JP4906200B2 - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影時にシャッタ羽根を作動させる駆動部材が、駆動ばねの付勢力によって回転させられるカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のフォーカルプレンシャッタには、先羽根(群),後羽根(群)と称されている二つのシャッタ羽根を備えたものと、デジタルカメラ専用に一つのシャッタ羽根だけを備えたものとがある。そして、個々のシャッタ羽根は、シャッタ地板に枢着された二つのアームに対し複数枚の羽根を長手方向に順に枢支した構成をしているが、デジタルカメラに用いられるものの場合は、1枚の羽根だけを枢支したものもある。そして、撮影時においては、それらのシャッタ羽根は、強力な駆動ばねの付勢力によって回転させられる駆動部材によって作動させられる。
【0003】
このような構成のフォーカルプレンシャッタは、撮影時に、シャッタ羽根が所定の速度で作動するようにするために、製作時,修理時において、上記した駆動ばねの付勢力を調整する必要がある。そこで、そのような調整をし易くするための周知の構成として、上記の駆動ばねを、駆動部材と、その駆動部材と同心上で回転するように配置されているラチェット部材との間に掛け、ラチェット部材を回転させることによってラチェット爪との係合位置を変えるようにしたものがあるが、本発明は、そのような構成を有するフォーカルプレンシャッタに関するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、周知のように、上記の駆動部材,ラチェット部材,駆動ばねは、シャッタ地板と、それに対して板面を平行にして取り付けられた支持板との間に配置されている。そして、その支持板にはプリント配線板を重ねて取り付けることが多い。そのため、従来は、駆動ばねの付勢力を調整する場合、シャッタ地板と支持板との間に、シャッタユニットの側方から(光軸とは直交する方向から)ピンセットなどの調整具を差し込んで行っていた。ところが、シャッタユニットをカメラに組み込んだ状態では、その側方位置に他の構成部材が配置されてしまうため、このような調整は行うことができないか、できたとしても極めて困難であった。また、デジタルカメラの場合には、シャッタのセット用モータを上記の側方位置に配置して、シャッタユニットに組付けたものも考えられているが、そのような構成にした場合には、モータを組付けた状態で調整することは不可能であった。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、シャッタユニットをカメラに組付けた状態においても、シャッタユニットの構成部材を駆動部材やラチェット部材などの側方位置に配置した状態においても、駆動ばねの付勢力の調整を好適に行えるようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、ラチェット爪が設けられていてシャッタ地板に対して相互の板面が平行となるようにして取り付けられている支持板と、前記シャッタ地板と前記支持板との間においてそれらの板面とは垂直な軸上で回転可能に配置されており撮影時にはその回転によってシャッタ羽根を作動させる駆動部材と、前記シャッタ地板と前記支持板との間において前記駆動部材と同心上で回転可能に配置されており外周面には前記ラチェット爪に係合する複数のラチェット歯を有していて前記支持板と対向する面には回転軸を中心にして等角度間隔で円形状に複数の係合部を有しているラチェット部材と、一端を前記駆動部材に掛け他端を前記ラチェット部材に掛けており撮影時にはその付勢力によって前記駆動部材を回転させる駆動ばねと、を備えていて、前記支持板の板面には、前記ラチェット爪と前記ラチェット歯との係合箇所と対向する面に、調整具を差し込んでの係合関係を変えるための窓部が形成され、前記複数の係合部の少なくとも一つと対向することの可能な面に、調整具を差し込んで該複数の係合部の一つに係合させることの可能なもう一つの窓部が形成されているようにする。
【0007】
