JP2001066664A - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

カメラ用フォーカルプレンシャッタ

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JP2001066664A
JP2001066664A JP24142099A JP24142099A JP2001066664A JP 2001066664 A JP2001066664 A JP 2001066664A JP 24142099 A JP24142099 A JP 24142099A JP 24142099 A JP24142099 A JP 24142099A JP 2001066664 A JP2001066664 A JP 2001066664A
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shaft
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JP24142099A
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Masato Kiyota
真人 清田
Nobuyoshi Inoue
信義 井上
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単で確実に行なえる駆動力調整用ラチェット
部材の取付け構成を有するカメラ用フォーカルプレンシ
ャッタを提供すること。 【解決手段】ラチェット部材13には、周知のようにし
て、駆動部材を回転させるための駆動ばねの一端が掛け
られている。このラチェット部材13は、ラチェット輪
部13a,軸部13b,頭部13cを同心上に順に形成
していて、頭部13cは、本体部の外径は軸部13bと
同じであるが、そこから径方向に等間隔の角度位置で張
り出した4個の張出部13c1を有している。このラチ
ェット部材13を支持板6に取り付けるには、頭部13
cを孔6qの大径部に挿入し、小径部の方へ移動させ
る。その結果、ラチェット部材13の軸方向への移動
は、ラチェット輪部13aと張出部13c1によって規
制され、孔6qの大径部の方への移動は、ラチェット輪
部13aに対するラチェット爪6sの係合によって規制
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影に際して、先
羽根群と後羽根群とを同一方向へ順次作動させ、その二
つの羽根群のスリット形成羽根同士によって形成された
スリットにより、露光を行うようにしたカメラ用のフォ
ーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の通常のフォーカルプレンシャッ
タは、先羽根群と後羽根群が、それらを連結している先
羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材によって作動させら
れる。そして、それらの駆動部材は、露光作動時には、
夫々、先羽根用駆動ばねの付勢力と後羽根用駆動ばねの
付勢力によって、露光作動開始位置から、撮影条件によ
って決められた所定のタイミングによって順に作動させ
られ、また、セット作動時には、セット部材によって、
それらの駆動ばねの付勢力に抗して作動させられるよう
になっている。
【0003】ところで、露光作動時において、撮影条件
に対応した所定のスリットが得られるようにするために
は、組立調整時において、上記した各駆動ばねの付勢力
を個々に調整する必要がある。そこで、そのような調整
をし易くするための構成として、上記駆動ばねの一端を
取り付けたラチェット部材を、各駆動部材の回転軸と同
心上において回転可能となるように配置し、その駆動ば
ねの付勢力を、ラチェット部材を回転させることによっ
て調整し、調整後は、ラチェット部材をラチェット爪に
よって回転止めするようにしたものが知られている。
【0004】そして、そのような構成を採用した場合の
例が実公平5−42421号公報に二つ示されている。
即ち、その公報の第1図に示されたものは、ラチェット
部材(該公報においては、ラチェット筒金4。以下、同
様に、括弧内の符号付き呼称は公報に記載の表現であ
る)が、軸受け部材(回転軸受15)に回転可能に取り
付けられていて、その軸受け部材(回転軸受15)は、
シャッタ地板(基板1)と平行に配置された支持板(保
持板6)に、かしめ加工によって固定されている。そし
て、この、場合は、駆動部材(駆動レバー9)に回転軸
(回転軸13)が一体的に設けられていて、その回転軸
(回転軸13)の一端はシャッタ地板(基板1)に軸受
けされ、他端は上記の軸受け部材(回転軸受15)に軸
受けされている。
【0005】また、その公報の第2図に示されたもの
は、シャッタ地板(基板1)に対して、かしめ加工によ
って固定されている軸(支軸3)に、駆動部材(駆動レ
バー9)と一体の筒部(回転軸受7)を回転可能に取り
付け、ラチェット部材(ラチェット筒金4)は、上記の
軸(支軸3)の上端位置に回転可能に取り付けられてい
る。また、この第2図に示されているタイプの駆動部材
(駆動レバー9)は、ラチェット部材(ラチェット筒金
4)が第1図のようにして取り付けられている場合にも
