JP2005197960A - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置及び画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2005197960A
JP2005197960A JP2004001378A JP2004001378A JP2005197960A JP 2005197960 A JP2005197960 A JP 2005197960A JP 2004001378 A JP2004001378 A JP 2004001378A JP 2004001378 A JP2004001378 A JP 2004001378A JP 2005197960 A JP2005197960 A JP 2005197960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
transfer
memory
image data
memory area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004001378A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaro Nishimura
勇太郎 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004001378A priority Critical patent/JP2005197960A/ja
Publication of JP2005197960A publication Critical patent/JP2005197960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 転送されてくる画像を受け取るメモリの空きが無くなった場合に転送を中止せずに転送を一時的に中断し再転送を可能にして、画像処理能力の低下を最小限に抑えるようにする。
【解決手段】 ネゴシエートした中の一部(3ページ分)しかスレーブ側でメモリを確保できない場合に、この画像の転送後メモリに空きがなくなる。この時、他の画像処理プロセスの終了等が無くメモリに空きが生じなければ、画像データの転送を一時中断する。中断の間、転送済みである画像に対して画像処理プロセスを行なう。この処理の終了等によりメモリに空きが生じた時に、残りの画像(2ページ分)の送信を再開する。スレーブ側でメモリの空きが無くなった場合でも、完全に中止することなく画像処理プロセスが実行でき、連結システムのパフォーマンスの低下を最小限にすることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ネットワーク接続された装置から処理要求を伴って転送されてくる画像データを処理する画像処理装置(例えば、ネットワーク接続可能なデジタル複写機、プリンタ等の装置であり、特に接続した複数の装置によってジョブを分配する、いわゆる“連結コピー” “連結プリント” 等の連結動作が可能な装置)に関し、転送画像データの保存及び画像処理過程に用いるメモリの使用効率の向上を可能にする手段を備えた上記画像処理装置及び該画像処理装置に用いるプログラムに関する。
従来から、MFP(Multi Function Peripheral)機のようなデジタル複写機、プリンタ等の画像処理装置では、マスター(送信元)からスレーブ(送信先)となる画像処理装置へ印刷画像を転送し、マスター、スレーブ両方から印刷動作を行なう、いわゆる“連結コピー” “連結プリント” 等の連結動作を可能にしたシステムが知られている。
このような連結動作を行う画像処理システムでは、例えばマスターとなる画像処理装置のスキャナでスキャンした画像データをメモリ上に保存し、その画像データをネットワーク経由でスレーブとなる画像処理装置のメモリ上に送信し、マスター、スレーブ双方のメモリから同時に印刷動作を行なうことによって、生産性を2倍に上げる印刷処理が実現できる。
ところで、近年、MFP機に代表されるような画像処理装置は、画像データのカラー化、高解像度化、高品質化により扱うデータが大きくなってきている。このようにデータサイズの大きい画像はマスター側、スレーブ側のメモリを大量に消費することになり、MFP機のように複数のプロセスが共通のメモリを用いて動作する機器では、メモリの空き領域が減少し、画像処理プロセスの生産性低下につながる。
そこで、連結動作を可能にした画像処理システムにおいては、メモリの空き領域がなくなったときに、システムの生産性を低下させないようにするために、従来、例えば下記特許文献1に示すような提案を行っている。
特許文献1では、スレーブ機における動作は、マスター機からの画像がメモリに転送され、その記憶動作の終了後にプリント動作を実行する例が示されており、転送中にメモリフルになった場合には、メモリに空きのなくなったスレーブ機への転送のみを中止する(つまり、マスター機で読み取りを中断しないで、他のスレーブ機の使用により連結動作を続行する)としている。また、転送を中止したスレーブ機では、それまでに転送した画像データを印刷するか、メモリから削除するかを選択可能にするとしている。従って、中止したスレーブ機にはその後マスター機からの画像の転送は行われずに、他のスレーブ機の連結動作を続行するようにし、この方式により印刷効率を上げることを可能にするものである。
特開2000-261595号公報
しかしながら、上記特許文献1に示す従来例は、転送中にメモリフルになったスレーブ機の印刷を中止させるので、システムの条件や使用時点における動作状況によっては、生産性が落ちてしまうことが考えられ、必ずしも目的の成果が得られない場合がある。
