JP4899604B2 - 三次元半導体パッケージ製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ディバイスを埋め込むとともに配線層を形成した単位ウェハ層体を積層して一体化した三次元半導体パッケージ製造方法に関する。
例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、ビデオレコーダ或いはオーディオ機器等の各種の電子機器においては、小型化や多機能化或いは高機能化が図られており、これに伴ってこれら機器を構成する部品や基板における小型化、薄型化、軽量化或いは高密度実装化や低電力消費化が図られている。電子機器等においては、例えば配線層の多層化や微細化或いは多ピン化等の技術とともにベアチップを基板にダイレクト実装するフリップチップ実装法等のCSP(chip sise package)技術等の配線技術や、半導体基板上で再配線層の形成やパッケージ化するWLP(wafer-level package)或いはWLCSP(wafer-level chipsize package)等の半導体パッケージ化技術等が開発されている。
半導体装置においては、さらなる高集積化の対応としてDRAM(dynamic randam-access memory)等の大規模メモリ回路や高周波信号を用いる高速アナログ回路等のような複数の異種機能回路を同時に集積する要求も大きく、いわゆるSOC(system on chip)と称される大規模な1チップ化が検討されている。しかしながら、かかるSOC技術においては、1チップ化のためのウエハ製造プロセスが非常に高度かつ複雑であり、実装されるロジック機能、メモリ機能或いはアナログ機能等の個々の機能に対する製造プロセスの最適化が困難であった。また、SOC技術においては、マスク費用を含めて莫大な開発費用や開発期間の長期化といった問題があり、さらにリークの増加や基板ノイズ等の問題もある。したがって、SOC技術は、非常に高い性能を追求するとともに大量生産が可能なシステムへの適用に限定される傾向にある。
半導体装置においては、例えば目的に応じた複数個の複数のLSI(large scale integration)チップや異なる半導体チップ等を3次元的に積層して1チップ化を図るSIP(system in package)技術の開発も進められている。半導体装置においては、かかるSIP技術を利用することにより、汎用半導体チップの実装や光ディバイスの混載による多機能化等の展開を図ることが可能となる。
半導体装置においては、例えば図18に示すようにガラスエポキシ樹脂基板等からなる配線基板101上に複数個のLSI102A、102Bをフリップチップ実装法等により実装したいわゆるマルチ・チップ・モジュール(MCM)100が提供されている。MCM100は、複数個のLSI102を備えることにより1つの半導体装置と比較して多機能化が図られ、また複数の半導体装置を組み合わせて同等の機能を実現したものとの比較において小型化が図られるとともに全体として配線長の短縮化による信号の高速伝送が図られる。
特許文献1には、親チップの活性面(電極形成面)上に直接子チップを順次接合して積層したいわゆるチップ・オン・チップ構造の三次元半導体装置が開示されている。かかる三次元半導体装置は、上述したMCM100と比較して配線基板101を不要とするとともに半導体チップを三次元に実装することで集積度の大幅な向上が図られるとともに配線長の短縮化によるさらなる信号の高速伝送化が図られる。
特開2003−142648公報
ところで、電子機器等においては、LSIの動作速度や集積規模の向上、マイクロプロセッサの高性能化やメモリチップの大容量化も急速に進んでおり、上述したSIP技術や新実装技術等を採用した半導体装置を用いることにより一層の小型化や多機能化或いは高機能化や低電力消費化の実現も見込まれる。しかしながら、半導体装置においては、信号配線の高速化や高密度化の対応がネックとなり、全体としてこれら新技術の性能が充分に発揮されるに至っていない。また、半導体装置においては、チップ内においてGHzを超えるクロック周波数の実現が図られても、各チップが信号配線により接続されることから装置全体として信号遅延や反射の対応としてクロック周波数を1桁も下げざるを得ないといった問題がある。さらに、半導体装置においては、信号配線の高速化や高密度化の対応に伴って、EMI(electromagnetic interference)やEMC(electromagnetic compatibility)の対策もますます重要となってくる。
また、上述したMCM100においても、各LSIを接続する配線がインターポーザの配線構造により制約を受けるために微細化・高密度化の配線構造を形成することが困難である。MCM100においては、上述したようにLSIの高速・高密度化に伴ってますます配線数も多くなり、充分な集積効率を上げることが困難であるとともにモジュール全体も厚みが大きくなってしまう。
さらに、上述した特許文献1に開示された三次元半導体装置においては、下層側の各チップに端子形成面から裏面に貫通する貫通孔を形成するとともに導電体を充填して裏面側において半田バンプ等を形成した後に、この裏面上に上層側のチップをフェースダウンして構成する。しかしながら、かかる三次元半導体装置においては、各チップにそれぞれ複数の貫通孔を形成するとともに導電体を充填する極めて面倒かつ精密な加工を行わなければならない。また、三次元半導体装置においては、かかる加工が可能なチップのみを用いた特定機能の半導体装置に限定され汎用チップ等を用いて汎用性を有する半導体装置に適用することはできない。
したがって、半導体装置においては、半導体チップやLSIチップ等の半導体ディバイスの高性能化ばかりでなく、パッケージやボード等の実装構造を含めたシステム全体で高集積化や高性能化を図らなければならない。本発明は、汎用品を含む各種半導体ディバイスを三次元実装するとともに各半導体ディバイス間の配線の短縮化、微細化或いは高密度化も図った三次元半導体パッケージを簡易な工程により高精度に製造する三次元半導体パッケージ製造方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明にかかる三次元半導体パッケージ製造方法は、それぞれ別工程の単位ウェハ層基板体製作工程により各層単位ウェハ層体を構成する各層単位ウェハ層基板体を製作する。三次元半導体パッケージ製造方法は、第1層単位ウェハ層基板体製作工程により製作した第1層単位ウェハ層基板体から第1層単位ウェハ層体を製作し、別工程の各層製作した単位ウェハ層基板体製作工程により製作した上層単位ウェハ層基板体から製作した上層単位ウェハ層体を積層して三次元半導体パッケージを製造する。
