JP2011000162A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1部材(幕板)と第2部材(内枠)との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球の挟み込みによる損傷を低減できる遊技機を提供する。
【解決手段】幕板310の天板部330上に遊技球Bが存する状態において内枠12を閉じたとしても、この遊技球Bは傾斜リブ335によって上り案内されて進入防止壁部品340に乗り上がるので、内枠12を閉じる際に遊技球Bが内枠12と進入防止壁部品340とに挟み込まれることがなく、遊技球Bの挟み込みによって内枠12あるいは進入防止壁部品340が破損することを低減できる。また、内枠12と幕板310の天板部330との隙間から不正具を入れようとしても、内枠12を外枠11に閉じた状態において、内枠12の複数個の許容切欠部380と幕板310の複数個の傾斜リブ335との咬合によって、その進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具の進入を低減できる。
【選択図】図25

Description

この発明は、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機に関する。
従来、遊技機の代表例として例えばパチンコ機がある。このパチンコ機は、例えば、当該パチンコ機の外殻を形成し遊技場(ホール)の遊技島に固定される正面視で矩形状の外枠と、この外枠の底板上で幅方向に亘って設けられた幕板と、外枠の正面視での左端側を開閉軸として外枠に対して幕板上で開閉可能に支持される可動枠と、この可動枠の略中央に形成された開口に、遊技球の流下する遊技領域が位置するように取り付けられる遊技盤と、を備えている。
このようなパチンコ機では、例えば、幕板と可動枠との間に不正具を挿入して当該パチンコ機内部に進入させることを防ぐために、幕板の奥面側箇所にその横幅方向及び上方向に延びる進入防止壁を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−187853号公報(第4頁,第4図)
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、上述のパチンコ機では、例えば、可動枠の開閉の際などに、当該可動枠から幕板上に遊技球が落下することがあり、幕板上に遊技球がある状態で可動枠を閉じると、遊技球が可動枠と幕板上の進入防止壁とに挟まれてしまい、進入防止壁あるいは可動枠が破損するという問題がある。
そこで、可動枠と幕板上の進入防止壁との間への遊技球の挟み込みを低減するために、進入防止壁の高さを遊技球が乗り越え可能に低くする(例えば、遊技球の直径の4分の1以下にする)ことが考えられるが、可動枠と幕板との隙間からの不正具の進入を低減できなくなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、第1部材(例えば幕板)と第2部材(例えば可動枠)との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球の挟み込みによる損傷を低減できる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、
遊技者に遊技を提供する遊技機において、
幅方向に亘って設けられた第1部材を有する被取付部品と、
前記被取付部品の前記第1部材上で前記被取付部品に対して開閉可能な第2部材と、
を備え、
前記第1部材は、閉状態の前記第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して前記第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の前記第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出した進入防止部を備え、
さらに、前記第1部材は、前記天面部で前記進入防止部の前記開き方向側の箇所に、当該開閉軸方向に突出しかつ開閉方向に延出した突出部が複数個幅方向に並設されており、
前記突出部は、前記第2部材を閉じる際において前記第1部材の前記天面部上の遊技球が前記進入防止部に乗り上がるように上り案内するものであり、
前記第2部材は、その裏面下部箇所に、前記突出部が挿入可能な挿入部が幅方向に複数個形成されており、
前記第2部材を前記外枠に閉じた状態において、当該第2部材の前記複数個の挿入部と前記第1部材の前記複数個の突出部とが咬合している
ことを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、遊技者に遊技を提供する遊技機は、第1部材を有する被取付部品と、第2部材とを備えている。第1部材は、被取付部品で幅方向に亘って設けられたものである。第2部材は、被取付部品の第1部材上で被取付部品に対して開閉可能なものである。この第1部材はその天面部に進入防止部を備えている。つまり、進入防止部は、閉状態の第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出したものであり、不正具の進入を防ぐ。さらに、第1部材は、天面部で進入防止部の開き方向側の箇所に、当該開閉軸方向に突出しかつ開閉方向に延出した突出部が複数個幅方向に並設されている。この突出部は、第2部材を閉じる際において第1部材の天面部上の遊技球が進入防止部に乗り上がるように上り案内するものである。第2部材は、その裏面下部箇所に、突出部が挿入可能な挿入部が幅方向に複数個形成されている。第2部材を外枠に閉じた状態において、当該第2部材の複数個の挿入部と第1部材の複数個の突出部とが咬合している。
したがって、第1部材の天面部上に遊技球が存する状態において第2部材を閉じたとしても、この遊技球は突出部によって上り案内されて進入防止部に乗り上がるので、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。また、第2部材と第1部材の天面部との隙間から不正具を入れようとしても、第2部材を外枠に閉じた状態において、第2部材の複数個の挿入部と第1部材の複数個の突出部との咬合によって、不正具の進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
また、第2部材を外枠に対して閉じた状態において、第2部材と第1部材との間に剛性のある棒状部材を挿入してテコの原理等で第2部材を不正に持ち上げてその隙間に不正具を進入させる不正行為が懸念されるが、第2部材が外枠に閉じられた状態であるため、当該第2部材の持ち上げ高さは最大で例えば2、3ミリ程度であるのに対して、第1部材の天面部上の遊技球が突出部によって上り案内されることから、この進入防止部の高さは少なくとも遊技球の半径(例えば6ミリ)程度とすることができ、第2部材を不正に持ち上げて当該第2部材と第1部材の天面部との隙間から不正具を入れようとしても、第2部材の複数個の挿入部と第1部材の複数個の突出部との咬合状態が保たれているので、その咬合によって不正具の進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
この発明に係る遊技機によれば、第2部材(例えば可動枠)と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球の挟み込みによる損傷を低減できる遊技機を提供することができる。また、不正行為がされても第2部材と被取付部品間に隙間が生じないように第2部材と被取付部品との寸法精度を高めることが考えられるが、そうするとコスト高となるばかりでなく、少しでも歪が生じると第2部材の開閉に支障が生じることになる。これに対して、この発明に係る遊技機によれば、第2部材と被取付部品とにマージンを有していても不正防止できることから、寸法精度を必要以上に高める必要が無く、寸法精度向上によるコスト高を低減できる。
本発明の実施例1のパチンコ機の正面図である。 前面枠セットと内枠とを開放した状態の実施例1のパチンコ機の斜視図である。 前面枠セットを取り外した状態の実施例1のパチンコ機の正面図である。 実施例1の遊技盤の正面図である。 実施例1のパチンコ機の外枠の下部側部分を示す一部破断前方斜視図である。 実施例1のパチンコ機の外枠の下部側部分を示す一部破断後方斜視図である。 実施例1の幕板の天面側の分解斜視図である。 実施例1の外枠の幕板の平面図である。 実施例1の外枠の幕板の正面図である。 実施例1の外枠の幕板の背面図である。 前面枠セットが取り外された状態で外枠に対して内枠を閉じた状態のパチンコ機の下部側を示す部分正面図である。 図11に示したA−A線断面斜視図である。 (a)は、図11に示したA−A線断面図であり、(b)は、遊技球が遊技球許容空間部に入った状態を示す断面図である。 図11に示したB−B線断面斜視図である。 (a)〜(c)は、内枠が閉じられる各様子を示すB−B線断面図である。 (a)〜(c)は、内枠が閉じられる際に天板部上の遊技球が乗り上げる様子を示すB−B線断面図である。 (a)は、前面枠セットが取り外された状態で外枠に対して内枠を閉じた状態の実施例2のパチンコ機の下部側を示す縦断面図であり、(b)は、(a)において遊技球が存する状態を示す縦断面図である。 実施例2のパチンコ機の外枠の下部側部分を示す一部破断前方斜視図である。 (a)は、幕板の天板部上の進入防止壁部品の左端箇所部分の縦断面図であり、(b)は、(a)での内枠と幕板との間から薄板状の不正具を進入させようとしている状態を示す縦断面図である。 実施例4のパチンコ機の外枠の下部側部分を示す一部破断前方斜視図である。 実施例4の幕板の天面側の分解斜視図である。 実施例4の外枠の幕板の平面図である。 実施例4の外枠の幕板の正面図である。 実施例4の外枠の幕板の背面図である。 前面枠セットが取り外された状態で外枠に対して内枠を閉じた状態のパチンコ機の下部側の傾斜リブ箇所を示す一部破断斜視図である。 (a)〜(c)は、内枠が閉じられる際に天板部上の遊技球が乗り上げる様子を示す縦断面図である。 (a)〜(c)は、内枠が閉じられる各様子を示す傾斜リブ箇所の縦断面図である。 前方右上から見た内枠及び外枠の一部破断分解斜視図である。 前方左下から見た内枠及び外枠の一部破断分解斜視図である。 後方右上から見た内枠及び外枠の一部破断分解斜視図である。 後方左下から見た内枠及び外枠の一部破断分解斜視図である。 (a)は実施例4の傾斜リブと許容切欠部との咬合状態を示す平面図、(b)は内枠を閉じる際に幕板の天板部の傾斜リブが内枠の許容切欠部に挿入直前の状態を示す平面図、(c)は傾斜リブと許容切欠部との咬合状態を示す側面図、(d)は内枠が不正に持ち上げられたときの傾斜リブと許容切欠部との咬合状態を示す側面図である。 (a)は実施例5の幕板の天板部での傾斜リブ箇所の部分斜視図、(b)は実施例5の傾斜リブと許容切欠部との咬合状態を示す平面図、(c)は内枠を閉じる際に幕板の天板部の傾斜リブが内枠の許容切欠部に挿入直前の状態を示す平面図である。 (a)は矩形リブと許容切欠部との咬合状態を示す側面図、(b)は内枠が不正に持ち上げられたときの矩形リブと許容切欠部との咬合状態を示す側面図である。(c)は階段状リブと許容切欠部との咬合状態を示す側面図、(d)は内枠が不正に持ち上げられたときの階段状リブと許容切欠部との咬合状態を示す側面図である。 実施例6のパチンコ機の外枠の下部側部分を示す一部破断前方斜視図である。 実施例6の幕板の天面側の分解斜視図である。 実施例6の外枠の幕板の正面図である。 前面枠セットが取り外された状態で外枠に対して内枠を閉じた状態のパチンコ機の下部側の幕板内部通路部箇所を示す一部破断斜視図である。 (a)は、前面枠セットが取り外された状態で外枠に対して内枠を閉じた状態の実施例6のパチンコ機の下部側を示す縦断面図であり、(b)は、(a)において遊技球が存する状態を示す縦断面図である。 実施例7の外枠の幕板の正面図である。 実施例8の外枠の幕板の正面図である。 実施例9の外枠の幕板の正面図である。 実施例9の外枠の幕板の平面図である。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の各種の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
実施例1のパチンコ機を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。図2は、前面枠セット14と内枠12とを開放した状態の実施例1のパチンコ機10の斜視図である。図3は、前面枠セット14を取り外した状態の実施例1のパチンコ機10の正面図である。図4は、実施例1の遊技盤30の正面図である。
図1〜図3に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成し遊技場(ホール)の遊技島に固定される外枠11と、この外枠11の一側部(例えば正面視での左側部)を開閉軸J1として外枠11に対して開閉可能に支持された内枠12(図2,図3参照)と、この内枠12の一側部(例えば正面視での左側部)を開閉軸J2として内枠12に対して開閉自在に取り付けられる前面枠セット14とを備えている。
外枠11は、木製の板材による天板材11a及び底板材11bと、アルミニウム等の軽金属による左板材11c及び右板材11dとで、全体として正面視で矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。本実施の形態では、例えば、外枠11の上下方向の外寸は809mm(内寸771mm)、左右方向の外寸は518mm(内寸500mm)としている。なお、外枠11としては、全ての板材を、樹脂やアルミニウム等の軽金属などにより構成してもよいし、木製としてもよい。
内枠12は、図2,図3に示すように、大別すると、その外形を形成する主要部材としての樹脂ベース12aと、この樹脂ベース12aに背後から取り付けられる遊技盤30(図4参照)とを備えている。また、内枠12は、図2に示すように、樹脂ベース12aの前面側で片開き自在な前面枠セット14を備えている。
内枠12は、図2,図3に示すように、外枠11に対して開閉軸J1で開閉可能に支持されている。具体的には、内枠12は、その正面視で左側上下箇所にそれぞれ設けられた下向きピンを、外枠11の正面視で左側上下箇所にそれぞれ設けられた挿入孔に対して上から挿入することで、開閉可能に軸支されている。このようにすることで、内枠12の外枠11に対する取り付けが簡単であり、開閉に関する寸法マージンも確保できるため、内枠12の開閉の際のきしみ音(ギシギシ音など)が鳴ることが低減でき、内枠12の寸法精度を必要以上に高める必要が無く、寸法精度向上によるコスト高を低減できる。
具体的には、樹脂ベース12aは、正面視で、その外形が略矩形状で、かつ、その略中央箇所を開口中心とする開口部(後述する遊技領域30a(図4参照)と同等の大きさの開口)が形成された板状部材としている。
前面枠セット14は、正面視左側で上下方向の開閉軸J2を軸心にして当該内枠12に対して開閉自在に取り付けられている。言い換えれば、前面枠セット14は、樹脂ベース12aに対して開閉自在である。
遊技盤30(図4参照)は、例えば合板の前面側に釘や各種の入賞部品などが配設されたものであり、その遊技領域30aを樹脂ベース12aの開口部に位置させるようにして当該樹脂ベースの裏面側に着脱自在に取り付けられる。
ここで、もう少し詳細に前面枠セット14について説明する。
前面枠セット14は、図2に示すように、内枠12に対して開閉可能に取り付けられているため、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸J2を軸心にして前方側に開放できる。
前面枠セット14は、図1に示すように、その前面視すると、最下部に位置する下皿ユニット13と、この下皿ユニット13の上側に位置する上皿ユニット21と、この上皿ユニット21の上側に位置するガラス枠部23と、に大別される。これらの下皿ユニット13と上皿ユニット21とガラス枠部23とは、図示省略のベース板体の前面側各箇所にそれぞれ取り付けられて前面枠セット14が構成されている。
下皿ユニット13は、図1に示すように、前面枠セット14の最下部箇所に位置するように、ネジ等の締結具によりベース板体(図示省略)の正面視で最下部箇所に固定されている。この下皿ユニット13は、その前面側に、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18とを備えている。