本発明は、上記した従来技術における問題に鑑み、これを解決するためになされたもので、その解決課題は、上記した従来例とは別のアプローチ、即ち転送されてくる画像データを処理する画像処理装置のメモリの空きが無くなった場合に、転送を中止せずに、転送を一時的に中断し再転送を可能にすることによって、画像処理能力の低下を最小限に抑えるようにすることにある。
また、上記したアプローチによる処理を一つの選択肢として、ユーザの要求に応えることができるようにすることをさらなる課題とする。
請求項1の発明は、ネットワーク接続された装置から処理要求を伴って転送されてくる画像データを処理可能な画像処理装置であって、転送入力時の画像及び転送後のデータ処理過程にある画像を、各画像用に設定された使用メモリ領域で一時的に保存する画像メモリと、転送入力時の画像が使用するメモリ領域の空きの有無をチェックする手段と、画像データの処理過程の終了を検出する手段と、転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなったときに転送を一時中断させ、画像データの処理過程の終了後に転送を再開させる転送制御手段を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、ネットワーク接続された装置から処理要求を伴って転送されてくる画像データを処理可能な 画像処理装置であって、転送入力時の画像及び転送後のデータ処理過程にある画像を、各画像に設定された使用メモリ領域で一時的に保存する画像メモリと、転送入力時の画像が使用するメモリ領域の空きの有無をチェックする手段と、転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなったときに転送を一時中断させ、画像データの処理過程の終了後に転送を再開させる第1の動作モード及び転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなったときに転送を中止させる第2の動作モードのいずれかの動作モードを行わせる転送制御手段と、操作入力により前記動作モードをいずれかに設定する動作モード設定手段を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項3の発明は、請求項2に記載された画像処理装置において、転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなった時点でその旨を報知し、前記動作モード設定手段への操作をガイドするユーザインターフェースを備えたことを特徴とするものである。
請求項4の発明は、画像処理装置の画像データ処理部に備えたコンピュータに、処理要求を伴って転送されてくる画像データを画像メモリに設定された使用メモリ領域に一時的に保存させる手順と、転送時の画像データが使用するメモリ領域の空きの有無をチェックする手順と、画像データの処理過程の終了を検出する手順と、転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなったときに転送を一時中断させ、画像データの処理過程の終了後に転送を再開させる手順を実行させるためのプログラムである。
請求項1,4の発明によると、転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなったときに転送を一時中断し、画像データの処理過程の終了後に転送を再開させるようにし、その中断の間に転送された画像データの処理過程を実行するようにしたので、画像処理能力の低下を最小限に抑えることを可能にする。
また、請求項2,3の発明によると、操作入力により第1の動作モード(上記請求項1の発明における転送を一時中断させる動作モード)と第2の動作モード(従来の転送を中止させる動作モード)を選択可能にしたので、ユーザの要求に応じた動作により、処理の最適化を図ることが可能になる。
本発明を添付する図面とともに示す以下の実施形態に基づき説明する。ここで示す実施例は、本発明の画像処理装置をネットワークに接続可能な複合機能を備える画像処理装置に適用した例を示す。本例の複合型の画像処理装置は複写機能を持つほか、ネットワーク接続によって、同種の画像処理装置と連結動作を行い、またホストPC等の外部機器からの出力要求に応えてプリンタ機能を用いて印刷出力を行うことが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置の概略図で、コントローラ10を中心にした全体構成を示す。図1を参照し、本装置の構成及び動作を以下に説明する。
図1に示す装置は、CPUバスと画像転送用バスの2つのバスを持っている。CPUバスはCPU11に直結しているバスであり、CPU11、ROM12、RAM13、ブリッジ15等が接続されている。画像転送用バスは主に画像データを転送するバスであり、このバスにはブリッジ15、画像メモリ16、DMAC(Direct Memory Access Controller)18、スキャナバッファ21、プロッタバッファ31、NIC(Network Interface Controller)19、ハードディスク17等が接続されている。このバスは画像データを高速に転送しなければならないバスであり、汎用の高速なバスを用いることにより実施し得るが、画像データを効率良く転送するように設計した専用のバスを使用しても良い。