採用することが可能である。即ち、第2図における軸
(支軸3)の上端を、軸受け部材(回転軸受15)に挿
入した構成にすればよく、その場合には、挿入された軸
(支軸3)を、軸受け部材(回転軸受15)の内面に接
触させる必要は特にない。本発明は、これらの構成に適
用して有効なラチェット部材の取付け構成を備えたフォ
ーカルプレンシャッタに関するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】周知のように、各駆動
ばねは、コイル部の長さが長いねじりコイルばねであっ
て、その付勢力は極めて大きい。そして、その一端が駆
動部材に掛けられ、他端がラチェット部材に掛けられて
いる。そのため、その付勢力は、駆動部材とラチェット
部材を回転させる方向にだけ作用しているのではなく、
それらの回転軸を傾けるようにも作用している。従っ
て、その付勢力によって傾かされると、駆動部材の回転
が安定して得られなくなってしまうため、駆動部材とラ
チェット部材は、出来るだけ傾かないように取り付ける
必要がある。
【0007】そこで、上記の公報の第1図に示されたも
のは、駆動部材(駆動レバー9)もラチェット部材(ラ
チェット筒金4)も、かしめ加工によって支持板(保持
板6)に固定されている金属製の軸受け部材(回転軸受
15)によって軸受けされるため、両者には、問題視す
るような傾きは殆ど生じることがない。しかしながら、
かしめ加工は、加工費が高くなるためコスト上は極めて
不利である。また、軸受け部材(回転軸受15)とラチ
ェット部材(ラチェット筒金4)を別部材で構成してい
る点で不利であり、その上、軸受け部材(回転軸受1
5)の合成樹脂化も難しい。
【0008】また、上記の公報の第2図に示されラチェ
ット部材(ラチェット筒金4)の取付け構成は、第1図
に示されたタイプの駆動部材(駆動レバー9)には適用
することができないという問題点がある。また、ラチェ
ット部材(ラチェット筒金4)の軸方向の移動を支持板
(保持板6)によって規制する必要があるため、ラチェ
ット部材(ラチェット筒金4)のほかに、止めネジ5が
どうしても必要になってしまうという問題点がある。
【0009】更に、このようなラチェット部材の傾きを
防止する構成としては、特開平10−161183号公
報や特開平11−30796号公報などに記載されたも
のが知られているが、前者の公報に記載のものは、それ
なりに効果があるものの、ラチェット部材の姿勢を殆ど
一点で保つようにしているため、駆動ばねの付勢力によ
るラチェット部材の傾きに対しては万全な構成とは言え
ず、結局は部品精度を或る程度必要としてしまうし、後
者の公報に記載のものは、支持板(上地板2)の形状を
余りにも複雑にしてしまうという問題点がある。
【0010】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、駆
動力調整用のラチェット部材が駆動ばねの付勢力などに
よって傾きにくい構成をしており、また、部品点数が少
なく構成も簡単であってラチェット部材の支持板への取
付けが簡単であり、更に、ラチェット部材の合成樹脂化
も可能であって低コスト化を図れるようにしたカメラ用
フォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、
円形の孔を所定の円周範囲にわたって開口した形状の軸
受け孔を少なくとも一つ有しておりシャッタ地板に対し
て所定の空間を空けて平行に取り付けられている支持板
と、前記シャッタ地板と前記支持板との間においてそれ
らの板部材に対する垂直軸上で回転可能となるようにし
て配置されている先羽根用駆動部材及び後羽根用駆動部
材と、露光作動時に前記各駆動部材を回転させるために
一端部を前記各駆動部材に掛けている先羽根用駆動ばね
及び後羽根用駆動ばねと、前記各駆動ばねの他端部を掛
けていて前記支持板に回転可能に取り付けられており前
記支持板に設けられたラチェット爪によって回転止めさ
れている駆動力調整用の二つのラチェット部材とを備え
ており、前記二つのラチェット部材のうち少なくとも一
つは、外周面にラチェット歯を形成し内側に中空部を形
成したラチェット輪部と、前記軸受け孔に回転可能に軸
受けされる軸部と、該軸部よりも径方向へ張り出した部
位を形成した頭部とを同一軸心上に有していて該軸部を
前記開口側から前記軸受け孔に嵌合させ該ラチェット輪
部と該頭部とで軸方向への移動を規制され、前記開口側
への移動は前記支持板に設けられた規制手段によって規
制されるようにする。また、本発明のカメラ用フォーカ
ルプレンシャッタにおいては、前記支持板は、前記軸受
け孔と該軸受け孔より大きな挿入用開口部とを連設した
少なくとも一つの連設開口部を有していて、前記の少な
くとも一つのラチェット部材は、前記頭部を前記挿入用
開口部に挿入してからその挿入方向とは垂直な方向へ移
動させて前記軸部を前記軸受け孔に嵌合させるようにす
ると、前記支持板を比較的薄い板材で製作しても変形し
にくくなる。また、本発明のカメラ用フォーカルプレン
シャッタにおいては、前記ラチェット爪が、前記規制手
段の役目もしているようにするとコスト的に有利にな
る。また、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタ
においては、前記中空部が、前記軸部と前記頭部にまで
