JPH1049010A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1049010A
JPH1049010A JP8218073A JP21807396A JPH1049010A JP H1049010 A JPH1049010 A JP H1049010A JP 8218073 A JP8218073 A JP 8218073A JP 21807396 A JP21807396 A JP 21807396A JP H1049010 A JPH1049010 A JP H1049010A
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solvent
solvent vapor
unit
developing
image forming
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JP8218073A
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Inventor
Noriyasu Takeuchi
則康 竹内
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の現像部を備えた湿式現像方式の画像
形成装置において、発生する溶剤蒸気から溶剤を効率良
く回収する。 【解決手段】 定着装置50と紙搬送装置60の一部を
覆った第1の溶剤蒸気収集室70と、現像装置5とクリ
ーニング装置11を覆った第2の溶剤蒸気収集室90か
ら収集された溶剤蒸気が吸気ダクト73,93を経由し
て冷却室82へ導かれる。冷却室82では、溶剤蒸気を
冷却し、液化して下の分離室84へと滴下する。分離室
84に溜められた混合液体は、その比重差によって2層
に分離される。上層側の溶剤は、機内へ戻して再利用す
るために溶剤貯蔵タンク86に一時ストックされ、下層
側の水は、蒸発室85へ送られて蒸発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、よ
り詳細には、液体のキャリヤを使用する湿式現像方式の
電子写真複写機における溶剤の処理に関し、現像液を用
いたファクシミリやプリンタ等に用いて好適な画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湿式画像形成装置において、現像されて
転写された後の転写紙は、液体現像剤のキャリヤ液(一
般に、体積抵抗率の高い有機溶媒で、例えば、イソパラ
フィン系有機溶媒)を含有しており、画像の定着のため
に加熱する際に、この有機溶媒の蒸気が発生する。ま
た、現像部等では、感光体上に溶剤を薄膜状態で現像す
るために、溶剤ミストが発生する。この場合、これらの
発生した有機溶媒蒸気をそのまま機外に排出すること
は、作業衛生上好ましくない。
【0003】そこで、これらの蒸気を機内で回収,液化
することが行われており、例えば、特開昭48−828
35号公報,特開昭48−83838号公報,特開昭4
9−2215号公報などに開示されたものが知られてい
る。
【0004】前記特開昭48−82835号公報に開示
されたものは、薄箱状の蒸気冷却霧滴化室を設けてキャ
リヤ液蒸気を吸引捕集し、液化するというもので、乾燥
定着装置直後に吸引口を設けて蒸気を吸引し、液化室に
導いて液化回収するというものである。
【0005】また、前記特開昭48−83838号公報
に開示されたものは、複写シート乾燥のための発熱体部
を可及的密閉状態で覆って設置されたキャリヤ液蒸気収
集室を設け、ここで収集した蒸気を液化装置に導いて液
化回収し、回収液を現像液として再利用するというもの
で、さらに効率よく蒸気を捕集するために、乾燥定着部
を可及的密閉な状態で覆い、そこからキャリヤ液蒸気を
吸引し液化回収するというものである。
【0006】さらに、特開昭49−2215号公報に開
示されたものは、定着後の転写紙の排紙トレー部を気密
構造にして、ここで発生するキャリヤ液蒸気も定着部と
合わせて回収し液化するというもので、さらに排紙トレ
ー部を覆うことにより、排紙後の転写紙から発生するキ
ャリヤ液蒸気も回収するというものである。
【0007】上述のように、定着時に発生するキャリヤ
液蒸気がそのまま機外へ排出されることのないように、