また、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、前記二つの窓部が、一つの窓部として連続して形成されているようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1〜図4に示した実施例で説明する。尚、図1は、カメラに組み込まれた状態において被写体側から視たときの左側の部分を示した実施例の平面図であって、露光作動終了直後の状態を示したものである。また、図2は、各構成部材の重なり関係を理解し易くするために、図1の左側方向から視て要部のみを示した側面図であって、一部を破断して示したものである。更に、図3は図1の一部を拡大して示した平面図であり、図4は図1における支持板のみを示した平面図である。
【0009】
先ず、本実施例の構成から説明するが、その説明にあたっては、被写体側を表面側と称し、結像面側を背面側と称することにする。図1において、シャッタ地板1には、その略中央部に長方形を横長にした開口部1aが形成されている。しかし、上記したように、図1はシャッタを被写体側から視て左側の部分だけを示したものであるから、その開口部1aについても、左側の一部だけが示されている。
【0010】
また、図2から分かるように、シャッタ地板1の背面側には、所定の間隔を空けて、中間板2と補助地板3が順に取り付けられており、シャッタ地板1と中間板2との間に後羽根の羽根室を形成し、中間板2と補助地板3との間に先羽根の羽根室を形成している。そして、中間板2と補助地板3にも、開口部1aと類似の開口部が形成されていて、通常は、それらの三つの開口部を重ね合わせて露光開口を規制するようにしている。しかし、本実施例においては、開口部1aの形状が露光開口を規制しているものとして説明する。また、開口部1aの左側には、円弧状の二つの長孔1b,1cと二つの軸受け孔1d,1e(図2参照)が形成されており、それらのうち、長孔1b,1cの下方端部には、平面形状がC字状をしている周知の緩衝部材4,5が取り付けられている。
【0011】
シャッタ地板1の表面側には、軸1f,1g,1hが立設されていて、背面側には、軸1i,1j(図2参照)が立設されている。そのうち、表面側に立設された軸1f,1g,1hの先端部は小径部となっていて、軸1f,1gの先端面には、ねじ孔1f1,1g1が形成されている。そして、支持板6とプリント配線板7は、それらに形成された孔を、軸1f,1g,1hの小径部に嵌合させ、ねじ孔1f1,1g1にビス8,9(図2参照)を螺合させることによって取付けられている。尚、図1及び図3においては、そのプリント配線板7の外形を一点鎖線で示してある。
【0012】
上記の支持板6は、比較的薄い金属製の板材で製作されており、その全体形状は、図4に分かり易く示されている。即ち、支持板6には、7個の孔と、10個の折曲部と、1個の窓部が形成されているが、それらのうち孔6a,6b,6cは、上記した軸1f,1g,1hの小径部に嵌合させる孔である。また、折曲部6d,6e,6f,6gは、図1に示した先羽根用電磁石10を取り付けるためのものであるが、その取付け方は公知であるため、詳しい説明を省略する。そして、その先羽根用電磁石10は、鉄芯10aと、ボビン10bと、コイル10cとで構成されており、コイル10cの端子ピン10c1,10c2をプリント配線板7に接続させているが、支持板6に形成された孔6hは、その端子ピン10c2を挿通させるための孔である。
【0013】
また、折曲部6i,6j,6k,6mは、図1及び図3に示した後羽根用電磁石11を取り付けるためのものである。そして、その取付け方は先羽根用電磁石10の場合と同じである。また、後羽根用電磁石11も先羽根用電磁石10と同じ構成をしていて、鉄芯11aと、ボビン11bと、コイル11cとで構成されており、コイル11cの端子ピン11c1,11c2をプリント配線板7に接続させている。そして、支持板6に形成された孔6nは、その端子ピン11c2を挿通させるための孔である。
【0014】
更に、支持板6には、孔6p,6qと、折曲部6r,6sが形成されている。このうち、孔6p,6qは、後述する二つのラチェット部材12,13を取り付けるために必要なものである。また、折曲部6r,6sは、上記のラチェット部材12,13の回転止めを行なうための弾性を有するラチェット爪として形成されたものであり、図2に示されているように、本実施例においては、夫々、二つずつの爪部6r1,6r2、6s1,6s2を有している。尚、本実施例においては、このように、ラチェット爪を支持板6の折曲部6r,6sとして形成したが、本発明は、このラチェット爪を別部材として製作し、それを支持板6に取り付けるようにしても差し支えない。
