本発明の実施の一形態について、図1〜図23を参照して以下に説明する。
先ず、図2を用いて、本実施の施態であるデジタル複合機(画像データ処理装置)1の全体構成を説明する。図2は、本複合機1の全体構成を示すブロック図である。
複合機1は、コピーモード、プリンタモード、スキャナモードおよびファクシミリモードを有する。複合機1は、原稿を読み取って画像データを入力する画像読取部2と、ユーザの入力を受け付ける操作部4と、画像データの印刷を行う画像形成部6と、画像データを保存するハードディスク装置12と、外部機器との通信を行う通信部10と、ファクシミリ装置と通信するためのFAXモデム5と、USBメモリと通信する通信インターフェース7と、装置全体の制御情報や設定情報等を記憶している管理部14と、装置全体の制御を司る機器制御部8とを備えている。
画像読取部2は、画像データを生成する画像データ生成部であり、CCD2aといった撮像素子と、原稿台や自動原稿送り装置(ADF)にセットされた原稿を検知する原稿検知センサ2bとを有する。CCD2aによって読み取られた画像データは画像形成部6に出力される。
操作部4は、入力部4aと表示部4bとを有し、装置全体の操作や各種設定の入力を可能にし、入力内容や装置全体の動作状況を表示する。図3に、操作部4の平面図を示す。図3に示すように、入力部4aは、表示部4bの近傍に配置されたキー群と、表示部4b上に配置されたタッチスクリーンとを有している。このタッチスクリーンと表示部4bとで、画面にユーザが触れることで指示を入力できるタッチパネル4cが構成されている。表示部4bは、例えば液晶パネル等よりなり、本複合機1では、図3に示すように、操作部4に対峙するユーザの左右方向に細長い矩形形状をなしている。
画像形成部6は、画像データを記憶するローカルメモリ6aと、レーザ走査ユニット等を備えた印字部6bとを有する。印字部6bは、ローカルメモリ6aに記憶された画像データに基づいて、図示しない給紙部から供給される記録シートに画像を印刷する。ローカルメモリ6aに記憶された画像データに対しては、画像処理部9により、圧縮や伸張、加工等の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、ローカルメモリ6aより、印字部6b、ハードディスク装置12、或いは機器制御部8に出力される。
通信部10は、ネットワーク内の情報処理装置54,55、及びインターネットを通じて外部の情報処理装置52やインターネットファクシミリ装置51と、データの送受信を行う。送受信されるデータにジョブデータが含まれる。通信部10は、LANケーブルを介して図示しないルータやスイッチングハブ等に接続され、パソコン、サーバ等の情報処理装置54,55によって形成されたネットワークと接続される。そして、ネットワークは、電話回線網や光ファイバ等の通信回線を介してインターネットに接続される。
FAXモデム5は、電話線を介して電話回線網と接続され、外部のファクシミリ装置53とファクシミリ通信を行って、データの送受信を行う。送受信されるデータにジョブデータが含まれる。
通信インターフェース7は、外部コネクタ45(図10参照)にUSBメモリ50が接続されることで、USBメモリ50と通信を行って、USBメモリ50とデータの送受信を行う。送受信されるデータにジョブデータが含まれる。本複合機1は、パソコン等を介することなく、直接的にUSBメモリ50と通信を行ってジョブを受け付け、USBメモリ50内の画像データを印刷処理したり、USBメモリ内にジョブデータを格納させたりすることができる。
機器制御部8は、操作部4からの入力や外部機器からのデータ入力があると、管理部14に記憶されている情報に基づいて各部を制御して、コピーモード、プリンタモード、スキャナモード、ファクシミリモードのいずれかを実行する。
具体的には、機器制御部8は、プリンタモード及びファクシミリモードの受信モードにおいて、外部機器より入力された画像データを画像形成部6のローカルメモリ6aに送る。画像データは、ここで画像処理部9による画像処理を施される。コピーモード時は、画像読取部2より、画像データが画像形成部6のローカルメモリ6aに送られる。
画像処理が施された画像データは、出力される画像データとしてページ単位に展開され、一旦ハードディスク装置12に記憶された後、ハードディスク装置12から適切なタイミングで順次読み出されて再びローカルメモリ6aに送られる。ローカルメモリ6aの画像データは、印字部6bへの書き込みタイミングに合わせて印字部6bへ転送される。
画像データを複数枚印刷する場合も同様であり、画像データがページ単位でハードディスク装置12へ記憶され、出力するモードに合わせてハードディスク装置12からローカルメモリ6aに送られる。ローカルメモリ6aの画像データは、出力枚数の分だけ繰り返し、印字部6bへの書き込みタイミングに合わせて印字部6bへ転送される。
また、機器制御部8は、ファクシミリモードの送信モード及びスキャナモードにおいては、画像読取部2より画像形成部6のローカルメモリ6aへと送られた画像データを、画像処理部9による画像処理を施した後、通信部10、FAXモデム5、或いは通信インターフェース7に出力し、装置外部へと送信させる。
