JP7184374B2 - 集積品収容装置 - Google Patents

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本発明は、箱や容器などからなる収容体に集積品を収容する集積品収容装置に関する。
物品を上下に積層した集積品に対して、該集積品を一括で移載することで、作業効率を高めることが知られている。例えば、特許文献1では、個装されたカップ麺製品を上下方向に積層した後、これらの積層したカップ麺製品を所定数一括で挟持しながら移動し、製品挟持を解除することにより包装機の製品投入口の上方から落下させることが示されている。
特公平7-29647号公報
しかしながら、個装されたカップ麺製品を含む様々な物品を落下させて供給すると、物品の損傷を招くことに繋がり、物品数が増える程、積層高さが高くなり落下距離が増すため、物品の損傷が顕著に現れることになる。このため、緩衝材などがない箱などの収容体に物品を集積品として一括して移載したい際には、この方式以外の方式で、上下に積層された複数の物品を速やかに収容体に移載することが求められていた。
本発明は、上下に積層した集積品を収容体に速やかに収容し得る集積品収容装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の集積品収容装置は次の手段をとる。先ず請求項1に係る発明は、上下方向に物品(P)が重なってなる集積品(W)を、該上下方向と交差する左右方向から支持する支持部(31)を有すると共に、該支持部(31)における上方の端縁部(32)が開口した集積品支持体(30)と、該集積品支持体(30)が前記集積品(W)をなす前記物品(P)を受取る受取位置(21)と、該受取位置(21)から離れた位置で前記集積品支持体(30)から前記集積品(W)が排出される排出位置(22)との間で、前記集積品支持体(30)を移送可能な移送手段と、前記排出位置(22)で、前記集積品支持体(30)内の前記集積品(W)の下方を支持して上方に向けて移動し、前記集積品(W)を前記集積品支持体(30)の外部に排出する集積品排出手段と、前記排出位置(22)における前記集積品支持体(30)と対向するように該集積品支持体(30)の上方に位置づけられた支持位置(81)で、複数のサイドパネル(4)によって角筒に形成されると共に、該角筒で囲まれた前記開口端縁部(2)から延在するパネル(5)と、該パネル(5)に隣接する前記開口端縁部(2)から延在するフラップ(6)を有する箱体(1)からなり、前記集積品(W)の整列状態を維持して収容し得る収容体(1)を、前記開口端縁部(2)が下方に位置するように支持する収容体支持手段と、前記排出位置(22)における前記集積品支持体(30)の上方の前記集積品(W)と近接した位置に配設され、上下に開口部を有する中空の筒体であって、前記下方の開口部(25)が、前記集積品支持体(30)の前記端縁部(32)に形成された開口の大きさ以上の大きさに形成されていると共に、前記集積品排出手段によって、前記集積品(W)が排出される際に、前記上方の開口部(24)が前記箱体(1)の内部に位置しており、前記箱体(1)によって覆われている物品ガイド(23)と、前記物品ガイド(23)の位置に関連付けられた位置に配設され、前記パネル(5)に当接することで前記箱体(1)の前記パネル(5)を拡開する拡開手段と、前記支持位置(81)に前記箱体(1)を移送する第2移送手段と、前記集積品(W)を収容した前記箱体(1)の前記開口端縁部(2)によって形成された開口を塞いで、前記集積品(W)を前記箱体(1)の内部に維持しながら、前記箱体(1)の向きを変えて移載する移載手段とを備え、前記収容体支持手段は、前記箱体(1)の前記サイドパネル(4)を保持しながら、前記箱体(1)を前記物品ガイド(23)に被せる際に、前記箱体(1)の前記パネル(5)を前記拡開手段に当接させて拡開するように構成されると共に、前記箱体(1)の前記サイドパネル(4)を保持しながら、前記箱体(1)を上昇させ得る上昇手段を有しており、前記集積品排出手段は、前記集積品(W)の底部の二箇所に当接して、前記集積品(W)を上方に押送しながら前記箱体(1)内部に進入し得る押送体(52)を有しており、前記移載手段は、前記収容体支持手段が保持している前記サイドパネル(4)とは別のサイドパネル(4)を保持する保持手段と、前記収容体(1)の前記開口を塞いで前記箱体(1)の内部に前記集積品(W)を維持する集積品支持手段を有しており、該集積品支持手段は、前記集積品排出手段の前記押送体(52)が前記箱体(1)の内部に進入し、前記上昇手段が前記箱体(1)を上昇させた際に、前記フラップ(6)を前記箱体(1)の前記開口側に倒しながら、前記押送体(52)の間に進入して前記箱体(1)の前記開口を塞ぐように構成されている。
この請求項1に係る発明によれば、集積品支持体(30)に物品(P)を積層することにより、上下に積層した物品(P)、すなわち集積品(W)が崩れ落ちないように支持することができる。なお、移送手段により集積品支持体(30)が受取位置(21)から排出位置(22)へ移動する際にも、集積品(W)が支持される。また、収容体(1)は、収容体支持手段により、排出位置(22)の上方に位置付けられた支持位置(81)において、収容体(1)の開口端縁部(2)が下方に位置するように支持される。排出位置(22)においては、集積品排出手段により集積品(W)が上方に向かって押し上げられ、支持位置(81)において支持されている収容体(1)に収容される。よって、集積品(W)の集積体形を維持しながら、集積品(W)を速やかに収容し得る。また、物品(P)を下から上に向かって押し上げる構成であるため、物品(P)への衝撃を防ぎつつ、収容体(1)へ物品(P)を供給することができる。
また、集積品(W)は、集積品支持体(30)から物品ガイド(23)の内側を介して収容体(1)に収容される。また、収容体(1)は、物品ガイド(23)に被せた状態で、支持位置(81)において保持される。これにより、集積品(W)を排出する位置と収容体(1)の開口端縁部(2)の位置を合わせることができ、集積品(W)と収容体(1)の開口端縁部(2)との干渉を防ぎつつ、集積品(W)を押し上げて収容体(1)の内部に収容できる。
