JP4918319B2 - 集積装置 - Google Patents
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Description
なお、「搬送手段が伸縮」するとは、搬送手段を構成するコンベヤの長さ自体が伸縮する以外に、搬送手段が2以上のコンベヤで構成され、2つのコンベヤのラップする範囲が変更されることで搬送手段の長さが伸縮する場合を含む。
かかる態様によれば、短い物品の場合には、前記空間距離が小さくなるので、前記搬送手段から前記姿勢変更手段への物品の渡し動作が安定する。
一方、長い物品の場合には、前記空間距離が大きいので、前記姿勢変更手段に乗り移った物品の姿勢を変更する際に、物品と搬送手段とが干渉しない。
かかる態様によれば、袋サイズに応じて前記搬送手段の先端の位置が変更可能であるから、物品の長さを検出しなくても、上流の包装機や主制御装置からのサイズの信号を受け取ることで、前記動作の安定等を図ることができる。
かかる態様によれば、第2移動ローラを上流側に向って変位させると、第1移動ローラも上流側に向って変位する。一方、第2移動ローラを下流側に向って変位させると、第1移動ローラも下流側に向って変位する。これにより、搬送手段が伸縮する。
この場合、物品を搬送するコンベヤベルトの表面は連なっており、大きな段差等が生じないので、物品の搬送がスムースになる。
かかる態様によれば、搬送方向を変えながら姿勢を変更することができる。
かかる態様によれば、仕切り板と背板との間で物品を挟んで整列することができる。
かかる態様によれば、姿勢変更手段に乗り移った物品が姿勢を変更する際に、物品と搬送手段とが干渉するおそれがなくなる。
なお、以下の説明では、物品として、図2の二点鎖線で示すように、一対の側面Msと前記側面Msに連なる底部Mbとを備えた袋に内容物を収容した、たとえば袋入りのポテトチップスなどからなる物品Mを例示して説明する。なお、本発明において、底部Mbとは、前記一対の側面に連なる部位であって、起立姿勢による搬送中に搬送面に支持される部位をいう。
箱詰システム:
まず、本発明の集積装置を用いた箱詰システムについて説明する。
図1は、箱詰システムを示す。
図1に示すように、前記箱詰システムは、集積装置1、物品列搬送装置2および箱詰装置3を備えている。集積装置1は、搬送装置(搬送手段の一例)10、受渡し装置(姿勢変更手段の一例)20および整列装置(整列手段の一例)40を備えている。
その後、物品列MLは、物品列搬送装置2によって鉛直上方向Z1に押上られた後、シャッタ62まで第1の方向Xに搬送される。該搬送後、シャッタ62が開き、図1の二点鎖線で示す上昇状態の昇降台63上に物品列MLが載置された後、段積みされ、昇降台63が鉛直下方向Z2に下降し、箱詰プッシャ64により、たとえば段ボール箱等からなる箱Bに箱詰される。
搬送装置10:
図3および図4に示すように、前記搬送装置10は、投入コンベヤ11および伸縮コンベヤ30からなる。上流から投入コンベヤ11に搬送された物品Mは、該投入コンベヤ11から伸縮コンベヤ30上に搬送される。図2に示すように、前記物品Mは、該物品Mの一方の側面Msが、投入コンベヤ11および伸縮コンベヤ30の搬送面11s,30sにより下方から支えられた水平姿勢で、第1の方向Xに搬送される。
図5および図6に示すように、受渡し機構20は、伸縮コンベヤ30の直下流側に配置されており、上流側の伸縮コンベヤ30から第1の方向Xに沿って下流側へ搬送されてくる物品Mを受け取って下流側の所定の位置に起立姿勢で袋を順次並べる。図7に示すように、受渡し機構20は、支持プレート21と、4台の受渡し台22と、回転軸23と、吸引装置70(図8参照)とを有している。
4台の受渡し台22は、搬送装置10の直下流側において、略円形の支持プレート21の表面に対して同一の円上にそれぞれ配置されており、櫛歯状に形成された載置面22dをそれぞれ有している。なお、受渡し台22の詳細な構成および動作については、後段にて詳述する。
受渡し台22は、各受渡し台22を回転可能な状態で支持する回転軸22aと、物品Mの載置面22dにおける櫛歯状の部分以外の面に開口する第1開口部22b(図3(b),図4(b))と、物品Mの載置面22dとは反対側に開口する第2開口部22cと、物品Mの載置面22dと、第1・第2開口部22b,22c間を連通させるチャンバ部22eとを有している。
図3(b)および図4(b)に示すように、第1開口部22bは、受渡し台22における櫛歯状部分を除く金属プレートの部分に相当する物品Mの載置面22dに形成された複数の円形穴であって、チャンバ部22e内の内部空間S(図8)に発生した負圧によって物品Mを載置面22dに対して吸い付ける。