【0015】
更にまた、支持板6には、窓部6t,6uが形成されている。これらの窓部6t,6uは、円形をした第1窓部6t1,6u1と円弧状をした第2窓部6t2,6u2とを、それらの一部を重ねるようにして合成したものであるが、このような形状にしてある理由については、具体的に後述する。また、支持板6と重ね合わされているプリント配線板7にも、上記の窓部6t,6uと対応する領域に、それらよりも大きな窓部7a,7bが形成されていて、窓部6t,6uの背面側に配置されているラチェット部材12,13の一部を直視できるようになっている。尚、符号を付けていないが、プリント配線板7には、支持板6の孔6p,6qに対応する領域にも、それらより若干大きな孔が形成されている。
【0016】
支持板6の孔6p,6qに回転可能に取り付けられているラチェット部材12,13は、全く同じ形状をしている。即ち、ラチェット部材12,13は、図2に示すように、ラチェット輪部12a,13aと、軸部12b,13bとを有している。そして、ラチェット部材12,13は、軸部12b,13bに形成されているねじ孔に、プリント配線板7側から抜け止め防止用のビス14,15を螺合させることによって、支持板6に対して回転可能となっている。
【0017】
また、ラチェット輪部12a,13aの外周面には、夫々、ラチェット歯の位相を半ピッチずらせた二つの歯輪12a1,12a2、13a1,13a2が2段に形成されていて、歯輪12a1,13a1には上記の爪部6r1,6s1が係合し、歯輪12a2,13a2には上記の爪部6r2,6s2が係合している。周知のように、このように歯輪を2段に形成したのは、ラチェット車12,13の回転止め位置を微細に決定できるようにするためであるが、本発明におけるラチェット部材は、このような構成に限定されるものではなく、歯輪を一つにし、それに伴って上記の爪部を一つにしたものであっても構わない。そして、本実施例の場合は、ラチェット輪部12a,13aに対する折曲部6r,6sの噛合が、図1に示すように行なわれるため、ラチェット部材12,13は反時計方向の回転を阻止されていることになる。
【0018】
図2から分かるように、このような外形をしたラチェット輪部12a,13aの内側には中空部12c,13cが形成されているが、この中空部12c,13cは断面が円形であって、後述の説明から分かるように、軸受け用の孔として利用されるものである。また、ラチェット輪部12a,13aの内側には、上記の中空部12c,13cよりも径方向の位置に、スリット形状をした周知のばね掛け部が形成されている。図2においては、ラチェット部材12のばね掛け部12dだけが示されているが、ラチェット部材13にも、図面上では現れていないところに、実質的に同じ形状のばね掛け部が形成されている。
【0019】
更に、支持板6と対向しているラチェット輪部12a,13aの各面には、夫々複数の係合部が同様にして形成されているが、図1及び図2においては、図面が見にくくなるため、それらを示していない。しかし、図3は図1のラチェット部材13を拡大して示しているので、その図3を用いて、ラチェット部材13の係合部の場合について説明する。ラチェット輪部13aに形成されている複数の係合部13dは、ラチェット部材13の回転軸を中心にして等角度間隔で円形状に配列されている。そして、各係合部13dは全て同じ形状のラチェット歯として形成されており、一方の歯面は反時計方向へ向かうにしたがって高く形成され、もう一方の歯面は回転面に対して垂直に形成されている。そして、それらの一部は、爪部6s1と歯輪13a1との係合状態と共に、窓部6uを通して直視できるようになっている。
【0020】
シャッタ地板1と支持板6との間には、それらの板面に対して垂直な軸上で回転可能となるようにして、先羽根用駆動部材16と後羽根用駆動部材17とが配置されている。これらのうち先羽根用駆動部材16は、合成樹脂製であって、被押動部16aと、駆動ピン16bと、取付部16cとを有している。そして、駆動ピン16bは、断面形状が小判型をしており、シャッタ地板1の長孔1bを貫通して、先端部がシャッタ地板1の背面側に突き出ている。また、取付部16cの内部には、図示していないばねを介在させて鉄片部材18が取り付けられているが、その具体的な取付け構成は周知であって、且つ本発明とは直接関係がないので、詳細な説明を省略する。
【0021】