三次元半導体パッケージ製造方法は、各層の単位ウェハ層基板体製作工程が、主面上に剥離層を形成したダミー基板を用い、剥離層上に配線層を形成する配線層形成工程と、配線層上に複数個の導電ポストを形成する導電ポスト形成工程と、少なくとも1個以上の半導体ディバイスをその電極形成面を実装面として当該電極形成面に設けられた電極と配線層に相対して形成した端子部とを接続して実装するフリップチップ実装法により配線層上に実装する半導体ディバイス実装工程と、ダミー基板上に導電ポストと半導体ディバイスを封止する封止樹脂層を形成する封止樹脂層形成工程と、封止樹脂層と半導体ディバイス及び導電ポストを研磨して導電ポストの先端部を研磨面に露出させる研磨工程と、研磨面に露出された各導電ポストの先端部にそれぞれ接続バンプを形成する接続バンプ形成工程とを有して、ダミー基板上に剥離層を介して半導体ディバイスと配線層及び各導電ポストを封止樹脂層内に埋め込みかつ各導電ポスト上に接続バンプを形成した各層単位ウェハ層基板体を製作する。
三次元半導体パッケージ製造方法は、それぞれ別工程の単位ウェハ層基板体製作工程により製作された複数の単位ウェハ層基板体を、単位ウェハ層基板体積層工程により順次積層するとともに単位ウェハ層体製作工程を施すことによって単位ウェハ層体を多層に積層した三次元半導体モジュールを製造する。三次元半導体パッケージ製造方法は、第1層単位ウェハ層基板体に対して、剥離層を介してダミー基板を剥離して配線層を露出させるダミー基板剥離工程と、剥離層を除去する剥離層除去工程と、剥離層が除去されて露出した配線層上に接着層を形成する接着層形成工程とを有する単位ウェハ層体製作工程とを有する第1層単位ウェハ層体製作工程を施して第1層単位ウェハ層体を製作する。
三次元半導体パッケージ製造方法は、第2層単位ウェハ層基板体積層工程により、第1層単位ウェハ層体の接着層上に別工程の単位ウェハ層基板体製作工程により製作した第2層単位ウェハ層基板体を積層する。三次元半導体パッケージ製造方法は、第2層単位ウェハ層基板体積層工程により、研磨面側を積層面として各導電ポストに設けた接続バンプを第1層単位ウェハ層体の配線層に相対して設けた接続端子部上に位置合わせして積層した状態で接着層を介して接合する。
三次元半導体パッケージ製造方法は、第1層単位ウェハ層体に積層した第2層単位ウェハ層基板体に対して、上述した第1層単位ウェハ層体製作工程と同等の第2層単位ウェハ層体製作工程を施して第1層単位ウェハ層体に積層されて積層中間体を構成する第2層単位ウェハ層体を製作する。三次元半導体パッケージ製造方法は、積層中間体に対して、それぞれ別工程の上層単位ウェハ層基板体製作工程により製作した上層単位ウェハ層基板体を積層する上層単位ウェハ層基板体積層工程と、当該上層単位ウェハ層基板体に上層単位ウェハ層体製作工程を順次施すことにより、単位ウェハ層体を多層に積層した三次元半導体パッケージを製造する。
また、三次元半導体パッケージ製造方法は、各単位ウェハ層基板体製作工程において、1個又は複数個の同一及び異なる半導体ディバイスを実装した単位ウェハ層基板体を製作することにより、各単位ウェハ層体或いは各層単位ウェハ層体毎に、複数個の同一及び異なる半導体ディバイスを実装した三次元半導体パッケージを製造する。
さらに、三次元半導体パッケージ製造方法は、最上層単位ウェハ層体積層工程により最上層に単位ウェハ層基板体を積層した後に、外付け部品実装工程により当該最上層単位ウェハ層基板体の配線層上に外付け部品を実装する。三次元半導体パッケージ製造方法は、最上層に積層した最上層単位ウェハ層基板体に対して、ダミー基板剥離工程と剥離層除去工程とを施して露出された配線層上に、ソルダレジスト層を形成するソルダレジスト層形成工程と、ソルダレジスト層に対して配線層に設けた実装用端子部を露出させる部品実装開口を形成する部品実装開口形成工程とを施して、部品実装開口を介して配線層上に外付け部品を実装する。
上述した工程を有する本発明にかかる三次元半導体パッケージ製造方法によれば、それぞれ別工程の各層単位ウェハ層基板体製作工程によりダミー基板上に剥離層を介して半導体ディバイスと配線層及び各導電ポストを封止樹脂層内に埋め込みかつ各導電ポスト上に接続バンプを形成した単位ウェハ層基板体を製作し、ダミー基板剥離工程と剥離層除去工程と接着層形成工程を経て製作した単位ウェハ層体に対して上層の単位ウェハ層基板体を積層して同等のダミー基板剥離工程と剥離層除去工程と接着層形成工程を施して単位ウェハ層体の積層体を製作し、これを順次繰り返すことにより三次元半導体パッケージを製造する。三次元半導体パッケージ製造方法によれば、実装基板を不要として三次元に配置した複数個の半導体ディバイスを備えて高集積化が図られることにより、小型化や多機能化或いは高機能化を図るとともに配線長の短縮化により制御信号等の高速伝送化を図った三次元半導体パッケージを製造することが可能である。また、三次元半導体パッケージ製造方法によれば、単位ウェハ層基板体を個別に製作することで、リードタイムの短縮化と歩留り向上によりコスト低減と信頼性の向上を図った三次元半導体パッケージを製造することが可能である。さらに、三次元半導体パッケージ製造方法によれば、各単位ウェハ層基板体にそれぞれ異なる機能の半導体ディバイスを直接実装することから、汎用半導体ディバイスを用いることも可能であり、目的に応じた三次元半導体パッケージを廉価に製造することが可能である。
以下、本発明の実施の形態として図面に示した三次元半導体パッケージ(以下、半導体パッケージと略称する。)1の製造方法について説明する。実施の形態として示した半導体パッケージ1の製造方法は、電気信号と光学信号の処理機能を有する電気・光混載半導体モジュールであり、図3に示すようにそれぞれ異なる機能を有する単位ウェハ層体2A〜2C(以下、個別に説明する場合を除いて単位ウェハ層体2と総称する。)を積層して一体化した3層構成の三次元半導体パッケージからなる半導体パッケージ1を製造する。なお、半導体パッケージ1の製造方法は、かかる3層構成の半導体パッケージ1に限定されずさらに多数個の単位ウェハ層体2を積層した多層半導体パッケージを製造することも可能である。
半導体パッケージ1の製造方法においては、図1に示す基本工程を共通とする詳細を後述するそれぞれ別工程の各層単位ウェハ層基板体製作工程AA〜AC(以下、個別に説明する場合を除いて単位ウェハ層基板体製作工程Aと総称する。)により、各層単位ウェハ層基板体3A〜3C(以下、個別に説明する場合を除いて単位ウェハ層基板体3と総称する。)を製作する。単位ウェハ層基板体製作工程Aは、詳細を後述するように平坦な主面上に剥離層5を形成したダミー基板4を用いて単位ウェハ層基板体3を製作する。
半導体パッケージ1の製造方法においては、図2に示す基本工程により、単位ウェハ層基板体3に対して詳細を後述する各層単位ウェハ層体製作工程BA〜BC(以下、個別に説明する場合を除いて単位ウェハ層体製作工程Bと総称する。)を施して各層単位ウェハ層体2を製作する。半導体パッケージ1の製造方法は、第1層単位ウェハ層基板体3Aに対して第1層単位ウェハ層体製作工程BAを施すことにより第1層単位ウェハ層体2Aを製作する。半導体パッケージ1の製造方法は、第1層単位ウェハ層体2Aに対して第1積層工程C−1により第2層単位ウェハ層基板体3Bを積層する。半導体パッケージ1の製造方法は、第2層単位ウェハ層基板体3Bに対して第2層単位ウェハ層体製作工程BBを施して第2層単位ウェハ層体2Bを製作することにより、第1層単位ウェハ層体2Aに第2層単位ウェハ層体2Bが積層された第1積層中間体6を製作する。