球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能な窪み空間を備えている。球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜く(排出する)ためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に貯留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して下方向外部に抜くことができる。
遊技球発射ハンドル18は、下皿ユニット13において下皿15よりも右方で手前側に突出して配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置38によって遊技球が後述する遊技盤30の方へ打ち込まれる。遊技球発射装置38は、例えば、遊技球発射ハンドル18と発射装置229(図2参照)などで構成されている。音出力部24は、前面枠セット14の正面視で上部の左右2箇所で、その前面枠セット14の内部あるいは背面箇所に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。
上皿ユニット21は、図1に示すように、前面枠セット14の下部箇所(前述の下皿15の上方位置)に位置するように、ネジ等の締結具によりベース板体(図示省略)の正面視で下部箇所に固定されており、遊技球の受皿としての上皿19を備えている。ここで、上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。
ガラス枠部23は、図1に示すように、上皿ユニット21の上側に形成された窓部101と、この窓部101の周囲に設けられた各種の電飾部とを備えている。
つまり、前面枠セット14には、図1に示すように、上皿ユニット21の上側に位置するガラス枠部23の中央箇所に、遊技盤30の遊技領域30a(図4参照)のほとんどを外部から視認することができるよう略縦長楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、窓部101は、略縦長楕円形状で中央が空洞としており、その空洞部分を略縦長楕円形状等のガラス板137で覆うように、図示省略のガラスユニットが前面枠セット14の裏面側に取り付けられたものである。図示省略のガラスユニットは、二枚のガラス板137を前後方向に近設させて並べた二重ガラス構造としている。なお、窓部101の前記略中央部が直線状になるようにし、ガラス板137もその形状に合わせるようにしてもよい。また、ガラス板137は、ガラスに限定されず、所定の強度がある透明板であればその材質などは問わない。
さらに、ガラス枠部23は、図1に示すように、窓部101の周囲に各種の電飾部(第1電飾部300、第2電飾部302および第3電飾部304)を備えている。つまり、前面枠セット14は、図1に示すように、その前面視した状態で窓部101の周囲で左箇所に、LED等を内蔵した第1電飾部300(左側電飾部)を、窓部101の周囲で右箇所に、LED等を内蔵した第2電飾部302(右側電飾部)を、窓部101の周囲で上箇所に、LED等を内蔵した第3電飾部304(上側電飾部)を備えている。これらの電飾部は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。
本パチンコ機10では、第1電飾部300、第2電飾部302および第3電飾部304は、大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。その他、本パチンコ機10の第1電飾部300および第2電飾部302には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と、所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが備えられている。また、窓部101の周縁で右斜め下箇所には、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓107が設けられている。この小窓107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と返却ボタン122とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示省略のカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード(例えばプリペイドカード)等を挿入口(図示省略)に挿入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニット(図示省略)に挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、貸球操作部120にさらに度数表示部(図示省略)を設けるようにしてもよい。この度数表示部(図示省略)は、カード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニット(図示省略)を介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付される。これにより、カードユニット(図示省略)を用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
遊技盤30は、図4に示すように、正面視で四角形状の合板でその左側上下の両角部が取れたような形状としており、その周縁部(後述するレール51,52の外側部分)が内枠12の樹脂ベース12aの裏側に当接した状態で取り付けられており、この遊技盤30の前面側の略中央部分たる遊技領域30aが樹脂ベースの略楕円形状の図1に示した窓部101(ガラス板137)を通じて前面枠セット14の前方外側から視認可能な状態である。
次に、図4を用いて遊技盤30の構成を説明する。遊技盤30は、一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33(例えば作動チャッカ)、第3の始動口34(例えばスルーゲート)および可変表示装置ユニット35を備えている。これらの一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33、第3の始動口34および可変表示装置ユニット35は、遊技盤30における、ルータ加工によって形成された各貫通穴にそれぞれに配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取り付けられている。一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33に遊技球が入球し、当該入球が後述する図示省略の検出スイッチ(入賞口スイッチ、カウントスイッチ、作動口スイッチ)で検出され、この検出スイッチの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出される。
また、始動入賞装置33は、図4に示すように、上から順に、第1の始動口33a(例えば作動チャッカ)と第2の始動口33b(例えば作動チャッカ)とが上下に配設された単一の入賞装置で構成されている。そして、上部側の第1の始動口33aには図示省略の第1の始動口33a用の作動口スイッチ(通過検出スイッチ)が設けられ、この第1の始動口33aへの入球をその第1の始動口33a用の作動口スイッチ(図示省略)により検出される。また、下部側の第2の始動口33bには図示省略の第2の始動口33b用の作動口スイッチ(通過検出スイッチ)が設けられ、この第2の始動口33bへの入球をその第2の始動口33b用の作動口スイッチ(図示省略)により検出される。すなわち、上部側の第1の始動口33aへの遊技球の入球または下部側の第2の始動口33bへの遊技球の入球のどちらの場合にも、それが始動入賞であることに変わりは無く、それらの入球を個別に検出できる。
その他に、図4に示すように、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内される。遊技盤30の遊技領域30aには、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車37等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示装置ユニット35は、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの入賞をトリガとして、識別情報としての第1図柄(例えば特別図柄)を変動表示する第1図柄表示装置40と、第3の始動口34の通過をトリガとして、第2図柄(例えば普通図柄)を変動表示する第2図柄表示装置41と、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの入賞をトリガとして、第3図柄(例えば装飾図柄)を変動表示する第3図柄表示装置42とを備えている。
第1図柄表示装置40は、例えば、第1の始動口33aへの入球に基づいて変動発光等する複数個(本実施例では2個)の2色発光タイプのLED(発光ダイオード)40a,40bと、このLED40a,40bでの変動表示の保留数を示す、第3図柄表示装置42に画面表示される保留表示部40cと、第2の始動口33bへの入球に基づいて変動発光等する複数個(本実施例では2個)の2色発光タイプのLED(発光ダイオード)40d,40eと、このLED40d,40eでの変動表示の保留数を示す、第3図柄表示装置42に画面表示される保留表示部40fとを備えている。
第1の始動口33aへの入球に基づいて変動発光等するLED40a,40bは、例えば、赤色と青色に発光可能なものである。第1図柄表示装置40は、各LED40a,40bの発光色を交互に変更させることで、第1図柄(本実施例では各LED40a,40bの発光色態様)の変動表示状態を発生させ、例えば、両方のLED40a,40bが赤色発光状態で停止すると確変大当り(特定当り)を示し、両方のLED40a,40bが青色発光状態で停止すると通常大当り(非特定当り)を示し、両方のLED40a,40bが互いに異なる色の発光状態で停止すると外れを示す。
上記と同様に、第2の始動口33bへの入球に基づいて変動発光等するLED40d,40eは、例えば、赤色と青色に発光可能なものである。第1図柄表示装置40は、各LED40d,40eの発光色を交互に変更させることで、第1図柄(本実施例では各LED40d,40eの発光色態様)の変動表示状態を発生させ、例えば、両方のLED40d,40eが赤色発光状態で停止すると確変大当り(特定当り)を示し、両方のLED40d,40eが青色発光状態で停止すると通常大当り(非特定当り)を示し、両方のLED40d,40eが互いに異なる色の発光状態で停止すると外れを示す。
なお、この第1図柄表示装置40として、少なくとも3色以上の発光が可能なタイプの単一のLEDを採用してもよく、各色の発光を交互などに行うようにすることで、第1図柄の変動表示状態を発生させ、LEDが第1の色の発光状態で停止すると確変大当り(特定当り)を示し、LEDが第2の色の発光状態で停止すると通常大当り(非特定当り)を示し、LEDが第3の色の発光状態で停止すると外れを示すようにしてもよい。なお、上述した第1図柄表示装置40が本発明における識別情報変動表示手段に相当する。
第2図柄表示装置41は、第2図柄用としての例えば「○」が描かれた表示部41aと、第2図柄用としての例えば「×」が描かれた表示部41bと、第3図柄表示装置42に画面表示される保留表示部41cとを有し、遊技球が第3の始動口34を通過する毎に例えば表示部41a,41bによる表示図柄(普通図柄)が変動し、その変動表示が所定図柄で停止した場合に下部側の第2の始動口33bが所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。遊技球が第3の始動口34を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留表示部41cにて表示される。なお、表示部41a,41bは、その内部にLED(発光ダイオード)を有しており、このLEDの発光(あるいはランプの点灯)を切り換えることにより変動表示される構成としている。なお、上述した第2図柄表示装置41が本発明における普通識別情報変動表示手段に相当する。
第3図柄表示装置42は、例えば液晶表示装置で構成されており、後述する表示制御装置45により表示内容が制御される。第3図柄表示装置42には、例えば、左、中及び右の3つの装飾図柄列(図示省略)が表示される。各装飾図柄列(図示省略)は複数の装飾図柄によって構成されており、これら装飾図柄が装飾図柄列(図示省略)毎にスクロールされるようにして第3図柄表示装置42に可変表示される。なお本実施の形態では、第3図柄表示装置42(液晶表示装置)は、例えば、11インチサイズの大型の液晶ディスプレイを備える。可変表示装置ユニット35には、正面視した状態で第3図柄表示装置42の表示画面をほぼ囲むようにしてこの第3図柄表示装置42の前方側にセンターフレーム47が配設されている。本実施形態では第3図柄表示装置42としてLCDを採用するが他の種類の画像表示装置(例えば、PDP:プラズマ・ディスプレイ・パネルや、EL:エレクトロ・ルミネッセンス・ディスプレイや、有機ELなど)でもよい。なお、上述した第3図柄表示装置42が本発明における装飾識別情報(図柄)変動表示手段に相当し、上述した表示制御装置45が本発明における表示制御手段に相当する。
図4に示すように、可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態であり、大当りの際に遊技球が入賞しやすい開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動されるものである。このように、大当りの際に可変入賞装置32が開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動される状態は、特定遊技状態(例えば、大当り状態)と呼ばれ、可変入賞装置32に多数の遊技球が入球(入賞)し、その入賞に対して大量の遊技球が賞球払い出しされることから、遊技者にとって有利な遊技状態である。つまり、本実施例のパチンコ機10は、遊技球の投入数(遊技球発射装置38による遊技球の遊技領域30aへの発射数)の方が、遊技球の賞球払出数(一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33、第3の始動口34などへの遊技球の入球に基づく賞球払出数)よりも多い通常遊技状態(遊技球消費状態)と、遊技球の賞球払出数の方が遊技球の投入数よりも多い特定遊技状態(例えば、大当り状態)とに状態変移可能なものである。
より詳しくは、第1の始動口33aに対し遊技球が入賞すると第1図柄表示装置40の2個のLED40a,40bが変動表示され、その変動停止後のLED40a,40bの表示が予め設定した発光態様の組合せとなった場合に特定遊技状態が発生する。例えば、両方のLED40a,40bが赤色発光状態で停止するという発光態様の場合には、確変大当り(特定当り)の特定遊技状態に当選したことを示し、両方のLED40a,40bが青色発光状態で停止するという発光態様の場合には、通常大当り(非特定当り)の特定遊技状態に当選したことを示し、両方のLED40a,40bが互いに異なる色の発光状態で停止するという発光態様の場合には外れ(特定遊技状態に落選したこと)を示す。
上記と同様に、第2の始動口33bに対し遊技球が入賞すると第1図柄表示装置40の2個のLED40d,40eが変動表示され、その変動停止後のLED40d,40eの表示が予め設定した発光態様の組合せとなった場合に特定遊技状態が発生する。例えば、両方のLED40d,40eが赤色発光状態で停止するという発光態様の場合には、確変大当り(特定当り)の特定遊技状態に当選したことを示し、両方のLED40d,40eが青色発光状態で停止するという発光態様の場合には、通常大当り(非特定当り)の特定遊技状態に当選したことを示し、両方のLED40d,40eが互いに異なる色の発光状態で停止するという発光態様の場合には外れ(特定遊技状態に落選したこと)を示す。
そして、可変入賞装置32は、その大入賞口32aが所定の開放状態となり、遊技球が入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよう構成されている。具体的には、当該開放状態についての所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口32aが所定回数(ラウンド数)繰り返し開放される。また、遊技球が第1の始動口33aを通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留表示部40cにて表示される。また、遊技球が第2の始動口33bを通過した回数も最大4回まで保留され、その保留回数が保留表示部40fにて表示される。なお、保留表示部40c,40fは、第3図柄表示装置42の表示画面の一部で保留表示するものとしているが、保留ランプなどを用いて点灯表示するようにしても良い。