また、収容体としての箱体(1)は、パネル(5)が拡開した状態で、排出位置(22)の上方において保持される。そのため、集積品(W)はパネル(5)にぶつかることなく、箱体(1)に収容される。これにより、集積品(W)と箱体(1)の干渉を防ぎつつ、集積品(W)を押し上げて箱体(1)の内部に収容できる。また、集積品(W)が箱体(1)に収容される際、箱体(1)は収容体支持手段が有する上昇手段により上昇する。これにより、箱体(1)の開口は物品ガイド(23)から上方に離間する。よって、移載手段が有する集積品支持手段が、押送体(52)の間に進入し得る。なお、集積品(W)は集積品排出手段が有する押送体(52)に支持されている。移載手段は、保持手段よって箱体(1)を支持し、集積品支持手段によって集積品(W)を支持すると共に箱体(1)の開口を塞ぐ。この構成により、集積品(W)が支持された状態を保ちながら、箱体(1)の開口を塞ぐことができる。よって、箱体(1)に収容された物品(P)の飛び出しや落下を防止できる。
次に、請求項2に係る発明は、上下方向に物品(P)が重なってなる集積品(W)を、前記上下方向と交差する左右方向から支持する支持部(31)を有すると共に、該支持部(31)における上方の端縁部(32)が開口した集積品支持体(30)と、該集積品支持体(30)が前記集積品(W)をなす前記物品(P)を受取る受取位置(21)と、該受取位置(21)から離れた位置で前記集積品支持体(30)から前記集積品(W)が排出される排出位置(22)との間で、前記集積品支持体(30)を移送可能な移送手段と、前記排出位置(22)で、前記集積品支持体(30)内の前記集積品(W)の下方を支持して上方に向けて移動し、前記集積品(W)を前記集積品支持体(30)の外部に排出する集積品排出手段と、前記排出位置(22)における前記集積品支持体(30)と対向するように該集積品支持体(30)の上方に位置づけられた支持位置(81)で、前記集積品(W)の整列状態を維持して収容し得る収容体(1)を、該収容体(1)に形成された開口端縁部(2)が下方に位置するように支持する収容体支持手段と、前記支持位置に前記収容体(1)を移送する第2移送手段と、前記支持位置(81)で前記集積品排出手段によって排出された前記集積品(W)を収容した前記収容体(1)における下方に位置する前記開口端縁部(2)によって形成された開口を塞いで前記収容体(1)の内部に前記集積品(W)を維持する集積品支持手段と、前記集積品(W)を収容した前記収容体(1)の前記開口を塞いで、前記集積品(W)を前記収容体(1)の内部に維持しながら、前記収容体(1)の向きを変えて移載する移載手段と、を備え、前記第2移送手段と、前記集積品支持手段と、前記移載手段は、回動自在に連結されたロボットアームと該ロボットアームに連結されたハンド部(72)を有し、前記収容体(1)を3次元において任意に移動し得るロボット(70)によって構成されており、前記第2移送手段は、前記ハンド部(72)で前記収容体(1)を保持しながら前記収容体(1)の前記開口が下方を向くように前記支持位置に移送し、前記集積品支持手段は、前記ハンド部(72)に配設された支持プレート(76)が、前記集積品(W)を収容した前記収容体(1)の前記開口を塞いで、前記集積品(W)に下方から当接することで、前記集積品(W)を前記収容体(1)の内部に維持し、前記移載手段は、前記支持プレート(76)で前記集積品(W)を収容した前記収容体(1)の前記開口を塞いで前記集積品(W)を前記収容体(1)の内部に維持すると共に、前記ハンド部(72)で前記収容体(1)を保持しながら、前記収容体(1)の向きを変えて移載する。
次に、請求項2に従属する請求項3に係る発明は、前記収容体(1)は、複数のサイドパネル(4)によって角筒に形成されると共に、該角筒で囲まれた前記開口端縁部(2)から延在するパネル(5)と、該パネル(5)に隣接する前記開口端縁部(2)から延在するフラップ(6)を有する箱体(1)であり、前記集積品支持手段は、前記支持プレート(76)が、前記フラップ(6)を前記箱体(1)の前記開口側に倒しながら、前記集積品(W)を収容した前記箱体(1)の前記開口を塞いで、前記集積品(W)を前記箱体(1)の内部に維持する。
本発明は、上下に集積した集積品を収容体に速やかに収容し得る集積品収容装置を提供することができる。
本実施形態に係る集積品収容装置の全体を示した概略平面図である。 図1においてII方向から矢視した略体側面図であり、集積品支持体が排出位置の下方に移送された状態を示す図である。 図1においてIII方向から矢視した略体正面図であり、受取位置において、集積品支持体が物品を積層している状態、及び物品投入まで待機している状態を、それぞれ示す図である。 図1においてIV方向から矢視した略体正面図であり、排出位置において、集積品支持体から集積品が排出され、収容体の内部に収容された状態、及び収容体が収容体支持手段により支持位置で支持され、待機している状態を、それぞれ示す図である。 第2移送手段によって移送される収容体が、開口を上方に向けて支持されている状態を示す図である。 第2移送手段によって移送される収容体が、開口を下方に向けて支持されている状態を示す図である。 集積品を収容した収容体を、移載手段が開口を下方に向けて支持する状態を示す図である。
本実施形態における集積品収容装置は、物品Pが内部に積層された集積品支持体30を、物品ガイド23の下まで移動して、その集積品支持体30内の物品Pをリフトして、物品ガイド23より上側に支持された収容体としての箱体1に挿入する収容体詰装置である。また、物品Pが箱体1に供給される際は、第2ロボット70が箱体1の開口を下に向けて支持し、物品Pが箱体1の内部に供給された後に、第2ロボット70が箱体1の開口を塞いで箱体1を移載する。
本実施形態で使用される収容体1は、図2のごとく、複数(4枚)のサイドパネル4によって角筒に形成され、該角筒の下端側の開口端縁部が、該開口端縁部から延在するパネルによって閉じられていると共に、角筒の上端側の開口端縁部2から1枚のパネル5が延在し、パネル5に隣接する開口端縁部2から2枚のフラップ6が延在する箱体1である。
図1は、集積品支持体30の内部に積層した物品Pを、下方から上方に押し上げて、箱体1に収容するための集積品収容装置の略体平面図であり、矢示した前後左右を前後左右の各向きと定めて、以降説明する。
本実施形態における集積品収容装置は、物品搬送コンベヤ10、集積品移送装置20、第1ロボット11、箱搬送コンベヤ60、第1吸着体61、第2吸着体62、第3吸着体63、第4吸着体84、第2ロボット70とこれらに駆動指令を行う、不図示の制御部などを備えている。