他方、後羽根用駆動部材17は、やはり合成樹脂製であって、被押動部としてのローラ19を取り付けており、また、駆動ピン17aと、取付部17bとを有している。そして、駆動ピン17aは、断面形状が小判型をしており、シャッタ地板1の長孔1cを貫通して、先端部がシャッタ地板1の背面側に突き出ている。また、取付部17bの内部には、図示していないばねを介在させて鉄片部材20が取り付けられており、その具体的な取付け構成は鉄片部材18の場合と同じく周知であるから、その説明を省略する。
【0022】
また、図2から分かるように、これらの駆動部材16,17は回転軸を一体的に形成しており、その回転軸の一端の軸部16d,17cは、シャッタ地板1の軸受け孔1d,1eに軸受けされていて、他端の軸部16e,17dは、ラチェット部材12,13の中空部12c,13cに軸受けされている。そして更に、上記の軸部16d,17cの先端には、それらよりも直径の小さな軸部16d1,17c1が形成されていて、それらをシャッタ地板1の背面側に突き出している。
【0023】
上記の先羽根用駆動部材16と後羽根用駆動部材17は、露光作動時において、先羽根用駆動ばね21と後羽根用駆動ばね22の付勢力によって、図1において時計方向へ回転されるようになっている。そして、それらの駆動ばね21,22は、そのコイル部を図2に示すようにして各駆動部材の回転軸部に嵌装し、その一端部を上記した取付部16c,17bの縁に掛け、他端部を上記したラチェット部材12,13のばね掛け部(上記したようにばね掛け部12dのみ図示)に掛けている。従って、駆動ばね21,22はラチェット部材12,13を反時計方向へ回転させるようにも付勢していることになる。
【0024】
シャッタ地板1の軸1hには、合成樹脂製のセット部材23が回転可能に取り付けられている。このセット部材23は、図示していない復帰ばねの付勢力によって、被写体側から視て反時計方向へ回転するように付勢されているが、図1の状態は、その回転を図示していないストッパによって阻止されている状態である。以下、セット部材23のこの位置を初期位置と称することにする。また、このセット部材23は、押動部23a,23bと、被押動部23cとを有していて、図1において時計方向へ回転したとき、押動部23aは先羽根用駆動部材16の被押動部16aを押し、押動部23bは後羽根用駆動部材17のローラ19を押すようになっている。
【0025】
次に、シャッタ地板1の背面側に配置されている先羽根と後羽根の構成を説明するが、本実施例における先羽根と後羽根は、周知の構成をしていて、その構成自体は本発明と直接関係がないので、図面上では一部の構成部材の図示が省略されたり、明示されていなかったりしている。
【0026】
先ず、先羽根は、中間板2と補助地板3の間に配置されていて、二つのアーム24,25と、図示していない複数枚の羽根とで構成されている。そして、アーム24は先羽根用駆動部材16の軸部16d1に回転可能に取り付けられ、アーム25はシャッタ地板1の軸1iに回転可能に取り付けられていて、複数枚の羽根は、それらの長さ方向に順に枢支されており、先端部に枢支された羽根をスリット形成羽根としている。また、先羽根用駆動部材16の駆動ピン16bは、アーム24に形成された図示していない孔に嵌合し、複数枚の羽根を作動させるようになっているが、図1においては、それらの羽根が開口部1aの下方位置に重畳され、格納状態となっている。
【0027】
他方、後羽根は、シャッタ地板1と中間板2の間に配置されていて、二つのアーム26,27と、4枚の羽根28,29,30,31とで構成されている。また、アーム26は後羽根用駆動部材17の軸部17c1に回転可能に取り付けられ、アーム27はシャッタ地板1の軸1jに回転可能に取り付けられていて、4枚の羽根28,29,30,31は、それらのアーム26,27の長さ方向に順に枢支されている。そして、その先端部に枢支された羽根31がスリット形成羽根となっている。また、後羽根用駆動部材17の駆動ピン17aは、アーム26に形成された図示していない孔に嵌合し、4枚の羽根28,29,30,31を作動させるようになっているが、図1においてはそれらを展開状態にして、開口部1aを覆った状態にしている。
【0028】