また、遊技盤30には、図4に示すように、遊技球発射装置38(図3参照)から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するための複数本のレール51,52が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は複数本のレール51,52の後述する球案内通路49を通じて所定の遊技領域30aに案内される。複数本のレール51,52は長尺状をなすステンレス製の金属帯状部材であり、内外二重に遊技盤30に取り付けられている。内レール51は上方の約1/4ほどを除いて略縦楕円環状に形成されている。外レール52は、一部(主に左側部)が内レール51に向かい合うようにして形成されている。かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51,52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路49が形成されている。なお、球案内通路49は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図4の左上部)には、戻り球防止部材53が取り付けられている。これにより、一旦、内レール51及び外レール52間の球案内通路49から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路49内に戻ってしまうといった事態が防止される。また、遊技盤30が内枠12に取り付けられた状態において、外レール52における、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図4の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)には、内枠12に設けられた返しゴム54(図4に二点鎖線で示す部材)が位置している。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されることになる。外レール52は、長尺状をなすステンレス製の金属帯としているので、遊技球の飛翔をより滑らかなものとする、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくすることができる。なお、図4に破線で示すように、外レール52の先端部から内レール51の右側先端部までは、内枠12に形成された壁部60(図4に破線で示す)が位置することにより、遊技領域30aが仕切られている。
なお、遊技盤30の右下隅部は、図4に示すように、証紙の製造番号(例えば、遊技機の製造業者記号と一連の連続番号とからなる)が表記されている証紙シールS1が貼り付けられた証紙部品70を設けるためのスペースとして活用されている。遊技盤30の右下隅部に、証紙シールS1が貼り付けられた証紙部品70を固定することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
また、内枠12は、図3に示すように、その裏面側に遊技盤30が取り付けられた状態において、遊技盤30の証紙部品70が挿入位置する証紙用開口部71を備えている。なお、この内枠12の証紙用開口部71は、証紙部品70の前面側全体が見える大きさとなっている。
次に、遊技盤30の遊技領域30aについて説明する。遊技領域30aは、図4に示すように、内レール51と外レール52との内周部(内外レール)により略縦長円形状に区画形成されており、特に本実施の形態では、遊技盤30の盤面上に区画される当該遊技領域30aが大きく構成されている。
本実施の形態では、遊技領域30aを、パチンコ機10の正面から見て、内レール51及び外レール52によって囲まれる領域のうち、内外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。従って、遊技領域30aと言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域30aの向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域30aの向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域30aの下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域30aの上側限界位置は外レール52によって特定される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置38には、前面枠セット14の図示省略の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。
次に、パチンコ機10の背面の構成について説明する。図2に示すように、パチンコ機10は、その背面(実際には内枠12及び遊技盤30の背面)において、各種制御装置(図示省略の主制御装置とサブ制御装置など)が上下左右に並べられるようにして又は前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。
続いて、本実施例のパチンコ機10のさらなる特徴部分である幕板310について、図5〜図16を用いて説明する。
図5は、実施例1のパチンコ機10の外枠11の下部側部分を示す一部破断前方斜視図である。図6は、実施例1のパチンコ機10の外枠11の下部側部分を示す一部破断後方斜視図である。図7は、実施例1の幕板310の天面側の分解斜視図である。図8は、実施例1の外枠11の幕板310の平面図である。図9は、実施例1の外枠11の幕板310の正面図である。図10は、実施例1の外枠11の幕板310の背面図である。図11は、前面枠セット14が取り外された状態で外枠11に対して内枠12を閉じた状態のパチンコ機10の下部側を示す部分正面図である。図12は、図11に示したA−A線断面斜視図である。図13(a)は、図11に示したA−A線断面図であり、図13(b)は、遊技球Bが遊技球許容空間350に入った状態を示す断面図である。図14は、図11に示したB−B線断面斜視図である。図15(a)〜(c)は、内枠12が閉じられる各様子を示すB−B線断面図である。図16(a)〜(c)は、内枠12が閉じられる際に天板部330上の遊技球Bが乗り上げる様子を示すB−B線断面図である。
実施例1のパチンコ機10の外枠11は、図5及び図6に示すように、その底板材11b上箇所に、幅方向に亘る幕板310が取り付けられている。
この幕板310は、図5〜図7に示すように、外枠11の底板材11bと左板材11cと右板材11dとの内側空間に嵌合される、上部開口321を備えた有底箱状の本体部320と、この本体部320の上部開口321を塞ぐ天板部330とを備えている。本体部320は、図7に示すように、外枠11の底板材11b上箇所に固定されている。また、天板部330は、図7に示すように、ネジ311によって本体部320の上部開口321を塞ぐようにしてネジ止めされている。
なお、幕板310の本体部320及び天板部330は、例えば樹脂成型品であるが、金属製としてもよい。
また、本体部320の内部には、スピーカ322が配設されており、このスピーカ322からの音声等が本体部320の正面右下箇所に形成された音出力部323から出力され、遊技者にさらなる遊技の音響による臨場感を与えている。この音出力部323は、図示省略の多数の微小孔を備えたものとしており、当該音出力部323から不正具が挿入されないようにしている。
また、内枠12は、図2に示すように、幕板310上で外枠11に対して開閉可能なものである。
内枠12には、図2に示すうように、その背面側に、樹脂ベース12aの開口部に遊技領域30aが位置するようにして遊技盤30が取り付けられるだけでなく、各種制御基板(主制御基板、サブ制御基板、払出制御基板など)や遊技球通路部品などの種々の装置や部品が取り付けられているため、重い物となっている。また、内枠12と幕板310との隙間が全く無い状態にすると、内枠12が開閉軸J1に対して僅かに変形した場合には、開閉の際に擦れて不快音が発生したり、開閉できないことになるため、内枠12と幕板310とに僅かの隙間(例えば1ミリ以下)が事実上必要になる。
さらに、幕板310の天板部330は、図7に示すように、その幅方向及び上方向に延出した、閉状態の内枠12の裏面下部箇所と対向する、不正具の進入を防ぐ進入防止壁部品340が取り付けられている。具体的には、進入防止壁部品340は、図7に示すように、幕板310の天板部330にネジ312によってネジ止めされている。
具体的には、進入防止壁部品340は、図7、図12及び図13に示すように、閉状態の内枠12の裏面下部箇所に対して少なくとも遊技球Bの1個分の奥行き間隔を空けて立設された、幕板310の天板部330の幅方向に延びる奥壁部341と、この奥壁部341の上端が当該パチンコ機10の前方方向(開閉方向の開き方向)に向けて内枠12に対して非接触に突出した、天板部330に対して少なくとも遊技球Bの1個分の高さ間隔を空けた突出上板342とを備えている。
つまり、進入防止壁部品340は、図5、図8、図9、図12及び図13に示すように、内枠12を閉じた状態において、幕板310の天板部330上の遊技球Bが入る遊技球許容空間350を備えている。
具体的には、遊技球許容空間350は、図13(b)に示すように、奥壁部341と突出上板342と幕板310の天板部330とで囲われた空間である。この遊技球許容空間350は、図5に示すように、内枠12等の部品配置の都合上の理由から、天板部330の左端部を除いた幅長さとしている。
幕板310の天板部330は、図7、図12及び図13に示すように、遊技球許容空間350の箇所に、パチンコ機10の前面側に向けて下り傾斜となる傾斜面331を備えている。この傾斜面331の高さは例えば3.5ミリ、傾斜面331の底辺は例えば18.6ミリ、傾斜面331の角度は例えば10.6度としているが、それ以外の値であってもよい。
さらに、天板部330は、図5、図7及び図9に示すように、遊技球許容空間350を区分けする、突出上板342と幕板310の天板部330とを繋ぐ複数個(本実施例では2個)の仕切壁332が、進入防止壁部品340の幅方向で所定の間隔を空けて設けられている。
また、この仕切壁332は、図7及び図9に示すように、内枠12と対向する側である前方側が先細りとなっている。
続いて、幕板310の天板部330の左端部箇所について説明する。
さらに、幕板310の天板部330の左端部箇所には、図5、図7〜図9及び図14に示すように、進入防止壁部品340の手前側箇所に、内枠12を閉じる際において当該天板部330上の遊技球Bが進入防止壁部品340に乗り上がるように当該進入防止壁部品340の上部側途中高さまで上り案内する上り案内傾斜面333を備えている。
また、進入防止壁部品340は、図7、図8、図14及び図15に示すように、その上面左端部箇所で且つ上り案内傾斜面333に近い側の箇所に、当該パチンコ機10の前面側に向けて下り傾斜となる上部傾斜面343を備えている。
具体的には、天板部330の左端部箇所には、図5〜図7及び図14に示すように、コネクタ基板360が取り付けられる取付凹部334を備えている。コネクタ基板360は、図7に示すように、2個のコネクタ部361,362を備えている。左側のコネクタ部361は、サブ制御基板との配線が接続されるものであり、右側のコネクタ部362は、スピーカ322との配線が接続されるものである。この取付凹部334に、コネクタ基板360が挿入された状態で、進入防止壁部品340が天板部330上に取り付けられる。左側のコネクタ部361は、図8に示すように、天板部330の平面視で見え、右側のコネクタ部362は、図10に示すように、幕板310の裏面視で見えている。
左側のコネクタ部361は、サブ制御基板との配線が接続されるものであるため、内枠12を新規品に交換取り付けしたり、内枠12を外枠11から取り外したりする際に、取り外しが必要となるところである。したがって、左側のコネクタ部361は、その接続作業性や接続確実性の観点から見易さを優先するために、図5に示すように、内枠12の開状態で見えるように配置されている。
右側のコネクタ部362は、スピーカ322との配線が接続されるものであるため、一旦接続されたら基本的に取り外しされないものであり、内枠12の交換等の際に無関係なものである。したがって、右側のコネクタ部362は、図5に示すように、裏側に配置して邪魔にならないようにしている。
なお、上述した外枠11が本発明における被取付部品に相当し、上述した幕板310が本発明における第1部材に相当し、上述した内枠12が本発明における第2部材に相当し、上述した天板部330が本発明における天面部に相当し、上述した進入防止壁部品340が本発明における進入防止部に相当し、上述した遊技球許容空間350が本発明における遊技球許容空間350部に相当し、上述した奥壁部341が本発明における立設壁部に相当し、上述した突出上板342が本発明における突出板部に相当し、上述した仕切壁332が本発明における仕切部に相当する。
ここで、内枠12を閉じる際に幕板310の天板部330上で左端以外の箇所に位置する遊技球Bが進入防止壁部品340の遊技球許容空間350に許容(入る)されることについて、図面を用いて説明する。
まず、内枠12を開くあるいは閉じる際に、内枠12等から幕板310の天板部330上に遊技球Bが落下し、天板部330上で左端以外の箇所に遊技球Bが存在することがある。
そして、幕板310の天板部330上で左端以外の箇所に遊技球Bが存在する状態において、内枠12を閉じると、この内枠12によって天板部330上で左端以外の箇所に位置する遊技球Bが後押しされて進入防止壁部品340の方に寄せられる。
このとき、天板部330上で左端以外の箇所に位置する遊技球Bは、内枠12による後押しによって当該天板部330の傾斜面331を上っていき、図5、図12及び図13に示すように、遊技球許容空間350に入った状態となったり、遊技球許容空間350に近づいた状態となる。
続いて、内枠12が完全に外枠11に対して閉じられると、図12及び図13に示すように、内枠12によって後押しされた天板部330上で左端以外の箇所に位置する遊技球Bは、最終的に遊技球許容空間350に入った状態で維持される。
図13(b)に示すように、遊技球許容空間350に許容された遊技球Bは、奥行き方向に移動可能であるため、内枠12及び進入防止壁部品340で挟み込まれた状態とはならない。
また、図13(b)に示すように、内枠12の裏面側下部で進入防止壁部品340と対向する箇所には、かかる内枠12を補強し且つアース接続された金属部材12bが備えられている。また、遊技球許容空間350に許容された遊技球Bは、図13(b)に示すように、傾斜面331上に位置しているため、内枠12が開けられると、この傾斜面331を下っていき、幕板310の天板部330から排出される。
なお、図13(b)に示すように、遊技球許容空間350に入れられた遊技球Bが内枠12の金属部材12bと接触しており、帯電していた遊技球Bの電荷を金属部材12bを通じて放電することができる。
次に、内枠12を閉じる際に幕板310の天板部330上で左端箇所に位置する遊技球Bが進入防止壁部品340に乗り上がることについて、図面を用いて説明する。
まず、内枠12を開くあるいは閉じる際に、内枠12等から幕板310の天板部330上に遊技球Bが落下し、天板部330上で左端箇所に遊技球Bが存在することがある。
そして、幕板310の天板部330上で左端箇所に遊技球Bが存在する状態において、内枠12を閉じると、図16(a)に示すように、この内枠12によって天板部330上で左端箇所に位置する遊技球Bが後押しされて進入防止壁部品340の方に寄せられる。
このとき、天板部330上で左端箇所に位置する遊技球Bは、内枠12による後押しによって当該天板部330の上り案内傾斜面333を上っていき、図16(b)に示すように、進入防止壁部品340上面に乗り上がったり、その乗り上がり勢いで図16(c)の矢印方向に進んで進入防止壁部品340を乗り越えて行くことになる。
続いて、内枠12が完全に外枠11に対して閉じられると、内枠12によって後押しされた天板部330上で左端箇所に位置した遊技球Bが、図16(b)に示すように進入防止壁部品340上面に乗り上がるとともに内枠12の裏面側下部の金属部材12bに当接した状態で維持されたり、図16(c)に矢印で示すように進入防止壁部品340を乗り越えたりする。
