JP2006270615A - 多機能画像取扱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のジョブを受け付けて並行処理を行うものであって,後のジョブによって先のジョブが影響を受けることを防止した多機能画像取扱装置を提供すること。
【解決手段】本発明のMFP1は,2以上の画像取扱部(各機能部11〜15)を有し,画像に関するジョブを受け付けて,1以上の画像取扱部を用いてジョブを実行する装置であって,ジョブの実行中に新たなジョブを受け付けた際に,実行中のジョブの種類および新たなジョブの種類に応じて,実行中のジョブと並行して新たなジョブを実行することの可否を決定するジョブ制御部23と,ジョブ制御部23により可と決定された場合には,実行中のジョブの終了を待たずに新たなジョブの実行を開始させ,ジョブ制御部23により否と決定された場合には,実行中のジョブが終了するまで,新たなジョブの実行を待機させるものである。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明のMFP1は,2以上の画像取扱部(各機能部11〜15)を有し,画像に関するジョブを受け付けて,1以上の画像取扱部を用いてジョブを実行する装置であって,ジョブの実行中に新たなジョブを受け付けた際に,実行中のジョブの種類および新たなジョブの種類に応じて,実行中のジョブと並行して新たなジョブを実行することの可否を決定するジョブ制御部23と,ジョブ制御部23により可と決定された場合には,実行中のジョブの終了を待たずに新たなジョブの実行を開始させ,ジョブ制御部23により否と決定された場合には,実行中のジョブが終了するまで,新たなジョブの実行を待機させるものである。
【選択図】 図2
Description
本発明は,コピー,プリント等の複数の機能を有する多機能画像取扱装置に関する。さらに詳細には,その本体内に,HDD等の可動式記憶装置を有する多機能画像取扱装置に関するものである。
従来より,例えば,コピー機能,プリント機能,FAX機能等の複数の機能を1台に有する多機能の画像取扱装置がある。さらに,記憶装置を有して,複数のジョブを順次受け付けて,その処理内容や画像データを記憶できるものも多い。そして,先のジョブが終わり次第,次のジョブを自動的に実行開始する。また,さらに効率よく複数のジョブを処理するために,先のジョブと後のジョブとの使用機能が異なる場合には,複数のジョブを並行して動作させる技術が提案されている(例えば,特許文献1参照。)。
また,このような画像取扱装置では一般に,RAM等の画像メモリのみでなくHDD等の磁気記憶装置を備えることにより,大容量の画像データにも対応できるようにされている。このHDD等のドライブは,振動による読み取りエラーや媒体の傷等を防止するために,大きな振動を受けると自動的に処理パフォーマンスを低下させるようになっている。また,HDD自体からもある程度の振動が生じるため,それらの振動の影響を防止する技術が提案されている(例えば,特許文献2参照。)。この文献に記載の技術では,HDD本体の下面に防振ゴムを介して重りが取りつけられている。
特開平9−163061号公報
特開平7−106775号公報
しかしながら,前記した従来の多機能画像取扱装置では,以下のような問題点があった。例えば,モノクロプリント等の高速プリント処理を実行するときには,各部がかなり高速で駆動される。そのため,装置全体のある程度の振動は避けられない。画像形成処理のさらなる高速化に伴い,上記の特許文献2に記載のような防振ゴム等を用いても防止しきれないほどの振動が発生するおそれがある。そのような振動の大きい処理とHDDのアクセスを伴う処理との組み合わせにおいて,特許文献1の技術のように複数のジョブを並行して動作させた場合,HDDの処理パフォーマンスが低下し,全体としてジョブの処理時間が長くなるおそれがあるという問題点があった。
あるいは,振動に強い高性能のHDDもあるが,このようなHDDは高価なものであるため,装置全体の高価格化を招くおそれがあった。
