフック等がある。
特開2005−349251
特開平6−272396
特開平6−146612
しかしながら、このような管・シート結合具として、紐、ロープ等を用いると、結びと解きに時間が掛かり、手袋を嵌めた状態では作業し難い。そこで、通常はそれらの作業を素手で行っている。しかも、紐、ロープ等を用いると、結合状態が安定せず、時間の経過と共に解け易く、必要な結合強度を保持し難い。その点、フック、スプリングを有するフック、閉塞部を有するフック等の管への固定部を有するフックを結合具として用いると、管に固定部を固定した後、フックの爪部をシートの鳩目穴に掛け又は外すことにより、フックとシートとの結合と分離を簡単に自在に行える。しかし、フックの爪部をシートの鳩目穴に掛けるだけでは、結合状態が不安定であり、強風雨が吹いたりすると外れ易い。しかも、管にフックの一部を単に固着して使用するものは、その後管から当然フックを分離できない。又、管とフックを分離できるものでも、管とフック、そのフックとシートとの結合、分離を共に、簡単に自在に行えるものではなく、作業時間を短くできないという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、構造を簡単にして、軽く、強度を大きく、取り扱い易くし、管と結合具、その結合具とシートとの結合、分離を共に、簡単に自在に行えて、作業時間を短くでき、必要な結合強度を得易く、結合状態が安定して、その結合強度を保持し易い管・シート結合具並びにその使用方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による管・シート結合具は、1本の線状体を用い、その線状体の中央線部を円弧状に屈曲し、その円弧状の両弧状端線部を互いに交差して接触又は接近させて、中央輪部を形成し、その中央輪部に続く両側線部の各基線部を半円弧状にし反対方向に夫々屈曲して、その両半円弧状の開口部同士が向き合う両側輪部を夫々形成し、その両側輪部に続く各先端線部を中央輪部から離れる方向に屈曲し夫々突設させて、両側突部を形成し、その屈曲した線状体にスプリング力を与えて、管とシートとの結合に用いる。そして、上記両側突部の各先端に球状体を夫々設けると好ましくなる。
又、本発明による管・シート結合具は使用方法として、上記中央輪部を弧状線部が管の外側に嵌まる管巻回部として用い、両側の各輪部を弧状線部がシートの周縁部に設けた穴内を挿通して、その穴周縁部を保持するシート保持部として用いる。
又、本発明による管・シート結合具は他の使用方法として、上記中央輪部を弧状線部が管の外側に嵌まる管巻回部として用いると共に、その中央輪部を弧状線部がシートの周縁部に設けた穴内を挿通して、その穴周縁部を保持するシート保持部として用い、両側の各輪部を弧状線部が互いに相手側の輪部内に嵌まる絡め部として用いる。
本発明による管・シート結合具は1本の線状体を用い、その線状体の中央線部を円弧状に屈曲し、その円弧状の両弧状端線部を互いに交差して接触又は接近させて、中央輪部を形成し、その中央輪部に続く両側線部の各基線部を半円弧状にし反対方向に夫々屈曲して、その両半円弧状の開口部同士が向き合う両側輪部を夫々形成し、その両側輪部に続く各先端線部を中央輪部から離れる方向に屈曲し夫々突設させて、両側突部を形成し、その屈曲した線状体にスプリング力を与えて、管とシートとの結合に用いることにより、管・シート結合具が1本の線状体からなり、その線状体の所定箇所を屈曲して、中央輪部、両側輪部、両側突部等を夫々形成し、その屈曲した線状体にスプリング力を与えたものであるため、管とシートの結合に用いると、構造が簡単で、軽く、強度が大きくて、取り扱い易くなる。
そして、この管・シート結合具は使用の際、両側突部を操作部とする。それ故、その両側突部を操作して線状体に変形を加えると、その変形に抗するスプリング力が働く。そこで、両側突部を近付け、更に同一方向に移動させて、両側突部の位置を反対にし、互いに離れるようにすると、中央輪部の径をスプリング力に抗して初期設定の径より順次大きくすることができる。しかも、両側突部の位置を反対にし離して行くと、中央輪部に両弧状端線部の交差箇所がなくなり、そこが内部に通じる開口部となって、その開口部を広く開くことができる。又、両側突部を上記移動方向と直角方向にスプリング力に抗して移動し、中央輪部の交差する両弧状端線部を離して行っても、内部に通じる開口部を形成することができる。但し、後者の場合、中央輪部の径を大きくすることはできない。