受渡し台22は、支持プレート21の回転に伴って回転軸23を中心として回転移動しており、図8に示す位置P1において、上流側の搬送装置10から搬送されてくる物品Mの長手方向が略水平に向く水平姿勢の物品Mを受け取る(図2参照)。この際、受け取った物品Mは、吸引装置70によって受渡し台22の載置面22dに対して吸い付けられた状態で保持される。
支持プレート21の側面部に配置された4台の受渡し台22が、このような動作を順次行うことによって、複数の物品Mを所定の位置Qに起立姿勢で受け渡して物品Mの束を形成することができる。
吸引装置70は、前述のように、受渡し台22上に載置された物品Mを受渡し台22に対して吸引するための装置であって、本体71と弾性部材72とを有している。
弾性部材72は、受渡し台22の第2開口部22cとほぼ同じ大きさの開口を有し、受渡し台22が搬送装置10から物品Mを受け取る位置P1において受渡し台22の第2開口部22cと当接するように、受渡し台22の回転軌道の接線方向に略平行になるように配置されている。
なお、弾性部材72としては、ゴム製品や発泡ウレタン等の樹脂製品を用いることができる。
搬送機構40は、図7、図9および図10に示すように、複数のバケット41,42と、仕切り板43a,43bと、背板44a,44bと、駆動モータM1〜M3とを有しており、上流側の受渡し機構20から図7の所定の位置Qに起立姿勢で搬送される物品Mを順に受け取って所定の個数ずつ下流側の位置Rに向って搬送する。
本実施例では、前述のように、仕切り板43aと、仕切り板43bと、背板44a,44bとをそれぞれ独立して駆動するように構成されており、仕切り板43aを駆動する駆動モータM1によって第1のループが、仕切り板43bを駆動する駆動モータM2によって第2のループが、背板44a,44bを駆動する駆動モータM3によって第3のループが形成される。
ここで、搬送機構40による物品列MLの搬送方法について、一方のバケット41側を例に挙げて具体的に説明すれば以下の通りである。なお、他方のバケット42についても、以下の説明と同様にして搬送を行う。
図12に示す整列装置40によって所定の袋数ごとに整列された物品列MLは、第1プッシャ51によってリフタ52上に押し出される。図2に示すように、リフタ52上の物品列MLは、鉛直上方Z1に持ち上げられた後、第2プッシャ54によって第1の方向Xに押し出され、図1に示す物品列搬送装置2の搬送面65上に搬送される。
前記整列後、バー91(図2)が倒れ、物品列MLはシャッタ62上に搬送される。
箱詰の終了した箱Bは、開口部Buが上になるように回動される。
投入コンベヤ11:
図3(a)に示すように、投入コンベヤ11は、上流側と下流側に設けられた一対のプーリ13,13間に掛け渡された無端状のコンベヤベルト11bを備えている。上流側のプーリ13が、第1駆動モータ11Mに回転駆動されることにより、投入コンベヤ11の搬送面11S上の物品Mを伸縮コンベヤ30に搬送する。
伸縮コンベヤ30は、第1移動ローラ32、第1固定ローラ34、第2移動ローラ33および一対の第2固定ローラ35,36と、各ローラ32〜36に掛け渡された無端状のコンベヤベルト31を備えている。
第1固定ローラ34は、コンベヤベルト31の内周面に接触し、第1の方向Xの下流端側に配置されている。
第2移動ローラ33は、コンベヤベルト31の外周面に接触し、第1移動ローラ32と第1固定ローラ34との間に配置されている。第2固定ローラ35,36は、コンベヤベルト31の内周面に接触し、第1の方向Xの上流端側に配置されている。
第2固定ローラ35,36は、コンベヤベルト31の内周面に接触し、第1の方向Xの上流端側に配置されている。
ここで、図4(a),(b)に示すような大型の物品Mを搬送する場合、受渡し台22が物品Mを整列装置40に渡す際に、物品Mが伸縮コンベヤ30に接触するおそれがある。そのため、本伸縮コンベヤ30は、かかる大型の物品Mの搬送を行う場合には、伸縮コンベヤ30の下流端である第1移動ローラ32を上流側に移動させることにより、図3(a),(b)に示す伸張状態から、図4(a),(b)に示す収縮状態に移行して、物品Mとの接触を回避している。
図3(a)および図4(a)に示すように、前記第1および第2移動ローラ32,33は、ガイドロッド39に対して摺動可能に設定されたスライダ38に回転自在に取り付けられている。ガイドロッド39は、第1の方向Xに概ね平行に設けられており、スライダ38は、ガイドロッド39に沿って前記第1の方向Xに摺動自在に移動可能である。スライダ38には、エアシリンダ37のシリンダロッド37aが固定されており、該エアシリンダ37によってスライダ38が第1の方向Xに移動される。
