JP4896350B2 - Casr調節活性を有する新規ジアミン - Google Patents
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Description
本発明は、細胞外カルシウム((Ca2+)e)および細胞外マグネシウム((Mg2+)e)イオンレセプター、即ち、カルシウム感受性レセプター(Calcium Sensing Receptor(CaSR))調節活性を有する化合物に関する。特に、本発明は、新規クラスのアミン含有化合物、それらの製造、それらを含む医薬組成物、およびCaSR活性の調節に関する生理学的な疾患または障害の治療を特に意図したCaSRの活性のモジュレータとしてのそれらの使用および医薬としてのそれらの使用に関する。
【0002】
CaSR調節活性は、細胞外カルシウムイオン(Ca2+)eの濃度および細胞外マグネシウムイオン(Mg2+)eの濃度の変動によって観察される生物学的応答を生じるか、誘導するか、または拮抗する能力に対応する。この活性は、カルシウム擬似(calcimimetique)型またはカルシリティック(calcilytique)型の活性であってもよい。
【0003】
(Ca2+)eおよび(Mg2+)eイオンは、身体中で重要な役割を果たしている。なぜなら、それらは、生体の生命機能が依存するカルシウムホメオスタシスを調節するからである。従って、高カルシウム血症(すなわち、(Ca2+)eイオンが平均の閾値を超えている状態)は、心臓、腎臓または腸の機能などの多くの機能に対して大いに影響する。それらは、中枢神経系に深く影響を与える(Chattopadhyayら、Endocr. Review, 1998, vol. 17, p. 289-307)。
【0004】
CaSRは、(Ca2+)eおよび(Mg2+)eイオンに感受性であるタンパク質であり、上皮小体、腎臓、腸、肺、骨細胞、脳、脊髄、感受性ニューロン、下垂体、胃、ケラチノサイトに存在している(Brownら、Nature, 1993, vol. 366, p. 575-580; Ruatら、Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 1995, vol. 92, p. 3161-3165; Brownら、Ann. Rev. Med., 1998, vol. 49, p. 15-29)。これらのタンパク質は、様々な動物種から単離された単一遺伝子によってコードされる。それらは、7回膜貫通ドメインを有するGタンパク質共役型レセプターファミリーに属し、そして代謝調節型グルミン酸レセプター、GABABレセプター、仮想的なフェロモンおよび味覚レセプターと構造の相同性を示す。ヒトにおいて遺伝子を活性化するかまたは阻害する変異は、低カルシウム血症または高カルシウム血症を誘起する極めて深刻な遺伝子疾患の原因である(Pollackら、Cell, 1993, vol. 75, p. 1297-1303; Pollackら、Nature Genetics, 1994, vol. 8, p. 303-307; Brownら、Ann. Rev. Med., 1998, vol. 49, p. 15-29)。組織中でのこれらのタンパク質の発現に関連する機能は、未だ全てが理解されておらず、特に、上皮小体および甲状腺、腎臓、腸、脊髄、脳および骨細胞に存在するCaSRに関する非常に高度な研究活動の課題である。
【0005】
上皮小体において、CaSRは、カルシウムホメオスタシスの主要なレギュレーターである上皮小体ホルモン(PTH)の分泌を調節する:血清中の(Ca2+)eイオンの増加は、甲状腺の細胞上に存在するCaSRを活性化し、かつPTHホルモンの分泌を減少させる。
【0006】
ラットCaSRをコードする相補DNAが、ラット線条cDNAライブラリから単離されている(Ruatら、Proc. Natl. Acad. Sci., 1995, vol. 92, p. 3161-3165)。このレセプターは、他の組織中で発現されたものと、そのアミノ酸配列に関して一致する。ラットCaSRを発現するトランスフェクトされたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞(CHO(CaSR))が特徴付けられており、このレセプターの活性化によって誘導される化学シグナル(2次メッセンジャー)が分析されている。それゆえ、レセプターの活性化に応答して、トリチウム化されたイノシトールホスフェート [3H]IPの蓄積の測定を可能とする生化学試験が開発されている(Ruatら、J. Biol. Chem., 1996, vol. 271, p. 5972-5975; Ferryら、Biochem. Biophys. Res. Commun., 1997, vol. 238, p. 866-873)。