延伸して形成されており、前記二つの駆動部材の少なく
とも一方が、回転軸を一体的に有していて、該回転軸の
一端部を前記地板に軸受けされ、他端部を少なくとも前
記軸部内の中空部にまで挿入して軸受けされているよう
にすると、そのような構成の駆動部材の軸受けが好適に
行なえるようになる。更に、本発明のカメラ用フォーカ
ルプレンシャッタにおいては、前記頭部に前記軸部より
も径方向へ張り出して形成された部位が、略等間隔に二
つ以上に分割されて形成されているようにすると、ラチ
ェット車を鋳造加工で製作するのに有利となる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1〜図
3に示した実施例と図4に示した一部の構成の変形例に
よって説明する。尚、図1は、カメラに組み込まれた状
態において被写体側から視たときの左側の部分だけを示
した平面図であって、露光作動終了直後の状態を示した
ものである。また、図2は、各構成部材の重なり関係を
理解し易くするために、図1の左方から視て要部のみを
示した側面図であって、一部を破断して示したものであ
る。更に、図3は、支持板に対するラチェット部材の取
付け方を説明するために、それらの部材を図1と同様に
して視て示した平面図である。また、図4は、実施例に
おける支持板の変形例を示した平面図である。
【0013】先ず、本実施例の構成から説明するが、そ
の説明にあたっては、被写体側を表面側と称し、結像面
側を背面側と称することにする。図1において、シャッ
タ地板1には、その略中央部に長方形を横長にした開口
部1aが形成されている。しかし、上記したように、図
1はシャッタを被写体側から視て左側の部分だけを示し
たものであるから、その開口部1aについても、左側の
一部だけが示されている。
【0014】また、図2から分かるように、シャッタ地
板1の背面側には、所定の間隔を空けて、中間板2と補
助地板3が順に取り付けられており、シャッタ地板1と
中間板2との間に後羽根群の羽根室を形成し、中間板2
と補助地板3との間に先羽根群の羽根室を形成してい
る。そして、中間板2と補助地板3にも、開口部1aと
類似の開口部が形成されていて、通常は、それらの三つ
の開口部を重ね合わせて露光開口を規制するようにして
いる。しかし、本実施例においては、開口部1aの形状
が露光開口を規制しているものとして説明する。また、
開口部1aの左側には、円弧状の二つの長孔1b,1c
と二つの軸受け孔1d,1e(図2参照)が形成されて
おり、それらのうち、長孔1b,1cの下方端部には、
平面形状がC字状をしている周知の緩衝部材4,5が取
り付けられている。
【0015】シャッタ地板1の表面側には、軸1f,1
g,1hが立設されていて、背面側には、1i,1j
(図2参照)が立設されている。そのうち、表面側に立
設された軸1f,1g,1hの先端部は小径部となって
いて、軸1f,1gの先端面には、ねじ孔1f1,1g1
が形成されている。そして、支持板6とプリント配線板
7は、それらに形成された孔を、軸1f,1g,1hの
小径部に嵌合させ、ねじ孔1f1,1g1にビス8,9
(図2参照)を螺合させることによって取付けられてい
る。尚、図1においては、そのプリント配線板7の外形
を一点鎖線で示してある。
【0016】上記の支持板6は、比較的薄い金属製の板
材で製作されており、その全体形状は、図3(b)に分
かり易く示されている。即ち、支持板6には、7個の孔
と10個の折曲部が形成されているが、それらのうち孔
6a,6b,6cは、上記した軸1f,1g,1hの小
径部に嵌合させる孔である。また、折曲部6d,6e,
6f,6gは、図1に示した先羽根用電磁石10を取り
付けるためのものであるが、その取付け方は公知である
ため、詳しい説明を省略する。そして、その先羽根用電
磁石10は、鉄芯10aと、鉄芯10aに嵌装されたボ
ビン10bと、ボビン10bに巻回されたコイル10c
とで構成されており、コイル10cの端子ピン10
1,10c2をプリント配線板7に接続させているが、
支持板6に形成された孔6hは、その端子ピン10c2
を挿通させるための孔である。
【0017】また、折曲部6i,6j,6k,6mは、
図1に示した後羽根用電磁石11を取り付けるためのも
のである。そして、その取付け方は先羽根用電磁石10
の場合と同じである。また、後羽根用電磁石11も先羽
根用電磁石10と同じ構成をしていて、鉄芯11aと、
ボビン11bと、コイル11cとで構成されており、コ
イル11cの端子ピン11c1,11c2をプリント配線
板7に接続させている。そして、支持板6に形成された
孔6nは、その端子ピン11c2を挿通させるための孔
である。
【0018】更に、支持板6には、孔6p,6qと、折
曲部6r,6sが形成されている。このうち、孔6p,
6qは、夫々、直径の異なる二つの円形の孔を一部重ね
合わせた形状をしており、後述する二つのラチェット部
材12,13を取り付けるために必要なものである。そ
して、直径の小さい方の円形部が軸受け孔となるように
なっている。また、折曲部6r,6sは、上記のラチェ
ット部材12,13の回転止めを行なうための弾性を有
するラチェット爪として形成されたものであり、図2に
示されているように、本実施例においては、夫々、二つ
ずつの爪部6r 1,6r2、6s1,6s2を有している。