半導体パッケージ1の製造方法は、第1積層中間体6に対して第2積層工程C−2により第3層単位ウェハ層基板体3Cを積層する。半導体パッケージ1の製造方法は、第3層単位ウェハ層基板体3Cに対して第3層単位ウェハ層体製作工程BCを施して第3層単位ウェハ層体2Cを製作することにより、第1層単位ウェハ層体2A乃至第3層単位ウェハ層体2Cを積層して一体化した第2積層中間体7を製作する。
半導体パッケージ1の製造方法においては、最上層を構成する第3層単位ウェハ層体2Cに外付け電子部品8を実装する外付け部品実装工程Dを施して、半導体パッケージ1を製造する。半導体パッケージ1は、図3に示すように、第1層単位ウェハ層体2A側を実装面として、詳細を省略する電子機器の制御基板9上に例えばフリップチップ実装法等により実装される。
半導体パッケージ1の製造方法は、詳細を後述する単位ウェハ層基板体製作工程Aによりダミー基板4を用いて、基本構成として半導体ディバイス10A〜10C(以下、個別に説明する場合を除いて半導体ディバイス10と総称する。)と、配線層11A〜11C(以下、個別に説明する場合を除いて配線層11と総称する。)と、多数個の導電ポスト12A〜12C(以下、個別に説明する場合を除いて導電ポスト12と総称する。)と、封止樹脂層13A〜13C(以下、個別に説明する場合を除いて封止樹脂層13と総称する。)とを備える単位ウェハ層基板体3を製作する。半導体パッケージ1の製造方法は、各層の単位ウェハ層体2にそれぞれ所定の機能を持たせることから、各単位ウェハ層体2に実装される半導体ディバイス10の種類や個数或いは配線層11の構成を異にした各層の単位ウェハ層基板体3を製作する。
半導体パッケージ1の製造方法は、詳細を後述する各積層工程Cにおいて、ダミー基板4を剥離されて極めて薄厚に構成された下層側の単位ウェハ層体2に対して上層側の単位ウェハ層基板体3が、ダミー基板4を支持基板として残した状態で積層することで機械的剛性を有してハンドリング性が保持されて積層されるようにする。したがって、半導体パッケージ1の製造方法は、各工程において単位ウェハ層体2と単位ウェハ層基板体3が良好なハンドリング性を保持して取り扱われ、極めて薄厚の半導体パッケージ1を効率よくかつ精密に製造する。
半導体パッケージ1の製造方法は、図3に示すように、それぞれ封止樹脂層13内に半導体ディバイス10を埋設することによってこの半導体ディバイス10を固定保護して実装した複数個の単位ウェハ層体2を積層した半導体パッケージ1を製造する。半導体パッケージ1の製造方法は、後述するように封止樹脂層13が配線層11上に形成され、さらに封止樹脂層13を貫通して導電ポスト12が埋設されて構成された複数個の単位ウェハ層体2を積層した半導体パッケージ1を製造する。半導体パッケージ1は、第1層単位ウェハ層体2A及び第2層単位ウェハ層体2Bにそれぞれ1個の半導体ディバイス10A、10Bを実装したが、複数個を実装してもよい。半導体パッケージ1は、第3単位ウェハ層体2Cに、半導体ディバイス10Cとして発光素子ディバイス10C1と受光素子ディバイス10C2(以下、個別に説明する場合を除いて光学素子ディバイス10Cと総称する。)が実装される。
各単位ウェハ層体2は、半導体ディバイス10が後述するように配線層11に対してフリップチップ実装法により実装される。半導体ディバイス10は、電極形成面14A〜14C(以下、個別に説明する場合を除いて電極形成面14と総称する。)に形成された電極15A〜15C(以下、個別に説明する場合を除いて電極15と総称する。)にそれぞれ実装用バンプ16A〜16C(以下、個別に説明する場合を除いて実装用バンプ16と総称する。)が設けられている。半導体ディバイス10は、アンダフィル17A〜17C(以下、個別に説明する場合を除いてアンダフィル17と総称する。)を介して配線層11上に固定される。
なお、第3層単位ウェハ層体2Cは、上述したように半導体ディバイス10Cとして発光素子ディバイス10C1と受光素子ディバイス10C2を実装しており、これら発光素子ディバイス10C1と受光素子ディバイス10C2がそれぞれの電極形成面14C1、14C2に発光部18Aと受光部18Bを設けている。したがって、第3層単位ウェハ層体2Cは、アンダフィル17Cや配線層11Cがそれぞれ光透過性を有しており、これらアンダフィル17Cや配線層11Cを透過して光学信号を授受する光導波路として構成される。なお、半導体パッケージ1は、第1層単位ウェハ層体2Aや第2層単位ウェハ層体2Bも、アンダフィル17や配線層11を同様の素材により形成してもよいことは勿論である。
各単位ウェハ層体2は、それぞれの配線層11が、封止樹脂層13上に形成される第1配線パターン19A〜19C(以下、個別に説明する場合を除いて第1配線パターン19と総称する。)と、この第1配線パターン19を被覆して形成される誘電絶縁層20A〜20C(以下、個別に説明する場合を除いて誘電絶縁層20と総称する。)と、この誘電絶縁層20の表面側に形成される第2配線パターン21A〜21C(以下、個別に説明する場合を除いて第2配線パターン21と総称する。)と、誘電絶縁層20を貫通して第1配線パターン19と第2配線パターン21とを層間接続するビア22A〜22C(以下、個別に説明する場合を除いてビア22と総称する。)とから構成される。
配線層11は、第1配線パターン19が、詳細を後述するように所定位置に封止樹脂層13を貫通する導電ポスト12を形成するとともに、半導体ディバイス10の電極15に対応してディバイス接続端子部23A〜23C(以下、個別に説明する場合を除いてディバイス接続端子部23と総称する。)が設けられている。配線層11には、各ディバイス接続端子部23に対して後述するようにフリップチップ実装法により実装される半導体ディバイス10の実装用バンプ16がそれぞれ接続されることにより、半導体ディバイス10との接続が行われる。
配線層11は、第1配線パターン19や第2配線パターン21が銅パターンにより形成される。配線層11は、誘電絶縁層20が例えば高周波特性に優れたベンゾシクロブテン等の誘電絶縁樹脂材によって形成される。なお、誘電絶縁層20は、一般的な多層配線基板技術に用いられるその他の絶縁樹脂材、例えばエポキシ系樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂等を用いて形成するようにしてもよい。なお、第3配線層11Cは、上述したように第3層単位ウェハ層体2Cに実装される光ディバイス10Cに入出力される光学信号の導光路を構成することから、透光性を有する誘電絶縁樹脂材によって誘電絶縁層20が形成されるとともに発光部18Aや受光部18Bに対向する部位が第1配線パターン19や第2配線パターン21の非形成領域として構成される。
第1層単位ウェハ層体2A及び第2層単位ウェハ層体2Bは、配線層11A、11Bの上面が後述するようにそれぞれ剥離層5A、5Bを介してダミー基板4A、4Bを剥離することにより平坦面として構成される剥離面24A、24B(以下、個別に説明する場合を除いて剥離面24と総称する。)からなる。第1層単位ウェハ層体2A及び第2層単位ウェハ層体2Bは、この剥離面24A、24B上に接着層25A、25B(以下、個別に説明する場合を除いて接着層25と総称する。)が形成される。接着層25は、例えばエポキシ系樹脂、ポリイミド樹脂或いはフェノール樹脂等の絶縁樹脂材により形成される。接着層25には、第2配線パターン21に形成した接続端子部26A〜26C(以下、個別に説明する場合を除いて接続端子部26と総称する。)に対応してそれぞれを外方に臨ませるバンプ開口27A、27B(以下、個別に説明する場合を除いてバンプ開口27と総称する。)が形成される。
