JP6520330B2 - 排気装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
このため、例えば、図12に示されるように、画像形成を完了した記録シートを排出する排紙口の上部に吸気ファン1201を設け、排紙口から排出されるエアーを装置本体内に吸引する構成が提案されている。このようにすれば、シートの排出に伴って排出口から排出される臭気やVOCを装置本体内に吸引することができる(例えば、特許文献1を参照)。
一方、上記従来技術に係る排気ファンは、シート排出方向に直交し、かつ、シート表面に平行な方向にエアーを吸引するので、記録媒体排出部から漏出する臭気等を効果的に吸引するためには排気ファンを記録媒体排出部の近傍に設置しなければならない。しかしながら、排気ファンを記録媒体排出部の近傍に設置すると、シートサイズが大きい場合やシートが高速に排出される場合に、排出後のシートから放出される臭気等を十分に吸引することができない。
また、前記吸気向き変更手段は、前記特定サイズと異なるサイズの記録シートが排出されたときに、前記吸気ファンの回転軸の延長線が、前記排紙トレイに排出された記録シートの中央部を通過するように、前記吸気ファンの向きを変更してもよい。
また、胴体内部又は上部に排紙トレイが設けられた画像形成装置に配設され、前記排紙トレイ上のエアーを排気する排気装置であって、
前記排紙トレイ上のエアーを吸引する吸気ファンと、
前記吸気ファンが吸引したエアーをろ過するフィルターと、
前記吸気ファンが吸引したエアーを前記フィルターに導くダクトと、前記排紙トレイ上から前記吸気ファンに至るエアーの流通経路上に配設され、通風方向を変更することができるルーバーと、前記排紙トレイに排出される記録シートのシートサイズに応じて通風方向を変更する通風方向変更手段と、を備え、前記吸気ファンは、平面視において、前記排紙トレイの排紙方向における側方であって、特定サイズの記録シートの前記排紙トレイ上における排紙位置の中心よりも排紙方向における下流側に配設されており、かつ、前記吸気ファンの吸気側が、排紙方向に直交する方向よりも排紙方向上流側に向いていてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る排気装置が設けられていることを特徴とする。
[1]画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示されるように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、いわゆる胴内排紙型のカラー複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)であって、スキャナー部110、画像形成部120及び給紙部130からなっており、スキャナー部110はその上部に自動原稿搬送装置(ADF: Automatic Document Feeder)111を備えている。例えば、原稿を複写する際には、まず、スキャナー部110が原稿を読み取って画像データを生成し、給紙部130が記録シートを給紙し、画像形成部120が前記画像データに基づいて当該記録シートに画像形成する。
また、画像形成部120には制御部123が内蔵されており、不図示のLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して他の装置から印刷ジョブを受け付けたり、画像形成装置1の動作を統括制御したりする。本実施の形態においては、特に、制御部123は吸気ファンの姿勢制御を実行する。
次に、胴内空間100の周辺の構成について更に詳しく説明する。
図2は、画像形成装置1を左斜め正面側から見た外観斜視図であって、スキャナー部110の自動原稿搬送装置111を省いた外観が示されている。また、図3は、図2の一点鎖線A−A´を含む鉛直断面を正面側から見た断面斜視図である。図4、5は、図3の一点鎖線B−B´を含む水平断面を平面視した断面斜視図であって、吸気ファンの姿勢が相異している。
排紙トレイ121は、記録シートの排紙方向における上流側が低く、下流側が高くなるようにシート載置面が傾斜している。排紙トレイ121がこのような形状を採れば、排出された記録シートが排紙トレイ121上において排出口201側に滑り落ちる。従って、複数の記録シートが連続して排出された場合に、排紙トレイ121上で記録シートが整合される。
本実施の形態においては、画像形成部120は、吸気ファン400以外にも定着装置から発生する臭気やVOCを除去するための排気ファン410を備えている。排気ファン410は、羽根車やケーシング、ファンモーター等から構成されるシロッコ型の遠心ファンであって、臭気やVOCを含む定着装置の雰囲気を吸引し、ダクト411内へ送り出す。