尚、本実施例においては、このように、ラチェット爪を
支持板6の折曲部6r,6sとして形成したが、本発明
は、このラチェット爪を別部材として製作し、それを支
持板6に取り付けるようにしても差し支えない。
【0019】支持板6の孔6p,6qに取り付けられて
いるラチェット部材12,13は、合成樹脂製であって
全く同じ形状をしている。即ち、ラチェット部材12,
13は、図2に示すように、ラチェット輪部12a,1
3aと、軸部12b,13bと、頭部12c,13cと
を同一軸心上に有している。そして、ラチェット輪部1
2a,13aの外周面には、夫々、ラチェット歯の位相
を半ピッチずらせた二つの歯輪12a1,12a2、13
1,13a2が2段に形成されていて、歯輪12a1
13a1には上記の爪部6r1,6s1が係合し、歯輪1
2a2,13a2には上記の爪部6r2,6s2が係合し得
るようになっている。周知のように、このように歯輪を
2段に形成したのは、ラチェット車12,13の回転止
め位置を微細に決定できるようにするためであるが、本
発明におけるラチェット部材は、このような構成に限定
されるものではなく、歯輪を一つにし、それに伴って上
記の爪部を一つにしても構わない。
【0020】また、ラチェット部材12,13の軸部1
2b,13bは、軸方向の長さ寸法が、支持板6の厚さ
寸法よりも僅かに大きく、且つ外径が、孔6p,6qの
小さい方の円形部の直径よりも僅かに小さく形成されて
いて、その小さい方の円形部、即ち軸受け孔部において
ラチェット部材12,13が回転できるようにしてい
る。そして、本実施例の場合には、ラチェット輪部12
a,13aに対する折曲部6r,6sの噛合が、図1に
示すような位置関係で行なわれているため、ラチェット
部材12,13が、径方向、即ち孔6p,6qの大きい
円形部の方へ移動しようとしても、その移動は、折曲部
6r,6s、即ちラチェット爪によって規制されるよう
になっている。
【0021】更に、頭部12c,13cは、軸部12
b,13bよりも径方向へ張り出した夫々4個の張出部
12c1,13c1を有していて、ラチェット輪部12
a,13aと共に、ラチェット部材12,13の軸方向
への移動を規制するようにしている。尚、本実施例にお
いては、金型のコストと成形加工の工程数などを考慮し
て、夫々4個の張出部12c1,13c1を等間隔に配置
しているが、そのようなことを考慮する必要のない場合
や、ラチェット部材12,13を金属製とする場合に
は、360度にわたって径方向へ張り出した一体の張出
部として形成しても差し支えない。また、複数個に分割
して張出部を形成する場合であっても、ラチェット部材
12,13の全ての回転位置で上記のような移動規制を
確実に行なえるのであれば、それらの張出部を特に等間
隔に形成する必要はない。
【0022】図2から分かるように、このような外形を
したラチェット部材12,13の内側には、上記したラ
チェット輪部12a,13aから頭部12c,13cま
で貫通した中空部12d,13dが形成されている。そ
して、この中空部12d,13dは断面が円形であっ
て、ラチェット輪部12a,13aの内部においては、
直径の大きな大径孔12d1,13d1として形成されて
いるが、後述の説明から分かるように、本実施例におい
ては、この大径孔12d1,13d1を軸受け孔として利
用している。尚、本実施例においては、成形加工を有利
にするために中空部12d,13dを貫通孔として形成
しているが、本発明の中空部は、このような形状に限定
されず、大径孔12d1,13d1のみで構成するように
しても一向に差し支えない。
【0023】また、ラチェット輪部12a,13aの内
側には、上記の大径孔12d1,13d1よりも径方向の
位置に、スリット形状をした周知のばね掛け部が形成さ
れている。図2においては、ラチェット部材12のばね
掛け部12eだけが示されているが、ラチェット部材1
3にも、図面上では隠れたところに、実質的に同じ形状
のばね掛け部が形成されていることは言うまでもない。
尚、本実施例においては、成形加工を有利にするために
中空部12d,13dを貫通孔として形成しているが、
本発明の中空部は、このような形状に限定されず、大径
孔12d1,13d1のみで構成するようにしても一向に
差し支えない。
【0024】シャッタ地板1と支持板6との間には、そ
れらの板面に対して垂直な軸上で回転可能となるように
して、先羽根用駆動部材14と後羽根用駆動部材15と
が配置されている。これらのうち先羽根用駆動部材14
は、合成樹脂製であって、被押動部14aと、駆動ピン
14bと、取付部14cとを有している。そして、駆動
ピン14bは、断面形状が小判型をしており、シャッタ
地板1の長孔1bを貫通して、先端部がシャッタ地板1
の背面側に突き出ている。また、取付部14cの内部に
は、図示していないばねを介在させて鉄片部材16が取
り付けられているが、その具体的な取付け構成は周知で
あって、且つ本発明とは直接関係がないので、その詳細
な説明を省略する。
【0025】他方、後羽根用駆動部材15は、やはり合
成樹脂製であって、被押動部としてのローラ17を取り
付けており、また、駆動ピン15aと、取付部15bと
を有している。そして、駆動ピン15aは、断面形状が
小判型をしており、シャッタ地板1の長孔1cを貫通し
て、先端部がシャッタ地板1の背面側に突き出ている。
