JP4908549B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグに関し、詳細には、接地電極の先端部と中心電極の先端部の側周面との間に形成された火花放電間隙において、絶縁碍子の先端面に沿う沿面放電を含む火花放電が発生するスパークプラグに関するものである。
接地電極と中心電極との間で火花放電間隙を形成するスパークプラグにおいて、絶縁碍子の先端面に沿う沿面放電が行われるスパークプラグが知られている。例えば、間欠放電型のスパークプラグでは、通常時には、接地電極の他端部と中心電極の先端部との間の空気中を火花が飛ぶ気中放電が行われる。一方、絶縁碍子の表面がカーボン等で汚損された、いわゆるくすぶり時には、絶縁碍子の先端面上を這う沿面放電が含まれる経路で火花放電が行われる。その際に、絶縁碍子の先端面に付着したカーボンが焼き切られてスパークプラグの清浄化が行われ、再び接地電極と中心電極との間で気中放電が行われる(例えば、特許文献1参照。)。このようなスパークプラグに用いられる絶縁碍子は、通常、アルミナ等の絶縁粉末が軸孔形成用のピンと共にゴム製の型内で押し固められた後、切削、研磨等により絶縁碍子の外形をなす成形体が形成され、次いでピンが引き抜かれ、焼成、釉焼などの工程を経て作製される。
特開2005−203119号公報
しかしながら、削り出しやピンの引き抜きの際に、成形体は未焼成であるため、先端面と軸孔の内周面との境目など、稜角をなす部位に凹みが形成される場合があり、その凹みが大きいと、沿面放電が生じた際に、火花放電の経路がその凹みを通過する経路に集中しやすくなる。このため、通過する火花によって絶縁碍子の表面が削られる、いわゆるチャンネリングが特定の箇所に集中して発生して深く削られてしまうと、その特定箇所を起点にブロック状の欠けが発生してしまう虞があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、沿面放電の際のチャンネリングの集中を抑制できるスパークプラグを提供することを目的とする。
本発明の第1態様によれば、中心電極と、軸線方向に沿って延びる軸孔を有し、自身の先端面より前記中心電極の先端部を突出させた状態で、その中心電極を前記軸孔で保持する絶縁碍子と、当該絶縁碍子の径方向における周囲を周方向に取り囲んで保持するとともに、内燃機関への取り付けのためのねじ山が形成された取付部を有する主体金具と、一端部が前記主体金具に接合され、他端部が前記中心電極の前記先端部の側周面に対して火花放電間隙を隔てて配置された接地電極と、を備え、前記火花放電間隙において、前記絶縁碍子の前記先端面に沿う沿面放電を含む火花放電が発生するスパークプラグであって、前記絶縁碍子の前記先端面と前記軸孔の内周面とがなす第1稜角部には凹みが形成されており、その凹みのうち前記軸線からの径方向距離が最大となる部分を通り、前記軸線を中心とする第1仮想円と、前記凹みのうち前記軸線からの径方向距離が最小となる部分を通り、前記軸線を中心とする第2仮想円とを想定し、前記第1仮想円の直径と、前記第2仮想円の直径との径差をXとしたときに、径差Xが0.004mm以上0.08mm以下となるスパークプラグが提供される。
第1態様では、絶縁碍子の第1稜角部に形成された凹みのうち、軸線からの径方向距離が最大となる部分を通る第1仮想円の直径と、軸線からの径方向距離が最小となる部分を通る第2仮想円の直径との径差Xを0.004mm以上0.08mm以下とした。径差Xが0.08mmを超える大きさの凹みが形成された場合、絶縁碍子の先端面上を火花が走る沿面放電が行われた際に、火花の経路がその凹みを通過する経路に集中しやすくなる。このため、火花によって絶縁碍子の表面が削られてしまう、いわゆるチャンネリングが特定の箇所に集中して発生する虞がある。そして、チャンネリングの集中によって、絶縁碍子の表面の特定箇所が深く削られてしまうと、例えば、その特定箇所を起点に絶縁碍子の結晶組織の粒界に沿ってブロック状の欠けが発生してしまう虞がある。上記の径差Xが0.08mm以下であれば、沿面放電の際の火花の経路が特定箇所に集中することを抑制でき、チャンネリングの集中の発生を抑制することができる。
また、径差Xが0.004mm未満の場合、凹みの大きさは極めて小さいものとなり、稜角がそのままの形状に残された状態となる。そのような部位には熱が籠もりやすく、局所的に高温となるとその部位に熱エッチングが生じて、例えば、絶縁碍子の結晶組織の粒界が溶融し、この溶融した部位を起点にチャンネリングの集中を招く虞がある。上記の径差Xが0.004mm以上であれば、熱に起因したチャンネリングの集中の発生を効果的に抑制することができる。
また、本発明の第2態様によれば、中心電極と、軸線方向に沿って延びる軸孔を有し、自身の先端面より前記中心電極の先端部を突出させた状態で、その中心電極を前記軸孔で保持する絶縁碍子と、当該絶縁碍子の径方向における周囲を周方向に取り囲んで保持するとともに、内燃機関への取り付けのためのねじ山が形成された取付部を有する主体金具と、一端部が前記主体金具に接合され、他端部が前記中心電極の前記先端部の側周面に対して火花放電間隙を隔てて配置された接地電極と、を備え、前記火花放電間隙において、前記絶縁碍子の前記先端面に沿う沿面放電を含む火花放電が発生するスパークプラグであって、前記絶縁碍子の前記先端面と前記軸孔の内周面とがなす第1稜角部は面取りされており、その面取面と、前記先端面とがなす第2稜角部には凹みが形成されており、その凹みのうち前記軸線からの径方向距離が最大となる部分を通り、前記軸線を中心とする第3仮想円と、前記凹みのうち前記軸線からの径方向距離が最小となる部分を通り、前記軸線を中心とする第4仮想円とを想定し、前記第3仮想円の直径と、前記第4仮想円の直径との径差をYとしたときに、径差Yが0.004mm以上0.08mm以下となるスパークプラグが提供される。
