JP4898254B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に画像形成装置において発生するVOC(揮発性有機化合物)ガスを除去する装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置は、記録するための用紙にトナーやインクを転写し、それを機外に排出してトレイ上に積載している。そしてトナーを用紙に転写する電子写真方式の画像形成装置は、内部にヒータを有する加熱ローラと加圧ローラの接触部で、トナーを転写した用紙を挟持搬送しつつ、トナーを用紙に熱定着する熱定着装置を使用している。
ここで熱定着装置の加熱ローラは200℃近くまで加熱されるため、熱定着装置からいわゆるVOCガスを発生することがある。VOCとは揮発性有機化合物の英語訳を省略した語で、身近な例ではアルコールやトルエン、ベンゼン、スチレンといった物質が挙げられる。すなわちVOCは揮発性質を持つ有機化合物を総称した名称であるといえる。熱定着装置から発生するVOCガスとしては、加熱ローラに用いられるシリコーンオイルから発するメチルメルカプタンが挙げられる(特許文献1参照)。またスチレン系の樹脂材料を熱定着装置、及びその近辺に用いている場合は、樹脂材料からスチレンが発生する。シリコーンオイルも樹脂材料も室温ではVOCガスを発生させることはほとんどないが、加熱されると含有成分の一部が気化(若しくは材料中に微小気泡の形態で含有されているVOCガスが膨張)し、VOCガスを発生する。
そしてこのようなVOCガスは特に問題とされない場合が多いものの、極く少量でも異臭を発したり、法規制等で排出量を制限されている種類は問題視されることがある。前述のメチルメルカプタンは前者に、スチレンは後者にあたる。そこで画像形成装置にフィルタを設け、VOCガスを除去する構成が提案されている(特許文献1参照)。
以下、図9を例にとり、熱定着装置79の近傍にVOCガスを除去するフィルタ91を備えたカラーレーザプリンタ70の概略構成を説明する。
図9に示すカラーレーザプリンタ70は、感光体71と、転写ドラム80と、帯電器81と、露光装置76と、4つの現像装置72〜75と、転写ローラ77と、除電器78と、熱定着装置79とからなる。感光体71は、複数のプーリに架け渡され矢印方向に定速度で回転する。転写ドラム80は、感光体71と一部分で接触して配置される。帯電器81は、感光体71の表面を一様に帯電する。露光装置76は、一様に帯電された感光体71の表面を露光して該表面に静電潜像を形成する。現像装置72〜75は、静電潜像を現像してトナー像を形成する。転写ローラ77は、転写ドラム80上のトナー像を用紙に一括して転写する。除電器78は、用紙を転写ドラム4から剥離する。熱定着装置79は、メルカプト基を官能基にもつ変性シリコーンオイルを離型剤として用い、転写されたトナー像を用紙に熱定着する。更に詳しくは、図10に示すように、熱定着装置79は加熱ローラ81と加圧ローラ82を備え、加熱ローラ81の側方にシリコーンオイルタンク92を備えたオイル塗布ユニット93を配設されている。
そして図10に示す熱定着装置では、シリコーンオイルがメルカプト変性シリコーンオイルであり、熱によってメルカプト基がメチルメルカプタン(CH3−SH)となって揮発し、異臭を発するという性質を持つ(特許文献1参照)。
そこで図9に示すカラーレーザプリンタでは、熱定着装置79の上方に、活性酸素を利用する触媒フィルタ91とファン90を設けている。この構成により、シリコーンオイルの揮発成分を触媒フィルタ91で浄化(すなわちメチルメルカプタンを分解・除去)している。
特開平11−161122号公報
上述した従来の画像形成装置によれば、装置内部で発生したVOCガスは前記触媒フィルタで除去可能である。しかしながら、VOCガスはトナーや紙からも発生し、装置外部に排紙された画像形成済みの用紙からも一定時間(紙が所定温度以下に冷えるまで)発生しつづける。
このトナーや紙から発生するVOCガスは、現状、人体に悪影響を及ぼすレベルではないと考えられ、また特段の悪臭を発生するものではない。
しかしながら、画像形成装置のカラー化(カラー化によってトナー使用量が増える)、高速化によってトナーや紙から発生するVOCガスも増大する傾向にある。さらには昨今ユーザの使用する紙種は多様化する傾向にあり、将来大量のVOCガスを発生する紙種が使われないとも限らない。
そしてVOCガスが増大すれば、将来、人体に悪影響を及ぼすに至らなくても臭気をユーザに問題視される可能性もある。さらには昨今の環境法規制の強化の流れに鑑みれば、VOCガスの発生量が基準値を上回る可能性も考えられる。
以上の状況を考慮すれば、将来、紙やトナーから発生するVOCガスを除去する必要性が生じることは明らかである。しかしながら、従来の画像形成装置は出力紙から発生するVOCガスを機外空間に放散してしまっている。
そこで、本発明の目的は、装置内部で発生したVOCガスの除去だけでなく、装置外部に排出された出力シートから発生するVOCガスをも除去するようにすることである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、画像が形成されたシートを積載手段上に排出し積載する画像形成装置において、前記積載手段上のシートの周囲空間からエアを吸引する第1の吸引手段と、前記吸引したエアに含まれるガス成分及びダストを除去する除去手段と、前記積載手段上のシートの周囲空間を覆うために設けられ、前記積載手段上に積載されたシートを取り出すために、前記カバー部材の一部又は全体を画像形成装置本体に対して開閉可能に設けたカバー部材と、を備えることを特徴とす
