JP6324929B2 - 箱詰装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開口部を側方に向けて保持された箱内に側方から物品を投入して積層する箱詰装置に関する。
従来、開口部を側方に向けて横に倒した状態の箱に、側方から物品を投入して下側になった内側面に順次落下させて積層するといった箱詰め形態を採用する装置がある。かかる装置は、物品の段数が多いと開口部側に物品がずれてしまい、ひいては外に落下するといったおそれがある。これを防止するために、開口部を真横から斜め上方に傾けて箱を保持して物品が底側に向かうようにした装置がある(例えば特許文献1)。
特許文献1の装置は、テーブル上に段積みした物品をテーブルの投入動作によって開口部を側方に向けた箱内に投入し、投入動作を複数回繰り返すことによって箱内でも段積みを行って箱詰めをしている。この場合、テーブルの投入動作毎に箱内の段数に応じて箱の保持高さを段階的に下げている。
特開2015−20777号公報
しかしながら、特許文献1における装置の問題点は、段数が多くなると上段の物品ほど開口部側にずれていき、きれいに整列した状態で箱詰めすることが困難なことである。係る問題点の対策として箱の傾斜角度を更に大きくすることも考えられるが、物品の外形が変形し易い場合は、箱の底側に体積が偏るいわゆる胴膨れを起こしてしまい、全ての物品が収まりきらないことがある。従って物品の種類や段数に応じてその都度、煩雑な調節をしなければならないといった問題が生じていた。
本発明は、開口部を側方に向けて保持された箱内に側方から物品を投入して積層する箱詰装置において、煩雑な調節を必要とすることなく良好な箱詰めが効率よく行える箱詰装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の箱詰装置は次の手段をとる。先ず請求項1に係る発明は、開口部(2)側方に向いた箱(1)内に側方から物品(P)を投入して該物品(P)を積層する箱詰装置(10)であって、前記開口部(2)に向けて、内容物が流動し易い袋詰品からなる物品(P)を平積み或いは段積み状態で所定間隔毎に搬送する搬送コンベヤ(40)と、前記箱(1)の開口部(2)を前記搬送コンベヤ(40)の終端に臨むように近接及び離間可能な箱支持手段(50)と、を備え、前記箱支持手段(50)は、前記箱(1)を保持する箱保持手段(70)と、該箱保持手段(70)を支持し保持された前記箱(1)の高さ位置と傾斜角度を変更可能な姿勢変更手段(60)とを有し、前記姿勢変更手段(60)は、搬送方向に並行する仮想垂直面(VP)において前記箱保持手段(70)を3自由度で移動可能であり、前記箱保持手段(70)によって保持された前記箱(1)を前後方向及び上下方向に移動可能で、且つ、傾斜角度が変更可能に構成され、前記箱(1)内への前記物品(P)の投入収容動作ごとに、前記物品(P)の高さ以下の距離だけ前記箱保持手段(70)を降下させると共に前記箱(1)の開口部(2)が上方に向く方向に該箱(1)を傾斜させ、さらに、前記搬送コンベヤ(40)の終端に向けて前記箱(1)を前後方向に移動して前記箱(1)内に前記物品(P)を受入れ可能な態勢にするように構成したことを特徴とする。
