JP3298605B2 - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置

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JP3298605B2 JP29371795A JP29371795A JP3298605B2 JP 3298605 B2 JP3298605 B2 JP 3298605B2 JP 29371795 A JP29371795 A JP 29371795A JP 29371795 A JP29371795 A JP 29371795A JP 3298605 B2 JP3298605 B2 JP 3298605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式現像装置を用
いた複写機、ファクシミリ、プリンター等の湿式画像形
成装置に係り、詳しくは、トナー像を形成した転写紙な
どの記録材からキャリア液を蒸発させる定着装置などか
らのキャリア液蒸気を回収するキャリア液蒸気回収装置
を備えた湿式画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記キャリア液蒸気回収装置とし
ては、種々提案が行われている。例えば、特開昭48ー
82835号公報では、薄箱状にしてその大表面部を複
写機の外装板に取り付けた蒸気冷却霧滴化室に、複写機
内で発生した液体現像剤キャリア液蒸気を吸引捕集して
導入し、ここで霧滴化させた後に液化室に導入して液化
させるようにした現像剤キャリア液蒸気回収装置が提案
されている。また、特開昭48−83838号公報で
は、液化室で液化回収した液体現像剤キャリア液を、現
像液タンク、キャリア液補給タンク、クリーニング液供
給装置などへ導いて再使用することが提案されている。
また、特開昭51−66836号公報では、直交流型熱
交換手段の一方の通路にキャリア液蒸気を含んだ乾燥定
着室からの高温空気を通過させる一方、直交する他方の
通路にキャリア液回収後の低温空気を通過させて、両通
路間で熱交換させる凝縮手段と、該凝縮手段を経たミス
ト化されたキャリア液を、キャリア液捕獲部材中を通過
させて吸着・液化させるミスト液化手段と、上記乾燥定
着室、上記凝集手段、上記ミスト液化手段、上記凝集手
段、そして上記乾燥定着室のサイクルで順次空気を移送
するブロア手段とを有する現像剤キャリア液回収装置が
提案されている。更に、特開昭49−22145号公報
では、定着乾燥後の複写紙(感光紙又は転写紙)の収容
室(トレー)を気密に構成し、送り込まれた複写紙に沿
って流入する空気中のキャリア液蒸気、及び持続的に蒸
発するキャリア液蒸気を、機内において処理するように
構成した液体現像方式電子写真複写装置が提案されてい
る。また、米国特許第4733272号明細書及び図面
では、キャリア液蒸気を収集し、これを冷却手段に通し
て液化回収し、回収した液体から水を除去して溶剤のみ
を再び現像部に戻して再利用することが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記米国特許第473
3272号の提案に係る湿式画像形成装置は、回収した
溶剤に混合している水分を、液化した液体から除き、キ
ャリア液のみを回収できるので、この水分を含んだまま
現像部で再利用する場合と異なり、水分が潜像電荷をリ
ークさせて部分的に画像が抜ける異常画像が発生するの
を軽減できる。
【0004】ところが、このようにして水分を分離した
後のキャリア液を再利用するための具体的構成について
は提案されていない。
【0005】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、装置内で回収したキャ
リア液を自動的に装置内で再利用可能な湿式画像形成装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、キャリア液とトナーとからなる
現像液を用いる現像装置と、キャリア液蒸気回収装置と
を有する湿式画像形成装置において、該キャリア液回収
装置を、回収したキャリア液蒸気を液化する液化手段
と、該液化手段により生成された液体をキャリア液と水
とに分離する分離手段とを用いて構成、該分離手段に
よる分離後のキャリア液を上記現像装置に供給するため
の液路形成部材と、該液路を介して液を送るための圧力
発生手段とを設け、かつ、該分離手段におけるキャリア
液と水との混合液の収容部に分離後のキャリア液の出口
を形成し、該出口にキャリア液を通過させ、かつ水を通
