JP3669918B2 - 排紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複写機、プリンタ及びファクシミリ等に代表されるようにシート(記録用紙)に画像を形成して出力する機能を有する情報処理機器に用いて好適な排紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複写機には、画像形成済みのシートを整合された状態で積載するための排紙装置が備えられている。具体的には、従来の複写機においては、画像形成装置の排紙口の下方に排紙トレイが設置されており、この排紙トレイには、シートを取り出しやすくするためのスリットがトレイを貫通するように形成されている。このような従来の複写機では、1枚目の排紙時、シートの下落によって、排紙口と排紙トレイとの間の空気がスリットから下側に抜けるようになる。一方、2枚目以降の排紙では、1枚目のシートによってスリットが塞がれているので、空気の逃げ道が減少している。このため、2枚目以降のシートは、シート間の逃げ場のなくなった空気の抵抗により、排紙トレイの斜面上をスライドして所定の積載位置、すなわち、排紙トレイにおける画像形成装置側の端部まで滑り落ちるが、1枚目のシートは、空気抵抗を余り受けないため、排紙トレイの斜面上を滑り落ちることなく着地点に載置される。従って、従来の複写機では、1枚目のシートの載置位置が他のシートとずれるので、整合性が悪くなっていた。
【0003】
このような問題点に対処するために、特開平11−278739号公報に開示されている技術が知られている。この排紙装置は、排紙トレイと、排紙トレイから上方に向けて風を送るファンとからなり、このファンにより1枚目のシートに空気抵抗を与えることができるので、2枚目以降のシートと同様に、所定の積載位置に1枚目のシートを積載することができるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した排紙装置においては、シートの落下位置を規定するものではなく落下後、シートの自重を利用して、若干摩擦力の低減を図りながら、トレイ上をスライドさせているため、シートが帯電していたり、カールしていたり、表面摩擦係数が高かったりするとスライドし難くなり、所定の積載位置に導くことが困難になる。特に、2枚目以降のシートは、ファンによる浮力を受けないため、帯電、カール、表面摩擦係数の影響が大きく、積載不良を招き易い問題点を有していた。
【0005】
従って、本発明は、このような従来の技術の問題点を鑑みなされたものであって、その目的は、帯電、カール、表面摩擦係数の影響を受けても、積載不良を招くことなく、高精度に整合されたシート束を形成することができる排紙装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の問題を解決するために第1の発明は、画像形成装置に備えられ、画像形成済みのシートを排紙トレイ上に載置するための排紙装置において、上記排紙トレイに接するように設けられ、シート端部を揃えるための第1の整合面と、上記画像形成装置の内部に設けられ、排紙トレイ上から上記第1の整合面に向かう気流を生成する送風部とを備えたことを特徴とする排紙装置である。
【0007】
この構成によれば、送風部によって排紙トレイ上の空気を第1の整合面に向けて流すようになっているため、排紙トレイに向けて落下しているシート下部の気圧差を利用して、第1の整合面に当接させることが可能となる。従って、シートの端部を第1の整合面によって揃えられるので、複数のシートを連続して排出すれば、高精度に整合されたシート束を形成できる。また、画像形成装置の内部に送風部を設けているので、構造のコンパクト化を図ることができる。
【0008】
また、第2の発明は、上記第1の整合面が上記画像形成装置の側壁に設けられると共に、該側壁に通風口が設けられ、上記送風部は、排紙トレイ上の空気を上記通風口を介して上記画像形成装置の内部に送り込むように設定されていることを特徴とする排紙装置である。
【0009】
この構成によれば、第1の整合面が画像形成装置の側壁に設けられるため、構造を簡素化することができる。
【0010】
また、第3の発明は、上記送風部は、上記排紙トレイ上の空気を上記通風口を介して上記画像形成装置内の定着装置に吹きつけるように設定されていることを特徴とする排紙装置である。