様々な発明がなされており、さらに、回収液化した溶剤
(現像剤)を再利用することも考えられている。しか
し、この際、紙に含まれている水分や空気中の水分など
も混入しており、そのままではキャリヤ液として利用で
きない。そこで、回収液体から水分を分離する必要があ
り、このための分離機構を設けているものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
定着部および排紙部での溶剤蒸気の回収では、現像部近
傍で発生する溶剤の回収を行うことができずに逃してし
まうことになる。また、単色の画像形成装置では、現像
部が一つであるため、現像部で発生する溶剤量は、定着
部以降で発生する量に比べて無視できるレベルであった
が、フルカラーの装置においては、各色4ヶ所の現像部
を備えており、無視できない量となる。
【0009】このため、これらを回収するために定着部
近傍の溶剤回収室を取り除いて、全てを吸引することが
考えられるが、これは、定着部近傍に高濃度で存在する
溶剤蒸気を装置内に拡散させることになり、回収効率を
低下させるばかりでなく、装置内での結露といった問題
を起こすことになる。
【0010】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、複数個の現像部を備えた湿式現像方式の画
像形成装置において、発生する溶剤蒸気から溶剤を効率
良く回収することができる画像形成装置を提供すること
を目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、単数
もしくは印字色に対応する複数の感光体と、該感光体表
面に電子写真法によって形成された静電潜像を湿式現像
方式により現像する現像部と、該現像部により現像され
て転写紙に転写された記録像を加熱定着する定着部と、
前記感光体表面に残留したトナーを除去するクリーニン
グ部と、前記定着部により前記記録像が定着した転写紙
を排紙する排紙部とを有する画像形成装置において、前
記定着部と前記排紙部とを覆う第1の溶剤蒸気収集室
と、前記現像部と前記クリーニング部とを覆う第2の溶
剤蒸気収集室と、前記第1および第2の溶剤蒸気収集室
内に発生した溶剤ミストおよび溶剤蒸気を吸引して該溶
剤ミストおよび溶剤蒸気から溶剤を液化する溶剤蒸気液
化部と、該溶剤蒸気液化部により液化した溶剤を回収す
る溶剤回収部とを有することを特徴としたもので、溶剤
の回収効率を上げることができ、さらに、現像部で発生
する溶剤ミストの本体内の他の部分への拡散も防止する
ことができるようにしたものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記溶剤ミストおよび溶剤蒸気から前記溶剤を回収
した後の空気を前記第1および第2の溶剤蒸気収集室内
に戻すことを特徴としたもので、装置内の現像部やクリ
ーニング部で発生する溶剤の収集を効率よく行うことが
できるようにしたものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記空気を前記第1および第2の溶剤蒸気収集室内
に戻すための前記各溶剤蒸気収集室の還気口を、前記第
1の溶剤蒸気収集室内の前記定着部と前記排紙部および
前記第2の溶剤蒸気収集室内の前記現像部と前記クリー
ニング部を挟んで、前記各溶剤蒸気収集室の吸気口に対
向する位置に配設したことを特徴としたもので、装置内
の現像部やクリーニング部で発生する溶剤の収集を効率
よく行うことができるようにしたものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明
において、前記第1および第2の溶剤蒸気収集室が、各
々溶剤ガス濃度を検知するガス濃度検知手段を有し、該
ガス濃度検知手段が、あらかじめ定めた値以上のガス濃
度値を検知したとき、前記各溶剤蒸気収集室から前記溶
剤ミストおよび溶剤蒸気を吸引することを特徴としたも
ので、装置内の溶剤の回収を行う際に、無駄なエネルギ
ーの消費を防止することができるようにしたものであ
る。
【0015】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記溶剤ミストおよび溶剤蒸気を吸引する吸引ファ
ンを有し、前記吸引動作を行っている溶剤蒸気収集室の
数に応じて、前記吸引ファンの能力を変更することを特