進入防止壁部品340上面に乗り上がった遊技球Bは、図16(b)に示すように、その手前側が内枠12の金属部材12bに当接しただけ奥行き方向に移動可能であるため、内枠12及び進入防止壁部品340で挟み込まれた状態とはならない。
また、進入防止壁部品340上面に乗り上がった遊技球Bは、図16(b)に示すように、上部傾斜面343上に位置しているため、内枠12が開けられると、この上部傾斜面343を下っていき、幕板310の天板部330から排出される。
上述したように、本実施例1のパチンコ機10によれば、当該パチンコ機10の外殻を形成し遊技場の遊技島に固定される外枠11と、この外枠11の底板材11b上で幅方向に亘って設けられた幕板310と、この幕板310上で外枠11に対して開閉可能な内枠12と、を備え、幕板310は、その天板部330で幅方向及び上方向に延出した、閉状態の内枠12の裏面下部箇所と対向する、不正具の進入を防ぐ進入防止壁部品340を備え、この進入防止壁部品340は、内枠12を閉じた状態において幕板310の天板部330上の遊技球Bが入る遊技球許容空間350を備えている。
したがって、幕板310の天板部330上に遊技球Bが存する状態において内枠12を閉じたとしても、この遊技球Bは遊技球許容空間350に入るので、内枠12を閉じる際に遊技球Bが当該内枠12と進入防止壁部品340とに挟み込まれることがなく、遊技球Bの挟み込みによって内枠12あるいは進入防止壁部品340が破損することを低減できる。また、内枠12と幕板310の天板部330との隙間から不正具を入れようとしても、進入防止壁部品340によってその進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具の進入を低減できる。
また、内枠12を外枠11に対して閉じた状態において、内枠12と幕板310との間に剛性のある棒状部材を挿入してテコの原理等で内枠12を不正に持ち上げてその隙間に不正具を進入させる不正行為が懸念されるが、内枠12が外枠11に閉じられた状態であるため、当該内枠12の持ち上げ高さは最大で例えば2、3ミリ程度であるのに対して、進入防止壁部品340の遊技球許容空間350は遊技球Bが入る大きさであることから、この進入防止壁部品340の高さは少なくとも遊技球Bの直径(例えば11ミリ)よりも大きくすることができ、内枠12を不正に持ち上げて当該内枠12と幕板310の天板部330との隙間から不正具を入れようとしても、進入防止壁部品340によってその進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具の進入を低減できる。
その結果、内枠12と幕板310との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球Bの挟み込みによる損傷を低減できるパチンコ機10を提供することができる。また、不正行為がされても内枠12と外枠11間に隙間が生じないように内枠12と外枠11との寸法精度を高めることが考えられるが、そうするとコスト高となるばかりでなく、少しでも歪が生じると内枠12の開閉に支障が生じることになる。これに対して、本実施例のパチンコ機10によれば、内枠12と外枠11とにマージンを有していても不正防止できることから、寸法精度を必要以上に高める必要が無く、寸法精度向上によるコスト高を低減できる。
また、幕板310の天板部330における遊技球許容空間350の箇所での傾斜面331は、パチンコ機10の前面側に向けて下り傾斜となっているので、遊技球許容空間350に入った遊技球Bは、内枠12が開けられると、その傾斜面331によってパチンコ機10の前面側に自動的に排出されるため、遊技球許容空間350への遊技球Bの溜まり込みを解消できる。
また、進入防止壁部品340は、閉状態の内枠12の裏面下部箇所に対して少なくとも遊技球Bの1個分の奥行き間隔を空けて立設された、幕板310の天板部330の幅方向に延びる奥壁部341と、この奥壁部341より当該パチンコ機10の前方方向(開閉方向の開き方向)に向けて内枠12に対して非接触に突出した、天板部330に対して少なくとも遊技球Bの1個分の高さ間隔を空けた突出上板342とを備え、遊技球許容空間350は、奥壁部341と突出上板342と幕板310の天板部330とで囲われた空間である。したがって、内枠12が勢いよく閉められたとしても、幕板310の天板部330上の遊技球Bが突出上板342で頭打ちされて遊技球許容空間350に止めることができる。つまり、幕板310の天板部330上の遊技球Bが進入防止壁部品340を飛び越えることがなく、遊技球許容空間350に入った状態とすることができる。また、突出上板342は、奥壁部341の上部で内枠12に向けられているので、この突出上板342の先端と内枠12との間に不正具を進入させることが困難であり、内枠12と幕板310との隙間からの不正具の進入をさらに低減できる。
また、複数個(本実施例では2個)の仕切壁332は、遊技球許容空間350を区分けするとともに、突出上板342と幕板310の天板部330とを繋ぐものであり、進入防止壁部品340の幅方向で所定の間隔を空けて設けられている。したがって、複数個(2個)の仕切壁332によって突出上板342と幕板310の天板部330とが繋がれているので、進入防止壁部品340に大きな力を加えることで当該進入防止壁部品340を撓ませて不正な隙間を作ることを低減できる。
また、仕切壁332は、内枠12と対向する側である前方側が先細りとなっているので、幕板310の天板部330上の遊技球Bが丁度仕切壁332に位置していたとしても、遊技球Bをその先細り部分で左右に振り分けることができ、かかる遊技球Bを仕切壁332と内枠12とで挟み込むことを低減できる。
また、パチンコ機10の外殻を形成し遊技場の遊技島に固定される外枠11と、この外枠11の底板材11b上で幅方向に亘って設けられた幕板310と、この幕板310上で外枠11に対して開閉可能な内枠12と、を備え、幕板310は、閉状態の内枠12の一部が上方に位置される天板部330に対して内枠12の閉鎖方向側であって閉状態の内枠12の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出した進入防止壁部品340を備え、幕板310の天板部330は、進入防止壁部品340の手前側箇所に、内枠12を閉じる際において幕板310の当該天板部330上の遊技球Bが進入防止壁部品340に乗り上がるように当該進入防止壁部品340の上部側途中高さまで上り案内する上り案内傾斜面333を備えている。
したがって、幕板310の天板部330上に遊技球Bが存する状態において内枠12を閉じたとしても、この遊技球Bは上り案内傾斜面333によって進入防止壁部品340の上部側途中高さまで上り案内されて当該進入防止壁部品340に乗り上がるので、内枠12を閉じる際に遊技球Bが当該内枠12と進入防止壁部品340とに挟み込まれることがなく、遊技球Bの挟み込みによって内枠12あるいは進入防止壁部品340が破損することを低減できる。また、内枠12と幕板310との隙間から不正具を入れようとしても、不正具が幕板310の天板部330の上り案内傾斜面333に沿って進入防止壁部品340の上部側途中高さまで案内されるに止まり、不正具の先端が進入防止壁部品340の上部側途中高さ箇所で当るため、進入防止壁部品340によってその進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具の進入を低減できる。
また、内枠12を外枠11に対して閉じた状態において、内枠12と幕板310との間に剛性のある棒状部材を挿入してテコの原理等で内枠12を不正に持ち上げてその隙間に不正具を進入させる不正行為が懸念されるが、内枠12が外枠11に閉じられた状態であるため、当該内枠12の持ち上げ高さは最大で例えば2、3ミリ程度であるのに対して、幕板310の天板部330上に上り案内傾斜面333を設けることで進入防止壁部品340の高さを遊技球Bの直径(例えば11ミリ)などとすることもでき、内枠12を不正に持ち上げて当該内枠12と幕板310との隙間から不正具を入れようとしても、進入防止壁部品340の上部側によってその進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具の進入を低減できる。
その結果、内枠12と幕板310との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球Bの挟み込みによる損傷を低減できるパチンコ機10を提供することができる。また、不正行為がされても内枠12と外枠11間に隙間が生じないように内枠12と外枠11との寸法精度を高めることが考えられるが、そうするとコスト高となるばかりでなく、少しでも歪が生じると内枠12の開閉に支障が生じることになる。これに対して、本実施例のパチンコ機10によれば、内枠12と外枠11とにマージンを有していても不正防止できることから、寸法精度を必要以上に高める必要が無く、寸法精度向上によるコスト高を低減できる。
また、進入防止壁部品340は、その上面で上り案内傾斜面333に近い側の箇所に、当該パチンコ機10の前面側に向けて下り傾斜となる上部傾斜面343を備えているので、進入防止壁部品340に乗り上げた遊技球Bは、内枠12が開けられると、その上部傾斜面343によってパチンコ機10前面側に自動的に排出されるため、進入防止壁部品340の上面への遊技球Bの溜まり込みを解消できる。
次に、実施例2のパチンコ機10について、図17及び図18を用いて説明する。図17(a)は、前面枠セット14が取り外された状態で外枠11に対して内枠12を閉じた状態の実施例2のパチンコ機10の下部側を示す縦断面図であり、図17(b)は、図17(a)において遊技球Bが存する状態を示す縦断面図である。図18は、実施例2のパチンコ機10の外枠11の下部側部分を示す一部破断前方斜視図である。
前述した実施例1では、進入防止壁部品340は遊技球許容空間350を備えものとしていたが、実施例2では、進入防止壁部品340に替えて、内枠12の裏面側下部箇所に遊技球許容空間350を形成するための切欠部370を備えている点が、前述の実施例1とは異なっている。
内枠12は、図17に示すように、その裏面下部箇所で進入防止壁部品340と対向する箇所に、少なくとも遊技球Bの1個分の奥行き深さ及び高さで切り欠かれた、幕板310の幅方向に亘る切欠部370を備えている。
実施例2の進入防止壁部品340は、図18に示すように、突出上板342を存しないものである。図17に示すように、遊技球許容空間350は、切欠部370と幕板310とで囲われた空間である。
また、進入防止壁部品340は、図17に示すように、その高さが切欠部370よりも高くなっている。
進入防止壁部品340には、図18に示すように、その幅方向で所定の間隔を空けて複数個の仕切壁332が設けられている。この複数個(2個)の仕切壁332は、図18に示すように、遊技球許容空間350を区分けするとともに、進入防止壁部品340と幕板310の天板部330とを繋ぐものである。
仕切壁332は、図18に示すように、内枠12と対向する側である前方側が先細りとなっている。
上述したように、本実施例2のパチンコ機10によれば、内枠12は、その裏面下部箇所で進入防止壁部品340と対向する箇所に、少なくとも遊技球Bの1個分の奥行き深さ及び高さで切り欠かれた、幕板310の幅方向に亘る切欠部370を備え、遊技球許容空間350は、切欠部370と幕板310とで囲われた空間であり、進入防止壁部品340は、切欠部370よりも高くなっている。したがって、内枠12が勢いよく閉められたとしても、幕板310の天板部330上の遊技球Bが内枠12の切欠部370の内側上部箇所で頭打ちされて遊技球許容空間350に止めることができる。つまり、幕板310の天板部330上の遊技球Bが進入防止壁部品340を飛び越えることがなく、遊技球許容空間350に入った状態とすることができる。
また、複数個(2個)の仕切壁332は、遊技球許容空間350を区分けするとともに、当該進入防止壁部品340と幕板310の天板部330とを繋ぐものであり、進入防止壁部品340の幅方向で所定の間隔を空けて複数個(2個)の仕切壁332が設けられている。したがって、複数個(2個)の仕切壁332によって進入防止壁部品340と幕板310の天板部330とが繋がれているので、進入防止壁部品340に大きな力を加えることで当該進入防止壁部品340を撓ませて不正な隙間を作ることを低減できる。
また、仕切壁332は、内枠12と対向する側である前方側が先細りとなっているので、幕板310の天板部330上の遊技球Bが丁度仕切壁332に位置していたとしても、遊技球Bをその先細り部分で左右に振り分けることができ、かかる遊技球Bを仕切壁332と内枠12とで挟み込むことを低減できる。
次に、実施例3のパチンコ機10について、図19を用いて説明する。図19(a)は、幕板310の天板部330上の進入防止壁部品340の左端箇所部分の縦断面図であり、図19(b)は、図19(a)での内枠12と幕板310との間から薄板状の不正具Tを進入させようとしている状態を示す縦断面図である。
実施例3の進入防止壁部品340の左端箇所部分には、凹部344が形成されている点が前述の実施例1及び2とは異なっている。
図19(a)に示すように、進入防止壁部品340の左端箇所は、その上部側で上り案内傾斜面333に近い方の面箇所に、その横幅方向に延びた凹部344を備えている。
この凹部344は、図19(a)に示すように、遊技球Bの半径よりも小さい細隙である。
なお、上述した凹部344が本発明における窪み部に相当する。
上述したように、本実施例3のパチンコ機10によれば、進入防止壁部品340は、その上部側で、且つ、上り案内傾斜面333に近い方の面箇所に、その横幅方向に延びた凹部344を備えているので、内枠12と幕板310との隙間から不正具Tを入れようとしても、その不正具Tの先端が進入防止壁部品340の上部側の凹部344に嵌ってそれ以上進入できないことから、その進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具Tの進入を低減できる。
また、進入防止壁部品340の凹部344は、遊技球Bの半径よりも小さい細隙であるので、遊技球Bが進入防止壁部品340に乗り上がる際に障害とならないし、薄板状の不正具Tを内枠12と幕板310との隙間から入れようとしても、その不正具Tの先端が進入防止壁部品340の上部側の細隙に嵌ってそれ以上進入できないことから、その進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具Tの進入を低減できる。
次に、実施例4のパチンコ機10について、図20〜図32を用いて説明する。図20は、実施例4のパチンコ機10の外枠11の下部側部分を示す一部破断前方斜視図である。図21は、実施例4の幕板310の天面側の分解斜視図である。図22は、実施例4の外枠11の幕板310の平面図である。図23は、実施例4の外枠11の幕板310の正面図である。図24は、実施例4の外枠11の幕板310の背面図である。図25は、前面枠セット14が取り外された状態で外枠11に対して内枠12を閉じた状態のパチンコ機10の下部側の傾斜リブ335の箇所を示す一部破断斜視図である。図26(a)〜(c)は、内枠12が閉じられる際に天板部330上の遊技球Bが乗り上げる様子を示す縦断面図である。図27(a)〜(c)は、内枠12が閉じられる各様子を示す傾斜リブ335の箇所の縦断面図である。図28は、前方右上から見た内枠12及び外枠11の一部破断分解斜視図である。図29は、前方左下から見た内枠12及び外枠11の一部破断分解斜視図である。図30は、後方右上から見た内枠12及び外枠11の一部破断分解斜視図である。図31は、後方左下から見た内枠12及び外枠11の一部破断分解斜視図である。図32(a)は実施例4の傾斜リブ335と許容切欠部380との咬合状態を示す平面図であり、図32(b)は内枠12を閉じる際に幕板310の天板部330の傾斜リブ335が内枠12の許容切欠部380に挿入直前の状態を示す平面図であり、図32(c)は実施例4の傾斜リブ335と許容切欠部380との咬合状態を示す側面図であり、図32(d)は内枠12が不正に持ち上げられたときの傾斜リブ335と許容切欠部380との咬合状態を示す側面図である。
実施例4の幕板310は、実施例1の幕板310の上り案内傾斜面333に替えて、図20に示すように傾斜リブ335を備えるとともに、図31に示すように内枠12の裏面下部側に許容切欠部380を備えている点が前述の実施例1とは異なっている。
なお実施例4では、前述の実施例1と同様の構成についてはその説明を省略し、傾斜リブ335や許容切欠部380など前述の実施例1とは異なる構成等について、以下に詳細に説明する。
