JP4912183B2 - 可動体の動作制御装置及びコンソールボックス - Google Patents

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Description

この発明は、可動体を、所定の往動位置に至るまでは四節リンクによる平行スライドに近い動作で移動させ、所定の往動位置に至った後は概ね一軸を中心とした回転運動させるようにした動作制御装置、及びこれを利用して構成されたコンソールボックスに関する。
コンソールボックスのリッドなど、自由端と回動組み付け箇所との間のピッチが比較的長い可動体を単純に一軸を中心に回動開き出させるようにした場合、開きだし状態においてリッドの自由端のレベルが高くなると共に、自由端の移動軌跡が長くこの自由端を把持などしての開閉操作の労力を過大とする。
こうしたことから、この種のリッドを後方へのスライド移動と回転とが組み合わされた動作をさせるように支持させる機構が従前より提案されているところである。(特許文献1〜3参照)
特開2000−159251号公報 特許第3752856号公報 特開2006−151293号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種の可動体を、機構の複雑化を生じさせることなく、固定体に対して合理的に組み合わせて、その往動の途中までは四節リンクによる平行スライドに近い動作で移動させ、その後は概ね一軸を中心とした回転運動させるようにすると共に、この動作の一部を付勢力によって強制的に行わしむるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、可動体の動作制御装置を、以下の(1)〜(6)の構成を備えたものとした。
(1)可動体への枢支部Aと固定体への枢支部Bとを備えた第一アームと、
(2)可動体への枢支部Cと固定体への枢支部Dとを備えた第二アームと、
(3)第一アームに枢支部Bを中心とした回動力を付与する第一付勢手段と、
(4)第二アームに枢支部Dを中心とした回動力を付与する第二付勢手段と、
(5)可動体が所定の往動位置に至るまでは第二付勢手段の付勢力を第二アームに作用させないようにすると共に、所定の往動位置に至った後は第二付勢手段の付勢力を第二アームに作用させる切り替え手段と、
(6)可動体が所定の往動位置に至るまでは枢支部Aと枢支部Cとの間隔を略一定に維持すると共に、所定の往動位置に至った後はこれを解き枢支部Dを中心とした第二アームの回動を許容するカム手段とを備えている。
かかる構成によれば、所定の往動位置に至るまでは可動体の動きは四節リンクによる平行スライドに近い動作に制御できる。また、所定の往動位置に至った後はカム手段によって可動体を概ね第二アームの枢支部Dを中心とした回転運動させることができる。可動体が所定の往動位置に至るまでは第一付勢手段の付勢力によって例えば可動体が往動前位置に位置づけられるようにすることができる。また、可動体が所定の往動位置に至った後は切り替え手段によって第二付勢手段の付勢力が可動体に作用されるようにして可動体を往動終了位置まで強制的に往動させることができる。
前記第一付勢手段が第一アームを枢支部Bを中心とした正転方向に付勢すると共に、第二付勢手段が第二アームを枢支部Dを中心とした逆転方向に付勢するようにしておけば、可動体を往動前位置に第一付勢手段の付勢により、往動終了位置に第二付勢手段の付勢により、それぞれ位置づけさせることができると共に、所定の往動位置まで往動された後は第二付勢手段の付勢により往動終了位置まで強制的に往動させ、また、往動終了位置から所定の往動位置(すなわち所定の復動位置)まで復動されてきた後は第一付勢手段の付勢により復動終了位置(すなわち往動前位置)まで強制的に復動させることができる。
前記切り替え手段を、
第二アームに設けられたアーム側カム部と、
枢支部Dの位置を回動中心として固定体側に回動可能に組み付けられると共に第二付勢手段の付勢力を蒙る第三アームと、
固定体側に設けられた固定体側カム部と、
第三アームと両カム部にそれぞれ支持されて第二アームと第三アームとを連係する摺動軸とを備え、
アーム側カム部は枢支部Dを中心とした仮想の円弧に沿った弧状箇所とこの弧状箇所に続く解除箇所とを備えており、