過させない部材を設けたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の湿式画像形
成装置において、上記現像装置を、現像液を収容する現
像液タンクと、該現像液タンクに補充するキャリア液を
収容した補充キャリア液収容器とを用いて構成するとと
もに、該補充キャリア液容器内のキャリア液残量を検知
する検知手段と、該検知手段の検知結果に基づいて上記
液路形成部材を介しての現像装置側への液供給動作を制
御する制御手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0008】また、請求項3の発明は、上記現像装置を
複数備えた請求項1の湿式画像形成装置において、複数
の現像装置のうち、キャリア液の消費が最も多い現像装
置に対し、上記液路形成部材を介しての液供給を行うよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4の発明は、請求項3の湿式
画像形成装置において、上記キャリア液の消費が最も多
い現像装置を、現像液を収容する現像液タンクと、該現
像液タンクに補充するキャリア液を収容した補充キャリ
ア液収容器とを用いて構成するとともに、該現像液タン
ク内の現像液残量を検知する検知手段と、該検知手段の
検知結果に基づいて上記液路形成部材を介しての現像装
置側への液供給動作を制御する制御手段とを設けたこと
を特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を湿式画像形成装置
である湿式カラー電子写真複写機(以下、複写機とい
う)に適用した一実施形態について説明する。図1
(a)は本発明を適用可能な複写機の内部の概略構成を
示す正面図、図1(b)は同複写機の右側に配設されて
いるキャリア液蒸気回収装置本体部分の内部構造を示す
右側面図である。この複写機は、複数色に対応する複数
の感光体10を有し、それぞれの感光体表面に電子写真
法によって静電潜像を形成し、その静電潜像を湿式の現
像装置11によって現像し、転写紙に転写し、熱ローラ
対12を備えた定着部により定着後、排紙トレイ13を
備えた排紙部に排紙してカラーコピーを作成する。ここ
で現像装置はキャリア液としての溶剤中にトナーが分散
されてなる現像液を使用する。この溶剤としては、体積
抵抗率の高いイソパラフィン系などの有機溶媒、例えば
エクソン社製のアイソパー(商品名)などを一般的に用
いている。なお、図示の複写機は上記複数の感光体に順
次対向するように転写紙を搬送するため、搬送ベルト1
4を用いている。
【0011】この複写機のキャリア液蒸気回収装置は、
前記定着部及び排紙部を可及的密閉状態となるようにカ
バー部材20で覆って形成した収集室21で、定着動作
によって発生したキャリア液蒸気を閉じこめておき、こ
の収集室21内のキャリア液蒸気を含む空気を、その吸
引口22に連なり気流下流側ほど低くなるように傾斜
し、かつ収集室21からの高温の空気を空冷する空冷機
構としての第1ダクト部23、及び、該ダクト部の終端
部に設けられた液化部24を経て気流発生装置としての
吸引ファン25により吸引する。この液化部24で後に
詳述するように通過する空気に含まれているキャリア液
蒸気、転写紙からの水蒸気、及び、もともと空気に含ま
れている水分を液化する。この液化処理を受けて吸引フ
ァン25から吹き出した空気は、上記第1ダクト23の
外壁に沿うように空気を導く第2ダクト部26を通し、
必要に応じて設置する補助排気ファン27を介して機外
に排気する。
【0012】そして、上記液化部で液化されたキャリア
液及び水は、自重により液化部24の底壁に設けられた
流下口28を介して、下方に設置したキャリア液と水と
の分離部29の液受容器30に流入する。この分離部2
9で後に詳述するようにキャリア液と水とに分離し、そ
れぞれ貯蔵用のタンク31,32に貯蔵する。
【0013】上記液化部24は、冷却により液化処理を
行う。この冷却のため、複数のフィン33を備えたフィ
ンエバーを、液化部内における上記流下口28の上方に
設け、これとコンプレッサ34とを冷媒パイプ35で接
続している。図2はその接続関係の説明図である。
【0014】以上の液化部24では、上記第1ダクト部
23で、ある程度空冷されたキャリア液蒸気を含む空気
を、キャリア液を十分に液化できる温度まで冷媒を用い
て冷却する。これにより、フィン33や液化部の内壁面
にキャリア液などを液滴として付着させ、自重で流下口
28へ集める。
【0015】上記分離部29は、水とキャリア液との比
