JP4892825B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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さらに、逆阻止IGBTとして、図5に示すように、n型シリコン基板300の上面からは選択的にp型分離領域301を、同底面からは全面にp型不純物拡散層302をそれぞれ同時拡散により形成し、p型分離領域301により囲まれたシリコン基板300を素子形成領域として規定することにより、双方向の耐圧を保持でき、かつ信頼性の高いIGBTなどの半導体装置を形成する発明が示されている(特許文献3―要約)。
特許請求の範囲の請求項3記載の発明によれば、半導体装置が絶縁ゲート形バイポーラトランジスタである請求項1または2記載の半導体装置の製造方法とすることが好適である。
特許請求の範囲の請求項4記載の発明によれば、前記分離拡散層により囲まれる半導体素子機能領域の形成工程における1000℃以上の熱処理を有する処理プロセスが第一導電型の層又は第二導電型の層のいずれかを形成する熱処理工程であることを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法とすることがいっそう好ましい。
この逆阻止IGBTは順逆共1200V耐圧の実施例である。厚さ525μmで不純物濃度7.5×1013cm−3のFZ−n型シリコン基板1aの表面9に厚さ2.4μmの初期酸化膜11を形成し、後工程でpベース層3が形成される箇所の周辺部に幅100μmに開口部12をフォトエッチングにより形成する(図8)。以下説明する断面図はシリコン基板のうち、IGBTの一素子分に相当する個所の断面である。
つぎに、ボロンガラスエッチングを行い酸化膜中のボロンを除去した後、1200℃以上の温度において酸素雰囲気中で深さ200μmまでボロンをドライブ拡散してp+型分離拡散層2を形成する(図10)。
つぎに、分離拡散層用のマスク酸化膜11を除去した後、分離拡散層2で囲まれた表面9側にゲート酸化膜5、ポリシリコンゲート電極6を形成する。ここで、本発明にかかる処理として、裏面からAr(アルゴン)をドーズ量1×1015cm−2、加速電圧100keVでイオン注入する。この処理は裏面に意図的にイオン注入による結晶歪層(結晶欠陥含有層)1bを形成しておき、その後、1000℃以上の高温熱処理を履歴させることにより、IGBTの動作領域から前記結晶歪層(結晶欠陥含有層)に酸素ドープに起因する欠陥を取り込む(エクストリンシックゲッタリング)ためである。次に前記ポリシリコンゲート電極6および絶縁用酸化膜をマスクとしてp+ウェル層3aを1100℃で200分およびpベース層(チャネル層)3bを1150℃で120分それぞれボロンのイオン注入および所定のドライブ拡散により形成する。この段階では、裏面側に前記結晶歪層(結晶欠陥含有層)1bの形成後に1100℃の熱処理が加えられているので、前述の分離拡散時に導入された高濃度酸素に起因する結晶欠陥は裏面側の結晶歪層(結晶欠陥含有層)1bにゲッタリングされ、IGBTの動作領域内に形成された前記酸素起因の結晶欠陥の密度が小さくなる。次に、n+ エミッタ層4および第二p+層3cをそれぞれ砒素およびボロンのイオン注入により形成し、1000℃で30分のアニール熱処理により前記各注入イオンを活性化させる。次に、エミッタ電極7およびポリイミド膜などからなるパッシベーション膜(図示せず)等を通常のプレーナゲート型IGBTと同様の方法およびパターンで形成する(図11)。さらに、IGBTの逆漏れ電流を低減するために、電子線を6Mradで導入する。また、高速化を図るために、ライフタイムキラーとしての機能を奏する電子線照射やヘリウム照射を行うこともある。
つぎに、コレクタ電極8−1をオーム接触になるように形成して、FZシリコン基板1を分離拡散層の中央2−1で切断すると(図14)、本発明にかかる逆阻止IGBTが製造される。
また、前記の裏面のp+ コレクタ層8のピーク濃度が5×1016cm-3未満では、注入効率が低下して、オン電圧が上昇する。また、逆電圧印加時にp+ コレクタ層8が完全に空乏化して逆耐圧も低下する。一方、1×1018cm-3を超える注入がされると少数キャリアが増加して逆回復電流も増大するので、ピーク濃度は5×1016cm-3以上で1×1018cm-3以下が望ましい。