このようにして、管・シート結合具の両側突部を操作し、中央輪部に開口部を形成すると、その開口部を通じて中央輪部の内部に管を嵌めることができる。そこで、管を開口部から内部に入れた後、両側突部から力を抜く。すると、スプリング力により開口部が閉じ、中央輪部の弧状線部が管の外側に嵌まって、中央輪部が管巻回部になる。それ故、管に中央輪部を装着して、管と管・シート結合具とを結合できる。しかも、結合具の中央輪部に開口部を形成すると、シートの周縁部に設けた穴内に、両側突部のいずれか一方の先端を挿入できる。そして、結合具の線部がシートの穴挿通部になる。そこで、シートの穴の位置を一方の側輪部の弧状線部を経て、中央輪部の弧状線部に沿って任意の位置まで移動する。その際、シートの穴内を側輪部の弧状線部が通過できるようにするため、弧状線部の曲率をスプリング力に抗して小さくし、側輪部の開口部を少し大きくする。その後、両側突部に加える力を抜くと、中央輪部の開口部が閉じる。それ故、中央輪部にシートの穴周縁部を装着できて、その中央輪部がシートの穴周縁部を保持するシート保持部になって、結合具にシートを結合できる。しかも、このようにして、必要ならば結合具の中央輪部に複数枚のシートを装着し、保持させることができる。
しかし、このようなシートは管・シート結合具の中央輪部まで移動せず、当然両側の各側輪部に止めて夫々装着することができる。その際には、中央輪部に開口部を形成する必要がなく、各側輪部のみ、その開口部を夫々少し大きくし、シートを移動して、各側輪部の弧状線部の中央にシートの穴の位置を決める。その後、両側突部に加える力を抜いて、各側輪部の開口部の大きさを元に戻す。すると、両側の各輪部にシートの穴周縁部を夫々装着し、シートの穴周縁部を保持させることができる。それ故、管に結合した管・シート結合具の両側の各輪部にシートを1枚ずつ装着し、その結合具により管と2枚のシートとを結合できる。
しかも、このような管・シート結合具の両側輪部は、そこにシートの穴周縁部を夫々装着することなく、両側突部の位置を反対にして、両側輪部の弧状線部を互いに相手側の輪部内に嵌めることができる。すると、両側輪部を絡め部として用いることにより、管の外側に嵌まる中央輪部の弧状線部を強固に結合し、中央輪部の径を拡張して、その径を一定にして保持できる。それ故、管に結合具の中央輪部を強固に装着できる。なお、このようにして、管と結合した管・シート結合具からシートを分離し、更に管からその結合具を分離する場合には、両側突部を操作し、両側輪部が絡みあっている状態では、その状態をスプリング力に抗して解いた後、一方又は両方の側輪部と中央輪部の各開口部を広く開けることによって、シート、結合具の分離を簡単に自在に行える。
従って、このような管・シート結合具を用いると、管と結合具、その結合具とシートとの結合、分離を共に、簡単に自在に行えて、作業時間を短くでき、必要な結合強度を得易く、結合状態が安定して、その結合強度を保持し易くなる。
そして、両側突部の各先端に球状体を夫々設けると、球状体は安全で操作し易いため、その両球状体を一方の手で操作し、又は各球状体毎に別々の手で操作して、その両球状体を介して両側突部を操作することにより、簡単に両側輪部、中央輪部等を自在に変形できる。それ故、操作性が一層向上し、取り扱い易くなり、管と結合具、その結合具とシートとの結合・分離を共に、一層簡単に自在に行えて、作業時間を短くできる。
又、このような管・シート結合具は使用時に、中央輪部を弧状線部が管の外側に嵌まる管巻回部として用い、その両側輪部を弧状線部がシートの周縁部に設けた穴内を挿通して、その穴周縁部を保持するシート保持部として用いることにより、管・シート結合具の中央輪部が嵌まる管を中心にして、その管と結合する結合具により2枚のシートを連結して、その2枚のシートが同一面となるように良好につなぎ易くなる。
又、管・シート結合具は使用時に、中央輪部を弧状線部が管の外側に嵌まる管巻回部として用いると共に、その中央輪部を弧状線部がシートの周縁部に設けた穴内を挿通して、その穴周縁部を保持するシート保持部として用い、両側輪部を弧状線部が互いに他方の輪部内に嵌まる絡め部として用いることにより、管に管・シート結合具の中央輪部を嵌めて装着すると共に、その中央輪部にシートの周縁部に設けた穴周縁部を装着し、更にその両側輪部を絡めると、中央輪部の弧状線部を強固に結合し、中央輪部の径を拡張して、その径を一定にして保持できる。それ故、管に結合する管・シート結合具の中央輪部に、1枚又は複数枚の同一又は異なるシートを装着して、管と1枚又は複数枚のシートとを結合できる。従って、管に結合する管・シート結合具により、2枚のシートを連結して、2枚のシートが同一面となるように良好につなぎ易くなるばかりでなく、複数枚のシートを重ね合わせて設置できる等、好都合となる。