物品搬送コンベヤ10は、ベルトからなる搬送面に物品Pを所定間隔ごとに載置して、一定速度で図1に示す白抜き矢示の向き(後方)に搬送するベルトコンベヤである。集積品移送装置20は、物品搬送コンベヤ10の下流の左右両側に1列ずつ配設される。また、物品搬送コンベヤ10の搬送終端の上方には、物品搬送コンベヤ10から集積品移送装置20に物品Pを移載する第1ロボット11が、図4に示す枠体88に吊り下げ支持されている。さらに、物品搬送コンベヤ10の搬送終端には、第1ロボット11が、集積品移送装置20に移載しきれなかった物品Pを回収する製品回収シュート27が接続されている。
集積品移送装置20は、図1から図4に示すように、集積品支持体30に物品Pを集積し、積層した物品P(集積品W)を、集積品支持体30から排出して、箱体1に収容するために構成される。集積品移送装置20には、それぞれ物品Pを受取る受取位置21と、受取位置21から後方に離れた位置で集積品支持体30から集積品Wが排出される排出位置22が、物品Pの搬送方向に沿って配設される。また、各集積品移送装置20は、投入ガイド26、物品ガイド23、集積品支持体30、移送機構40、集積品排出機構50、拡開ガイド80を備えている。
集積品移送装置20において、物品Pの受取位置21には、投入ガイド26が配設されており、排出位置22には物品ガイド23が配設されている。さらに、物品ガイド23に関連付けられた位置には、図4に示すように、平板上に形成された拡開ガイド80が、物品ガイド23に近接する位置から左方向に延在するに連れて低くなるように傾斜して配設されている。
投入ガイド26は、受取位置21に到来した際の集積品支持体30の上方の端縁部32と近接した位置に配設される。投入ガイド26は、物品Pの形状及び大きさに対応して形成され、円筒状の金属製部材が用いられている。投入ガイド26は、その底部がベースプレート57に固定されており(図2参照)、そのベースプレート57が可動枠体56を介して、後述するシリンダ58と連結されることにより、そのシリンダ58を前後方向に移動可能に支持する、ガイドレール42に支持されている(図3、図4参照)。第1ロボット11が物品Pを供給する際には、投入ガイド26を介して、物品Pが集積品支持体30の内部に投入される構成となっている。
物品ガイド23は、排出位置22に到来した際の集積品支持体30の上方の端縁部32と近接した位置に配設される。物品ガイド23は、上下に開口部を有する中空の筒体であって、下方の開口部25が、集積品支持体30の端縁部32に形成された開口の大きさ以上の大きさに形成されている。本実施形態においては、円筒状の金属製部材が用いられており、フレーム28に支持されている。積層した物品Pからなる集積品Wが集積品支持体30から排出される際には、物品ガイド23を介して、集積品Wが箱体1の内部に収容される構成となっている。なお、この集積品排出の際、物品ガイド23の上方の開口部24が箱体1の内部に位置し、箱体1に覆われた状態となるように構成されている(図2、図4参照)。
集積品支持体30は、物品Pを上下に積層した集積品Wを支持するために構成される。集積品支持体30は、上下方向に重なった物品Pからなる集積品Wを上下方向と交差する前後及び/又は左右方向から支持する支持部31を有している。支持部31における上方の端縁部32は開口しており、上方の端縁部32に形成された開口より物品Pが供給される。本実施形態においては、支持部31は角筒状に形成され、1つの側壁は上下方向にスリットを有している。なお、受取位置21において投入ガイド26の下方に、集積品支持体30の上方の端縁部32が位置する構成となっている。
第1ロボット11は、不図示のカメラによる、物品Pの撮影情報に基づき、搬送されてきた物品Pをピックアップし、受取位置21における投入ガイド26を介して集積品支持体30内に、物品Pを規定数集積するために配設されている。例えば、本実施形態においては、パラレルリンクロボットを採用している。なお、第1ロボット11がピックアップできなかった物品Pは、製品回収シュート27に回収される構成となっている。
移送機構40は、図3、図4に示すように、集積品支持体30と集積品排出機構50を、物品Pの受取位置21と排出位置22の間において往復し移送するために構成される。移送機構40は、例えばエナジーチェーン41等の駆動手段で構成されている。受取位置21において集積品支持体30への規定数の物品Pの集積が完了すると、排出位置22へ移送する。なお、第1ロボット11が物品Pのピックアップを規定回数繰り返した情報に基づき、制御部が集積完了と判断して、排出位置22への移送開始指令を行う構成となっている。すなわち、集積品支持体30は、物品Pを受け取る際には受取位置21における投入ガイド26の下方まで移動し、物品Pを排出する際には排出位置22における物品ガイド23の下方まで移動する構成となっている。
集積品排出機構50は、図3、図4に示すように、集積品支持体30の内部に供給された集積品Wを、排出位置22において、下方から支持して上方に向けて移動して、集積品支持体30の外部に排出すると共に、箱体1に集積品Wを収容するために構成される。
集積品排出機構50は、集積品支持体30の内部で集積品Wを下方から支持しながら上方に押送するリフト52(押送体)を有している。リフト52は、2本の棒状の押上部材53が長さ方向を上下に向けて支持部材54に接続されており、支持部材54は集積品支持体30のスリットを介して集積品支持体30の外部に配設された駆動手段としてのシリンダ58に駆動連結されていることにより、シリンダ58の駆動を受けて上下方向に移動可能とされている。なお、本実施形態においては、シリンダ58に市販されているロボシリンダ(商標登録第5265217号;アイエイアイ社製)が採用されている。
リフト52の先端は、集積品支持体30の上方の端縁部32よりも上方の高さまで上昇できる。このような構成により、リフト52は集積品Wの底部の二箇所に当接して、集積品Wを上方に押送しながら箱体1の内部に進入することができる。
本実施形態においては、シリンダ58に連結された支持具59が、ガイドレール42上を前後方向にのみスライド可能となるようにガイドレール42に支持されると共に、エナジーチェーン41の移動側端部に連結されることにより、集積品支持体30と集積品排出機構50が一緒に移動可能とされている。