重差(例えばイソパラフィン系有機溶媒の比重は水に対
して0.7乃至0.8)を利用して両者の分離を行う。
この分離のため、図3に示すように、上方が開口し、か
つ側壁にオーバーフロー口30aを備えた液受容器30
と、該オーバーフロー口30aを外側から覆い、これか
らオーバーフローした液を内部で受けて上記キャリア液
貯蔵タンク31に導くオーバーフロー液ガイド部材40
と、上記オーバーフロー口30aよりも低い位置に形成
された液容器30の液排出口30bと水貯蔵タンク32
とを接続する排水パイプ41とを設けている。
【0016】上記排水パイプ41は、水貯蔵タンク側の
端部における内底壁の最上位の位置41aを、上記オー
バーフロー口30aの下端位置できまるオーバーフロー
液位Hに一致させ、該最上位位置41aと上記液受容器
排水口30bとの間のパイプ部分が、オーバーフロー液
位Hよりも低くなるようにしている。そして、水貯蔵タ
ンク32側の開口には該タンク32のセットで、該タン
クの液受入口のカラー部32aにより作動される開閉弁
42を設けている。また、このタンク32のセット状態
を検知するセンサ43を設けている。また、水貯蔵タン
ク32側端部には、上記最上位よりも開口が高くなるよ
うに水注入用の口50が形成されている。この水注入用
開口50からゴミ通過防止用のフィルタ51を先端部に
保持するホルダー52がパイプ内に挿入されている。こ
のようなゴミ通過防止用のフィルタ51は、パイプの他
の箇所、例えば、水貯蔵タンク32側の端部開口に設け
ても良い。
【0017】上記オーバーフロー口30aには孔径が2
0μm乃至200μmの範囲内にはいるメッシュ44が
填め込まれている。このメッシュ44はキャリア液は通
過させ、水は通過させない性質を有する。このようなメ
ッシュ44を、現像液のキャリア液と水との分離に利用
できることは、キャリア液と水とのメッシュ44に対す
る濡れ性の差に起因していると考えられている。このメ
ッシュの材質としては、ステンレス、ナイロン、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、テトロン、ガ
ラス、フッ素樹脂などが好敵である。
【0018】そして、本例では、液化部24の流下口2
8から液受容器30中の液面まで、スムーズに液が流下
できるように、上端を液化部24の構造体に取り付けら
れ、自由に動き得る下端部がオーバーフロー液Hよりも
下方まで到達するチェーン51が設けられている。
【0019】以上の分離部29では、装置設置時に、上
記水注入口50から排水パイプ41のオーバーフロー液
位Hよりも低く位置する中間部内に水を注入して、予め
液受容器30内まで、この水を進入させ、その水位をオ
ーバーフロー液位Hより若干低い水位に設定しておく。
この状態で、前述の液化部24の流下口28からキャリ
ア液と水との混合液を、液受容器30で受け入れる。該
容器に受け入れられた混合液は容器30内で比重により
キャリア液の液層が上になるように分離する。そして、
オーバーフロー液位H以上のキャリア液液層中のキャリ
ア液がオーバーフロー口からオーバーフローし、オーバ
ーフロー液ガイド部材40を通ってキャリア液貯蔵タン
ク31に収容される。このような液化部24からの液の
受け入れ、比重差によるキャリア液と水との分離、分離
したキャリア液のオーバーフローなどが起こっている
間、上記排水パイプ41の中間部を挟んで、液受容器3
0側と、上記排水パイプの端部の最上位位置41a側と
の間において、液位が釣り合おうとする。すなわち、液
受容器30内の液量が増加した場合には排水パイプ41
の水貯蔵タンク側の端部の液位も上昇しようとする。し
かし、この端部における最上位位置41aは水貯蔵タン
ク側へのオーバーフロー位置になり、これを超えようと
した分の水がオーバーフローして水貯蔵タンクに収容さ
れる。しかも、この最上位値41aは液受容器30にお
けるオーバーフロー液位に一致している。この結果、液
受容器30内の液位はほぼオーバーフロー液位に維持さ
れ、上記液受容器30内において比重差による分離で形
成されたキャリア液の液層のみがオーバーフロー口30
aに対向する関係が維持される。
【0020】以上、図1の複写機では、上記キャリア液
貯蔵タンク31に貯蔵されたキャリア液が、複写機本体
の現像装置11や、この現像装置11のタンクから現像
液の供給を受けるクリーニング部で再利用できる。
【0021】図4は、本発明の実施形態に係る複写機の
概略構成を示す正面図、図5はその一部の拡大図であ
る。本実施形態に係る複写機は、上述の図1に示す複写
機に改良を加え、回収液化後にキャリア液貯蔵タンク3