摺動軸は可動体が所定の往動位置に至るまではアーム側カム部の弧状箇所にあって第二付勢手段に蓄勢させながら固定体側カム部の一端部に位置づけられ、
可動体が所定の往動位置に至った後はアーム側カム部の解除箇所に入り込んで第二付勢手段の付勢により固定体側カム部の他端部側に案内されるようになっているものとしておくこともある。
前記カム手段を、
可動体側に形成されて枢支部Aを案内する第一カム溝と、
可動体側に形成されて第一アームの枢支部Aと枢支部Bとの間に設けられた姿勢制御摺動子を案内する第二カム溝とを備えており、
この第二カム溝は、第一カム溝の溝一端を中心とした仮想の円の円弧に沿った第一部分と、この第一部分に続き枢支部Dを中心とした姿勢制御摺動子の移動を許容する第二部分とを備えているものとしておくこともある。
また、この発明にかかるコンソールボックスは、以上に説明した動作制御機構を構成する固定体を上面開口のボックス本体とし、可動体をこの上面開口を往動前位置において塞ぐリッドとしてなるものである。
このように構成されたコンソールボックスにあっては、所定の往動位置に至るまではリッドの動きはボックス本体から離れ出しながらスライド移動するようなものとなり、所定の往動位置に至った後は概ね第二アームの枢支部Dを中心とした回転運動となることから、前記枢支部Cからリッドの自由端までのピッチを長くさせていても、往動終了位置におけるリッドの自由端のレベルをできるだけ低く押さえるようにすることができる。
この発明によれば、リッドなどの可動体を、第一アームと第二アームとを介して固定体に対して組み合わせると共に可動体に対する第一アームの枢支部をカム手段によって可動体が所定の往動位置に至る前では所定位置に位置づけ後ではこの位置づけを解くようにすることで、その往動の途中までは四節リンクによる平行スライドに近い動作で移動させ、その後は概ね第二アームと固定体との枢支部を中心とした回転運動させることができ、さらに、この動作の一部を付勢力によって強制的に行わさせることができる。
以下、図1〜図10に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1〜図3は実施の形態にかかる動作制御装置3を適用して構成されたコンソールボックスを示しており、図3はそのリッド10すなわち可動体1が往動前位置にある状態を、図1は所定の往動位置にある状態を、図2は往動終了位置にある状態をそれぞれ示している。図4は図3の中心線x位置でコンソールボックスを破断してその右側を見た様子を示している。図5〜図9は動作制御装置3の機能を理解しやすいようにコンソールボックスの後部側の要部をそれぞれ示しており、図5及び図6は前記往動前位置、図7は所定の往動位置、図8はこの所定の往動位置を過ぎた往動途中位置、図9は往動終了位置の様子をそれぞれ示している。(図5〜図9においては第一付勢手段32および第二付勢手段33を構成するバネ321、331の記載を省略している。)また、図10はコンソールボックスを構成する各部材を分離させた状態で示しており、動作制御装置3については一組分の主要構成部材のみを分離させて表している。
この実施の形態にかかる動作制御装置3は、第一アーム30と第二アーム31とを介して固定体2に組み合わされた可動体1を、所定の往動位置に至るまでは四節リンクによる平行スライドに近い動作で移動させ、所定の往動位置に至った後は概ね一軸を中心とした回転運動させるようにしたものである。
また、この実施の形態にかかるコンソールボックスは、かかる固定体2を上面開口21のボックス本体20とし、可動体1をこの上面開口21を往動前位置において塞ぐリッド10としてなるものである。
図示の例は、動作制御装置3の典型的な適用例としての、コンソールボックスを示している。図示の例では、前記第一アーム30の後述する枢支部Aと枢支部Bとを結ぶ線分に対し、第二アーム31の後述する枢支部Cと枢支部Dとを結ぶ線分は、リッド10が往動前位置にある状態において略平行をなし、また、枢支部Aは枢支部Bの上方にあって枢支部Bよりもリッド10の自由端11側(前方)に位置され、かつ、枢支部Cは枢支部Dの上方にあって枢支部Dよりもリッド10の自由端11側に位置されている。所定の往動位置に至るまでは、前傾していた各アーム30、31は一旦起立しそこから後傾するように動作することから、リッド10の動きはボックス本体20から離れ出しながら後方にスライド移動するようなものとなる。所定の往動位置(図7の位置)に至った後は第二アーム31の枢支部Cはボックス本体20上から後方に外れ、この状態で後述するように第一アーム30は第二アーム31の枢支部Dを中心とした後方への回動を妨げない状態となり、第二アーム31のこの回動に追随してリッド10も回動される。したがって、枢支部Cからリッド10の自由端11までのピッチを長くさせていても、往動終了位置(図9の位置)におけるリッド10の自由端11のレベルは低く押さえられる。