また、取付部15bの内部には、図示していないばねを
介在させて鉄片部材18が取り付けられており、その具
体的な取付け構成は鉄片部材16の場合と同じであるた
め、その説明を省略する。
【0026】また、図2から分かるように、これらの駆
動部材14,15は回転軸を一体的に形成しており、そ
の回転軸の一端の軸部14d,15cは、シャッタ地板
1の軸受け孔1d,1eに軸受けされていて、他端の軸
部14e,15dは、ラチェット部材12,13の大径
孔12d1,13d1に軸受けされている。そして更に、
上記の軸部14d,15cの先端には、それらよりも直
径の小さな軸部14d 1,15c1が形成されていて、そ
れらをシャッタ地板1の背面側に突き出している。
【0027】上記の先羽根用駆動部材14と後羽根用駆
動部材15は、露光作動時において、先羽根用駆動ばね
19と後羽根用駆動ばね20の付勢力によって、図1に
おいて時計方向へ回転されるようになっている。そし
て、それらの駆動ばね19,20は、そのコイル部を図
2に示すようにして各駆動部材の回転軸部に嵌装し、そ
の一端部を上記した取付部14c,15bの縁に掛け、
他端部を上記したラチェット部材12,13のばね掛け
部(上記したようにばね掛け部12eのみ図示)に掛け
ている。
【0028】シャッタ地板1の軸1hには、合成樹脂製
のセット部材21が回転可能に取り付けられている。こ
のセット部材21は、図示していない復帰ばねの付勢力
によって、被写体側から視て反時計方向へ回転するよう
に付勢されているが、図1の状態は、その回転を図示し
ていないストッパによって阻止されている状態である。
以下、セット部材21のこの位置を初期位置と称するこ
とにする。また、このセット部材21は、押動部21
a,21bと、被押動部21cとを有していて、図1に
おいて時計方向へ回転したとき、押動部21aは先羽根
用駆動部材14の被押動部14aを押し、押動部21b
は後羽根用駆動部材15のローラ17を押すようになっ
ている。
【0029】次に、シャッタ地板1の背面側に配置され
ている先羽根群と後羽根群の構成を説明するが、本実施
例における先羽根群と後羽根群は、周知の構成をしてい
て、その構成自体は本発明と直接関係がないので、図面
上では一部の構成部材の図示が省略されたり、明示され
ていなかったりしている。
【0030】先ず、先羽根群は、中間板2と補助地板3
の間に配置されていて、二つのアーム22,23と、図
示していない複数枚の羽根とで構成されている。そし
て、アーム22は先羽根用駆動部材14の軸部14d1
に回転可能に取り付けられ、アーム23はシャッタ地板
1の軸1iに回転可能に取り付けられていて、複数枚の
羽根は、それらの長さ方向に順に枢支されており、先端
部に枢支された羽根をスリット形成羽根としている。ま
た、先羽根用駆動部材14の駆動ピン14bは、アーム
22に形成された図示していない孔に嵌合し、複数枚の
羽根を作動させるようになっているが、図1において
は、開口部1aの下方位置に重畳させ格納状態としてい
る。
【0031】他方、後羽根群は、シャッタ地板1と中間
板2の間に配置されていて、二つのアーム24,25
と、4枚の羽根26,27,28,29とで構成されて
いる。また、アーム24は後羽根用駆動部材15の軸部
15c1に回転可能に取り付けられ、アーム25はシャ
ッタ地板1の軸1jに回転可能に取り付けられていて、
4枚の羽根26,27,28,29は、それらのアーム
24,25の長さ方向に順に枢支されている。そして、
その先端部に枢支された羽根29がスリット形成羽根と
なっている。また、後羽根用駆動部材15の駆動ピン1
5aは、アーム24に形成された図示していない孔に嵌
合し、4枚の羽根26,27,28,29を作動させる
ようになっているが、図1においてはそれらを展開状態
にして、開口部1aを覆った状態にしている。
【0032】本実施例の構成は以上の通りであるが、こ
こで、支持板6に対するラチェット部材12,13の取
付け方を、ラチェット部材13の場合で説明する。そこ
で、先ず形状の分かりずらいラチェット部材13の形状
を、図3(a)によって再確認しておく。図3(a)に
おいて、一番中心に近い円形の実線は中空部13dのう
ちの直径の小さな径の孔を示し、その外側の円形の破線
は大径孔13d1を示している。また、その外側の円形
の実線は、頭部13cの本体部の外径と軸部13bの外
径を示したものである。即ち、それらの外径は同じとい
うことである。更に、頭部13cの本体部には、径方向
へ等間隔に張り出した4個の張出部13c1が形成され
ているが、それらの外側に略相似形に描かれた実線は、
成形加工を容易にするためにラチェット輪部13aの平
面部に形成されている孔を示したものである。
【0033】このような形状のラチェット部材13は、
図3(b)に示された支持板6の孔6qに取付けられる
が、その際には、先ず、弾性を有するラチェット爪とし
て形成された折曲部6sを上方へ撓ませておき、ラチェ
ット部材13の頭部13cを、孔6qの直径の大きい方
の円形部に挿入する。その後、折曲部6sが自己の習性
によって原形に復すべく、その先端部(爪部6s1,6
2)をラチェット輪部13aの外周部(歯輪13a1
13a2)に接触させた状態が、図3(c)に示された
状態である。
【0034】次に、ラチェット部材13を、支持板6の