この請求項1に係る発明によれば、姿勢変更手段(60)は、搬送方向に並行する仮想垂直面(VP)において箱保持手段(70)を3自由度で移動可能であり、箱保持手段(70)によって保持された箱(1)を前後方向及び上下方向に移動可能で、且つ、傾斜角度が変更可能に構成され、搬送コンベヤ(40)によって箱(1)内に投入されて積層された物品(P)の段数に応じて保持した箱(1)を段階的に降下させるとともに、開口部(2)が上方に上向く方向に段階的に傾斜させる構成である。これは、従来の装置のように、箱(1)の開口部(2)を斜め上方に傾けるのみの態様では、物品(P)が箱(1)の底面(4)で整列し易くなるが、物品(P)の外形が変形し易い場合に積層する段数が多くなると、胴膨れを抑えると同時に上段側の袋のずれを防止する最適な傾斜角度を決定するのが困難である。また、物品(P)のサイズ、形態、或いは内容物が変更された場合、その都度煩雑な調整をしなければならない。しかし、上記構成は、箱(1)の傾斜角度が最初は小さく(または傾斜角度が無く)、積層された物品(P)の段数が増す毎に傾斜角度を大きくするので、傾斜角度を固定する従来技術に比して、装置の煩雑な調節を必要とすることなく良好な箱詰めが効率良く行える。
次に、請求項1に従属する請求項2に係る発明は、前記箱保持手段(70)は、前記箱(1)の底面(4)と側面(3)に沿うL字形の板状部材(72)を備え、該板状部材(72)における前記箱(1)の底面(4)に対応する面(74)と側面(3)に対応する面(73)の何れか又は両方の面に、前記箱(1)の外面を吸着する吸着手段(76)を備えることを特徴とする。
この請求項2に係る発明によれば、保持した箱(1)を搬送コンベヤ(40)の終端(40E)に臨ませるときには、箱(1)の側面(3)に対応する面(73)と、箱の底面(4)に対応する面(74)とで支持するので、箱(1)を傾斜に対応してしっかりと支持できる。また、板状部材(72)における箱(1)の底面(4)に対応する面(74)と側面(3)に対応する面(73)の何れか又は両方の面に、箱(1)の外面を吸着する吸着手段(76)を備える。そのため、箱保持手段(70)で支持された箱(1)のずれを抑制してしっかりと保持することができる。
次に、請求項1または請求項2に従属する請求項3に係る発明は、前記搬送コンベヤ(40)はベルトコンベヤを備え、前記搬送コンベヤ(40)の少なくとも終端(40E)の搬送路が下方に傾斜していることを特徴とする。
この請求項3に係る発明によれば、搬送コンベヤ(40)の少なくとも終端(40E)の搬送路が下方に傾斜しているため、投入時の物品(P)の姿勢が安定するので、より一層良好な箱詰めができる。
次に、請求項1から請求項3のいずれかに従属する請求項4に係る発明は、前記姿勢変更手段(60)は、前記箱(1)の開口部(2)が前記搬送コンベヤ(40)の終端(40E)に臨む投入位置(50B)から前後方向に離間した排出位置(50C)まで保持した前記箱(1)を移動させるとともに、前記開口部(2)が上を向く方向に回動して前記箱(1)を起立させることを特徴とする。
この請求項4に係る発明によれば、物品(P)の投入位置(50B)から次工程への受け渡し位置である排出位置(50C)までの箱(1)の搬送と姿勢変更を箱支持手段(50)のみで行うことができる。
次に、請求項1から請求項4のいずれかに従属する請求項5に係る発明は、2列の前記搬送コンベヤ(40)と、各前記搬送コンベヤ(40)に対応する2つの前記箱支持手段(50)と、箱貯留部から箱(1)を一つずつ保持して前記2つの箱支持手段(50)に交互に受け渡す移載手段(30)と、を備え、前記箱支持手段(50)は交互に投入収容動作を行うことを特徴とする。
この請求項5に係る発明によれば、物品(P)の箱詰めの処理能力をあげることができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、開口部を側方に向けて保持された箱内に側方から物品を投入して積層する箱詰装置において、煩雑な調節を必要とすることなく良好な箱詰めが効率よく行える箱詰装置を提供することができる。