【0007】
ミリモル濃度範囲のCa2+、Mg2+、またBa2+イオンもCaSRを刺激することが示されている。アルツハイマー病などの神経変性疾患に関与するβ−アミロイドペプチドによって、CaSRの活性化は脳内で誘発され得る(Yeら、J.Neurosci. Res., 1997, vol. 47, p. 547-554)。
【0008】
CaSR活性の破壊は、骨粗鬆症、パジェット病、慢性関節リウマチ、体液の高カルシウム血症に関連した腫瘍、変形性関節症、骨肉腫、骨折、原発性上皮小体亢進および続発性上皮小体亢進、骨粗鬆症、心臓血管、胃腸、内分泌もしくは神経変性の疾患または(Ca2+)eイオンが異常に多い特定の癌などの生物学的障害に関連している。
【0009】
続発性上皮小体亢進は、慢性腎不全の間に観察され、上皮小体の過形成および循環PTHの増加によって特徴付けられる。腎不全もまた、骨量の回復が上下する骨の障害(線維性骨炎、骨軟化症)によって特徴付けられる腎性骨形成異常を伴う。
【0010】
骨粗鬆症は、年齢および性別にとりわけ依存する多因子性疾患である。閉経期の女性が非常に多く罹患する一方で、骨粗鬆症は老年男性においてますます問題となることが見出されており、現在、真に満足のいく治療は存在しない。特に、寿命が延びている我々ヨーロッパ社会において、近い将来、その社会的費用はさらに増加し得るだろう。骨粗鬆症は、現在、新たな骨成長を刺激することなく骨吸収を防止するエストロゲン、カルシトニンまたはビホスホネートによって治療される。より最近のデータは、PTHまたはその誘導体の断続的な増加が骨粗鬆症の治療に有効であり、骨形成を刺激することによって骨の再造形が可能となることを例証している(Whitfieldら、R. G. Landes Co., Austin, USA, 1998)。骨粗鬆症治療のためのこの新たな治療経路は非常に有利であるようだが、主な問題は、PTHホルモンの使用(例えば、注射による経路)に関連し、さらに、最近、ヒトでの臨床試験の間に観察されている腫瘍の出現にも関連する。内因性PTHの断続的な分泌は、カルシウムレセプターをアンタゴニスト分子の助けによって遮断することによって得られ得る。これは骨粗鬆症の治療に有益である。PTHの分泌はCaSRアゴニストによって遮断され得る。この遮断に続いてPTHの急速な増加が生じ得る(リバウンド効果)。これはまた、骨粗鬆症の治療に有益である。
【0011】
カルシウムホメオスタシスの重要な役割を考慮して、多数のCaSRモジュレータが既に使用されている。
【0012】
従って、会社NPS Pharmaceuticalは、CaSRアゴニストとしての2つの主要なタイプの有機化合物のファミリー、即ち、NPS 019(3)などのポリアミン類、およびアリールアルキルアミン類(現在、その最も良く知られている代表的な小型の分子がNPS R−568(2)である)を開発した。化合物NPS R−568は、上皮小体のCaSRの強力なアクチベーターであるフェンジリン(1)の構造から開発された。
【0013】
【化21】
【0014】
化合物NPS−R−568は、ラットにおいて線維性骨炎を減少または排除(Wadaら、Kidney International, 1998, vol. 53, p. 448-453)し、そして慢性腎不全に罹患した患者(男性)においてPTH濃度を減少させる(Antansenら、Kidney International, 1998, vol. 53, p. 223-227)。原発性上皮小体亢進に罹患した閉経期の女性において、PTHおよび無血清Ca2+イオンの濃度を減少させるために、この化合物は経口的に首尾よく使用された(Silverbergら、New Engl. J. Med., 1997, vol. 337, p. 1506-1510)。別の研究では、化合物 NPS−R−568によって、慢性腎不全を再現するラットモデルにおいて、上皮小体で観測された細胞増殖を20〜50%の間で減少させることが可能となった(Wadaら、J. Clin. Invest., 1997, vol. 100, p. 2977-2983)。これらの研究は、上皮小体上に存在するカルシウムレセプターに対して活性であるカルシウム擬似様化合物が、原発性および続発性上皮小体亢進の特定の状態を治療する有益な治療手段として考慮され得ることを例証する。