本発明は,前記した従来の多機能画像取扱装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,複数のジョブを受け付けて並行処理を行うものであって,後のジョブによって先のジョブが影響を受けることを防止した多機能画像取扱装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の多機能画像取扱装置は,2以上の画像取扱部を有し,画像に関するジョブを受け付けて,1以上の画像取扱部を用いてジョブを実行する多機能画像取扱装置であって,ジョブの実行中に新たなジョブを受け付けた際に,実行中のジョブの種類および新たなジョブの種類に応じて,実行中のジョブと並行して新たなジョブを実行することの可否を決定する並行処理決定部と,並行処理決定部により可と決定された場合に,実行中のジョブの終了を待たずに新たなジョブの実行を開始させる新ジョブ開始部と,並行処理決定部により否と決定された場合に,実行中のジョブが終了するまで,新たなジョブの実行を待機させる新ジョブ待機部とを有するものである。
本発明によれば,実行中のジョブと新たなジョブとを並行して実行するかどうかが,それぞれのジョブの種類に応じて決定される。例えば,新たなジョブを並行処理すると,実行中のジョブに悪影響を与えるおそれがある場合には,新たなジョブを待機させる。そして,新たなジョブによって実行中のジョブが影響を受けるおそれがない場合には,並行処理される。従って,複数のジョブを受け付けて並行処理を行うものであって,後のジョブによって先のジョブが影響を受けることが防止されている。なお,ここで画像取扱部とは,例えば,FAX部,スキャナ部,プリント部等の画像に関する処理を行う機能部のことであり,これらの機能部の少なくとも1つを有する装置を画像取扱装置と呼ぶ。
さらに,本発明では,並行処理決定部は,新たなジョブの種類が,実行中のジョブの処理速度を低下させるものである場合に否と決定することが望ましい。
このようなものであれば,新たなジョブの実行によって,実行中のジョブの処理速度が低下されることはない。
このようなものであれば,新たなジョブの実行によって,実行中のジョブの処理速度が低下されることはない。
さらに,本発明では,2以上の画像取扱部に画像形成部が含まれ,画像取扱に関するデータを可動式記憶媒体に記憶する可動式記憶部を有し,並行処理決定部は,実行中のジョブの種類が可動式記憶部へのアクセスを伴うものであり,新たなジョブの種類が画像形成部による単色プリントを含むものである場合に否と決定することが望ましい。
可動式記憶部へのアクセスを伴うジョブは一般に,大きい振動を受けるとパフォーマンスが低下する。一方,単色プリントを含むジョブは一般に,高速で駆動される駆動部分があり,大きい振動が発生する場合がある。そのため,これらのジョブを並行処理すると,実行中のジョブのパフォーマンスが低下する。本発明では,このようなジョブの組み合わせの場合には,新たなジョブが待機されるので,実行中のジョブのパフォーマンスを低下させるおそれはない。
可動式記憶部へのアクセスを伴うジョブは一般に,大きい振動を受けるとパフォーマンスが低下する。一方,単色プリントを含むジョブは一般に,高速で駆動される駆動部分があり,大きい振動が発生する場合がある。そのため,これらのジョブを並行処理すると,実行中のジョブのパフォーマンスが低下する。本発明では,このようなジョブの組み合わせの場合には,新たなジョブが待機されるので,実行中のジョブのパフォーマンスを低下させるおそれはない。
さらに,本発明では,並行処理決定部は,実行中のジョブの種類と新たなジョブの種類との組み合わせごとに,実行中のジョブと並行して新たなジョブを実行することの可否をあらかじめ定めた可否テーブルを有することが望ましい。
このようなものであれば,並行処理決定部は,可否テーブルを参照することにより,並行処理するかどうかを容易に判断できる。
このようなものであれば,並行処理決定部は,可否テーブルを参照することにより,並行処理するかどうかを容易に判断できる。
本発明の多機能画像取扱装置によれば,複数のジョブを受け付けて並行処理を行うものであって,後のジョブによって先のジョブが影響を受けることが防止されている。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,コピー機能,プリント機能,スキャン機能,FAX送受信機能等の各種機能を1台に備えたMFP(Multi Function Printer)に本発明を適用したものである。