一方、図4に示すように、スライダ38が受渡し装置20から遠ざかる方向に移動されると、第1移動ローラ32と第2固定ローラ36との距離が小さくなり、伸縮コンベヤ30が収縮される。この収縮状態においては、大きい物品Mの受け渡しが行われる。
また、前述の実施例1では、伸縮コンベヤ30を物品Mの大小2段階に伸縮することとしたが、たとえば、ストッパなどを設けて3段階以上に伸縮させることで、複数種類の大きさの物品Mに対応させるようにしてもよい。
図13(a),(b)に示すように、本実施例2では、伸縮コンベヤ30の長さを一定とし、物品Mの大きさに応じて、伸縮コンベヤ30が第1の方向Xに移動される。
図13(a)に示すように、物品Mの大きさが小さい場合には、伸縮コンベヤ30が受渡し装置20に近づくように移動される。一方、図13(b)に示すように、物品Mの大きさが大きい場合には、伸縮コンベヤ30の上流側が投入コンベヤ11の下方に移動され、伸縮コンベヤ30が受け渡し受渡し装置20から遠ざかるように移動される。
その他の構成は、実施例1と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
たとえば、実施例1の伸縮コンベヤでは、エアシリンダを用いて伸縮コンベヤの伸縮を行うようにしたが、エアシリンダの代わりにモータを用いて伸縮を行ってもよいし、商品の大きさ毎に手動で伸縮コンベヤの伸縮を行うようにしてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
10:搬送装置(搬送手段の一例)
20:受渡し装置(姿勢変更手段の一例)
22:受渡し台
31:コンベヤベルト
32:第1移動ローラ
33:第2移動ローラ
34:第1固定ローラ
35,36:第2固定ローラ
40:整列装置(整列手段の一例)
41a,42a:底板(支持面)
43a,43b:仕切り板
44a,44b:背板
L1:第1軸線
L2:第2軸線
M:物品
ML:物品列
X:第1の方向
Y:第2の方向
Z:鉛直方向
Claims (7)
- 一対の側面と前記側面に連なる底部とを備えた袋に内容物を収容した複数の物品を搬送しながら整列した物品列を生成する集積装置であって、
前記物品の一方の側面を搬送面により下方から支えた水平姿勢で前記物品を第1の方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段から前記水平姿勢で前記物品を受け取って、前記物品の側面が前記第1の方向および鉛直方向に沿った起立姿勢に姿勢を変更させる姿勢変更手段と、
前記姿勢の変更された物品を前記第1の方向に直交する第2の方向に重ねた状態で集めると共に前記側面同士が互いに接触した整列状態となるように集合させる整列手段とを備え、
前記搬送手段が前記第1の方向に伸縮可能で、搬送される物品の前記第1の方向の長さに応じて前記搬送手段が伸縮して前記搬送手段と前記姿勢変更手段との間の空間の距離を変更可能である集積装置。 - 請求項1において、前記物品の前記長さが短い場合には、前記搬送手段が伸張して前記搬送手段の先端が前記姿勢変更手段に接近し、
前記物品の前記長さが長い場合には、前記搬送手段が収縮して前記搬送手段の先端が前記姿勢変更手段から離間する集積装置。 - 請求項2において、前記搬送手段の先端の位置が前記袋のサイズに応じて変更可能である集積装置。
- 請求項1,2もしくは3において、前記搬送手段は、
無端状のコンベヤベルトと、
前記コンベヤベルトの内周面に接触し第1の方向の下流端側に配置された第1移動ローラと、
前記コンベヤベルトの内周面に接触し前記第1の方向の下流端側に配置された第1固定ローラと、
前記コンベヤベルトの外周面に接触し、前記第1移動ローラと第1固定ローラとの間に配置された第2移動ローラと、
前記コンベヤベルトの内周面に接触し前記第1の方向の上流端側に配置された第2固定ローラとを備えた集積装置。 - 請求項1、2,3もしくは4において、前記姿勢変更手段は、
前記第1の方向に沿って延びる第1軸線の回りに回転する支持プレートと、
前記支持プレート上において前記第1軸線に平行な第2軸線の回りを回転可能で、前記水平姿勢で前記物品を受け取り前記第2軸線の回りに回転することで前記物品の姿勢を前記起立姿勢に変更する複数の受渡し台とを備えた集積装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項において、前記整列手段は、
前記物品の底部を支持する支持面と、
整列される物品列の先頭の物品の側面に接触する仕切り板と、
整列された物品列の後端の物品の側面に接触する背板とを備えた集積装置。 - 請求項5において、前記搬送手段は、前記受渡し台に物品を渡す時に伸張状態となり、かつ、前記姿勢変更時に収縮状態となる集積装置。
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