さらに、リフト52は、物品Pの受取位置21において、集積品支持体30における上方の端縁部32からその内部に、物品Pが一つずつ進入する際に、シリンダ58が制御部により駆動制御されることによって、落下する物品Pの厚さ分だけ下降する。このように、本実施形態におけるリフト52は、積層した物品P(集積品W)を支持する機能と、物品Pの排出位置22において集積品Wを押し上げる押送体としての機能を持ち合わせている。
拡開ガイド80は、物品ガイド23の上方に位置する支持位置81において支持される箱体1のパネル5を拡開するために構成される。拡開ガイド80は、物品ガイド23の上方における箱体1の大きさや構成により、物品ガイド23に対応した位置に配設される。具体的には、パネル5が外側に拡開した、箱体1の開口を下方に向くように、物品ガイド23の上方において箱体1が保持される際に、パネル5が拡開ガイド80に当接し、拡開した状態を保持できるように配設される。本実施形態においては、物品ガイド23に近接した位置から板状部材が斜め下方に向かって配設されている。
箱搬送コンベヤ60は、図1に示すように、製函した箱体1を搬送するために配設される。本実施形態においては、物品搬送コンベヤ10及び集積品移送装置20と並行するように配設されている。
箱搬送コンベヤ60は、製函された箱体1を移送する。箱搬送コンベヤ60の搬送終端には箱体1を堰き止めることができるストッパ64が備えられている。また、箱搬送コンベヤ60の搬送終端から上流方向(前方側)に離間した位置には、第1吸着体61と、その下流側に第2吸着体62が配設されている。第2吸着体62は、ストッパ64が配設される位置より下流側の設置位置との間を、前後方向に往復移動可能とされている。また、箱搬送コンベヤ60より下流で、第2吸着体62が到来する設置位置と対向する位置から、搬送方向と交差する左右方向に往復移動可能な第3吸着体63が配設されている。
第1吸着体61は、搬送されてきた箱体1のサイドパネル4を吸着して箱体1を保持し、箱体1の流れを一時的に止める。
第2吸着体62は、箱搬送コンベヤ60の搬送終端でストッパ64に接している箱体1のサイドパネル4を、第1吸着体61に代わって吸着した後、設置位置まで移動して、箱体1を、第3吸着体63が受取るまでの間、設定位置で箱体1を保持して待機する。第2吸着体62は、サーボモータ等の駆動源により駆動し、直線状のガイドレールに沿って前後方向に往復移動可能である。
第3吸着体63は、設定位置で第2吸着体62が保持している箱体1を吸着して受取った後、該箱体1が、第2ロボット70の動作に干渉しないように、下方に移動すると共に、左右方向への移動を開始する。その後、第3吸着体63は、箱体1を、物品搬送コンベヤ10の搬送路の延長線と重なる位置まで一旦移送して、待機する。2つの集積品移送装置20の排出位置22の上方に位置付けられた先行の箱体1が、支持位置81から後工程のコンベヤ90に向けて、第2ロボット70によって移送されると、第3吸着体63の待機状態が解除される。第3吸着体63は、支持位置81において先行の箱体1が支持されていない側の集積品移送装置20の下流端と対向する位置に、箱体1を移送する。この第3吸着体63によって吸着保持されている箱体1を、コンベヤ90に先行の箱体1を移載し終えた第2ロボット70が吸着保持すると、第3吸着体63は、第2吸着体62が保持している次の箱体1を受け取るために、移動する。第3吸着体63は、第2吸着体62が支持するサイドパネル4と対向するサイドパネル4を吸着して、サーボモータ等の駆動源から駆力を受けて昇降すると共に、直線状のガイドレール65に沿って左右方向に移動するように制御部によって駆動制御される。
第4吸着体84は、図2、図4に示すように、物品Pの排出位置22の上方に移送された箱体1を、箱体1の内部に集積品Wが収容されるまで、箱体1の支持位置81において支持するために構成される。支持位置81は、排出位置22における集積品支持体30と対向するように集積品支持体30の上方に位置づけられる。第4吸着体84は、支持位置81において、集積品Wの整列状態を維持して収容し得る箱体1を、箱体1に形成された開口端縁部2が下方に位置するように支持する。
第4吸着体84は、排出位置22に近接した位置において、排出位置22における箱体1のサイドパネル4の高さに対応して配設されている。右側の集積品移送装置20に対応して設けられた第4吸着体84は、集積品移送装置20のフレーム28に支持されており、左側の集積品移送装置20に対応して設けられた第4吸着体84は、枠体88に吊り下げ支持されている。左側の第4吸着体84は、シリンダ86、87の駆動によって、上下方向及び左右方向に移動可能とされ、右側の第4吸着体84は、シリンダ86、87の駆動によって、上下方向及び前後方向に移動可能とされている。
第4吸着体84は、上下方向に移動可能であるため、箱体1のサイドパネル4を保持しながら、箱体1を上昇又は下降させることができる構成となっている。具体的には、物品Pの排出位置22において、集積品Wがリフト52によって押し上げられ、箱体1の内部に収容されると、箱体1のサイドパネル4を吸着保持する第4吸着体84が、シリンダによって上昇する構成となっている。このように第4吸着体84は上昇機能を有しているため、箱体1を支持位置81より上方に移動させて、物品ガイド23から上方に近接した位置で保持することができる。
また、排出位置22においては、第4吸着体84が吸着するサイドパネル4と隣接するサイドパネル4を支持するための、位置決めプレート89が配設されている。右側の集積品移送装置20においては、位置決めプレート89が排出位置22の前方側に配設されるように、フレーム28に接続されている。左側の集積品移送装置20においては、位置決めプレート89が排出位置22の右側に配設されるように、フレーム28に接続されている。この2方向から箱体1の2つの面を支持する構成により、支持位置81において箱体1を安定して支持することができる。
第2ロボット70は、物品Pを収容する箱体1を支持しながら、排出位置22の上方に位置付けられた箱体1の支持位置81まで移送し、集積品収容後の箱体1を封函装置としてのコンベヤ90に移載するために構成される。例えば、本実施形態においては、箱体1を3次元において任意に移動可能であり、箱体1を回転させて向きを変えることができる多関節ロボットを採用している。第2ロボット70は、集積品移送装置20の排出位置22から離間して、夫々の集積品移送装置20に対応した位置に一台ずつ配設されている。