【0011】
この構成によれば、シートの整合に用いた気流を用いて、定着装置を冷却できるようになる。このため、定着装置用の冷却装置を別途に設ける必要がなくなり、画像形成装置の構成を簡素化できると共に、製造コストを低減することが可能になる。
【0012】
また、第4の発明は、上記送風部から上記定着装置に向かう気流の方向を制御するガイドを備えていることを特徴とする排紙装置である。
【0013】
この構成によれば、効率的に定着装置に気流が向けられるため、定着装置に対する冷却効果を高めることができる。
【0014】
また、第5の発明は、上記送風部は、上記画像形成装置内において上記定着装置よりも下方に設けられていることを特徴とする排紙装置である。
【0015】
この構成によれば、送風部によって生成される気流を、定着装置の発熱による上昇気流に逆らうことなく定着装置に向けてスムーズに流すことができ、効率的に冷却することができる。
【0016】
また、第6の発明は、さらに、上記第1の整合面に直交するように設けられた第2の整合面を備え、上記送風部は、画像形成済みのシートの一端部を第1の整合面に当接させると共に、該端部と垂直な他の端部を上記第2の整合面に当接させるような気流を生成するように設定されていることを特徴とする排紙装置である。
【0017】
この構成によれば、二つの整合面を用いてシートを整合できるので、シートの整合性をさらに高めることができる。
【0018】
また、第7の発明は、さらに、上記排紙トレイの上部に設けられ、排出された画像形成済みのシートに対して上記排紙トレイに押しつけるような向きの気流を生成する第1の補助送風部を備えたことを特徴とする排紙装置である。
【0019】
この構成によれば、排紙トレイへ落下途中のシートに対して第1の補助送風部の風圧により整合面側が下がる様な傾斜をより確実に与えることができ、その後の落下動作においては、シート下部の空気抵抗により、より確実に整合面に接するように落下するのでシートの整合性をさらに高めることが可能になる。
【0020】
また、第8の発明は、さらに、上記排紙トレイの上部に設けられ、排出された画像形成済みのシートに対して上記排紙トレイから吸い上げるような向きの気流を生成する第2の補助送風部を備えたことを特徴とする排紙装置である。
【0021】
この構成によれば、排紙トレイへ落下途中のシートに対し、第2の補助送風部の吸引力により、整合面側が下がる様な傾斜をより確実に与えることができ、その後の落下動作においては、シート下部の空気抵抗により、より確実に整合面に接するように落下するのでシートの整合性をさらに高めることが可能になる。
【0022】
また、第9の発明は、上記画像形成装置における上記排紙トレイの上部には、原稿画像を読み取るためのスキャナが設けられており、上記補助送風部(すなわち、第1の補助送風部または上記第2の補助送風部)からの気流によって上記スキャナを冷却するように設定されていることを特徴とする排紙装置である。
【0023】
この構成によれば、シートの整合に用いた気流を用いて、スキャナ部を冷却できるようになっている。このため、スキャナ部用の冷却装置を別途に設ける必要がなく、画像形成装置の構成を簡素化できると共に、製造コストを低減することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を小型複写機に適用した一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態の外観を示す斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態の概略構成を示す正面配置図である。なお、図1及び図2においては、対応する部分に同一の参照符号が付されている。
【0025】
図1に示すように一実施形態に係わる小型複写機1の本体筐体の最上部には、一端面を支点として開閉自在に板状の蓋部2が取り付けられ、正面側には、排紙トレイ71から記録用紙(シート)を取り出すための開口部3が設けられている。そして、本体筐体の正面側には操作パネル4が配設され、本体筐体の底部には、固定給紙カセット15が収納されている。また、図2に示すように本体筐体の内部には、スキャナ部1Aと、画像形成部1B(図中破線で囲んで示す)と、用紙搬送部1C等が配設されている。
【0026】