次に、このようにして構成されている本実施例の作動を説明する。図1は、露光作動終了直後の状態を示している。従って、先羽根用駆動部材16は先羽根用駆動ばね21によって時計方向へ回転されていて、駆動ピン16bを緩衝部材4に当接させることにより、この停止状態が維持されている。そして、図示していない先羽根の複数枚の羽根は重畳され、開口部1aの下方位置に格納されている。また、後羽根用駆動部材17は、後羽根用駆動ばね22によって時計方向へ回転され、駆動ピン17aを緩衝部材5に当接させて、停止状態が維持されている。そして、後羽根の4枚の歯ね28,29,30,31は展開されて開口部1aを覆っている。
【0029】
この図1の状態から行われるセット作動は、図示していないカメラ本体側の部材がセット部材23の被押動部23cを押すことによって開始され、それによって、セット部材23は、図示していない復帰ばねの付勢力に抗して時計方向へ回転させられる。そして、先ず、セット部材23の押動部23aが先羽根用駆動部材16の被押動部16aを押して、先羽根用駆動ばね21の付勢力に抗して反時計方向へ回転させていく。また、この回転によって、先羽根用駆動部材16の駆動ピン16bがアーム24を反時計方向へ回転させ、図示していない先羽根の複数枚の羽根を展開させつつ上方へ移動させていく。その後、先羽根のスリット形成羽根と、後羽根のスリット形成羽根31との重なり量が所定量に達すると、セット部材23の押動部23bがローラ19を押し、後羽根用駆動部材17を反時計方向へ回転させていく。その結果、駆動ピン17aがアーム26を反時計方向へ回転させ、羽根28,29,30,31を上方へ重畳させていく。
【0030】
そして、その後、各駆動部材16,17に取り付けられた鉄片部材18,20が、両方とも各電磁石10,11の鉄芯10a,11aに接触した段階で、セット部材23の回転が停止され、セット作動が終了する。このとき、後羽根の羽根28,29,30,31は重畳状態となって開口部1aの上方位置に格納されており、図示していない先羽根の複数枚の羽根は展開状態となって開口部1aを覆っている。そして、セット部材23は、次の撮影が行なわれるまで、その状態を維持させられる。
【0031】
次の撮影に際して、カメラのレリーズボタンが押されると、先ず、各電磁石10,11のコイル10c,11cに通電され、鉄片部材18,20が吸着保持される。次に、図示していないカメラ本体側の部材が、セット部材23の被押動部23cに対する押圧力を解いていくので、セット部材23は、図示していない復帰ばねの付勢力によって反時計方向へ回転され、初期位置へ復帰する。その後、最初に先羽根用電磁石10のコイル10cに対する通電が断たれ、所定時間後に後羽根用電磁石11のコイル11cに対する通電が断たれる。
【0032】
そのため、先羽根用駆動部材16と後羽根用駆動部材17が、先羽根用駆動ばね21と後羽根用駆動ばね22の付勢力によって相次いで急速に時計方向へ回転させられ、各駆動ピン16b,17aによって各アーム24,26を時計方向へ回転させるので、図示していない先羽根のスリット形成羽根と後羽根のスリット形成羽根31とで形成されるスリットにより、結像面の露光が行なわれる。そして、露光作動を先に開始した先羽根用駆動部材16は、その駆動ピン16bが緩衝部材4に当接して停止し、先羽根の複数枚の羽根は、重畳されて開口部1aの下方位置に格納状態となる。他方、遅れて露光作動を開始した後羽根用駆動部材17は、後羽根の4枚の羽根28,29,30,31が開口部1aを完全に覆った段階に、その駆動ピン17aが緩衝部材5に当接して停止する。このようにして露光作動の終了した状態が、図1に示された状態である。
【0033】
ところで、言うまでもないことであるが、撮影時におけるシャッタ羽根の作動速度が正確に管理されていないと、所定の露光時間を得ることができなくなるし、露光むらを生じてしまうこともある。そのため、従来は、製作時や修理時において、図1の左側から支持板6の背後に調整具などを差し込んでラチェット部材12,13を回転させ、駆動ばね21,22の付勢力を調整していた。ところが、図3に二点鎖線で示したように、その左側の位置に、モータMが取り付けられた場合などは、そのモータMを取り外さなければ調整することができなかった。また、カメラに組み込まれているときにその位置に他の構成部材が取り付けられている場合は、その構成部材を外すか、シャッタユニットをカメラ本体から取り外さない限り調整することができなかった。
【0034】