また、箱体1の開口を塞いで、箱体1の内部に集積品Wを維持しながら箱体1の向きを変えて移載する機能を備えている。
第2ロボット70は、回動自在に連結されたロボットアームと、その先端に連結された回動可能なハンド部72を有している。ハンド部72は、箱体1のサイドパネル4を吸着するための複数の吸着具75と、それらの吸着具75が配設された面から直角に起立するように延在した支持プレート76を有している。
第2ロボット70は、第3吸着体63が吸着保持している箱体1のサイドパネル4と隣接するサイドパネル4を吸着保持して第3吸着体63から箱体1を受け取った後、箱体1を回転させて、上を向いている箱体1の開口が下方へ向くように箱体1の向きを変えて、支持位置81に移送する。
また、第2ロボット70は、集積品Wを収容した箱体1の開口端縁部2によって形成された開口を塞いで、集積品Wを箱体1の内部に維持する機能を備えており、集積品W及び箱体1を保持しながら箱体1の向きを変えて移載することができる。また、集積品排出機構50のリフト52(押送体)が箱体1の内部に進入し、第4吸着体84に保持されている箱体1が上昇した際、第2ロボット70がフラップ6を箱体1の開口側に倒しながら、リフト52の間に進入して箱体1の開口を塞ぐように構成される。
具体的には、第2ロボット70のハンド部72の支持プレート76が、物品ガイド23の上方において支持されている箱体1の開口端縁部2と物品ガイド23の間に進入して、リフト52が支持している集積品Wをリフト52に替って下方から支持する構成となっている。言い換えれば、支持プレート76が箱体1の開口を塞ぐ構成となっている。なお、支持プレート76は、リフト52が有する2本の押上部材53の間よりも狭い幅で構成され、押上部材53の間に差し込むことができる。これにより、支持プレート76とリフト52の干渉を防ぎつつ、集積品Wを支持することができる。
また、第2ロボット70は、支持位置81において、第4吸着体84が支持しているサイドパネル4とは別のサイドパネル4を保持する機能を備えている。すなわち、右側の集積品移送装置20においては、第4吸着体84が支持しているサイドパネル4と隣接するサイドパネル4を、吸着具75が吸着保持する構成となっている。また、左側の集積品移送装置20においては、第4吸着体84が支持しているサイドパネル4と対向するサイドパネル4を、吸着具75が吸着保持する構成となっている。
第2ロボット70は、吸着具75と支持プレート76によって箱体1を2方向から支持することができる構成により、集積品Wの落下を防ぎながら、箱体1を保持すると共に、箱体1の向きを変えることができる。すなわち、集積品Wの落下を防ぐと共に、集積品Wが収容された箱体1を吸着保持しながら、排出位置22の上方における箱体1の支持位置81から封函装置へ移載することができる。
次に、上記実施形態における集積品収容装置の動き、作用について、図1から図7を用いて説明する。
図1から図4を参照として、物品Pは、物品搬送コンベヤ10により搬送される。第1ロボット11は、物品Pを1つずつピックアップし、一方(左側)の集積品移送装置20の受取位置21において、投入ガイド26を介して集積品支持体30に供給する。集積品支持体30の内部においては、リフト52が上昇した位置にあり、物品Pが集積品支持体30の下方まで落下することなく、リフト52によって支持される。リフト52は、物品Pが1つ投入されるごとに、物品Pの厚さ分だけ下降する。第1ロボット11は、物品Pのピックアップと投入を繰り返す。集積品支持体30においては、物品Pが1つずつ積層され、リフト52は集積品Wを支持しながら一物品Pの厚さ分ずつ下降する。
第1ロボット11は、左側の集積品移送装置20の受取位置21における物品Pの供給に関し、物品Pのピックアップと投入を規定回数繰り返すと、一つの箱体1の収容分に対応する物品Pの集積が終了したと判断する。これにより、第1ロボット11は、他方(右側)の集積品移送装置20の受取位置21における物品Pの供給を開始する。また、移送機構40は、物品Pが積層された集積品支持体30を、受取位置21から排出位置22へ移送する。なお、移送機構40により、集積品支持体30を受取位置21と排出位置22との間で移送する構成が、本発明における「移送手段」に相当する。
また、図1を参照として、箱搬送コンベヤ60により、製函された箱体1が開口を上方に向けて搬送される。なお、箱体1のパネル5及びフラップ6は折り曲げられておらず、上方を向いている。箱搬送コンベヤ60の横の通過スイッチが、箱体1が搬送されてきたことを検知する。箱搬送コンベヤ60の搬送終端において、ストッパ64によって箱体1が支持され、待機する。また、ストッパ64に支持されている搬送終端の箱体1の上流側においては、隣接した次の箱体1が、第1吸着体61により吸着保持されている。これにより、搬送終端の箱体1への圧力を抑えつつ、箱搬送コンベヤ60において並んでいる次以降の箱体1を堰き止めることができる。
次に、第2吸着体62が、箱搬送コンベヤ60においてストッパ64に支持されている箱体1のサイドパネル4を吸着し、ストッパ64が下がって解除される。第2吸着体62は、箱体1を吸着保持しながら、待機位置に移動する。箱搬送コンベヤ60においては、ストッパ64が上昇し、第1吸着体61が次の箱体1の吸着を解除する。これにより、次の箱体1が搬送終端に移動し、ストッパ64に支持される。
第3吸着体63は、第2吸着体62よって吸着保持されている箱体1を、吸着保持する。本実施形態においては、第2吸着体62が吸着しているサイドパネル4と対向するサイドパネル4を吸着して保持する。第3吸着体63がサイドパネル4を吸着すると、第2吸着体62は箱体1の吸着保持を解除する。第3吸着体63は箱体1を吸着保持したまま、2つの集積品移送装置20の間付近まで移動した後、左側の集積品移送装置20の対向位置に移動する。
第2吸着体62は、第3吸着体63が箱体1を吸着した後、箱搬送コンベヤ60の搬送終端に戻り、次に堰き止められている箱体1を吸着する。