本発明の他の代表的な構成は、上部が画像形成装置本体の一部によって覆われた積載手段上に画像が形成されたシートを排出し積載する画像形成装置であって、前記積載手段上のシートの周囲空間からエアを吸引する第1の吸引手段と、前記吸引したエアに含まれるガス成分及びダストを除去する除去手段と、前記積載手段上のシートの周囲空間を覆うために前記積載手段の側面部を覆うように設けられ、前記積載手段上に積載されたシートを取り出すために、前記カバー部材の一部又は全体を画像形成装置本体に対して開閉可能に設けたカバー部材と、を備えることを特徴とす
本発明の他の代表的な構成は、上部が画像形成装置本体の一部によって覆われた積載手段上に画像が形成されたシートを排出し積載する画像形成装置であって、前記積載手段上のシートの周囲空間からエアを吸引する第1の吸引手段と、前記吸引したエアに含まれるガス成分及びダストを除去する除去手段と、前記積載手段上のシートの周囲空間を覆うために前記積載手段の側面部を覆うように前記積載手段に一体に設けられ、前記積載手段上に積載されたシートを取り出すために、前記カバー部材が一体に設けられた積載手段を画像形成装置本体に対して引き出し収納可能に設けたカバー部材と、を備えることを特徴とす
本発明によれば、積載手段上のシートの周囲空間からエアを吸引し、該エアに含まれるガス成分やダストを前記除去手段により除去する。このため、たとえ積載手段上のシートからVOCガスなどのガス成分が発生する場合であっても、このガス成分を前記第1の吸引手段で回収し、前記除去手段で確実に除去することができる。
同時に、積載手段上の空間をカバー部材で覆い略密閉しているため、積載手段上のシートから発生するVOCガスを効率的に捕集することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略する。その他、以下に説明する画像形成装置の構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
参考形態〕
以下、図1及び図2を参照して、参考形態に係る画像形成装置について説明する。なお、ここでは画像形成装置として、カラー複写機を例示している。図1は参考形態に係るカラー複写機の主要部断面図、図2はフィルタの斜視図である。
図1に示すカラー複写機は、自動原稿送り装置52を備えた原稿リーダーユニット50と、プリンタユニット60を有する。
原稿リーダーユニット50は、その上面にある原稿を読み取って電子データ化するもので、第1ミラーユニット50a、第2ミラーユニット50b、レンズ50c、CCD51、プラテン50eから構成される。
そして得られた電子データをプリントするプリンタユニット60は、以下に説明する部材らによって構成される。給送部40とその上方にある画像形成部を有する。更に、加熱ローラ36bと加圧ローラ36c、外装カバー36aから構成される熱定着装置36を有する。エア供給手段としてのエア供給ファン46a,46bと対になって排出トレイ45a,45b上の空間にエアカーテン66a,66bを形成する第1の吸引手段としての第1の吸引ファン63a,63bを有する。機外空間から冷却用エアを吸引する第2の吸引手段としての第2の吸引ファン64を有する。また、第1の吸引ファン63a,63bと第2の吸引ファンから供給されるエアをそれぞれ図示しないダクトからなる第1の通風路と第3の通風路を経由して熱定着装置36に導いた後、機外に排出する排出ファン55を有する。また、前記吸引したエアに含まれるVOCガスなどのガス成分やダストを除去する除去手段としてのフィルタ65を有する。更に、画像が形成されたシートを積載する積載手段としての排出トレイ45a,45bと、排出トレイにシートを排出する排出手段としての排出ローラ対62a,62bを備えた排出部を有する。
さらに画像形成部は、図示しない駆動機構によって回転可能な感光ドラム30を有する。感光ドラム30の周囲にはマゼンタ現像器34dとシアン現像器34c、イエロー現像器34b、ブラック現像器34aを内蔵する回転現像体34が配置されている。また、中間転写ベルト35、ベルトクリーナ35a、クリーナ31、帯電ローラ32、レーザービームを感光ドラム30に照射する光走査装置6が配置されている。これらの部材によって画像形成部は構成される。
次に上記構成のカラー複写機の動作を説明する。カラー複写機で原稿を複写する操作者は、まず原稿を原稿トレイ52aに載置し、原稿リーダーユニット50に設けた図示しないスタートキーを押してカラー複写機を動作させる。動作を開始したカラー複写機は、原稿をプラテン50e上面に送り込んでその全面を図1中左から右に移動する第1ミラーユニット50aによって走査し、原稿を排出トレイ52bに排出する。なお第1ミラーユニット50aで走査された像は第2ミラーユニット50bとレンズ50cを経由してCCD51へ導かれ、そこで電子データに変換されてからプリンタユニット60へ送られる。次にプリンタユニット60は電子データの色情報に基づいて、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの中から必要な色のトナーを用いて、給送部40から送られてきたシートに重ねて転写し、カラー画像を形成する。ここでは、4色全てを使う場合を想定して転写過程の詳細を説明する。
プリンタユニット60はまず回転現像体34を回転させてマゼンタ現像器34dを感光ドラム30に対向させる。次に感光ドラム30と中間転写ベルト35は図示しない駆動源により一定、且つ同一周速で回転駆動される。そして感光ドラム30は帯電ローラ32で表面を一様に帯電された後、光走査装置6からのレーザービーム6aを受光してマゼンタ色用の静電潜像をその表面に形成する。この静電潜像はマゼンタ現像器34dからマゼンタトナーを移行されてマゼンタトナー像として現像され、中間転写ベルト35へ転写される。なお中間転写ベルト35に転写されずに感光ドラム30上に残ったマゼンタトナーはクリーナ31により清掃される。