ところが、本実施例の場合には、上記のいずれの場合にも、支持板6の窓部6t,6uから調整具を差し込み、ラチェット部材12,13と折曲部6r,6sとの係合状態を肉眼で確認しながら容易に調整することが可能である。そこで、その調整の仕方を、図3を用い、後羽根用駆動ばね22の付勢力を調整する場合で説明する。既に説明したように、後羽根用駆動ばね22は、ラチェット部材13を反時計方向へ回転させるように付勢している。そして、その回転を、図3においては、折曲部6sの爪部6s1がラチェット部材13の歯輪13a1に係合して阻止している。従って、各歯を半ピッチずらせて形成されている歯輪13a2は、爪部6s2に係合していない。
【0035】
そこで、先ず、後羽根用駆動ばね22の付勢力を小さくする場合は、窓部6u1に調整具を差し込んで、爪部6s1を押して撓ませ、歯輪13a1から外す。それによって、ラチェット部材13は反時計方向へ回転させられるが、歯輪13a2が爪部6s2に係合することによって直ちに停止させられる。更に、付勢力を小さくしたいときは、今度は、爪部6s2を押して撓ませ歯輪13a2から外すと、ラチェット部材13は更に反時計方向へ回転させられ、歯輪13a1が爪部6s1に係合して停止させられる。また、半ピッチ分だけではなく、それ以上に回転させたい場合には、予め第2の調整具を、窓部6u1に差し込んで爪部6s1と係合していない歯輪13a1の歯を係止しておくか、窓部6u2に差し込んで係合部13dを係止しておいてから、上記のようにして第1の調整具を窓部6u1に差し込んで爪部6s1,6s2の両方を押して撓ませ、歯輪13a1,13a2から外す。そして、外した後は、所定の歯が係合するところまでラチェット部材13を徐々に回転させていくようにすればよい。そして、このような方法は、歯輪と爪部が一つずつしか設けられていない場合にも用いられる。
【0036】
次に、後羽根用駆動ばね22の付勢力を大きくする場合は、窓部6u1に調整具を差し込んで、係止されていない歯輪13a1の歯を押すか、窓部6u2に調整具を差し込んで係合部13dを押すかして、歯輪13a1又は歯輪13a2の所定の歯が爪部6s1又は爪部6s2に係止され得るところまで、ラチェット部材13を時計方向へ回転させ、その後に調整具を静かに引き抜けばよい。そして、この方法は、歯輪と爪部が一つずつしか設けられていない場合も同じである。
【0037】
このような説明からも分かるように、係合部13dが形成されていなくても、所期の調整を行なうことが可能であるが、形成しておいたほうが操作ミスは少なくなる。また、係合部13dを形成する場合は、特にラチェット歯である必要はなく、凹部であっても孔であっても差し支えない。更に、係合部13dを設ける場合には、窓部6uを二つに分け、一方は、折曲部6sとラチェット部材13とが係合している位置に対応させて形成する必要があるが、他方は、係合部13dの配列されている円周上であればどこに形成しても差し支えない。更にまた、窓部6uは、完全な孔として形成されているのではなく、外周の一部を開放した切欠き部として形成されていても差し支えない。そして、これらのことは、先羽根用駆動ばね21を調整するための構成にも言えることは勿論である。
【0038】
尚、本実施例においては、各駆動部材16,17が、一方の軸部16d,17cをシャッタ地板1に軸受けされ、他方の軸部16e,17dをラチェット部材12,13に軸受けされて回転可能となっているが、本発明は、このような構成に限定されず、セット部材23の場合と同様に、シャッタ地板1に立設された軸に対して回転可能に取り付けたものにも適用することが可能である。そして、その場合は、ラチェット部材12,13を支持板6に取り付けず、その軸に対して回転可能に嵌合させただけの構成にしてあっても差し支えない。
【0039】
また、本実施例は、先羽根と後羽根との二つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタであるため、二つの駆動ばねを同じようにして調整できるように構成したが、シャッタユニットの全体構成やカメラへの組付け状態によっては必ずしも同じにする必要はなく、一方を本実施例のように構成して調整し、他方は従来と同様にして調整するようにしても差し支えない。また、本実施例においては、プリント配線板にも、支持板の窓部と対応する領域に窓部を形成しているが、支持板の窓部の上にはプリント配線板を重ねない場合もあるので、本発明にとっては、プリント配線板に窓部が形成されていることは必須でなく、プリント配線板が存在すること自体も必須ではない。
【0040】