本形態のMFP1は,図1に示すように,装置全体の制御を司るコントローラ10と,各機能の動作を行うFAX部11,スキャナ部12,データ入出力部13,プリント部14等をそれぞれ有している。さらに,画像データの処理を行う画像処理部15,静的な記憶装置であるメモリ16,可動式の記憶装置であるHDD17も有している。また,ユーザによって操作され,ジョブの入力等を受ける操作パネル30をも有している。これらの各装置の間では,互いに画像データや制御データの送受信が行われる。
FAX部11は,公衆電話回線18に接続され,FAXデータの送受信を行う。スキャナ部12は,載置された原稿等の画像を読み込んで画像データとして入力する。データ入出力部13は,PC19等の外部機器に接続され,画像データや各種処理データ等の入出力を行う。プリント部14は,画像データを受けて用紙等にプリント処理する。ここでは,プリント部14は,カラープリント機能とモノクロプリント機能とをともに有するものとする。画像処理部15は,画質向上等のために画像データを適宜処理する。これらはいずれも,従来のものと同様の一般的なものである。
またメモリ16は,処理速度が高速で振動の影響を受けない記憶装置である。ただし,価格や大きさ等の制限から,その記憶容量はある程度制限されている。そのため,一時的な記憶やあまり大量でない画像データの記憶等に使用される。HDD17は,記憶媒体を回転駆動制御する可動式の記憶装置であり,回転駆動中に大きな振動を受けることは望ましくない。そのため,筐体等の振動によって,その処理パフォーマンスが自動的に変更されるように,駆動制御されている。HDD17以外にも,例えばCD,DVD等の光記憶媒体を用いた可動式記憶装置を有している場合には,これらの各装置についても同様である。これらは,大量の画像データ等を記憶する場合に使用される。
コントローラ10は,図2に示すように,ジョブ受信部21,ジョブ処理部22,ジョブ制御部23,HDD処理部24,HDD状態検知部25の各部を有している。ジョブ受信部21は,操作パネル30,FAX部11,データ入力部13等から新たなジョブを受信する。ジョブ処理部22は,各機能部(FAX部11,スキャナ部12,データ入出力部13,プリント部14,画像処理部15)に対する処理実行の指示等を行う。ジョブ制御部23は,受信した各ジョブの実行タイミングの制御等を行う。HDD処理部24は,HDD17の動作処理を行う。HDD状態検知部25は,HDD17の動作状態を検知する。これらの各部の間で,図中矢印で示したように,制御データや画像データの送受信が行われる。
ここで,各ジョブの種類に応じて,各機能部11〜15の実行による振動の大きさの例を図3に示す。例えば,モノクロコピー(スキャン+モノクロプリントに相当する。)処理やモノクロプリント処理では,プリント部14が,例えば45枚/分と高速で駆動される。そのため,これらの各処理の実行時には,MFP1は大きな振動を受ける。一方,カラーコピー処理やカラープリント処理では,画像処理や印刷処理に比較的時間がかかるため,例えば11枚/分程度とモノクロの場合と比較してかなり低速での駆動となる。従って,これらの処理ではさほど振動は大きくない。
また,スキャン処理やFAX処理は,振動の大きい処理が含まれないのでMFP1に与える振動は小さい。なおここでは,FAX処理としては,データの送受信処理部分のみとしている。すなわち,FAX送信前のスキャン処理や,FAX受信後のデータのプリント処理を含まないものである。これらの処理はそれぞれ個別の処理として取り扱われる。すなわち,振動の大きいモノクロコピー処理やモノクロプリント処理とHDD17のアクセスとを同時に行うと,HDD17のパフォーマンスが低下することがわかる。
そこで,各ジョブの組み合わせによる処理方法を,図4に示すように,ジョブ制御データ40としてメモリ16に記憶させておく。このジョブ制御データ40には,図3に示した6種類のジョブのうち,計26種類のジョブの組み合わせが登録されている。ここでは,同じジョブの組み合わせの場合は,並行処理することが不可能なので省略している。また,モノクロコピーとカラーコピー,あるいはモノクロプリントとカラープリントという組み合わせも同じ種類のジョブであり,並行処理することが不可能なので省略している。このジョブ制御データ40は,受信済みの2つのジョブのうち,先に受信したジョブ(あるいは優先順位の上位のジョブ)を「第1のジョブ」,後で受信したジョブ(あるいは優先順位の下位のジョブ)を「第2のジョブ」とし,これらのジョブの組み合わせに応じてジョブを並行処理するかあるいは待機させるかをまとめたデータである。