また、第2態様のように、第1稜角部が面取りされている場合でも、第1態様と同様である。よって第2態様でも、絶縁碍子の第2稜角部に形成された凹みのうち、軸線からの径方向距離が最大となる部分を通る第3仮想円の直径と、軸線からの径方向距離が最小となる部分を通る第4仮想円の直径との径差Yを0.004mm以上0.08mm以下とした。径差Yが0.08mmを超える大きさの凹みが形成された場合、絶縁碍子の先端面上を火花が走る沿面放電が行われた際に、火花の経路がその凹みを通過する経路に集中しやすくなる。このため、火花によって絶縁碍子の表面が削られてしまう、いわゆるチャンネリングが特定の箇所に集中して発生する虞がある。そして、チャンネリングの集中によって、絶縁碍子の表面の特定箇所が深く削られてしまうと、例えば、その特定箇所を起点に絶縁碍子の結晶組織の粒界に沿ってブロック状の欠けが発生してしまう虞がある。上記の径差Yが0.08mm以下であれば、沿面放電の際の火花の経路が特定箇所に集中することを抑制でき、チャンネリングの集中の発生を抑制することができる。
また、径差Yが0.004mm未満の場合、凹みの大きさは極めて小さいものとなり、稜角がそのままの形状に残された状態となる。そのような部位には熱が籠もりやすく、局所的に高温となるとその部位に熱エッチングが生じて、例えば、絶縁碍子の結晶組織の粒界が溶融し、この溶融した部位を起点にチャンネリングの集中を招く虞がある。上記の径差Yが0.004mm以上であれば、熱に起因したチャンネリングの集中の発生を効果的に抑制することができる。
また、第1態様および第2態様において、前記絶縁碍子は、少なくともTiO、Fe、ZrOから選ばれる1以上の酸化物を、合計で0.02〜0.30質量%含有してもよい。こうした酸化物は導電性を有するため、絶縁碍子の材料として少量混合すると、絶縁碍子表面の抵抗が小さくなり、絶縁碍子の表面上を這う沿面放電が発生したとしても、火花による絶縁碍子へのダメージを低減する効果があると考えられる。このため、火花放電による絶縁碍子の表面の削れを抑制することができ、チャンネリングの集中の発生を防止することができる。このような酸化物の含有量が0.02重量%未満の場合、火花による絶縁碍子へのダメージを低減する効果を十分に得られない。その一方で、絶縁碍子に導電性を有する材料を混合させることとなるため、絶縁碍子の耐電圧性能の若干の低下を招く。酸化物の含有量が0.30重量%より多いと、絶縁碍子自身の耐電圧性能を維持できなくなり、絶縁碍子が貫通破壊する虞がある。
また、第1態様および第2態様において、前記絶縁碍子の先端部における径方向の厚みをTとしたときに、厚みTを0.8mm以上としてもよい。このようにすれば、上記のような酸化物を含有させることにより低下した絶縁碍子の耐電圧性能を確保することができる。
また、第1態様および第2態様において、前記絶縁碍子は、Bの含有量が0.14質量%以下であってもよい。Bはアルミナを主体とする絶縁碍子の融点を低下させるため、その含有量が少ないほど絶縁碍子の結晶組織の粒界の溶融(消耗)を防止し、チャンネリングの発生や絶縁碍子の結晶組織の粒界に沿ったブロック状の欠けの発生に対する抑制効果を得ることができる。
また、第1態様および第2態様において、前記取付部の呼び径をM12以下としてもよい。さらには、前記取付部の呼び径をM10以下としてもよい。エンジン周りの設計の自由度を高めるため、スパークプラグは、小型化、小径化が望まれている。そこで、主体金具の取付部の呼び径がM12以下の小径のスパークプラグを設計した場合、絶縁碍子の先端部では、外径や内径の制限によって、必然的に、径方向の厚みが薄くなる。絶縁碍子の厚みが薄くなるほど、僅かな厚みの差が絶縁性の維持に及ぼす影響が、大きくなる。ゆえに、絶縁碍子の先端部においてブロック状の欠けが生じた場合に、絶縁性の維持に与える影響は、小径のスパークプラグほど大きい。したがって、上記のように、径差Xあるいは径差Y、さらに厚みT、含有する材料などに規定を設けることは、絶縁碍子の絶縁性を確保する上で効果を奏するものであり、取付部の呼び径がM12以下の小径のスパークプラグであれば、高い効果を得られる。そして、取付部の呼び径がM10以下の小径のスパークプラグであれば、さらに高い効果を得られる。
また、第1態様および第2態様は、前記軸線方向において、前記取付部に形成されたねじ山の2つの形成開始位置間の長さが、25mm以上であってもよい。主体金具の取付部に形成されたねじ山の2つの形成開始位置間の軸線方向における長さ、いわゆるねじリーチが長いほど、主体金具全体の長さが長くなり、よって主体金具内に保持される絶縁碍子の長さも長くなる。ところで、絶縁碍子は、その製造過程において、粉体を固めた成形体のプレス密度むらや、プレス後に削る際の削りピンのしなりなどに起因した偏芯を生ずる場合がある。偏芯した絶縁碍子の成形体を焼成すると、若干の曲がりを生ずる場合があり、絶縁碍子の全長が長いほど、相対的な曲がりの大きさが大きくなってしまう。したがって、ねじリーチが長いと、絶縁碍子の先端部において、スパークプラグの軸線からのずれが大きくなる虞がある。このような曲がりの生じた絶縁碍子が組み付けられたスパークプラグにおいて、接地電極が複数設けられており、そのうちの1本の接地電極と中心電極との間で生ずる沿面放電の方向が絶縁碍子の曲がり(反り)の方向と一致した場合に、その接地電極ばかりに集中して火花放電が行われてしまい、チャンネリングの発生を招く虞がある。ゆえに、上記のように、径差Xあるいは径差Y、さらに厚みT、含有する材料などに規定を設けることは、たとえ火花放電が集中したとしても、チャンネリングの発生を抑制する上で効果を奏するものである。そして、ねじリーチが25mm以上の長さを有する主体金具を使用し、絶縁碍子の全長が長くなりがちなスパークプラグに適用すれば、高い効果を得ることができる。