以下、添付の図1〜4を参照して、本発明の実施の最良形態を説明する。
図1は本発明を適用した仮設足場用管・シート結合具の正面図、図2はその左側面である。この管・シート結合具1は製作時、1本の線状体として例えば金属線を用いる。特に、ピアノ線が適している。そこで、仮設足場の組み立てに用いる単管の外径が48mmの場合、例えば太さが1.5mmで長さが223mmのピアノ線を線状体として採用する。そして、その線状体2の中央線部を単管の外径に対応する径の大きな円弧状に屈曲し、その円弧状の両弧状端線部3(3a、3b)を互いに交差して接触又は接近させて、中央輪部4を形成する。その際、中央輪部4の内径を単管の外径にほぼ等しく、例えば若干大きくして50mmにする。
図1は本発明を適用した仮設足場用管・シート結合具の正面図、図2はその左側面である。この管・シート結合具1は製作時、1本の線状体として例えば金属線を用いる。特に、ピアノ線が適している。そこで、仮設足場の組み立てに用いる単管の外径が48mmの場合、例えば太さが1.5mmで長さが223mmのピアノ線を線状体として採用する。そして、その線状体2の中央線部を単管の外径に対応する径の大きな円弧状に屈曲し、その円弧状の両弧状端線部3(3a、3b)を互いに交差して接触又は接近させて、中央輪部4を形成する。その際、中央輪部4の内径を単管の外径にほぼ等しく、例えば若干大きくして50mmにする。
又、その中央輪部4に続く両側線部5(5a、5b)の各基線部を径の小さな半円弧状にし、反対方向に夫々屈曲して、その両半円弧状の開口部6(6a、6b)同士が向き合う両側輪部7(7a、7b)を夫々形成する。その際、両側の各輪部7の内径を例えば4.4mmにし、その各輪部7の弧状線部の長さを半円より若干長くして、両側の各開口部6の間隔を側輪部7の内径より小さく例えば3.5mmにする。そして、両側輪部7の各軸を中央輪部4の軸とほぼ平行に夫々配置し、その両側輪部7の軸間距離を例えば23.6mmにする。
又、その両側輪部7に続く各先端線部をいずれも、例えば2箇所の屈曲箇所を夫々半径1.5mmの弧状にしてL字状に夫々屈曲し、その各先端側を中央輪部4の軸から離れる垂直方向に夫々突出させて、両側突部8を形成する。その際、その両側突部8の先端間の距離を例えば8mmにし、両側輪部7の各軸と垂直方向の長さを例えば7mmにする。
このようにして、1本の所定の長さを有する線状体2を屈曲して、中央輪部4、両側輪部7、両側突部8を夫々形成した後、焼入れ焼き戻しして、その屈曲した線状体にスプリング力を与える。すると、このスプリング力を有し、中央輪部4、両側輪部7、両側突部8を設けた屈曲した線状体は、構造が簡単であり、軽く、強度が大きくて、取り扱い易くなる。
そこで、この屈曲した線状体を管・シート結合具1として用い、その両側突部8を使用の際に操作部とする。すると、その両側突部8を操作して変形を加えた時、その変形力が各部4、7、8に伝わり、その変形力に抗するスプリング力が発生する。そこで、更に両側突部8の操作性を良くするため、その両側突部8の各先端に球状体9(9a、9b)を夫々設ける。その際、球状体9として金属球、プラスチック球等、種々の材質のものを使用できるが、例えば径8mmの金属製ボールベアリングを用いる。そして、各球状体9の一部に深さが例えば4mmの穴を設け、その各穴に両側突部8の先端側を嵌め、接着剤を用いて夫々固着する。なお、接着剤として市販されている例えば高性能エポキシ系強力接着剤であるアラルダイト(商標名、製造元ハンツマン・ジャパン株式会社)が適する。
このようにして、両側突部8の各先端に球状体9を夫々設けると、球状体9は安全で操作し易いため、その両球状体9を一方の手で操作し、又は各球状体9毎に別々の手で操作して、その両球状体9を介して両側突部8を操作し、簡単に両側輪部7、中央輪部4等を自在に変形できる。それ故、操作性が一層向上し、取り扱い易くなり、球状体9を設置しない場合と比べて、管と管・シート結合具1、その結合具1とシートとの結合、分離を共に、一層簡単に自在に行えて、作業時間を短くできる。
