JP2002268393A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置

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JP2002268393A
JP2002268393A JP2001062172A JP2001062172A JP2002268393A JP 2002268393 A JP2002268393 A JP 2002268393A JP 2001062172 A JP2001062172 A JP 2001062172A JP 2001062172 A JP2001062172 A JP 2001062172A JP 2002268393 A JP2002268393 A JP 2002268393A
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Japan
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vapor
latent image
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image forming
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JP2001062172A
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English (en)
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Masaki Takahashi
正樹 高橋
Kenichi Takahara
憲一 高原
Hideki Nukada
秀記 額田
Yasuhiro Yokota
泰宏 横田
Noriko Yamamoto
紀子 山本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体現像剤による画像形成時、潜像保持体に
残留する余剰キャリアを除去するため、潜像保持体に吹
き付ける空気流量を充分確保する一方、発生されたキャ
リア液蒸気が筐体外部に排気するのを防止する。 【解決手段】 キャリア液除去装置100により感光体
ドラム12表面に大流量の空気流を吹き付けて余剰キャ
リア液を除去し、高濃度キャリア液蒸気収集装置110
により収集用フード101内に滞留する高濃度のキャリ
ア液蒸気を収集する。更に、高濃度キャリア液蒸気収集
装置110通過後の空気流をキャリア液除去装置100
に循環する。一方筐体キャリア液蒸気収集装置120に
より筐体11内に充満するガス中のキャリア液蒸気を収
集した後に充満ガスを排気する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー粒子及びキ
ャリア液を含む液体現像剤を用いて現像画像を形成する
湿式画像形成装置において、液体現像剤から発生するキ
ャリア液蒸気を回収する湿式画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体現像剤を用いて可視像を得る湿式画
像形成装置は、乾式画像形成装置では実現できない利点
を有しており、近年その価値が見直されつつある。すな
わち湿式画像形成装置では、サブミクロンサイズの極め
て微細なトナー粒子を用いることが出来るため高画質を
実現できること、少量のトナーで十分な画像濃度が得ら
れるため経済的であるうえに印刷(例えばオフセット印
刷)並みの質感を実現できること、比較的低温でトナー
を用紙に定着出来るため省エネルギーを実現できるこ
と、などが乾式画像形成装置に対する主な利点である。
【0003】反面、従来の湿式画像形成装置にはいくつ
かの課題が含まれている。その1つに、静電潜像を現像
するための液体現像剤として、トナー粒子を分散させる
ための高抵抗ないしは絶縁性の石油系溶媒をキャリア液
として用いなければならないという課題がある。プロセ
スにおいてこのキャリア液は極めて早く消費されるため
キャリア液タンクの頻繁な交換が必要で、メンテナンス
性を悪化させるので好ましくない。そこで,現像後に感
光ドラム表面から余剰キャリア液を掻き取るためのスク
イーズローラを設け、少しでも必要の無いキャリア液は
回収し,再利用するなどの処置が必要である。同時にこ
のキャリア液の使用においてはキャリア液の揮発による
臭気により周辺環境を悪化させると共に、キャリア液蒸
気の吸入による人体への影響が問題となる。従ってキャ
リア液は装置内で、できる限り収集し装置外へ出さない
ことが望ましい。
【0004】しかしながら転写効率を鑑みた感光体の材
質によっては、現像後、余剰キャリア液を感光体表面か
ら真空吸引やブレードを用いた掻き取り等の機械的手段
で取りきるのが困難な場合がある。
【0005】このため感光体表面から余剰キャリア液を
非接触で効果的に除去する方式の一つとして、大流量の
空気流による溶媒乾燥除去方式の実用化が図られてい
る。これは感光体に大流量の定温空気流を吹き付けるこ
とによって、感光体に残留する余剰キャリア液を乾燥気
化するものである。但し、この溶媒乾燥除去方式では、
気化したキャリア液蒸気を含むガスからキャリア液蒸気
成分を如何に収集し、装置外に漏出させないかが課題と
なる。
【0006】一方転写工程においては、感光ドラムは通
常,室温からそれ以上の温度に保たれるが、紙への転写
時に画像を加熱することにより転写効率が上がることか
ら、良質画像を保持するためには装置内の温度を装置外
よりも概して高温とする傾向があり、転写工程では加熱
によりトナー画像中に含まれるキャリア液が揮発、蒸発
する。その他にも,画像形成中の現像部や、装置停止中
に装置内に暴露した状態で取り残されたキャリア液(現
像液)がキャリア液蒸気の発生源ともなる。このように
発生したキャリア液蒸気は,画像形成操作を長時間実行
し続けたり,装置を高温下で長期間放置した場合に,ゆ
っくりとではあるが,確実に画像形成装置の筐体内に蓄
積され、最終的に装置外に漏れて臭気や、吸入による人
体への影響を及ぼすという問題を引き起こすことにな
る。