ところで、このような複合機1では、例えば、画像形成部6を用いた印刷ジョブが複数集中した場合、1つの画像形成部6にて並行して処理することはできない。通信部10、FAXモデム5、或いは通信インターフェース7から、ジョブデータを送信する送信ジョブも同様である。
そこで、従来、複合機においては、印刷ジョブや送信ジョブを予約として受け付けて順に処理するようになっている。本複合機1においても同様である。このような予約として受け付ける場合に問題となるのが、受け付けているジョブの数や処理順序、及びジョブの詳細情報等を、ユーザが簡単に確認できることである。
本実施形態の複合機1は、受け付けているジョブの処理順序等を容易に確認することのできるジョブに関する情報(以下、ジョブ情報)をタッチパネル4cの限られた表示面積を有効に利用して表示する、情報表示機能を備えている。
次に、本複合機1に搭載された情報表示機能について詳細に説明する。本複合機1では、タッチパネル4cに、画像読取部2を起動させるための起動アイコンが表示されると共に、装置外部よりジョブデータを受信してジョブが受け付けられると、受け付けたジョブの存在を示すジョブアイコンが表示されるようになっている。
このような表示機能は、図1に示す、操作部4と、表示制御部30とで実現される。図1は、本プリンタ装置における表示機能を実現する要部の機能ブロック図である。
図1において、ジョブ受付部31は、装置外部より送信されてくるジョブデータを受信してジョブを受け付けるものである。ジョブ受付部31は、図2に示す通信部10、FAXモデム5、通信インターフェース7、及びこれらを制御する機器制御部8、管理部14にて構成されている。
画像記録部(ジョブ処理部)39は、画像データに基づく画像を記録材に形成するものであり、図2に示す画像形成部6、及びこれらを制御する機器制御部8、管理部14にて構成されている。
画像データ送信部(ジョブ処理部)41は、ファクシミリモードの送信モード及びスキャナモードの送信モードにおいて、画像データを送信するものである。画像データ送信部41は、図2に示す通信部10、FAXモデム5、及び通信インターフェース7にて構成されている。
画像データ生成部40は、画像データを装置内部で生成すものであり、図2に示す画像読取部2、及びこれらを制御する機器制御部8、管理部14にて構成されている。
制御データ生成部42は、操作部4からの指示入力にて、画像データ生成部40が読み取った画像データをジョブ処理するための制御データを生成するものである。コピーモードであれば、画像データを印刷処理する制御データを生成し、ファクシミリモードの送信モード及びスキャナモードの送信モードであれば、画像データを送信処理する制御データを生成する。
このような制御データ生成部42は、図2に示す機器制御部8及び管理部にて構成されている。なお、図1においては、タッチパネル制御部36からの信号入力ラインは、タッチパネル4cに表示された後述する指示ウインドウの表示情報を伝えるためのものである。制御データは、指示ウインドウの内容に基づいて生成される。また、入力部4aからの入力信号ラインは、図3に示す、スタートキーや全解除キー等の、タッチパネル4c以外の指示を入力するためのものである。
そして、表示制御部30は、タッチパネル4cを制御して、起動アイコン、ジョブアイコン、指示ウインドウ、情報ウインドウを表示させるものである。上記表示制御部30は、ジョブ管理部32、ジョブ検出部34、タッチパネル制御部36、アイコン情報格納部35、及び操作検出部38を備えている。
ジョブ管理部32は、ジョブ受付部31が受け付けた外部から依頼されたジョブ、及び複合機1内部で発生したジョブの処理状況を管理するものである。ジョブ受付部31からは、外部より受け付けたジョブのジョブデータと共に、受け付け日時や、入力経路を示す情報等が入力される。また、画像読取部2にて読み取られた画像データと、制御データ生成部42にて生成された制御データとが、内部で発生したジョブのジョブデータとして、受け付け日時(発生日時)や、入力経路を示す情報等が入力される。
ジョブ管理部32は、外部より受け付けたジョブ及び内部で発生させたジョブが、ジョブ管理部に入力された順に処理されるように、処理状況を管理する。ジョブ管理部32は、例えば図21に示すような管理テーブルを備えており、該管理テーブルにて、ジョブ毎に、受付日時、入力経路、送信元、送信先、記録シートのサイズ、枚数、部数等の情報が格納される。ジョブデータの送信元がパソコンやUSBメモリである場合は、ファイル名やユーザ名も格納される。
そして、本複合機1では、ジョブ管理部32は、外部より受け付けたジョブに関しては、入力経路に応じて、ジョブに機能情報を割り当てるようになっている。例えば、FAXモデム5にて受信した印刷ジョブ(ファックスモードの受信モードの印刷ジョブ)に対しては、複合機1がFAX装置として機能することを示す機能情報「FAX」が割り当てられる。