本実施形態に係る箱詰め装置を示したの概略平面図である。 本実施形態に係る箱詰め装置を示した概略側面図である。 図2のIII部を拡大して箱支持手段の動きを示した図であり、(A)は、箱支持手段の箱保持手段が受け取り位置で箱を受け取る状態の図、(B)は、箱支持手段で支持された箱を投入位置に移動させた状態の図、(C)は、箱支持手段の姿勢変更手段によって箱を降下と傾斜させた状態の図、(D)は、更に姿勢変更手段によって箱を降下と傾斜させた状態の図、(E)は、箱支持手段で支持された箱を排出位置に移動させた状態の図である。
以下に、実施形態について図1〜3を用いて説明する。図1、2に示すように本実施形態における物品は、箱詰めされる製品であり平積み形態に整列して箱に収容できるものである。例えば物品は、液体や粉体など流動性のある内容物を充填したピロー包装袋やスタンディングパウチなどの袋詰品がある。なお本実施形態における物品は、液体や粉体など流動性のある内容物を充填した自立袋の形態の袋詰品Pを例示する。また、箱1の形態は、段ボール箱やカートンで折り畳まれた状態から角筒状に起函するものである。本実施形態の箱1は、側面3の内一面に差込蓋5が連続して設けられたカートンを例示する。
箱詰装置10の全体構成について説明する。箱貯留手段20は、折り畳まれた箱1をV字形のベルトコンベヤ22上で立てた状態で積層し貯留できるように構成される。折り畳まれた箱1は、ベルトコンベヤ22の上流側から供給され、箱取出手段24によって下流側から1つずつ取り出される。
箱取出手段24は、箱貯留手段20のベルトコンベヤ22の下流側から折り畳まれた箱1を1つずつ吸着カップ26で吸着して取り出し、回動して寝かせた状態で保持するように構成される。
移載手段30は、箱取出手段24に保持された箱1を角筒状に起函した上で、後述する箱支持手段50に受け渡す装置である。移載手段30の基端部は、箱支持手段50の上方において支持される。これにより、移載手段30は、吊り下げられた姿勢で支持されている。移載手段30は、複数の関節と複数のアームを有する多関節ロボットであり、アームの先端に吸着カップ36を備えている。移載手段30は、箱取出手段24によって寝かせた状態で保持された箱1に対し、箱取出手段24が吸着している面とは反対側の面を吸着カップ36で吸着して角筒状に起函させる。箱1の底面4は開口したときに展開して形成される。このとき、箱1の開口部2は側方を向いている。そして、箱支持手段50の受け取り位置50Aまで箱1を搬送して箱支持手段50に受け渡す。このとき、箱1の開口部2を後述の搬送コンベヤ40側に向ける。以下、開口部が向く側方とは、後方、すなわち、搬送方向上流側に向く方向を指す。
搬送コンベヤ40は、袋詰品P(物品)を所定間隔で搬送し、箱支持手段50によって開口部2を側方に向けて保持された箱1内に袋詰品Pを投入する装置である。搬送路の上方には袋詰品Pの有無を検知するセンサSが設けられており、袋詰品PがセンサSの下を通過すると、制御装置はその数をカウントする。これにより箱1内に投入された袋詰品Pの数を把握することができる。
搬送コンベヤ40は、駆動プーリ42と、従動プーリ44と、駆動プーリ42と従動プーリ44に掛け渡された無端ベルト46とで構成され、サーボモータ40Mなどの駆動源の回転力を駆動プーリ42に伝達して無端ベルト46を走行させて袋詰品Pを連続的に搬送する。搬送コンベヤ40の終端40Eは、下方に向けて傾斜しており、これにより袋詰品Pを側方から箱1の開口部2に向けて投入する際の姿勢が安定する。また、搬送路の終端40Eの両側には、終端40Eから上流側に向けて搬送方向に延在するガイド48が設けられている。ガイド48は、箱1の開口部2が搬送コンベヤ40の終端40Eに臨んで袋詰品Pが投入される際に、袋詰品Pが搬送路から外れないように横方向を規制するとともに、差込蓋5やフラップ6が内側に折れ曲がって妨げにならないように抑えておくことができる。搬送路の終端40E付近の上方には、袋詰品Pの有無を検知するセンサS(反射形の光電センサ)が設けられており、センサSからの検知信号を基に制御装置が通過する袋詰品Pの数をカウントする。搬送コンベヤ40の上流には押送コンベヤ等、袋詰品Pを所定間隔で搬送可能なコンベヤが接続されている。なお本実施形態において、搬送コンベヤ40は2列構成される。
