JP4907308B2 - 入賞装置 - Google Patents
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遊技盤(10)の盤面に臨む入賞口(68)の前側に配設される取付基板(21)と、該入賞口(68)に整合するよう取付基板(21)に開設されて遊技球(S)が入賞可能な開口部(23)と、取付基板(21)に回動自在に設けられ、開口部(23)への遊技球(S)の入賞を規制する閉成位置から、上端部(28)を前方へ傾斜させて開口部(23)への遊技球(S)の入賞を許容する開放位置まで姿勢変位する開閉部材(27)とを備えた入賞装置において、
前記取付基板(21)における開口部(23)の上縁を画成する当接部(26)に、後方へ凹む凹部(62)が形成され、閉成位置の開閉部材(27)は、上端部(28)の後部側が該凹部(62)に収容された状態で当接部(26)の当接面に当接し、
前記閉成位置での開閉部材(27)の上下寸法(l 2 )が前記入賞口(68)の上下寸法より大きく設定されると共に、閉成位置における開閉部材(27)の下端部に設けた軸部(27a)は、前記当接部(26)の当接面より後方に位置して、閉成位置の開閉部材(27)の前面が下方から上方に向けて前方に傾斜する姿勢に保持され、
前記開閉部材(27)の前面には、前面に塗装が施された立体意匠(50)が閉成位置の開閉部材(27)における前記上端部(28)の前面より後方に位置する高さで盛り上がるよう形成され、
前記取付基板(21)の前面における開閉部材(27)の下方には、前面に塗装が施されて閉成位置の開閉部材(27)における前記上端部(28)の前面に一致する高さまたは該上端部(28)の前面より後方に位置する高さで盛り上がる別の立体意匠(54)が形成され、
前記当接部(26)の上縁には、後方から前方に向けて下方傾斜する第1のテーパ(56)が形成され、
前記開閉部材(27)の前記上端部(28)には、後方から前方に向けて下方傾斜する第2のテーパ(58)が形成され、
前記開閉部材(27)が閉成位置において、前記第1のテーパ(56)および第2のテーパ(58)により後方から前方に向けて下方傾斜する連続面を形成するよう構成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、閉成位置において、開閉部材に設けられた立体意匠が開閉部材の上端部前面より後方に位置するようにしたので、入賞装置の前側を通過する遊技球が立体意匠に接触し難くなり、該立体意匠の塗装が剥離するのを抑制し得る。また、当接部の上縁および開閉部材の上端部に下方傾斜するテーパを形成したので、入賞装置の前側を通過する遊技球の流下方向が両テーパで構成される連続面により前方へ変更され、該遊技球が開閉部材の立体意匠に接触するのを抑制し得る。更に、開閉部材の上端部と取付基板の当接部とが当接する構成とすることで、開閉部材の上下寸法を変更することなく入賞口の高さを狭めることができるので、遊技盤の裏側に配設される入賞装置本体の上下寸法を小さくし得る。すなわち、近年の液晶装置の大型化に伴い要求される入賞装置本体の上下寸法の小型化を実現し得る。しかも、開閉部材の上端部は、閉成位置において凹部に収容された状態となるので、遊技球が開閉部材の上端部に接触して該開閉部材が開放してしまうのを防止し得る。また、上端部が凹部に収容されることで、針金等で上端部を引っ掛けて開閉部材を不正開放すると云ったゴト行為を好適に防止し得る。
前記入賞口(68)が形成された装置本体(21)に、該入賞口(68)に連通する入賞空間(25)が内部画成され、
前記入賞空間(25)の内部には、前方から後方に向けて下方傾斜して遊技球(S)を後方へ送る案内路(70)が設けられると共に、該案内路(70)の後方に遊技球(S)を検知する通過口(74)を備えたカウンタスイッチ(21b)が配設され、
前記カウンタスイッチ(21b)は、前記通過口(74)の下面(74a)が前方から後方に向けて下方傾斜して前記案内路(70)と共に遊技球(S)を後方へ送る送り面を形成するよう傾斜配置される。
請求項2の発明によれば、カウンタスイッチを入賞空間内に配設することで、装置本体の上下寸法の縮小化を図ることができる。また、カウンタスイッチの通過口の下面が案内路と共に送り面を形成するので、入賞空間内を遊技球がスムーズに流下することができる。