【0007】これら筐体内のキャリア液蒸気を回収除去
するため従来、例えば、日本特許特公平6−58574
号公報に開示されるように、キャリア液蒸気をペルチェ
素子などによる熱電素子により冷却することによって液
化し回収する手段が提案されている。しかし、このよう
な手段ではキャリア液蒸気を冷却することによって、本
来液化したくない空気中の水蒸気をも回収してしまうこ
となる課題を有していた。このため日本特許特開平9−
274393号公報には、装置内に揮発したキャリア液
蒸気を活性炭などの吸着材に吸着させて回収する手段が
開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記活
性炭などの吸着材によりキャリア液蒸気を回収する方式
では、上記大流量の空気流によるキャリア液除去方式に
おいて、空気流に対する圧力損失が課題となる。即ちガ
ス中に含まれるキャリア液蒸気を充分な濃度にまで除去
するためには、活性炭とキャリア液蒸気との接触確率を
高めるよう活性炭充填率を増すことが必要となる。反
面、活性炭充填率を増すと、空気流に対する圧力損失が
増加し充分な空気流量を得られなくなる。このため感光
体表面の余剰キャリア液を除去するだけの吹き付け空気
流量を保ちつつ、キャリア液蒸気濃度を充分に低減し
て、筐体外部にキャリア液蒸気を排出しないようにする
ことが困難であるという課題を生じていた。
【0009】そこで本発明はこのような課題に鑑みて為
されたもので有り、液体現像剤に含まれるキャリア液を
気化してなるキャリア液蒸気の装置外への排出を防止
し、効率よくキャリア液蒸気を収集して、人体に影響を
及ぼすこと無く、環境を良好に保持可能な湿式画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
第1の発明は、表面に静電潜像を保持する潜像保持体
と、前記静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含む
液体現像剤を供給することによって前記潜像保持体に可
視像を形成する現像器と、前記現像器通過後の前記潜像
保持体に空気流を吹き付ける吹き付け口を備えるキャリ
ア液除去器と、前記可視像を転写材に転写する転写体
と、前記潜像保持体、前記現像器、前記キャリア液除去
器および前記転写体を収納する筐体と、一端が前記キャ
リア液除去器に隣接して設けられ前記潜像保持体に対向
配置された搬送路と、記搬送路の他端に接続され、除去
キャリア液蒸気を収集する部材を備える第1の蒸気収集
器と、前記筐体内の充満ガスから、キャリア液蒸気を収
集する第2の蒸気収集器とを有することを特徴とする。
【0011】又上記課題を解決するため第2の発明は、
前記第1の発明において、前記第1の蒸気収集器が、第
1の送風器を有し、前記第2の蒸気収集器が、第2の送
風器を有し、前記第1の送風器のガス搬送能力が、前記
第2の送風器のガス搬送能力より高いことを特徴とす
る。
【0012】又上記課題を解決するため第3の発明は、
前記第1の発明において、前記第2の蒸気収集器が、前
記搬送路に切り替え可能に接続する切り替え搬送路を有
することを特徴とする。
【0013】又上記課題を解決するため第4の発明は、
表面に静電潜像を保持する潜像保持体と、前記静電潜像
にトナー粒子およびキャリア液を含む液体現像剤を供給
することによって前記潜像保持体に可視像を形成する現
像器と、この現像器による現像終了後の前記潜像保持体
に空気流を吹き付ける吹き付け口を備えるキャリア液除
去器と、前記可視像を転写材に転写する転写体と、前記
潜像保持体、前記現像器、前記キャリア液除去器および
前記転写体を収納する筐体と、一端が、前記潜像保持体
に対向配置された搬送器と、前記搬送器の他端に接続さ
れキャリア液蒸気の収集部材を備える蒸気収集器と、前
記搬送器による搬送ガスを再び前記キャリア液除去器に
搬送する循環搬送路とを有することを特徴とする。
【0014】又上記課題を解決するため第5の発明は、
前記第4の発明において、前記搬送器が、前記潜像保持
体に対向配置する吹き付け口を有することを特徴とす
る。
【0015】又上記課題を解決するため第6の発明は、
前記第4の発明において、前記蒸気収集器が、前記筐体
内の充満ガスから、前記キャリア液蒸気を収集する第2
の蒸気収集器であることを特徴とする。
【0016】又上記課題を解決するため第7の発明は、
前記第4の発明において、前記循環搬送路が、前記蒸気
収集器に接続する第1の循環搬送路と、前記キャリア液
除去器に接続する第2の循環搬送路と、前記第1の循環
搬送路と前記第2の循環搬送路とを切り替える循環搬送
路切り替え器とを備えることを特徴とする。
【0017】又上記課題を解決するため第8の発明は、
前記第4の発明において、前記蒸気収集器が、前記キャ
リア液除去器から発生され、前記キャリア液除去器近傍
に滞留する前記除去キャリア液蒸気を含む前記ガスか
ら、前記キャリア液蒸気を収集する第1の蒸気収集器で
あり、前記循環搬送路が、外気吸引口と外気吸引配管を
介して接続されたことを特徴とする。
【0018】又上記課題を解決するため第9の発明は、
前記第8の発明において、前記筐体内の充満ガスから、
キャリア液蒸気を収集する第2の蒸気収集器を有し、前
記筐体に形成される前記転写材の排出口の大きさよりも
前記外気吸引口の大きさを大きくしたことを特徴とす
る。
【0019】又上記課題を解決するため第10の発明
は、前記第8の発明において、前記外気吸引口に、一端
が前記外気吸引口に固定され、他端が自由な吸引制御板
を取り付けられたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図1乃至図3に示
す第1の実施の形態を参照して詳細に説明する。図1は
本発明の湿式画像形成装置である電子写真装置10の概
略構成図である。密閉された筐体11内には、潜像保持
体であり例えばアルミニウムなどの導電性の剛体基体上
に、有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を
形成してなる感光体ドラム12が設けられている。尚感
光体ドラム12にあっては、最表面に離型層を設け、ト
ナー粒子が感光体ドラム12に固着するのを抑制するこ