板面に沿って孔6qの直径の小さい方の円形部(軸受け
孔部)に移動させる。そして、移動し終わった状態が図
3(d)に示されている。この状態において、ラチェッ
ト部材13は、その軸部13bが支持板6に対して回転
可能のなっており、また、軸方向への移動は、ラチェッ
ト輪部13aと張出部13c1が支持板6の一部を挟む
ようになったことによって規制されている。
【0035】また、図3(c)に示された折曲部6sの
状態が、図3(d)においては、一点鎖線で示されてい
る。しかしながら、実際には、破線で示したようになっ
ていて、爪部6s1,6s2(図2参照)の何れか一方の
先端面が、歯輪13a1,13a2(図2参照)の何れか
一方の歯の歯面に面接触し得るようになっており、且つ
ラチェット部材13を反時計方向へ回転させても、その
係合関係が外れないようになっている。即ち、この状態
においては、ラチェット部材13は、孔6qの直径の大
きな円形部の方へ移動するのを規制されていることにな
る。従って、このようにして、ラチェット部材13を一
旦組み付けた後は、支持板6を普通に扱っている限り、
ラチェット部材13が脱落してしまうようなことは絶対
にない。
【0036】ところで、本実施例においては、ラチェッ
ト部材13が、孔6qの直径の大きな円形部の方へ移動
するのを、折曲部6s(即ちラチェット爪)が規制する
ようにしているが、本発明は、そのような構成に限定さ
れるものではなく、本実施例のような配置構成を採用で
きないときには、支持板6に設けた適宜な規制手段によ
って規制するようにしても差し支えない。また、本実施
例においては、支持板6に設けられているラチェット部
材13の取付部が、直径の異なる二つの円形を一部重ね
合わせたような形状の孔6qにしているが、本発明は、
このような構成に限定されるものではない。そこで、そ
の取付部の形状の他の例を、図4を用いて説明する。
【0037】上記の孔6qにおける直径の大きな円形部
は、本来、ラチェット部材13の頭部13cを挿入させ
ることができれば、どのような形状であっても良い筈で
ある。従って、図4(a)に示した変形例は、そのよう
にした場合の一例を示したものである。また、支持板6
の強度に問題がなければ、取付部を孔として形成する必
要は全くない。従って、図4(b),図4(c)に示し
て変形例は、上記の孔6q,6xに代えて、開口部6
y,6zを形成するようにしたものであるが、折曲部6
sによるラチェット部材13の位置規制を確実にするた
めには、図4(b)に示されたもの方が優れている。
【0038】尚、これまでの説明においては、支持板6
に対してラチェット部材13を取り付ける場合について
説明したが、本実施例においては、もう一つのラチェッ
ト部材12を取り付ける場合にも、全く同様にして行な
われる。しかしながら、本発明は、二つのラチェット部
材12,13を同様な方法で取り付ける必要はなく、例
えば、ラチェット部材12を実施例のようにして取り付
け、ラチェット部材13を図4(b)のようにして取り
付けても構わないし、ラチェット部材12を実施例のよ
うにして取り付け、ラチェット部材13を従来のように
して取り付けることを妨げるものではない。
【0039】また、本実施例においては、上記のように
してラチェット部材12,13を取り付けてから、支持
板6をシャッタ地板1の軸1f,1g,1hに取り付け
るが、その際、各駆動部材14,15の軸部14e,1
5dを、ラチェット部材12,13に形成した中空部1
2d,13dの大径部12d1,13d1に軸受けさせる
ことになる。そのとき、ラチェット部材12,13が、
支持板6に対して規格通りに取り付けられていさえすれ
ば、各駆動部材14,15が強力な駆動ばね19,20
の付勢力によって回転させられても、ラチェット部材1
2,13を動かして各駆動部材14,15の回転軸が傾
き、適正な作動特性が得られなくなってしまうようなこ
とはない。
【0040】しかしながら、ラチェット部材12,13
が金属製でなく、本実施例のように合成樹脂製の場合に
は、選定した材料や形状の決め方によって、直ちには生
じなくても、長く使用している間には回転軸が傾き、所
定の作動特性が得られなくなってしまうことがある。そ
こで、もし、そのような可能性のあることが事前に感じ
られた場合には、ラチェット車12,13の大径部12
1,13d1を、頭部12c,13cに向けて長く形成
し、各駆動部材14,15の軸部14e,15dを少な
くとも支持板6のところまで長く形成すると、そのよう
な可能性は解消される。
【0041】次に、このようにして構成されている本実
施例の作動を説明する。但し、本発明の特徴は、上記の
ようなラチェット部材の取付け構成にあるのであって、
特に従来のシャッタと異なる作動を行なうものではな
い。そのため、その作動説明は、簡単に行なうことにす
る。図1は、露光作動終了直後の状態を示している。従
って、先羽根用駆動部材14は先羽根用駆動ばね19に
よって時計方向へ回転されていて、駆動ピン14bを緩
衝部材4に当接させることにより、この停止状態が維持
されている。そして、図示していない先羽根群の複数枚
の羽根は重畳され、開口部1aの下方位置に格納されて
いる。また、後羽根用駆動部材15は、後羽根用駆動ば
ね20によって時計方向へ回転され、駆動ピン15aを