幕板310は、図20に示すように、その天板部330の左端箇所で、且つ、進入防止壁部品340の内枠12側の箇所に、当該内枠12側に突出した傾斜リブ335が複数個(本実施例では、例えば、6個)幅方向に並設されている。
傾斜リブ335は、図20及び図32(a),(b)に示すように、内枠12側に向けて下り傾斜となるものである。
傾斜リブ335は、図26に示すように、内枠12を閉じる際において、幕板310の天板部330上の遊技球Bが進入防止壁部品340に乗り上がるように上り案内するものである。
この6個の傾斜リブ335は、図32(b)に示すように、遊技球Bの直径以下の間隔を空けて並設されている。また、傾斜リブ335は、図23に示すように、その高さは例えば遊技球Bの3/4程度(8ミリ程度)であり、その横幅は例えば遊技球Bの1/4程度(3ミリ程度)である。
また、内枠12は、図29〜図31に示すように、その裏面下部箇所に、傾斜リブ335が挿入可能な許容切欠部380が幅方向に複数個(本実施例では、例えば、6個)形成されている。
この6個の許容切欠部380は、図32(a),(b)に示すように、傾斜リブ335の横幅よりも大きく且つ遊技球Bの直径以下の間隔を空けて並べて形成されている。
また、許容切欠部380は、図31及び図32(c)に示すように、その切欠き深さは最大で例えば遊技球Bの3/4程度(8ミリ程度)であり、その切欠き横幅は例えば傾斜リブ335の横幅(遊技球Bの1/4程度(3ミリ程度))よりも大きく遊技球Bの直径よりも小さい範囲内の大きさ(本実施例では、例えば7ミリ程度)である。
図27(c)及び図32(a)に示すように、内枠12を外枠11に閉じた状態において、内枠12の複数個(6個)の許容切欠部380と、幕板310の複数個(6個)の傾斜リブ335とが咬合している。
なお、図25の拡大図は、傾斜リブ335及び許容切欠部380の箇所を縦断面した図であるため、平面視円弧状の傾斜リブ335の一部と、その傾斜リブ335が挿入された状態の許容切欠部380の一部とが現れている。
また、図2に示すように、内枠12は外枠11に対して開閉軸J1を回動中心として回動して開閉するため、各傾斜リブ335は、図32(a),(b)に示すように、平面視で緩やかな円弧状となっており、内枠12の許容切欠部380も平面視円弧状の傾斜リブ335が挿入可能に横断面平面視で円弧状となっている。
なお、上述した傾斜リブ335が本発明における突出部及び傾斜突出部に相当し、上述した許容切欠部380が本発明における挿入部に相当する。
ここで、内枠12を閉じる際に幕板310の天板部330上で左端箇所に位置する遊技球Bが傾斜リブ335によって進入防止壁部品340に乗り上がることについて、図面を用いて説明する。
まず、内枠12を開くあるいは閉じる際に、内枠12等から幕板310の天板部330上に遊技球Bが落下し、天板部330上で左端箇所(傾斜リブ335の前方箇所)に遊技球Bが存在することがある。
そして、幕板310の天板部330上で左端箇所(傾斜リブ335の前方箇所)に遊技球Bが存在する状態において、内枠12を閉じると、図26(a)に示すように、この内枠12によって天板部330上で左端箇所(傾斜リブ335の前方箇所)に位置する遊技球Bが後押しされて進入防止壁部品340の方に寄せられて、傾斜リブ335の下流側に位置する。
このとき、天板部330上で左端箇所に位置する遊技球Bは、図26(b)に示すように、内枠12による後押しによって当該天板部330の傾斜リブ335を上っていき、図26(c)に示すように、進入防止壁部品340上面に乗り上がったり、その乗り上がり勢いで図26(c)の矢印方向に進んで進入防止壁部品340を乗り越えて行くことになる。
続いて、内枠12が完全に外枠11に対して閉じられると、内枠12によって後押しされた天板部330上で左端箇所に位置した遊技球Bが、図26(b)に示すように進入防止壁部品340上面に乗り上がるとともに内枠12の裏面側下部に当接した状態で維持されたり、図26(c)に矢印で示すように進入防止壁部品340を乗り越えたりする。
進入防止壁部品340上面に乗り上がった遊技球Bは、図26(c)に示すように、その手前側が内枠12の裏面側下部に当接しただけ奥行き方向に移動可能であるため、内枠12及び進入防止壁部品340で挟み込まれた状態とはならない。
また、進入防止壁部品340上面に乗り上がった遊技球Bは、図26(c)に示すように、上部傾斜面343上に位置しているため、内枠12が開けられると、この上部傾斜面343を下っていき、幕板310の天板部330から排出される。
上述したように、本実施例4のパチンコ機10によれば、パチンコ機10の外殻を形成し遊技場(ホール)の遊技島に固定される外枠11と、この外枠11の底部上で幅方向に亘って設けられた幕板310と、この幕板310上で外枠11に対して開閉可能な内枠12と、を備え、幕板310は、閉状態の内枠12の一部が上方に位置される天板部330に対して内枠12の閉鎖方向側であって閉状態の内枠12の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出した進入防止壁部品340を備え、さらに、幕板310は、その天板部330で進入防止壁部品340の開き方向側の箇所に、当該開閉軸J1方向に突出しかつ開閉方向に延出した傾斜リブ335が複数個(6個)幅方向に並設されており、この傾斜リブ335は、内枠12を閉じる際において幕板310の天板部330上の遊技球Bが進入防止壁部品340に乗り上がるように上り案内するものであり、内枠12は、その裏面下部箇所に、傾斜リブ335が挿入可能な許容切欠部380が幅方向に複数個形成されており、内枠12を外枠11に閉じた状態において、当該内枠12の複数個(6個)の許容切欠部380と幕板310の複数個の傾斜リブ335とが咬合している。
したがって、幕板310の天板部330上に遊技球Bが存する状態において内枠12を閉じたとしても、この遊技球Bは傾斜リブ335によって上り案内されて進入防止壁部品340に乗り上がるので、内枠12を閉じる際に遊技球Bが当該内枠12と進入防止壁部品340とに挟み込まれることがなく、遊技球Bの挟み込みによって内枠12あるいは進入防止壁部品340が破損することを低減できる。また、内枠12と幕板310の天板部330との隙間から不正具を入れようとしても、内枠12を外枠11に閉じた状態において、内枠12の複数個の許容切欠部380と幕板310の複数個の傾斜リブ335との咬合によって、不正具の進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具の進入を低減できる。
また、内枠12を外枠11に対して閉じた状態(図32(c)参照)において、内枠12と幕板310との間に剛性のある棒状部材を挿入してテコの原理等で内枠12を不正に持ち上げてその隙間に不正具を進入させる不正行為が懸念されるが、内枠12が外枠11に閉じられた状態であるため、当該内枠12の持ち上げ高さは最大で例えば2、3ミリ程度であるのに対して、幕板310の天板部330上の遊技球Bが傾斜リブ335によって上り案内されることから、この進入防止壁部品340の高さは少なくとも遊技球Bの半径(例えば6ミリ)程度とすることができ、図32(d)に示すように、内枠12を不正に持ち上げて当該内枠12と幕板310の天板部330との隙間から不正具Tを入れようとしても、内枠12の複数個の許容切欠部380と幕板310の複数個の傾斜リブ335との咬合状態が保たれているので、その咬合によって不正具Tの進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具Tの進入を低減できる。その結果、内枠12(例えば可動枠)と幕板310との隙間からの不正具Tの進入を低減できるとともに、遊技球Bの挟み込みによる損傷を低減できるパチンコ機10を提供することができる。
また、複数個の傾斜リブ335は、遊技球Bの直径以下の間隔を空けて並設されているので、内枠12を閉じる際に幕板310の天板部330上の遊技球Bが、隣接する傾斜リブ335の間に入り込むことがなく、確実に傾斜リブ335によって進入防止壁部品340に乗り上がるように上り案内でき、内枠12を閉じる際に遊技球Bが当該内枠12と進入防止壁部品340とに挟み込まれることがなく、遊技球Bの挟み込みによって内枠12あるいは進入防止壁部品340が破損することを低減できる。
また、傾斜リブ335は、前記内枠12側に向けて下り傾斜となる傾斜傾斜リブ335であるので、内枠12を閉じる際に幕板310の天板部330上の遊技球Bが傾斜傾斜リブ335によって進入防止壁部品340に乗り上がるように上り案内でき、内枠12を閉じる際に遊技球Bが当該内枠12と進入防止壁部品340とに挟み込まれることがなく、遊技球Bの挟み込みによって内枠12あるいは進入防止壁部品340が破損することを低減できる。
次に、実施例5のパチンコ機10について、図33を用いて説明する。図33(a)は実施例5の幕板310の天板部330での傾斜リブ335箇所の部分斜視図、図33(b)は実施例5の傾斜リブ335と許容切欠部380との咬合状態を示す平面図、図33(c)は内枠12を閉じる際に幕板310の天板部330の傾斜リブ335が内枠12の許容切欠部380に挿入直前の状態を示す平面図である。
実施例5の幕板310は、図33に示すように傾斜リブ335のその突出方向前方箇所に、遊技球Bを位置させる球捕獲窪み部336を備えている点が前述の実施例4とは異なっている。
なお実施例5では、前述の実施例4と同様の構成についてはその説明を省略し、球捕獲窪み部336の構成等について以下に詳細に説明する。
幕板310は、図33に示すように、傾斜リブ335のその突出方向前方箇所に、遊技球Bを位置させる球捕獲窪み部336を備えている。この球捕獲窪み部336は、図33に示すように、逆円錐状に窪んだ穴としているが、他の形状の穴としてもよいし、傾斜リブ335の前方箇所を波型の谷部が位置するようにしてもよい。
内枠12の許容切欠部380は、内枠12を閉じる際において、図33(c)に示すように、球捕獲窪み部336で位置させた遊技球Bを当該内枠12の裏面側の両角部で二点支持する。
なお、上述した球捕獲窪み部336が本発明における遊技球保持手段に相当する。
上述したように、本実施例5のパチンコ機10によれば、球捕獲窪み部336は、幕板310の天板部330での傾斜リブ335の突出方向前方箇所に、遊技球Bを位置させるので、内枠12を閉じる際に遊技球Bが確実に傾斜リブ335を上らせることができ、遊技球Bを確実に進入防止壁部品340に乗り上がらせることができる。よって、内枠12を閉じる際に遊技球Bが当該内枠12と進入防止壁部品340とに挟み込まれることがなく、遊技球Bの挟み込みによって内枠12あるいは進入防止壁部品340が破損することを低減できる。
また、内枠12の許容切欠部380は、内枠12を閉じる際において、球捕獲窪み部336で位置させた遊技球Bを当該内枠12の裏面側の両角部で二点支持するので、内枠12を閉じる際に遊技球Bを確実に傾斜リブ335を上らせるように支持することができ、遊技球Bを確実に進入防止壁部品340に乗り上がらせることができる。よって、内枠12を閉じる際に遊技球Bが当該内枠12と進入防止壁部品340とに挟み込まれることがなく、遊技球Bの挟み込みによって内枠12あるいは進入防止壁部品340が破損することを低減できる。
なお、上述した実施例4及び5では、図32及び図33に示すように傾斜リブ335を採用しているが、図34(a),(b)に示すように矩形状リブ337を採用してもよいし、図34(c),(d)に示すように必要であれば階段状リブ338としてもよい。
次に、実施例6のパチンコ機10について、図35〜図39を用いて説明する。図35は、実施例6のパチンコ機10の外枠11の下部側部分を示す一部破断前方斜視図である。図36は、実施例6の幕板310の天面側の分解斜視図である。図37は、実施例6の外枠11の幕板310の正面図である。図38は、前面枠セット14が取り外された状態で外枠11に対して内枠12を閉じた状態のパチンコ機10の下部側の幕板内部通路部390箇所を示す一部破断斜視図である。図39(a)は、前面枠セット14が取り外された状態で外枠11に対して内枠12を閉じた状態の実施例6のパチンコ機10の下部側を示す縦断面図であり、(b)は、(a)において遊技球Bが存する状態を示す縦断面図である。
実施例6の幕板310には、幕板内部通路部390が設けられている点等が前述の実施例1〜5とは異なっている。
幕板310は、図35〜図37に示すように、天板部330での進入防止壁部品340の手前側箇所に形成された、当該幕板310上の遊技球Bが入球する入口部391と、前面側に形成された、遊技球Bが排出される排出口392と、当該幕板310の内部に形成され、入口部391と排出口392とを結び遊技球Bを案内する幕板内部通路部390と、を備えている。
また、幕板310は、図35〜図37に示すように、その前面側に、排出口392から排出された遊技球Bを貯留する幕板用皿部396を備えている。幕板用皿部396は、図35に示すように、上部が開口した有底箱状としている。また、幕板用皿部396の底部に、遊技球Bを排出する図示省略の開閉口を備えるようにし、この開閉口(図示省略)を開状態とすることで遊技球Bを下方向に排出することができる。
具体的には、天板部330は、図36に示すように、その底側に幕板内部通路部390を備えており、進入防止壁部品340による遊技球許容空間350内での左端箇所、各仕切壁332の右側箇所の合計3箇所に入口部391が形成されている。
幕板内部通路部390は、図35〜図37に示すように、各入口部391から下方向にそれぞれに延びる各下方向通路393と、これらの下方向通路393の下流側で連通し且つ左端の下方向通路393に下り傾斜した横方向通路394と、左端の下方向通路393の下流側に連通し且つ前方向に下り傾斜して排出口392に連通した前方向通路395とを備えている。
例えば、図37に示すように、右端の入口部391に入球した遊技球Bは、下方向通路393、横方向通路394、前方向通路395を通って排出口392から幕板用皿部396に排出される。また、図37に示すように、左端の入口部391に入球した遊技球Bは、下方向通路393、前方向通路395を通って排出口392から幕板用皿部396に排出される。
なお、幕板内部通路部390は、その断面を、遊技球Bの直径よりも大きい円形としているが、四角形など種々の形状を採用してもよい。
なお、上述した幕板内部通路部390が本発明における幕板内部案内通路に相当し、上述した幕板用皿部396が本発明における貯留部に相当する。
ここで、内枠12を閉じる際に幕板310の天板部330上で左端以外の箇所に位置する遊技球Bが進入防止壁部品340の遊技球許容空間350に許容(入る)され、幕板内部通路部390を通って幕板用皿部396に案内されることについて、図面を用いて説明する。
まず、内枠12を開くあるいは閉じる際に、内枠12等から幕板310の天板部330上に遊技球Bが落下し、天板部330上で左端以外の箇所に遊技球Bが存在することがある。
そして、幕板310の天板部330上で左端以外の箇所に遊技球Bが存在する状態において、内枠12を閉じると、この内枠12によって天板部330上で左端以外の箇所に位置する遊技球Bが後押しされて進入防止壁部品340の方に寄せられる。
このとき、天板部330上で左端以外の箇所に位置する遊技球Bは、内枠12による後押しによって当該天板部330の傾斜面331を上っていき、遊技球許容空間350に入った状態(図38及び図39(b)参照)となったり、遊技球許容空間350に近づいた状態となる。
続いて、内枠12が完全に外枠11に対して閉じられると、図38及び図39(b)に示すように、内枠12によって後押しされた天板部330上で左端以外の箇所に位置する遊技球Bは、最終的に遊技球許容空間350に入った状態となる。
そして、遊技球許容空間350に許容された遊技球Bが、天板部330の入口部391に入球すると、図38及び図39(b)に二点鎖線矢印で示すように、幕板内部通路部390を通って幕板310の前面側の幕板用皿部396に案内される。
したがって、遊技球許容空間350に許容されて、天板部330の入口部391に入球した遊技球Bは、幕板内部通路部390を通って幕板310の前面側の幕板用皿部396に案内されるため、内枠12及び進入防止壁部品340で挟み込まれた状態とはならない。
なお、入口部391に入球せずに遊技球許容空間350に許容されたままの遊技球Bは、前述の実施例1で説明したように、奥行き方向に移動可能であるため、内枠12及び進入防止壁部品340で挟み込まれた状態とはならない。
上述したように、本実施例6のパチンコ機10によれば、幕板310は、天板部330での進入防止壁部品340の手前側箇所に形成された、当該幕板310上の遊技球Bが入球する入口部391と、前面側に形成された、遊技球Bが排出される排出口392と、当該幕板310の内部に形成され、入口部391と排出口392とを結び遊技球Bを案内する幕板内部通路部390と、を備えている。