1に貯蔵したキャリア液を、自動的に各現像装置11に
供給するようにしたものである。図4において、この複
写機は、液化部24及び分離部29で液化され、かつ水
と分離して回収されたキャリア液を貯めるキャリア液貯
蔵タンク31の液位を、フロートセンサ80で検知し、
ある規定位置以上となったときにはタンク31内に配管
されたキャリア液再配分用のパイプ81及び該パイプ上
に設けられたポンプ82により、キャリア液貯蔵タンク
31内のキャリア液を各色の現像装置11に再供給す
る。
【0022】また、この複写機では、分離部29内にお
いて比重差で下層側に位置し、キャリア液と分離して排
水パイプ41を介して排出された水は、蒸発部83へと
送られ、そこで蒸発処理される。この蒸発部83は、蒸
発用のプレート84が交互に傾斜した形で複数枚鉛直方
向に並べられ、最上部に設けられた排水口から出てきた
水分が、プレート84上を流れる間に拡散して表面積を
増やすことによって蒸発が促進される構成となってい
る。また、最下部には蒸発能力を越えた水分が分離され
た際にこれを受ける皿85があり、さらに皿85が満水
状態になったときにこれを検知する検知手段が設けられ
ている。何らかの異常状態になった場合には、これを検
知することで新たな複写動作に入れないようなシーケン
ス制御を行うことによって液溢れを防止する。さらに蒸
発を促進するために上記プレート84にヒータを埋め込
んだ構成とすることもできる。
【0023】なお、この複写機では、液化部24で蒸気
が液化除去された空気が通る第2ダクト部26を延長し
て、収集室21に形成した気流受け入れ口70に接続
し、この収集室21、第1ダクト部23、液化部24及
び第2ダクト部26で、閉じた環状空間を形成し、この
環状空間内で空気を循環させるようにしている。また、
この例の収集室21は、前述の図1の複写機と多少構造
が異なる。つまり、この例のキャリア液蒸気収集室12
は、熱ローラ対12を備え、転写紙の進入用及び排紙用
の開口以外はほぼ密閉状態にされたカバーを有する定着
部の該排紙用の開口の上方に位置し、該排出用の開口
と、定着部を追加して複写機本体側面部に設けられた排
紙トレイ13に向けて転写紙を搬送する搬送ベルト装置
86のベルト上面に対向する開口とを有するカバー20
で構成され、上記排紙トレイ13は包囲していない。ま
た、この複写機は、積載状態で収容している転写紙を感
光体10側に送り出す給紙ユニット87が、上記排紙ト
レイ13の下方に設けられ、この給紙ユニット87と排
紙トレイ13との間に両面複写用の反転部88が設けら
れている。
【0024】以上、本実施形態に係る図4の複写機によ
れば、キャリア液貯蔵タンク31に貯蔵された回収キャ
リア液を、現像剤として各色現像装置11へ自動的に再
配分することにより、回収キャリア液の再利用にかかわ
る作業を無くすと共に、現像装置11での現像剤の補給
の周期を長くすることができる。よって、装置のメンテ
ナンス性を向上させる事ができる。
【0025】ところで、一般に湿式複写機の現像装置1
1では、現像剤の消費に応じて補給タンクよりキャリア
液が現像剤として補給されている。例えば前述の図4の
複写機の部分拡大図である図5に示すように、この現像
装置11は、感光体10の最下部に延びた液回収皿を備
え、キャリア液とトナーとからなる現像液を収容した現
像タンク90に供給するキャリア液を収容した補給タン
ク91が付設されている。このような現像装置11を各
色用に複数備えたカラーの複写機においては、画像によ
って各色の現像装置11での現像剤の消費量が異なるた
め、現像装置11へのキャリア液の補給のタイミング
は、各色で異なっている。よって、各色現像装置11の
現像剤補給タンクに現像剤の残量を検知する検知手段と
しての残量センサ92を設け、残量が少なくなっている
現像装置11を選択して、回収されたキャリア液を供給
するように構成することが望ましい。このような選択供
給のためには、例えば図4のポンプ82とキャリア液再
配分用のパイプ81とを各現像装置11毎に設けて、各
現像装置11についてのポンプ82作動を選択的に行
う。また、先端部が各現像装置11に向けて枝別れして
延びるパイプ81の共通基端部に上記ポンプ82を設け
るとともに、分岐部に各分岐先端部のいずれか1つのみ
を選択的に連通させ、他をポンプ82側から遮断する電
磁弁を設け、この電磁弁の制御により選択供給を行うよ
うににしてもよい。このような現像装置11への選択供
給を行うことにより、キャリア液補給のタイミングを均
等化する事ができ、メンテナンス性を向上できる。以上