図示の例にかかるコンソールボックスのリッド10の往動は次の順序でなされるようになっている。
往動前位置(閉じ位置/図5)→所定の往動位置(半開き位置/図7)→往動終了位置(完全開き位置/図9)
また、そのリッド10の復動は次の順序でなされるようになっている。
復動前位置(完全開き位置すなわち往動終了位置)→所定の復動位置(半開き位置すなわち所定の往動位置)→復動終了位置(閉じ位置すなわち往動前位置)
また、図示の例では、閉じ位置から半開き位置までのリッド10の往動は後述する第一付勢手段32の付勢に抗して手動で行われ、半開き位置から完全開き位置までのリッド10の往動は後述する第二付勢手段33の付勢により強制的になされ、完全開き位置にあるリッド10の状態はこの第二付勢手段33の付勢によって安定的に維持されるようになっている。また、完全開き位置から半開き位置までのリッド10の復動は第二付勢手段33の付勢に抗して手動で行われ、半開き位置から閉じ位置までのリッド10の復動は第一付勢手段32の付勢により強制的になされ、閉じ位置にあるリッド10の状態はこの第一付勢手段32の付勢によって安定的に維持されるようになっている。
かかる動作制御装置3は、次の(1)〜(6)の要素を含んでなる。
(1)第一アーム30
(2)第二アーム31
(3)第一付勢手段32
(4)第二付勢手段33
(5)切り替え手段34
(6)カム手段35
図示の例では、リッド10は略長方形の板状をなす主体部12と、その自由端11と反対の側において主体部12の長さ方向に沿った縁部から下方に突き出す一対の側板部13、13とを備えている。ボックス本体20はかかるリッド10によって閉塞される細長い開口21を備える。ボックス本体20の開口21の一端側に位置される外側部には、動作制御装置3の支持ブラケット22が形成されている。リッド10は一対の側板部13、13の間にこの支持ブラケット22を納めるようにしてボックス本体20に組み合わされている。支持ブラケット22は左右にそれぞれ設けられており、リッド10の側板部13の一方と支持ブラケット22の一方とによって一組の動作制御装置3がリッド10とボックス本体20とを連係するようになっている。すなわち、図示の例では、二組の動作制御装置3、3によってリッド10とボックス本体20とを連係させている。また、左側の動作制御装置3の各構成部材は、対応する右側の動作制御装置3の各構成部材に対し、リッド10の自由端11とこれと反対の基端との間に亘る仮想の中心線xを挟んだ線対称となる位置に配されるようになっている。リッド10の自由端11の下部には図中符号14で示されるラッチが備えられておりこのラッチ14の掛合部141が閉じ位置においてボックス本体20の被掛合部23に掛合されるようになっている。このラッチ14の操作部142はリッド10の肉厚方向にある端面に位置され、閉じ位置ではボックス本体20の開口21の側方に形成された壁部24に向き合わされる。図示の例では、この壁部24には図中符号25で示すカバーにより塞がれたラッチ14の操作部142を臨ませる空間26があり、このカバー25を付勢に抗して押し下げながらラッチ14の操作部142を操作するようになっている。また、図中符号4で示されるのは、リッド10の往動に追随して開口21上をスライド移動する第一目隠し板であり、符号5で示されるのは、自由端11をリッド10の主体部12の内面に常時押し付けるようにしてリッド10の一対の側板部13、13間に軸支された第二目隠し板である。