使用時には、両側突部8を両側から中央輪部4の軸と垂直の方向に移動して近づけ、更に同一方向に移動させて両側突部8の位置を反対にし、互いに離れるようにする。すると、中央輪部4の径を、スプリング力に抗して初期設定した径より順次大きくすることができる。しかも、両側突部8の位置を反対にし、離して行くと、両側輪部4の両弧状端線部3が交差する箇所がなくなり、そこが中央輪部4の内部に通じる開口部になって、その開口部を広く開くことができる。又、両側突部8を中央輪部4の軸方向にスプリング力に抗して移動し、中央輪部4の交差する両弧状端線部3を離しても、内部に通じる開口部を広く形成できる。但し、後者の場合、中央輪部4の径を大きくすることはできない。そこで、通常は両側突部8の位置を中央輪部4の軸と垂直の方向に大きく、軸方向に小さく、適宜移動させて開口部を広く形成する。
このようにして、管・シート結合具1の両側突部8を両球状体9に力を加えて夫々操作し、中央輪部4に開口部を形成すると、その開口部を通じて、中央輪部4の内部に管を嵌めることができる。そこで、図3に示すように仮設足場の組み立てに用いた、例えば縦に配置した単管10に管・シート結合具1を結合し、更にその結合具1にシート11(11a、11b)を夫々結合する場合、先ず結合具1の両球状体9により両側突部8を操作して、中央輪部4の開口部を広く開く。そして、縦管10に対し、シート11を止める位置を選んで、中央輪部4の開口部から管10が内部に入るように位置決めし、中央輪部4を取り付けた後、両球状体9から力を抜く。すると、スプリング力により開口部が閉じ、中央輪部4の弧状線部が管10の外側に嵌まって、中央輪部4が管巻回部になる。それ故、管10に中央輪部4を装着して、管・シート結合具1を結合できる。
次に、管10に結合した管・シート結合具1の両側の各輪部7に、シート11を夫々装着する。なお、一般に使用するシート11は通常矩形状であって、その周縁部に沿って止め穴12が多数分散配置されており、各止め穴12にはその穴周縁部を補強する鳩目13が取り付けられている。そこで、通常両側の各輪部7毎にシート11の装着を行うため、先ず両球状体9の間隔を広げて、一方の側輪部7aに対応する球状体9aへ一方のシート11aに設けた鳩目穴12を嵌める。そして、側輪部7aの開口部6aを少し大きくし、シート11aを移動して穴12の位置を、側輪部7aを形成する弧状線部のほぼ中央に決める。その後、球状体9aから側突部8aに加える力を抜いて、開口部6aの大きさを元に戻す。すると、側輪部7aを形成する半円弧の径より開口部6aの間隔が小さいので、側輪部7aの内部にシート11aの穴周縁部を形成する鳩目13の輪の一部等が嵌まり、その輪部等を内部に収容して良く固定できる。他方の側輪部7bについても、同様にして他方のシート11bに設けた鳩目穴12を嵌め、側輪部7bの内部に鳩目13の輪の一部等を収容して良く固定できる。
すると、管・シート結合具1の中央輪部4が装着する管10を中心にして、両側の各輪部7にシート11の周縁部に設けた穴周縁部を夫々装着し、その各輪部7を弧状線部がシート11の周縁部に設けた鳩目穴12の内部に挿通して、その穴周縁部を保持するシート保持部として用いることができる。それ故、管10に結合する管・シート結合具1にて、管10と2枚のシート11との必要な結合強度を得易く、結合状態が安定して、その結合強度を保持し易い。しかも、その結合具1にて2枚のシート11を連結して、2枚のシートが同一面となるように良好につなぎ易くなる。
又、図4に示すように管10に管・シート結合具1を結合し、更にその結合具1に1枚のシート11を結合する場合、先ず同様にして、両球状体9に力を加えて両側突部8を操作し、中央輪部4を広く開く。すると、管10に対し、やはりシート11を止める位置を選んで、中央輪部4の開口部から管10が内部に入るように位置決めできる。そこで、管10に中央輪部4を装着して、その中央輪部4の内部に管10を嵌まるようにする。又、中央輪部4の開口部を広く開けると、その中央輪部4の弧状線部にシート11を1枚又は複数枚装着できる。そこで、管10に中央輪部4を装着して、その中央輪部4の内部に管10を嵌めた後、1枚のシート11を装着する場合、両球状体9のいずれか一方、例えば球状体9bをそのシート11の周縁部に設けた鳩目穴12に挿入する。すると、結合具1の球状体9bに連なる線部が穴挿通部になる。
そこで、シート11の鳩目穴12の位置を側突部8b、側輪部7bを経て、中央輪部4の弧状線部に沿って任意の位置まで移動する。その際、シート11の鳩目穴12の内部を側輪部7bの弧状線部が通過できるようにするため、その弧状線部の曲率をスプリング力に抗して小さくし、側輪部7bの開口部6bを少し大きくする。その後、両球状体9に加える力を抜くと、中央輪部4の開口部が閉じ、管10に中央輪部4を装着できると同時に、その中央輪部4にシート11の穴周縁部を装着できる。それ故、管・シート結合具1の中央輪部4を弧状線部がシート11の周縁部に設けた鳩目穴12の内部を挿通して、その穴周縁部を保持するシート保持部として用いることになり、管10にシート11を1枚結合できる。又、同様にして、管10に結合する管・シート結合具1の中央輪部4に複数枚のシートを装着することにより、管10に複数枚のシートを結合できる。