スパークプラグ1の部分断面図である。 火花放電間隙GAP付近を拡大して見た断面図である。 図2の点線Aで囲う部位をスパークプラグ1の先端側斜め前方から見た斜視図である。 図2の点線Bで囲う部位を拡大して見た断面図である。 図2の点線Bで囲う部位をスパークプラグ1の前方から軸線Oに沿って見た斜視図である。 第2の実施の形態のスパークプラグ101の火花放電間隙GAP付近を拡大して見た断面図である。 図6の点線Jで囲う部位をスパークプラグ101の先端側斜め前方から見た斜視図である。 図6の点線Kで囲う部位を拡大して見た断面図である。 図6の点線Kで囲う部位をスパークプラグ101の前方から軸線Oに沿って見た斜視図である。 変形例としてのスパークプラグ201の火花放電間隙GAP付近を拡大して見た断面図である。 変形例としてのスパークプラグ301の火花放電間隙GAP1,GAP2付近を拡大して見た断面図である。
以下、本発明を具体化したスパークプラグの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1〜図3を参照し、一例としてのスパークプラグ1の構造について説明する。なお、図1において、スパークプラグ1の軸線O方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
図1に示すように、スパークプラグ1は、概略、絶縁碍子10の軸孔12内の先端側に中心電極20を保持するとともに後端側に端子金具40を保持し、さらにその絶縁碍子10を主体金具50で周方向に取り囲んで保持した構造を有する。また、主体金具50の先端面57には接地電極30が接合されており、その他端部(先端部31)側が中心電極20の先端部22へ向けて屈曲されて、先端部22の側周面23との間で火花放電間隙GAPを形成している。
まず、スパークプラグ1の絶縁碍子10について説明する。絶縁碍子10は周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸中心に軸線O方向へ延びる軸孔12が形成された筒形状を有する。軸線O方向の略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側(図1における上側)には後端側胴部18が形成されている。鍔部19より先端側(図1における下側)には後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成され、さらにその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径されており、スパークプラグ1が内燃機関のエンジンヘッド(図示外)に取り付けられた際には、その燃焼室内に曝される。また、脚長部13と先端側胴部17との間は段部15として段状に形成されている。
次に、中心電極20について説明する。中心電極20は、Niやインコネル(商標名)600または601等のNiを主成分とする合金、またはこれらよりもNi含有量の高い高Ni含有合金から形成された母材24の内部に、その母材24よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主成分とする合金からなる芯材25を埋設した構造を有する棒状の電極である。図2に示すように、中心電極20は絶縁碍子10の軸孔12内の先端側に保持されており、先端部22において若干縮径されている。そして、その先端部22は、絶縁碍子10の先端面11より先端側に突出されている。縮径された先端部22の一部は絶縁碍子10の軸孔12内にあり、両者間に形成された間隙はサーモ部29と称される。このサーモ部29が設けられることにより、絶縁碍子10の先端面11付近では中心電極20側への熱引きが抑制されて周囲より若干高い温度に維持されるため、くすぶり時にカーボン等が付着しても清浄されやすくなり、先端面11の汚損が低減される。
また、図1に示すように、中心電極20は、軸孔12内で軸線O方向に沿って延設される導電性のシール体4およびセラミック抵抗3を経由して、後方(図1における上方)の端子金具40と電気的に接続されている。スパークプラグ1の使用時に、端子金具40には高圧ケーブル(図示外)がプラグキャップ(図示外)を介して接続され、高電圧が印加されるようになっている。
次に、主体金具50について説明する。主体金具50は、内燃機関のエンジンヘッド(図示外)にスパークプラグ1を固定するための円筒状の金具であり、絶縁碍子10を、その後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位を取り囲むようにして、内部に保持している。主体金具50は低炭素鋼材より形成され、図示外のスパークプラグレンチが嵌合する工具係合部51と、エンジンヘッドの取付孔(図示外)に螺合するねじ山が形成された取付部52とを備えている。本実施の形態のスパークプラグ1は、一般に、ロングリーチタイプと呼ばれる、ねじリーチの長い、小型のプラグである。具体的に、ねじリーチ、すなわち、取付部52に形成されたねじ山の2つの形成開始位置(つまりねじ山の両端位置)間の軸線方向における長さが、25mm以上となっている。また、主体金具50は、取付部52の呼び径が、M12以下(例えばM10)の小径のものとなっている。
また、主体金具50の工具係合部51と取付部52との間には鍔状のシール部54が形成されている。そして、取付部52とシール部54との間には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ1をエンジンヘッドの取付孔(図示外)に取り付けた際に、シール部54と取付孔の開口周縁との間で押し潰されて変形し、両者間を封止することで、取付孔を介したエンジン内の気密漏れを防止するものである。