第一アーム30は、可動体1への枢支部Aと固定体2への枢支部Bとを備えている。図示の例では、枢支部Aは、左右方向に亘る軸体であって、左右の動作制御装置3を構成する第一アーム30の上端に形成された貫通孔301にそれぞれ通され、かつ、軸左端をリッド10の左側の側板部13の内面部に形成させた後述の第一カム溝351に摺動子として入れ込ませ、かつ、軸右端をリッド10の右側の側板部13の内面部に形成させた第一カム溝351に摺動子として入れ込ませた軸体aによって構成されている。また、枢支部Bは、左右方向に亘る軸体であって、左右の動作制御装置3を構成する第一アーム30の下端に形成された貫通孔302にそれぞれ通され、かつ、軸左端を左側の支持ブラケット22に回動可能に組み合わせ、軸右端を右側の支持ブラケット22に回動可能に組み合わせた軸体bによって構成されている。第一アーム30の枢支部Aと枢支部Bとの間には後述する姿勢制御摺動子303が備えられている。また、図示の例では、第一アーム30の下端にはラック部304が形成されており、支持ブラケット22にステーター211aを固定させたダンパー装置211のローターに備えられたピニオン211bに噛み合うようになっている。図示の例ではかかるダンパー装置211はローターの回転にステーター211a内に封入された粘性流体の抵抗を付与するように構成されており、図示の例では第一アーム30の移動にかかるダンパー装置211の制動が作用されるようになっている。
第二アーム31は、可動体1への枢支部Cと固定体2への枢支部Dとを備えている。図示の例では、第二アーム31よりも第一アーム30はリッド10の自由端11側に位置され、第二アーム31は第一アーム30の後方にある。図示の例では、枢支部Cは、左右方向に亘る軸体であって、左右の動作制御装置3を構成する第二アーム31の上端に形成された貫通孔311にそれぞれ通され、かつ、軸左端をリッド10の左側の側板部13の内面部に回動可能に組み付け、かつ、軸右端をリッド10の右側の側板部13に回動可能に組み付けた軸体cによって構成されている。また、枢支部Dは、左右方向に亘る軸体であって、左右の動作制御装置3を構成する第二アーム31の下端に形成された貫通孔312にそれぞれ通され、かつ、軸左端を左側の支持ブラケット22に回動可能に組み合わせ、軸右端を右側の支持ブラケット22に回動可能に組み合わせた軸体dによって構成されている。第二アーム31の後方側には枢支部Dを中心とした扇状部313が形成されていると共に、この扇状部313には後述するアーム側カム部341の弧状箇所341aが形成されている。
図示の例では、枢支部Aと枢支部Bとの間のピッチは枢支部Cと枢支部Dとの間のピッチより長くなるようになっている。これにより、可動体1すなわちリッド10が往動前位置から所定の往動位置に至るまではリッド10は枢支部A、枢支部B、枢支部C、枢支部Dを持った四節リンク機構の動作で移動するが、リッド10は自由端11を斜め上方に位置させるように傾きながら後方にスライド移動するようになっている。
第一付勢手段32は、第一アーム30に枢支部Bを中心とした回動力を付与するものである。また、第二付勢手段33は、第二アーム31に枢支部Dを中心とした回動力を付与するものである。図示の例では、第一付勢手段32は枢支部Bを構成する軸体bに巻回されると共にバネ一端を第一アーム30に止着させ且つバネ他端を支持ブラケット22に止着させたねじりコイルバネ321によって構成されており、この第一付勢手段32によって第一アーム30には枢支部Bを中心としてリッド10を閉じ位置に位置づけさせる向きの回動力が常時作用されるようになっている。また、図示の例では、第二付勢手段33は枢支部Dを構成する軸体dに巻回されると共にバネ一端を後述する第三アームに止着させ且つバネ他端を支持ブラケット22に止着させたねじりコイルバネ331によって構成されており、この第二付勢手段33によって第三アームを介してリッド10が所定の往動位置に至った後は第二アーム31に枢支部Dを中心としてリッド10を開き位置に位置づけさせる向きの回動力が作用されるようになっている。
すなわち、図示の例では、第一付勢手段32が第一アーム30を枢支部Bを中心とした正転方向に付勢すると共に、第二付勢手段33が第二アーム31を枢支部Dを中心とした逆転方向に付勢するようにしてある。これにより、リッド10すなわち可動体1は往動前位置に第一付勢手段32の付勢により、往動終了位置に第二付勢手段33の付勢により、それぞれ位置づけられると共に、所定の往動位置まで往動された後は第二付勢手段33の付勢により往動終了位置まで強制的に往動され、また、往動終了位置から所定の往動位置(すなわち所定の復動位置)まで復動されてきた後は第一付勢手段32の付勢により復動終了位置(すなわち往動前位置)まで強制的に復動される。