とがより好ましい。
【0021】感光体ドラム12周囲には、感光体ドラム
12の矢印q方向の回転に沿って順次感光体ドラム12
上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(K)の各液体現像剤を用いて画像形成を行う
第1乃至第4の画像形成ユニット13Y〜13Kが配列
されている。
【0022】各画像形成ユニット13Y〜13Kは、各
液体現像剤の色が異なるものの、それ以外は基本的に同
様な構成をしていることから、上流に配置されるイエロ
ー(Y)の画像形成ユニット13Yを参照して説明し、
他の画像形成ユニット13M〜13Kについては、同じ
部分に同じ符号とそれぞれの色を示す添字を付してその
説明を省略する。
【0023】イエロー(Y)の画像形成ユニット13Y
は、周知のコロナ帯電器もしくはスコロトロン帯電器な
どからなる帯電器14Y、レーザ照射装置16からのイ
エロー(Y)の光信号に対応するレーザビーム26Yを
選択的に照射する露光部17Y、図示しない貯蔵部から
供給されるイエロー(Y)の液体現像剤18Yを収納し
て現像電圧が印加されるローラ状の現像電極20Y及び
ローラ状のかぶりとり電極21Yを有する現像装置22
Yからなっている。
【0024】そして感光体ドラム12は、矢印q方向に
回転する間に、画像形成ユニット13Yにて帯電器14
Yにより帯電され、次いでレーザビーム26Yを選択的
に照射されてイエロー(Y)画像に対応する静電潜像を
形成される。更に感光体ドラム12は、非接触で配置さ
れる現像電極22Yとの間隙に供給されたイエロー
(Y)の液体現像剤18Yのトナー粒子が画像部への電
気泳動により移動して、イエロー(Y)のトナー像を形
成される。
【0025】同様にして感光体ドラム12上には、画像
形成ユニット13M〜13Kにより順次マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像が、
重ね合されフルカラーの可視像が形成される。この可視
像は転写材に転写されるが、その際には直接転写材に転
写しても良いし、後述するように中間転写ローラ30を
介して転写材に転写しても良い。
【0026】尚、レーザ照射装置16は、画像情報に応
じて、図示しないレーザ発光装置からのレーザビーム
を、ポリゴンミラ16aによって分光反射し、fθレン
ズ16b、16cによって各色毎のミラー23Y〜23
K、24Y〜24Kを介して感光体ドラム12表面の露
光部17Y〜17Kに選択的に結像照射するものであ
る。ポリゴンミラ16aは、ポリゴンモータ16dによ
って回転することで、各色に対応するレーザビーム26
Y〜26Kを感光体ドラム12の移動方向に対して直行
する方向に走査している。
【0027】又、液体現像剤18は、アイソパーL(エ
クソン社製)などの石油系の非極性のキャリア液と、こ
のキャリア液中に分散させた粒径0.1μm〜2μm程
度のトナー粒子とを含む。尚、かぶりとり電極21Y〜
21Kは、現像時に感光体ドラム12上に残留する液体
現像剤中のキャリア液をかきとり、余剰キャリア液の量
を予め減量しておくこともできる。
【0028】感光体ドラム12周囲の各画像形成ユニッ
ト13Y〜13Kの下流には。高濃度キャリア液回収装
置200が設けられている。高濃度キャリア液回収装置
200は、キャリア液除去手段であるキャリア液除去装
置100及びこのキャリア液除去装置100と接続され
た第1の蒸気収集器に相当する高濃度キャリア液蒸気収
集装置100を備える。キャリア液除去装置100は、
感光体ドラム12表面に大流量の空気流を吹き付け口で
あるノズル104より吹き付けて感光体ドラム12表面
に残留されたキャリア液を気化することにより除去す
る。高濃度キャリア液蒸気収集装置110は、キャリア
液除去装置100に接続され、収集用フード101に覆
われるキャリア液除去装置100近傍に滞留する高濃度
のキャリア液蒸気を収集する。
【0029】更に感光体ドラム12周囲の高濃度キャリ
ア液回収装置200の下流には、加圧ローラ27により
感光体ドラム12方向への圧力を付与され、転写材であ
る用紙28にトナー像を転写するための中間転写ローラ
30が設けられる。感光体ドラム12表面のトナー粒子
からなるフルカラーの可視像は中間転写ローラ30を介
して用紙28に転写される。
【0030】トナー粒子の転写方式は、圧力(必要に応
じ圧力と熱)による転写方式と、圧力とせん断力(必要
に応じ圧力とせん断力と熱)による転写方式と、静電転
写方式あるいは電気泳動を用いた電界転写方式とが挙げ
られる。この第1の実施の形態では圧力による転写方式
を行い、加圧ローラ27により感光体ドラム12に圧接
される中間転写ローラ30に、トナー粒子の粘着力を利
用して感光体ドラム12表面のトナー粒子を転写させ
る。
【0031】このようにトナー粒子の粘着力を利用して
感光体ドラム12表面のトナー粒子を中間転写ローラ3
0に転写する時には、特に、感光体ドラム12表面にほ
とんどキャリア液が残留しない状態で転写を行うことで
転写効率を格段に向上させることが可能になる。そのた
めにも、キャリア液除去装置100により感光体ドラム
12表面のキャリア液を除去することが重要となる。し
かもキャリア液除去装置100にて感光体ドラム12表
面に残留するキャリア液を除去することで、前述の転写
効率の向上と共に、用紙28へのキャリア液付着が全く
なくなるので、図示しない排紙口から用紙28を介して
筐体11外部にキャリア液成分が排出するのを阻止する
ことが可能となる。
【0032】尚この圧力による転写方式において、中間
転写ローラ30を加熱すれば、キャリア液除去装置10
0の他に、あるいはこれと組み合わせて、キャリア液を
気化させ除去することが可能となり、筐体11外部への
キャリア液成分の排出を確実に阻止出来ると共に、加熱
によってトナー粒子の粘着性が増加するため転写効率の
一層の向上も可能となる。
【0033】尚、中間転写ローラ30における転写方式
は、中間転写ローラ30にトナー粒子をひきつける電位
を供給し、キャリア液中のトナー粒子を中間転写ローラ
30表面へ電気泳動させる電界転写方式を採用しても良
い。この場合中間転写ローラ30表面にはキャリア液も