更に、本実施例は、露光作動開始位置で駆動部材に設けられた鉄片部材が直接電磁石によって吸着保持される、ダイレクトタイプと称されているフォーカルプレンシャッタの場合で説明したが、露光作動開始位置で駆動部材が係止部材に係止されていて、電磁石によって作動させられた部材がその係止を解除するようにした、係止タイプと称されているフォーカルプレンシャッタにも適用することが可能である。また、一つのシャッタ羽根しか備えていないデジタルカメラ用のフォーカルプレンシャッタにも適用できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明のフォーカルプレンシャッタによれば、光軸と略平行に調整具を差し込んで駆動ばねの付勢力を直視しながら調整することができるので、ラチェット部材の側方位置においてシャッタユニットにモータなどの他の部材を取り付けた場合でも容易に調整をすることができるし、また、カメラに組み込んだ状態においても容易に調整をすることができるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側から視た場合の左側の部分を示した実施例の平面図であって、露光作動終了直後の状態を示したものである。
【図2】各構成部材の重なり関係を理解し易くするために、図1の左側方向から視て要部のみを示した側面図であって、一部を破断して示したものである。
【図3】図1の一部を拡大して示した平面図である。
【図4】図1における支持板のみを示した平面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板
1a 開口部
1b,1c 長孔
1d,1e 軸受け孔
1f,1g,1h,1i,1j 軸
1f1,1g1 ねじ孔
2 中間板
3 補助地板
4,5 緩衝部材
6 支持板
6a,6b,6c,6h,6n,6p,6q 孔
6d,6e,6f,6g,6i,6j,6k,6m,6r,6s 折曲部
6r1,6r2,6s1,6s2 爪部
6t,6u,7a,7b 窓部
6t1,6u1 第1窓部
6t2,6u2 第2窓部
7 プリント配線板
8,9,14,15 ビス
10 先羽根用電磁石
10a,11a 鉄芯
10b,11b ボビン
10c,11c コイル
10c1,10c2,11c1,11c2 端子ピン
12,13 ラチェット部材
12a,13a ラチェット輪部
12a1,12a2,13a1,13a2 歯輪
12b,13b,16d,16d1,17c,17c1 軸部
12c,13c 中空部
12d ばね掛け部
13d 係合部
16 先羽根用駆動部材
16a,23c 被押動部
16b,17a 駆動ピン
16c,17b 取付部
17 後羽根用駆動部材
18,20 鉄片部材
19 ローラ
21 先羽根用駆動ばね
22 後羽根用駆動ばね
23 セット部材
23a,23b 押動部
24,25,26,27 アーム
28,29,30,31 羽根

Claims (2)

  1. ラチェット爪が設けられていてシャッタ地板に対して相互の板面が平行となるようにして取り付けられている支持板と、前記シャッタ地板と前記支持板との間においてそれらの板面とは垂直な軸上で回転可能に配置されており撮影時にはその回転によってシャッタ羽根を作動させる駆動部材と、前記シャッタ地板と前記支持板との間において前記駆動部材と同心上で回転可能に配置されており外周面には前記ラチェット爪に係合する複数のラチェット歯を有していて前記支持板と対向する面には回転軸を中心にして等角度間隔で円形状に複数の係合部を有しているラチェット部材と、一端を前記駆動部材に掛け他端を前記ラチェット部材に掛けており撮影時にはその付勢力によって前記駆動部材を回転させる駆動ばねと、を備えていて、前記支持板の板面には、前記ラチェット爪と前記ラチェット歯との係合箇所と対向する面に、調整具を差し込んでの係合関係を変えるための窓部が形成され、前記複数の係合部の少なくとも一つと対向することの可能な面に、調整具を差し込んで該複数の係合部の一つに係合させることの可能なもう一つの窓部が形成されていることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記二つの窓部が、一つの窓部として連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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