【0015】
臨床試験(フェーズI〜II)の間に、会社 NPS Pharmaceuticalは、化合物 NPS−R−568の低バイオアベイラビリティー、ならびにヒトにおいてCaSRをコードする遺伝子の多形から生じ得る個体に応じて変動する臨床効果を観察した(Nemethら、Trends Endoc. Metab, 1999, vol. 10, p. 66-71)。さらに、ラットにおける実験的な試験の間に、化合物 NPS R−467(塩素が水素で置換されているNPS R−568(2)のアナログ)(Nemethら、PNAS(USA), 1998, vol. 95, p. 4040-4045)、 NPS R−568と同様の構造を有する化合物が、甲状腺のレセプターと比較して、上皮小体のレセプターに対してより選択的であることを実証した。この選択性は組織への結合の差異により説明でき、これは、組織に特異的なカルシウム擬似様分子が合成され得ることおよびかなりの臨床的重要性を有し得ることを示唆する。
【0016】
並行して、本発明者らは、最近、下記一般構造(4)を有するアリールアルキル−1,2−ジアミンの製造およびそのカルシウム疑似様活性、ならびにその中でも化合物PHD321(5)が最も活性な生成物の1つを構成することを報告した。
【0017】
【化22】
【0018】
本発明者らは、また、最近、以下の一般式(6):
【0019】
【化23】
【0020】
[式中、
Xは、基−NR4、−CH=N−または−CH(R5)−N(R4)−を表し、
Yは、酸素もしくは硫黄原子または基−CR5、−CH(R5)、−C(R5)=C(R6)−、−CH(R5)−CH(R6)−またはNRを表し[但し、Xが基−CH=N−または−CH(R5)−N(R4)−を表す場合、Yは、酸素もしくは硫黄原子または基NR、−C(R5)または−CH(R5)を表す]、
Rは、水素原子、アルキル、アリールまたはアラルキル基を表し、
R1、R5およびR6は、同一または異なっていてもよく、各々、水素もしくはハロゲン原子またはアルキルもしくはアルコキシ基を表し、
R2は、水素原子またはアルキル基を表し、
R3は、アリール基を表し、および
R4は、水素原子、アルキル、アリール、アラルキル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミドまたはアラルキルスルホンアミド基を表す]
の化合物の合成を報告した。
【0021】
CaSRアンタゴニストに関し、会社SMITHKLINE BEECHAMおよびNPS Pharmaceuticalは、最近の特許において、一般構造7を有する化合物の製造(WO 9737967;WO 9845255;WO 9951241;WO 9951569)およびピリジニウム型の化合物の製造(WO 9844925)を報告している。これらの中でカルシリティック剤として最も活性なものは、10-7M未満のIC50を有する。このような生成物は、骨粗鬆症治療に新規の治療の窓を開く。しかし、β−アドレナリン剤の構造と類似しているそれらのアリールプロパノールアミン構造は、このレベルで望ましくない残存活性を誘導する。
【0022】
【化24】
【0023】
臨床医学においてCaSR調節分子が全く存在しないことおよび第1世代のカルシウム受容体作動薬のフェーズI〜IIに遭遇する問題は、CaSR活性を調節する新規分子を見出す必要性を強調する。
【0024】
従って、本発明者らは、自身に、CaSR活性を調節し、上記欠点を有していない化合物の製造を目的とした。
【0025】
それ故、本発明は、ラセミ混合物またはその光学的に純粋な異性体の形態での以下の一般式(I):
【0026】
【化25】
【0027】
[式中、
Aは、以下の一般式:
【0028】
【化26】
【0029】