したがって、幕板310の天板部330上に遊技球Bが存する状態において内枠12を閉じたとしても、この遊技球Bは天板部330の入口部391に入球し幕板内部通路部390を通じて前面側の排出口392から排出されるので、内枠12を閉じる際に遊技球Bが当該内枠12と進入防止壁部品340とに挟み込まれることがなく、遊技球Bの挟み込みによって内枠12あるいは進入防止壁部品340が破損することを低減できる。また、内枠12と幕板310の天板部330との隙間から不正具Tを入れようとしても、進入防止壁部品340によってその進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具Tの進入を低減できる。
また仮に、不正具Tが幕板310の前面側の排出口392から挿入されたとしても、内枠12の底部に当りその進入が低減されるし、当該幕板310の天板部330の進入防止壁部品340の手前側に位置するだけであり、その進入を進入防止壁部品340で阻むことができる。
また、内枠12を外枠11に対して閉じた状態において、内枠12と幕板310との間に剛性のある棒状部材を挿入してテコの原理等で内枠12を不正に持ち上げてその隙間に不正具Tを進入させる不正行為が懸念されるが、内枠12が外枠11に閉じられた状態であるため、当該内枠12の持ち上げ高さは最大で例えば2、3ミリ程度であるのに対して、進入防止壁部品340の遊技球許容空間部は遊技球Bが入る大きさであることから、この進入防止壁部品340の高さは少なくとも遊技球Bの直径(例えば11ミリ)よりも大きくすることができ、内枠12を不正に持ち上げて当該内枠12と幕板310の天板部330との隙間から不正具Tを入れようとしても、進入防止壁部品340によってその進入を阻むことができ、内枠12と幕板310との隙間からの不正具Tの進入を低減できる。その結果、内枠12(例えば可動枠)と幕板310との隙間からの不正具Tの進入を低減できるとともに、遊技球Bの挟み込みによる損傷を低減できるパチンコ機10を提供することができる。
また、幕板310は、その前面側に、排出口392から排出された遊技球Bを貯留する幕板用皿部396を備えているので、排出された遊技球Bを散らばることなく収集でき、パチンコ機10の背面側や島設備に遊技球Bが散らばることを低減できる。
次に、実施例7のパチンコ機10について、図40を用いて説明する。図40は、実施例7の外枠11の幕板310の正面図である。
実施例7の遊技球許容空間350は、その底面部(天板部330)が入口部391に連通されるとともに当該入口部391に向かって下り傾斜となっている点が前述の実施例6とは異なっている。
つまり、図40に示すように、天板部330の平面視で進入防止壁部品340が重なる箇所には、入口部391に向かって下り傾斜する下り傾斜面339を備えており、遊技球Bがこの下り傾斜面339で入口部391に案内される。
上述したように、本実施例7のパチンコ機10によれば、遊技球許容空間350は、その底面部(天板部330)が入口部391に連通されるとともに当該入口部391に向かって下り傾斜となっている下り傾斜面339を備えているので、遊技球許容空間350に入った遊技球Bは、遊技球許容空間350の天板部330の下り傾斜面339で入口部391に案内され、幕板内部通路部390を通じて幕板310の前面側の排出口392から幕板用皿部396に排出され、排出口392からの遊技球Bが幕板用皿部396に貯留され、排出された遊技球Bを散らばることなく収集できる。
次に、実施例8のパチンコ機10について、図41を用いて説明する。図41は、実施例8の外枠11の幕板310の正面図である。
実施例8の幕板310は、天板部330での進入防止壁部品340の手前側箇所に当該天板部330の横幅方向に形成された、少なくとも遊技球Bの直径以上の窪み深さを有する遊技球案内窪み通路398を備えている点と、この遊技球案内窪み通路398は、入口部391に連通され、且つ、入口部391に向かって下り傾斜となっている点が前述の実施例6,7とは異なっている。
つまり、実施例8の幕板310は、図41に示すように、天板部330での進入防止壁部品340の手前側箇所に当該天板部330の横幅方向に形成された、少なくとも遊技球Bの直径以上の窪み深さを有する遊技球案内窪み通路398を備えている。
また、遊技球案内窪み通路398は、入口部391に連通され、且つ、入口部391に向かって下り傾斜となっており、遊技球Bがこの遊技球案内窪み通路398で入口部391に案内される。
上述したように、本実施例8のパチンコ機10によれば、幕板310は、天板部330での進入防止壁部品340の手前側箇所に当該天板部330の横幅方向に形成された、少なくとも遊技球Bの直径以上の窪み深さを有する遊技球案内窪み通路398を備え、この遊技球案内窪み通路398は、入口部391に連通され、且つ、入口部391に向かって下り傾斜となっている。したがって、幕板310の天板部330上に遊技球Bが存する状態において内扉12を閉じたとしても、その天板部330上の遊技球Bが内扉12で後押しされて遊技球案内窪み通路398に嵌り、内枠12と進入防止壁部品340との間に位置しなくなるので、内枠12を閉じる際に遊技球Bが当該内枠12と進入防止壁部品340とに挟み込まれることがなく、遊技球Bの挟み込みによって内枠12あるいは進入防止壁部品340が破損することを低減できる。また、遊技球案内窪み通路398に嵌った遊技球Bは、その下り傾斜によって入口部391に案内され、幕板内部通路部390を通じて幕板310の前面側の排出口392から幕板用皿部396に排出され、排出口392からの遊技球が幕板用皿部396に貯留され、排出された遊技球を散らばることなく収集できる。
次に、実施例9のパチンコ機10について、図42及び図43を用いて説明する。図42は、実施例9の外枠11の幕板310の正面図である。図43は、実施例9の外枠11の幕板310の平面図である。
実施例9の幕板内部通路部390は、入口部391からの遊技球Bの案内方向を第1方向(本実施例では横方向)からそれとは異なる第2方向(本実施例では前方向)に変更して流下させる流下方向変更通路397を備えている点、この流下方向変更通路397は、第2方向(前方向)の上流端をその上流方向に延出した延出空間397aを備えている点、及び、延出空間397aは、不正具Tの進入を検出する接触検出センサ397bを備えている点が前述の実施例6〜8とは異なっている。
具体的には、実施例9の流下方向変更通路397は、図42及び図43に示すように、左端の入口部391の下方向通路393より左側の横方向通路394と、この横方向通路394の下流側に連通して前方向に流下する前方向通路395とからなる。
また、前方向通路395は、図42及び図43に示すように、第2方向(前方向)の上流端をその上流方向に延出した延出空間397aを備えている。
この延出空間397aは、遊技球Bの直径よりも小さい大きさの窪み空間である。
延出空間397aに設けられた接触検出センサ397bは、不正具Tの進入を検出するものであり、本実施例では例えば不正具Tが接触するとその接触が検出されるセンサである。
なお、接触検出センサ397b以外にも、不正具Tの接触を検出する検出スイッチや、不正具Tによる押圧を検出する押圧検出センサなどが挙げられ、延出空間397aへの不正具Tの進入を検出することができるものであれば、接触式に限らず、非接触センサ(光センサや近接センサ等)を採用してもよい。
例えば、不正行為者が不正に幕板の排出口392から不正具Tを進入させる場合には、不正具Tを手探りで見えない状態で前方向通路395を遡って挿入していき、この不正具Tの先端が延出空間397aに到達して接触検出センサ397bに接触する。
接触検出センサ397bでの接触検出信号は、例えばパチンコ機10の図示省略の主制御基板に出力され、図示省略のホール側コンピュータに不正行為検出信号として出力され、ホール側コンピュータに警告表示(あるいは警告音出力)され、ホール関係者を直ちに該当パチンコ機10に向かわせることができ、不正行為を発見することができる。
なお、上述した流下方向変更通路397が本発明における流下方向変更通路397部に相当し、上述した延出空間397aが本発明における延出空間部に相当し、上述した接触検出センサ397bが本発明における検出手段に相当する。
上述したように、本実施例9のパチンコ機10によれば、幕板内部通路部390は、入口部391からの遊技球Bの案内方向を第1方向(本実施例では横方向)からそれとは異なる第2方向(本実施例では前方向)に変更して流下させる流下方向変更通路397を備え、この流下方向変更通路397は、第2方向(前方向)の上流端をその上流方向に延出した延出空間397aを備え、この延出空間397aは、不正具Tの進入を検出する接触検出センサ397bを備えている。したがって、不正具Tが幕板310の排出口392から挿入されたとしても、不正具Tが流下方向変更通路397の延出空間397aに進入し、かかる進入が接触検出センサ397bで検出されるので、幕板内部通路部390を狙った不正具Tの進入を低減できる。
また、延出空間397aは、遊技球Bの直径よりも小さい大きさの窪み空間であるので、遊技球Bの延出空間397aへの誤進入を防止でき、不正具Tの流下方向変更通路397の延出空間397aへの進入検出を正確に行うことができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、同様の効果を奏する別の構成としてもよく、例えば下記のように変形実施することができる。
<1>上述した実施例1では、進入防止壁部品340に遊技球許容空間350を形成し、実施例2では、内枠12の裏面側下部箇所で進入防止壁部品340と対向する箇所に遊技球許容空間350を形成しているが、進入防止壁部品340及び内枠12で遊技球許容空間350を形成するようにしてもよい。例えば、進入防止壁部品340の方に遊技球Bの半径以上で直径以下の奥行き空間を備え、且つ、内枠12の方に遊技球Bの半径以上で直径以下の奥行き空間を備えることで、その両空間内に遊技球Bを許容する例が挙げられる。
<2>上述した各実施例では、進入防止壁部品340の左端箇所を除く部分に、奥壁部341と突出上板342とによる遊技球許容空間350を形成しているが、幕板310の天板部330の幅方向全体に亘って形成するようにしてもよい。
<3>上述した各実施例では、進入防止壁部品340の左端箇所を除く部分に、奥壁部341と突出上板342とによる遊技球許容空間350を形成しているが、かかる遊技球許容空間350を排して、幕板310の天板部330の幅方向全体に亘って遊技球Bが進入防止壁部品340の上部に乗り上がる構成としてもよい。
<4>上述した実施例3では、上り案内傾斜面333と進入防止壁部品340との間に間隔を空けているが、隙間なく連結された構成としてもよい。
<5>上述した実施例4及び5では、幕板310の天板部330の左端箇所にのみ傾斜リブ335を形成しているが、天板部330の幅方向全体に亘って設けるようにしたり、天板部330の左端箇所以外の箇所に設けるようにしたり、天板部330の複数箇所に設けるようにしてもよい。
<6>上述した実施例4及び5では、傾斜リブ335及び許容切欠部380は、内枠12が開閉軸J1を回動中心として回動して開閉するため、平面視で円弧状としているが、平面視で直線状としてもよい。
<7>上述した実施例4及び5では、天板部330に傾斜リブ335を形成しているが、進入防止壁部品340に傾斜リブ335を形成するようにしてもよい。
<8>上述した実施例6〜9では、幕板内部通路部390を備えているが、この幕板内部通路部390の通路形状をさらに蛇行させたものとしてもよい。幕板内部通路部390を蛇行形状とすることで、不正具の進入をさらに低減することができる。
<9>上述した各実施例では、第1部材として幕板を、第2部材として内枠12とを例に挙げて説明しているが、前面枠セット14(前面扉)と内枠12との組み合わせに適用してもよいし、機構板と内枠12との組み合わせに適用してもよいし、集合板とその背面部品(スペーサや、基板ボックスなど)との組み合わせに適用してもよい。
<10>上述した実施例5では、遊技球保持手段として球捕獲窪み部336を採用しているが、天板部330に溝などの窪みに遊技球Bを保持させるようにしてもよいし、磁石で遊技球Bを保持するようにしてもよいし、天板部330に形成した吸引孔から空気を吸い込むようにして遊技球Bを吸引保持するようにしてもよい。
<11>本発明を各種(例えば第一種、第三種など)の遊技機に実施してもよいし、上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される。)として実施してもよい。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞されることを必要条件として特定遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。また、球が所定の入賞口に入ることで特定遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、パチンコ機以外にも、アレンジボール型パチンコ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施するようにしてもよい。
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の遊技球の投入後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受け皿に多量の球が払い出されるものである。
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
(1) 遊技者に遊技を提供する遊技機において、
幅方向に亘って設けられた第1部材を有する被取付部品と、
前記被取付部品の前記第1部材上で前記被取付部品に対して開閉可能な第2部材と、
を備え、
前記第1部材は、閉状態の前記第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して前記第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の前記第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出した進入防止部を備え、
さらに、前記第1部材は、前記天面部で前記進入防止部の前記開き方向側の箇所に、当該開閉軸方向に突出しかつ開閉方向に延出した突出部が複数個幅方向に並設されており、
前記突出部は、前記第2部材を閉じる際において前記第1部材の前記天面部上の遊技球が前記進入防止部に乗り上がるように上り案内するものであり、
前記第2部材は、その裏面下部箇所に、前記突出部が挿入可能な挿入部が幅方向に複数個形成されており、
前記第2部材を前記外枠に閉じた状態において、当該第2部材の前記複数個の挿入部と前記第1部材の前記複数個の突出部とが咬合している
ことを特徴とする遊技機。
前記(1)に記載の遊技機によれば、遊技者に遊技を提供する遊技機は、第1部材を有する被取付部品と、第2部材とを備えている。第1部材は、被取付部品で幅方向に亘って設けられたものである。第2部材は、被取付部品の第1部材上で被取付部品に対して開閉可能なものである。この第1部材はその天面部に進入防止部を備えている。つまり、進入防止部は、閉状態の第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出したものであり、不正具の進入を防ぐ。さらに、第1部材は、天面部で進入防止部の開き方向側の箇所に、当該開閉軸方向に突出しかつ開閉方向に延出した突出部が複数個幅方向に並設されている。この突出部は、第2部材を閉じる際において第1部材の天面部上の遊技球が進入防止部に乗り上がるように上り案内するものである。第2部材は、その裏面下部箇所に、突出部が挿入可能な挿入部が幅方向に複数個形成されている。第2部材を外枠に閉じた状態において、当該第2部材の複数個の挿入部と第1部材の複数個の突出部とが咬合している。
したがって、第1部材の天面部上に遊技球が存する状態において第2部材を閉じたとしても、この遊技球は突出部によって上り案内されて進入防止部に乗り上がるので、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。また、第2部材と第1部材の天面部との隙間から不正具を入れようとしても、第2部材を外枠に閉じた状態において、第2部材の複数個の挿入部と第1部材の複数個の突出部との咬合によって、不正具の進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