箱支持手段50は、搬送方向に並行する仮想垂直面VPにおいて水平軸回りに回動可能な3つの関節部61、62、63と、各関節部61、62、63間に連結されるアーム65、66を有する多関節ロボットである。箱支持手段50は、姿勢変更手段60と箱保持手段70とで構成される。本実施形態における関節部61、62、63とアーム65、66が、本発明の「姿勢変更手段」に相当する。これにより、姿勢変更手段60は、各関節部61、62、63間に連結されたアーム65、66が垂直方向に揺動可能のため、先端の箱保持手段70が仮想垂直面VP上において3自由度をもって移動可能な構成となる。なお、本実施形態において、箱支持手段50は、搬送コンベヤ40に対応して2つ設けられる。
姿勢変更手段60は、基端部52に連結され水平軸回りに回動可能な第1関節部61と、第1関節部61に一端が連結された第1アーム65と、第1アーム65の他端に連結され水平軸回りに回動可能な第2関節部62と、第2関節部62に一端が連結された第2アーム66と、第2アーム66の他端に連結され水平軸回りに回動可能な第3関節部63とで構成され、箱保持手段70が、第3関節部63に連結される。各関節部は、サーボモータ50Mなどの駆動源とベルトプーリ機構などの駆動伝達機構により駆動力が伝達されて回動駆動され、第1アーム65、第2アーム66、及び箱保持手段70をそれぞれ垂直方向に揺動する。箱保持手段70は、第3アームを介して第3関節部に連結される構成としてもよい。各関節部の水平軸は搬送コンベヤ40の搬送方向と直交している。第1アーム65、第2アーム66、及び箱保持手段70は、搬送コンベヤ40の搬送方向に並行した仮想垂直面VPにおいて回動可能である。従って、箱保持手段70で保持された箱1は、搬送コンベヤ40の搬送方向を基準にして前後方向、及び上下方向に任意に移動可能で、且つ傾斜角度が任意に変更可能である。
箱保持手段70は、箱1の底面4と、箱1を倒したときに下側になる側面3とに沿うL字形の板状部材72を備え、箱1の底面4に対応する面74と、側面3に対応する面73のそれぞれに吸着カップ76(吸着手段)を備える。吸着カップ76は、真空ポンプなどの吸引源(不図示)に接続され、吸着カップと吸引源の間に接続されたバルブの切り換えにより吸引と吸引解除が行われる。
箱支持手段50は、姿勢変更手段60を駆動して、上流側(後方)において搬送コンベヤ40の終端40Eに箱1の開口部2を臨ませたときの投入位置50Bと、所定段数の袋詰品Pが投入された箱1を次工程に向けて排出する下流側(前方)の排出位置50Cとの間で箱保持手段70を前後方向に移動する。箱支持手段50の基端部52は、前後方向において投入位置50Bと排出位置50Cの間に配置される。箱保持手段70が投入位置50Bにおいて投入可能な姿勢状態であることは、各関節部を駆動するサーボモータからの信号を基に制御装置が判断可能である。箱1の受け取り位置50Aや排出位置50Cについても同様である。また受け取り位置50A、投入位置50B及び排出位置50CにそれぞれセンサSを設けて箱1の有無を検知し、袋詰品Pの投入や箱1の排出を行うようにしてもよい。