図示の例とは別に、例えば、第一付勢手段32を第一アーム30を枢支部Bを中心とした逆転方向に付勢すると共に、第二付勢手段33が第二アーム31を枢支部Dを中心とした逆転方向に付勢するようにしておけば、前記ラッチの掛合を解くと所定の往動位置までは第一付勢手段32の付勢力によりリッド10が強制的に往動し、その後は第二付勢手段33の付勢力により往動終了位置までリッド10が強制的に往動されるようにすることができる。
切り替え手段34は、可動体1が所定の往動位置に至るまでは第二付勢手段33の付勢力を第二アーム31に作用させないようにすると共に、所定の往動位置に至った後は第二付勢手段33の付勢力を第二アーム31に作用させるものである。
かかる切り替え手段34は、以下の(1)〜(4)の要素を含んで構成されている。
(1)第二アーム31に設けられたアーム側カム部341
(2)枢支部Dの位置を回動中心として固定体2側に回動可能に組み付けられると共に第二付勢手段33の付勢力を蒙る第三アーム342
(3)固定体2側に設けられた固定体側カム部343
(4)第三アーム342とアーム側カム部341および固定体側カム部343にそれぞれ支持されて第二アーム31と第三アーム342とを連係する摺動軸344
かかるアーム側カム部341は枢支部Dを中心とした仮想の円弧に沿った弧状箇所341aとこの弧状箇所341aに続く解除箇所341bとを備えている。図示の例では、かかるアーム側カム部341はカムプレート状をなす第二アーム31を左右に貫通する貫通溝として構成されている。弧状箇所341aはリッド10が閉じ位置にある状態において湾曲内側を前方に向けるように形成されている。また、解除箇所341bはリッド10が閉じ位置にある状態における弧状箇所341aの上端から斜め前方に枢支部Dから離れ出す向きに延びている。
一方、固定体側カム部343は、図示の例では、前記支持ブラケット22に形成された、この支持ブラケット22を左右に貫通する貫通溝として構成されている。図示の例では、かかる固定体側カム部343は湾曲内側を前方に向け、かつ、その一端部343aを上方にその他端部343bを下方に位置させた円の略四分の一の円弧に沿うように形成されている。アーム側カム部341の弧状箇所341aは第二アーム31の枢支部Dを中心としたいずれの回動位置においても固定体側カム部343の一端部343aに連通している。一方、固定体側カム部343の他端部343bはこの弧状箇所341aよりも後方に位置されている。
また、第三アーム342は、略L字状に屈曲された板状をなすと共に、屈曲位置を前記軸体dに回動可能に支持され、後方に突き出す上部342aと下方突き出す下部342cとを備えてなる。第三アーム342の上部には前後に長い貫通溝342bが形成されており、この第三アーム342の貫通溝342bとアーム側カム部341に通された摺動軸344の端部が固定体側カム部343に案内されるようになっている。この例では、第三アーム342の下部にはラック部342dが形成されており、左右方向略中程の位置において支持ブラケット22側に後部連接板212を介して支持された中央壁214にステーター213aを固定させたダンパー装置213のローターに備えられたピニオン213bに噛み合うようになっている。図示の例ではかかるダンパー装置213はローターの回転にステーター213a内に封入された粘性流体の抵抗を付与するように構成されており、図示の例ではかかる第三アーム342の移動にかかるダンパー装置213の制動が作用されるようになっている。また、図示の例では、摺動軸344はその左端を左側の支持ブラケット22の固定体側カム部343に案内され、その右端を右側の支持ブラケット22の固定体側カム部343に案内されるようになっており、左右の動作制御装置3を構成する切り替え手段34の摺動軸344は共用されている。
そして、前記摺動軸344は可動体1が所定の往動位置に至るまではアーム側カム部341の弧状箇所341aにあって第二付勢手段33に蓄勢させながら固定体側カム部343の一端部343aに位置づけられ、