半導体パッケージ1は、第3層単位ウェハ層体2Cが最上層を構成して複数個の外付け電子部品8を実装する。第3層単位ウェハ層体2Cも、配線層11Cの上面が後述するようにそれぞれ剥離層5Cを介してダミー基板4Cを剥離することにより平坦面として構成される剥離面24C(以下、個別に説明する場合を除いて第1層単位ウェハ層体2A及び第2層単位ウェハ層体2Bの剥離面24A、24Bとともに剥離面24と総称する。)からなる。第3層単位ウェハ層体2Cは、この剥離面24C上に接着層25に代えて配線層11Cを絶縁保護するソルダレジスト層28が全面に亘って形成される。第3層単位ウェハ層体2Cには、ソルダレジスト層28に、外付け電子部品8の実装領域に対応して部品実装開口29が形成されて第2配線パターン21Cに形成した部品接続端子部30を外方に露出させる。
ところで、単位ウェハ層体2は、後述するように薄型化を図るために封止樹脂層13と半導体ディバイス10の裏面及び導電ポスト12に対して研磨工程が施され、これによりそれぞれ平坦な研磨面31A〜31C(以下、個別に説明する場合を除いて研磨面31と総称する。)が形成される。単位ウェハ層体2は、研磨面31において導電ポスト12の先端面が同一面を構成して露出され、これら導電ポスト12の露出先端面に接続用バンプ32A〜32C(以下、個別に説明する場合を除いて接続用バンプ32と総称する。)が設けられる。
半導体パッケージ1は、研磨面31を積層面として上層側の単位ウェハ層体2B、2Cが下層側の単位ウェハ層体2A、2B上に接着層25を介してそれぞれ積層される。半導体パッケージ1は、上層側の単位ウェハ層体2B、2Cに設けた接続用バンプ32B、32Cが下層側の単位ウェハ層体2A、2Bの接着層25A、25Bに相対して設けたバンプ開口27A、27Bに嵌合して相対する接続端子部26A、26Bと接続される。半導体パッケージ1は、第1層単位ウェハ層体2Aが、接続用バンプ32Aを制御基板9に設けた図示しない実装用端子部に接続されることにより、この制御基板9に実装される。
半導体パッケージ1は、第1層単位ウェハ層体2Aと第2層単位ウェハ層体2Bが、第1層単位ウェハ層体2A側の第2配線パターン21Aに形成した接続端子部26Aと第2層単位ウェハ層体2B側の導電ポスト12Bに設けた接続用バンプ32Bとが互いに対向されるようにしてそれぞれ製作されている。半導体パッケージ1は、後述するように第1層単位ウェハ層体2Aの接着層25A上に研磨面31Bを実装面として第2層単位ウェハ層体2Bが接続端子部26Aと相対する接続用バンプ32Bとを位置決めした状態で実装され、接着層25Aを介して積層される。
半導体パッケージ1は、第2層単位ウェハ層体2Bと第2層単位ウェハ層体2Cが、第2層単位ウェハ層体2B側の第2配線パターン21Bに形成した接続端子部26Bと第3層単位ウェハ層体2C側の導電ポスト12Cに設けた接続用バンプ32Cとが互いに対向されるようにしてそれぞれ製作されている。半導体パッケージ1は、後述するように第2層単位ウェハ層体2Bの接着層25B上に研磨面31Cを実装面として第3層単位ウェハ層体2Cが接続端子部26Bと相対する接続用バンプ32Cとを位置決めした状態で実装され、接着層25Bを介して積層される。半導体パッケージ1は、第3層単位ウェハ層体2C上に外付け電子部品8が、部品実装開口29から装填されてその電極と部品接続端子部30とを接続することにより実装される。
半導体パッケージ1は、各層の単位ウェハ層体2がそれぞれ固有の機能を有することにより、全体として所定の機能を有するシステム半導体パッケージを構成する。半導体パッケージ1は、各層の単位ウェハ層体2が、それぞれの固有の機能に基づいて上述した基本構成に対して実装する半導体ディバイス10の種類や個数或いは配線層11の構成を変えて適宜製作される。
以上のように構成された半導体パッケージ1は、図1に示す単位ウェハ層基板体製作工程Aにより各層の単位ウェハ層体2に対応した単位ウェハ層基板体3を製作し、これら単位ウェハ層基板体3から図2に示す単位ウェハ層体製作工程B及び積層工程Cを有する製造工程を経て製造される。単位ウェハ層基板体製作工程Aには、ダミー基板4が用いられて単位ウェハ層基板体3が製作される。単位ウェハ層基板体製作工程Aは、上述したように各層を構成する単位ウェハ層基板体3を別工程の各層単位ウェハ層基板体製作工程AA〜ACにより層構成等に応じて具体的な工程を異にするが、基本的な工程を同様とする。以下、基本的な単位ウェハ層基板体4を製作する単位ウェハ層基板体製作工程Aの詳細について、図2及び図4乃至図10を参照して説明する。
単位ウェハ層基板体製作工程Aは、図1に示すように工程に供給されたダミー基板4の主面上に全面に亘って剥離層5を形成する剥離層形成工程A−1と、剥離層5上に配線層11を形成する配線層形成工程A−2と、配線層11上に所定の高さを有する複数個の導電ポスト12を一体に立設する導電ポスト形成工程A−3を有する。単位ウェハ層基板体製作工程Aは、各層工程毎に供給された所定の半導体ディバイス10を配線層11上にフリップチップ実装法により実装する半導体ディバイス実装工程A−4と、配線層11上に封止樹脂層13を形成する封止樹脂層形成工程A−5と、全体を薄型化する研磨工程を施す研磨工程A−6と、導電ポスト12に接続用バンプ32を形成する接続用バンプ形成工程A−7とを経て単位ウェハ層基板体3を製作する。
半導体パッケージ1の製造工程においては、後述する単位ウェハ層体製作工程Bにおいて単位ウェハ層基板体3にレーザ光Rを照射して剥離層5を介してダミー基板4を剥離するレーザ光照射剥離法を採用する。したがって、半導体パッケージ1の製造工程においては、ダミー基板4に、比較的高精度に平坦化された主面を有することにより高精度の配線層11を形成することが可能であり、またレーザ装置から出射されるレーザ光Rを効率よく透過させることが可能な高光透過特性を有する基板、例えばガラス基板や石英基板が用いられる。半導体パッケージ1の製造工程においては、ダミー基板4が、ダミー基板剥離工程を経た後に洗浄処理等を施すことにより再利用される。なお、半導体パッケージ1の製造工程においては、ダミー基板剥離工程としてレーザ光照射剥離法に代えて他の適宜の剥離方法を採用する場合にレーザ光Rを透過させる光透過特性が不要であり、平坦な主面を有するシリコン基板等を用いるようにしてもよい。
剥離層形成工程A−1は、スピンコート法等により樹脂材をダミー基板4の主面上に供給することにより、図4に示すように数μ程度の厚みと平坦性を有する樹脂層からなる剥離層5を全面に亘って形成する。剥離層形成工程A−1は、ダミー基板4と線膨張係数を大きく異にする樹脂材、例えばエポキシ系樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂によって剥離層5を形成する。剥離層5は、後述する各層のダミー基板剥離工程に際して剥離犠牲層として機能してダミー基板4を剥離させて単位ウェハ層体2側の配線層11上に残るが、ドライエッチング法等により除去される。