主体金具50の工具係合部51より後端側には薄肉の加締部53が設けられ、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に薄肉の座屈部58が設けられている。そして、工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50の内周面と絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には円環状のリング部材6,7が介在されており、さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めることにより、リング部材6,7およびタルク9を介し、絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。これにより、主体金具50の内周で取付部52の位置に形成された段部56に、環状の板パッキン8を介し、絶縁碍子10の段部15が支持されて、主体金具50と絶縁碍子10とが一体となる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。また、座屈部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形するように構成されており、タルク9の軸線O方向の圧縮長を長くして主体金具50内の気密性を高めている。
次に、接地電極30について説明する。接地電極30は、断面矩形の棒状に形成した電極であり、中心電極20と同様に、Niやインコネル(商標名)600または601等のNiを主成分とする合金、またはこれらよりもNi含有量の高い高Ni含有合金からなる。第1の実施の形態では、接地電極30は2本設けられ、それぞれの一端部(基端部32)が、主体金具50の先端面57で、軸線Oを挟んで対称となる位置に接合されている。そして、2本の接地電極30は、ともに軸線O方向に沿って延び、それぞれの他端部(先端部31)が、中心電極20の先端部22へ向かって折り曲げられている。そして先端部31の先端面33は、中心電極20の先端部22の側周面23と向き合う形態をなし、この接地電極30の先端部31と、中心電極20の先端部22の側周面23との間で火花放電間隙GAPが形成されている。なお、図3に示すように、接地電極30の先端部31の先端面33は、その先端面33上の部位によって火花放電間隙GAPの大きさに偏りが生じないように、中心電極20の先端部22の側周面23の形状に沿って凹面状に湾曲されている。
このような構造を有する第1の実施の形態のスパークプラグ1は、図2,図3に示すように、接地電極30の先端部31と、中心電極20の先端部22の側周面23との間に火花放電間隙GAPが形成されている。通常時には、図中矢印S1に示すように、火花放電間隙GAPにおいて空気中にて火花が飛ぶ形態の気中放電が行われる。そして、スパークプラグ1のくすぶり時などには、図中矢印S2に示すように、絶縁碍子10の先端面11上を火花が這う形態の沿面放電が行われ、先端面11上に付着したカーボンを焼き切ってスパークプラグ1の清浄が行われる。
この沿面放電の際に、絶縁碍子10の先端面11と軸孔12の内周面とがなす稜角部60を火花が通過することとなるが、第1の実施の形態では、この稜角部60に、微細な凹み61が形成されている。そして、第1の実施の形態では、微細な凹み61は絶縁碍子10の製造過程において形成される。具体的に、絶縁碍子10は、概略、以下のような過程により作製される。軸孔12を形成するためのピンが配置されたゴム型内にアルミナ等の粉体を注入して押し固め、切削や研磨により形状が削り出された後、ピンが引き抜かれ、焼成され、さらに釉焼が行われることにより、絶縁碍子10として完成する。この絶縁碍子10の製造過程において、例えば、軸孔12を形成するためのピンを引き抜いた後、凹みを形成するための凹凸形状を有した凹み形成用ピンを成形体の先端側から軸孔に挿入することにより凹みを形成している。なお、凹みの形成方法は上記の方法に限られない。たとえば、軸孔12を形成するためのピンとして、脚長部13に対応する部位を形成するための先端側ピンとそれよりも後端側の部位を形成するための後端側ピンとからなる長手方向に2分割する分割ピンを準備する。アルミナ等の粉体が押し固められた後、後端側ピンは後端側に引き抜かれ先端側ピンは先端側に引き抜かれるが、先端側ピンを引き抜く際に微細な振動を与える。このようにすれば、成形体のうち絶縁碍子10の稜角部60をなす部位に微細な凹みを形成することもできる。第1の実施の形態では、凹み61の大きさついて規定を設けることで、凹み61がチャンネリングの集中の起点となることを防止している。
以下、絶縁碍子10に設けた規定について、図3〜図5を参照して説明する。図3〜図5に示すように、絶縁碍子10の先端面11と軸孔12の内周面とがなす稜角部60に形成された凹み61のうち、軸線Oからの径方向の距離が最大となる部分を通り、軸線Oを中心とする第1仮想円Q1を想定する。同様に、凹み61のうち、軸線Oからの径方向の距離が最小となる部分を通り、軸線Oを中心とする第2仮想円Q2を想定する。ただし、凹み61の最大となる部分および最小となる部分は、凹み61のうち、絶縁碍子10の先端面11から軸線O方向に0.1mmまでの深さの部位を対象とする。そして、第1,第2仮想円Q1,Q2それぞれの直径をD1,D2としたときに、(D1−D2)で表される第1,第2仮想円Q1,Q2の径差Xについて、第1の実施の形態では、径差Xが0.08mm以下となることを規定している。
凹み61に、上記の径差Xが0.08mmより大きい部分があると、沿面放電の際に絶縁碍子10の先端面11上を走り中心電極20の側周面23へと飛ぶ火花の経路が、上記径差Xが0.08mmより大きい部分を通過する経路に集中しやすくなる。このため、その経路上の絶縁碍子10の表面が火花によって削られてしまう、いわゆるチャンネリングが特定の箇所に集中して発生する虞がある。このチャンネリングの集中によって絶縁碍子10の表面の特定箇所が深く削られてしまうと、その特定箇所を起点に絶縁碍子10の結晶組織の粒界に沿ってブロック状の欠けが発生してしまう虞がある。上記の径差Xが0.08mm以下であれば、沿面放電の際の火花の経路が特定箇所に集中することを抑制でき、チャンネリングの集中の発生を抑制することができる。