このようにしてマゼンタ現像を終了した後、回転現像体34は回転して感光ドラム30と対向する位置にシアン現像器34cを配置する。そしてマゼンタトナー像と同様な手順で、シアントナー像は感光ドラム30上に形成され、マゼンタトナー像の上に重ねるようにして中間転写ベルト35へ転写される。以降イエロー現像器34b、ブラック現像器34aの順番で各現像器は感光ドラム30と対向させられ、それぞれの色のトナー像を先に転写したトナー像に重ねる形で中間転写ベルト35に転写される。
このようにして中間転写ベルト35上に重ねて転写されたマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色の画像は、転写部35bにて給送部40から送られてきたシートに一括して転写される。トナー像を転写した後、中間転写ベルト35上に残ったトナーはベルトクリーナ35aによっ掻き落とされる。
このようにしてカラー画像をシートに転写にした後、プリンタユニット60は熱定着装置36でシート上のトナー像を熱定着する。画像が熱定着されたシートは排出ローラ対62a,62bによって排出トレイ45a,45b上に排出され、動作を終了する。
上記カラー複写機は、以上説明した動作によってフルカラー複写を可能とし、且つコンパクトに構成されている。ここで、熱定着装置36から発生するVOCガスの処理が問題となる。また上記カラー複写機はプリント機能だけでなくコピー機能も有するため、ユーザの使用頻度が高く、結果として出力枚数も多くなっている。そのため、排出トレイ45a,45b上に積載された出力シート67a,67bから発生するVOCガスの量も無視できないレベルになることもある。この出力シート67a,67b(シートと該シートに転写されたトナー)から発生するVOCガスは、熱定着装置36で加熱された直後に最も多くなる。更に、排出トレイ45a,45b上に出力された後も一定温度以下に冷えるまでVOCガスを発生し続ける。そして、出力シート67a,67bから発生するVOCガスの量はその出力枚数に依存し、出力枚数が多くなればその発生量も多くなる。
そこで、本実施形態に係るカラー複写機は、装置内部の熱定着装置36等のVOC源から発生するVOCガスだけでなく、排出トレイ45a,45b上の出力シート67a,67bから発生するVOCガスをも除去する構成となっている。以下、本実施形態に係るカラー複写機のVOCガス除去構成を説明する。
エア供給ファン46a,46bと第1の吸引ファン63a,63bは、出力シート67a,67bが排出トレイ45a,45b上に排出された後、一定時間経過するまで作動する。このファンの作動時間は、出力シート67a,67bが一定温度以下になってVOCガスを発生しなくなるまでの時間である。具体的には、前記第1の吸引ファン63a,63bは、排出トレイ45a,45b上にシートを排出し始めた後、排出終了後一定時間が経過するまで作動する。
このエア供給ファン46a,46bと第1の吸引ファン63a,63bが作動している間、排出トレイ45a,45b上方にはエアの流れであるエアカーテン66a,66bが形成される。このエアカーテン66a,66bは出力シート67a,67bから発生するVOCガス(ガス温度が室温より高いため上昇してエアカーテンに引き込まれる)を装置本体内に導く役目を果たす。そしてVOCガスを含んだエアは熱定着装置36の周囲に導かれて熱定着装置36を冷却した後、熱定着装置36から発生するVOCガスとともに排出ファン55に吸引され、フィルタ65でVOCガスを除去される。
VOCガスを除去する除去手段としてはフィルタを用いることが多い。図2に本実施形態に係る画像形成装置に用いるVOC除去手段としてのフィルタ65を示す。図2に示すフィルタ65は、いわゆるハニカム形式のフィルタで、最も一般的な形式である。ハニカム形式のフィルタは多数の小さい貫通穴を備え、その穴をエアが通過する間に、穴の壁面に塗布された機能材がVOCガスを除去する。機能材としてはVOCガスを分解する触媒や活性炭等の吸着剤が用いられ、触媒は長寿命、吸着剤は作用対象物質の範囲が広いという特徴を持つ。本例では作用対象物質の範囲の広さを重視(定着装置、シート、トナーから発生するVOCガスは多成分から構成されるため)して、機能材に活性炭を用いている。またハニカム形式のフィルタは低圧損という特徴を持ち、排出ファン55の風量を確保し易い(すなわち熱定着装置36を冷却し易い)ことから広く用いられている。
なお、本実施形態ではVOC除去手段としてフィルタ65を用いているが、これに限定されるものではなく、他にも様々な方式があり、各方式の特徴に応じて適宜選択可能である。例えば、VOC除去手段にはフィルタ以外にも、光触媒装置やオゾン清浄装置等、様々な種類がある。光触媒装置は紫外線照射で活性化する光触媒によってVOCガスを分解するもので、除去性能はさほど高くないもののフィルタと比して長寿命である。またオゾン清浄装置は放電装置から発生するオゾンの酸化作用でVOCガスを分解するもので、光触媒装置と同様、長寿命である。