スキャナ部1Aは、本体筐体の上部に配設されており、原稿に光を照射し、その反射光から原稿の画像に応じた画像データを生成する。画像形成部1Bは、本体筐体の中央部に配設されており、スキャナ部1Aが生成した画像データに基づいてトナー像(現像材画像)を形成し、このトナー像を所定のシートに画像形成する。用紙搬送部1Cは、画像形成部1Bに対して上下から挟み込むように配設されており、画像形成部1Bに対してシートを供給すると共に、画像形成済みのシートを排紙する。なお、操作パネル4は、ユーザの指示を小型複写機1内の制御部(図中省略されている)に伝達すると共に、小型複写機1の動作状態をユーザに表示するためのインターフェースである。
【0027】
上述したように構成される小型複写機1の各部の構成についてさらに詳細に説明する。
先ず、スキャナ部1Aについて説明する。スキャナ部1Aは、図2に示すようにその上面に透明なガラス等からなる原稿台7を有している。そして、原稿台7の下方には、スキャナ光学系が配設されている。このスキャナ光学系は、露光ランプ11、反射鏡(12−1,12−2,12−3)、結像レンズ13及び光電変換素子として、例えば、CCD14等を備えている。
【0028】
露光ランプ11は、原稿に対して光を走査するための光源であり、原稿台7の下部を往復移動する。反射鏡(12−1,12−2,12−3)は、原稿からの反射光を、例えば、図2中において破線で示すように、結像レンズ13及びCCD14まで導くようにそれぞれが配置されている。また、CCD14は、結像レンズ13によって結像された反射光を受光し、受光量に応じた画像信号を生成する。このCCD14において生成された画像信号がA/D変換されてディジタルデータとされ、図2においては省略されている画像処理部に供給される。画像処理部は、ディジタルの画像信号に対して所定の処理を実施し、画像データを生成して出力する。
【0029】
次に、画像形成部1Bについて説明する。図2に示すように画像形成部1Bは、感光体ローラ28、帯電部29、現像部30、転写チャージャ31、クリーニング装置32、レーザースキャニングユニット(以下、LSUと称する)51等を備えている。
【0030】
感光体ローラ28は、ドラム形状とされ、図2において矢印aの示す方向に回転駆動するように構成されている。帯電部29は、感光体ローラ28の表面を所定の電位に均一に帯電させる。LSU51は、帯電された感光体28の表面をレーザ光(画像データに基づいて変調した画像光)によって露光することにより、画像データに応じた静電潜像を光導電作用により形成する。現像部30は、LSU51によって形成された静電潜像を現像ローラ30aによって現像することによって、感光体ローラ28上にトナー像を形成する。転写チャージャ31は、感光体ローラ28上のトナー像をシートに転写する。クリーニング装置32は、トナー像がシートに転写された後、感光体ローラ28の表面に残留したトナーを除去する。
【0031】
次に、用紙搬送部1Cについて説明する。図2に示すように用紙搬送部1Cは、搬送路L、固定給紙カセット15、ピックアップローラ18、レジストローラ22、定着ローラ23、排紙口R、排紙ローラ25、レジスト前検知スイッチ61、定着紙検知スイッチ62、排紙検知スイッチ63、排紙トレイ71、ファン72等を備えている。
【0032】
固定給紙カセット15は、画像形成前のシートPを収納している。ピックアップローラ18は、搬送路LにシートPを送り込むための半月状の呼び込みローラであり、固定給紙カセット15からシートPを1枚毎に出紙する。なお、固定給紙カセット15には、シートPの排出を補助するための、図2においては省略されている用紙さばき部が設けられている。この用紙さばき部は、ローラと摩擦シート部材あるいは逆転ローラとから構成することができる。レジスト前検知スイッチ61は、搬送路L中を移動しているシートPが所定の位置を通過したことを検出し、所定の検知信号を制御部等に出力する。
【0033】
レジストローラ22は、搬送路L中を移動しているシートPを一旦保持し、感光体ローラ28上のトナー像をシートPに良好に転写できるように、感光体ローラ28の回転に合わせてシートPを転写チャージャ31にタイミングよく搬送する機能を有する。すなわち、レジストローラ22は、レジスト前検知スイッチ61の出力した検知信号に基づいて感光体ローラ28上におけるトナー像の先端がシートPにおける画像形成範囲の先端に押しつけられるように、シートPを搬送するようになっている。