請求項3の発明によれば、取付基板における開閉部材の側方の立体意匠の上外周縁部にテーパを施したので、該立体意匠の上外周縁部に接触した遊技球の流下方向をテーパにより前方へ変更することができ、遊技球が当該立体意匠に接触して塗装が剥離するのを抑制し得る。また、取付基板の上縁に設けた第4のテーパと開閉部材の側方の立体意匠に設けた第3のテーパとが連続するようにしたので、入賞装置の側部上方から通過する遊技球の流下方向が両テーパにより前方へ変更され、当該立体意匠に遊技球が接触するのを更に抑制することが可能となる。
図2に示すように、前記入賞装置20は、遊技盤10の前面に取付けられる取付基板22と、該取付基板22に回動自在に設けられた開閉扉(開閉部材)27と、取付基板22の後面に設けられて遊技盤10の裏側に位置する装置本体21とから基本的に構成される。そして、取付基板22の隅部近傍に形成した4箇所の通孔22a,22a,22a,22a(図3参照)を介して、前記入賞装置20は、遊技盤10にネジ止め固定されるようになっている。また、入賞装置20における遊技領域11に臨む開閉扉27の前面には、所要高さで盛り上がる第1の立体文字(第1の立体意匠)50が形成されると共に、前記取付基板22前面における開閉扉27の両側および下方に第2,第3の立体文字(立体意匠)52,54が夫々形成されている。各立体文字50,52,54の前面には、統一した色彩・模様の塗装が施され、これら第1〜第3の立体文字50,52,54により一連のアルファベット文字(GORILLA)を構成している。なお、第1〜第3の立体文字50,52,54に施される塗装とは、表面に直接塗料を塗布する他に、立体文字表面にコーティングや印刷等の表面処理を含む概念である。
前記取付基板22は、その前面中央にパチンコ球Sが通過可能な横長矩形状の開口部23が開設され、前記装置本体21内に画成されて所要の奥行きを有する入賞空間25の前方に開設された入賞口68に開口部23が前方から整合している。図2(b)に示すように、この入賞口68は、入賞装置20を遊技盤10に配設した際に、遊技盤10の前面(盤面)よりも後方で開口する一方、取付基板22の開口部23は、遊技盤10の前面よりも僅かに前方で開口している。また、前記入賞口68は、従来一般的に採用されている入賞口の上下寸法よりも小さく設定されており、前記開口部23の上下寸法は、該入賞口68と略一致している。すなわち、入賞口68の上下寸法l1(図4(a)参照)は、パチンコ球Sの直径よりも僅かに大きな値に設定され、入賞装置20の装置本体21の上下寸法の縮小化が図られている。
遊技盤10の後方に配設される装置本体21は、図2(a)に示すように、その左側後部に、開閉扉27の駆動源をなすソレノイド32が組み付けられ、該ソレノイド32の前面から弾性部材34により常に前方側へ付勢されたプランジャ36が前後方向へスライド自在に延出している。図7に示すように、前記プランジャ36の前方端に設けられた円盤状の係合板38は、ソレノイド32の前方に位置する揺動部材24の連結部24aと連結している。この揺動部材24は、基部40の前部から前方へ突出する延出片42を備え、前記装置本体21の内部に支軸40aを介して上下方向に揺動自在に配設される。前記揺動部材24の基部40は、前記プランジャ36の係合板38と係合しており、該プランジャ36が前後にスライドすることで、揺動部材24が支軸40aを中心として揺動されるようになっている。
次に、実施例に係る入賞装置20の作用につき説明する。前記遊技盤10に設けたレール10aに沿って遊技領域11に打出されたパチンコ球Sは、遊技盤10上に設けた遊技釘や風車等に接触して流下方向を変更しながら流下する。このとき前記ソレノイド32は非励磁状態にあり、図7(a)に示すように、前記プランジャ36が弾性部材34の弾性力によって前方側へ伸ばされている。この状態では、前記延出片42が前記係合部66の下部と当接して開閉扉27は閉成位置に維持されてパチンコ球Sの開口部23への入賞が規制される。