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11およびR12は、同一または異なって、互いに独立して、水素またはハロゲン原子あるいはアルキル、シクロアルキル、CN、NO2、ヒドロキシル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ、ジアリールアミノ、ジアリールアルキルアミノ、トリハロアルキルまたはトリハロアルコキシ基を表す。但し、基A1において、基R1、R2、R3、R4またはR5の少なくとも1つは水素原子を表し、このとき、他の4つの基は水素原子を表さない。)
の基A1または基A2を表し、
Bは、以下の一般式:
【0030】
【化27】
【0031】
(式中、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23およびR24は、同一または異なって、互いに独立して、水素またはハロゲン原子あるいはアルキル、シクロアルキル、CN、NO2、ヒドロキシル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ、ジアリールアミノ、ジアリールアルキルアミノ、トリハロアルキルまたはトリハロアルコキシ基を表す。但し、基B1において、基R13、R14、R15、R16またはR17の少なくとも1つは水素原子を表し、このとき、他の4つの基は水素原子を表さない。)
の基B1またはB2を表し、
Xは、SO2、CH2、C=OまたはCOO基を表し、
【0032】
【化28】
【0033】
は、式CH(R25)−CH(R26)またはCH(R27)=CH(R28)(式中、基R25、R26、R27およびR28は、同一または異なって、互いに独立して、水素またはハロゲン原子あるいはアルキル、シクロアルキル、CN、NO2、ヒドロキシル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ、ジアリールアミノ、ジアリールアルキルアミノ、トリハロアルキルまたはトリハロアルコキシ基を表す)
の基を表す]
のジアミンおよびその医薬として許容できる酸との塩に関する。
【0034】
有利には、Aは基A1を表し、Bは基B2を表し、
【0035】
【化29】
【0036】
は、基CH(R25)−CH(R26)(式中、R25およびR26は、各々、水素原子を表す)を表す。
【0037】
更により有利には、XはSO2基を表す。
【0038】
本発明のジアミンの特定の例は、式(Ia)〜(Id):
【0039】
【化30】
【0040】
のジアミンからなる群から選択されるジアミンおよびその医薬として許容できる酸との塩である。
【0041】
用語「医薬として許容できる酸」は、本発明の目的のために、有機酸および無機酸を含む任意の非毒性酸を意味するものと理解される。このような酸としては、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸およびパラ−トルエンスルホン酸が挙げられる。塩酸が特に好適である。
【0042】
用語「アルキル基」は、本発明の目的のために、任意の置換または非置換の直鎖または分枝のC1−C6アルキル基、特にメチル基を意味するものと理解される。
【0043】
用語「シクロアルキル基」は、本発明の目的のために、任意の置換または非置換の直鎖または分枝のC3−C6シクロアルキル基を意味するものと理解される。
【0044】
用語「アルコキシ基」は、本発明の目的のために、直鎖または分枝の置換または非置換の1〜6個の炭素原子の任意のアルコキシ基、特に、−OMe基を意味するものと理解される。
【0045】
用語「アリール基」は、本発明の目的のために、5〜8個の炭素原子を有する1つ以上の芳香環(結合または縮合されてもよく、該環は置換されていてもよい)を意味するものと理解される。特に、アリール基はフェニルまたはナフチル基であってもよい。
【0046】
用語「アラルキル基」は、本発明の目的のために、上記定義のアルキル基を介して結合された上記定義の任意のアリール基を意味するものと理解される。特に、アラルキル基はベンジルまたはナフチルメチル基である。
【0047】
用語「アリールオキシ基」は、本発明の目的のために、酸素原子に結合された上記定義の任意のアリール基を意味するものと理解される。
【0048】
用語「アルキルアミノ」は、本発明の目的のために、上記定義の単一のアルキル基で置換されている任意のアミン基を意味するものと理解される。
【0049】
用語「ジアルキルアミノ」は、本発明の目的のために、上記定義の同一または異なる2つのアルキル基で置換されている任意のアミン基を意味するものと理解される。