剥離層形成工程A−1においては、上述した樹脂層上にさらにスパッタ法等により金属薄膜層を形成して剥離層5を形成するようにしてもよい。剥離層5は、ダミー基板剥離工程においてレーザ光照射剥離法によりダミー基板4を剥離する際に、何らかの理由によりスポット位置を制御されたレーザ光Rが剥離層5を通過して配線層11に達してダメージを与える虞もあることから、金属薄膜層がメタルバリア層として作用してレーザ光Rに対して配線層11を保護する。
剥離層形成工程A−1は、剥離層5が上述した樹脂層に限定されず、例えばダミー基板4に剥離フィルムを接合して形成するようにしてもよい。剥離層形成工程A−1は、剥離フィルムとして、加熱により接合力が低下してダミー基板4の剥離を可能とさせる熱剥離型剥離フィルムや、紫外線の照射により接合力が低下する紫外線型剥離フィルム或いは適当な溶液に浸すことにより接合力が低下する剥離フィルム等が用いられる。
配線層形成工程A−2は、上述した剥離層5上に一般的な多層配線層形成技術により、図5に示すように第1配線パターン19と誘電絶縁層20と第2配線パターン21とからなる配線層11を形成する。配線層形成工程A−2は、例えば剥離層5上にパターニングしためっきレジスト層を形成し、銅めっきを施す銅めっき法により、所定の回路パターンやディバイス接続端子部23を有する第2配線パターン21を形成する。なお、配線層形成工程A−2は、第2配線パターン21が上述した銅めっき法に限定されず、例えば剥離層5上に無電界銅めっき法やスパッタ法等により全面に形成した銅薄膜層を下地層としてこの銅薄膜層に対してエッチング法等による所定のパターニング処理を施し、銅めっきにより所定の厚みの銅配線パターン層を形成する等の適宜の方法により形成してもよい。
配線層形成工程A−2は、第2配線パターン21を被覆して剥離層5上に全面に亘って誘電絶縁樹脂材、例えば高周波特性に優れたベンゾシクロブテン等を用いてスピンコート法等により均一な厚みの誘電絶縁層20を形成する。配線層形成工程A−2は、誘電絶縁層20の所定位置において、レーザ加工等により第2配線パターン21に形成したランドを外方に臨ませるビアホールを形成する。
配線層形成工程A−2は、誘電絶縁層20上に接続端子部26を有する第1配線パターン19を形成するとともに、ビアホールに導電処理を施して第1配線パターン19と第2配線パターン21とを層間接続するビア22を形成する。配線層形成工程A−2は、各単位ウェハ層体2を多層化して半導体パッケージ1を製造することから、図5に示すように誘電絶縁層20と第2配線パターン21とが共同して平坦な積層表面を構成する配線層11を形成することが好ましい。
したがって、配線層形成工程A−2は、例えば感光性誘電絶縁樹脂材により形成された誘電絶縁層20に対して第1配線パターン19の形成部位に対応した箇所をマスキングした状態で露光処理を行った後に、エッチング処理により露光部位を除去して凹溝を形成する。配線層形成工程A−2は、凹溝を形成した誘電絶縁層20上に全面に亘って銅めっき処理を施した後に、誘電絶縁層20が露出するまで研磨処理を施すことにより凹溝内に銅めっき層が残って誘電絶縁層20と第1配線パターン19とが同一面を構成する配線層11を形成する。配線層形成工程A−2は、第1配線パターン19に形成された接続端子部26や部品接続端子部30の表面にSn−Au層やTi−Au層等からなる電極膜を形成する。
配線層形成工程A−2は、例えばビアホール内に導電ペースト等による孔埋めを行った状態で、上述した第1配線パターン19を形成する銅めっき処理が施されることによりビア形成も行われる。なお、ビア22の形成工程は、例えば第1配線パターン19の凹溝を形成する際に同時に誘電絶縁層20を貫通するビアホールを形成し、銅めっき処理によりこのビアホール内に銅めっき層を形成することによりビア形成を同時に行うようにしてもよい。配線層形成工程A−2は、配線層11やビア22の形成方法が上述した方法に限定されず、従来周知の適宜の方法により形成してもよいことは勿論である。
配線層形成工程A−2は、上述したように平坦な主面を有するダミー基板4を用いて配線層11を形成することから、誘電絶縁層20や配線パターンの層厚が管理され、高密度で微細な第1配線パターン19や第2配線パターン21を形成することが可能である。また、配線層形成工程A−2は、配線層11が必要に応じて誘電絶縁層20を介して配線パターンを多層に形成した多層配線層により構成してもよい。また、配線層形成工程A−2は、必要に応じて配線層11内に薄膜レジスタ素子や薄膜インダクタ素子或いは薄膜キャパシタ素子等の薄膜受動素子を形成することも可能である。配線層形成工程A−2は、上述した工程によることから、高精度の薄膜受動素子を内部に形成することが可能である。
配線層形成工程A−2は、配線層11内の薄膜レジスタ素子形成部位に対して、例えば窒化タンタル、タンタル、クロム或いはニッケルクロム等のレジスタ素子形成材料を用いてスパッタリング法や蒸着法或いは印刷法やリソグラフィ法等の薄膜形成技術により所望の形状にパターン形成することによって薄膜レジスタ素子を形成する。また、配線層形成工程A−2は、配線層11内に、例えばラセン状銅パターンを形成することにより薄膜インダクタ素子を形成する。配線層形成工程A−2は、配線層11の高さ方向に相対する配線パターンの電極間に、例えば誘電体を成膜したり、窒化タンタル等の金属膜を陽極酸化させる方法等により誘電体層を形成することにより薄膜キャパシタ素子を形成する。
導電ポスト形成工程A−3は、配線層11の第1配線パターン19上に、図6に示すように所定の高さを有する複数個の導電ポスト12を形成する。導電ポスト形成工程A−3は、第1配線パターン19の所定箇所を開口したマスキングを行った状態で銅めっきによるリフトオフ法により導電ポスト12を形成する。導電ポスト形成工程A−3は、かかるリフトオフ法に限定されず、例えば銅ペーストを用いた印刷法等の適宜の方法により導電ポスト12を形成するようにしてもよい。導電ポスト形成工程A−3は、上述したように配線層11が精密に形成されることにより、微細なピッチで複数個の導電ポスト12を形成することが可能である。
半導体ディバイス実装工程A−4は、図7に示すように配線層11の表面上に、半導体ディバイス10を実装する。配線層11には、第1配線パターン19に半導体ディバイス10の電極形成面14に設けられた電極15に対応してディバイス接続端子23が形成されている。半導体ディバイス10には、予め各電極15にそれぞれCuバンプやAuバンプ或いはSnやSnAg等の半田バンプからなる実装用バンプ16が設けられている。
半導体ディバイス実装工程A−4は、配線層11の半導体ディバイス実装領域にアンダフィル17を塗布した状態で、半導体ディバイス10が電極形成面14を実装面として電極15を相対するディバイス接続端子23に位置決めした状態で実装するフリップチップ実装法により実装される。半導体ディバイス実装工程A−4は、配線層11に対して半導体ディバイス10がアンダフィル17により固定されるとともに、ディバイス接続端子23に実装用バンプ16が接合されて実装される。