【0034】
定着ローラ23は、画像形成後のシートPにおけるトナー像を、シートP上に熱定着させる。つまり、定着ローラ23において、加熱・加圧によるトナー像の溶融・固着処理がなされる。定着紙検知スイッチ62は、シートPが定着ローラ23を通過したことを検知する。排紙ローラ25は、排紙口Rの近傍に配設され、定着ローラ23から出力されたシートPを排紙トレイ71に排出するためのローラである。排紙検出スイッチ63は、排紙ローラ25からのシートの排紙を検知する。ファン72は、排紙トレイ71上に排出されるシートPを整合すると共に、定着ローラ23を冷却する。
【0035】
図3は、ファン72が配設される箇所周辺の概略構成を示す正面配置図である。なお、図3においては、図1及び図2と対応する部分には、同一の参照符号が付されている。
図3に示すように排紙トレイ71は、排紙口R側が下がるように、水平面に対して角度θで傾斜して配設されている。また、排紙トレイ71と接する小型複写機1の本体筐体の内部の側壁(排紙口Rの下方の側壁)Wには、網目状の通風スリットからなる通風口Kが設けられている。そして、この通風口Kと定着ローラ23との間にファン72が配設されている。このファン72は、通風口Kの裏側(内側)の定着ローラ23の斜め下方に配設されている。
【0036】
ファン72は、4枚羽のプロペラであり、通風口Kにプロペラの回転面が対向することにより、小型複写機1の外部及び排紙トレイ71上から内部に向かう気流が発生するように設定されている。また、ファン72の近傍で、定着ローラ側には、ファン72によって生成された気流を定着ローラ23に向かわせるための板状のガイド部材73が配設されている。従って、排紙検出スイッチ63により、排紙ローラ25からのシートの排紙が検知された場合には、ファン72が回転し、図3中において実線の矢印で示すように気流が発生した状態となる。
【0037】
このように構成される一実施形態の排紙時の動作について説明する。
図4(a)〜(c)は、一実施形態におけるシートPの排出状態を示す説明図である。先ず、シートPが排紙ローラ25から排出された直後では、図4(a)に示すように空気抵抗によりシートPが水平面と平行に浮いた状態となる。次に、自重により落下を開始するが、この時、図4(b)に示すようにファン72により生成された気流により側壁W側に吸い寄せられ、やや側壁W側に傾きながら落下する。そして、図4(c)に示すように側壁Wに当接する位置でシートPが載置される。このため、シートPを連続して排出しても、全てのシートPの載置位置を側壁Wに当接した状態で揃えられるので、シート束としての整合を高精度に図ることが可能となる。
【0038】
一方、上述した一実施形態と比較するため、通風口K及びファン72が設けられていない排紙装置の動作について説明する。
図5(a)〜(c)は、通風口K及びファン72が設けられていない排紙装置におけるシートPの排出状態を示す説明図である。先ず、シートPが排紙ローラ25から排出された直後では、図5(a)に示すように空気抵抗によりシートPが水平面と平行に浮いた状態となる。次に、自重により落下を開始するが、この時、図5(b)に示すように排紙時において排紙ローラ25側から与えられた惰性により排紙ローラ25から離間するように移動すると共に、やや排紙ローラ25から離間した一端側に傾きながら落下する。そして、図5(c)に示すように排紙ローラ25から離間した着地点にシートPが載置される。このため、シートPを連続して排出した場合には、その載置位置がシートP毎にずれてしまい、シート束としての整合が図れない。
【0039】
従って、上述したように構成される一実施形態は、以下の効果を奏する。先ず、その第1の効果は、排紙トレイ71上から側壁Wに向かう気流を発生させるファン72を備えているため、排紙トレイ71に向けて落下してゆくシートPを側壁Wに当接させることができる点にある。このため、シートPの端部が側壁Wにより揃えられ、複数のシートPを連続して排出しても、高精度に整合されたシート束を形成できる。また、第2の効果は、側壁Wに通風口Kが設けられ、この側壁WによりシートPの整合を図ると共に、本体筐体の内部にファン72が設けられ、通風口Kを介して排紙トレイ71上の空気が内部に送り込まれるように構成されているため、整合面を別に設ける必要がなく、構造の簡略化が図れる点にある。さらに、第3の効果は、ファン72によって発生した気流を通風口K及びガイド部材73を介して定着ローラ23に吹きつけるように構成されているため、定着装置を冷却できる点にある。このため、定着ローラ23用の冷却装置を別に設ける必要がなくなり、装置全体の構成を簡略化できると共に、コスト低減を図ることが可能となる。また、第4の効果は、ファン72が定着ローラ23よりも下側に設けられているため、ファン72によって発生した気流を定着ローラ23側の発熱による上昇気流に逆らうことなく、効率的に送り込むことができる。