徴としたもので、装置内の溶剤の回収を行う際に、無駄
なエネルギーの消費を防止することができるようにした
ものである。
【0016】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記吸引動作を行っている溶剤蒸気収集室だけに前
記空気を戻すことを特徴としたもので、装置内の溶剤の
回収を行う際に、無駄なエネルギーの消費を防止するこ
とができるようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による画像形成装
置の一実施例を説明するための構成図で、図中、1は感
光体ドラム、5は現像装置、10は転写ベルト、30は
給紙装置、40は排紙および両面反転部、50は定着装
置、60は紙搬送装置、70は第1の溶剤蒸気収集室、
71,91はガス濃度検知器、72,92は吸気口、7
3,93は吸気ダクト、74,94は吸気弁、75,9
5は還気弁、76,96は還気ダクト、77,97は還
気口、80は溶剤回収装置、81は冷却ファン、82は
冷却室、83は吸引ファン、84は分離室、85は蒸発
室、86は溶剤貯蔵タンク、90は第2の溶剤蒸気収集
室である。
【0018】図2は、図1に示した実施例の現像装置5
および定着装置50を拡大した図で、図中、2はメイン
チャージャー、3はレーザー光、4はイレーサ、7は転
写紙、8は転写チャージャー、11はクリーニング装
置、13は現像ローラ、15は現像容器、16,24は
スクレーパ、23はスクイズローラ、25は電界ロー
ラ、27はクリーニングローラ、28はクリーニングブ
レード、56は定着ローラ、57は加圧ローラ、Aは感
光体ドラム1の回転方向で、その他、図1と同じ作用を
する部分には、図1と同じ符号が付してある。
【0019】一定速度で矢印A方向に回転駆動される感
光体ドラム1をメインチャージャー2により一様に帯電
し、露光位置でレーザー光3により書き込みが行われて
感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成し、イレーサ4
により作像領域外を除電し、湿式現像装置5により潜像
を現像する。
【0020】現像により得られるトナー像は、給紙装置
30から送り出されて搬送ローラにより送り出される転
写紙7に転写チャージャー8により転写され、転写紙7
は、感光体ドラム1より分離して搬送ベルト10により
搬送され、定着装置50によりトナーが定着して排紙さ
れる。転写後の感光体ドラム1は、クリーニング装置1
1により残留トナーが除去され、除電ランプまたは除電
チャージャーにより残留電位が除電される構成となって
いる。
【0021】現像装置5には、感光体ドラム1と微小間
隔を保ちつつ、現像ローラ13が配設されており、現像
ローラ13は、感光体ドラム1とは逆方向(対面する部
分は同一方向)に回転する。また、現像ローラ13には
現像容器15に固定されているスクレーパ16が当接し
ていて、その表面に付着したトナーを除去する。
【0022】現像容器15の上端には、現像液を供給す
る液供給部としての供給ノズル(図示せず)が配設され
ており、供給ノズルには、導管を通してポンプモータに
より駆動されるポンプによって、現像タンクからの現像
液が供給される。現像容器15内に供給された現像液
は、現像ローラ13とスクレーパ16との協働により、
感光体ドラム1の表面に運ばれ、感光体ドラム1と現像
ローラ13との間に流動して感光体ドラム1上の像を現
像する。
【0023】感光体ドラム1と現像ローラ13との間を
通過した余分の現像液、および現像に用いられた後の現
像液は、現像容器15の底部として形成された液受け部
に回収される。また、感光体ドラム1の表面に残留して
いる現像液が、感光体ドラム1と微小間隔で配置される
スクイズローラ23により掻き落とされ、スクイズロー
ラ23に付着した現像液は、スクレーパ24により掻き
落とされる。さらに、感光体ドラム1上に形成されたト
ナー像の感光体表面での凝集力を増すために、電界ロー
ラ25が感光体ドラム1と微小間隔で配置され、トナー
と同極性の電界が印加されている。
【0024】現像装置5により感光体ドラム1表面に形
成されたトナー像を転写紙7へ転写するために、転写装
置8が設けられている。ここでは、転写紙7と感光体ド
ラム1との間に電界を発生させ、トナー像を形成してい