の動作制御は上記残量センサ92などからの信号が取り
込めるように構成した図示しない制御部で行う。
【0026】なお、図5において、上記現像装置11に
は、感光体10と微小間隔を保つように、現像ローラ9
3が配設されている。この現像ローラ93は、感光体1
0と逆方向に感光体10よりも速い周速で回転駆動され
る。現像ローラ93に当接しているスクレーパ94と該
ローラ93との間に、現像タンク90からの液を供給す
る供給ノズル95が配設されている。このノズル95か
らの現像液が現像ローラ93とスクレーパ94との協働
により感光体10の表面に運ばれ、帯電装置103及び
図示しない光書き込み装置によって形成された感光体1
0上の潜像を現像する。感光体10と現像ローラ93と
の間を通過した余分の現像液、及び現像に用いられた後
の現像液は現像タンク90の液受け部96に回収され
る。また、感光体10の表面に残留している現像液が、
感光体10と同方向に回転駆動される感光体10と微小
間隔で配置されるスクイズローラ97により掻き落され
る。このスクイズローラ97との対向部を追加した感光
体10上のトナー像を構成するトナーは、トナー像に対
して非接触になるように微小間隔をおいて配置され、か
つトナーと同極性の電圧が印加された電界ローラ98の
対向部を通過するときに、トナー凝集力が増大する。そ
して、転写バイアスローラ99による電界で、トナー像
が電気泳動により転写紙に転写される。この転写後の感
光体10表面は、これに圧接するように設けられたクリ
ーニングローラ100、及びクリーニングブレード10
1でクリーニングされ、除電装置102で除電される。
【0027】また、一般にカラーの複写機においては、
黒、マゼンタ、シアン、イエローの各色の現像装置11
を備えている。通常、文字画像は黒が中心であるため、
この中では黒の消費量が多くなっている。そこで、最も
現像剤の消費量の多い色(黒)の現像装置11にのみ回
収されたキャリア液を再補給することによっても、各色
の現像装置11での消費量を検知する複写機とほぼ同等
の効果を得ることが出来る。このように再補給する現像
装置11を限定することによって配管およびポンプを減
らすことができ、装置を小型化することができるととも
に液漏れ等の発生する確率を減少させることができるた
め装置の信頼性を向上させることが出来る。
【0028】また、この発明の応用例として、キャリア
液貯蔵タンク31から現像装置11への配管をマニュア
ルで変更できるような構成としておき、実際に使用する
操作者が印写物に応じて最も消費量の多い色を選択、設
定する構成も可能である。
【0029】このように、単色の現像装置11に限定し
て回収キャリア液を戻す場合、回収量が消費量を越える
可能性がある。このような不具合を防止するためには、
現像装置11での現像タンク90内の液面を検知し、こ
れが規定量を越えた場合に回収キャリア液の補給を停止
する機構を設ける。これにより、現像剤の供給過剰によ
る液溢れを防止する事ができる。 (以下、余白)
【0030】
【発明の効果】請求項1乃至4の湿式画像形成装置にお
けるキャリア液蒸気回収装置によれば、回収して液化し
た液体をキャリア液と水とに分離するので、水が含まれ
ていないキャリア液のみを抽出できる。よって、回収し
たキャリア液を良好に再利用することができる。また、
液化手段で液化し分離手段で水を分離したキャリア液
を、液路形成部材と、該液路を介して液を送るための圧
力発生手段とで、上記現像装置に供給することができる
ので、キャリア液の回収再利用を自動的に行うことがで
きる。よって、回収したキャリア液を専用の貯蔵タンク
に貯蔵し、装置の保守点検時に適宜このタンクから現像
装置にキャリア液を移すというような作業の手間を省略
できる。よって、キャリア液再利用のための保守負担を
軽減できる。
【0031】特に、請求項2の湿式画像形成装置によれ
ば、現像液を収容する現像液タンクに補充するキャリア
液を収容した補充キャリア液収容器内のキャリア液残量
を、検知手段で検知し、この残量が所定以下あるいは残
量なしであることを検知した場合に、上記液路形成部材
を介しての現像装置側への液供給動作を自動的に行わせ
る。よって、回収キャリア液の現像装置側への供給を適
切な時期で自動的に開始させることができる。特に、上
記現像装置を複数備えた湿式画像形成装置の場合には、
各現像装置毎に上記残量の検知を行うようにすることに
より、必要な現像装置についてタイムリーに回収キャリ
ア液を供給することができる。
【0032】また、請求項3の湿式画像形成装置によれ
ば、上記現像装置を複数備えた請求項1の湿式画像形成