【0040】
次に他の実施形態について説明する。
上述した一実施形態においては、シートPを側壁Wに当接させることで、その整合を図ると共に、排紙口Rの下方に通風口Kを設け、その裏側となる本体筐体の内部にもファン72を設けてシートPを側壁Wに当接させるような気流を発生させる構成について説明したが、シートPの整合面として側壁Wの他に側壁Wに垂直に当接する他の壁面を用いるようにしても良い。
【0041】
図6、図7及び図8は、側壁Wの他に側壁Wに垂直に当接する他の壁面を用いる場合の概略構成を示す上面配置図である。
先ず、第1及び第2の例について説明する。図6及び図7に示すように整合面として操作パネル4側に対して奥に位置する奥壁Yが用いられる。この場合には、側壁Wの通風口Kが、側壁Wと奥壁Yにより形成されるコーナ部XからシートPの寸法に応じた部分にわたって配設される。
【0042】
そして、第1の例の場合には、図6に示すようにファン72が本体筐体の内部のコーナ部Xに近接した箇所に配され、然も、壁面Wに対して略々90度をなすような向きに配設される。
また、第2の例の場合には、図7に示すようにファン72が本体筐体の内部のコーナ部Xに近接した箇所に配され、然も、壁面Wに対して平行に配設される。このような構成とすることで、図6及び図7において実線の矢印で示すような気流を発生させることができる。
【0043】
次に、第3の例について説明する。
図8に示すように第1及び第2の例の場合と同様に整合面として操作パネル4側に対して奥に位置する奥壁Yが用いられる。この場合には、側壁Wの通風口Kが、側壁Wと奥壁Yにより形成されるコーナ部Xを中心として両側に配設される。そして、ファン72が本体筐体の内部のコーナ部Xに近接した箇所に配され、然も、側壁Wに対して略々45度程度の角度をなすような向きに配設される。このような構成とすることで、図8において実線の矢印で示すように気流を発生させることができる。
【0044】
上述したように側壁Wの他に側壁Wに垂直に当接する他の壁面を用いる場合には、ファン72を通風口Kの真裏ではなく、奥壁Y側に設けることが好ましい。そして、ファン72によってシートPの後端部を側壁Wに当接させると共に、側端部を奥壁Yに当接させるような気流を生成することが好ましい。従って、このような構成によれば、二つの整合面を用いてシートPを整合できるので、整合性をさらに高めることができる。なお、ファン72を操作パネル4側に配置すると共に、排紙トレイ71の操作パネル4側に別の整合面を設けることで、シートPを操作パネル4側に積層させることもできる。
【0045】
また、前述した一実施形態においては、ファン72を本体筐体の内部の通風口Kの裏側(内側)の定着ローラ23の斜め下方に配設する場合について説明したが、シートPの整合を補助するための別体の第1の補助ファンを排紙トレイ71の上部にあるスキャナ部1Aの下面に設けるようにしても良い。図9(a)〜(c)は、この場合における第1の補助ファンの配設位置と、シートPの排出状態を示す説明図である。図9(a)に示すようにファン72の他に、スキャナ部1Aの下面の排紙ローラ25側の端部に第1の補助ファン74が配設されており、この第1の補助ファン74は、スキャナ部1Aの空気を排紙トレイ71に向けて流すような気流を発生させる。また、第1の補助ファン74の送風量は、ファン72に比べて小さい値に設定されている。即ち、この第1の補助ファン74は、排出されたシートPに対して排出トレイ71に押しつけるような向きの弱い気流を発生させる。
【0046】