半導体パッケージ1の製造工程は、第3層単位ウェハ層基板体製作工程ACにおいて、半導体ディバイス実装工程A−4で発光素子ディバイス10C1と受光素子ディバイス10C2を同時に実装する。半導体ディバイス実装工程A−4は、これら発光素子ディバイス10C1と受光素子ディバイス10C2を上述した他の半導体ディバイス10と同様にフリップチップ実装法により実装する。半導体ディバイス実装工程A−4は、この場合に光透過性を有するアンダフィル17Cを用いて発光素子ディバイス10C1と受光素子ディバイス10C2を固定する。
なお、単位ウェハ層基板体製作工程Aは、導電ポスト形成工程A−3の後工程として半導体ディバイス実装工程A−4を実施するようにしたが、この順序が逆であってもよい。単位ウェハ層基板体製作工程Aは、後述するように研磨工程A−6により半導体ディバイス10を機能に支障を来さない範囲で研磨して導電ポスト12と同一の高さとする。導電ポスト形成工程A−3は、厚みが大きな半導体ディバイス10が予め配線層11上に実装されていると、導電ポスト形成工程A−3により導電ポスト12を形成する際に邪魔になることから半導体ディバイス実装工程A−4の後工程で実施することが好ましい。
封止樹脂層形成工程A−5は、図8に示すように配線層11上に封止樹脂材により半導体ディバイス10と各導電ポスト12を覆う厚みを有する封止樹脂層13を形成する。封止樹脂層形成工程A−5は、封止樹脂材として、半導体製造工程においてパッケージ樹脂材として一般的に用いられる例えばエポキシ系樹脂材やポリイミド樹脂或いはフィラーを含有させた樹脂材を用いて封止樹脂層13を形成する。
研磨工程A−6は、例えば機械化学研磨法等により、半導体ディバイス10の機能を損なわない範囲でこの半導体ディバイス10の裏面と各導電ポスト12の先端部と封止樹脂層13を研磨することにより、薄型化する。研磨工程A−6は、図9に示すように、研磨面31において半導体ディバイス10の裏面と封止樹脂層13と各導電ポスト12の先端部が互いに同一面を構成するように研磨する。なお、研磨工程A−6は、研磨面31に導電ポスト12の先端面を露出させればよく、例えば半導体ディバイス10が各導電ポスト12の高さよりも薄厚で単位ウェハ層体2が所定の厚みに保持される場合や裏面を研磨すると機能に影響が生じる場合には、この半導体ディバイス10を露出させるまで研磨する必要は無い。
研磨工程A−6は、研磨面31に導電ポスト12の先端面を露出させることにより、これら導電ポスト12により各層単位ウェハ層体2間或いは制御基板9との接続電極を形成する。なお、単位ウェハ層基板体製作工程Aは、研磨面31に露出された導電ポスト12の先端面にSn−Au層やTi−Au層等からなる電極膜を形成する処理を施すようにしてもよい。
接続バンプ形成工程A−7は、例えばボールボンディング法やスタッド(ボール)バンプ接合法或いはめっき法を施すことにより、図10に示すように研磨面31に露出された各導電ポスト12の先端面上に接続用バンプ32を形成する。接続バンプ形成工程A−7は、接続端子部26と低温で共晶合金を形成する、例えばCuバンプやAuバンプ或いはSnやSnAg等の半田バンプ又はこれらの材料を混合した材料により接続用バンプ32を形成する。
半導体パッケージ1の製造工程は、上述した工程を基本工程とする単位ウェハ層基板体製作工程Aにより、各層の機能に応じて選択された半導体ディバイス10を実装するとともに所定の配線パターンや接続端子部を有する配線層11を形成した単位ウェハ層基板体3を製作する。半導体パッケージ1の製造工程は、各層の単位ウェハ層基板体製作工程Aにおいて、例えば導通検査工程を実施して、良品と判定した単位ウェハ層基板体3のみを次工程へと供給する。
半導体パッケージ1の製造工程は、それぞれ別工程の単位ウェハ層基板体製作工程AA〜ACにより単位ウェハ層基板体3A〜3Cを製作することで、リードタイムの短縮化と歩留り向上によりコスト低減と信頼性の向上を図った半導体パッケージ1を製造することが可能となる。また、半導体パッケージ1の製造工程は、薄型化を図るために半導体ディバイス10に対して研磨処理を施すが、各層毎に個別工程とすることで汎用の半導体ディバイスを選択して実装することが可能であり目的に応じた三次元半導体パッケージ1を廉価に製造することが可能である。
半導体パッケージ1の製造工程は、図2に示すように第1層単位ウェハ層基板体製作工程AAにより製作した第1層単位ウェハ層基板体3Aに対して第1層単位ウェハ層体製作工程BAを施して第1層単位ウェハ層体2Aを製作する。半導体パッケージ1の製造工程は、後述する第1積層工程C−1により第1層単位ウェハ層体2Aと第2層単位ウェハ層基板体製作工程ABにより製作した第2層単位ウェハ層基板体3Bを積層するとともに、第2層単位ウェハ層基板体3Bに対して第2層単位ウェハ層体製作工程BBを施して第1積層中間体6を製作する。半導体パッケージ1の製造工程は、第2積層工程C−2により第1積層中間体6と第3層単位ウェハ層基板体製作工程ACにより製作した第3層単位ウェハ層基板体3Cを積層して第2積層中間体7を製作する。半導体パッケージ1の製造工程は、第2積層中間体7に対して第3層単位ウェハ層体製作工程BCと外付け電子部品実装工程Dを施して半導体モジュール1を製造する。
第1層単位ウェハ層体製作工程BAは、第1層単位ウェハ層基板体3Aからダミー基板4Aを剥離するダミー基板剥離工程BA−1と、配線層11Aから剥離層5Aを除去する剥離層除去工程BA−2と、接着層25Aを形成する接着層形成工程BA−3と、バンプ開口27Aを形成するバンプ開口形成工程BA−4とを有し、第1層単位ウェハ層体2Aを製作する。ダミー基板剥離工程BA−1は、第1層単位ウェハ層基板体3Aに対して、ダミー基板4Aの底面側からレーザ装置から出射したレーザ光Rを照射することにより、図11に示すように剥離層5との界面からダミー基板4Aを剥離する。
ダミー基板剥離工程BA−1は、上述したようにダミー基板4Aに光透過性が良好なガラス基板や石英基板を用いたことから、ダミー基板4Aを透過したレーザ光Rが効率よく剥離層5Aに達し、この剥離層5Aを加熱させる。ダミー基板剥離工程BA−1は、上述したように第1層単位ウェハ層基板体3Aがダミー基板4Aと剥離層5Aとに熱膨張率に大きな差異があることから、加熱された剥離層5Aがダミー基板4Aの主面から剥離する現象が生じ、結果として図11に示すように剥離層5Aを介してダミー基板4Aを効率よくかつきれいに剥離させる。
剥離層除去BA−2は、ダミー基板4Aが剥離された配線層11A上に剥離層5Aが残留しており、この剥離層5Aを例えばプラズマエッチング法やイオンエッチング法等のドライエッチング法により除去する。剥離層除去BA−2は、上述したように配線層11Aが平坦面を有するダミー基板4Aの主面上に形成されることから、配線層11Aの表面に平坦かつ高精度の剥離面24Aを形成する。
接着層形成工程BA−3は、第1層単位ウェハ層体3Aを第2層単位ウェハ層基板体3B上に積層するための接着層25Aをダミー基板4Aと剥離層5Aが除去された剥離面24A上に全面に亘って形成する。接着層形成工程BA−3は、上述した配線層形成工程に用いられて誘電絶縁層20を形成する同等の絶縁樹脂材を用いて、例えばスピンコート法等により剥離面24A上に全面に亘って均一な厚みを有する接着層25Aを形成する。なお、接着層形成工程BA−3は、例えば接着絶縁フィルムを剥離面24A上に接合することにより接着層接着層25Aを形成するようにしてもよい。