例えば,登録番号1のジョブの組み合わせでは,第1のジョブがモノクロプリントであり,第2のジョブがモノクロコピーである。この組み合わせの場合,ジョブの種類は異なるものの,同じプリント部14を使用するジョブ同士であり,実際には並行処理は不可能である。他にも,登録番号2,5,6,9,10,13,14の組み合わせも同様である。
また,登録番号3のジョブの組み合わせでは,第1のジョブがスキャンであり,第2のジョブがモノクロコピーである。スキャンジョブは,一般にHDD17にアクセスする処理であり,モノクロコピーは,図3に示すように振動の大きい処理である。従って,この組み合わせで並行処理を行うと,第2のジョブの影響を受けて,第1のジョブが低速化してしまう。そこで,この場合には第2のジョブは並行処理されずに待機される。このように,並行処理をしないで待機させる組み合わせが本形態のジョブ制御の対象となるものである。他にも,登録番号4,11,12の組み合わせも同様である。
また,登録番号7のジョブの組み合わせでは,第1のジョブがスキャンであり,第2のジョブがカラーコピーである。スキャンジョブは,一般にHDD17にアクセスする処理であるが,カラーコピーは,図3に示すように振動の小さい処理である。従って,これらのジョブを同時に処理しても,互いに影響はほとんど無い。そのため,この組み合わせでは並行処理を実行する。他にも,登録番号8,15〜26の各組み合わせも同様である。
次に,本形態のMFP1の動作を説明する。MFP1では,ジョブ受信部21によってジョブが順次受け付けられて,それぞれの優先順位と処理内容が記憶される。そして,優先順位が上位のジョブから順に実行される。さらに,優先順位が2位以下のジョブは,ジョブ制御部23によってその実行あるいは待機が判断され,上位のジョブのパフォーマンスに影響のない範囲で並行して実行される。すなわち,既に実行開始されているジョブとの組み合わせがジョブ制御の対象となるジョブは待機される。一方で,さらに優先順位が下位のジョブであっても,実行中のジョブに影響を与えることなく並行処理可能なジョブは,先に実行開始される。ここで,優先順位としては,ジョブの受信順としてもよいし,他の優先順位パラメータによるものであってもよい。
具体的には,優先順位が上位のジョブがHDD17にアクセスする処理であり,かつ下位のジョブがモノクロコピーまたはモノクロプリントである場合は,下位のジョブの実行を開始させない。上位のジョブのパフォーマンスが低下するからである。また,同じジョブの同士や同じ機能部11〜14を使用するジョブは基本的に並行処理できない。そして,それ以外の組み合わせの場合では,2以上のジョブを並行処理させて,ジョブ処理の待ち時間を短縮させる。ジョブ制御部23は,各ジョブの実行あるいは待機を判断し,実行するジョブについてはジョブ処理部22に指示を送信して,各機能部11〜15の動作を開始させる。
また,実行中のいずれかのジョブが終了した場合には,ジョブ処理部22を介してジョブ制御部23に完了信号が送信される。ジョブ制御部23は,終了したジョブの処理内容の記憶を削除し,それより下位のジョブの優先順位を繰り上げる。そして,上記と同様に各ジョブの実行あるいは待機を判断する。そのため,例えばジョブ制御の対象となって待機されていたジョブが,実行開始される。あるいは,優先順位が下位であっても先に実行開始されていたジョブが,新たに開始されるジョブとの並行処理が不可能となって,中断され待機される場合もある。
次に,本形態のジョブ制御処理について,図5と図6のフローチャートを参照して説明する。図5は,2つのジョブを受信した場合における,実行あるいは待機の判断処理の例であり,図6は新たなジョブを受信した時の新規ジョブ処理を示している。
まず,図5のフローチャートに基づいて,待機しているジョブがない状態で,2つのジョブを続いて受信した場合の処理について説明する。処理の開始から,まずジョブ受信部21によって第1のジョブが受信される(S101)。この段階では,MFP1にとって唯一の未処理ジョブであるので,直ちに実行開始される(S102)。すなわち,ジョブ制御部23は,ジョブ処理部22によって,第1のジョブの内容に応じた各機能部11〜14の動作を開始する。
次に,この第1のジョブを実行中に,ジョブ受信部21が第2のジョブを受信する(S103)。ここでは,この第2のジョブは第1のジョブと同種のジョブではないものとする。次に,コントローラ10のHDD状態検知部25によって,第1のジョブがHDD17にアクセスしているかどうかを検知する(S104)。アクセスしていない場合には(S104:No),処理速度への影響はほとんど無いので,直ちに第2のジョブの実行を開始する(S108)。