るトナー粒子を転写紙7へと電気泳動させることにより
転写している。
【0025】転写後の感光体ドラム1に残留しているト
ナーは、クリーニング装置11によって除去される。ク
リーニング装置11は、感光体ドラム1に圧接するよう
に設けられたクリーニングローラ27およびクリーニン
グブレード28を備えている。
【0026】転写後の転写紙7は、定着装置50に運ば
れ、内部にヒータを備えた定着ローラ56およびこれに
圧接するように設けられた加圧ローラ57の両ローラが
なすニップ部を通過させることにより、トナー像の定着
を行う。定着後の転写紙7は、排紙もしくは両面転写の
ための搬送径路に運ばれて行く。
【0027】定着ローラおよび加圧ローラを有する定着
装置50と紙搬送装置60の一部を可及的密閉状態とな
るように第1の溶剤蒸気収集室70で囲い、定着動作で
生じる溶剤蒸気を機内の他所へもらさずに収集された溶
剤蒸気が吸気ダクト73を経由して冷却室82へ導かれ
る。
【0028】そして、さらに装置本体内の現像装置5と
クリーニング装置11を可及的密閉状態となるように覆
った第2の溶剤蒸気収集室90にも吸気口92があり、
本体の側面に設けられている溶剤回収装置80へ吸引さ
れる。
【0029】冷却室82では、冷凍装置によって溶剤蒸
気を冷却し、液化する。ここで液化された液体は、溶剤
および転写紙や空気中に存在していた水分の混合物で、
その下の分離室84へと滴下する。
【0030】分離室84に溜められた混合液体は、溶剤
と水分の混合液であるが、一般に溶剤として使用するイ
ソパラフィン系有機溶媒の比重は、水に対して0.7〜
0.8と小さく、その比重差によって2層に分離する。
このうち、上層側の液体が溶剤であり、機内へ戻して再
利用するために、溶剤貯蔵タンク86に一時ストックさ
れる。また、下層側の液体は主に水であり、蒸発室85
へ送り、そこで溶剤蒸発させることによって処理する。
【0031】蒸発室85は、蒸発用のプレートが交互に
傾斜した形で複数枚鉛直方向に並べられ、最上部に設け
られた排水口から出てきた水分が、プレート上を流れる
間に拡散して表面積を増やすことによって、蒸発が促進
される構造となっている。また、最下部には、蒸発能力
を越えた水分が分離された際にこれを受ける皿があり、
さらに皿が満水状態になったときに、これを検知する検
知手段が設けられている。
【0032】何らかの異常事態が発生して満水状態とな
った場合には、これを検知することで新たな複写動作に
入れないようなシーケンス制御を行うことによって液溢
れを防止する。さらに、蒸発を促進するために、プレー
トにヒータを埋め込んだ構造にしてもよい。一方、分離
回収された溶剤は、溶剤貯蔵タンク86に貯められる
が、現像装置5に再供給するようにしてもよい。
【0033】尚、図1に示した実施例では、第1の溶剤
蒸気収集室70が定着装置50と、紙搬送装置60の一
部を覆う例を示したが、第1の溶剤蒸気収集室70が定
着装置50と、紙搬送装置60を経て排紙および両面反
転部40までの排紙部全てを覆うようにした方が好まし
いことは、安易に理解できよう。
【0034】請求項1の発明は、上述のように装置内で
の溶剤蒸気やミストの発生場所である定着部と排紙部お
よび現像部とクリーニング部を可及的密閉状態となるよ
うにケースで囲って溶剤蒸気収集室を形成し、ここから
溶剤蒸気やミストを吸引して回収することにより、装置
全体から発生する溶剤ガスを減少させ、さらに、装置本
体内の他の部分への溶剤ミストの拡散を防止することが
できるようにしたものである。
【0035】また、定着装置50および現像装置5を一
つのケースで覆うことも可能であるが、 ケースが大きくなり密閉性を確保することが難しい。 定着装置50近傍でのケース内は温度が高く、溶剤の
濃度も高いため、現像装置5近傍の温度上昇や溶剤の結
露を招く恐れがある。 などの理由により、上述のように別々のケースとする方
が好ましい。
【0036】請求項2の発明は、溶剤を回収した後の気
体を機外に排出させることなく、再びこの第1および第
2の溶剤蒸気収集室70,90に戻すことにより、直
接、溶剤を回収した後の気体を機外に排出する場合に比
較して溶剤を回収する能力が低くても、機外への流出溶
剤ガス量を押さえることができるようにしたものであ
る。
【0037】例えば、流量を20m3/h,冷却温度5℃と
した場合、溶剤の最大流出量は、冷却温度5℃のときの