緩衝部材5に当接させて、停止状態が維持されている。
そして、後羽根群の羽根26,27,28,29は展開
されて開口部1aを覆っている。
【0042】この図1の状態において、フィルムの巻き
上げが行われると、それに連動して図示していないカメ
ラ本体側の部材がセット部材21の被押動部21cを押
すので、セット部材21は、図示していない復帰ばねの
付勢力に抗して時計方向へ回転させられる。そして、先
ず、セット部材21の押動部21aが先羽根用駆動部材
14の被押動部14aを押して、先羽根用駆動ばね19
の付勢力に抗して反時計方向へ回転させていく。また、
この回転によって、先羽根用駆動部材14の駆動ピン1
4bがアーム22を反時計方向へ回転させ、図示してい
ない先羽根群の複数枚の羽根を展開させつつ上方へ移動
させていく。その後、先羽根群のスリット形成羽根と、
後羽根群のスリット形成羽根29との重なり量が所定量
に達すると、セット部材21の押動部21bがローラ1
7を押し、後羽根用駆動部材15を反時計方向へ回転さ
せていく。その結果、駆動ピン15aがアーム24を反
時計方向へ回転させ、羽根26,27,28,29を上
方へ重畳させていく。
【0043】そして、その後、各駆動部材14、15に
取り付けられた鉄片部材16、18が、両方とも各電磁
石10,11の鉄芯10a,11aに接触した段階で、
セット部材21の回転が停止され、セット作動が終了す
る。このとき、後羽根群の羽根26,27,28,29
は重畳状態となって開口部1aの上方位置に格納されて
おり、図示していない先羽根群の複数枚の羽根は展開状
態となって開口部1aを覆っている。そして、セット部
材21は、次の撮影が行なわれるまで、その状態を維持
している。
【0044】次の撮影に際して、カメラのレリーズボタ
ンが押されると、先ず、各電磁石10,11のコイル1
0c,11cに通電され、鉄片部材16,18が吸着保
持される。次に、図示していないカメラ本体側の部材
が、セット部材21の被押動部21cに対する押圧力を
解いていくので、セット部材21は、図示していない復
帰ばねの付勢力によって反時計方向へ回転され、初期位
置へ復帰する。その後、最初に先羽根用電磁石10のコ
イル10cに対する通電が断たれ、所定時間後に後羽根
用電磁石11に対する通電が断たれる。
【0045】そのため、先羽根用駆動部材14と後羽根
用駆動部材15が、先羽根用駆動ばね19と後羽根用駆
動ばね20の付勢力によって相次いで急速に時計方向へ
回転させられ、各駆動ピン14b,15aによって各ア
ーム22,24を時計方向へ回転させるので、図示して
いない先羽根群のスリット形成羽根と後羽根群のスリッ
ト形成羽根29とで形成されるスリットにより、結像面
の露光が行なわれる。また、このとき、各駆動部材1
4,15は、支持板6に好適に取り付けられたラチェッ
ト車12,13に、しっかりと軸受けされているので、
軸振れを生じるようなことはない。
【0046】そして、露光作動を先に開始した先羽根用
駆動部材14は、その駆動ピン14bが長孔1bの下端
部にある緩衝部材4に当接して停止し、先羽根群も図示
していないストッパに当接して停止する。従って、その
停止状態においては、先羽根群の図示していない複数枚
の羽根は、重畳されて開口部1aの下方位置に格納され
ていることになる。他方、遅れて露光作動を開始した後
羽根用駆動部材15は、後羽根群の4枚の羽根26,2
7,28,29が開口部1aを完全に覆った段階になる
と、その駆動ピン15aが長孔1cの下端部にある緩衝
部材5に当接して停止し、後羽根群も図示していないス
トッパに当接して停止する。このようにして露光作動の
終了した状態が、図1に示された状態である。
【0047】尚、本実施例においては、各駆動部材1
4,15が、一方の軸部14d,15cをシャッタ地板
1に軸受けされ、他方の軸部14e,15dをラチェッ
ト部材12,13に軸受けされているが、本発明は、こ
のような構成に限定されるものではない。即ち、上記の
公報の第2図に示されているもののように、各駆動部材
14,15を、シャッタ地板1に立設された軸に回転可
能に取り付け、ラチェット部材12,13は、その軸の
先端部に、中空部12d,13dを嵌合させるようにし
ても差し支えない。しかも、その場合、軸と中空部12
d,13dとは必ずしも接触させる必要はない。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明のフォーカルプレ
ンシャッタによれば、支持板側には、円形の一部を開口
させた軸受け孔部を形成するだけであり、また、ラチェ
ット部材は、ラチェット輪部,軸部,頭部を同心上に形
成した形状にしたから、支持板への取付け状態におい
て、ラチェット部材が駆動ばねの付勢力などによって傾
きにくい構成をしており、また、ラチェット部材の支持
板への着脱が簡単に行なえ、更に、ラチェット部材の合
成樹脂化も可能であるから、フォーカルプレンシャッタ
の低コスト化に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側から視た場合の左側の部分を示した実
施例の平面図であって、露光作動を終了した直後の状態
を示したものである。
【図2】各構成部材の重なり関係を理解し易くするため
に、図1の左方から視て要部のみを示した側面図であっ
て、一部を破断して示したものである。