付着しているが、このキャリア液をそのまま残存させる
と用紙28にキャリア液が浸透して、用紙28を介して
キャリア液を筐体11外に排出してしまうため、中間転
写ローラ30に空気流を吹き付けたり、中間転写ローラ
30を加熱して、中間転写ローラ30表面のキャリア液
を気化し、用紙28との接触前にキャリア液を除去して
おくことが出来る。
【0034】前記方式にて中間転写ローラ30へ中間転
写されたフルカラー可視像は、中間転写ローラ30と加
圧ローラ27に挟まれて搬送されてくる用紙28に更に
転写され、この後用紙28は排紙口(図示せず)から筐
体11の外部へ排出される。液体現像剤は一般に室温で
用紙に定着できるものが多く、この第1の実施の形態出
は定着操作を行わないが、中間転写ローラや、加圧ロー
ラ等を加熱することにより、用紙28に転写されたトナ
ー粒子の定着操作を行っても良い。
【0035】トナー画像転写後、感光体ドラム12表面
には、一部転写残りトナー像が残存する。この転写残り
トナー像は、クリーナ31によって除去されることで一
連の画像形成プロセスを終了し、感光体ドラム12表面
にはトナー粒子が存在しない状態で次の画像形成プロセ
スに備える。
【0036】又、筐体11の側壁には、筐体11内に充
満した充満ガスからキャリア液蒸気を収集する第2の蒸
気収集器である筐体キャリア液蒸気収集装置120が設
けられている。
【0037】次に高濃度キャリア液回収装置200及び
筐体キャリア液蒸気収集装置120について詳述する。
高濃度キャリア液回収装置200のキャリア液除去装置
100と高濃度キャリア液蒸気収集装置110とは、ブ
ロア及び第1の送風器を兼用する共通のシロッコファン
102を具備し、ブロア配管103、ガスの搬送路であ
る吸引配管111、112により空気流を循環搬送して
る。
【0038】図2に示すように、蒸気トラップ113
は、複数の撹乱壁116を互い違いに配していて、通過
するキャリア液蒸気を含むガスは、蒸気トラップ113
中を矢印r方向に蛇行しながら乱流となって撹乱壁11
6との間で熱交換を進行して、結露液化する。活性炭フ
ィルタ114は、粒状の活性炭114aを容器114b
に充填し、空気流路より排出しないようメッシュ材11
4cによって挟み込んで成り、通過するガス中のキャリ
ア液蒸気を吸収する。
【0039】一般にキャリア液除去装置100により感
光体ドラム12表面のキャリア液を除去するためには、
シロッコファン102によるノズル104からの空気流
の流量が0.1〜1m/min程度である必要があ
る。しかしながら高濃度キャリア液蒸気収集装置110
に活性炭フィルタ114を用いる場合、活性炭114a
の充填率により圧損が大きく変化し、活性炭114aを
密につめたものであると圧損が多大となり、このような
活性炭フィルタ114にて十分な空気流量を得るために
は過大なシロッコファン102などが必要となる。一
方、十分な空気流量を得るために活性炭フィルタ114
の活性炭114aを粗く配した場合はキャリア液蒸気の
収集量が少なく、ガス中のキャリア液蒸気濃度を十分に
低減できない。
【0040】このため第1の実施の形態では、十分な空
気流量を確保するよう、活性炭フィルタ114の活性炭
114aを容器114bの容積に対しかさ容積が約60
%となるように粗く充填し、また、収集用フード101
と感光体ドラム12の間に若干の間隙を設けた。この結
果シロッコファン102を循環する空気流は、筐体11
外部に排出可能な程十分にキャリア液蒸気濃度が下がら
ないものの、キャリア除去装置100及び中間転写操作
時に発生するキャリア液蒸気の大半を活性炭フィルタ1
14により収集される様になっている。
【0041】又筐体キャリア液蒸気収集装置120は、
図3に示すように粒状の活性炭121aを容器121b
に充填し、空気流路より排出しないようメッシュ材12
1cによって挟み込んだ活性炭フィルタユニット121
と、筐体11内に充満したガス中のキャリア液蒸気を活
性炭フィルタユニット121にて除去し、筐体11外部
に排気するための第2の送風器であるファン122から
構成される。
【0042】ここでファン122のガス搬送能力は、高
濃度キャリア液回収装置200のシロッコファン102
のガス搬送能力に比し小さく設定されている。従って、
収集用フード101内で発生された高濃度のキャリア液
蒸気を含むガスが、外からの負圧により筐体11内に過
大に拡散されるおそれが無く、高濃度キャリア液回収装
置200において高濃度のキャリア液蒸気を効率的に収
集可能とされている。
【0043】そして画像形成操作の開始により高濃度キ
ャリア液回収装置200のシロッコファン102及び筐
体キャリア液蒸気収集装置120のファン122を駆動
すると、高濃度キャリア液回収装置200にあっては、
キャリア液除去装置100側のブロア配管103を介し
ノズル104にて感光体ドラム12表面に大流量の空気
流を吹き付けて感光体ドラム12表面の余剰キャリア液
を気化する。
【0044】一方、高濃度キャリア液蒸気収集装置11
0側では、シロッコファン102の吸引力により収集用
フード101に覆われ拡散を阻止された高濃度キャリア
液蒸気を含むガスを吸引配管111を介して吸引して、
蒸気トラップ113を経て活性炭フィルタ114に導き
ガス中のキャリア液蒸気を収集する。活性炭フィルタ1
14を通過してキャリア液蒸気濃度が下がった空気流
は、吸引配管112を介してシロッコファン102に吸
引され、再びキャリア液除去装置100へと供給され
る。
【0045】一方、活性炭フィルタ114による収集に
もれたキャリア液蒸気を含むガスは、そのまま筐体11
外部に排出される事無く、収集用フード101と感光体
ドラム12の間隙から筐体11内に拡散する。筐体11
内には収集用フード101から拡散されたキャリア液蒸
気及び、現像器22の開放空間等から自然気化したキャ
リア液蒸気を含むガスが充満するが、このガスは筐体キ
ャリア液蒸気収集装置120によってキャリア液蒸気を
収集された後筐体11から排出される。これにより、筐
体11内に充満したガス中のキャリア液蒸気の濃度は比
較的希薄ではあるものの、そのまま筐体11外部に排気
するにはキャリア液蒸気が高濃度であることから、筐体
キャリア液蒸気収集装置120にてキャリア液蒸気を収