各アーム65、66は、搬送コンベヤ40の搬送方向に並行した仮想垂直面VPで揺動し、箱保持手段70を搬送方向と同じ方向に前後移動(搬送方向下流を前、上流を後とする)させる。箱保持手段70は、その基端部52の近くに設定された受け取り位置50Aで受け取った箱1を、開口部2を側方且つ搬送コンベヤ40側に向けたままの姿勢で後方の投入位置50Bまで移動させる。投入位置50Bでは、開口部2が搬送コンベヤ40の終端40Eに対向している(開口部2が搬送コンベヤ40の終端40Eに臨んだ状態)。そして、袋詰品Pの投入収容動作毎に、つまり、箱1内の袋詰品Pの段数が増す毎に箱保持手段70を降下させるとともに、開口部2が上方に向く方向に箱1を傾斜させる。箱支持手段50は、箱1内の袋詰品Pが所定の段数(箱1内の袋詰品Pが規定数量収容される)まで投入すると、前方、すなわち基端部52を挟んで反対側の排出位置50Cに箱保持手段70を移動させるとともに、箱保持手段70を回動させて箱1の開口部2を真上に向けた起立状態に姿勢変更させる。
押出手段80は、排出位置50Cで保持されている箱1を側方から押し出して搬出コンベヤ90に受け渡す。押出手段80は、箱1の側面3に当接する板状の押出部材82と、押出部材82を進退させるシリンダー84とで構成される。押出手段80は、箱保持手段70が排出位置50Cにあるときの姿勢変更手段60の関節部を駆動する各サーボモータ50Mからの信号を基に箱1が排出位置50Cにあるものとして押し出し動作を開始する。
搬出コンベヤ90は、その上流側に設定された受け入れ位置90Aが排出位置50Cに近接して配置され、排出位置50Cから押し出された箱1を起立状態のまま受け取って下流の封緘工程へ搬送する。受け入れ位置90Aには箱1が有るか否かを検知するセンサ(不図示)があり、箱1が検知される毎に、すなわち、箱1を受け取る毎に間欠搬送する。箱1の前後の側面3を位置規制する支持部材92が無端チェーン94に取り付けられており、この支持部材92の間に箱1が収まるようになっている。
上述した箱詰装置10の一連の作用を説明する。箱取出手段24は、箱貯留手段20から折り畳まれた箱1を吸着カップ26で吸着して取り出し、吸着した面が下になるように箱1を回動して寝かせた状態で保持する。移載手段30は、箱取出手段24の吸着カップ26が吸着している面とは反対側、すなわち、上側の面を吸着カップ36で吸着し、互いに吸着した面が離間するように吸着カップ36を上方に移動して箱1を角筒状に起函する。そして、箱取出手段24が吸着カップ26の吸着を解除すると、移載手段30は、箱支持手段50の受け取り位置50Aまで箱1を搬送し、箱支持手段50に受け渡すと同時に吸着カップ36の吸着を解除する。
箱支持手段50は、投入位置50Bと排出位置50Cの間に設定された受け取り位置50Aに箱保持手段70を位置させて、L字形の板状部材72の箱1の側面3に対応する面73を上方に向けた状態で、移載手段30から角筒状に起函された箱1を横に倒した状態のまま上方から受け取り、吸着カップ76で箱1の底面4と、下側になった側面3を吸着して保持する(図3(A))。このとき、保持された箱1の開口部2は搬送コンベヤ40側に向いており、差込蓋5が連接する側面3は搬送方向に直交する横方向を向いている。箱保持手段70が箱1を保持すると、姿勢変更手段60を駆動して箱保持手段70を上流側(後方)に移動し、箱1の開口部2を搬送コンベヤ40の終端40Eに臨ませる。このとき、箱1は前後方向において差込蓋5の付け根が搬送コンベヤ40の終端40Eに概ね一致する位置まで近接している。そして、開口部2が真横から上方に向く方向に傾斜している。また、箱1の保持高さは、最初の袋詰品Pを投入するとき開口部2の中央付近を袋詰品Pが通過できる高さに設定される(図3(B))。このとき、コンベヤの搬送面と箱1の内側面の高さの差をできるだけ小さくすると袋詰品Pが落下する距離が短くなるので、内容物へのダメージを抑制できる。