第3吸着体63が左側の集積品移送装置20の対向位置に到来した情報に基づき、その付近でハンド部72を待機させている第2ロボット70が箱体1を受け取って、箱体1の向きを上下反転させ、物品ガイド23に被せる。
具体的には、左側の集積品移送装置20に対応する第2ロボット70は、吸着具75及び支持プレート76を当接させて、箱体1を支持する。第3吸着体63が吸着しているサイドパネル4と隣接するサイドパネル4を吸着具75により吸着し、支持プレート76により箱体1の底面を下方から支持する(図5参照)。第3吸着体63は、吸着を解除し、第2吸着体62が箱体1を待機させている位置に戻る。箱体1を受け取った第2ロボット70は、箱体1を支持しながら上下反転させて、対応する集積品移送装置20の排出位置22まで移送する(図6参照)。箱体1は、開口及びパネル5が下方を向いた状態になる。第2ロボット70は、パネル5を拡開ガイド80に当接させながら、物品ガイド23の上に箱体1を被せるようにしてセットする。これにより、パネル5は外側に拡開した状態となっている。ここで、第2ロボット70が箱体1を受け取り、支持位置81に箱体1を移送するための構成が、本発明の「第2移送手段」に相当する。また、第2ロボット70がパネル5を拡開ガイド80に当接して拡開させるための構成が、本発明の「拡開手段」に相当する。
排出位置22の上方における支持位置81に、箱体1がセットされると、第2ロボット70が箱体1を移送した情報(ロボット駆動パルス信号)に基づき、第4吸着体84は箱体1のサイドパネル4を吸着して、箱体1を支持位置81において吸着保持する。この状態で、物品ガイド23の下方に集積品支持体30が移送されるまで待機する。このように、箱体1を支持位置81にセットするまでの動作を先に終えて、物品Pが積層された集積品支持体30が、排出位置22の下方に到来するのを待機する。なお、箱体1を支持位置81において、開口端縁部2によって形成される開口が下方に位置するように支持するための構成が、本発明の「収容体支持手段」に相当する。
なお、第2ロボット70は、支持位置81において第4吸着体84が箱体1を支持すると、箱体1の吸着を解除し、吸着具75及び支持プレート76を箱体1から離して、ハンド部72を箱体1の付近で待機させている。
排出位置22において物品ガイド23の下方に集積品支持体30が到来すると、リフト52(押送体)が上昇し、集積品Wを押し上げる。集積品Wは物品ガイド23を介して、集積品支持体30から排出され、箱体1の内部に収容される。なお、物品ガイド23の上方の開口部24は、箱体1の内部に位置しており、箱体1によって覆われている。ここで、リフト52が、排出位置22において、集積品支持体30の内部の集積品Wの下方を支持して上方に向けて移動し、集積品Wを集積品支持体30から排出するための構成が、本発明の「集積品排出手段」に相当する。
集積品Wが押し上げられ、箱体1の内部に収容された動作信号に基づき、第4吸着体84が箱体1を保持したまま、物品ガイド23の上方に近接した位置まで上昇する。これにより、箱体1の開口端縁部2と物品ガイド23の間に空間が形成される。ここで、第4吸着体84が箱体1のサイドパネル4を吸着保持しながら、箱体1を上昇させるための構成が、本発明の「上昇手段」に相当する。
箱体1の付近で待機していた第2ロボット70は、箱体1の開口端縁部2と物品ガイド23の間の空間に支持プレート76が進入するようにして、箱体1のサイドパネル4に吸着具75を当接させると共に、支持プレート76を集積品Wに下方から当接させる。この際、吸着具75は、第4吸着体84が吸着しているサイドパネル4と対向するサイドパネル4を吸着する。支持プレート76は、リフト52の2本の押上部材53の間を通るように差し込まれており、箱体1の開口を塞いでいる。また、支持プレート76が当接した際、当接した側のフラップ6が箱体1の開口側に倒し込まれ、集積品Wと共に支持される(図7参照)。ここで、フラップ6を箱体1の開口側に倒しながら、リフト52の間に進入して箱体1の開口を塞ぎ、箱体1の内部に集積品Wを維持するための構成が、本発明における「集積品支持手段」に相当する。また、第2ロボット70が、第4吸着体84が保持しているサイドパネル4とは別のサイドパネル4を保持するための構成が、本発明における「保持手段」に相当する。
第2ロボット70は、吸着具75及び支持プレート76により箱体1及び集積品Wを支持しながら、パネル5が延在するサイドパネル4が下方を向くように、箱体1の向きを変えて、封函装置としてのコンベヤ90に移載する。第2ロボット70は箱体1の移載後、第3吸着体63が次の箱体1を移送してくる位置で、ハンド部72を待機させる。ここで、箱体1の開口端縁部2によって形成された開口を塞ぎ、集積品Wを箱体1の内部に維持しながら、箱体1の向きを変えて移載するための構成が、本発明の「移載手段」に相当する。
左側の集積品移送装置20に対応する第2ロボット70が、第3吸着体63より箱体1を受け取った後、第3吸着体63は、第2吸着体62が保持している箱体1を吸着して2つの集積品移送装置20の間付近まで移動した後、右側の集積品移送装置20の対向位置に移動する。なお、右側の集積品移送装置20における集積品Wの収容の工程は、左側の集積品移送装置20における工程と実質的に同様であるため、説明を省略する。本実施形態においては、第1ロボット11は、左右何れか一方の集積品支持体30に物品Pを規定数集積し終えると、左右何れか他方の集積支持体30に物品Pを規定数集積する動作を行うようにプログラムされているため、第3吸着体63は吸着保持した箱体1を右側と左側の集積品移送装置20の対向位置に交互に搬送することになる。そして、排出位置22で第4吸着体84によって吸着保持されている箱体1に、集積品Wが受入れられると、第2ロボット70は、その箱体1をコンベヤ90に向けて搬送することによって、第4吸着体84が箱体1を吸着していない状態が生じることになる。
左の第2ロボット70は、左の第4吸着体84との間で箱体1の受渡しを行い、右の第2ロボット70は、右の第4吸着体84との間で箱体1の受渡しを行うように構成されており、左右の何れかの第4吸着体84が箱体1を吸着していない際に、箱体1を吸着していない側の第4吸着体84に対応して対向配置された第2ロボット70が、その第4吸着体84の対向位置に到来している第3吸着体63から箱体1を受け取って第4吸着体84に該箱体1を渡すように動作する。このため、集積品支持体30よって集積品Wが排出位置22に移送された際には、常に、箱体1は第4吸着体84によって箱体1内に集積品Wを受け入れ可能な状態で保持されている。