また、第2部材を外枠に対して閉じた状態において、第2部材と第1部材との間に剛性のある棒状部材を挿入してテコの原理等で第2部材を不正に持ち上げてその隙間に不正具を進入させる不正行為が懸念されるが、第2部材が外枠に閉じられた状態であるため、当該第2部材の持ち上げ高さは最大で例えば2、3ミリ程度であるのに対して、第1部材の天面部上の遊技球が突出部によって上り案内されることから、この進入防止部の高さは少なくとも遊技球の半径(例えば6ミリ)程度とすることができ、第2部材を不正に持ち上げて当該第2部材と第1部材の天面部との隙間から不正具を入れようとしても、第2部材の複数個の挿入部と第1部材の複数個の突出部との咬合状態が保たれているので、その咬合によって不正具の進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
その結果、第2部材(例えば可動枠)と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球の挟み込みによる損傷を低減できる遊技機を提供することができる。また、不正行為がされても第2部材と被取付部品間に隙間が生じないように第2部材と被取付部品との寸法精度を高めることが考えられるが、そうするとコスト高となるばかりでなく、少しでも歪が生じると第2部材の開閉に支障が生じることになる。これに対して、この発明に係る遊技機によれば、第2部材と被取付部品とにマージンを有していても不正防止できることから、寸法精度を必要以上に高める必要が無く、寸法精度向上によるコスト高を低減できる。
本明細書中で言う「咬合」とは、突出部が挿入部に入り込んでいることを意味するものであり、必ずしも突出部と挿入部との間に隙間が無いという必要はなく、突出部と挿入部との間に隙間があってもよい。
(2) 前記(1)に記載の遊技機において、
前記複数個の突出部は、遊技球の直径以下の間隔を空けて並設されている
ことを特徴とする遊技機。
前記(2)に記載の遊技機によれば、複数個の突出部は、遊技球の直径以下の間隔を空けて並設されているので、第2部材を閉じる際に第1部材の天面部上の遊技球が、隣接する突出部の間に入り込むことがなく、確実に突出部によって進入防止部に乗り上がるように上り案内でき、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。
(3) 前記(1)または(2)に記載の遊技機において、
前記突出部は、前記第2部材側に向けて下り傾斜となる傾斜突出部である
ことを特徴とする遊技機。
前記(3)に記載の遊技機によれば、突出部は、第2部材側に向けて下り傾斜となる傾斜突出部であるので、第2部材を閉じる際に第1部材の天面部上の遊技球が傾斜突出部によって進入防止部に乗り上がるように上り案内でき、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。
(4) 前記(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記第1部材の前記天面部での前記突出部のその突出方向前側箇所に、遊技球を位置させる遊技球保持手段を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(4)に記載の遊技機によれば、遊技球保持手段は、第1部材の天面部での突出部のその突出方向前側箇所に、遊技球を位置させるので、第2部材を閉じる際に遊技球が確実に突出部を上らせることができ、遊技球を確実に進入防止部に乗り上がらせることができる。よって、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。
(5) 前記(4)に記載の遊技機において、
前記第2部材の前記挿入部は、前記第2部材を閉じる際において、前記遊技球保持手段で位置させた遊技球を当該第2部材の裏面側の両角部で二点支持する
ことを特徴とする遊技機。
前記(5)に記載の遊技機によれば、第2部材の挿入部は、第2部材を閉じる際において、遊技球保持手段で位置させた遊技球を当該第2部材の裏面側の両角部で二点支持するので、第2部材を閉じる際に遊技球を確実に突出部を上らせるように支持することができ、遊技球を確実に進入防止部に乗り上がらせることができる。よって、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。
(6) 遊技者に遊技を提供する遊技機において、
幅方向に亘って設けられた第1部材を有する被取付部品と、
前記被取付部品の前記第1部材上で前記被取付部品に対して開閉可能な第2部材と、
を備え、
前記第1部材は、閉状態の前記第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して前記第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の前記第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出した進入防止部を備え、
前記進入防止部または前記第2部材の少なくとも一方は、前記第2部材を閉じた状態において前記第1部材の前記天面部上の遊技球が入る遊技球許容空間部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(6)に記載の遊技機によれば、遊技者に遊技を提供する遊技機は、第1部材を有する被取付部品と、第2部材とを備えている。第1部材は、被取付部品で幅方向に亘って設けられたものである。第2部材は、被取付部品の第1部材上で被取付部品に対して開閉可能なものである。この第1部材はその天面部に進入防止部を備えている。つまり、進入防止部は、閉状態の第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出したものであり、不正具の進入を防ぐ。進入防止部または第2部材の少なくとも一方の遊技球許容空間部は、第2部材を閉じた状態において第1部材の天面部上の遊技球が入る。
したがって、第1部材の天面部上に遊技球が存する状態において第2部材を閉じたとしても、この遊技球は遊技球許容空間部に入るので、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。また、第2部材と第1部材の天面部との隙間から不正具を入れようとしても、進入防止部によってその進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
また、第2部材を外枠に対して閉じた状態において、第2部材と第1部材との間に剛性のある棒状部材を挿入してテコの原理等で第2部材を不正に持ち上げてその隙間に不正具を進入させる不正行為が懸念されるが、第2部材が外枠に閉じられた状態であるため、当該第2部材の持ち上げ高さは最大で例えば2、3ミリ程度であるのに対して、進入防止部の遊技球許容空間部は遊技球が入る大きさであることから、この進入防止部の高さは少なくとも遊技球の直径(例えば11ミリ)よりも大きくすることができ、第2部材を不正に持ち上げて当該第2部材と第1部材の天面部との隙間から不正具を入れようとしても、進入防止部によってその進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
その結果、第1部材(例えば幕板)と第2部材(例えば可動枠)との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球の挟み込みによる損傷を低減できる遊技機を提供することができる。また、不正行為がされても第2部材と被取付部品間に隙間が生じないように第2部材と被取付部品との寸法精度を高めることが考えられるが、そうするとコスト高となるばかりでなく、少しでも歪が生じると第2部材の開閉に支障が生じることになる。これに対して、この発明に係る遊技機によれば、第2部材と被取付部品とにマージンを有していても不正防止できることから、寸法精度を必要以上に高める必要が無く、寸法精度向上によるコスト高を低減できる。
(7) 前記(6)に記載の遊技機において、
前記第1部材の前記天面部は、前記遊技球許容空間部の箇所に、当該遊技機の前面側に向けて下り傾斜となる傾斜面を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(7)に記載の遊技機によれば、第1部材の天面部における遊技球許容空間部の箇所での傾斜面は、遊技機の前面側に向けて下り傾斜となっているので、遊技球許容空間部に入った遊技球は、第2部材が開けられると、その傾斜面によって遊技機前面側に自動的に排出されるため、遊技球許容空間部への遊技球の溜まり込みを解消できる。
(8) 前記(6)または(7)に記載の遊技機において、
前記進入防止部は、閉状態の前記第2部材の裏面下部箇所に対して少なくとも遊技球1個分の奥行き間隔を空けて立設された、前記第1部材の天面部の幅方向に延びる立設壁部と、この立設壁部より前記第2部材の開き方向に向けて当該第2部材に対して非接触に突出した、前記天面部に対して少なくとも遊技球1個分の高さ間隔を空けた突出板部とを備え、
前記遊技球許容空間部は、前記立設壁部と前記突出板部と前記第1部材の前記天面部とで囲われた空間である
ことを特徴とする遊技機。
前記(8)に記載の遊技機によれば、進入防止部は、立設壁部と突出板部とを備えている。立設壁部は、閉状態の第2部材の裏面下部箇所に対して、少なくとも遊技球1個分の奥行き間隔を空けて立設されて第1部材の天面部の幅方向に延びるものである。突出板部は、第1部材の天面部に対して少なくとも遊技球1個分の高さ間隔を空けた立設壁部の所定箇所より、第2部材の開き方向に向けて当該第2部材に対して非接触に突出したものである。遊技球許容空間部は、立設壁部と突出板部と第1部材とで囲われた空間である。したがって、第2部材が勢いよく閉められたとしても、第1部材の天面部上の遊技球が突出板部で頭打ちされて遊技球許容空間部に止めることができる。つまり、第1部材の天面部上の遊技球が進入防止部を飛び越えることがなく、遊技球許容空間部に入った状態とすることができる。また、突出板部は、立設壁部から第2部材に向けられているので、この突出板部の先端と第2部材との間に不正具を進入させることが困難であり、第2部材(例えば可動枠)と第1部材との隙間からの不正具の進入をさらに低減できる。
(9) 前記(8)に記載の遊技機において、
前記遊技球許容空間部を区分けする、前記突出板部と前記第1部材の前記天面部とを繋ぐ複数個の仕切部を、前記進入防止部の幅方向で所定の間隔を空けて設けている
ことを特徴とする遊技機。
前記(9)に記載の遊技機によれば、複数個の仕切部は、遊技球許容空間部を区分けするとともに、突出板部と第1部材の天面部とを繋ぐものであり、進入防止部の幅方向で所定の間隔を空けて設けられている。したがって、複数個の仕切部によって突出板部と第1部材の天面部とが繋がれているので、進入防止部に大きな力を加えることで当該進入防止部を撓ませて不正な隙間を作ることを低減できる。
(10) 前記(9)に記載の遊技機において、
前記仕切部は、前記第2部材と対向する側である前方側が先細りとなっていることを特徴とする遊技機。
前記(10)に記載の遊技機によれば、仕切部は、第2部材と対向する側である前方側が先細りとなっているので、第1部材の天面部上の遊技球が丁度仕切部に位置していたとしても、遊技球をその先細り部分で左右に振り分けることができ、かかる遊技球を仕切部と第2部材とで挟み込むことを低減できる。
(11) 前記(6)または(7)に記載の遊技機において、
前記第2部材は、その裏面下部箇所で前記進入防止部と対向する箇所に、少なくとも遊技球1個分の奥行き深さ及び高さで切り欠かれた、前記第1部材の幅方向に亘る切欠部を備え、
前記遊技球許容空間部は、前記切欠部と前記第1部材とで囲われた空間であり、
前記進入防止部は、前記切欠部よりも高くなっている
ことを特徴とする遊技機。
前記(11)に記載の遊技機によれば、第2部材は、その裏面下部箇所で進入防止部と対向する箇所に、少なくとも遊技球1個分の奥行き深さ及び高さで切り欠かれた、第1部材の幅方向に亘る切欠部を備えている。遊技球許容空間部は、切欠部と第1部材の天面部とで囲われた空間である。進入防止部は、切欠部よりも高くなっている。したがって、第2部材が勢いよく閉められたとしても、第1部材の天面部上の遊技球が第2部材の切欠部の内側上部箇所で頭打ちされて遊技球許容空間部に止めることができる。つまり、第1部材の天面部上の遊技球が進入防止部を飛び越えることがなく、遊技球許容空間部に入った状態とすることができる。
なお、本明細書中で言う「切欠部」とは、実際に第2部材の裏面下部箇所で進入防止部と対向する箇所を切り取って形成したものであってもよいが、第2部材の形成とともに当該第2部材の該当箇所にへこみ部ができるという意味である。例えば、第2部材のための金型は予め切欠部を形成するための形状を有しており、この金型に樹脂を充填して、金型を取り外すと第2部材の完成とともに切欠部(へこみ部)も形成されていることを意味する。
(12) 前記(11)に記載の遊技機において、
前記遊技球許容空間部を区分けする、当該進入防止部と前記第1部材の前記天面部とを繋ぐ複数個の仕切部を、前記進入防止部の幅方向で所定の間隔を空けて設けている
ことを特徴とする遊技機。
前記(12)に記載の遊技機によれば、複数個の仕切部は、遊技球許容空間部を区分けするとともに、当該進入防止部と第1部材の天面部とを繋ぐものであり、進入防止部の幅方向で所定の間隔を空けて複数個の仕切部が設けられている。したがって、複数個の仕切部によって進入防止部と第1部材の天面部とが繋がれているので、進入防止部に大きな力を加えることで当該進入防止部を撓ませて不正な隙間を作ることを低減できる。
(13) 前記(12)に記載の遊技機において、
前記仕切部は、前記第2部材と対向する側である前方側が先細りとなっていることを特徴とする遊技機。
前記(13)に記載の遊技機によれば、仕切部は、第2部材と対向する側である前方側が先細りとなっているので、第1部材の天面部上の遊技球が丁度仕切部に位置していたとしても、遊技球をその先細り部分で左右に振り分けることができ、かかる遊技球を仕切部と第2部材とで挟み込むことを低減できる。
(14) 遊技者に遊技を提供する遊技機において、
幅方向に亘って設けられた第1部材を有する被取付部品と、
前記被取付部品の前記第1部材上で前記被取付部品に対して開閉可能な第2部材と、
を備え、
前記第1部材は、閉状態の前記第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して前記第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の前記第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出した進入防止部を備え、
前記第1部材の前記天面部は、前記進入防止部の手前側箇所に、前記第2部材を閉じる際において前記第1部材の当該天面部上の遊技球が前記進入防止部に乗り上がるように当該進入防止部の上部側途中高さまで上り案内する上り傾斜部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(14)に記載の遊技機によれば、第1部材を有する被取付部品と、第2部材とを備えている。第1部材は、被取付部品で幅方向に亘って設けられたものである。第2部材は、被取付部品の第1部材上で被取付部品に対して開閉可能なものである。この第1部材はその天面部に進入防止部を備えている。つまり、進入防止部は、閉状態の第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出したものであり、不正具の進入を防ぐ。第1部材の天面部の上り傾斜部は、進入防止部の手前側箇所に設けられ、第2部材を閉じる際において当該第1部材の天面部上の遊技球が進入防止部に乗り上がるように当該進入防止部の上部側途中高さまで上り案内する。
したがって、第1部材の天面部上に遊技球が存する状態において第2部材を閉じたとしても、この遊技球は上り傾斜部によって進入防止部の上部側途中高さまで上り案内されて当該進入防止部に乗り上がるので、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。また、第2部材と第1部材との隙間から不正具を入れようとしても、不正具が第1部材の天面部の上り傾斜部に沿って進入防止部の上部側途中高さまで案内されるに止まり、不正具の先端が進入防止部の上部側途中高さ箇所で当るため、進入防止部によってその進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