搬送コンベヤ40は、袋詰品Pの底部を下流側に向けて寝かせた状態で搬送し、終端40E付近の傾斜部で底部を下方に向けて傾斜させ、係る姿勢で終端40Eから箱1内に投入する。投入された袋詰品Pは開口部2の中央付近から下側になった箱1の内側面に落下して箱1の底面4まで到達する。最初の袋詰品PがセンサSの下を通過すると1つの袋詰品Pが投入されたとみなされ、所定時間経過後に箱保持手段70を降下させるとともに、開口部2が上方に向く方向に更に傾斜させる。ここで所定時間とは、袋詰品PがセンサSの下を通過してから箱1の底面4に到達するまでの時間である。また、箱1を降下させる距離は、袋詰品Pの高さと同じかそれより短い距離である。そして、箱1の降下と傾斜角度を大きくするのに合わせて、差込蓋5の付け根の位置を搬送コンベヤ40の終端40Eの位置と概ね一致するように前後方向にも移動して位置を修正して2段目の袋詰品Pを受け入れ可能な態勢となる(図3(C))。2段目の袋詰品Pが投入されると、同様にして上述の降下動作と傾斜動作(図3(D))を行い、以降所定段数までこの動作を繰り返す。所定段数の投入が終わると、即ち、所定段数分の袋詰品PがセンサSの下を通過すると、搬送コンベヤ40が一旦停止し、次の箱1が投入位置50Bに来るのを待つ。
箱支持手段50は、姿勢変更手段60の第1アーム65と第2アーム66を揺動して所定段数の袋詰品Pが収容された箱1を下流側(前方)の排出位置50Cに移動するとともに、第3関節部63を回動させて箱保持手段70によって保持されている箱1を開口部2が真上を向く方向に起立させ、吸着を解除する(図3(E))。そして、押出手段80が側方から搬出コンベヤ90の受け入れ位置90Aに向かって箱1を押し出して搬出コンベヤ90に受け渡すと、箱保持手段70を受け取り位置50Aに移動して次の箱1を移載手段30から受け取り、吸着保持して投入位置50Bまで移動する。搬送コンベヤ40は、箱1が投入位置50Bに来て投入可能な態勢になると搬送を再開して袋詰品Pの投入を開始する。以降、上記に説明した動作を繰り返す。なお、箱保持手段70の傾斜角度は、0度から45度ぐらいの範囲で段階的に大きくしていくことが好ましい。また、上記の例では、袋詰品Pが1段投入される毎に降下と傾斜を行うようにしているが、2段または複数段の袋詰品Pが投入される毎に降下と傾斜を行うようにしてもよい。
また、搬送コンベヤ40は2列構成され、これに対応するように箱支持手段50が2つ設けられている。2列の搬送コンベヤ40の上流側には、振分装置(不図示)が接続されており、所定間隔で1列で搬送されてくる袋詰品Pを2列に振り分けてそれぞれの搬送コンベヤ40で搬送する。2つの搬送コンベヤ40が所定個数毎に交互に袋詰品Pを搬送することで、一方の搬送コンベヤ40が投入を行っているときは、他方の搬送コンベヤ40の終端40Eには袋詰品Pが搬送されて来ない待ち状態となる。この待ち状態の時間の間に箱支持手段50が箱1の排出と受け取りを行い投入位置50Bに戻ってくることができる。よって、装置全体として搬送コンベヤ40が停止する時間を削減できるので、処理能力(効率)が上がる。即ち、一方の箱支持手段50が投入収容動作を行っている間に、他方の箱支持手段50は排出動作と受け取り動作を行って投入位置50Bに戻ってくる。そして、次に他方の箱支持手段50が投入収容動作を行い、一方の箱支持手段50が排出動作と受け取り動作を行う。これを交互に繰り返し行う。移載手段30は、受け取り位置50Aに交互に来る箱保持手段70に対して、交互に箱1を受け渡す。
ここで、搬送コンベヤ40が1列の場合、搬送コンベヤ40と箱支持手段50による箱詰め動作(所定段数の投入収容動作)中は、他の装置は稼動しない待ちの状態となる。搬送コンベヤ40は、箱詰めが終わると停止して次の空の箱1が来るのを待つ必要がある。しかし、次の空の箱1が来るには、箱詰めが終わった箱1を排出位置50Cまで移動して排出しなければ箱保持手段70が空かないので、係る時間も待ち時間として加算されることとなる。そこで、効率よく装置を稼動させるためには、下流側で袋詰品Pが途絶える時間が少しでも生じることのないように、上流側の搬送コンベヤ40をなるべく停止させることなく連続的に搬送するように搬送速度の調整をする必要がある。本実施形態では、待ち状態の抑制を図るために箱支持手段50を2つ設けている。これに伴って、同じ搬送能力(速度)のコンベヤから振分装置で所定個数毎に2列のコンベヤに振り分けるようにしている。