そして、このような管・シート結合具1の両側輪部7には、そこにシート11の穴周縁部を夫々装着することなく、両側突部7の位置を反対にして、両側輪部7の弧状線部を互いに相手側の輪部7の内部に嵌めることができる。すると、両側輪部7の弧状線部を絡め部として用い、管10の外側に嵌まる中央輪部4の弧状線部3を強固に結合し、中央輪部4の径を拡張して、その径を一定にして保持できる。それ故、管10に結合具1の中央輪部4を強固に装着し、更にその中央輪部4に1枚又は複数枚の同一又は異なるシート11を装着して、管10と1枚又は複数枚のシート11とを結合できる。そして、管10に結合した結合具1により、2枚のシート11を連結して、2枚のシートが同一面となるように良好につなぎ易くなるばかりでなく、複数枚のシート11を重ね合わせて設置できる等、好都合となる。
従って、管・シート結合具1を用いると、仮設足場の縦、横等に配置されている単管等に対し、同一又は異なるシート11を同一面となるようにつなげて設置し、又は重ね合わせて設置すること等により、足場の外側面等にシート11を良好に張設して、足場をシート11で覆うことができる。そして、仮設足場からシート11を外す場合には、単管10と結合した管・シート結合具1から先ずシート11を分離し、更に単管10から結合具1を分離するため、両球状体9に力を加えて両側突部8を夫々操作する。しかも、両側突部8が絡み合っている場合には、その状態をスプリング力に抗して解いた後、更に両側突部8を操作して、一方又は両方の側輪部7と中央輪部4の各開口部6等を広く開ける。すると、単管10からシート11、結合具1の分離を簡単に自在に行える。なお、このような管・シート結合具は仮設足場への使用に適しているが、当然各種の管とシートとを結合する他の分野にも適用することができる。
1…管・シート結合具 2…線状体 3…弧状端線部 4…中央輪部 5…側線部 6…開口部 7…側輪部 8…側突部 9…球状体 10…管 11…シート 12…穴 13…鳩目
Claims (4)
- 1本の線状体を用い、その線状体の中央線部を円弧状に屈曲し、その円弧状の両弧状端線部を互いに交差して接触又は接近させて、中央輪部を形成し、その中央輪部に続く両側線部の各基線部を半円弧状にし反対方向に夫々屈曲して、その両半円弧状の開口部同士が向き合う両側輪部を夫々形成し、その両側輪部に続く各先端線部を中央輪部から離れる方向に屈曲し夫々突設させて、両側突部を形成し、その屈曲した線状体にスプリング力を与えて、管とシートとの結合に用いることを特徴とする管・シート結合具。
- 両側突部の各先端に球状体を夫々設けることを特徴とする請求項1記載の管・シート結合具。
- 中央輪部を弧状線部が管の外側に嵌まる管巻回部として用い、両側の各輪部を弧状線部がシートの周縁部に設けた穴内を挿通して、その穴周縁部を保持するシート保持部として用いることを特徴とする請求項1又は2記載の管・シート結合具の使用方法。
- 中央輪部を弧状線部が管の外側に嵌まる管巻回部として用いると共に、その中央輪部を弧状線部がシートの周縁部に設けた穴内を挿通して、その穴周縁部を保持するシート保持部として用い、両側の各輪部を弧状線部が互いに相手側の輪部内に嵌まる絡め部として用いることを特徴とする請求項1又は2記載の管・シート結合具の使用方法。
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JP2002106175A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-10 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 養生シート取付金具 |
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2011
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JPH084314A (ja) * | 1994-06-08 | 1996-01-09 | Tatsuo Tanaka | 止め具および止め具付防護カバー |
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