なお第1の吸引ファン63a,63bが上述のように一定時間しか作動しない理由は、本来、排出トレイ45a,45b近辺のエア温度が室温より高く、熱定着装置36の冷却に適さないためである。また前述したエアカーテン66a,66bを常時維持すると、出力シート67a,67bの含有水分量に影響し、カール等の悪影響を及ぼしかねないからである。そこで本実施形態に係るカラー複写機は機外からエアを吸引する第2の吸引ファン64を備えている。この第2の吸引ファン64によって吸引されたエアは、熱定着装置36に導かれ、熱定着装置36を冷却する。この第2の吸引ファン64は、熱定着装置36の外装カバー36aの温度が予め定めた温度以上になった時に作動して、第1の吸引ファン63a,63bによる冷却効果の不足を補っている。なお、熱定着装置36の外装カバー36aの温度は、センサ等の温度検知手段を設置して測定しても良いし、熱定着装置36の作動時間から予測しても良い。
上述したように、本実施形態によれば、排出トレイ45a,45b上の出力シート67a,67bの周囲空間からエアを吸引し、該エアをVOCガスやダストを除去するフィルタ65に導く。このため、たとえ排出トレイ45a,45b上の出力シート67a,67bからVOCガスが発生する場合であっても、このVOCガスを第1の吸引ファン63a,63bで回収し、確実に除去することができる。
また、第1の吸引ファン63a,63bは出力シート67a,67bが排出された後、該出力シート67a,67bがVOCガスを放散しない程度の温度に冷えるまでの一定時間しか作動しない。このため、出力シート67a,67bを過度に冷却・乾燥させてカール等の悪影響を及ぼすことがない。
また、第1の吸引ファン63a,63bで吸引されたエアは、熱定着装置36の周囲空間を経由するため、熱定着装置36から発生するVOCガスも確実に除去できる。
また、排出トレイ45a,45b上の出力シート67a,67bの周囲空間のエアを吸引する第1の吸引ファン63a,63bとは別に、装置外部のエアを吸引する第2の吸引ファン64を備えている。このため、熱定着装置36を冷却するエアの風量を確保することができる。
また、前記第2の吸引ファン64は熱定着装置36が予め定めた温度以上になった時に作動するため、第1の吸引ファン63a,63bによる冷却効果の不足を補い、熱定着装置36を確実に冷却することができる。
また、排出トレイ45a,45b上にエアカーテン66a,66bを形成することにより、排出トレイ45a,45b上の出力シート67a,67bから発生するVOCガスを効率的に捕集することができる。
なお、上述した実施形態ではエア供給ファン46a,46bと第1の吸引ファン63a,63bの組合わせでエアカーテン66a,66bを形成しているが、この構成に限定されるものではない。たとえば、エア供給ファン46a,46bを廃止し、第1の吸引ファン63a,63bのみによって排出トレイ45a,45b上の空間にエアの流れを生じさせるようにしても良い。エア供給ファン46a,46bを廃止すれば低騒音化につながるし、排出トレイが装置外側に突出している場合にも有効である。
また上述した実施形態では第1の吸引ファン63a,63bを排出ローラ対62a,62bの下部に設けているが、この構成に限定されるものではない。例えば、排出ローラ対下部の吸引ファンを廃止して、この吸引ファンの位置に吸引口のみを設けた構成としても良い。なお、この場合、排出トレイ45a,45b上の出力シート67a,67bの周囲空間からエアを吸引する第1の吸引手段として排出ファン55を用いる。このように吸引ファン63a,63bを廃止すれば低騒音化につながるし、排出ファン55を強化すればエアカーテン66a,66bを十分維持できる。
また上述した実施形態では、第1の吸引ファン63a,63bにより吸引したエアを、熱定着装置36の周囲空間を経由してフィルタ65に導く構成をとして、図示しないダクトによる通風路を例示した。この通風路としては、第1の吸引ファン63a,63bにより吸引したエアを熱定着装置36に導く第1の通風路と、熱定着装置36を経由した前記エアをフィルタ65に導く第2の通風路があるが、本発明はこれらの構成に限定されるものではない。たとえば、ダクトに限定されず、装置内にリブ等を設けて通風路を形成しても良いし、あるいは装置内部の構成部品を用いてこれらの配置構成により通風路を形成しても良い。また、排出トレイ45a,45bから熱定着装置36を介してフィルタ65までの経路がほぼ直線状に配置されている場合は、前記ダクト等による通風路を設けなくても、前記吸引したエアをフィルタ65に導くことができる。
〔第実施形態〕
以下、図3及び図4を参照して、第実施形態に係る画像形成装置について説明する。ここでは画像形成装置として、カラープリンタを例示している。図3は第実施形態に係るカラープリンタの主要部断面図、図4はプリンタの斜視図である。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものである。
図3に示すプリンタとしてのプリンタユニット60は、給送部40とその上方にある画像形成部を有している。また、加熱ローラ36aと加圧ローラ36bから構成される熱定着装置36を有している。更に、画像が形成されたシートを積載する積載手段としての排出トレイ45と、排出トレイ45にシートを排出する排出手段としての排出ローラ対62を有している。
また、プリンタユニット60は、排出トレイ45を覆うように配設される開閉自在のカバー部材としてのカバー70と、排出トレイ45上の空間からエアを吸引する第1の吸引手段としての第1の吸引ファン63を有している。更に、吸引ファン63から供給されるエアを図示しないダクトからなる第1の通風路を経由して熱定着装置36に導いた後、機外に排出する排出ファン55と、そのエアに含まれるVOCガスを除去するフィルタ65を有している。