【0050】
用語「シクロアルキルアミノ」は、本発明の目的のために、2つの置換基が互いに結合されてC2−C6環状脂肪族鎖を形成する任意のアミン基を意味するものと理解される。
【0051】
用語「アリールアミノ」は、本発明の目的のために、上記定義の単一のアリール基で置換されている任意のアミン基を意味するものと理解される。
【0052】
用語「アリールアルキルアミノ」は、本発明の目的のために、上記定義の単一のアリールアルキル基で置換されている任意のアミン基を意味するものと理解される。
【0053】
用語「ジアリールアミノ」は、本発明の目的のために、上記定義の同一または異なる2つのアリール基で置換されている任意のアミン基を意味するものと理解される。
【0054】
用語「ジアリールアルキルアミノ」は、本発明の目的のために、上記定義の同一または異なる2つのアラルキル基で置換されている任意のアミン基を意味するものと理解される。
【0055】
用語「トリハロアルキル」は、本発明の目的のために、3個のハロゲン原子で置換されている上記定義の任意のアルキル基を意味するものと理解される。
【0056】
用語「トリハロアルコキシ」は、本発明の目的のために、3個のハロゲン原子で置換されている上記定義の任意のアルコキシ基を意味するものと理解される。
【0057】
ハロゲン原子の好適な例は、ClおよびFである。
【0058】
本発明の化合物は全て不斉炭素を有し、それ故、光学異性体の形態で存在し得る。本発明は、純粋または混合物としてこれらの異性体を含む。
【0059】
本発明は、また、これらの化合物の製造方法に関する。
【0060】
分子の製造は、一般式Iの
【0061】
【化31】
【0062】
に依存して、4または5段階で簡単に実施され得る。全ての場合において、最初の2段階は、以下の通りである:
a)有利には、CuI または IIの存在下で、一般式VI:
【0063】
【化32】
【0064】
[式中、
【0065】
【化33】
【0066】
は、基CH2−CH2または基CH(R27)=CH(R28)(式中、R27およびR28は式Iで定義される通りである)を表す]
のオレフィンと、
式VII:
【0067】
【化34】
【0068】
の化合物との間の反応によって、一般式IV:
【0069】
【化35】
【0070】
[式中、
【0071】
【化36】
【0072】
は、基CH2−CH2または基CH(R27)=CH(R28)(式中、R27およびR28は式Iで定義される通りである)を表す]
のアジリジンを得ること、
b)以下の一般式V:
【0073】
【化37】
【0074】
[式中、Bは式Iで定義される通りである]
の化合物による一般式IVのアジリジンの求核開環によって一般式III
【0075】
【化38】
【0076】
[式中、
【0077】
【化39】
【0078】
は、基CH2−CH2または基CH(R27)=CH(R28)を表し、
B、R27およびR28は式Iで定義される通りである]
のジアミンを得ること。
【0079】
これらの2つの段階は、当業者に周知の方法で実施される。以下の段階は、所望の基Xの種類に依存する。
【0080】
それぞれ、XがCH2、C=OまたはCOO基を表し、
【0081】
【化40】
【0082】
が、基CH2−CH2または基CH(R27)=CH(R28)を表す一般式Iのジアミンを得るために、方法a)b)は、さらに、以下の段階を含む:
c1)導入するのが望ましい基Xに応じた、アリールメチル、アロイルまたはアリールオキシカルボニル基(該基は、それぞれ、必要に応じて置換されている)の、式IIIの化合物への選択的導入、および
d1)得られた化合物の脱保護。
段階c1)およびd1)は当業者周知の方法により実施される。
【0083】
それぞれ、XがSO2基を表し、
【0084】
【化41】
【0085】
が基CH2−CH2または基CH(R27)=CH(R28)を表す一般式Iのジアミンを得るために、方法a)b)は、さらに、以下の段階を含む:
c2)式IIIの化合物が脱保護反応を受ける;および
d2)必要に応じて置換されているアリールスルホニル基が、このように得られた化合物のNH2官能基に導入される。
【0086】
段階c2)およびd2)は当業者周知の方法により実施される。
【0087】
【化42】
【0088】