さらに、第1の実施の形態では、上記の径差Xについて、0.004mm以上となること規定している。凹み61のうち、上記の径差Xが0.004mmより小さい部分があると、その部分における凹み61の大きさは極めて小さいものとなり、稜角がそのままの形状に残された状態となる。そのような部位には熱が籠もりやすく、局所的に高温となるとその部位に熱エッチングが生じて、絶縁碍子10の結晶組織の粒界が溶融し、この溶融した部位を起点にチャンネリングの集中を招く虞がある。従って、上記の径差Xは0.004mm以上となることが望ましい。
次に、スパークプラグの第2の実施の形態について、図6〜図9を参照して説明する。図6に示すように、第2の実施の形態のスパークプラグ101は、絶縁碍子110の先端面111と軸孔112の内周面とがなす稜角部分を面取りして面取面162を設けたものである。そして、図7に示すように、面取面162と先端面111とがなす稜角部160に、第1の実施の形態と同様の微細な凹み161が形成されている。なお、スパークプラグ101のその他の部位については、第1の実施の形態のスパークプラグ1と同一の構成であり、ここでは、その他の部位についての説明は省略する。
このような構成の第2の実施の形態のスパークプラグ101においても、この凹み161に着目し、凹み161の大きさについて規定を設けることで、凹み161がチャンネリングの集中の起点となることを防止している。図7〜図9に示すように、絶縁碍子110の先端面111と面取面162とがなす稜角部160に形成された凹み161のうち、軸線Oからの径方向の距離が最大となる部分を通り、軸線Oを中心とする第3仮想円Q3を想定する。同様に、凹み161のうち、軸線Oからの径方向の距離が最小となる部分を通り、軸線Oを中心とする第4仮想円Q4を想定する。そして、第3,第4仮想円Q3,Q4それぞれの直径をD3,D4としたときに、(D3−D4)で表される第3,第4仮想円Q3,Q4の径差Yについて、第1の実施の形態と同様に、径差Yが0.004〜0.08mmとなることを規定している。
凹み161に、上記の径差Yが0.08mmより大きい部分があると、沿面放電の際に火花放電の経路が集中しやすくなり、その経路上の絶縁碍子110の表面が、チャンネリングの集中によって削られてしまう虞がある。そして、チャンネリングの集中によって絶縁碍子10の表面の特定箇所が深く削られてしまうと、その特定箇所を起点に絶縁碍子10の結晶組織の粒界に沿ってブロック状の欠けが発生してしまう虞がある。また、凹み161のうち、上記の径差Yが0.004mmより小さい部分があると、その部分において局所的な熱エッチングを生じやすく、絶縁碍子10の結晶組織の粒界が溶融し、この溶融した部位を起点にチャンネリングの集中を招く虞がある。
このように、第1および第2の実施の形態のスパークプラグ1,101では、絶縁碍子10,110の稜角部60,160に形成された凹み61,161の大きさについて規定を行った。さらに、チャンネリングによる削れの防止により高い効果を得るため、絶縁碍子10,110の材料や大きさについても規定を行っている。具体的に、第1および第2の実施の形態では、絶縁碍子10,110の材料として、少なくともTiO、Fe、ZrOから選ばれる1以上の酸化物を、合計で0.02〜0.30質量%含有することを規定している。これらの酸化物は導電性を有するため、絶縁碍子10,110の材料として少量混合すると、絶縁碍子10表面の抵抗が小さくなり、絶縁碍子10の表面上を這う沿面放電が発生したとしても、火花による絶縁碍子10へのダメージを低減する効果があると考えられる。このため、火花放電による絶縁碍子10,110の表面の削れを抑制することができ、チャンネリングの集中の発生を防止することができる。火花放電による絶縁碍子10,110の表面の削れを効果的に抑制するには、後述する実施例2によれば、少なくともTiO、Fe、ZrOから選ばれる1以上の酸化物を、合計で0.02質量%以上含有することが望ましい。その一方で、絶縁碍子10,110に導電性を有する材料を混合させることとなるため、絶縁碍子10,110の耐電圧性能の若干の低下を招く。後述する実施例2によれば、少なくともTiO、Fe、ZrOから選ばれる1以上の酸化物の含有量を合計で0.30質量%以下とすれば、絶縁碍子10,110に望まれる十分な耐電圧性能を確保できる。
そして、このように絶縁碍子10,110に導電性を有する酸化物を含有した上で十分な耐電圧性能を得るには、絶縁碍子10,110の先端部において、その厚みTが0.8mm以上であることが望ましい。なお絶縁碍子10,110の先端部における厚みTとは、具体的に、絶縁碍子10,110の先端面11,111を基準に軸線O方向に0.8mm〜2mmまでの範囲における径方向の最小厚みを基準としている。厚みTが0.8mm未満であると十分な耐電圧性能が得られず、絶縁碍子10に貫通破壊が生じる虞がある。
また、第1および第2の実施の形態では、絶縁碍子10,110の材料として、Bの含有量を0.14質量%以下に規定している。絶縁碍子10,110にBが含有されると絶縁碍子10,110の融点が低下することが知られており、融点が低下すれば絶縁碍子10の結晶組織の粒界の溶融(消耗)を招く。このためBの含有量は少ないほど望ましいが、後述する実施例3によれば、Bの含有量が0.14質量%以下であれば、絶縁碍子10,110にBを含有したとしても、チャンネリングや絶縁碍子10の結晶組織の粒界に沿ったブロック状の欠けによる絶縁碍子10,110の削れへの影響が十分に小さいことが分かった。
さらに、第1および第2の実施の形態のスパークプラグ1,101は、前述したように、一般に、ロングリーチタイプと呼ばれる、ねじリーチの長い、小型のプラグである。具体的に、ねじリーチが25mm以上であり、また、取付部52の呼び径が、M12以下(例えばM10)の小径のものとなっている。