吸気ファン400によって吸引された気体は、ダクト401を経由してフィルターユニット421へ導かれ、臭気やVOCを吸着された後、やはり排気口430から排気される。このようにすれば、機外に排出されるエアーをクリーンにすることができる。
次に、吸気ファン400の姿勢制御について説明する。
(1)制御部123の構成
まず、制御部123の構成について説明する。
図6に示されるように、制御部123はCPU(Central Processing Unit)601、ROM(Read Only Memory)602等を備えており、画像形成装置1に電源が投入されると、CPU601はROM602からブートプログラムを読み出して起動し、RAM(Random Access Memory)603を作業用記憶領域として、HDD(Hard Disk Drive)604から読み出したOS(Operating System)や制御プログラムを実行する。
次に、吸気ファン400の回転機構について説明する。
図7に示されるように、吸気ファン400は回転軸703に軸支されている。当該回転軸703の延長上、吸気ファン400の上部には突起部704が設けられており、ダクト401に設けられた孔部705に当該突起部704が回転可能に遊嵌される。回転軸703にはギア702が取着されており、ステッピングモーター610の回転軸に取着されたギア701と歯合している。
また、ダクト401には吸気ファン400の回転を規制する規制部(図示省略)が設けられている。吸気ファン400を一方向に回転させ続けることによって、吸気ファン400が当該規制部に当接し、それ以上回転させることができなくなった状態における吸気ファン400の姿勢を以下においては「ホーム位置」という。
次に、制御部123が吸気ファン400を回転駆動する制御動作について説明する。
図8に示されるように、制御部123は、画像形成装置1に電源が投入されると、吸気ファン400をホーム位置に移動させる(S801)。その後、新規ジョブを受け付けたら(S802:YES)、当該ジョブに係るシートサイズを特定する(S803)。
なお、当該ジョブの実行開始は、吸気ファン400の回転駆動を完了してからでもよいし、当該回転駆動中にジョブの実行を開始してもよい。
このようにすれば、記録シートの排出に伴って、記録シートの排紙方向に送り出される臭気やVOCを効果的に吸引することができる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては、排出される記録シートのサイズに応じて吸気ファン400を回動させる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて或いはこれに併せて次のようにしてもよい。
このため、記録シートの排出速度が速い場合には、当該速度が遅い場合よりも排紙方向の下流側に向くように吸気ファン400を回動させれば、臭気等を効果的に吸引することができる。吸気ファン400を回動させる角度は、図9に例示したのと同様のテーブルであって、記録シートの排出速度と吸気ファン400の回転角とを対応させたテーブルを予めROM602若しくはHDD604に記憶させておけばよい。
(2)上記実施の形態においては、吸気ファン400の姿勢を変更することによって様々なサイズの記録シートに対応して臭気等を含むエアーを吸引する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、画像形成部120の背面部122に格子状の吸気口202に代えてルーバーを設けてもよい。
ルーバー1000の通風方向は、図10、11のような平面視における羽根1001の長手方向に一致する。
また、記録シートの排出速度に合わせてルーバー1000の通風方向を変更してもよい。この場合においては、記録シートの排出速度が遅いほど、当該排紙方向における上流側に通風方向が向くようにルーバー1000を制御すれば効果的である。更に、記録シートのサイズと排出速度の組み合わせ毎にルーバー1000の通風方向を変更すれば一層好適である。
(4)上記実施の形態においては、記録シートが胴内空間100に排出される場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、画像形成装置の上部に排紙トレイが配置されている場合であっても、本発明を適用して同様の効果を得ることができる。具体的には、上記実施の形態に係る画像形成装置1からスキャナー部110を除外したプリンター装置においても本発明の効果は同じである。
121……排紙トレイ
201……排出口
202……吸気口
400……吸気ファン
410……ダクト
400a…吸気ファン400の回転軸
O、O´…記録シートの中心
1000…ルーバー
Claims (7)
- 胴体内部又は上部に排紙トレイが設けられた画像形成装置に配設され、前記排紙トレイ上のエアーを排気する排気装置であって、
前記排紙トレイ上のエアーを吸引する吸気ファンと、