あるいは,第1のジョブがHDD17へのアクセスを行っている場合には(S104:Yes),ジョブ制御部23は,メモリ16に記憶されているジョブ制御データ40を読み出し,第1のジョブと第2のジョブとの関係がジョブ制御の対象となるかどうかを判断する(S105)。ジョブ制御の対象となっていない場合には(S105:No),直ちに第2のジョブの実行を開始する(S108)。
第1のジョブと第2のジョブとの組み合わせがジョブ制御の対象であった場合には(S105:Yes),第2のジョブの実行を開始せず,待機させる(S106)。そして,第1のジョブが終了するまで待つ(S107)。第1のジョブが終了したら(S107:Yes),第2のジョブの実行を開始する(S108)。そして,第1,第2のジョブがともに終了すれば(S109:Yes),この処理を終了する。
次に,図6のフローチャートに基づいて,新たなジョブを受信したときに実行される新規ジョブ処理ルーチンについて説明する。この処理は,受信した新規ジョブをすぐに実行するか待機させるかを判断する処理である。まず,新規ジョブを受信したときに,既に実行中のジョブが有るかどうかを判断する(S201)。実行中のジョブがなければ(S201:No),新規ジョブを直ちに開始する(S202)。この場合は,これでこの処理は終了である。
あるいは,実行中のジョブがある場合には(S201:Yes),新規ジョブと同種の機能を使用するジョブが実行されているかどうかを判断する(S203)。例えば,モノクロプリントジョブとカラープリントジョブのように,同じ機能部(ここでは,プリント部14)を使用するジョブは,同時に実行することはできない。そこで,新規ジョブと同種の機能を使用するジョブが実行中である場合には(S203:Yes),新規ジョブは待機させる(S204)。
次に,同種の機能を使用するジョブを実行中ではない場合には(S203:No),実行中のジョブがHDD17にアクセスしているかどうかを判断する(S205)。複数のジョブを同時に実行中である場合には,そのすべてのジョブについて判断を行う。実行中のジョブのうちにHDD17にアクセスしているジョブがない場合には(S205:No),新規ジョブの実行を開始する(S206)。
実行中のジョブのうちにHDD17にアクセスしているジョブがある場合には(S205:Yes),メモリ16に記憶されているジョブ制御データ40を読み出し,新規ジョブがジョブ制御の対象となっているジョブであるかどうかを判断する(S207)。ジョブ制御の対象となっていない場合には(S207:No),直ちに新規ジョブの実行を開始する(S206)。ジョブ制御の対象となっている場合には(S207:Yes),新規ジョブは待機させる(S208)。以上で,この新規ジョブ処理ルーチンの説明を終了する。
また,実行中のいずれかのジョブが終了したときには,それより下位であったジョブの優先順位が,それぞれ繰り上げられる。そして,ジョブ制御部23は,図6のフローチャートと同様の処理によって,新たな優先順位の高いものから実行あるいは待機を判断する。
次に例えば,第1のジョブがスキャンであり,第2のジョブがモノクロプリントである場合のジョブ処理時間について試算した。HDD17の転送速度は,振動のない状態では30MB/sであり,振動の大きい状態では10MB/sとした。スキャンとモノクロプリントとのいずれもHDD17のアクセスを行い,それぞれの処理容量は480MBずつとした。これらのジョブがほぼ同時に受信されたとする。
この場合,本形態のジョブ処理を行うと,これらのジョブの組み合わせはジョブ制御の対象となり,並行処理はされない。そのため,まずスキャンジョブのみを処理して次にモノクロプリントジョブを処理することとなる。スキャンジョブは,480MBを30MB/sで処理できるので,約16sで終了する。続いて,モノクロプリントジョブは,480MBを10MB/sで処理することとなり,約48sかかる。すなわち,合計で処理時間は64sかかることになる。
一方,従来のようにジョブ制御を行わずに並行処理をした場合には,両ジョブとも同時に実行される。この場合,両ジョブがいずれも10MB/sでHDD17にアクセスすることとなる。従って,960MBを10MB/sで処理することとなり,合計の処理時間は96sかかることとなる。従って,本形態のジョブ制御を行うことで,第1のジョブの終了が早くなるのみでなく,合計のジョブ処理時間も短縮されることが分かった。