が基CH(R25)−CH(R26)(式中、基R25およびR26の少なくとも1つが水素原子を表さない)を表す一般式Iのジアミンを得るために、当該方法は、さらに、段階d1)後、または段階d2)後のいずれかで、所望の基Xに応じた、水素原子を表さない基R25およびR26の、以下の一般式II:
【0089】
【化43】
【0090】
[式中、A、BおよびXは式Iで定義される通りである]
の分子への選択的導入にある最終段階を含む。
【0091】
基R25および/または基R26の導入は、所望の基の種類に応じて、特に、エポキシ化、アジリジン化、ジヒドロキシル化、アミノヒドロキシル化またはHeck反応による当業者周知の方法によって実施され得る。
【0092】
一般式VIのオレフィンおよび一般式Vの化合物は容易に市販で入手できる。式VIIの化合物は、Evansら、Journal of the American Society, 1994, vol.116, p. 2742に記載の方法に従って容易に製造され得る。
【0093】
上記式Iの化合物の製造方法の単純さおよびその非常に良好な収率は、非常に種々な置換基R1〜R28を導入することを可能とする。
【0094】
本発明は、また、活性成分として、本発明の少なくとも1つのジアミンおよび適切な賦形剤を含む医薬組成物に関する。このような組成物は、また、他の活性成分を含んでいてもよい。これらの組成物は、ヒトを含む哺乳動物への投与用に処方され得る。投薬量は、問題の治療および状態に応じて変動する。これらの組成物は、消化経路または非経口経路により投与されるように製造される。
【0095】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、経皮、局所または直腸投与用の本発明の医薬組成物において、活性成分は、動物またはヒトに対し、通常の医薬担体と混合した単位投与形態で投与され得る。適切な単位投与形態としては、錠剤、ゼラチンカプセル剤、散剤、顆粒剤および経口液剤もしくは懸濁剤などの経口経路による投与形態、舌下および頬内投与のための形態、皮下、筋肉内、静脈内、鼻内または眼内投与のための形態ならびに直腸投与のための形態が挙げられる。
【0096】
固体組成物が錠剤の形態で製造される場合、主要活性成分は、例えば、ゼラチン、スターチ、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、タルク、アラビアゴムなどの医薬ビヒクルと混合される。錠剤をショ糖または他の適切な物質で被覆することが可能であり、また、錠剤が延長または遅延活性を有し、持続して所定量の活性成分を放出するように錠剤を処理することが可能である。
【0097】
ゼラチンカプセル剤での製剤は、活性成分を希釈剤と混合し、得られた混合物を軟質または硬質ゼラチンカプセルに注入することによって得られる。
【0098】
シロップ剤またはエリキシル剤の形態での製剤は、甘味剤、防腐剤ならびに味増強剤および適切な着色剤と共に活性成分を含み得る。
【0099】
水分散性散剤または顆粒剤は、分散剤もしくは湿潤剤または懸濁剤ならびに矯味矯臭剤または甘味剤と混合された活性成分を含み得る。
【0100】
直腸投与の場合、直腸温度で融解する結合剤、例えば、ココアバターまたはポリエチレングリコールと共に製造される座薬が使用される。
【0101】
非経口、鼻内または眼内投与の場合、薬学的に許容できる分散剤および/または湿潤剤を含む、水性懸濁液、等張生理食塩水溶液または滅菌注射溶液が使用される。
【0102】
活性成分は、また、必要に応じて1つ以上の担体添加剤と共に、マイクロカプセルの形態で処方され得る。
【0103】
本発明は、また、CaSR活性のモジュレータとして、これらのジアミンおよびそれらを含む医薬組成物の使用に関する。
【0104】
有利には、XがSO2、C=OまたはCOO基を表す本発明のジアミンは、CaSRアンタゴニストとして使用でき、基XがCH2基を表すジアミンは、CaSRアゴニストとして使用できる。
【0105】
CaSRは、特に、上皮小体、甲状腺、骨細胞、感受性ニューロン、胃、肺、腎臓、下垂体、脳、視床下部、嗅覚表面または海馬で見い出すことができる。
【0106】
本発明のジアミンおよびそれらを含む医薬組成物は、特に、CaSR活性の異常に関連した生理学的な疾患または障害の治療用の医薬として使用され得る。
【0107】