集して筐体11外部に排気するに十分なキャリア液蒸気
濃度にまで低下する。
【0046】この後画像形成操作終了により、シロッコ
ファン102及びファン122を停止する。
【0047】尚、高濃度キャリア液蒸気収集装置110
に代わる第1の蒸気収集器として、活性炭フィルタ11
4や蒸気トラップ113を単独で用いてもよく、あるい
はこれと同質の機能を有する周知の収集装置を用いても
良い。
【0048】以上の構成により、高濃度キャリア液回収
装置200においてはシロッコファン102によるノズ
ル104からの空気の流量を落とす事が無いので、キャ
リア除去装置100により感光体ドラム12表面のキャ
リア液を良好に除去する事が出来る。しかも高濃度キャ
リア液回収装置200で収集しきれないキャリア液蒸気
を、筐体キャリア液蒸気収集装置120により更に収集
出来る。従って、筐体11外部への排気は、周囲環境に
対して悪影響をあたえないのはもちろん、キャリア液蒸
気による異臭も感じない程度にまでキャリア液蒸気濃度
を十分に低減出来、人体への悪影響を防止出来更に周囲
環境の改善を図れる。
【0049】次にこの発明の第2の実施の形態について
図4乃至図6を参照して説明する。この第2の実施の形
態は上述した第1の実施の形態において、筐体キャリア
液蒸気収集装置の一部に高濃度キャリア液回収装置のシ
ロッコファンに繋がる配管を設けたことが異なる。この
第2の実施の形態はその他高濃度キャリア液回収装置及
び筐体キャリア液蒸気収集装置を有することは前述の第
1の実施の形態と同様であることから、第1の実施の形
態で説明した構成と同一構成部分については同一符号を
付してその詳細な説明を省略する。
【0050】図4に示すように筐体キャリア液蒸気収集
装置120のファン122のケーシング122aの一部
にシロッコファン102への吸引口につながる切り替え
搬送経路である切り替え配管123が設けられている。
切り替え配管123の途中には電磁弁124が設けられ
ており、図示しないコントローラにより電磁弁124が
コントロールされてキャリア液除去装置100の吸引配
管112により活性炭フィルタ114側からのガスを吸
引できるよう切り替え可能としてある。
【0051】又ファン122ケーシング122aの排出
口側には、一側端がケーシング122aに接着され、気
流により揺動して排出口側の開閉を行う樹脂フィルム1
26が設けられている。ファン122が筐体11内の空
気を外部に排気する場合には、その排気による気流によ
り樹脂フィルム126は図6(a)に示すように矢印s
方向に押し上げられ排出口122bが開放される。一
方、筐体11内の空気が切り替え配管123を介してシ
ロッコファン102により吸引されると、排出口122
bにあっては外部より筐体11内部方向に吸引する気流
を生じるため、樹脂フィルム126は図6(b)に示す
ように押し下げられ排出口122bが閉鎖される。これ
によって外気の吸引が遮断され、筐体キャリア液蒸気収
集装置120にあっては活性炭フィルタユニット121
を介して効果的に筐体11内キャリア液蒸気を吸引可能
とされている。尚、ケーシング122aの排出口の開閉
は、ヒンジにより開閉可能に取着されるプレートを開閉
駆動する等しても同様の効果を得られる。
【0052】上記機能は、画像形成中の用紙の搬送ミス
(ジャム)や、交換部品の交換などのため、図示しない
筐体カバーを開放する必要が発生した時に、カバーの開
放を許可できるまで筐体11内のキャリア液蒸気濃度を
短時間に低減するためのものである。即ち通常の画像形
成操作により、感光体ドラム12上に液体現像剤18を
用いてフルカラー画像を形成後、中間転写ローラ30を
介して用紙28に転写する間にあっては、電磁弁124
は、シロッコファン102の駆動により活性炭フィルタ
114側からガスを吸引する様設定されている。又ファ
ン122が駆動され筐体11内のガスはファン122の
搬送力により、筐体11外部に排気される。
【0053】このような画像形成操作を行う間に、用紙
28のジャムや交換部品の交換などのために、筐体11
のカバー(図示せず)を開放する必要が発生した場合に
は、できるだけ短時間で筐体11内のキャリア液蒸気濃
度を排気しても問題ないレベルにまで低下させる必要が
ある。このような場合には電磁弁124をシロッコファ
ン102の駆動により切り替え配管123を介して活性
炭フィルタユニット121側からガスを吸引する様切り
替えると共に、ファン122の駆動を停止する。
【0054】これにより筐体11内に充満したキャリア
液蒸気を含むガスは筐体11外部に排気される事無く空
気搬送能力のより大きいシロッコファン102による矢
印t方向の吸引によって、短時間の内に強制的に活性炭
フィルタユニット121を通過され、筐体11内のキャ
リア液蒸気濃度を短時間で低減される。この間、ケーシ
ング122aの排出口は樹脂フィルム126により閉鎖
され、筐体11外部へのガスの排気は防止される。
【0055】この後図示しない濃度検知器等により筐体
11内のキャリア液蒸気濃度が排気可能なレベルまで十
分に低下したことを確認後、図示しない筐体カバーのロ
ック機能を開放してカバーを開け、ジャムの除去操作あ
るいは部品交換操作等を行うこととなる。そして、処要
の操作を終了後筐体カバーを閉じた後は、通常の画像形
成操作モードに戻すため、再度電磁弁124を切り替え
てシロッコファン102の駆動により活性炭フィルタ1
14側からガスを吸引する様設定すると共に、ファン1
22を駆動する。
【0056】以上の構成により、必要に応じて電磁弁1
24を切り替えて筐体11内のガス中のキャリア液蒸気
濃度をシロッコファン102の吸引力により短時間且つ
強制的に低減出来る。したがって、メンテナンス時にお
いても、筐体11内のキャリア液蒸気濃度を十分に低減
した後に筐体カバーを開放出来ることから、不用意に高
濃度のキャリア液蒸気を含むガスが排気されるおそれが
無く、人体への悪影響あるいはキャリア液蒸気による異
臭をより確実に防止可能となる。
【0057】次にこの発明の第3の実施の形態について
図7を参照して説明する。この第3の実施の形態は前述
した第1の実施の形態において、高濃度キャリア液回収
装置の吸引配管を分岐したことが異なる。この第3の実