以上のような集積品収容装置は、次のような効果がある。
(1)集積品支持体30に物品Pを積層することにより、上下に積層した物品P(集積品W)が崩れ落ちないように支持することができる。なお、移送手段により集積品支持体30が受取位置21から排出位置22へ移動する際にも、集積品Wが支持される。また、収容体としての箱体1は、収容体支持手段により、排出位置22の上方に位置付けられた支持位置81において、箱体1の開口端縁部2が下方に位置するように支持される。排出位置22においては、集積品排出機構50により集積品Wが上方に向かって押し上げられ、支持位置81において支持されている箱体1に収容される。よって、集積品Wの集積体形を維持しながら、集積品Wを速やかに収容し得る。また、物品Pを下から上に向かって押し上げる構成であるため、物品Pへの衝撃を防ぎつつ、箱体1へ物品Pを供給することができる。
(2)受取位置21に物品ガイド23を配設することにより、集積品Wは、集積品支持体30から物品ガイド23の内側を介して箱体1に収容される。また、箱体1は、物品ガイド23に被せた状態で、排出位置22の上方において保持される。これにより、集積品Wを排出する位置と箱体1の開口端縁部2の位置を合わせることができ、集積品Wと箱体1の開口端縁部2との干渉を防ぎつつ、集積品Wを押し上げて箱体1の内部に収容できる。
(3)拡開ガイド80にパネル5を当接させる構成により、箱体1は、パネル5が拡開した状態で、支持位置81において保持される。そのため、集積品Wはパネル5にぶつかることなく、箱体1に収容される。これにより、集積品Wと箱体1の干渉を防ぎつつ、集積品Wを押し上げて箱体1の内部に収容できる。
(4)また、集積品Wが箱体1に収容される際、箱体1は収容体支持手段が有する上昇手段により上昇する。これにより、箱体1の開口は物品ガイド23から上方に離間する。よって、移載手段が有する集積品支持手段が、押送体の間に進入し得る。なお、集積品Wは集積品排出手段が有する押送体に支持されている。移載手段は、保持手段よって箱体1を支持し、集積品支持手段によって集積品Wを支持すると共に箱体1の開口を塞ぐ。この構成により、集積品Wが支持された状態を保ちながら、箱体1の開口を塞ぐことができる。よって、箱体1に収容された物品Pの飛び出しや落下を防止できる。
(5)集積品支持体30と集積品排出機構50が一体となって物品Pの受取位置21と排出位置22の間を移動できる構成により、物品Pの受取位置21において物品Pを積層する際、集積品Wは集積品排出機構50によって支持される。なお、集積品支持体30の内部に物品Pが一つずつ進入するごとに、集積品Wが落下する物品Pの厚さ分だけ下降する。この構成により、物品Pが落下することによって受ける衝撃を抑制し、物品Pの破損を防止できる。
(6)支持位置81において、第4吸着体84と位置決めプレート89によって2方向から箱体1の2つの面を支持する。この構成により、集積品Wを箱体1に収容するまで、支持位置81において箱体1を安定して支持することができる。
(7)第2ロボット70は、吸着具75と支持プレート76によって箱体1を2方向から支持する。この構成により、集積品Wの落下を防ぐと共に、集積品Wが収容された箱体1を吸着保持しながら、排出位置22上方における箱体1の支持位置81から封函装置へ移載することができる。
(8)2つの集積品移送装置20及び、これに対応して第2ロボット70を2台配設する構成により、集積品Wを箱体1に収容する工程の効率向上を図ることができる。
<変更例>
(1)集積品支持体30としては、上下に集積された物品Pの崩落を阻止する形状であれば、本実施形態のように中空筒体で集積品Wを包囲する構造に特定されるものでない。例えば、集積品Wの側周の3か所を棒状のステーなどで支持して物品Pの崩落を阻止するようにしてもよい。
(2)排出位置22において集積品支持体30の底部は、集積品Wの落下を阻止し得る支持面と、該支持面に集積品排出手段が進入し得る大きさの開口が形成された構造であってもよい。この場合、集積品排出手段が集積品支持体30内の集積品Wを上方に押し上げ得る構造があれば、受取位置21と排出位置22との間を移動させる必要はない。
(3)本実施形態においては、集積品排出手段が集積品支持体30と一緒に、受取位置21と排出位置22との間を移動すると共に、受取位置21において、集積品支持体30に物品Pを一つずつ受け入れる際に下降するように構成したが、集積品支持体30のみ受取位置21と排出位置22の間を移動するように構成し、受取位置21で、集積品排出手段に物品Pを一つずつ受入れる際に、集積品排出手段とは別の装置が集積品排出手段と同様に降下するように構成してもよい。
(4)本実施形態では、受取位置21において、集積品支持体30における上方の端縁部32に物品Pを一つずつ落下させるごとに、集積品排出手段を構成する昇降体を一物品Pの厚さ分だけ下降させることによって、物品Pを損傷させることなく、集積品支持体30の内部に物品Pを積層して集積品Wを構成するようにしたが、物品Pの夫々が小端立て状態で左右方向に重なって集積状態になった集積品Wを、例えばロボットがハンド部で一括把持し、アーム部又はハンド部を回動して移送することにより、排出位置22で物品P同士が上下に重なるように集積品Wを支持してもよい。この場合には、ロボットのハンド部が集積品支持体30に相当し、ロボットのアーム又はハンド部によって集積品Wを受取位置21から排出位置22に移送することが移送手段に相当する。
(5)箱体1や容器などからなる収容体1を支持位置81に移送する第2移送手段と、支持位置81から収容体1を移動させる移載手段を、本実施形態においては共通の第2ロボット70で構成したが、夫々を異なるロボットやコンベヤなどによって構成してもよい。
(6)第2移送手段と移載手段を構成する第2ロボット70が、さらに箱体1を支持位置81で支持する収容体支持手段を兼ねるように構成してもよい。
(7)集積品収容装置は、段ボール紙やカートン紙などからなる箱体1や、紙材や樹脂材などからなる容器や袋などの収容体1に集積品Wを収容する上で効果を奏する。
(8)収容体1に収容される物品Pは、積み重ねることができる扁平な板状のものであり、例えばテープ、ビスケット、煎餅等が挙げられる。