さらに画像形成部は、図示しない駆動機構によって回転可能な感光ドラム30を有している。感光ドラム30の周囲にはマゼンタ現像器34dとシアン現像器34c、イエロー現像器34b、ブラック現像器34aを内蔵する回転現像体34が配置されている。また、中間転写ベルト35、ベルトクリーナ35a、クリーナ31、帯電ローラ32、レーザービームを感光ドラム30に照射する光走査装置6が配置されている。これらの部材によって画像形成部は構成される。
次に上記構成のカラープリンタの動作を説明する。プリンタ60は電子データの色情報に基づいて、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの中から必要な色のトナーを用いて、給送部40から送られてきたシートに重ねて転写し、カラー画像を形成する。ここでは4色全てを使う場合を想定して転写過程の詳細を説明する。
プリンタ60はまず回転現像体34を回転させてマゼンタ現像器34dを感光ドラム30に対向させる。次に感光ドラム30と中間転写ベルト35は図示しない駆動源により一定、且つ同一周速で回転駆動される。そして感光ドラム30は帯電ローラ32で表面を一様に帯電された後、光走査装置6からのレーザービーム6aを受光してマゼンタ色用の静電潜像をその表面に形成する。この静電潜像はマゼンタ現像器34dからマゼンタトナーを移行されてマゼンタトナー像として現像され、中間転写ベルト35へ転写される。なお中間転写ベルト35に転写されずに感光ドラム30上に残ったマゼンタトナーはドラムクリーナ31により清掃される。
このようにしてマゼンタ現像を終了した後、回転現像体34は回転して感光ドラム30と対向する位置にシアン現像器34cを配置する。そしてマゼンタトナー像と同様な手順で、シアントナー像は感光ドラム30上に形成され、マゼンタトナー像の上に重ねるようにして中間転写ベルト35へ転写される。以降イエロー現像器34b、ブラック現像器34aの順番で各現像器は感光ドラム30と対向させられ、それぞれの色のトナー像を先に転写したトナー像に重ねる形で中間転写ベルト35に転写される。
このようにして中間転写ベルト35上に重ねて転写されたマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色の画像は、転写部35bにて給送部40から送られてきたシートに一括して転写される。トナー像を転写した後、中間転写ベルト35上に残ったトナーはベルトクリーナ35aによって掻き落とされる。
このようにしてカラー画像をシートに転写にした後、プリンタ60は熱定着装置36でシート上のトナー像を熱定着する。画像が熱定着されたシートは排出ローラ対62によって排出トレイ45上に排出され、動作を終了する。
ここで、上記カラープリンタにおいて、熱定着装置36から発生するVOCガスの処理が問題となる。上記カラープリンタは、ユーザの使用頻度が高く、出力枚数が多い場合、排出トレイ45上に積載された出力シート67から発生するVOCガスの量も無視できないレベルになることもある。この出力シート(シートと該シートに転写されたトナー)から発生するVOCガスは、熱定着装置36で加熱された直後に最も多くなる。更に、排出トレイ45上に出力された後も一定温度以下に冷えるまでVOCガスを発生し続ける。そして、出力シートから発生するVOCガスの量はその出力枚数に依存し、出力枚数が多くなればその発生量も多くなる。
そこで、本実施形態に係るカラープリンタは、装置内部の熱定着装置36等のVOC源から発生するVOCガスだけでなく、排出トレイ45上の出力シート67から発生するVOCガスを除去する構成となっている。以下、本実施形態に係るカラープリンタのVOCガス除去構成を説明する。
排出トレイ45の上部を含め該排出トレイ45上の空間を覆うカバー70はエア吸引口71を有し、吸引ファン63の作動によって外気をエア吸引口71からカバー70内に形成された略密閉空間に導く。尚、エア吸引口71の大きさは任意で、例えばカバーと装置本体の外装との隙間を利用しても構わない。また、吸引口に限定されるものではなく、前述した参考形態において説明した第2の吸引ファン(第2の吸引手段)を設けた構成としても良い。
このカバー70で形成された略密閉空間の中で、出力シート67が積載される位置近傍に温度検知手段としての温度センサ73が設けられ、出力シート67近辺の温度を検知する。
吸引ファン63は、出力シート67が排出された後、一定時間経過するまで作動する。このファンの作動時間は、出力シート67が一定温度以下になってVOCガスを発生しなくなるまでの時間である。本実施形態では、このファンの作動時間は前記温度センサ73からの温度検知信号及び出力シートの紙種等により適宜決められる。
このようにして出力シート67から発生するVOCガスは装置本体内に導かれる。そしてVOCガスを含んだエアは図示しないダクトからなる第1の通風路を通って熱定着装置36の周囲に導かれて熱定着装置36を冷却する。その後、前記エアは図示しないダクトからなる第2の通風路を通って熱定着装置36から発生するVOCガスとともに定着ファン55に吸引され、フィルタ65でVOCガスが除去される。
本実施形態では、吸引したエアに含まれるVOCガスを除去するVOC除去手段としてフィルタ65を用いている。このフィルタ65は、いわゆるハニカム形式のフィルタで、最も一般的な形式である(図2参照)。ハニカム形式のフィルタは多数の小さい貫通穴を備え、その穴をエアが通過する間に、穴の壁面に塗布された機能材がVOCガスを除去する。機能材としてはVOCガスを分解する触媒や活性炭等の吸着剤が用いられ、触媒は長寿命、吸着剤は作用対象物質の範囲が広いという特徴を持つ。本例では作用対象物質の範囲の広さを重視(定着装置、シート、トナーから発生するVOCガスは多成分から構成されるため)して機能材に活性炭を用いている。またハニカム形式のフィルタは低圧損という特徴を持ち、排出ファン55の風量を確保し易いことから広く用いられている。