以上のような箱詰装置10は、次のような効果がある。袋詰品Pは、内容物が液体や紛体など袋の中で流動し易い場合、箱1の開口部2を真上に向けて起立させた状態で投入されると袋の下側(底側)に内容物が偏って胴膨れを起こす。そのため、規定数の袋詰品Pが箱1に収まり難いという問題がある。これは、スタンディングパウチなどの自立袋で顕著である。一方、箱1の開口部2を真横に向けて倒した状態で側方から袋詰品Pを投入して平積みした場合、上記のような胴膨れの問題は解消するが箱1内で積み上げる段数が多くなればなるほど、開口部2側に袋詰品Pがずれてきてしまい、上段側の袋が開口部2から外に落下するという懸念がある。特にスタンディングパウチは底側に向かって容積が大きくなっているので、その上部側は上段にいくほど開口部2側に向かって下方に傾斜していくため、開口部2側に滑ってずれてしまう。しかし上記実施形態の箱詰装置10においては、箱1の傾斜角度が最初は小さく(または傾斜角度が無く)、積層された袋詰品Pの段数が増す毎に傾斜角度を大きくするので、胴膨れの発生と、開口部2側への滑りを抑制することができる。これは、傾斜角度を固定する従来技術に比して、装置の煩雑な調節を必要とすることなく良好な箱詰めが効率良く行うことができる。
また、箱保持手段70は、L字形の板状部材72で、箱1をしっかりと保持した状態で搬送コンベヤ40の終端40Eに臨ませることができる。さらに、箱1の側面3は、吸着カップ76によって保持されるため、箱保持手段70からのずれを抑制することができる。また、搬送コンベヤ40の少なくとも終端40Eの搬送路は、下方に傾斜しているため、投入時の袋詰品Pの姿勢が安定し、より一層良好な箱詰めができる。また、袋詰品Pの投入位置50Bから次工程への受け渡し位置である排出位置50Cまでの箱1の搬送と姿勢変更を箱支持手段50の1つの装置で行うことができる。また、搬送コンベヤ40は2列にすることで袋詰品Pの箱詰めの処理能力をあげることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の箱詰装置は、実施形態に限定されず、以下のようにその他各種の形態で実施することができるものである。
・搬送コンベヤ40は、搬送路の終端40Eを下方に傾斜するテーブル(滑り台)にしてもよい。また、テーブルに代えて下方に傾斜するコンベヤを接続してもよい。搬送コンベヤ40は、例えば上記のように水平部と傾斜部とに分割されていてもよい。
・搬送コンベヤ40は、所定段数段積みした物品を所定間隔で搬送し、予め段積み状態で投入してもよい。また搬送路の幅方向に所定数並べた状態で、これを所定間隔で搬送し、並べた状態のまま投入してもよい。
・箱保持手段70は、上述の実施形態に限定されず、箱1の下側を支持部材で支持して両側から狭持部材で挟んで保持する構成としてもよい。
・箱支持手段50は、箱1の開口部2を搬送コンベヤ40の終端40Eに臨ませる際に、袋の種類や内容物の種類、箱1の大きさなど、或いは、袋の投入速度に応じて、搬送コンベヤ40の終端40Eに対する箱1の前後位置を変更することもできる。
・箱支持手段50は、物品が投入される瞬間に、箱1を投入位置50Bから前方、下方、またはその両方に移動して落下時の衝撃を和らげるようにしてもよい。なお箱1を移動する場合は、次の投入までに元の投入位置50Bに戻ることが必要である。これは、搬送コンベヤ40の搬送速度が速い(投入速度が速い)場合に有効である。逆に、搬送速度が遅い(投入速度が遅い)場合、投入位置50Bへ迎えに行くように後方に移動して物品が箱1の底面4まで容易に到達できるようにしてもよい。なお、かかる場合も次の投入までに元の投入位置50Bに戻ることが必要である。