更により詳細には、XがSO2、C=OまたはCOO基を表すジアミンの場合、これらの生理学的な疾患または障害は、オリゴデンドロサイトにおけるCaSRの発現に関連した脱髄疾患、骨粗鬆症、パジェット病、慢性関節リウマチ、体液の高カルシウム血症に関連した腫瘍、変形性関節症、骨肉腫、骨折、心臓血管、胃腸、内分泌もしくは神経変性の疾患または(Ca2+)eイオンが異常に多い癌を含む種類のものであり、XがCH2基を表すジアミンの場合、これらの生理学的な疾患または障害は、高カルシウム血症に関連した疾患、原発性上皮小体亢進もしくは続発性上皮小体亢進、骨粗鬆症、心臓血管、胃腸、内分泌もしくは神経変性の疾患または(Ca2+)eイオンが異常に多い特定の癌を含む種類のものである。続発性上皮小体亢進は、慢性腎不全の間に特によく観察される。
【0108】
本発明は、また、一般式IV:
【0109】
【化44】
【0110】
[式中、
【0111】
【化45】
【0112】
は、基CHR27=CHR28(式中、R27およびR28は式Iで定義される通りである)を表す]
のアジリジンに関する。
【0113】
本発明の化合物の合成の以下の実施例は、本発明を限定することなく提示され、本発明を例示する。
【0114】
N−p−(メトキシベンゼンスルホニル)−7−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタンの合成
活性化されたモレキュラーシーブの存在下、CaCH2で蒸留したアセトニトリル4ml中の銅・トリフルオロメタンスルホネート(56mg;0.01mmol)の溶液にアルゴン下0℃で連続的にシクロヘキセン(0.51ml;5mmol)および、3時間の期間にわたって分割して、[N−(p−メトキシフェニルスルホニル)イミノ]フェニルヨージナン(PhI=NSO2Ph−p−MeO)(0.390g;1mmol)を加える。緑色の不均一混合液を0℃で6時間撹拌し、その後、シリカで濾過(溶離液:酢酸エチル)し、モレキュラーシーブおよび銅塩を除去する。溶媒留去後、黄色油状残渣をシリカのクロマトグラフィーで精製(溶離液:ヘプタン/酢酸エチル:4/1)し、不純な白色固体0.120g(0.45mmol;45%)を得る。
質量分析(Es)=m/z=267[M+H]+
【0115】
N1−(4−メトキシベンゼンスルホニル)−N2−[1−(1−ナフチル)エチル]シクロヘキサン−1,2−ジアミン:PHD 263の合成
テトラヒドロフラン(THF)1ml中、前もって調製したアジリジン(80mg;0.30mmol)の溶液に連続してトリエチルアミン(0.009ml;0.06mmol)および1−(1−ナフチル)エチルアミン(0.145ml;0.90mmol)を加える。60℃で3日間撹拌後、媒質を濃縮し、その後、シリカカラムで精製する(溶離液:ヘプタン/酢酸エチル:1/1)。アジリジン開環化合物125mg(0.285mmol;95%)を無色泡状物の形態で単離する。次いで、ジアミンをメタノール中のHCl溶液による処理によってその塩酸塩に変換する。
質量分析(ES):m/z:439[M+H]+
融点:135−140℃(分解)
【0116】
表1の他の化合物は、PHD 263と同様に調製する。
【0117】
表1:本発明の種々の化合物の構造
【0118】
【表1】
【0119】
【表2】
【0120】
【表3】
【0121】
細胞外カルシウム(Ca 2+ ) e イオンに感受性のレセプターを発現するトランスフェクトされた細胞に対する活性
1.手順
本発明の化合物のカルシリティック活性またはカルシウム擬似様活性を、CHO(CaS)細胞中、各々10μMの化合物の存在下、9mM細胞外カルシウムイオンによって誘導されるトリチウム化イノシトールホスフェートの蓄積の阻害を測定することによって評価した。使用されるトリチウム化イノシトールホスフェート[3H]IPの蓄積を測定する技術は、Ruatら、J. Biol. Chem., 1996, vol. 271, p. 5972-5975に記載されている技術である。化合物をインキュベートする方法のみを改変する。2mMに等しい(Ca2+)eの基底濃度の存在下、本発明の化合物の15分のプレインキュベーション後、化合物を4または9mMの(Ca2+)e濃度の存在下、30分間インキュベートする。結果(各々3連で行われる2〜4回の独立した実験の平均)を表2にまとめる。
【0122】
2.結果
化合物の活性は、4mMまたは9mMの濃度の(Ca2+)e単独の存在下で測定される対照活性のパーセンテージとして表される。