なお、本実施形態ではVOC除去手段としてフィルタ65を用いているが、これに限定されるものではなく、他にも様々な方式があり、各方式の特徴に応じて適宜選択可能である。例えば、VOC除去手段にはフィルタ以外にも、光触媒装置やオゾン清浄装置等、様々な種類がある。光触媒装置は紫外線照射で活性化する光触媒によってVOCガスを分解するもので、除去性能はさほど高くないもののフィルタと比して長寿命である。またオゾン清浄装置は放電装置から発生するオゾンの酸化作用でVOCを分解するもので、光触媒装置と同様、長寿命である。これらのVOC除去手段をフィルタ65の代わりに用いてもよい。
次に、排出トレイ45上のシートの周囲空間を覆うカバー70の構成について、図4を用いて説明する。図4(a)はカバー70が閉じた状態を示したカラープリンタの斜視概略図である。排出トレイ45上の空間を覆うカバー70は半透明の樹脂等で形成され、内部の排出トレイ45上に排出された出力シート67が目視できるようになっている。また、カバー70は排出トレイ45を含む周囲の空間を略密閉状態になるように覆う。
図4(b)はカバー70が開いた状態を示したカラープリンタの斜視概略図である。カバー70はヒンジ部70aを中心にプリンタユニット60に対して回動自在に構成され、カバー70の開閉が可能になっている。VOCガスが除去された出力シート67はカバー70を開けて取り出す。
上述したように、本実施形態によれば、排出トレイ45上の出力シート67の周囲空間をカバー70で略密閉した上で、該空間のエアを吸引ファン63で吸引し、フィルタ65に導く。このため、たとえ排出トレイ45上の出力シート67からVOCガスが発生する場合であっても、このVOCガスをカバー70で略密閉して放散を防止した上で第1の吸引ファン63で回収し、フィルタ65で確実に除去することができる。
また、吸引ファン63は出力シート67が排出された後、該出力シート67がVOCガスを放散しない程度の温度に冷えるまでの一定時間しか作動しない。このため、出力シート67を過度に冷却・乾燥させてカール等の悪影響を及ぼすことがない。
また、吸引ファン63で吸引されたエアは、熱定着装置36の周囲空間を経由するため、熱定着装置36から発生するVOCガスも確実に除去できる。
また、排出トレイ45上の空間をカバー70で覆い略密閉しているため、排出トレイ45上の出力シート67から発生するVOCガスを効率的に捕集することができる。
なお、前述した参考形態と同様に、排出トレイ45上の出力シート67の周囲空間のエアを吸引する第1の吸引ファン63とは別に、装置外部のエアを吸引する第2の吸引ファン(第2の吸引手段)を設けても良い。この構成によれば、熱定着装置36を冷却するエアの風量を確保することができる。また、前記第2の吸引ファンは熱定着装置36が予め定めた温度以上になった時に作動する構成とすることにより、第1の吸引ファン63による冷却効果の不足を補い、熱定着装置36を確実に冷却することができる。
〔第実施形態〕
以下、図5及び図6を参照して、第実施形態に係る画像形成装置について説明する。ここでは画像形成装置として、カラー複写機を例示している。図5は第実施形態に係るカラー複写機の主要部断面図、図6は複写機の斜視図である。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略する。
図5に示すカラー複写機は、自動原稿送り装置52を備えた原稿リーダーユニット50と、プリンタユニット60を有する。なお、プリンタユニット50の構成及びその動作は前述した第実施形態と同じであるため、ここでは説明を省略する。
原稿リーダーユニット50は、その上面にある原稿を読み取って電子データ化するもので、第1ミラーユニット50a、第2ミラーユニット50b、レンズ50c、CCD51、プラテン50eから構成される。
この原稿リーダーユニット50の動作は下記の通りである。カラー複写機で原稿を複写する操作者は、まず原稿をプラテン50e上面に載置し、原稿リーダーユニット50に設けた図示しないスタートキーを押してカラー複写機を動作させる。動作を開始したカラー複写機は、プラテン50e上面の全面を図3中左から右に移動する第1ミラーユニット50aによって走査する。なお第1ミラーユニット50aで走査された像は第2ミラーユニット50bとレンズ50cを経由してCCD51へ導かれ、そこで電子データに変換されてからプリンタユニット60へ送られる。
次に、本実施形態における特徴的な部分について図6を用いて説明する。本実施形態に係る画像形成装置としての複写機は、排出トレイ45の上部が複写機本体の一部(原稿リーダーユニット50)によって覆われている。また、排出トレイ45上のシート67の周囲空間を覆うために、前記排出トレイ45の側面部を覆うようにカバー部材としてのカバー70を設けている。そして、前記排出トレイ45上に積載された出力シート67を取り出すために、前記カバー70の一部70b(又は全体であっても良い)を複写機本体に対して開閉可能に設けている。
図6(a)はカバー70が閉じた状態を示したカラー複写機の斜視外略図である。本実施形態では排出トレイ45上部に原稿リーダーユニット50が配置されるため、カバー70は排出トレイ45の側面部を覆う形態となっている。カバー70は半透明の樹脂等で形成され、内部の排出トレイ45上に排出された出力シート67が目視できるようになっている。また、カバー70は排出トレイ45を含む周囲の空間を略密閉状態になるように覆う。