【図3】図3(a)〜図3(d)は、支持板に対するラ
チェット部材の取付け方を説明するために、それらの部
材を図1と同様にして視て示した平面図である。
【図4】図4(a)〜図4(c)は、夫々、実施例にお
ける支持板の変形例を示した平面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板 1a,6y,6z 開口部 1b,1c 長孔 1d,1e 軸受け孔 1f,1g,1h,1i,1j 軸 1f1,1g1 ねじ孔 2 中間板 3 補助地板 4,5 緩衝部材 6 支持板 6a,6b,6c,6h,6n,6p,6q,6x 孔 6d,6e,6f,6g,6i,6j,6k,6m,6
r,6s 折曲部 6r1,6r2,6s1,6s2 爪部 7 プリント配線板 8,9 ビス 10 先羽根用電磁石 10a,11a 鉄芯 10b,11b ボビン 10c,11c コイル 10c1,10c2,11c1,11c2 端子ピン 12,13 ラチェット部材 12a,13a ラチェット輪部 12a1,12a2,13a1,13a2 歯輪 12b,13b,14d,14d1,14e,15c,
15c1,15d 軸部 12c,13c 頭部 12c1,13c1 張出部 12d,13d 中空部 12d1,13d1 大径部 12e ばね掛け部 14 先羽根用駆動部材 14a,21c 被押動部 14b,15a 駆動ピン 14c,15b 取付部 15 後羽根用駆動部材 16,18 鉄片部材 17 ローラ 19 先羽根用駆動ばね 20 後羽根用駆動ばね 21 セット部材 21a,21b 押動部 22,23,24,25 アーム 26,27,28,29 羽根

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形の孔を所定の円周範囲にわたって開
    口した形状の軸受け孔を少なくとも一つ有しておりシャ
    ッタ地板に対して所定の空間を空けて平行に取り付けら
    れている支持板と、前記シャッタ地板と前記支持板との
    間においてそれらの板部材に対する垂直軸上で回転可能
    となるようにして配置されている先羽根用駆動部材及び
    後羽根用駆動部材と、露光作動時に前記各駆動部材を回
    転させるために一端部を前記各駆動部材に掛けている先
    羽根用駆動ばね及び後羽根用駆動ばねと、前記各駆動ば
    ねの他端部を掛けていて前記支持板に回転可能に取り付
    けられており前記支持板に設けられたラチェット爪によ
    って回転止めされている駆動力調整用の二つのラチェッ
    ト部材とを備えており、前記二つのラチェット部材のう
    ち少なくとも一つは、外周面にラチェット歯を形成し内
    側に中空部を形成したラチェット輪部と、前記軸受け孔
    に回転可能に軸受けされる軸部と、該軸部よりも径方向
    へ張り出した部位を形成した頭部とを同一軸心上に有し
    ていて該軸部を前記開口側から前記軸受け孔に嵌合させ
    該ラチェット輪部と該頭部とで軸方向への移動を規制さ
    れ、前記開口側への移動は前記支持板に設けられた規制
    手段によって規制されるようにしたことを特徴とするカ
    メラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 【請求項2】 前記支持板は、前記軸受け孔と該軸受け
    孔より大きな挿入用開口部とを連設した少なくとも一つ
    の連設開口部を有していて、前記の少なくとも一つのラ
    チェット部材は、前記頭部を前記挿入用開口部に挿入し
    てからその挿入方向とは垂直な方向へ移動させて前記軸
    部を前記軸受け孔に嵌合させていることを特徴とする請
    求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  3. 【請求項3】 前記ラチェット爪が、前記規制手段の役
    目もしているようにしたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  4. 【請求項4】 前記中空部が、前記軸部と前記頭部にま
    で延伸して形成されており、前記二つの駆動部材の少な
    くとも一方が、回転軸を一体的に有していて、該回転軸
    の一端部を前記地板に軸受けされ、他端部を少なくとも
    前記軸部内の中空部にまで挿入して軸受けされているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ
    用フォーカルプレンシャッタ。
  5. 【請求項5】 前記頭部に前記軸部よりも径方向へ張り
    出して形成された部位が、略等間隔に二つ以上に分割さ
    れて形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の
    何れかに記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007075982A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Jefcom Kk 手動工具

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