飽和蒸気圧濃度は400ppmであるから、これに流量を
掛け合わせた量の溶剤が流出するが、これに対して、再
び戻す場合には、漏れ出す分を除けば0となるため、回
収できる能力があれば、いずれ回収できることになり、
機外に直接排出する場合より回収能力が低くても構わな
い。また、冷却方式で回収する場合、水分の混入が問題
となり、分離したり処理したりする必要が生じるが、循
環方式とすることにより、これを減少させることができ
る。
【0038】請求項3の発明は、還気口77,97を定
着装置50と紙搬送装置60および現像装置5とクリー
ニング装置11を挟んで吸気口72,92に対向する位
置に設けたもので、循環方式にした場合、吸気口と還気
口の位置関係によっては、各収集室からの溶剤をうまく
収集することができないことがあるが、この発明によ
り、還気口77,97から定着装置50と紙搬送装置6
0および現像装置5とクリーニング装置11を通過して
吸引口72,92に至る気流を作ることができるので、
効率良く溶剤を回収することができる。
【0039】図3は、本発明による画像形成装置の他の
実施例を説明するためのフローチャートである。
【0040】冷却方式の回収装置では、冷却装置に必要
な能力は流量によって決まる。したがって、冷却装置の
能力が一定の場合、流量が少ないほど冷却温度は低くな
り、溶剤の回収能力が上昇する。
【0041】請求項4の発明は、図2および図3に示し
たように、各溶剤蒸気収集室70,90内に溶剤ガスの
ガス濃度検知装置71,91を備え、この値がある規定
値を越えている間のみ、溶剤蒸気の吸引を行うことによ
り、効率よく溶剤の回収を行うことができるようにした
もので、各溶剤蒸気収集室70,90からの吸気用ダク
トに開閉制御が可能な吸気弁74,94を設けることに
より、上記制御を行うことができるようにしたものであ
る。
【0042】上述のような吸引制御を行う際、両方の溶
剤蒸気収集室とも吸引を行わない場合は、溶剤回収装置
80の吸引ファン83を動作させることは無駄となる。
また、どちらか一方の溶剤蒸気収集室のみから吸引を行
う場合と、両方の溶剤蒸気収集室から吸引を行う場合で
は、同一の送風能力のファンで吸引すると、後者の場合
に送風量が不足して、特に、定着装置5近傍での溶剤蒸
気収集室内で溶剤が結露する恐れがある。逆に、両方の
溶剤蒸気収集室から吸引する場合に合わせた送風能力に
すると、どちらか一方の溶剤蒸気収集室からの吸引の場
合に送風能力が過剰になり、空気流量が多くなるため、
冷却室82での溶剤回収能力を低下させてしまうことに
なる。
【0043】請求項5の発明は、両溶剤蒸気収集室から
の吸引動作に応じて、吸引ファン83が適切な送風能力
となるように制御することができるようにしたものであ
る。吸引ファン83の送風能力は、複数個のファンを配
列して動作するファンの数を制御したり、風力可変のフ
ァンを用いて電圧等で制御してもよい。ここでは、定着
装置50近傍の第1の溶剤蒸気収集室70と現像装置5
とクリーニング装置11近傍の第2の溶剤蒸気収集室9
0を対等に扱った例について説明したが、その容積等に
応じて、更に細かく送風能力を制御してもよいことは容
易に理解できよう。
【0044】図4は、本発明による画像形成装置の他の
実施例を説明するためのフローチャートである。
【0045】上述のような吸引制御を行う場合、吸引動
作を行っていない側の溶剤蒸気収集室に溶剤回収後の空
気を戻すと、溶剤蒸気収集室内の圧力が上昇し、転写紙
7の出入り口等の開口部から溶剤蒸気収集室内の溶剤を
含んだ空気が流出する。溶剤回収後の空気であるので、
濃度が低いが、一旦、溶剤蒸気収集室から漏れた溶剤に
ついては、回収不能となってしまうため好ましくない。
【0046】請求項6の発明は、図2および図4に示し
たように、吸引動作を行っている側の溶剤蒸気収集室に
のみ還気することにより、上述のような不具合を防止す
ることができるようにしたもので、各溶剤蒸気収集室7
0,90への還気ダクト76,96に開閉制御が可能な
還気弁75,95を設けることにより、上記制御を行う
ことができるようにしたものである。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明は、単数もしくは印字色
に対応する複数の感光体と、該感光体表面に電子写真法
