JP4918395B2 - 浮動型キャリパブレーキ装置 - Google Patents

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この発明は、鉄道車両などに好適な浮動型キャリパブレーキ装置に関するものである。
従来から、この種の浮動型キャリパブレーキ装置として、特許文献1にあるようなものが知られる。
図4において、11aは車輪11と一体に回転するディスクであり、浮動型キャリパブレーキ装置10は、台車に固定される支持枠16と、ディスク11aの両側に制輪子12を配置するキャリパ14と、を備える。制輪子12a,12bは、ディスク11aを跨ぐように延びるキャリパアーム14a,14bに支持される。
制輪子12をディスク11aに押し付けるためのブレーキとしてピストン(図示せず)が片側のキャリパアーム14aのみに配置され、キャリパアーム14b側にピストンを備えないため、キャリパ14は、ディスク11aの回転軸と平行に配置される2本の支持ピン17を介して支持枠16に支持ピン17の軸方向へ移動可能に支持される。
通常時(非制動時)は、制輪子の当たり面19aがキャリパ14の支持ピン17の軸線pと直交する垂直面mと平行に対峙する。
制動時において、ピストンに作動圧が供給されると、ピストンの往動により、制輪子12aがディスク11aに押し付けられ、その反力でディスク11aを挟む反対側の制輪子12bを引き寄せる。これにより、制輪子12a,12bがディスク11aを両側から押圧するようになり、ディスク11aとの間に摩擦力(制動力)を発生させる。
次にピストンの作動圧が開放されると、制動が解除され、ピストンの復動により、制輪子12a,12bがディスク11aから離れ、ライニング19の当たり面19aがディスク面と平行に対峙する通常位置へ戻されるのである。
特開平8−226465号
このような浮動型キャリパブレーキ装置にあっては、キャリパアーム14a,14b間を連結する部分30の剛性が十分でなく、制動時に制輪子12をディスク11aに押圧するピストンの反力により、図5に示すようにキャリパアーム14a、14bが外側へ開くように撓み、ライニング19がディスク面と平行に当たらなくなり、制輪子12a,12bのライニング19が偏摩耗する、という不具合があった。
そこで制動時のキャリパアーム14a,14bの外側への撓みを抑えるため、キャリパアーム14a,14b間を連結する部分30の剛性を高めることが考えられるが、それだけでは重量やコストの増加を招きかねないという問題を残していた。
この発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、キャリパの剛性を高めることなく、制輪子のライニングの偏摩耗を防止するための有効な手段の提供を目的とする。
この発明は、台車に固定される支持枠と、ディスクの回転軸と平行に配置される支持ピンを介して前記支持枠に前記支持ピンの軸方向へ移動可能に支持されるキャリパと、前記ディスクを跨ぐように延びるキャリパアームにそれぞれ支持される制輪子と、これら制輪子を前記ディスクに押圧するブレーキとして片側のキャリパアームのみに配置されるピストンと、を備える浮動型キャリパブレーキ装置において、前記制輪子のライニングは、前記ディスクとの当たり面が前記キャリパの前記支持ピンの軸線と直交する垂直面に対し、制動時にキャリパアームが外側に開くように撓むことで前記制輪子が傾く分の角度をもって逆向きに傾斜するように予め形成されたものであって、前記当たり面の傾斜に沿って肉厚が変化するように形成されたことを特徴とする。
この発明においては、制動時に制輪子をディスクに押圧するピストンの反力により、キャリパアームがキャリパの外側へ開くように撓み、制輪子が傾くものの、制輪子のライニングは、制動時のキャリパアームの撓みによる制輪子の傾き分の角度をもって逆向きに傾斜する当たり面を備えるので、制動時のキャリパアームの撓みにより、ライニングの当たり面がディスク面と平行になり、全面当たりするようになる。このため、ライニングの偏摩耗が防止され、制輪子の寿命を高められることになる。
図1〜図3に基づいて、この発明に係る実施形態を説明する。
11aは車輪11と一体に回転するディスクであり、浮動型キャリパブレーキ装置は、台車に固定される支持枠16と、ディスク11aの両側に制輪子12を配置するキャリパ14と、を備える。制輪子12a,12bは、ディスク11aを跨ぐように延びるキャリパアーム14a,14bに支持される。
制輪子12a,12bをディスク11aに押し付けるためのブレーキとしてピストン(図示せず)が片側のキャリパアーム14aのみに配置され、キャリパアーム14bにピストンを備えないため、キャリパ14は、ディスク11aの回転軸と平行に配置される2本の支持ピン17を介して支持枠16に支持ピン17の軸方向へ移動可能に支持される。
ピストンを備える側のキャリパアーム14aに隙間調整機構(図示せず)を介してガイドレール15がピストンの作動方向へ移動可能に支持される。制輪子12aは、ガイドレール15に背面の突起22(図3、参照)が係合され、両端を抜け止めすることにより、キャリパアーム14aの制輪子取付面に支持される。