施の形態はその他は前述の第1の実施の形態と同様であ
ることから、第1の実施の形態で説明した構成と同一構
成部分については同一符号を付してその詳細な説明を省
略する。
【0058】高濃度キャリア液蒸気収集装置110の吸
引配管111は、途中で電磁弁117を介して、吸引配
管112に直接接続される第2の循環搬送路である切り
替え搬送経路118を設ける事により、収集用フード1
01からシロッコファン102にいたる経路を2経路有
している。一方は第1の循環搬送路であり、収集用フー
ド101から活性炭フィルタ114を通過してシロッコ
ファン102に至る経路、他方は収集用フード101か
ら切り替え搬送経路118を経て直接シロッコファン1
02へといたる経路となっている。電磁弁117は、図
示しないコントローラによりコントロールされて、活性
炭フィルタ114側にいたる経路と、切り替え搬送経路
118を切り替え可能としている。
【0059】感光体ドラム12上の余剰キャリア液を除
去するため、ノズル104から感光体ドラム12に吹き
付けられる空気流は大流量であるほど効果的であること
が実験からわかっている。そのため、この第3の実施の
形態では現像及び転写操作中においては、電磁弁117
を切り替え搬送経路118を開く方向にコントロールし
て、活性炭フィルタ114を通過する事による圧損を生
じる事無く、収集用フード101からのガスを直接シロ
ッコファン102に循環し、シロッコファン102の駆
動により、ノズル104からより大流量の空気流を吹き
付けて、感光体ドラム12表面の余剰キャリア液をより
確実に除去する。一方、現像及び転写操作終了後は、電
磁弁117を活性炭フィルタ114側にいたる経路を開
放するようコントロールして、収集用フード101から
のガスを活性炭フィルタ114を通過させ、収集用フー
ド101内に滞留されるガス中の高濃度のキャリア液蒸
気を収集する。
【0060】以上の構成により、電磁弁117を切り替
えて、現像操作及び転写操作を行う間は、活性炭フィル
タ114による圧損を生じることなく、より大流量の空
気流を感光体ドラム12に吹き付けることにより、感光
体ドラム12表面の余剰キャリア液をより確実に除去出
来る。一方、現像及び転写操作終了後は、活性炭フィル
タ114によるキャリア液蒸気を収集出来る。したがっ
て、感光体ドラム12表面の余剰キャリア液をより確実
に除去する事により、トナー像の転写効率の向上を図
れ、より良好な画像形成を得られる。
【0061】次にこの発明の第4の実施の形態について
図8及び図9を参照して説明する。この第4の実施の形
態は上述した第1の実施の形態において、高濃度キャリ
ア液回収装置に外気を取り入れる配管を設けると共に、
筐体内のガスを排気する筐体キャリア液蒸気収集装置の
取り付け位置が異なる。この第4の実施の形態はその他
は前述の第1の実施の形態と同様であることから、第1
の実施の形態で説明した構成と同一構成部分については
同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0062】図8に示すように筐体211内の画像形成
ユニット13Y〜13Kの下流から中間転写ローラ30
に達するまでの間に、高濃度キャリア液回収装置212
が設けられている。高濃度キャリア液回収装置212
は、感光体ドラム12表面に大流量の空気流を吹き付け
て感光体ドラム12表面に残留されたキャリア液を気化
することにより除去するキャリア液除去装置213及
び、このキャリア液除去装置213と循環してなり、収
集用フード101に覆われるキャリア液除去装置213
近傍に滞留する高濃度のキャリア液蒸気を収集する高濃
度キャリア液蒸気収集装置214から成っている。
【0063】高濃度キャリア液回収装置212のキャリ
ア液除去装置213と高濃度キャリア液蒸気収集装置2
14とは、共通のシロッコファン102を具備し、ブロ
ア配管216、ガスの搬送路である吸引配管217、2
18により空気流を循環搬送する。吸引配管217と吸
引配管218の間には、蒸気トラップ113及び活性炭
フィルタ114が設けられている。更に吸引配管218
には外気吸引配管220が接続されている。
【0064】この外気吸引配管220の筐体211の側
壁側の外気吸引口220aには回転軸221に回転自在
に支持された吸引制御板222が取り付けられている。
吸引制御板222は、シロッコファン102が動作して
いないときには自重により外気吸引口220aを閉じる
事により、筐体211内のキャリア液蒸気を含むガスが
排気されるのを防止している。一方吸引制御板222
は、シロッコファン102の動作時には負圧により矢印
u方向に回動して外気吸引口220aを開放し、吸引配
管218内にフレッシュな外気を取り入れる。吸引制御
板222には、開閉制御重り223が固着されており、
この開閉制御重り223の重量を可変することで吸引配
管218内に取り入れる外気流量をコントロールするこ
とができる。
【0065】更に筐体211の外気吸引口220aが形
成される側壁と対向する側壁側には、筐体211内に充
満した充満ガスからキャリア液蒸気を収集する、活性炭
フィルタユニット121とファン122からなる筐体キ
ャリア液蒸気収集装置120が設けられている。
【0066】筐体211は可及的な密閉構造となってお
り、空気の出入口は筐体211上部に形成される排紙口
226と、外気吸引口220と、筐体キャリア液蒸気収
集装置120の3カ所となっている。また、外気吸引口
220の大きさは、排紙口226よりも大きく構成され
ている。尚227は、フルカラー可視像を形成された用
紙28を排紙口226に搬送する把持ローラである。
【0067】そして画像形成操作の開始によりシロッコ
ファン102及びファン122を駆動すると、高濃度キ
ャリア液回収装置212にあっては、キャリア液除去装
置213側のブロア配管216を介しノズル104にて
感光体ドラム12表面に大流量の空気流を吹き付けて感
光体ドラム12表面の余剰キャリア液を気化する。
【0068】一方、高濃度キャリア液蒸気収集装置21
4側では、収集用フード101に覆われ拡散を阻止され
た高濃度キャリア液蒸気を含むガスを吸引配管217を
介して吸引して、蒸気トラップ113を経て活性炭フィ