以上詳細に説明したように,本形態のジョブ制御処理を行うMFP1のジョブ制御部23では,2以上のジョブを受信したとき,それらを並行処理するかどうかをジョブ制御データ40に基づいて判断する。そして,後のジョブの動作が前のジョブのパフォーマンスに影響を与えるものである場合には,後のジョブは実行せずに待機させる。従って,複数のジョブを受け付けて並行処理を行うMFP1であっても,後のジョブによって先のジョブが影響を受けることが防止されている。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,第2のジョブとしてコピージョブを受信してジョブ制御の対象となった場合に,スキャン処理の部分のみを先に並行処理するようにしてもよい。
また例えば,MFPが各種のフィニッシャ付きの装置である場合には,フィニッシャを使用するジョブにも振動の大きいものがある。そこで,フィニッシャを使用するジョブもジョブ制御の対象とするとよい。
また例えば,ジョブ制御によってジョブが待機された場合には,操作パネル30等に待機されていることを表示するようにしてもよい。
例えば,第2のジョブとしてコピージョブを受信してジョブ制御の対象となった場合に,スキャン処理の部分のみを先に並行処理するようにしてもよい。
また例えば,MFPが各種のフィニッシャ付きの装置である場合には,フィニッシャを使用するジョブにも振動の大きいものがある。そこで,フィニッシャを使用するジョブもジョブ制御の対象とするとよい。
また例えば,ジョブ制御によってジョブが待機された場合には,操作パネル30等に待機されていることを表示するようにしてもよい。
1 MFP(多機能画像取扱装置)
11 FAX部(画像取扱部)
12 スキャナ部(画像取扱部)
13 データ入出力部(画像取扱部)
14 プリント部(画像取扱部,画像形成部)
15 画像処理部(画像取扱部)
17 HDD(可動式記憶部)
23 ジョブ制御部(並行処理決定部,新ジョブ開始部,新ジョブ待機部)
40 ジョブ制御データ(可否テーブル)
11 FAX部(画像取扱部)
12 スキャナ部(画像取扱部)
13 データ入出力部(画像取扱部)
14 プリント部(画像取扱部,画像形成部)
15 画像処理部(画像取扱部)
17 HDD(可動式記憶部)
23 ジョブ制御部(並行処理決定部,新ジョブ開始部,新ジョブ待機部)
40 ジョブ制御データ(可否テーブル)
Claims (4)
- 2以上の画像取扱部を有し,画像に関するジョブを受け付けて,1以上の画像取扱部を用いてジョブを実行する多機能画像取扱装置において,
ジョブの実行中に新たなジョブを受け付けた際に,実行中のジョブの種類および新たなジョブの種類に応じて,実行中のジョブと並行して新たなジョブを実行することの可否を決定する並行処理決定部と,
前記並行処理決定部により可と決定された場合に,実行中のジョブの終了を待たずに新たなジョブの実行を開始させる新ジョブ開始部と,
前記並行処理決定部により否と決定された場合に,実行中のジョブが終了するまで,新たなジョブの実行を待機させる新ジョブ待機部とを有することを特徴とする多機能画像取扱装置。 - 請求項1に記載の多機能画像取扱装置において,前記並行処理決定部は,
新たなジョブの種類が,実行中のジョブの処理速度を低下させるものである場合に否と決定することを特徴とする多機能画像取扱装置。 - 請求項1または請求項2に記載の多機能画像取扱装置において,
前記2以上の画像取扱部に画像形成部が含まれ,
画像取扱に関するデータを可動式記憶媒体に記憶する可動式記憶部を有し,
前記並行処理決定部は,実行中のジョブの種類が前記可動式記憶部へのアクセスを伴うものであり,新たなジョブの種類が前記画像形成部による単色プリントを含むものである場合に否と決定することを特徴とする多機能画像取扱装置。 - 請求項1に記載の多機能画像取扱装置において,前記並行処理決定部は,
実行中のジョブの種類と新たなジョブの種類との組み合わせごとに,実行中のジョブと並行して新たなジョブを実行することの可否をあらかじめ定めた可否テーブルを有することを特徴とする多機能画像取扱装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080603 |