ねじリーチが長いほど、主体金具50全体の長さが長くなり、よって主体金具50内に保持される絶縁碍子10,110の長さも長くなる。ところで、絶縁碍子10,110は、その製造過程において、粉体を固めた成形体のプレス密度むらや、プレス後に削る際の削りピンのしなりなどに起因した偏芯を生ずる場合がある。偏芯した絶縁碍子10,110の成形体を焼成すると、若干の曲がりを生ずる場合があり、絶縁碍子10,110の全長が長いほど、相対的な曲がりの大きさが大きくなってしまう。したがって、ねじリーチが長いと、絶縁碍子10,110の先端部において、スパークプラグ1,101の軸線Oからのずれが大きくなる虞がある。このような曲がりの生じた絶縁碍子10,110が組み付けられたスパークプラグ1,101において、第1,第2の実施の形態において2本の接地電極30のうちの一方の接地電極30と中心電極20との間で生ずる沿面放電の方向が、絶縁碍子10,110の曲がり(反り)の方向と一致することがある。こうした場合に、その接地電極30ばかりに集中して火花放電が行われてしまい、チャンネリングの発生を招く虞がある。ゆえに、上記のように、径差Xあるいは径差Y、さらに厚みT、含有する材料などに規定を設けることは、たとえ火花放電が集中したとしても、チャンネリングの発生を抑制する上で効果を奏するものである。ねじリーチが25mm以上の長さを有する主体金具50を使用し、絶縁碍子10,110の全長が長くなりがちなスパークプラグ1,101に適用すれば、高い効果を得ることができる。
また、エンジン周りの設計の自由度を高められるように、主体金具50の取付部52の呼び径をM10とした小径のスパークプラグ1,101を設計するにあたり、絶縁碍子10,110の先端部では、外径や内径の制限によって、必然的に、径方向の厚みが薄くなる。絶縁碍子10,110の厚みが薄くなるほど、僅かな厚みの差が絶縁性の維持に及ぼす影響が、大きくなる。ゆえに、絶縁碍子10,110の先端部においてブロック状の欠けが生じた場合に、絶縁性の維持に与える影響は、スパークプラグが小径であるほど大きい。したがって、上記のように、径差Xあるいは径差Y、さらに厚みT、含有する材料などに規定を設けることは、絶縁碍子10,110の絶縁性を確保する上で効果を奏するものであり、取付部52の呼び径がM12以下の小径のスパークプラグ1,101であれば、高い効果を得られる。そして、取付部52の呼び径がM10以下である、第1,第2の実施の形態のスパークプラグ1,101であれば、さらに高い効果を得られる。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。第1および第2の実施の形態では、スパークプラグ1,101として、接地電極30の先端部31が中心電極20の側周面23に向かうように屈曲された形態の、いわゆる間欠放電型のスパークプラグを例とした。間欠放電型のスパークプラグとは、具体的に、通常時は接地電極30と中心電極20との間で気中放電を行い、くすぶり時に、絶縁碍子10、110の先端面11,111を這う沿面放電が行われるタイプ(いわゆるセミ沿面型)のスパークプラグである。
その他、例えば図10に示す、スパークプラグ201ように、接地電極230の先端部231と中心電極220の先端部222の側周面223との間の火花放電間隙GAPにおいて、常時、矢印S3で示す気中放電と、矢印S4で示す沿面放電とが行われるようにした、いわゆる沿面放電型のスパークプラグに対し、本発明を適用してもよい。具体的に、スパークプラグ201は、接地電極230の先端部231と中心電極220の側周面223との間に絶縁碍子210の先端面221が介在された配置をなす。そして、接地電極230の先端部231と中心電極220の側周面223との間で、直接、気中放電を行うよりは低い電位差で、矢印S3で示す気中放電と矢印S4で示す沿面放電とを行えるように、火花放電間隙GAPの大きさを調整したものである。
あるいは、例えば図11に示す、スパークプラグ301のように、2種類の接地電極、すなわち、自身の先端部336が中心電極320の先端部322の先端面324よりも軸線O方向の前方に配置された主接地電極335と、本実施の形態の接地電極30と同様に設けられた副接地電極330とを有する、いわゆるハイブリッド型のスパークプラグに対し、本発明を適用してもよい。具体的に、スパークプラグ301では、通常時には、中心電極320の先端部322の先端面324と、主接地電極335の先端部336との間で、矢印S5に示す、気中放電が行われる。そして、くすぶり時には、副接地電極330の先端部331と、中心電極320の先端部322の側周面323との間で、矢印S6に示す、絶縁碍子310の先端面311を介した沿面放電および気中放電が行われるように、それぞれの火花放電間隙GAP1およびGAP2の大きさを調整したものである。もちろん、一般的なスパークプラグに対して本発明を適用してもよいが、スパークプラグ1,101,201,301のように、沿面放電が行われることを前提として設計されたスパークプラグに対して本発明を適用すれば、チャンネリングによる絶縁碍子の削れを効果的に抑制することができ、スパークプラグの長寿命化を実現することができる。
次に、絶縁碍子10,110の稜角部60,160に形成された凹み61,161の大きさや、絶縁碍子10,110の材質、厚みTについて規定したことによる効果を確認するため、評価試験を行った。
[実施例1]
まず、絶縁碍子の稜角部に形成された凹みの大きさについて評価を行った。ここでは、一極(接地電極が1本)のセミ沿面プラグに用いる絶縁碍子のサンプルを複数個作製した。なお、絶縁碍子の材料は、後述する実施例2のサンプル29(表2参照)と同一の組成とし、絶縁碍子の先端部における厚みTは、0.92mmとなるように作製した。次に、作製したサンプルをそれぞれCTスキャンにかけ、サンプルに形成された凹みの立体形状を特定し、各サンプルそれぞれにおいて、径方向における凹みの最大となる部分を通る第1仮想円Q1と、径方向における凹みの最小となる部分を通る第2仮想円Q2とを想定した。なお、凹みの最大となる部分と最小となる部分を設定するにあたり、凹みのうち、絶縁碍子の先端面から軸線O方向に0.1mmまでの部位を対象とした。そして、各サンプルごとに、第1仮想円Q1の直径D1と第2仮想円Q2の直径D2とを求め、径差Xを算出した。さらに、得られた径差Xが0.001〜0.16mmの範囲で互いに異なる10種類のサンプルを抽出し、径差Xの大きさ順にサンプル番号1〜10を付した。