ルタ114に導きガス中のキャリア液蒸気を収集する。
活性炭フィルタ114を通過してキャリア液蒸気濃度が
下がった空気流は、吸引配管218を介してシロッコフ
ァン102に吸引され、再びキャリア液除去装置100
へと供給される。
【0069】この様に空気流がキャリア液除去装置21
3及び高濃度キャリア液蒸気収集装置214を循環する
間、外気吸引配管220にあっては、シロッコファン1
02の駆動により発生される負圧により、回転制御板2
22が外気吸引口220aを開放する矢印u方向に回動
され、吸引配管218方向に外気を取り入れることとな
る。これにより、キャリア液除去装置213のノズル1
04は、フレッシュな外気を含む空気流を吹き付けるこ
ととなる。
【0070】ここで図8に示すファン122による筐体
211外部への排気Aは、排紙口226からの吸気B
と、外気吸引口220aからの吸気Cとの和となる。そ
してこの第4の実施の形態にあっては排紙口226の大
きさよりも外気吸引口220aの大きさが大きく、排紙
口226から吸引される空気がわずかであるのに比し、
外気吸引口220aからは多量の空気が吸引されること
から、キャリア液除去装置213は、感光体ドラム12
表面のキャリア液除去のためにより多くのフレッシュな
外気を利用でき、感光体ドラム12表面のキャリア液の
気化による除去効率を向上することができる。尚、排紙
口226からの吸気Bが大きいと排紙時に用紙28のば
たつきを生じてジャムの原因となることからも、吸気B
は小さい方が好ましい。
【0071】以上の構成により、高濃度キャリア液回収
装置212にあっては空気流を循環する間に外気吸引配
管220からフレッシュな外気を多量に吸引出来る。し
たがってキャリア液除去装置213は、感光体ドラム1
2表面に、より多くのフレッシュな外気の吹き付けが可
能となり、感光体ドラム12表面のキャリア液の除去効
率を向上出来、ひいてはシロッコファンの小型化や消費
電力の削減による装置の小型化及び省エネルギー化の実
現を図れる。しかもシロッコファン102の停止時に
は、吸引制御板222により外気吸引口220aを閉鎖
する事により外気吸引配管220からキャリア液蒸気を
含むガスが排気するのを防止出来、人体への悪影響や周
囲環境の汚損防止を得られる。
【0072】尚本発明は上記実施の形態に限られるもの
でなく、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であっ
て、例えば潜像保持体は、回転可能な環状の弾性体ベル
ト表面に感光体層を形成した感光体ベルトであっても良
い。感光体ベルトは、例えば米国特許第5,570,1
73号、第5,408,299号、第5,176,97
4号等に開示されている。また、中間転写体として、中
間転写ローラ30の他に、米国特許第5,570,17
3号に開示されている。中間転写体は、ベルトを用いる
ことも可能である。
【0073】また、キャリア液蒸気収集器も活性炭フィ
ルタに限らず、キャリア液蒸気を吸着可能な吸着材を用
いても良いし、活性炭フィルタにおける活性炭の充填率
も限定されない。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、液
体現像剤を用いる画像形成工程時、潜像保持体表面に残
留する余剰キャリア液に空気流を吹き付けて気化する際
に、充分な吹き付け空気流量を得られることから、潜像
保持体表面の余剰キャリア液を効率的且つ確実に除去で
き、ひいては転写性向上による画質向上を図れると共
に、装置の小型化あるいは省エネルギー化も可能とな
る。更に本発明によれば、余剰キャリア液除去時に生じ
たキャリア液蒸気を、効率的且つ確実に収集可能である
ことから、液体現像剤を用いる高速且つ高画質を得られ
る画像形成装置において、キャリア液蒸気の漏出による
臭気や人体への悪影響を完全に抑制することが可能とな
り、環境保護への貢献も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電子写真装置10
を示す概略構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の蒸気トラップ及び
活性炭フィルタを示す概略斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の筐体キャリア液蒸
気収集装置を分散して示す概略斜視図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の電子写真装置を示
す概略構成図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の筐体キャリア液蒸
気収集装置を示す概略斜視図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の筐体キャリア液蒸
気収集装置を示し、(a)はその空気の排気時を示し、
(b)はそのシロッコファンによる強制吸引時を示す概
略説明図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の電子写真装置を示
す概略構成図。
【図8】本発明の第4の実施の形態の電子写真装置を示
す概略構成図。
【図9】本発明の第4の実施の形態の外気吸引配管を示
す概略構成図。
【符号の説明】
10…電子写真装置 11…筐体 12…感光体ドラム 13Y〜13K…画像形成ユニット 14Y〜14K…帯電器 16…レーザ照射装置 17Y〜17K…露光部 18Y〜18K…液体現像剤 20Y〜20K…現像電極 22Y〜22K…現像装置 26Y〜26K…レーザビーム 27…加圧ローラ 28…用紙 30…中間転写ローラ 31…クリーナ 100…キャリア液除去装置 101…収集用フード 102…シロッコファン 103…ブロア配管 104…ノズル 110…高濃度キャリア液蒸気収集装置 111、112…吸引配管 113…蒸気トラップ 114…活性炭フィルタ 120…筐体キャリア液蒸気収集装置 121…活性炭フィルタユニット 122…ファン 200…高濃度キャリア液回収装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 額田 秀記 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 横田 泰宏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 山本 紀子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 2H027 JB02 JB14 JB15 JB17 JB23 JC01 2H074 AA03 BB46 BB66 BB73 EE07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像を保持する潜像保持体