(9)本実施形態においては、箱体1を収容体1として説明したが、例えばお菓子の筒状の容器など、その他の形状の容器や袋等も収容体1に含まれる。
1:箱体(収容体)2:開口端縁部 4:サイドパネル 5:パネル 6:フラップ
21:受取位置 22:排出位置 23:物品ガイド 24:上方の開口部
25:下方の開口部 30:集積品支持体 31:支持部 32:端縁部
50:集積品排出機構(集積品排出手段) 52:リフト(押送体)
70:第2ロボット(第2移送手段、移載手段)80:拡開ガイド(拡開手段)
81:支持位置 84:第4吸着体(収容体支持手段)
P:物品 W:集積品

Claims (3)

  1. 上下方向に物品が重なってなる集積品を、該上下方向と交差する左右方向から支持する支持部を有すると共に、該支持部における上方の端縁部が開口した集積品支持体と、
    該集積品支持体が前記集積品をなす前記物品を受取る受取位置と、該受取位置から離れた位置で前記集積品支持体から前記集積品が排出される排出位置との間で、前記集積品支持体を移送可能な移送手段と、
    前記排出位置で、前記集積品支持体内の前記集積品の下方を支持して上方に向けて移動し、前記集積品を前記集積品支持体の外部に排出する集積品排出手段と、
    前記排出位置における前記集積品支持体と対向するように該集積品支持体の上方に位置づけられた支持位置で、複数のサイドパネルによって角筒に形成されると共に、該角筒で囲まれた開口端縁部から延在するパネルと、該パネルに隣接する前記開口端縁部から延在するフラップを有する箱体からなり、前記集積品の整列状態を維持して収容し得る収容体を、前記開口端縁部が下方に位置するように支持する収容体支持手段と、
    前記排出位置における前記集積品支持体の上方の前記集積品と近接した位置に配設され、上下に開口部を有する中空の筒体からなり、前記下方の開口部が前記集積品支持体の前記端縁部に形成された開口の大きさ以上の大きさに形成されていると共に、前記集積品排出手段によって前記集積品が排出される際に、前記上方の開口部が前記箱体の内部に位置し、前記箱体によって覆われている物品ガイドと、
    前記物品ガイドの位置に関連付けられた位置に配設され、前記パネルに当接することで前記箱体の前記パネルを拡開する拡開手段と、
    前記支持位置に前記箱体を移送する第2移送手段と、
    前記集積品を収容した前記箱体の前記開口端縁部によって形成された開口を塞いで、前記集積品を前記箱体の内部に維持しながら、前記箱体の向きを変えて移載する移載手段と、を備え、
    前記収容体支持手段は、前記箱体の前記サイドパネルを保持しながら、前記箱体を前記物品ガイドに被せる際に、前記箱体の前記パネルを前記拡開手段に当接させて拡開するように構成されると共に、前記箱体の前記サイドパネルを保持しながら、前記箱体を上昇させ得る上昇手段を有しており、
    前記集積品排出手段は、前記集積品の底部の二箇所に当接して、前記集積品を上方に押送しながら前記箱体内部に進入し得る押送体を有しており、
    前記移載手段は、前記収容体支持手段が保持している前記サイドパネルとは別のサイドパネルを保持する保持手段と、前記箱体の前記開口を塞いで前記箱体の内部に前記集積品を維持する集積品支持手段を有しており、
    該集積品支持手段は、前記集積品排出手段の前記押送体が前記箱体の内部に進入し、前記上昇手段が前記箱体を上昇させた際に、前記フラップを前記箱体の前記開口側に倒しながら、前記押送体の間に進入して前記箱体の前記開口を塞ぐ、集積品収容装置。
  2. 上下方向に物品が重なってなる集積品を、前記上下方向と交差する左右方向から支持する支持部を有すると共に、該支持部における上方の端縁部が開口した集積品支持体と、
    該集積品支持体が前記集積品をなす前記物品を受取る受取位置と、該受取位置から離れた位置で前記集積品支持体から前記集積品が排出される排出位置との間で、前記集積品支持体を移送可能な移送手段と、
    前記排出位置で、前記集積品支持体内の前記集積品の下方を支持して上方に向けて移動し、前記集積品を前記集積品支持体の外部に排出する集積品排出手段と、
    前記排出位置における前記集積品支持体と対向するように該集積品支持体の上方に位置づけられた支持位置で、前記集積品の整列状態を維持して収容し得る収容体を、該収容体に形成された開口端縁部が下方に位置するように支持する収容体支持手段と、
    前記支持位置に前記収容体を移送する第2移送手段と、
    前記支持位置で前記集積品排出手段によって排出された前記集積品を収容した前記収容体における下方に位置する前記開口端縁部によって形成された開口を塞いで、前記収容体の内部に前記集積品を維持する集積品支持手段と、
    前記集積品を収容した前記収容体の前記開口を塞いで、前記集積品を前記収容体の内部に維持しながら、前記収容体の向きを変えて移載する移載手段と、を備え、
    前記第2移送手段と、前記集積品支持手段と、前記移載手段は、回動自在に連結されたロボットアームと該ロボットアームに連結されたハンド部を有し、前記収容体を3次元において任意に移動し得るロボットによって構成されており、
    前記第2移送手段は、前記ハンド部で前記収容体を保持しながら、前記収容体の前記開口が下方を向くように前記支持位置に移送し、
    前記集積品支持手段は、前記ハンド部に配設された支持プレートが、前記集積品を収容した前記収容体の前記開口を塞いで、前記集積品に下方から当接することで、前記集積品を前記収容体の内部に維持し、
    前記移載手段は、前記支持プレートで前記集積品を収容した前記収容体の前記開口を塞いで、前記集積品を前記収容体の内部に維持すると共に、前記ハンド部で前記収容体を保持しながら、前記収容体の向きを変えて移載する、集積品収容装置。
  3. 前記収容体は、複数のサイドパネルによって角筒に形成されると共に、該角筒で囲まれた前記開口端縁部から延在するパネルと、該パネルに隣接する前記開口端縁部から延在するフラップを有する箱体であり、
    前記集積品支持手段は、前記支持プレートが、前記フラップを前記箱体の前記開口側に倒しながら、前記集積品を収容した前記箱体の前記開口を塞いで、前記集積品を前記箱体の内部に維持する、請求項2に記載の集積品収容装置。
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