バンプ開口形成工程BA−4は、接着層25Aに配線層11の第2配線パターン21Aに形成した接続端子部26Aにそれぞれ対応位置され、この接続端子部26Aをそれぞれ外方に露出させるバンプ開口27Aを形成する。バンプ開口形成工程BA−4は、開口寸法が接続用バンプ32の断面寸法とほぼ等しいバンプ開口27Aを形成する。バンプ開口形成工程BA−4は、例えば接着層25Aが感光性絶縁樹脂材により形成される場合に、バンプ開口27Aの対応部位を除いてマスキングを施した状態で接着層25Aに露光・現像処理を施した後にエッチング処理によりバンプ開口27Aの対応部位を除去する周知のリソグラフィ技術によりバンプ開口27Aを形成する。なお、バンプ開口形成工程BA−4は、接着層25Aが非感光性絶縁樹脂材により形成される場合に、プラズマエッチング法等の周知のドライエッチング技術によりバンプ開口27Aを形成する。
第1層単位ウェハ層体製作工程BAは、上述した工程を経て図12に示す全体が薄厚化された第1層単位ウェハ層体2Aを製作する。なお、半導体パッケージ1の製造方法は、後述するように第2層単位ウェハ層基板体3Bに対して、第1層単位ウェハ層体製作工程BAと基本的に同等の工程からなる第2層単位ウェハ層体製作工程BBを施して第2層単位ウェハ層体2Bを製作する。
第1積層工程C−1は、上述した第1層単位ウェハ層体製作工程BAにより製作した第1層単位ウェハ層体2Aに対して、接着層25Aを介して第2層単位ウェハ層基板体製作工程ABにより製作した第2層単位ウェハ層基板体3Bを積層して一体化する。第1積層工程C−1においては、図13に示すように第1層単位ウェハ層体2Aの接着層25A上に第2層単位ウェハ層基板体3Bが、研磨面31Bを接合面として相対するバンプ開口27Aに接続用バンプ32Bを嵌合させるように位置合わせして積層される。
第1積層工程C−1は、第1層単位ウェハ層体2Aと第2層単位ウェハ層基板体3Bを積層した状態で第2層単位ウェハ層基板体3B側から加熱・加圧することにより、図14に示すように接着層25Aを介して第1層単位ウェハ層体2Aと第2層単位ウェハ層基板体3Bとを一体化する。第1積層工程C−1は、ダミー基板4Bを有して機械的剛性が保持された第2層単位ウェハ層基板体3Bを第1層単位ウェハ層体2Aに積層して一体化することから、第2層単位ウェハ層基板体3Bのハンドリング性も保持され効率よくかつ精密な位置決めが行われる。
第1積層工程C−1は、接続用バンプ32Bを例えば半田系めっきバンプによって形成した場合に、半田の溶融温度以上に加熱しながら第1層単位ウェハ層体2Aに対して第2層単位ウェハ層基板体3Bを加圧することにより相対する接続用バンプ32Bと接続端子部26Aとの半田接続が行われるようにする。第1積層工程C−1は、第1層単位ウェハ層体2A側の配線層11Aと半導体ディバイス10Aに対して、第2層単位ウェハ層基板体3B側の配線層11Bと半導体ディバイス10Bが封止樹脂層13Bを貫通する導電ポスト12Bを介して電気的に接続されるようにする。
第2層単位ウェハ層体製作工程BBは、第1層単位ウェハ層体2Aと一体化された第2層単位ウェハ層基板体3Bからダミー基板4Bと剥離層5Bを除去し、図15に示した第1層単位ウェハ層体2Aと第2層単位ウェハ層体2Bとが一体化された薄厚の第1積層中間体6を製作する。第2層単位ウェハ層体製作工程BBは、上述した第1層単位ウェハ層基板体3Aから第1層単位ウェハ層体2Aを製作する第1層単位ウェハ層体製作工程BAと同等の工程であることから詳細を省略するが、ダミー基板4Bを剥離するダミー基板剥離工程と、剥離層5Bを除去する剥離層除去工程と、接着層25Bを形成する接着層形成工程と、バンプ開口27Bを形成するバンプ開口形成工程とを有する。
第2積層工程C−2は、第1層単位ウェハ層体2Aと第2層単位ウェハ層体2Bとを一体化した第1積層中間体6に対して、接着層25Bを介して第3層単位ウェハ層基板体製作工程ACにより製作した第3層単位ウェハ層基板体3Cを積層して一体化する。なお、第2積層工程C−2は、基本的な工程を上述した第1積層工程C−1と同等とすることから、詳細な説明については省略する。
第2積層工程C−2においては、図16に示すように第1積層中間体6に対して第3層単位ウェハ層基板体3Cが、第2層単位ウェハ層体2Bの接着層25B上に研磨面31Cを接合面として相対するバンプ開口27Bに接続用バンプ32Cを嵌合させるように位置合わせして積層する。第2積層工程C−2においても、第1積層中間体6に第3層単位ウェハ層基板体3Cを積層した状態で第3層単位ウェハ層基板体3C側から加熱・加圧することにより、接着層25Bを介して第1積層中間体6と第3層単位ウェハ層基板体3Cとを一体化して第2積層中間体7を製作する。
第2積層工程C−2においても、ダミー基板4Cを有して機械的剛性が保持された第3層単位ウェハ層基板体3Cを第1積層中間体6に積層して一体化することから、第3層単位ウェハ層基板体3Cのハンドリング性も保持され効率よくかつ精密な位置決めが行われる。第2積層工程C−2は、第1層単位ウェハ層体2Aの配線層11Aと半導体ディバイス10A及び第2層単位ウェハ層体2Bの配線層11Bと半導体ディバイス10Bに対して、第3層単位ウェハ層基板体3Cの配線層11Cと光学素子ディバイス10Cを封止樹脂層13Cを貫通する導電ポスト12Cを介して電気的に接続させる。
第3層単位ウェハ層体製作工程BCは、第3層単位ウェハ層基板体3Cからダミー基板4Cと剥離層5Cを除去して最上層を構成する第3層単位ウェハ層体2Cを製作する。第3層単位ウェハ層体製作工程BCは、上述した第1層単位ウェハ層体製作工程BAと同様にダミー基板剥離工程BC−1と、剥離層除去工程BC−2とを施した後に、剥離面24C上にソルダレジスト層28を形成するソルダレジスト層形成工程BC−3と、外付け電子部品8を実装するための部品実装開口29を形成する部品実装開口形成工程BC−4とを有する。
第3層単位ウェハ層体製作工程BCは、ダミー基板剥離工程BC−1と剥離層除去工程BC−2とを施して配線層11Cの第2配線パターン21Cを露出させた剥離面24C上に、ソルダレジスト層形成工程BC−3を施して全面に亘ってソルダレジスト層28を形成する。ソルダレジスト層形成工程BC−3は、一般的なプリント配線技術等で用いられる絶縁樹脂材からなるソルダレジストを剥離面24C上に配線層11Cを絶縁保護するに足る厚みを以って塗布することによりソルダレジスト層28を形成する。
部品実装開口形成工程BC−4は、例えばソルダレジスト層形成工程BC−3に際して、配線層11Cの第2配線パターン21Cに形成した部品接続端子部30をマスキングした状態でソルダレジスト層28を形成することにより、図17に示すようにソルダレジスト層28に部品接続端子部30を外方に露出させる部品実装開口29を形成する。なお、部品実装開口形成工程BC−4は、剥離面24C上に全面に亘ってソルダレジスト層28を形成した後に部品接続端子部30の対応領域をドライエッチング法等により除去して部品実装開口29を形成するようにしてもよく、またその他プリント配線技術等で採用される種々の方法により形成するようにしてもよい。