また、第2部材を外枠に対して閉じた状態において、第2部材と第1部材との間に剛性のある棒状部材を挿入してテコの原理等で第2部材を不正に持ち上げてその隙間に不正具を進入させる不正行為が懸念されるが、第2部材が外枠に閉じられた状態であるため、当該第2部材の持ち上げ高さは最大で例えば2、3ミリ程度であるのに対して、第1部材の天面部上に上り傾斜部を設けることで進入防止部の高さを遊技球の直径(例えば11ミリ)などとすることもでき、第2部材を不正に持ち上げて当該第2部材と第1部材との隙間から不正具を入れようとしても、進入防止部の上部側によってその進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
その結果、第1部材(例えば幕板)と第2部材(例えば可動枠)との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球の挟み込みによる損傷を低減できる遊技機を提供することができる。また、不正行為がされても第2部材と被取付部品間に隙間が生じないように第2部材と被取付部品との寸法精度を高めることが考えられるが、そうするとコスト高となるばかりでなく、少しでも歪が生じると第2部材の開閉に支障が生じることになる。これに対して、この発明に係る遊技機によれば、第2部材と被取付部品とにマージンを有していても不正防止できることから、寸法精度を必要以上に高める必要が無く、寸法精度向上によるコスト高を低減できる。
(15) 前記(14)に記載の遊技機において、
前記進入防止部は、その上面で前記上り傾斜部に近い側の箇所に、当該遊技機の前面側に向けて下り傾斜となる上部傾斜面を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(15)に記載の遊技機によれば、進入防止部は、その上面で上り傾斜部に近い側の箇所に、当該遊技機の前面側に向けて下り傾斜となる上部傾斜面を備えているので、進入防止部に乗り上げた遊技球は、第2部材が開けられると、その上部傾斜面によって遊技機前面側に自動的に排出されるため、進入防止部の上面への遊技球の溜まり込みを解消できる。
(16) 前記(14)または(15)に記載の遊技機において、
前記進入防止部は、その上部側で前記上り傾斜部に近い方の面箇所に、その横幅方向に延びた窪み部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(16)に記載の遊技機によれば、進入防止部は、その上部側で、且つ、上り傾斜部に近い方の面箇所に、その横幅方向に延びた窪み部を備えているので、第2部材と第1部材との隙間から不正具を入れようとしても、その不正具の先端が進入防止部の上部側の窪み部に嵌ってそれ以上進入できないことから、その進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
(17) 前記(16)に記載の遊技機において、
前記窪み部は、遊技球の半径よりも小さい細隙である
ことを特徴とする遊技機。
前記(17)に記載の遊技機によれば、進入防止部の窪み部は、遊技球の半径よりも小さい細隙であるので、遊技球が進入防止部に乗り上がる際に障害とならないし、薄板状の不正具を第2部材と第1部材との隙間から入れようとしても、その不正具の先端が進入防止部の上部側の細隙に嵌ってそれ以上進入できないことから、その進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
(18) 遊技者に遊技を提供する遊技機において、
幅方向に亘って設けられた第1部材を有する被取付部品と、
前記被取付部品の前記第1部材上で前記被取付部品に対して開閉可能な第2部材と、
を備え、
前記第1部材は、閉状態の前記第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して前記第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の前記第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出した進入防止部を備え、
さらに、前記第1部材は、前記天面部での前記進入防止部の手前側箇所に形成された、当該第1部材上の遊技球が入球する入口部と、前面側に形成された、遊技球が排出される排出口と、当該第1部材の内部に形成され、前記入口部と前記排出口とを結び遊技球を案内する第1部材内部案内通路と、を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(18)に記載の遊技機によれば、遊技者に遊技を提供する遊技機は、第1部材を有する被取付部品と、第2部材とを備えている。第1部材は、被取付部品で幅方向に亘って設けられたものである。第2部材は、被取付部品の第1部材上で被取付部品に対して開閉可能なものである。この第1部材はその天面部に進入防止部を備えている。つまり、進入防止部は、閉状態の第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出したものであり、不正具の進入を防ぐ。第1部材の天面部での進入防止部の手前側箇所には、当該第1部材上の遊技球が入球する入口部が形成されている。また、第1部材の前面側には、遊技球が排出される排出口が形成されている。そして、第1部材の内部には、入口部と排出口とを結び遊技球を案内する第1部材内部案内通路が形成されている。
したがって、第1部材の天面部上に遊技球が存する状態において第2部材を閉じたとしても、この遊技球は天面部の入口部に入球し第1部材内部案内通路を通じて前面側の排出口から排出されるので、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。また、第2部材と第1部材の天面部との隙間から不正具を入れようとしても、進入防止部によってその進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
また仮に、不正具が第1部材の前面側の排出口から挿入されたとしても、第2部材の底部に当りその進入が低減されるし、当該第1部材の天面部の進入防止部の手前側に位置するだけであり、その進入を進入防止部で阻むことができる。
また、第2部材を外枠に対して閉じた状態において、第2部材と第1部材との間に剛性のある棒状部材を挿入してテコの原理等で第2部材を不正に持ち上げてその隙間に不正具を進入させる不正行為が懸念されるが、第2部材が外枠に閉じられた状態であるため、当該第2部材の持ち上げ高さは最大で例えば2、3ミリ程度であるのに対して、進入防止部の遊技球許容空間部は遊技球が入る大きさであることから、この進入防止部の高さは少なくとも遊技球の直径(例えば11ミリ)よりも大きくすることができ、第2部材を不正に持ち上げて当該第2部材と第1部材の天面部との隙間から不正具を入れようとしても、進入防止部によってその進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
その結果、第1部材(例えば幕板)と第2部材(例えば可動枠)との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球の挟み込みによる損傷を低減できる遊技機を提供することができる。また、不正行為がされても第2部材と被取付部品間に隙間が生じないように第2部材と被取付部品との寸法精度を高めることが考えられるが、そうするとコスト高となるばかりでなく、少しでも歪が生じると第2部材の開閉に支障が生じることになる。これに対して、この発明に係る遊技機によれば、第2部材と被取付部品とにマージンを有していても不正防止できることから、寸法精度を必要以上に高める必要が無く、寸法精度向上によるコスト高を低減できる。
(19) 前記(18)に記載の遊技機において、
前記第1部材は、その前面側に、前記排出口から排出された遊技球を貯留する貯留部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(19)に記載の遊技機によれば、第1部材は、その前面側に、排出口から排出された遊技球を貯留する貯留部を備えているので、排出された遊技球を散らばることなく収集でき、遊技機の背面側や島設備に遊技球が散らばることを低減できる。
(20) 前記(18)または(19)に記載の遊技機において、
前記第1部材は、前記天面部での前記進入防止部の手前側箇所に当該天面部の横幅方向に形成された、少なくとも遊技球の直径以上の窪み深さを有する遊技球案内通路を備え、
前記遊技球案内通路は、前記入口部に連通され、且つ、前記入口部に向かって下り傾斜となっている
ことを特徴とする遊技機。
前記(20)に記載の遊技機によれば、第1部材は、天面部での進入防止部の手前側箇所に当該天面部の横幅方向に形成された、少なくとも遊技球の直径以上の窪み深さを有する遊技球案内通路を備えている。この遊技球案内通路は、入口部に連通され、且つ、入口部に向かって下り傾斜となっている。したがって、第1部材の天面部上に遊技球が存する状態において第2部材を閉じたとしても、その天面部上の遊技球が第2部材で後押しされて遊技球案内通路に嵌り、第2部材と進入防止部との間に位置しなくなるので、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。また、遊技球案内通路に嵌った遊技球は、その下り傾斜によって入口部に案内され、第1部材内部案内通路を通じて第1部材の前面側の排出口から排出される。第1部材の前面側に貯留部が設けられている場合には、排出口からの遊技球が貯留され、排出された遊技球を散らばることなく収集できる。
(21) 前記(18)または(19)に記載の遊技機において、
前記進入防止部または前記第2部材の少なくとも一方は、前記第2部材を閉じた状態において前記第1部材の前記天面部上の遊技球が入る遊技球許容空間部を備え、
前記遊技球許容空間部は、その底面部が前記入口部に連通されるとともに当該入口部に向かって下り傾斜となっている
ことを特徴とする遊技機。
前記(21)に記載の遊技機によれば、進入防止部または第2部材の少なくとも一方は、第2部材を閉じた状態において第1部材の天面部上の遊技球が入る遊技球許容空間部を備えている。この遊技球許容空間部は、その底面部が入口部に連通されるとともに当該入口部に向かって下り傾斜となっている。したがって、第1部材の天面部上に遊技球が存する状態において第2部材を閉じたとしても、その天面部上の遊技球が第2部材で後押しされて遊技球許容空間部に入るので、第2部材を閉じる際に遊技球が当該第2部材と進入防止部とに挟み込まれることがなく、遊技球の挟み込みによって第2部材あるいは進入防止部が破損することを低減できる。また、第2部材と第1部材の天面部との隙間から不正具を入れようとしても、進入防止部によってその進入を阻むことができ、第2部材と第1部材との隙間からの不正具の進入を低減できる。
また、遊技球許容空間部に入った遊技球は、当該遊技球許容空間部の底面部の下り傾斜で入口部に案内され、第1部材内部案内通路を通じて第1部材の前面側の排出口から排出される。第1部材の前面側に貯留部が設けられている場合には、排出口からの遊技球が貯留され、排出された遊技球を散らばることなく収集できる。
(22) 前記(18)から(21)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記第1部材内部案内通路は、前記入口部からの遊技球の案内方向を第1方向からそれとは異なる第2方向に変更して流下させる流下方向変更通路部を備え、
前記流下方向変更通路部は、前記第2方向の上流端をその上流方向に延出した延出空間部を備え、
前記延出空間部は、不正具の進入を検出する検出手段を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(22)に記載の遊技機によれば、第1部材内部案内通路の流下方向変更通路部は、入口部からの遊技球の案内方向を第1方向からそれとは異なる第2方向に変更して流下させる。この流下方向変更通路部は、第2方向の上流端をその上流方向に延出した延出空間部を備えている。延出空間部は、不正具の進入を検出する検出手段を備えている。したがって、不正具が第1部材の排出口から挿入されたとしても、不正具が流下方向変更通路部の延出空間部に進入し、かかる進入が検出手段で検出されるので、第1部材内部案内通路を狙った不正具の進入を低減できる。
(23) 前記(22)に記載の遊技機において、
前記延出空間部は、遊技球の直径よりも小さい大きさの窪み空間である
ことを特徴とする遊技機。
前記(23)に記載の遊技機によれば、延出空間部は、遊技球の直径よりも小さい大きさの窪み空間であるので、遊技球の延出空間部への誤進入を防止でき、不正具の流下方向変更通路部の延出空間部への進入検出を正確に行うことができる。
(24) 前記(1)から(23)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
前記(24)に記載の遊技機によれば、第1部材(例えば幕板)と第2部材(例えば可動枠)との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球の挟み込みによる損傷を低減できるパチンコ機を提供できる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技用媒体としての球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特定遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞手段(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
(25) 前記(1)から(23)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機。
前記(25)に記載の遊技機によれば、第1部材(例えば幕板)と第2部材(例えば可動枠)との隙間からの不正具の進入を低減できるとともに、遊技球の挟み込みによる損傷を低減できる、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものを提供できる。なお、この融合させたものの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する識別情報変動表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技用媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
なお、本明細書に開示する種々の発明に関して、全ての構成要素について種々の組み合わせが可能であり、他の構成要件がなくても単独で発明として成立する点に留意されたい。
以上のように、この発明は、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機に適している。
11 …外枠(被取付部品)
12 …内枠(第2部材)
310 …幕板(第1部材)
330 …天板部(天面部)
331 …傾斜面
332 …仕切壁(仕切部)
333 …上り案内傾斜面(上り傾斜部)
335 …傾斜リブ(突出部)
340 …進入防止壁部品(進入防止部)
341 …奥壁部(立設壁部)
342 …突出上板(突出板部)
343 …上部傾斜面
350 …遊技球許容空間(遊技球許容空間部)
370 …切欠部
380 …許容切欠部(挿入部)
390 …幕板内部通路部(第1部材内部案内通路)
391 …入口部
392 …排出口
396 …幕板用皿部(貯留部)
B …遊技球

Claims (1)

  1. 遊技者に遊技を提供する遊技機において、
    幅方向に亘って設けられた第1部材を有する被取付部品と、
    前記被取付部品の前記第1部材上で前記被取付部品に対して開閉可能な第2部材と、
    を備え、
    前記第1部材は、閉状態の前記第2部材の一部が上方に位置される天面部に対して前記第2部材の閉鎖方向側であって閉状態の前記第2部材の裏面下部箇所と対向する位置において、幅方向及び上方向に延出した進入防止部を備え、
    さらに、前記第1部材は、前記天面部で前記進入防止部の前記開き方向側の箇所に、当該開閉軸方向に突出しかつ開閉方向に延出した突出部が複数個幅方向に並設されており、
    前記突出部は、前記第2部材を閉じる際において前記第1部材の前記天面部上の遊技球が前記進入防止部に乗り上がるように上り案内するものであり、
    前記第2部材は、その裏面下部箇所に、前記突出部が挿入可能な挿入部が幅方向に複数個形成されており、
    前記第2部材を前記外枠に閉じた状態において、当該第2部材の前記複数個の挿入部と前記第1部材の前記複数個の突出部とが咬合している
    ことを特徴とする遊技機。
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