図6にAr(アルゴン)のイオン注入の有り、無しの場合について、本発明にかかる逆阻止IGBTの室温における順漏れ電流値を、図7にArのイオン注入の有り、無しの場合について、同じく室温における逆漏れ電流値をそれぞれ示した(図6ではArのイオン注入有りなしをArインプラ有りなしと記載、図7でも同様)。図6と図7によれば、裏面からArのイオン注入を行うと、順、逆漏れ電流はそれぞれ2×10−6A、8×10−6Aであり、イオン注入を行わない場合はそれぞれ4×10−6A、16×10−6Aであるので、裏面からArのイオン注入を行うと、イオン注入を行わない場合に比べて順逆とも約半分になることが分かる。このことは、前述のように、高温長時間の分離拡散に伴ってシリコン基板に導入される高濃度の酸素に起因する結晶欠陥が、裏面からのArのイオン注入に基づく結晶欠陥含有層によってゲッタリングされた結果、酸素ドープに起因する結晶欠陥が低減できたための効果と思われる。さらに、高ドーズ化、高加速電圧化されたイオン注入を行えば、さらに結晶欠陥の幅や、密度が増加するので、ゲッタリング効率もさらに向上し、漏れ電流もいっそう低減することができると思われる。この裏面からのArのイオン注入に基づく結晶欠陥含有層は前記ゲッタリング効果を奏した後に、裏面研削工程により除去されるので、完成した逆阻止IGBTに残って二次的な悪影響を及ぼすこともない。前記実施例では希ガス元素としてAr(アルゴン)を用いたが、元素記号He、Ne、Kr、Xe、Rnで示されるいずれかの希ガス元素を用いた場合も同様な効果が得られた。この結果、本発明にかかる、裏面からの希ガス元素のイオン注入を含む半導体装置の製造方法によれば、逆阻止IGBTの順逆耐圧の良品率を90%以上にすることができた。
2 分離拡散層
3a p+ウェル層
3b pベース層(pチャネル層)
3c 第二p+層
4 n+エミッタ層
5 ゲート酸化膜
6 ゲート電極
7 エミッタ電極
8 コレクタ層
9 表面(第一主面)
10 裏面(第二主面)
11 酸化膜
12 開口
13 ボロンデポジション層。
Claims (4)
- 第一導電型の半導体基板の第一主面と第二主面とを前記半導体基板とは異なる導電型の拡散層により接続するための第二導電型の分離拡散層を、前記第一導電型の半導体基板に第二導電型の不純物を導入し、酸素雰囲気で熱処理することにより形成する形成工程、該分離拡散層により囲まれる前記半導体基板の第一主面への半導体素子機能領域の形成工程、前記半導体基板を所要の厚さに減厚するための第二主面側の研削工程、該研削後の第二主面への第二導電型不純物ドーピング層の形成工程をこの順に少なくとも含む半導体装置の製造方法において、前記第二導電型分離拡散層の形成後、前記半導体素子機能領域のいずれかの形成工程における1000℃以上の熱処理を有する処理プロセスの前に、第二主面に希ガス元素のイオン注入による結晶欠陥含有層を形成し、前記1000℃以上の熱処理で前記結晶欠陥含有層に酸素をゲッタリングし、前記第二主面側の研削工程で酸素をゲッタリングした前記結晶欠陥含有層を除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 希ガス元素が元素記号He、Ne、Ar、Kr、Xe、Rnで示されるいずれかの元素であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
- 半導体装置が絶縁ゲート型バイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
- 前記分離拡散層により囲まれる半導体素子機能領域の形成工程における1000℃以上の熱処理を有する処理プロセスが第一導電型の層又は第二導電型の層のいずれかを形成する熱処理工程であることを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
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