また、通信部10にて受信した印刷ジョブに対しては、複合機1がインターネットファクシミリ装置51として機能することを示す「iFAX」か、複合機1が他のパソコン等からの印刷ジョブを処理する本来のプリンタとして機能することを示す「プリンタ」が割り当てられる。なお、「iFAX」か「プリンタ」かの違いは、E−MAILと同様にメールアドレスが付与された受信したデータは「iFAX」、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)形式で受信したデータは「プリンタ」として判別する。
通信部10にて受信した送信ジョブに対しては、機能情報「送信」が割り当てられる。なお、送信経路に応じて、その機能情報を、「iFAX」、「FAX」とさらに細かく割り当てることもできる。
また、上述したように、本複合機1は、通信インターフェース7にてUSBメモリと直接的に通信を行ってジョブを受け付ける機能を有しているので、通信インターフェース7にて受信した印刷ジョブ、送信ジョブに対しては、このような特殊プリンタとして機能することを示す機能情報「USB」が割り当てられる。なお、印刷ジョブと送信ジョブとで、機能情報を分け、「USB印刷」「USB送信」などとしてもよい。
さらに、本複合機1では、ジョブ管理部32は、内部にて発生させたジョブに関しても、そのジョブ処理の内容に基づいて、機能情報を割り当てるようになっている。例えば、画像読取部2にて読み取られた画像データを、画像記録部39にて印刷処理するジョブに対しては、機能情報として「コピー」が割り当てられる。また、画像読取部2にて読み取られた画像データを、画像データ送信部41にて送信処理するジョブに対しては、機能情報として「送信」が割り当てられる。この機能情報「送信」を、より細かく、通信部10より送信する場合には「iFAX」、FAXモデム5より送信する場合には「FAX」、通信インターフェース7より送信する場合には「USB」としてもよい。
ジョブ検出部34は、ジョブ管理部32に新たなジョブが発生すると、新たなジョブが発生したことを検出して、タッチパネル制御部36に送信するものである。
操作検出部38は、タッチパネル4cから入力される信号に基づいて、操作されたアイコンを特定し、また、その操作方法を検出してタッチパネル制御部36に送るものである。本複合機1において、アイコン操作として、スライド操作とタッチ操作の2種類ある。
スライド操作とは、図12〜図14に示すジョブアイコン104に対する操作のように、ジョブアイコン104を押圧した状態で平行移動させる操作である。一方、タッチ操作とは、図15に示すジョブアイコン104に対する操作のように、ジョブアイコン104を押圧した後、直ぐに押圧を解除する操作である。スライド操作である場合は、操作の奇跡もタッチパネル制御部36に送られる。
また、操作検出部38は、指示ウインドウを表示している状態で、指示ウインドウに対して操作が行われると、操作内容に応じて指示ウインドウの表示情報を切り換える。なお、このような指示ウインドウに対する操作は、従来と同じ機能を利用できる。
タッチパネル制御部36は、操作検出部38及びジョブ検出部34から入力信号に基づいて、ジョブ管理部32、アイコン情報格納部35及び指示ウインドウ情報格納部33を参照して、タッチパネル4cに、画像データ生成部40(画像読取部2)を起動させるための起動アイコン及びその指示ウインドウ、或いは受け付けているジョブの存在を示すジョブアイコン及びその情報ウインドウを表示させるものである。
図4に、起動アイコンとジョブアイコンの表示例を示す。図4において、参照符号301・302にて示すアイコンが起動アイコンであり、参照符号101にて示すアイコンが、受け付けているジョブの存在を示すジョブアイコンである。
ここで、多角形に「コピー」と記された形状の起動アイコン301は、本複合機1が、コピー機能を有していることを示している。また、四角形に「送信」と記された起動アイコン302は、本複合機1が、画像データを読み取って送信する送信機能を有していることを示している。
このような起動アイコン301・302は、複合機1がコピー機能、送信機能を実施可能な状態である限り常時表示されるようになっている。つまり、複合機1は、ジョブを一つも受け付けていない待機状態においては、タッチパネル4cの画面は、図3に示すように、起動アイコン301・302のみが表示された状態となる。
図4における○に「プリンタ」と記された形状のジョブアイコン101は、外部よりプリンタモードとしての印刷ジョブを受け付けていることを示している。このような受け付けたジョブのジョブアイコンは、機能情報ごとに定められている。
このような画面において、図4に示すように、ユーザが「コピー」と記された起動アイコン301をタッチ操作し、操作検出部38がこれを検出すると、タッチパネル制御部36は、図5に示すように、指示ウインドウ情報格納部33より表示データを抽出し、コピーモードの指示ウインドウ401を追加表示させる。指示ウインドウ情報格納部33には、上記コピーモードの指示ウインドウ401と後述する送信モードの指示ウインドウ402の各表示データが格納されている。