このようにして準備した絶縁碍子のサンプル1〜10を用いて一極セミ沿面型のスパークプラグを完成させ、それぞれ、試験用のエンジン(排気量0.66L、直列3気筒、DOHC、4バルブ、直噴ターボチャージャーエンジン(過給圧200mmHg(≒26.7MPa)/3600rpm))に組み付けた。なお、燃焼室内において、絶縁碍子の先端面は、燃焼室内壁面より9mm突き出している。そして、A/F14.4の混合気を供給し、2速固定、40km/hで12時間の走行試験を行った。走行試験後、各サンプルをCTスキャンにかけ、絶縁碍子の先端面に形成されたチャンネリングにより削られた部分の立体形状を特定し、最も深く削られた部分の深さをそれぞれ測定した。この評価試験の結果を表1に示す。
Figure 0004908549
表1に示すように、径差Xが0.01mm以上のサンプル4〜10では、径差Xが大きくなるにつれて、チャンネリングにより最も深く削られた部分の深さが深くなることが確認された。そして、径差Xが0.08mmを超えるサンプル9,10では、チャンネリングにより削られた部分の深さが0.32mmを超えた。チャンネリングにより削られた部分の深さが0.3mmを超えるとブロック状の欠けが発生しやすくなることが経験的に知られており、そのような不具合を防ぐには、径差Xが0.08mm以下であればよいことがわかった。
一方、径差Xが0.01mm未満のサンプル1〜3では、径差Xが小さくなるにつれて、チャンネリングにより最も深く削られた部分の深さが深くなることが確認された。これは、凹みの大きさが小さくなったことにより、絶縁碍子の先端面と軸孔の内周面とがなす稜角部に熱が籠もって熱エッチングが生じ、絶縁碍子10の結晶組織の粒界が溶融し、溶融した部分を起点にチャンネリングの集中を招いたことによる。もっとも、径差Xが最も小さいサンプル1(径差X:0.001mm)においても、チャンネリングにより最も深く削られた部分の深さが0.3mm未満ではあるが、径差Xが0.009mmから0.004mmの範囲に対して0.004mmから0.001mmの範囲では、チャンネリングにより削られた部分の深さの増加の度合いが高まっている。径差Xが0.004mm以上であれば、チャンネリングの集中を抑制する上での確実性が高く、望ましい。
[実施例2]
次に、絶縁碍子の材料における酸化物の含有量についての評価を行った。この評価試験では、Al粉末に、SiO粉末、CaO粉末、MgO粉末、B粉末、および酸化物Zの粉末を、表2に示す質量比となるように秤量した上で添加して調製した13種類の原料粉末を用い、公知の手法により、実施例1と同様に、一極セミ沿面型スパークプラグに用いる絶縁碍子のサンプルを作製した。なお、酸化物Zは、TiO、Fe、およびZrOを表2に示す質量比に従って混合したものである。そして実施例1と同様に、作製した絶縁碍子のサンプルをCTスキャンにかけ、凹みの大きさとして径差Xが0.03mmである絶縁碍子を各サンプルの種類ごとに抽出し、各サンプルの組成に従ってサンプル番号21〜33を付した。このように準備した絶縁碍子のサンプル21〜33を用いて一極セミ沿面型スパークプラグを完成させ、それぞれ、実施例1と同じ試験用のエンジンに組み付け、同一の走行試験を行った後、各サンプルをCTスキャンにかけ、絶縁碍子の先端面に形成されたチャンネリングにより削られた部分のうち、最も深く削られた部分の深さをそれぞれ測定した。
さらに、上記の13種類の原料粉末を用い、金型プレス成形(加圧力100MPa)により成形して絶縁碍子と同じ条件にて焼成し、直径Φ25mm、厚さ0.65mmの円板状のテストピースを作製した。なお、サンプル番号は、各テストピースの組成に従って、上記絶縁碍子のサンプルと同一の番号を付した。そして、各テストピースをそれぞれ一対の電極間に挟み、アルミナ製の碍筒および封着ガラスにより固定し、電熱ヒータにて700℃に加熱した状態で高電圧を各テストピースに印加し、絶縁貫通が生じたときの耐電圧をそれぞれ測定した。この評価試験の結果を表2に示す。
Figure 0004908549
表2に示すように、酸化物Zの含有量が増加するにつれて、チャンネリングにより最も深く削られた部分の深さが浅くなることが確認された。そして酸化物Zの含有量が0.02質量%未満のサンプル21〜24では、チャンネリングにより削られた部分の深さが0.30mm以上となった。このことから、ブロック状の欠けの発生を防止するには酸化物Zの含有量、すなわち、少なくともTiO、Fe、ZrOから選ばれる1以上の酸化物の含有量を、合計で0.02質量%以上とするとよいことが分かった。
一方、酸化物Zの含有量が増加するにつれて、絶縁碍子の耐電圧(同一組成のテストピースの耐電圧)が低下することが確認された。そして酸化物Zの含有量が0.30質量%より多いサンプル32,33では、耐電圧が25kV/mmを下回った。一般に、上記条件で作製されたテストピースにおいて耐電圧が25kV/mmより低いと、そのテストピースと同じ組成の絶縁碍子において、貫通破壊が生ずる虞があるとされている。このことから、酸化物Zの含有量、すなわち、少なくともTiO、Fe、ZrOから選ばれる1以上の酸化物の含有量を、合計で0.30質量%以下とするとよいことが分かった。
[実施例3]
次に、絶縁碍子の材料におけるBの含有量についての評価を行った。この評価試験においても実施例2と同様に、Al粉末に、SiO粉末、CaO粉末、MgO粉末、B粉末、および酸化物Zの粉末を、表3に示す質量比となるように秤量した上で添加して調製した3種類の原料粉末を用い、一極セミ沿面型スパークプラグに用いる絶縁碍子のサンプル41〜43と、それぞれに対応するテストピースを作製するとともに、実施例2と同一の評価試験を行った。この評価試験の結果を表3に示す。なお、表3には、比較用に、実施例2で評価試験を行ったサンプル29の評価試験の結果を示した。