具体的な排紙時の動作においては、先ず、シートPが排紙ローラ25から排出された直後では、図9(a)に示すように空気抵抗によりシートPが水平面と平行に浮いた状態となる。次に、自重により落下を開始するが、この時、図9(b)に示すようにファン72と第1の補助ファン74により生成された気流により側壁W側に吸い寄せられ、側壁W側により確実に傾きながら落下する。そして、図9(c)に示すように側壁Wに当接する位置で以てシートPが載置される。従って、この構成によれば、排紙トレイ71へ落下途中のシートPに対して第1の補助ファン74の風圧により側壁W(整合面)側が下がる様な傾斜をより確実に与えることができ、その後の落下動作においては、シートPの下部の空気抵抗により、確実に整合面に接するように落下するので、シートPの整合性をさらに高めることが可能になる。なお、第1の補助ファン74の設置位置は、スキャナ部1Aの下面の排紙ローラ25側の端部に限定されるものでなく、スキャナ部1Aの下面の排紙ローラ25側よりの位置であれば、どの位置でも良く、シートPに対して側壁W(整合面)側が下がる様な傾斜をより確実に与えることができれば良い。
【0047】
また、上述した他の実施形態の他に、シートPの整合を補助するための別体の第2の補助ファンを、排紙トレイ71の上部にあるスキャナ部1Aの下面に設けるようにしても良い。図10(a)〜(c)は、この場合における第2の補助ファンの配設位置と、シートPの排出状態を示す説明図である。
図10(a)に示すようにファン72の他に、スキャナ部1Aの下面の排紙ローラ25側から離間したシートPの前端部に応じた位置に第2の補助ファン75が配設されており、この第2の補助ファン75は、排紙トレイ71上の空気をスキャナ部1Aに送り込むような気流を発生させる。また、第2の補助ファン75の送風量は、ファン72に比べて小さい値に設定されている。即ち、この第2の補助ファン75は、排出されたシートPに対して排出トレイ71から吸い上げるような向きの弱い気流を発生させる。
【0048】
具体的な排紙時の動作においては、先ず、シートPが排紙ローラ25から排出された直後では、図10(a)に示すように空気抵抗によりシートPが水平面と平行に浮いた状態となる。次に、自重により落下を開始するが、この時、図10(b)に示すようにファン72により生成された気流により側壁W側に吸い寄せられると共に、第2の補助ファン75により生成された気流によってシートPの前端側が吸い上げられ、シートP全体としては、側壁W側により確実に傾きながら落下する。そして、図10(c)に示すように側壁Wに当接する位置でシートPが載置される。従って、この構成によれば、排紙トレイ71へ落下途中のシートPに対して第2の補助ファン75の吸引力により側壁W(整合面)側が下がる様な傾斜をより確実に与えることができる。その後の落下動作においては、シートPの下部の空気抵抗によりより確実に整合面に接するように落下するので、シートPの整合性をさらに高めることが可能になる。なお、第2の補助ファン75の設置位置は、シートPの前端部に応じたスキャナ部1Aの下面に限定されるものでなく、排紙ローラ25側から離間したシートPの前端部よりの下面であれば、どの位置でも良く、シートPに対して側壁W(整合面)側が下がる様な傾斜をより確実に与えることができれば良い。
【0049】
また、上述した第1の補助ファン74及び第2の補助ファン75の両者を共に用いるようにしても良い。さらに、上述した第1の補助ファン74または第2の補助ファン75によって生成される気流を用いて、スキャナ部1Aのスキャナ光学系(露光ランプ11)を冷却するようにしても良い。このような構成によれば、スキャナ部用の冷却装置を別に設ける必要がないため、装置全体の構成を簡略化できると共に、製造コストを低減することが可能になる。
【0050】
なお、本発明が上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は、上記各実施形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状にすることができる。また、各図において、同一構成要素には、同一の参照符号を付している。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、送風部による気流により、排紙トレイに向けて落下してゆくシートを整合面としての本体筐体の内部の側壁に当接させることができる。