コピーモードの指示ウインドウ401は、コピー動作を行わせるための詳細な指示をユーザが入力するためのものであり、従来装置では通常、メインモードにコピーモードを選択している場合の基本画面において表示されている。本実施の形態では、操作された起動アイコン301と同じ形状を有するサテライトアイコン301’が起動アイコン301と対を成すように並行に表示され、これら2つのアイコン301・301’の間に指示ウインドウ401が表示される。このとき、起動アイコン301のさらに右側にある、起動アイコン302、及びジョブアイコン101は、指示ウインドウ401が開いた方向に、アイコンの配置位置を保持した状態で水平に移動する。
コピーモードの指示ウインドウ401が表示されている状態で、図3に示す操作部4のスタートキーが押圧されると、画像データ生成部40が画像データを読み取り、制御データ生成部42が制御データを生成して、コピーモードの印刷ジョブが発生する。発生した印刷ジョブはジョブ管理部32へと送られ、新たに管理される。
ジョブ管理部32に新たなジョブが格納されることで、タッチパネル制御部36は、図6に示すように、指示ウインドウ401とサテライトアイコン301’を消去させると共に移動させていた起動アイコン302とジョブアイコン101を元の位置に戻した上で、アイコン101の斜め下に、○に「コピー」と記された形状のジョブアイコン102を表示させる。
ここで、アイコンの形状を○に「コピー」としたのは、表示形態を異ならせることで、多角形に「コピー」と記された起動アイコン301とコピーのジョブアイコン102との違いを、認識し易くするためである。
また、ジョブアイコン101とジョブアイコン102と比較すると分かるように、アイコンの○部分の太さが異なっている。これは、外部より受け付けたジョブと画像データ生成部40を使用して装置内部で発生させたジョブとの違いを、認識し易くするためである。
一方、図4と同じ画面において、図7に示すように、ユーザが「送信」と記された起動アイコン302をタッチ操作すると、タッチパネル制御部36は、図8に示すように、送信モードの指示ウインドウ402を追加表示させる。
送信モードの指示ウインドウ402は、送信動作を行わせるための詳細な指示をユーザが入力するためのものであり、従来装置では通常、メインモードに送信モードを選択している場合の基本画面において表示されている。例えば、指示ウインドウ402におけるモード切替キーを操作することで、通信部10より送信するiFAX、FAXモデム5より送信するFAX、或いは通信インターフェース7より、接続されているUSBへと送信するモードというように、送信モードを選択できる。
なお、サテライトアイコン302’を表示して、起動アイコン302とサテライトアイコン302’との間に指示ウインドウ402を表示するなど、表示のさせ方は、指示ウインドウ401と同じである。
このような送信モードの指示ウインドウ402が表示されている状態で、スタートキーが押圧されると、画像読取部2が画像データを読み取り、制御データ生成部42が制御データを生成して、ファクシミリモード、スキャナモード、或いはUSBモード等の送信ジョブが発生する。発生した送信ジョブはジョブ管理部32へと送られ、新たに管理される。
これにより、タッチパネル制御部36は、図9に示すように、送信指示ウインドウ402とサテライトアイコン302’を消去させると共に移動させていたジョブアイコン101を元の位置に戻した上で、アイコン101の斜め下に、○に「送信」と記された形状のジョブアイコン103を表示させる。
上記各指示ウインドウ401・402は、図3に示す操作部4の全解除キーが操作される、或いは指示ウインドウ401・402を表示してから一定時間経過すると、自動的に消去される。
一方、タッチパネル制御部36は、ジョブ管理部32に新たに処理すべきジョブデータが格納され、これをジョブ検出部が検出すると、ジョブアイコンを表示する。具体的には、ジョブ管理部32の管理内容を参照して、新たにジョブ管理部32が受け付けたジョブの機能情報と、外部からのジョブか装置内部で発生したジョブであるかといった情報を併せて取得し、予め定められた形状のジョブアイコンのデータを、アイコン情報格納部35より抽出してタッチパネル4cに表示させる。アイコン情報格納部35には、タッチパネル4cに表示される種々のジョブアイコンの形状データが格納されている。
タッチパネル制御部36は、ジョブが完了するまで当該ジョブのジョブアイコン表示を継続させ、ジョブが完了したことを確認すると、表示を終了して画面より消去させる。このようなジョブの処理状況は、ジョブ管理部32の管理内容を参照して判断する。
また、タッチパネル制御部36は、図6、図9に示すように、起動アイコンやジョブアイコンといったアイコンの種類にかかわらず、複数のアイコンを表示させるにあたり、画面の対角線に沿わせて、重なり合わないようにずらして表示させる。また、ジョブアイコンについては、受付順に表示させ、また、ジョブの処理状況に応じて表示形態を異ならせて表示させたりする。これらの表示上の工夫については図面を用いて後述する。