半導体パッケージ1の製造方法においては、外付け電子部品実装工程Dにおいて、ソルダレジスト層28に開口された部品実装開口29を介して外付け電子部品8を組み付け、この外付け電子部品8に設けられた端子部と配線層11Cの部品接続端子部30とを半田接続等して実装することにより、図1に示した半導体パッケージ1を製造する。なお、半導体パッケージ1の製造方法においては、ソルダレジスト層形成工程BC−3に先行して外付け電子部品実装工程Dを実施して第3層単位ウェハ層体2Cの配線層11C上に外付け電子部品8を実装した状態でソルダレジスト層28を形成するようにしてもよい。
半導体パッケージ1の製造方法においては、例えば第2層単位ウェハ層体2Bと第3層単位ウェハ層体2Cとの間に、第2層単位ウェハ層体2Bと同様に構成された単位ウェハ層体2を積層することによりさらに多層化した半導体パッケージ1を製造することも可能である。半導体パッケージ1の製造方法においては、最上層の第3層単位ウェハ層体2Cに光学素子ディバイス10Cを実装したが、これら光学素子ディバイス10Cを内層の単位ウェハ層体2に実装することも可能である。半導体パッケージ1の製造方法においては、この場合に上層の単位ウェハ層体2が光学素子ディバイス10Cとの対向領域を光学信号が透過可能とするように形成する必要がある。したがって、半導体パッケージ1の製造方法においては、光学素子ディバイス10Cを実装する内層の単位ウェハ層体2に光導波路を設けることが好ましい。
半導体パッケージ1の製造方法においては、下層側の単位ウェハ層体2の接着層25に接続端子部26を露出させるバンプ開口27を形成するとともに積層工程において上層側の単位ウェハ層体2に相対して設けた接続用バンプ32を嵌合させるようにしたが、かかる構成を設けることに限定されない。半導体パッケージ1の製造方法においては、積層工程に際して例えば接続用バンプ32が接着層25を突き破って接続端子部26と接続されるようにしてもよい。
実施の形態として示す半導体パッケージの製造工程図であり、単位ウェハ層基板体製作工程図を示す。 同単位ウェハ層体製作工程と積層工程図を示す。 半導体パッケージの断面図である。 単位ウェハ層基板体の製作工程の説明図であり、剥離層を形成したダミー基板の断面図である。 ダミー基板上に配線層を形成した断面図である。 配線層上に導電ポストを形成した断面図である。 配線層上に半導体ディバイスをフリップチップ実装した断面図である。 封止樹脂層を形成した断面図である。 封止樹脂層等に研磨工程を施した断面図である。 導電ポストに接続用バンプを形成した断面図である。 ダミー基板を剥離する状態を示す断面図である。 接着層とバンプ開口を形成した断面図である。 第1層単位ウェハ層体と第2層単位ウェハ層基板体との積層工程を示す断面図である。 第1層単位ウェハ層体と第2単位ウェハ層基板体とを積層した状態の断面図である。 第1積層中間体の断面図である。 第1積層中間体と第3層単位ウェハ層基板体との積層工程を示す断面図である。 第3層単位ウェハ層体にソルダレジスト層と部品実装開口を形成した状態の断面図である。 マルチ・チップ・モジュールの構成図である。
符号の説明
1 半導体パッケージ、2 単位ウェハ層体、3 単位ウェハ層基板体、4 ダミー基板、5 剥離層、8 外付け電子部品、10 半導体ディバイス、11 配線層、12 導電ポスト、13 封止樹脂層、14 電極形成面、15 電極、16 実装用バンプ、17 アンダフィル、19 第1配線パターン、20 誘電絶縁層、21 第2配線パターン、22 ビア、23 ディバイス接続端子部、24 剥離面、25 接着層、26 接続端子部、27 バンプ開口、28 ソルダレジスト層、29 部品実装開口、30部品接続端子部、31 研磨面、32 接続用バンプ

Claims (3)

  1. 主面上に剥離層を形成したダミー基板を用い、
    上記剥離層上に配線層を形成する配線層形成工程と、
    上記配線層上に複数個の導電ポストを形成する導電ポスト形成工程と、
    少なくとも1個以上の半導体ディバイスを、その電極形成面を実装面として当該電極形成面に設けられた電極と上記配線層に相対して形成した端子部を接続して実装するフリップチップ実装法により上記配線層上に実装する半導体ディバイス実装工程と、
    上記ダミー基板上に、上記導電ポストと上記半導体ディバイスを封止する封止樹脂層を形成する封止樹脂層形成工程と、
    上記封止樹脂層と上記半導体ディバイス及び上記導電ポストを研磨して上記導電ポストの先端部を研磨面に露出させる研磨工程と、
    上記研磨面に露出された上記各導電ポストの先端部にそれぞれ接続バンプを形成する接続バンプ形成工程と
    を有する単位ウェハ層基板体製作工程により、上記ダミー基板上に剥離層を介して上記半導体ディバイスと上記配線層及び上記各導電ポストを上記封止樹脂層内に埋め込みかつ上記各導電ポスト上に上記接続バンプを形成した単位ウェハ層基板体を製作し、
    第1層単位ウェハ層基板体に対して、上記剥離層を介して上記ダミー基板を剥離するダミー基板剥離工程と、上記配線層上に残った上記剥離層を除去する剥離層除去工程と、上記剥離層が除去されて露出した上記配線層上に接着層を形成する接着層形成工程を施して第1層単位ウェハ層体を製作する第1層単位ウェハ層体製作工程と、
    上記第1単位ウェハ層体の上記接着層上に、別工程の上記単位ウェハ層基板体製作工程により製作した第2単位ウェハ層基板体が上記研磨面側を積層面として上記各導電ポストに設けた上記接続バンプを相対する上記配線層に設けた接続端子部上に位置合わせされて上記接着層を介して接合する第2単位ウェハ層基板体積層工程と、
    上記第2単位ウェハ層基板体に対して、ダミー基板剥離工程と剥離層除去工程と接着層形成工程とを施して第1層単位ウェハ層体との積層体を構成する第2単位ウェハ層体を製作する第2単位ウェハ層体製作工程とを施し、
    上記第1層単位ウェハ層体と上記第2単位ウェハ層体との積層体に対して、上層単位ウェハ層基板体積層工程及び上層単位ウェハ層体製作工程を繰り返すことにより、単位ウェハ層体を多層に積層した三次元半導体モジュールを製造することを特徴とする三次元半導体モジュールの製造方法。
  2. 上記単位ウェハ層基板体製作工程が、上記半導体ディバイスとして、同一或いは異なる機能の半導体ディバイスを有する複数種の上記単位ウェハ層基板体を製作することを特徴とする請求項1に記載の三次元半導体モジュールの製造方法。
  3. 最上層を構成する最上層単位ウェハ層体を製作する最上層単位ウェハ層体製作工程が、ダミー基板剥離工程と剥離層除去工程とを施して露出された上記配線層上にソルダレジスト層を形成するソルダレジスト層形成工程と、上記ソルダレジスト層に対して上記配線層に設けた実装用端子部を露出させる部品実装開口を形成する部品実装開口形成工程とを有し、
    上記部品実装開口を介して上記配線層上に、部品実装工程により外付け部品を実装することを特徴とする請求項1に記載の三次元半導体モジュールの製造方法。
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