・上記実施形態では、1段毎に箱1を降下させているが、2段毎、3段毎、または段数を組み合わせて降下させるようにしてもよい。
・箱支持手段50は、先端の箱保持手段70が仮想垂直面VP上において3自由度をもって移動可能な構成として多関節ロボットを例示したがこれに限定されず、パラレルリンクロボットの態様であってもよい。
・移載手段30も同様に、多関節ロボットの態様を示したが、これに限定されず、パラレルリンクロボットの態様であってもよい。
1:箱 2:開口部 3:箱の側面 4:箱の底面 10:箱詰装置
40:搬送コンベヤ 40E:搬送コンベヤの終端 50:箱支持手段
50B:投入位置 50C:排出位置 60:姿勢変更手段 70:箱保持手段
72:板状部材 73:箱の側面に対応する面 74:箱の底面に対応する面
76:吸着カップ(吸着手段) P:袋詰品(物品) VP:仮想垂直面

Claims (5)

  1. 開口部側方に向いた箱内に側方から物品を投入して該物品を積層する箱詰装置であって、
    前記開口部に向けて、内容物が流動し易い袋詰品からなる物品を平積み或いは段積み状態で所定間隔毎に搬送する搬送コンベヤと、
    前記箱の開口部を前記搬送コンベヤの終端に臨むように近接及び離間可能な箱支持手段と、を備え、
    前記箱支持手段は、
    前記箱を保持する箱保持手段と、
    該箱保持手段を支持し保持された前記箱の高さ位置と傾斜角度を変更可能な姿勢変更手段と、を有し、
    前記姿勢変更手段は、
    搬送方向に並行する仮想垂直面において前記箱保持手段を3自由度で移動可能であり、
    前記箱保持手段によって保持された前記箱を前後方向及び上下方向に移動可能で、且つ、傾斜角度が変更可能に構成され、
    前記箱内への前記物品の投入収容動作ごとに、前記物品の高さ以下の距離だけ前記箱保持手段を降下させると共に前記箱の開口部が上方に向く方向に該箱を傾斜させ、さらに、前記搬送コンベヤの終端に向けて前記箱を前後方向に移動して前記箱内に前記物品を受入れ可能な態勢にするように構成したことを特徴とする箱詰装置。
  2. 前記箱保持手段は、前記箱の底面と側面に沿うL字形の板状部材を備え、該板状部材における前記箱の底面に対応する面と側面に対応する面の何れか又は両方の面に、前記箱の外面を吸着する吸着手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の箱詰装置。
  3. 前記搬送コンベヤはベルトコンベヤを備え、前記搬送コンベヤの少なくとも終端の搬送路が下方に傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の箱詰装置。
  4. 前記姿勢変更手段は、前記箱の開口部が前記搬送コンベヤの終端に臨む投入位置から前後方向に離間した排出位置まで保持した前記箱を移動させるとともに、前記開口部が上を向く方向に回動して前記箱を起立させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の箱詰装置。
  5. 2列の前記搬送コンベヤと、
    各前記搬送コンベヤに対応する2つの前記箱支持手段と、
    箱貯留部から箱を一つずつ保持して前記2つの箱支持手段に交互に受け渡す移載手段と、を備え、
    前記箱支持手段は交互に投入収容動作を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の箱詰装置。
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