前記吸気ファンが吸引したエアーをろ過するフィルターと、
前記吸気ファンが吸引したエアーを前記フィルターに導くダクトと、を備え、
前記吸気ファンは、平面視において、前記排紙トレイの排紙方向における側方であって、特定サイズの記録シートの前記排紙トレイ上における排紙位置の中心よりも排紙方向における下流側に配設されており、かつ、
前記吸気ファンの吸気側が、排紙方向に直交する方向よりも排紙方向上流側に向いており、
前記吸気ファンは、平面視において、その回転軸の延長線が前記特定サイズの記録シートの前記排紙トレイ上における排紙位置の中央部を通過するように配設されている
ことを特徴とする排気装置。 - 胴体内部又は上部に排紙トレイが設けられた画像形成装置に配設され、前記排紙トレイ上のエアーを排気する排気装置であって、
前記排紙トレイ上のエアーを吸引する吸気ファンと、
前記吸気ファンが吸引したエアーをろ過するフィルターと、
前記吸気ファンが吸引したエアーを前記フィルターに導くダクトと、
前記排紙トレイに排出される記録シートのシートサイズに応じて、平面視における前記吸気ファンの向きを変更する吸気向き変更手段と、を備え、
前記吸気ファンは、平面視において、前記排紙トレイの排紙方向における側方であって、特定サイズの記録シートの前記排紙トレイ上における排紙位置の中心よりも排紙方向における下流側に配設されており、かつ、
前記吸気ファンの吸気側が、排紙方向に直交する方向よりも排紙方向上流側に向いている
ことを特徴とする排気装置。 - 前記吸気向き変更手段は、前記特定サイズと異なるサイズの記録シートが排出されたときに、前記吸気ファンの回転軸の延長線が、前記排紙トレイに排出された記録シートの中央部を通過するように、前記吸気ファンの向きを変更する
ことを特徴とする請求項2に記載の排気装置。 - 胴体内部又は上部に排紙トレイが設けられた画像形成装置に配設され、前記排紙トレイ上のエアーを排気する排気装置であって、
前記排紙トレイ上のエアーを吸引する吸気ファンと、
前記吸気ファンが吸引したエアーをろ過するフィルターと、
前記吸気ファンが吸引したエアーを前記フィルターに導くダクトと、
前記排紙トレイに排出される記録シートの排出速度が遅いほど、平面視において前記吸気ファンの吸気側が排紙方向上流側に向くように、前記吸気ファンの向きを変更する吸気向き変更手段と、を備え、
前記吸気ファンは、平面視において、前記排紙トレイの排紙方向における側方であって、特定サイズの記録シートの前記排紙トレイ上における排紙位置の中心よりも排紙方向における下流側に配設されており、かつ、
前記吸気ファンの吸気側が、排紙方向に直交する方向よりも排紙方向上流側に向いている
ことを特徴とする排気装置。 - 胴体内部又は上部に排紙トレイが設けられた画像形成装置に配設され、前記排紙トレイ上のエアーを排気する排気装置であって、
前記排紙トレイ上のエアーを吸引する吸気ファンと、
前記吸気ファンが吸引したエアーをろ過するフィルターと、
前記吸気ファンが吸引したエアーを前記フィルターに導くダクトと、
前記排紙トレイ上から前記吸気ファンに至るエアーの流通経路上に配設され、通風方向を変更することができるルーバーと、
前記排紙トレイに排出される記録シートのシートサイズに応じて通風方向を変更する通風方向変更手段と、を備え、
前記吸気ファンは、平面視において、前記排紙トレイの排紙方向における側方であって、特定サイズの記録シートの前記排紙トレイ上における排紙位置の中心よりも排紙方向における下流側に配設されており、かつ、
前記吸気ファンの吸気側が、排紙方向に直交する方向よりも排紙方向上流側に向いている
ことを特徴とする排気装置。 - 胴体内部又は上部に排紙トレイが設けられた画像形成装置に配設され、前記排紙トレイ上のエアーを排気する排気装置であって、
前記排紙トレイ上のエアーを吸引する吸気ファンと、
前記吸気ファンが吸引したエアーをろ過するフィルターと、
前記吸気ファンが吸引したエアーを前記フィルターに導くダクトと、
前記排紙トレイ上から前記吸気ファンに至るエアーの流通経路上に配設され、通風方向を変更することができるルーバーと、
前記排紙トレイに排出される記録シートの排出速度が遅いほど、平面視において排紙方向上流側に向くように、通風方向を変更する通風方向変更手段と、を備え、
前記吸気ファンは、平面視において、前記排紙トレイの排紙方向における側方であって、特定サイズの記録シートの前記排紙トレイ上における排紙位置の中心よりも排紙方向における下流側に配設されており、かつ、
前記吸気ファンの吸気側が、排紙方向に直交する方向よりも排紙方向上流側に向いている
ことを特徴とする排気装置。 - 請求項1から6の何れかに記載の排気装置が設けられている
ことを特徴とする画像形成装置。
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