なお、実施例では、開閉扉27が閉成位置にあって、該開閉扉27の前端部28aと第2,第3の立体文字52,54の前面とが略一致する構成とされていた。しかしながら、必ずしも第2,第3の立体文字52,54の盛り上がる高さを閉成時における前端部28aに一致させる必要はない。例えば、図8に示す変更例に係る入賞装置120のように、開閉扉27の下方に位置する第3の立体文字54については、その前面が閉成時における開閉扉27の前端部28aよりも後方に位置するようにしてもよい。このように、第3の立体文字54が閉成時における前端部28aよりも後方に位置させることで、パチンコ球Sが該第3の立体文字54にも接触し難くなり、該第3の立体文字54の塗装を剥が難くし得る。
21 装置本体
21b カウンタスイッチ
22 取付基板
23 開口部
25 入賞空間
26 当接部
27 開閉扉(開閉部材)
27a 軸部
28 上端部
50 第1の立体文字(立体意匠)
52 第2の立体文字(別の立体意匠)
54 第3の立体文字(別の立体意匠)
56,58,60,64 第1〜第4のテーパ
61 第5のテーパ
62 凹部
68 入賞口
70 案内路
74 通過口
S パチンコ球(遊技球)
l 1 上下寸法
l 2 上下寸法
Claims (4)
- 遊技盤の盤面に臨む入賞口の前側に配設される取付基板と、該入賞口に整合するよう取付基板に開設されて遊技球が入賞可能な開口部と、取付基板に回動自在に設けられ、開口部への遊技球の入賞を規制する閉成位置から、上端部を前方へ傾斜させて開口部への遊技球の入賞を許容する開放位置まで姿勢変位する開閉部材とを備えた入賞装置において、
前記取付基板における開口部の上縁を画成する当接部に、後方へ凹む凹部が形成され、閉成位置の開閉部材は、上端部の後部側が該凹部に収容された状態で当接部の当接面に当接し、
前記閉成位置での開閉部材の上下寸法が前記入賞口の上下寸法より大きく設定されると共に、閉成位置における開閉部材の下端部に設けた軸部は、前記当接部の当接面より後方に位置して、閉成位置の開閉部材の前面が下方から上方に向けて前方に傾斜する姿勢に保持され、
前記開閉部材の前面には、前面に塗装が施された立体意匠が閉成位置の開閉部材における前記上端部の前面より後方に位置する高さで盛り上がるよう形成され、
前記取付基板の前面における開閉部材の下方には、前面に塗装が施されて閉成位置の開閉部材における前記上端部の前面に一致する高さまたは該上端部の前面より後方に位置する高さで盛り上がる別の立体意匠が形成され、
前記当接部の上縁には、後方から前方に向けて下方傾斜する第1のテーパが形成され、
前記開閉部材の前記上端部には、後方から前方に向けて下方傾斜する第2のテーパが形成され、
前記開閉部材が閉成位置において、前記第1のテーパおよび第2のテーパにより後方から前方に向けて下方傾斜する連続面を形成するよう構成された
ことを特徴とする入賞装置。 - 前記開口部の上縁は、前方から後方に向けて下方傾斜するよう形成され、
前記入賞口が形成された装置本体に、該入賞口に連通する入賞空間が内部画成されると共に、
前記入賞空間の内部には、前方から後方に向けて下方傾斜して遊技球を後方へ送る案内路が設けられると共に、該案内路の後方に遊技球を検知する通過口を備えたカウンタスイッチが配設され、
前記カウンタスイッチは、前記通過口の下面が前方から後方に向けて下方傾斜して前記案内路と共に遊技球を後方へ送る送り面を形成するよう傾斜配置される請求項1記載の入賞装置。 - 前記取付基板の前面における前記開閉部材の側方に、前面に塗装が施された別の立体意匠が所要高さで盛り上がるよう形成され、該開閉部材の側方の立体意匠の上外周縁部に、取付基板の前面から当該立体意匠の前面に向けて下方傾斜する第3のテーパを形成すると共に、該第3のテーパに連続する第4のテーパを取付基板の上縁に下方傾斜するよう形成して、両第3,第4のテーパが連続面を形成するよう構成された請求項1または2記載の入賞装置。
- 前記開閉部材の側方の立体意匠における前記開閉部材から離間した側の外周側縁部には、前記取付基板の前面から当該立体意匠の前面に向けて立ち上がる第5のテーパが前記第3のテーパと連続するよう形成されている請求項3記載の入賞装置。
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