化合物PHD 350は、9mM(Ca2+)eによって誘導される[3H]IPの蓄積の25%阻害をもたらし、PHD 401は、同一条件下、82%阻害をもたらし、化合物PHD 263のみが同一応答を64%阻害する。
対照的に、化合物PHD 346およびPHD 348は、それらが[3H]IPの産生を活性化するので、カルシウム擬似様活性を示す。
【0123】
表2:9mM Ca2+によって誘導されるトリチウム化イノシトールホスフェート[3H]IPの蓄積に対する本発明化合物のアンタゴニストまたはアゴニスト活性
【0124】
【表4】
【0125】
本発明の分子の活性の特異性
本発明の分子のアンタゴニスト活性の特異性を評価するために、それらの1つであるPHD 263の効果をCHO(WT*)細胞およびCHO(CaSR)細胞に対し、ATPの存在下または非存在下、種々のカルシウム条件下で研究した。CHO(WT*)細胞は、プラスミド単独でトランスフェクトされ、CaSRを発現しない。トリチウム化イノシトールホスフェートの蓄積は、CHO(WT*)細胞またはCHO(CaSR)細胞において2mM Ca2+(100)の存在下で観察される基底レベルのパーセンテージとして表される。
【0126】
濃度10μMで単独で使用される本発明のPHD 263などの分子は、対照CHO(WT*)細胞またはCHO(CaSR)細胞での[3H]IPの蓄積を殆ど、もしくは全く起こさない(124±10%)。このことは、CaSRの存在とは独立したこれらの細胞における弱い非特異的な活性を示唆する。
【0127】
PHD 263(10μM)は、2または4mMカルシウムの存在下、CHO(WT*)細胞における[3H]IP応答に対して同一効果を有し、[Ca2+]eの変動に関連した化合物の非特異的な効果が存在しないことを示す。PHD 263(10μM)の効果は、これらのCHO(WT)細胞でのATPの効果を増加する;従って、これは、ホスホリパーゼC経路に結合した別のレセプターによって誘導される[3H]IP応答を阻害しない。
Claims (12)
- ラセミ混合物またはその光学的に純粋な異性体の形態での一般式(I):
Aは、以下の一般式:
の基A1またはA2を表し、
Bは、以下の一般式:
の基B2を表し、
Xは、SO2、CH2、C=OまたはCOO基を表し、
の基を表す]
のジアミンおよびその医薬として許容できる酸との塩。 - XがSO2基を表すことを特徴とする請求項1または2に記載のジアミン。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の少なくとも1つのジアミンおよび適切な医薬賦形剤を含む医薬組成物。
- CaSR活性モジュレータとしての使用のための、請求項1〜4のいずれか1項に記載のジアミン、または請求項5に記載の組成物。
- CaSRアンタゴニストとしての使用のための、XがSO2、C=OまたはCOO基を表す場合の請求項1〜4のいずれか1項に記載のジアミン、または請求項5に記載の組成物。
- CaSRアゴニストとしての使用のための、XがCH2基を表す場合の請求項1または2に記載のジアミン、または請求項5に記載の組成物。
- 医薬としての使用のための請求項1〜4のいずれか1項に記載のジアミン、または請求項5に記載の組成物。
- CaSR活性の異常に関連した生理学的な疾患または障害の治療を意図した医薬の製造のための請求項1〜4のいずれか1項に記載のジアミンの使用、または請求項5に記載の組成物の使用。
- オリゴデンドロサイトにおけるCaSRの発現に関連した脱髄疾患、骨粗鬆症、パジェット病、慢性関節リウマチ、体液の高カルシウム血症に関連した腫瘍、変形性関節症、骨肉腫、骨折、心臓血管、胃腸、内分泌もしくは神経変性の疾患または(Ca2+)eイオンが異常に多い癌の治療を意図した医薬の製造のためのXがSO2、C=OまたはCOO基を表す場合の請求項1〜4のいずれか1項に記載のジアミンの使用、または請求項5に記載の組成物の使用。
- 高カルシウム血症に関連した疾患、原発性上皮小体亢進もしくは続発性上皮小体亢進、骨粗鬆症、心臓血管、胃腸、内分泌もしくは神経変性の疾患または(Ca2+)eイオンが異常に多い特定の癌の治療を意図した医薬の製造のためのXがCH2基を表す場合の請求項1または2に記載のジアミンの使用、または請求項5に記載の組成物の使用。
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