このため、帯電、カール、表面摩擦係数の影響を受けても、積載不良を招くことなく、シートの端部が側壁により揃えられ、複数のシートを連続して排出しても、高精度に整合されたシート束を形成できる。また、画像形成装置内部に送風部を設けているので、構造の簡略化が図れる。さらに、送風部の内部への気流により、画像形成装置内部の発熱部分を冷却でき、冷却装置を別に設ける必要がなくなり、装置全体の構成を簡略化できると共に、コスト低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態の概略構成を示す正面配置図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるファン72が配設される箇所周辺の概略構成を示す正面配置図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるシートPの排出状態を示す説明図である。
【図5】通風口K及びファン72が設けられていない排紙装置におけるシートPの排出状態を示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施形態の概略構成を示す上面配置図である。
【図7】本発明の他の実施形態の概略構成を示す上面配置図である。
【図8】本発明の他の実施形態の概略構成を示す上面配置図である。
【図9】本発明の他の実施形態を説明するための説明図である。
【図10】本発明の他の実施形態を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 小型複写機
1A スキャナ部
1B 画像形成部
1C 用紙搬送部
2 蓋部
3 開口部
4 操作パネル
15 固定給紙カセット
23 定着ローラ
25 排紙ローラ
71 排紙トレイ
72 ファン
73 ガイド部材
74 第1の補助ファン
75 第2の補助ファン
P シート
W 側壁
K 通風口
R 排紙口
Y 奥壁
X コーナ部
Claims (7)
- 画像形成装置に備えられ、画像形成済みのシートを排紙トレイ上に載置するための排紙装置において、
上記排紙トレイに接するように設けられ、シート端部を揃えるための第1の整合面と、
上記画像形成装置の内部に設けられ、排紙トレイ上から上記第1の整合面に向かう気流を生成する送風部とを備え、
上記第1の整合面が上記画像形成装置の側壁に設けられると共に、該側壁に通風口が設けられ、
上記送風部は、排紙トレイ上の空気を上記通風口を介して上記画像形成装置の内部に送り込むように設定され、上記排紙トレイ上の空気を上記通風口を介して上記画像形成装置内の定着装置に吹きつけるように設定されていることを特徴とする排紙装置。 - 上記送風部から上記定着装置に向かう気流の方向を制御するガイドを備えていることを特徴とする請求項1記載の排紙装置。
- 上記送風部は、上記画像形成装置内において上記定着装置よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項2記載の排紙装置。
- さらに、上記第1の整合面に直交するように設けられた第2の整合面を備え、上記送風部は、画像形成済みのシートの一端部を第1の整合面に当接させると共に、該端部と垂直な他の端部を上記第2の整合面に当接させるような気流を生成するように設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の排紙装置。
- さらに、上記排紙トレイの上部に設けられ、排出された画像形成済みのシートに対して上記排紙トレイに押しつけるような向きの気流を生成する第1の補助送風部を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の排紙装置。
- さらに、上記排紙トレイの上部に設けられ、排出された画像形成済みのシートに対して上記排紙トレイから吸い上げるような向きの気流を生成する第2の補助送風部を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の排紙装置。
- 上記画像形成装置における上記排紙トレイの上部には、原稿画像を読み取るためのスキャナが設けられており、上記補助送風部からの気流によって上記スキャナを冷却するように設定されていることを特徴とする請求項5または6記載の排紙装置。
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