図6(b)はカバー70の一部70bが開いた状態を示したカラー複写機の斜視概略図である。カバー70bはヒンジ部70aを中心に複写機本体に対して回動自在に構成され、カバー70の開閉が可能になっている。VOCガスが除去された出力シート67はカバー70bを開けて取り出す。
上述した構成により、本実施形態においても、前述した第実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、カバー70の一部70bを複写機本体に対して開閉可能に設けた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、全てのカバー部材を複写機本体に対して開閉可能に設けても良い。
〔第実施形態〕
以下、図7を参照して、第実施形態に係る画像形成装置について説明する。ここでは画像形成装置として、カラー複写機を例示している。図7は第実施形態に係るカラー複写機の斜視図である。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略する。
本実施形態に係るカラー複写機の概略構成は前述した第実施形態とほぼ同様であるため、ここでは特徴的な部分について図7を用いて説明する。
本実施形態に係る画像形成装置としての複写機は、排出トレイ45の上部が複写機本体の一部(原稿リーダーユニット50)によって覆われている。また、排出トレイ45上のシート67の周囲空間を覆うために。前記排出トレイ45の側面部を覆うようにカバー部材としてのカバー70を設けている。このカバー70は前記排出トレイ45に一体に設けている。そして、前記排出トレイ45上に積載された出力シート67を取り出すために、前記カバー70が一体に設けられた排出トレイ45を複写機本体に対して引き出し収納可能に設けている。
図7(a)はカバー70が閉じた状態を示したカラー複写機の斜視外略図である。本実施形態は第実施形態に対し排出トレイ45をカバー70と一体的に構成し、これを複写機本体から引き出して出力シート67を取り出す構成となっている。
図7(b)はカバー70を含む排出トレイ45を引き出した状態を示したカラー複写機の斜視概略図である。排出トレイ45はカバー70と一体的に構成され、手前側に引き出し自在に複写機本体に配設される。VOCガスが除去された出力シート67はカバー70と一体化した排出トレイ45を引き出して取り出す。
上述した構成により、本実施形態によれば、前述した第、第実施形態と同様の効果に加えて更に、以下の効果を奏する。
すなわち、本実施形態によれば、排出トレイ45が原稿リーダーユニット50とプリンタユニット60の間に配置されていても、該排出トレイ45上の出力シートを取り出す時は排出トレイ45を引き出せば良く、操作性が向上する。
また、引き出した排出トレイの上方から出力シートを取り出せば良いため、ユニット50,60間からシートを抜き出す場合に比べて、出力シートが装置の側面等に接触して折れたりしわになったりすることがない。
〔第実施形態〕
以下、図8を参照して、第実施形態に係る画像形成装置について説明する。ここでは画像形成装置として、カラー複写機を例示している。図8(a)は第実施形態に係るカラー複写機の斜視図、図8(b)はカラー複写機における表示部の表示状態を例示した図である。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略する。
本実施形態に係るカラー複写機の概略構成は前述した第実施形態とほぼ同様であるため、ここでは特徴的な部分について図8を用いて説明する。
本実施形態に係るカラー複写機は、吸引ファン63の作動開始から停止までの時間だけカバー70が開状態になることを阻止するように作動するロック手段としてのロック機構を有している。また、前記ロック機構が作動している時間だけ、前記カバー70が閉状態であることを表示する表示手段としての表示部53を有している。
図8(a)はカバー70を含む排出トレイ45を引き出した状態を示したカラー複写機の斜視概略図である。本実施形態は、第実施形態で説明したカバー70が一体に設けられた排出トレイ45の引き出しを阻止するロック機構(不図示)を設けたものである。図8(a)中の68は、ロック機構によるロックを解除するためのロック解除手段(本例ではロック解除ボタン)である。吸気ファン67は、排出トレイ45上に積載された出力シート67が所定の温度以下になってVOCガスを発生しなくなるまで作動させてVOCガスを機内に取り込む。吸引ファン63の作動中は図示しないロック機構により排出トレイ45が引き出されるのを防止する。
同時に図8(b)に示すように原稿リーダユニット50上の操作部の表示部53に、VOCガスを除去している旨の状況等を表示させる。温度センサ73(図5参照)からの温度検知信号及び出力シートの紙種等によりVOCガスが除去されたと判断されたら吸引ファン63の作動を停止し、前記ロック機構によるロックを解除する。出力シートを取り出す時はロック解除手段68を押すことで排出トレイ45が自動的に引き出される。
上述した構成により、本実施形態によれば、前述した第実施形態と同様の効果に加えて更に、以下の効果を奏する。
すなわち、本実施形態によれば、出力シートから発生するVOCガスを完全に除去した後、出力シートを取り出すことが可能になる。
また、出力シートの取り出しが出来ない旨を操作部の表示部に表示する為、ユーザが状況を把握できる。
参考形態に係るカラー複写機の主要部断面図 フィルタの斜視図 実施形態に係るカラープリンタの主要部断面図 実施形態に係るカラープリンタの概略斜視図 実施形態に係るカラー複写機の主要部断面図 実施形態に係るカラー複写機の概略斜視図 実施形態に係るカラー複写機の概略斜視図 実施形態に係るカラー複写機の概略斜視図(a)、操作部における表示部の表示状態の一例を示す図(b) 従来例のカラープリンタの断面図 従来例の熱定着装置の斜視図