    と、 前記静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含む液体
    現像剤を供給することによって前記潜像保持体に可視像
    を形成する現像器と、 前記現像器通過後の前記潜像保持体に空気流を吹き付け
    る吹き付け口を備えるキャリア液除去器と、 前記可視像を転写材に転写する転写体と、 前記潜像保持体、前記現像器、前記キャリア液除去器お
    よび前記転写体を収納する筐体と、 一端が前記キャリア液除去器に隣接して設けられ前記潜
    像保持体に対向配置された搬送路と、 前記搬送路の他端に接続され、除去キャリア液蒸気を収
    集する部材を備える第1の蒸気収集器と、 前記筐体内の充満ガスから、キャリア液蒸気を収集する
    第2の蒸気収集器とを有することを特徴とする湿式画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の蒸気収集器が、第1の送風器
    を有し、前記第2の蒸気収集器が、第2の送風器を有
    し、 前記第1の送風器のガス搬送能力が、前記第2の送風器
    のガス搬送能力より高いことを特徴とする請求項1記載
    の湿式画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の蒸気収集器が、前記搬送路に
    切り替え可能に接続する切り替え搬送路を有することを
    特徴とする請求項1記載の湿式画像形成装置。
  4. 【請求項4】 表面に静電潜像を保持する潜像保持体
    と、 前記静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含む液体
    現像剤を供給することによって前記潜像保持体に可視像
    を形成する現像器と、 この現像器による現像終了後の前記潜像保持体に空気流
    を吹き付ける吹き付け口を備えるキャリア液除去器と、 前記可視像を転写材に転写する転写体と、 前記潜像保持体、前記現像器、前記キャリア液除去器お
    よび前記転写体を収納する筐体と、 一端が、前記潜像保持体に対向配置された搬送器と、 前記搬送器の他端に接続されキャリア液蒸気の収集部材
    を備える蒸気収集器と、 前記搬送器による搬送ガスを再び前記キャリア液除去器
    に搬送する循環搬送路とを有することを特徴とする湿式
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送器が、前記潜像保持体に対向配
    置する吹き付け口を有することを特徴とする請求項4記
    載の湿式画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記蒸気収集器が、前記筐体内の充満ガ
    スから、前記キャリア液蒸気を収集する第2の蒸気収集
    器であることを特徴とする請求項4記載の湿式画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記循環搬送路が、前記蒸気収集器に接
    続する第1の循環搬送路と、前記キャリア液除去器に接
    続する第2の循環搬送路と、前記第1の循環搬送路と前
    記第2の循環搬送路とを切り替える循環搬送路切り替え
    器とを備えることを特徴とする請求項4記載の湿式画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 前記蒸気収集器が、前記キャリア液除去
    器から発生され、前記キャリア液除去器近傍に滞留する
    前記除去キャリア液蒸気を含む前記ガスから、前記キャ
    リア液蒸気を収集する第1の蒸気収集器であり、 前記循環搬送路が、外気吸引口と外気吸引配管を介して
    接続されたことを特徴とする請求項4記載の湿式画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 前記筐体内の充満ガスから、キャリア液
    蒸気を収集する第2の蒸気収集器を有し、 前記筐体に形成される前記転写材の排出口の大きさより
    も前記外気吸引口の大きさを大きくしたことを特徴とす
    る請求項8記載の湿式画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記外気吸引口に、一端が前記外気吸
    引口に固定され、他端が自由な吸引制御板を取り付けら
    れたことを特徴とする請求項8記載の湿式画像形成装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6934486B2 (en) * 2003-06-10 2005-08-23 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Hard imaging device vapor removal systems, hard imaging devices, and hard imaging methods
JP2007264077A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Canon Inc 画像形成装置
JP2010276904A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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