さらに、タッチパネル制御部36は、タッチパネル4cにジョブアイコンを表示させている状態でユーザがジョブアイコンを操作して、操作検出部38がこれを検出すると、表示させているジョブアイコンのジョブに関する情報ウインドウを追加表示させるようになっている。情報ウインドウにて表示される情報の内容は、後述するように、機能情報毎に定められており、タッチパネル制御部36は、ジョブ管理部の管理内容を参照して情報ウインドウのデータを作成する。
情報ウインドウの表示位置としては、指示ウインドウ401・402と同様に、操作されたジョブアイコンの近傍が好ましく、ここでは、指示ウインドウ401・402と同様に、操作されたジョブアイコンと同じ形状を有するサテライトアイコンを表示させ、それらの間に、情報ウインドウを表示する。
本複合機1では、指示ウインドウ401・402についてはタッチ操作にて表示させ、情報ウインドウについては、タッチ操作及びスライド操作のいずれでも可能としている。指示ウインドウ401・402は、従来装置では基本画面に表示されるもので、起動アイコンの操作と共に、一気に全表示されることが望ましいが、情報ウインドウは、ジョブの詳細情報を確認するためのものであるので、スライド操作にて表示エリアを調整できるようにすることで、利便性が高まる。なお、以下においては、指示ウインドウ401・402や情報ウインドウを、表示することを開く、表示とすることを閉じると表現することがある。
以下、図6、図10〜図20を用いて、表示制御部30による情報表示について説明する。
図6のタッチパネル4cの画面は、複合機1は、コピーモードと送信モードを使用でき、かつ、外部からの機能情報「プリンタ」のジョブと、装置内部で発生させた機能情報「コピー」のジョブとを、受け付け中である状態を示している。
図6においては、機能情報「プリンタ」と「コピー」のジョブアイコン101・102を表示したが、例えば、受け付けているジョブが機能情報「FAX」のであれば、図19に参照符号106にて示すジョブアイコンのように、○に「FAX」と記された形状のジョブアイコンが表示される。そして、○の太さが、外部からのジョブか内部で生じさせたジョブかで切り替わる。
このように、起動アイコン及びびジョブアイコンの形状を、機能情報に応じて異ならせることで、ユーザは、タッチパネル4cの画面を視認するだけで、本複合機1がどのような機能を使用できる状況にあり、また、どのようなジョブが現在受け付けられているのかを、簡単に把握することができる。
なお、本明細書において例示する起動アイコン及びジョブアイコンの形状はあくまで一例であり、形状としては種々のものが考えられる。但し、形状の特徴に基づいて、使用可能な機能や、受け付けているジョブの機能情報を特定できるものが好ましい。
起動アイコン301・302及びジョブアイコン101・102は、図6に示すように、タッチパネル4cの画面左上の隅から斜めに、ここでは略画面対角線に沿って配置され、かつ、ジョブアイコン101・102は受付順に配置されている。
例えば、画像記録部39を使用する印刷ジョブであれば、受付順に実施されるので、2つのジョブアイコン101・102のうち、タッチパネル4cの画面左上にあるジョブアイコン101が存在を示すジョブが、先に処理され、次いで、ジョブアイコン102が存在を示すジョブが処理される。このような表示により、ユーザは、現時点で受け付けているジョブ数と共に、各印刷ジョブの処理順をも、一目瞭然に確認することが可能となる。
また、起動アイコン及びジョブアイコンを複数表示するあたり、アイコン同士は互いに重なり合わないように表示することも重要である。アイコンが重なり合うと、ジョブアイコンでは、受け付けているジョブ数を一目瞭然に把握することができなくなる。また、指示ウインドウや後述する情報ウインドウを表示させる操作にも支障を来たす。
ずらして表示する場合、上記したジョブアイコン101・102のように丸型のものは、四角や三角等の角のある形状のジョブアイコンに比して、画面の左右方向(長手方向)及び上下方向(短手方向)における互いの距離を近接させることができるといった利点もある。ジョブアイコンの数がさらに多くなる場合には、隣り合うジョブアイコンの間隔を適宜詰めて表示させるようにしてもよい。
また、図6に示すように、起動アイコン301・302及びジョブアイコン101・102には、アイコン本体より画面の上下方向に延びるライン部Lが表示される。このようなライン部Lは、各アイコンの並びが強調され、ユーザの視認を助ける効果がある。
さらに、本実施の形態では、新規受付のジョブに関するジョブアイコンの表示形態を、既に受付済みのジョブに関するジョブアイコンとは、異ならせて表示するようになっている。図11に示す画面において、機能情報「USB」のジョブアイコン104は、○部分が二重線にて表示され、強調されている。これは、ジョブアイコン104が存在を示すジョブが新規受付のジョブであることを示している。
このような新規受付のジョブアイコン104は、図10に示すように、ジョブアイコン101を表示している状態で、通信インターフェース7の外部コネクタ45にUSBメモリ50が接続されることにより追加表示され、画面表示が図11のものへと切り替わる。