装置において、複数の現像装置のうち、キャリア液の消
費が最も多い現像装置に対し、上記液路形成部材を介し
ての液供給を行うように構成したので、該液路形成部材
やポンプなどの個数・負担を少なくでき、装置の小型化
を図ることができる。更に、配管の複雑化による液漏れ
等の発生を回避して装置の信頼性を保つことができる。
【0033】また、請求項4の湿式画像形成装置によれ
ば、上記キャリア液の消費が最も多く、回収キャリア液
の供給を受ける現像装置について、現像液を収容する現
像液タンク内の現像液残量を、検知手段で検知し、この
残量が所定量を超えるような場合には、上記液路形成部
材を介しての現像装置側への液供給動作を停止させる。
これにより、回収キャリア液の供給過剰による液漏れを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は発明を適用可能な複写機の内部の概略
を示す正面図。(b)は同複写機のキャリア液回収装置
本体内部の概略を示す右側面図。
【図2】キャリア液回収装置の冷却フィンの説明図。
【図3】同キャリア液回収装置の主要部の拡大説明図。
【図4】本発明の実施形態に係る複写機内部の概略を示
す正面図。
【図5】同複写機の部分拡大図正面図。
【符号の説明】
10 感光体 11 現像装置 12 定着ローラ 20 カバー 21 収集室 22 排出口 23 第1ダクト部 24 液化部 25 吸引ファン 26 第2ダクト部 28 流下口 29 分離部 30 液受容器 30a オーバーフロー口 30b 排出口 31 キャリア液貯蔵タンク 32 水貯蔵タンク 33 冷却フィン 34 コンプレッサ 35 冷媒パイプ 40 オーバーフロー液受け部材 41 排水パイプ 44 メッシュ 50 水注入口 51 ごみ取りメッシュ 80 フロートセンサ 81 キャリア液再配分用のパイプ 82 ポンプ 91 補給タンク 92 残量センサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリア液とトナーとからなる現像液を用
    いる現像装置と、キャリア液蒸気回収装置とを有する湿
    式画像形成装置において、 該キャリア液回収装置を、回収したキャリア液蒸気を液
    化する液化手段と、該液化手段により生成された液体を
    キャリア液と水とに分離する分離手段とを用いて構成
    、 該分離手段による分離後のキャリア液を上記現像装置に
    供給するための液路形成部材と、該液路を介して液を送
    るための圧力発生手段とを設け、かつ、 該分離手段におけるキャリア液と水との混合液の収容部
    に分離後のキャリア液の出口を形成し、該出口にキャリ
    ア液を通過させ、かつ水を通過させない部材を設け たこ
    とを特徴とする湿式画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の湿式画像形成装置において、上
    記現像装置を、現像液を収容する現像液タンクと、該現
    像液タンクに補充するキャリア液を収容した補充キャリ
    ア液収容器とを用いて構成するとともに、該補充キャリ
    ア液容器内のキャリア液残量を検知する検知手段と、該
    検知手段の検知結果に基づいて上記液路形成部材を介し
    ての現像装置側への液供給動作を制御する制御手段とを
    設けたことを特徴とする湿式画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記現像装置を複数備えた請求項1の湿式
    画像形成装置において、複数の現像装置のうち、キャリ
    ア液の消費が最も多い現像装置に対し、上記液路形成部
    材を介しての液供給を行うように構成したことを特徴と
    する湿式画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3の湿式画像形成装置において、上
    記キャリア液の消費が最も多い現像装置を、現像液を収
    容する現像液タンクと、該現像液タンクに補充するキャ
    リア液を収容した補充キャリア液収容器とを用いて構成
    するとともに、該現像液タンク内の現像液残量を検知す
    る検知手段と、該検知手段の検知結果に基づいて上記液
    路形成部材を介しての現像装置側への液供給動作を制御
    する制御手段とを設けたことを特徴とする湿式画像形成
    装置。
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