によって形成された静電潜像を湿式現像方式により現像
する現像部と、該現像部により現像されて転写紙に転写
された記録像を加熱定着する定着部と、前記感光体表面
に残留したトナーを除去するクリーニング部と、前記定
着部により前記記録像が定着した転写紙を排紙する排紙
部とを有する画像形成装置において、前記定着部と前記
排紙部とを覆う第1の溶剤蒸気収集室と、前記現像部と
前記クリーニング部とを覆う第2の溶剤蒸気収集室と、
前記第1および第2の溶剤蒸気収集室内に発生した溶剤
ミストおよび溶剤蒸気を吸引して該溶剤ミストおよび溶
剤蒸気から溶剤を液化する溶剤蒸気液化部と、該溶剤蒸
気液化部により液化した溶剤を回収する溶剤回収部とを
有するので、定着部近傍のみでなく、装置内の現像部や
クリーニング部で発生する溶剤の回収も可能となり、溶
剤の回収効率を上げることができ、さらに、現像部で発
生する溶剤ミストの本体内の他の部分への拡散も防止す
ることができる。
【0048】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記溶剤ミストおよび溶剤蒸気から前記溶剤を回収
した後の空気を前記第1および第2の溶剤蒸気収集室内
に戻すので、装置内の現像部やクリーニング部で発生す
る溶剤の収集を効率よく行うことができる。
【0049】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記空気を前記第1および第2の溶剤蒸気収集室内
に戻すための前記各溶剤蒸気収集室の還気口を、前記第
1の溶剤蒸気収集室内の前記定着部と前記排紙部および
前記第2の溶剤蒸気収集室内の前記現像部と前記クリー
ニング部を挟んで、前記各溶剤蒸気収集室の吸気口に対
向する位置に配設したので、装置内の現像部やクリーニ
ング部で発生する溶剤の収集を効率よく行うことができ
る。
【0050】請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明
において、前記第1および第2の溶剤蒸気収集室が、各
々溶剤ガス濃度を検知するガス濃度検知手段を有し、該
ガス濃度検知手段が、あらかじめ定めた値以上のガス濃
度値を検知したとき、前記各溶剤蒸気収集室から前記溶
剤ミストおよび溶剤蒸気を吸引するので、装置内の溶剤
の回収を行う際に、無駄なエネルギーの消費を防止する
ことができる。
【0051】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記溶剤ミストおよび溶剤蒸気を吸引する吸引ファ
ンを有し、前記吸引動作を行っている溶剤蒸気収集室の
数に応じて、前記吸引ファンの能力を変更するので、装
置内の溶剤の回収を行う際に、無駄なエネルギーの消費
を防止することができる。
【0052】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記吸引動作を行っている溶剤蒸気収集室だけに前
記空気を戻すので、装置内の溶剤の回収を行う際に、無
駄なエネルギーの消費を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像形成装置の一実施例を説明
するための構成図である。
【図2】 図1に示した実施例の現像装置5および定着
装置50を拡大した図である。
【図3】 本発明による画像形成装置の他の実施例を説
明するためのフローチャートである。
【図4】 本発明による画像形成装置の他の実施例を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…メインチャージャー、3…レー
ザー光、4…イレーサ、5…現像装置、7…転写紙、8
…転写チャージャー、10…転写ベルト、11…クリー
ニング装置、13…現像ローラ、15…現像容器、1
6,24…スクレーパ、23…スクイズローラ、25…
電界ローラ、27…クリーニングローラ、28…クリー
ニングブレード、30…給紙装置、40…排紙および両
面反転部、50…定着装置、56…定着ローラ、57…
加圧ローラ、60…紙搬送装置、70…第1の溶剤蒸気
収集室、71,91…ガス濃度検知器、72,92…吸
気口、73,93…吸気ダクト、74,94…吸気弁、
75,95…還気弁、76,96…還気ダクト、77,
97…還気口、80…溶剤回収装置、81…冷却ファ
ン、82…冷却室、83…吸引ファン、84…分離室、