新規受付のジョブに関するジョブアイコンの表示形態を、処理待ちのジョブに関するジョブアイコンと異ならせることで、新規受付されたジョブであることを、ユーザは容易に認識できる。
新規受付ジョブであることを示す表示形態は、所定の期間が経過すると、処理待ちの通常の表示形態に戻るようにする構成が好ましい。これにより、最後に受け付けたジョブのジョブアイコンが、次のジョブを受け付けるまでいつまでも新規受付の表示形態で表示され続けるといった不都合を回避することができる。
また、USBメモリ50が接続されたことを示す機能情報「USB」のジョブアイコンに関しては、後述するように情報ウインドウを用いて処理すべきデータが選択され、情報ウインドウが閉じられた時点で、通常の処理待ちの表示形態に戻る。
なお、ここで示した表示形態の異ならせ方は一例であり、ジョブアイコンを点滅表示させたり、反転表示させたり、或いは、ジョブアイコンを回転させたりしてもいい。また、タッチパネル4cの表示部4bがカラー表示可能なものであれば、ジョブアイコンの色を異ならせたり、ジョブアイコンそのもの、或いはジョブアイコンの周囲、或いはライン部、或いはそれら全てを発光表示させたりしてもよい。
さらに、本実施の形態では採用していないが、現在処理中のジョブに関するジョブアイコンの表示形態を、処理待ちのジョブに関するジョブアイコンと異ならせるようにしてもよい。これにより、ユーザは処理中であるジョブを容易に認識できるようになる。
一方、起動アイコン301・302は常時表示されるが、ジョブアイコンは、処理が完了すると消去されることとなる。複数のジョブアイコンが表示されている場合は、左斜め上に表示されているジョブアイコンが画面より消去されると同時に、後続のジョブアイコン…が左斜め上方にシフトする。
このような表示とすることで、ジョブアイコンは、常に、画面の左上の隅より処理順に表示されるので、処理の終了したジョブに関するジョブアイコンを単に画面より消去する構成に比して、ユーザによる印刷ジョブの処理状況の把握が容易になる。
続いて、情報ウインドウの表示について説明する。上述したように、本複合機1においては、画面に表示されているジョブアイコンを操作することで、操作したジョブアイコンの情報ウインドウを表示させることができる。情報ウインドウ内に表示される情報は、印刷ジョブの機能情報に応じて予め定められている。
例えば、図12に示すように、「USB」と記されたジョブアイコン104をスライド操作すると、図13、図14に示すように、スライド操作に追随するように情報ウインドウ201が表示される。この情報ウインドウ201は、機能情報「USB」の情報ウインドウである。
より詳細には、スライド操作に追随して、ジョブアイコン104と同じ形状を有するサテライトアイコン104’が、ジョブアイコン104と対を成すように並行に表示され、これら2つのアイコン104・104’の間に、情報ウインドウ201が表示される。
このとき、ジョブアイコン104のさらに右側に後続の印刷ジョブの存在を示すジョブアイコンがある場合は、これら後続のジョブアイコンは、画面右側位置へと水平に移動する。
このようなスライド操作では、情報ウインドウ201の表示領域となる対をなす2つのアイコン104・104’間の大きさは、その操作量に応じて変化する。したがって、情報ウインドウ201の表示サイズも、該領域の広さに見合うように調整され、横方向に拡縮表示される。
ここで、サテライトアイコン104’の移動には、例えば、情報ウインドウ201の最大の表示サイズを設定しておき、最大表示サイズによる表示が可能となった位置にて規制するようにすることが好ましい。
このような情報ウインドウ201の最大サイズは、固定であってもよいが、ジョブアイコンの表示数が多い場合などは、最大サイズで開くと、全てのジョブアイコンを表示しきれなくなる。したがって、そのような場合は、最大サイズを小さくするような構成としてもよい。また、逆に、最大サイズは固定とし、ジョブアイコン間隔を狭くするようにしてもよい。
また、図15に示すように、ジョブアイコン104をタッチ操作することでも、情報ウインドウ201は表示される。タッチ操作の場合は、操作と同時に、図16に示すように、内容の確認が容易な所定のサイズの情報ウインドウが表示される。この場合も、操作されたジョブアイコン104と同じ形状のサテライトアイコン104’の間に、情報ウインドウ201が表示される。
表示された情報ウインドウ201は、両サイドにあるアイコン104・アイコン104’のうちの何れかがタッチ操作することで消去される。情報ウインドウの消去と共に、第2ジョブアイコン104’も消去される。
また、サテライトアイコン104’を、元のジョブアイコン104に重ね合わせるようにスライド操作することでも、情報ウインドウ201は消去される。この場合は、スライド操作の量に応じて、情報ウインドウ201は徐々に小さくっていき、やがて消えることとなる。
さらに、情報ウインドウ201を消去させる操作を行わなくても、指示ウインドウと同様に、情報ウインドウ201も、表示されてから予め定める時間が経過すると消去されるようになっている。また、表示している情報ウインドウに関するジョブの処理が完了した場合も自動的に消去されるようになっている。