符号の説明
36 …熱定着装置(定着手段)
36a …外装カバー
36b …加熱ローラ
36c …加圧ローラ
45,45a,45b …排出トレイ(積載手段)
46a,46b …エア供給ファン(エア供給手段)
50 …原稿リーダーユニット(画像読取部)
53 …表示部(表示手段)
55 …排出ファン
60 …プリンタユニット(画像形成部)
62,62a,62b …排出ローラ対(排出手段)
63,63a,63b …第1の吸引ファン(第1の吸引手段)
64 …第2の吸引ファン(第2の吸引手段)
65 …フィルタ(除去手段)
66a,66b …エアカーテン
67,67a,67b …出力シート
68 …ロック解除手段
70 …カバー(カバー部材)
70a …ヒンジ部
70b …一部
71 …エア吸引口
73 …温度センサ(温度検知手段)

Claims (12)

  1. 画像が形成されたシートを積載手段上に排出し積載する画像形成装置において、
    前記積載手段上のシートの周囲空間からエアを吸引する第1の吸引手段と、
    前記吸引したエアに含まれるガス成分及びダストを除去する除去手段と、
    前記積載手段上のシートの周囲空間を覆うために設けられ、前記積載手段上に積載されたシートを取り出すために、前記カバー部材の一部又は全体を画像形成装置本体に対して開閉可能に設けたカバー部材と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上部が画像形成装置本体の一部によって覆われた積載手段上に画像が形成されたシートを排出し積載する画像形成装置であって、
    前記積載手段上のシートの周囲空間からエアを吸引する第1の吸引手段と、
    前記吸引したエアに含まれるガス成分及びダストを除去する除去手段と、
    前記積載手段上のシートの周囲空間を覆うために前記積載手段の側面部を覆うように設けられ、前記積載手段上に積載されたシートを取り出すために、前記カバー部材の一部又は全体を画像形成装置本体に対して開閉可能に設けたカバー部材と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 上部が画像形成装置本体の一部によって覆われた積載手段上に画像が形成されたシートを排出し積載する画像形成装置であって、
    前記積載手段上のシートの周囲空間からエアを吸引する第1の吸引手段と、
    前記吸引したエアに含まれるガス成分及びダストを除去する除去手段と、
    前記積載手段上のシートの周囲空間を覆うために前記積載手段の側面部を覆うように前記積載手段に一体に設けられ、前記積載手段上に積載されたシートを取り出すために、前記カバー部材が一体に設けられた積載手段を画像形成装置本体に対して引き出し収納可能に設けたカバー部材と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記第1の吸引手段により吸引したエアを、シートに画像を熱定着する熱定着装置の周囲空間を経由して前記除去手段に導くことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の吸引手段により吸引したエアを前記熱定着装置に導く第1の通風路と、前記熱定着装置を経由した前記エアを前記除去手段に導く第2の通風路と、を有することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 画像形成装置外部からエアを吸引する第2の吸引手段と、前記第2の吸引手段により吸引したエアを前記熱定着装置に導く第3の通風路と、を有し、前記第1の吸引手段と前記第2の吸引手段を選択的に又は同時に作動させて、前記吸引したエアを前記熱定着装置の周囲空間に供給することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2の吸引手段は前記熱定着装置が予め定めた温度以上になった時に作動することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記積載手段上にエアを供給するエア供給手段を有し、前記エア供給手段と前記第1の吸引手段によって前記積載手段上の空間にエアの流れを生じさせることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1の吸引手段は、前記積載手段上にシートを排出し始めた後、排出終了後一定時間が経過するまで作動することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記積載手段上の空間内のシート近傍に温度を検知する温度検知手段を設け、少なくともこの温度検知信号に基づいて前記第1の吸引手段の作動を停止することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1の吸引手段の作動開始から停止までの時間だけ前記カバー部材が開状態になることを阻止するように作動するロック手段を有することを特徴とする請求項又は10に記載の画像形成装置。
  12. 前記ロック手段が作動している時間だけ、前記カバー部材が閉状態であることを表示する表示手段を有することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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