85…蒸発室、86…溶剤貯蔵タンク、90…第2の溶
剤蒸気収集室、A…感光体ドラム1の回転方向。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単数もしくは印字色に対応する複数の感
    光体と、該感光体表面に電子写真法によって形成された
    静電潜像を湿式現像方式により現像する現像部と、該現
    像部により現像されて転写紙に転写された記録像を加熱
    定着する定着部と、前記感光体表面に残留したトナーを
    除去するクリーニング部と、前記定着部により前記記録
    像が定着した転写紙を排紙する排紙部とを有する画像形
    成装置において、前記定着部と前記排紙部とを覆う第1
    の溶剤蒸気収集室と、前記現像部と前記クリーニング部
    とを覆う第2の溶剤蒸気収集室と、前記第1および第2
    の溶剤蒸気収集室内に発生した溶剤ミストおよび溶剤蒸
    気を吸引して該溶剤ミストおよび溶剤蒸気から溶剤を液
    化する溶剤蒸気液化部と、該溶剤蒸気液化部により液化
    した溶剤を回収する溶剤回収部とを有することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記溶剤ミストおよび溶剤蒸気から前記
    溶剤を回収した後の空気を前記第1および第2の溶剤蒸
    気収集室内に戻すことを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記空気を前記第1および第2の溶剤蒸
    気収集室内に戻すための前記各溶剤蒸気収集室の還気口
    を、前記第1の溶剤蒸気収集室内の前記定着部と前記排
    紙部および前記第2の溶剤蒸気収集室内の前記現像部と
    前記クリーニング部を挟んで、前記各溶剤蒸気収集室の
    吸気口に対向する位置に配設したことを特徴とする請求
    項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の溶剤蒸気収集室
    が、各々溶剤ガス濃度を検知するガス濃度検知手段を有
    し、該ガス濃度検知手段が、あらかじめ定めた値以上の
    ガス濃度値を検知したとき、前記各溶剤蒸気収集室から
    前記溶剤ミストおよび溶剤蒸気を吸引することを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記溶剤ミストおよび溶剤蒸気を吸引す
    る吸引ファンを有し、前記吸引動作を行っている溶剤蒸
    気収集室の数に応じて、前記吸引ファンの能力を変更す
    ることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記吸引動作を行っている溶剤蒸気収集
    室だけに前記空気を戻すことを特徴とする請求項5に記
    載の画像形成装置。
JP8218073A 1996-07-30 1996-07-30 画像形成装置 Pending JPH1049010A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6131004A (en) * 1998-09-04 2000-10-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Air circulation system of liquid electrophotographic printer
JP2004109810A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Ricoh Co Ltd 作像モジュール、画像形成装置及び包装体
JP2015060003A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置の排気構造

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JP2004109810A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Ricoh Co Ltd 作像モジュール、画像形成装置及び包装体
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