情報ウインドウの消去と同時、或いは追随するように、情報ウインドウ201の表示領域を確保するために、画面右側位置に表示されていた他のジョブアイコンは、画面左に移動し、元の位置に表示される。
複数のジョブアイコンが操作された場合は、操作された各ジョブアイコンに関する情報ウインドウが、並行して表示される。例えば図17に示すように、情報ウインドウ202が表示されている状態で、「コピー」と記されたジョブアイコン102を操作すると、図18に示すように、新たな情報ウインドウ204が追加表示されることとなる。
ここで、参照符号202にて示す情報ウインドウは、「プリンタ」と記されたジョブアイコン101が操作されることで表示される機能情報「プリンタ」の情報ウインドウである。また、参照符号204にて示す情報ウインドウは、「コピー」と記されたジョブアイコン102が操作されることで表示される機能情報「コピー」の情報ウインドウである。
このように複数の情報ウインドウが表示されている状態で、何れかの情報ウインドウに関するジョブアイコンがスライド操作されて表示サイズが変化すると、これに連動して他の情報ウインドウの表示サイズも変化する。
その様子を図19、図20に示す。図19は、複数の情報ウインドウ203・201が並んで表示されている状態を示す。ここで、参照符号203にて示す情報ウインドウは、「送信」と記された、装置内部で発生した送信ジョブの存在を示すジョブアイコン103が操作されることで表示される機能情報「送信」の情報ウインドウである。
この図19に示す表示の状態で、「USB」と記されたジョブアイコン107がスライド操作されると、図20に示すように、このジョブアイコン107に関する情報ウインドウ201の表示領域が広がり、情報ウインドウ201の表示サイズが大きくなる一方、もう一方の情報ウインドウ203の表示領域が狭くなり、表示サイズも小さくなる。
情報ウインドウ203は、予め定められている所定の最小サイズまで小さくなり、ジョブアイコン104も、情報ウインドウ203が最小サイズとなるまでは、左方向にスライド移動させることが可能である。
次に、印刷ジョブの機能情報に応じて定められている情報ウインドウについて説明する。
図16(図14)に示すように、機能情報「USB」のジョブに関する情報ウインドウ201には、接続されているUSBメモリ50内にある全ファイルのファイル名の情報「W1,W2…,X1,X2…」が表示される。さらに、方向キー210、プリントキー211、及びOKキー215等が表示される。
方向キー210は、ファイルを選択する際に使用されるもので、該キー210を操作することで、「W1,W2…,X1,X2…」のうちの1つが選択される。プリントキー211は、印刷処理を指定するためのもので、あるファイルが選択されている状態でこのプリントキー211が操作されると、プリント指示が入力される。OKキー215は、選択が完了したことを入力するためのキーであり、プリントキー211の操作に続けてOKキー215を操作することで、プリント指示が有効となる。
複数のファイルの印刷処理を指定する場合は、方向キー210を使用してのファイルの選択と、続くプリントキー211、OKキー215の操作を、選択したファイルの数だけ繰り返して行う。
また、図18に示すように、機能情報「プリンタ」のジョブに関する情報ウインドウ202には、当該印刷ジョブにおいて指定されている、記録シートのサイズの情報「A4」、部数の情報「3部」、画像データの送信元の情報「PC 7号機」、画像データのファイル名の情報「06J056XX」、ユーザ名の情報「060ZMO」等が表示される。
情報ウインドウ202には、さらに、キャンセルキー214及びOKキー215も表示される。キャンセルキー214は、このジョブに対する画像形成部6における印刷処理をキャンセルするためのキーである。また、OKキー216は、情報ウインドウ202からの指示の入力を終了するときに操作するためのキーである。情報ウインドウ202の場合であれば、キャンセルキー214を操作した後、OKキー216を操作することで、キャンセル指示が有効となる。
また、機能情報「コピー」のジョブに関する情報ウインドウ24には、当該印刷ジョブにおいて指定されている、記録シートのサイズの情報「A4」、部数の情報「3部」、画像データの送信元の情報として画像読取部2を構成する装置「スキャナXXX」等が表示される。
また、図19に示すように、機能情報「送信」の装置内部で発生させた印刷ジョブに関する情報ウインドウ203には、この印刷ジョブにおいて指定されている、記録シートのサイズの情報「A4」、枚数の情報「3枚」、画像データの送信元の情報「スキャナXXX」、送信先の電話番号の情報「06−63XXX」等が、上記したキャンセルキー214及びOKキー216と共に表示される。
次に、図22のフローチャートを用いて、ジョブを新たに受け付け場合に、一定の期間のみ新規受付の表示形態でジョブアイコンを表示する処理手順を説明する。
ジョブ受付部31が、ジョブデータを受信してジョブを受け付け、ジョブ管理部32に新たに受け付けたジョブが格納されると、ジョブ検出部34が新たなジョブの受付を検出し、タッチパネル制御部36にこれを伝える。ジョブ管理部32は、新たに受け付けたジョブのジョブ受信経路を確認し(S1)、機能情報を割り当てる。