ピストンを備えない側のキャリパアーム14bに溝が形成され、制輪子12bは、溝に背面の突起22(図2、参照)を係合され、両端を抜け止めすることにより、キャリパアーム14bの制輪子取付面に支持される。
制動時において、ピストンに作動圧が供給されると、ピストンの往動により、制輪子12aがディスク11aに押し付けられ、その反力でディスク11aを挟む反対側の制輪子12bを引き寄せる。これにより、制輪子12a,12bがディスク11aを両側から押圧するようになり、ディスク11aとの間に摩擦力(制動力)を発生させる。
キャリパアーム14a,14bの制輪子取付面は、キャリパ14の支持ピン17の軸線pと直交する垂直面mと平行に設定される。このため、制動時のキャリパアーム14a,14bの撓みにより、ディスク面に対し、制輪子12a,12bが傾くため、ライニングを偏摩耗させる(図5、参照)。
これを防止するため、制輪子12a,12bのライニング20は、制動時のキャリパアーム14a,14bの撓みによる制輪子12a,12bの傾き分の角度α、βを補償するべく、ディスク11aとの当たり面20a(ライニング面)が図示のようにキャリパ14の支持ピン17の軸線pと直交する垂直面mに対し、制動時の制輪子12a,12bの傾き分の角度α、βをもって逆向きに傾斜するように形成される。具体的には 制輪子12a,12bのライニング20は、当たり面20aの傾斜に沿って肉厚が変化するように形成されるのである。
図2,図3は、制輪子12を示すものである。25はライニング20を構成するセグメントであり、これらセグメント25はバックプレート21上にそれぞれ固着される。バックプレート21は、背面に突起22が形成される。
通常時(非制動時)においては、キャリパ14の支持ピンの軸線pと直交する垂直面mに対し、制輪子12a,12bの当たり面20aが、ディスク面に対し、角度α,βをもって斜めに対峙する。
制動時においては、ピストンの往動により、制輪子12a,12bがディスク11aを両側から押圧するようになり、ディスク11aとの間に摩擦力(制動力)を発生させる。制動時の反力により、キャリパアーム14a,14bが外側へ開くように撓むが、ライニング20の当たり面20aに予め角α,βを逆向きに与えてあるので、キャリパアーム14a,14bの撓みにより、制輪子12a,12bの当たり面20aがキャリパ14の支持ピン17の軸線pと直交する垂直面mと平行になり、ディスク11aに対して全面当たりするようになる。このため、ライニング19の偏摩耗が防止され、制輪子12bの寿命を高められるのである。
一方、キャリパアーム14a,14bについては、片側のみにピストンが配置されるので、両者の剛性が異なり、制動時の撓み量も違うため、制輪子12a,12bの当たり面20aに与える角度α,βは、異なる値に設定される。
この発明においては、制輪子12a,12bのライニング20を制動時のキャリパアーム14a,14bの撓みによる制輪子12a,12bの傾き分の角度をもって逆向きに傾斜する当たり面20aに形成することにより、キャリパアーム14a,14b間を連結する部分30の剛性を高めることなく、制輪子12a,12bのライニング20の偏摩耗を防止することができる。
よって、制輪子12a,12bの当たり面20aは、ライニング20の肉厚に変化をつけることにより、制動時の制輪子12a,12bの傾き分の角度α,βをもって逆向きに傾斜するように設定されるのである。つまり、簡単かつ安価な対策により、制動時のキャリパアーム14a,14bの撓みに原因するライニングの偏摩耗を防止できることになる。
この発明は、前記の実施形態に限定されず、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
この発明の第1実施形態を示す平面図である。 同じく制輪子の正面図である。 図2のA−A断面図である。 従来例を示す平面図である。 同じく説明図である。
符号の説明
11a ディスク
12(12a,12b) 制輪子
15 ガイドレール
16 支持枠
17 支持ピン
20 ライニング
20a 当たり面(ライニング面)
14 キャリパ
14a,14b キャリパアーム

Claims (2)

  1. 台車に固定される支持枠と、ディスクの回転軸と平行に配置される支持ピンを介して前記支持枠に前記支持ピンの軸方向へ移動可能に支持されるキャリパと、前記ディスクを跨ぐように延びるキャリパアームにそれぞれ支持される制輪子と、これら制輪子を前記ディスクに押圧するブレーキとして片側のキャリパアームのみに配置されるピストンと、を備える浮動型キャリパブレーキ装置において、
    前記制輪子のライニングは、前記ディスクとの当たり面が前記キャリパの前記支持ピンの軸線と直交する垂直面に対し、制動時にキャリパアームが外側に開くように撓むことで前記制輪子が傾く分の角度をもって逆向きに傾斜するように予め形成されたものであって、前記当たり面の傾斜に沿って肉厚が変化するように形成されたことを特徴とする浮動型キャリパブレーキ装置。
  2. 前記ライニングの当たり面に与える傾斜は、ピストンの配置されるキャリパアーム側のライニングと、ピストンの配置されないキャリパアーム側のライニングと、の間で異なる角度に設定されることを特徴とする請求項1に記載の浮動型キャリパブレーキ装置。
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