可動体1が所定の往動位置に至った後はアーム側カム部341の解除箇所341bに入り込んで第二付勢手段33の付勢により固定体側カム部343の他端部343b側に案内されるようになっている。
具体的には、図示の例にあっては、リッド10が閉じ位置にあるときは摺動子はアーム側カム部341の弧状箇所341aの下端に位置されており、しかも、固定体側カム部343の一端部343aと枢支部Dとの間のピッチは枢支部Dとこの弧状箇所341aとの間のピッチと略等しくしてあることから、リッド10が所定の往動位置に至るまでは摺動軸344は固定体側カム部343の一端部343aに位置づけられ図5において第三アーム342を時計回りの向きに回動させようとする第二付勢手段33の付勢にかかわらず第三アーム342は回動されない。リッド10が往動されて所定の往動位置に至ると摺動軸344は枢支部Dから離れる向きに延びるアーム側カム部341の解除箇所341bに入り込むことから固定体側カム部343の他端部343b側に移動されることが許容される。これにより第三アーム342は第二付勢手段33の付勢により枢支部Dを中心に回動され摺動部344を解除箇所341bに入り込ませている第二アーム31はこれに追随して強制的に回動され、可動体1は所定の往動位置より往動終了位置まで強制的に移動される。
次いで、前記カム手段35は、可動体1が所定の往動位置に至るまでは枢支部Aと枢支部Cとの間隔を略一定に維持すると共に、所定の往動位置に至った後はこれを解き枢支部Dを中心とした第二アーム31の回動を許容するものである。
かかるカム手段35は、可動体1側に形成されて枢支部Aすなわち前記軸体aを案内する第一カム溝351と、可動体1側に形成されて第一アーム30の枢支部Aと枢支部Bとの間に設けられた姿勢制御摺動子303を案内する第二カム溝352とを備えている。図示の例では、かかる姿勢制御摺動子303は、枢支部Aと枢支部Bとを結ぶ仮想の直線上において、両者の中間となる位置に設けられた第一アーム30における可動体1の側板部13の内面に向き合う側面より突き出す突起として構成されている。また、第一カム溝351はリッド10の閉じ位置において湾曲内側を下方に向け、かつ、溝一端351aを後方であって溝他端351bより上方に位置させ、溝他端351bを前方であって溝一端351aより下方に位置させるように構成されている。
また、かかる第二カム溝352は、第一カム溝351の溝一端351aを中心とした仮想の円の円弧に沿った第一部分352aと、この第一部分352aに続き枢支部Dを中心とした姿勢制御摺動子303の移動を許容する第二部分352cとを備えている。第二部分352cは、第一部分352aの前端352bに続いて下方に延び、第一カム溝351と同じ向きに湾曲内側を向け、かつ、第一カム溝351の下方に形成されている。
第二カム溝352の第一部分352aは第一カム溝351の溝一端351aを中心とした仮想の円の円弧に沿っていることから、可動体1が所定の往動位置に至るまでは、枢支部Aすなわち軸体aは第一カム溝351の溝一端351aに位置づけられ、枢支部Aと枢支部Cとの間隔を略一定に維持される。したがって、可動体1の往動は所定の往動位置に至るまでは四節リンクによる平行スライドに近い動作となる。また、可動体1は枢支部Aと姿勢制御摺動子303の二箇所で第一アーム30に連係されていることから、この第一アーム30を介して可動体1には第一付勢手段32の付勢力が作用される。図示の例では、往動前位置のリッド10はその位置(閉じ位置)に位置づけられ、また、所定の復動位置まで復動されてきたリッド10はそこから先は強制的に復動終了位置まで復動される。
可動体1が所定の往動位置に至ると、姿勢制御摺動子303は第二カム溝352の第二部分352cに入り込むことから枢支部Aすなわち軸体aは第一カム溝351の溝一端351aから溝他端に向けて第一カム溝351に沿って移動され、姿勢制御摺動子303も第二部分352cに沿って移動され、第一アーム30は枢支部Dを中心とした第二アーム31による可動体1の回動に追随した動きをするだけになる。図示の例では、第一付勢手段32の付勢力は第二付勢手段33の付勢力よりも小さく設定されており、所定の往動位置に至ったリッド10は前記第二アーム31を介して概ね枢支部Dを中心として往動終了位置まで第二付勢手段33の付勢により強制的に回動される。