Figure 0004908549
表3に示すように、Bの含有量が増加するにつれて、チャンネリングにより最も深く削られた部分の深さは増加し、絶縁碍子の耐電圧(同一組成のテストピースの耐電圧)も低下することが確認された。Bの含有量が最も高いサンプル43では、耐電圧は25kV/mmを上回ったものの、チャンネリングにより削られた部分の深さが0.32mmとなった。このことから、Bの含有量については、0.14質量%以下とするとよいことが分かった。
[実施例4]
次に、絶縁碍子の厚みTの大きさに対する耐電圧特性について評価を行った。
前述した実施例2のサンプル29(表2参照)と同一の組成からなる絶縁碍子の材料を用い、実施例2と同様に、金型プレス成形(加圧力100MPa)により成形し絶縁碍子と同じ条件にて焼成した、直径Φ25mm、厚みTが0.50〜0.92mmの範囲で異なる4種類の円板状のテストピース(サンプル番号51〜54)を作製した。そして、各テストピースをそれぞれ一対の電極間に挟み、アルミナ製の碍筒および封着ガラスにより固定し、電熱ヒータにて700℃に加熱した状態で35kVの高電圧を各テストピースに印加し、そのときに絶縁貫通が発生したか否かで評価を行った。この評価試験の結果を表4に示す。
Figure 0004908549
表4に示すように、厚みTが0.65mm以下のサンプル51,52では、絶縁貫通が発生したが、厚みTが0.80mm以上のサンプル53,54では、絶縁貫通は発生しなかった。このことから、絶縁碍子が十分な耐電圧を得るには、絶縁碍子の厚みTを0.80mm以上とするとよいことが分かった。
1,101 スパークプラグ
10,110 絶縁碍子
11,111 先端面
12,112 軸孔
20 中心電極
22 先端部
23 側周面
30 接地電極
31 先端部
32 基端部
50 主体金具
57 先端面
60,160 稜角部
61,161 凹み
162 面取面

Claims (8)

  1. 中心電極と、
    軸線方向に沿って延びる軸孔を有し、自身の先端面より前記中心電極の先端部を突出させた状態で、その中心電極を前記軸孔で保持する絶縁碍子と、
    当該絶縁碍子の径方向における周囲を周方向に取り囲んで保持するとともに、内燃機関への取り付けのためのねじ山が形成された取付部を有する主体金具と、
    一端部が前記主体金具に接合され、他端部が前記中心電極の前記先端部の側周面に対して火花放電間隙を隔てて配置された接地電極と、
    を備え、
    前記火花放電間隙において、前記絶縁碍子の前記先端面に沿う沿面放電を含む火花放電が発生するスパークプラグであって、
    前記絶縁碍子の前記先端面と前記軸孔の内周面とがなす第1稜角部には凹みが形成されており、その凹みのうち前記軸線からの径方向距離が最大となる部分を通り、前記軸線を中心とする第1仮想円と、前記凹みのうち前記軸線からの径方向距離が最小となる部分を通り、前記軸線を中心とする第2仮想円とを想定し、前記第1仮想円の直径と、前記第2仮想円の直径との径差をXとしたときに、径差Xが0.004mm以上0.08mm以下となることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 中心電極と、
    軸線方向に沿って延びる軸孔を有し、自身の先端面より前記中心電極の先端部を突出させた状態で、その中心電極を前記軸孔で保持する絶縁碍子と、
    当該絶縁碍子の径方向における周囲を周方向に取り囲んで保持するとともに、内燃機関への取り付けのためのねじ山が形成された取付部を有する主体金具と、
    一端部が前記主体金具に接合され、他端部が前記中心電極の前記先端部の側周面に対して火花放電間隙を隔てて配置された接地電極と、
    を備え、
    前記火花放電間隙において、前記絶縁碍子の前記先端面に沿う沿面放電を含む火花放電が発生するスパークプラグであって、
    前記絶縁碍子の前記先端面と前記軸孔の内周面とがなす第1稜角部は面取りされており、その面取面と、前記先端面とがなす第2稜角部には凹みが形成されており、その凹みのうち前記軸線からの径方向距離が最大となる部分を通り、前記軸線を中心とする第3仮想円と、前記凹みのうち前記軸線からの径方向距離が最小となる部分を通り、前記軸線を中心とする第4仮想円とを想定し、前記第3仮想円の直径と、前記第4仮想円の直径との径差をYとしたときに、径差Yが0.004mm以上0.08mm以下となることを特徴とするスパークプラグ。
  3. 前記絶縁碍子は、少なくともTiO、Fe、ZrOから選ばれる1以上の酸化物を、合計で0.02〜0.30質量%含有することを特徴とする請求項1または2に記載のスパークプラグ。
  4. 前記絶縁碍子の先端部における径方向の厚みをTとしたときに、厚みTが0.8mm以上となることを特徴とする請求項に記載のスパークプラグ。
  5. 前記絶縁碍子は、Bの含有量が0.14質量%以下であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のスパークプラグ。
  6. 前記取付部の呼び径がM12以下であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のスパークプラグ。
  7. 前記取付部の呼び径がM10以下であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のスパークプラグ。
  8. 前記軸線方向において、前記取付部に形成されたねじ山の2つの形成開始位置間の長さが、25mm以上であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のスパークプラグ。
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