タッチパネル制御部36は、新たに受け付けたジョブに割り当てら得た機能情報を、ジョブ管理部32を参照して取得し、機能情報に基づいた形状(種類)のジョブアイコンを決定する(S2)。
次に、タッチパネル制御部36は、ジョブ管理部32を参照してジョブ受信状況を確認し(S3)、新たに受け付けたジョブに関するジョブアイコンの表示位置を決定する(S4)。
このようにして、表示すべきジョブアイコンの種類が決まると、タッチパネル制御部36は、ジョブアイコンを新規受付の表示形態にて表示し(S5)、続けてタイマーをセットする(S7)。その後、予め定める時間t1が経過すると、ジョブアイコンの表示形態を、通常の処理待ちの表示形態に変更する(S8)。
続いて、図23のフローチャートを用いて、コピーモードの指示ウインドウ301、送信モードの指示ウインドウ302、情報ウインドウを表示する処理手順を説明する。
操作検出部38は、タッチパネル4cに起動アイコン301・302が少なくとも表示している状態で、表示アイコンが操作されると、操作されたアイコンを特定してタッチパネル制御部36に出力する(S11)。タッチパネル制御部36は、操作されたアイコンが起動アイコン301・302であるか否かを判断し(S12)、起動アイコン301・302であると判断すると、続けて、コピーモードの起動アイコン301であるか否かを判断する(S13)。そして、コピーモードの起動アイコン301であれば、コピーモードの指示ウインドウ401を表示させる(S14)。一方、コピーモードの起動アイコン301でないと判断した場合は、送信モードの指示ウインドウ402を表示させる(S15)。
一方、S12において、操作されたアイコンが起動アイコン301・302ではないと判断した場合は、ジョブアイコンであるので、タッチパネル制御部36は、ジョブ管理部32を参照して押圧されたジョブアイコンの詳細情報を確認する(S16)。操作検出部38は、続けて、その操作方法、つまり、スライド操作であるのかタッチ操作であるのかを検出して、タッチパネル制御部36に送る(S17)。タッチパネル制御部36は、その操作方法に応じて、操作されたジョブアイコンの情報ウインドウを表示して詳細情報を提示する(S18)。
以上のように、本発明の複合機1においては、装置内部で発生させることのできるジョブに関する指示を入力するための基本画面は一切表示されず、タッチパネル4cには、画像データ生成部20を起動させて、コピーモードによるジョブと、送信モードによるジョブの発生を可能にする起動アイコン301・302と、上記ジョブ受信部がジョブを受け付けている場合は、受け付けているジョブの存在を示すジョブアイコン101〜107が表示されるようになっている。
したがって、ユーザは、表示されている起動アイコン301・302より、画像データ処理装置において使用できる画像データの処理機能(処理モード)を把握することができると共に、ジョブアイコンを確認することで、装置が受け付けている処理すべきジョブの情報を把握することができる。
これにより、装置内部で発生させることのできるジョブに関する基本画面が、常時表示されていた従来装置に比して、操作部4の限られた表示画面内の表示能力を最大限に生かして、ジョブに関する多くの情報を、ユーザに対して混乱されることのない形で表示することができる。
また、起動アイコン301・302を操作することで、指示ウインドウ401・402が、追加表示されるので、たとえ基本画面を常時表示しない構成としても、ユーザは戸惑うことなく、指示ウインドウ401.402を表示させることができる。しかも、指示ウインドウ401・402は、追加表示であり、他の画面に遷移することもないので、指示ウインドウ401・402が表示されたとしても、ユーザは戸惑うことはく操作を続けることができる。
特に、複数の処理モードを有するデジタル複合機では、メインモードに選択されている処理モードの指示ウインドウが基本画面に表示されているので、メインモードとは異なる他の処理モードを使用した場合、一旦、表示されている指示ウインドウを消去してから、希望する処理モードの指示ウインドウを表示させる必要があるため、慣れないユーザは戸惑いを覚えるが、これによれば、希望する処理モードの指示ウインドウしか表示されないので、戸惑うようなことがない。
最後に、画像データ処理装置である複合機1の各ブロック、特に表示制御部30は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、複合機1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである複合機1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記複合機1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、複合機1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。