往動終了位置にあるリッド10を第二付勢手段33の付勢に抗して所定の復動位置まで復動させると、これに追随して回動される第二アーム31によって第三アーム342も回動され摺動軸344は固定体側カム部343の一端部343aに再び位置づけられ第二アーム31には第二付勢手段33の付勢力が作用されなくなる。それと同時に、枢支部Aを構成する軸体aは第一カム溝351の溝一端351aに再び位置され、かつ、姿勢制御摺動子303は第二カム溝352の第一部分352aに再び入り込む。これにより、リッド10は第一付勢手段32の付勢により復動終了位置、すなわち、往動前位置まで強制的に復動される。
コンソールボックスの斜視構成図 コンソールボックスの斜視構成図 コンソールボックスの斜視構成図 同断面構成図 動作制御装置3の要部側面構成図 動作制御装置3の要部側面構成図 動作制御装置3の要部側面構成図 動作制御装置3の要部側面構成図 動作制御装置3の要部側面構成図 コンソールボックスの分解斜視構成図
符号の説明
1 可動体
2 固定体
3 動作制御装置
30 第一アーム
A 枢支部
B 枢支部
31 第二アーム
C 枢支部
D 枢支部
32 第一付勢手段
33 第二付勢手段

Claims (5)

  1. 可動体への枢支部Aと固定体への枢支部Bとを備えた第一アームと、
    可動体への枢支部Cと固定体への枢支部Dとを備えた第二アームと、
    第一アームに枢支部Bを中心とした回動力を付与する第一付勢手段と、
    第二アームに枢支部Dを中心とした回動力を付与する第二付勢手段と、
    可動体が所定の往動位置に至るまでは第二付勢手段の付勢力を第二アームに作用させないようにすると共に、所定の往動位置に至った後は第二付勢手段の付勢力を第二アームに作用させる切り替え手段と、
    可動体が所定の往動位置に至るまでは枢支部Aと枢支部Cとの間隔を略一定に維持すると共に、所定の往動位置に至った後はこれを解き枢支部Dを中心とした第二アームの回動を許容するカム手段とを備えていることを特徴とする可動体の動作制御装置。
  2. 第一付勢手段が第一アームを枢支部Bを中心とした正転方向に付勢すると共に、第二付勢手段が第二アームを枢支部Dを中心とした逆転方向に付勢するようにしてあることを特徴とする請求項1記載の可動体の動作制御装置。
  3. 切り替え手段は、
    第二アームに設けられたアーム側カム部と、
    枢支部Dの位置を回動中心として固定体側に回動可能に組み付けられると共に第二付勢手段の付勢力を蒙る第三アームと、
    固定体側に設けられた固定体側カム部と、
    第三アームと両カム部にそれぞれ支持されて第二アームと第三アームとを連係する摺動軸とを備え、
    アーム側カム部は枢支部Dを中心とした仮想の円弧に沿った弧状箇所とこの弧状箇所に続く解除箇所とを備えており、
    摺動軸は可動体が所定の往動位置に至るまではアーム側カム部の弧状箇所にあって第二付勢手段に蓄勢させながら固定体側カム部の一端部に位置づけられ、
    可動体が所定の往動位置に至った後はアーム側カム部の解除箇所に入り込んで第二付勢手段の付勢により固定体側カム部の他端部側に案内されるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可動体の動作制御装置。
  4. カム手段は、
    可動体側に形成されて枢支部Aを案内する第一カム溝と、
    可動体側に形成されて第一アームの枢支部Aと枢支部Bとの間に設けられた姿勢制御摺動子を案内する第二カム溝とを備えており、
    この第二カム溝は、第一カム溝の溝一端を中心とした仮想の円の円弧に沿った第一部分と、この第一部分に続き枢支部Dを中心とした姿勢制御摺動子の移動を許容する第二部分とを備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の可動体の動作制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の固定体を上面開口のボックス本体とし、可動体をこの上面開口を往動前位置において塞ぐリッドとしてなるコンソールボックス。
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