ブリッジ15はCPUバスと画像転送用バスを仲介しており、2つのバスの速度差やバス幅の違いを吸収するとともに、エンディアンの変換などを行なっている。例えばCPU11が画像メモリ16をアクセスする場合は、CPU11によるCPUバスアクセスサイクルを、ブリッジ15が画像転送用バスアクセスに変換することによって画像メモリ16へのアクセスを実現している。
画像メモリ16は画像データを保存する記憶領域を持つ。スキャナエンジン22などの画像入力部から入力された画像データやNIC19を通じてネットワークから送られてきた画像データを保存する。この画像データはどのような種類の画像でも良く、例えば、白黒/カラー、二値/多値、圧縮/非圧縮、低解像度/高解像度などの多種多様なフォーマットの画像が含まれる。
また、画像メモリ16上に保存した画像データは、プロッタエンジン32に転送してプリントするパス、NIC19を通じてネットワーク上に送信するパス、ハードディスク17へ保存するパスなどの出力パスで処理される。
DMAC18は画像転送用バス上を流れる画像データを高速に転送するコントローラであり、例えばスキャン時にはスキャナI/F(インタフェース)を通してスキャナエンジン22から送られてくるデータを画像転送用バス経由で画像メモリ16の指定された領域に書き込むなど、まとめて大量のデータを転送するような処理を行なう。このDMA動作の際に、画像メモリ16上のアドレスや転送サイズは予めCPU11からDMAC18に指定しておく。
NIC19はネットワークとのI/Fを制御するモジュールで、ネットワークから送信されてくる画像データ及びその他のデータを受け取り、バスの要求に従って画像転送用バスにデータを流す処理を行なう。また、画像転送用バスに流れているデータをネットワークへ送信する処理を行なう。
ネットワークは汎用なネットワークでも、画像処理装置に特化したネットワークでもよい。汎用的なネットワークとしては例えばイーサネット(登録商標)や、IEEE1394などのシリアルI/Fが挙げられる。このネットワークを通じて、画像データを送受信する。
スキャナエンジン22は原稿画像を読み取るモジュールで、スキャナ入力された画像データをスキャナバッファ21にスキャナI/Fを通して転送する。スキャナバッファ21はスキャナエンジン22から送られてきた画像データを一時的に保存し、画像転送用バスのバスサイクルに合わせてデータを出力する。
プロッタエンジン32は画像を印刷出力するモジュールで、プロッタI/Fを介してプロッタバッファ31より送られてきた画像データを取り込みプリントする。プロッタバッファ31は画像転送用バスから送られてきた画像データを一時的に保存し、プロッタI/Fの速度に応じてデータを出力する。
ハードディスク17は、大量の記憶容量を持ち、画像データおよびその他の情報を保存する記憶装置である。
なお、上記した画像データの入力から画像データの保存或いは出力までのこのコントローラ10が実行する動作、即ちコピー出力動作、連結動作、PC等からの印刷要求に対応するプリント出力動作等は、画像処理ユニット(IPU)49のCPU68に各画像処理を行うためのプログラムを実行させることにより実現することができる。
次に、上記で例示するような画像処理装置同士をネットワーク接続して構成する連結システムとその動作について説明する。
図2は、連結システムの一実施形態を示す。この例では、マスター機1台に対してスレーブ機として動作する画像処理装置が3台接続されており、マスター機100上にある画像データをスレーブ機(1)110〜スレーブ機(3)130の3台へ転送することができるシステム構成である。なお、マスター機、スレーブ機は同一構成の画像処理装置である必要は無いが、ここでは、説明の便宜上、マスター、スレーブ両機はいずれも図1に示す構成の画像処理装置よりなるものとする。
また、ここでは連結動作の基本的な動作の例として、マスター側のスキャナエンジン22で取り込んだ画像データをネットワーク経由で一つまたは複数のスレーブ側の画像メモリ16へ転送し、マスターとスレーブ両機のプロッタエンジン32によって印刷出力を行う連結コピープロセスの動作例を説明する。
まず、マスター側で原稿画像を読み取るスキャン動作を行う。図3にスキャン動作のフローチャートを示す。
図3を参照すると、始めにマスター側でスキャナエンジン22にスキャン開始を要求し(S101)、読み取った画像データをスキャナバッファ21にため込んで行く。続いてDMAC18にDMA転送開始を要求し(S102)、予めDMAC18に設定されていたサイズ分の画像データをスキャナバッファ21から画像メモリ16へ転送する。この転送は画像転送用バスを使用して行なう。
スキャナエンジン22で1ページ分の画像を読み取り、画像メモリ16に1ページ分の画像データが保存されるまでスキャナバッファ21から画像メモリ16への画像データの転送は行なわれる。また、この転送と並行して、画像メモリ16上に展開された画像データをページ単位でファイル化した形でハードディスク17へ蓄積する(S104)。
上記の転送は1ページ分の画像データについて行うので、その転送の終了を確認して(S105-YES)、スキャナエンジン22にスキャン終了を要求し(S106)、続いてDMAC18にDMA転送終了を要求して(S107)、このフローを終了する。
以上の動作によりスキャナエンジン22から画像メモリ16への画像転送と画像メモリ16上に展開された画像データのハードディスク17への蓄積を行う。
次に、マスター側のハードディスク17上に蓄積された画像データをスレーブ側へ転送する。図4に転送時に送信(マスター)側と受信(スレーブ)側でそれぞれ行う送受信動作のフローチャートを示す。
図4を参照すると、始めに、マスター側およびスレーブ側で画像データを展開、保存するための領域を画像メモリ16に確保する(S201,S301)。
次に、マスター側では、確保したメモリ領域を用いて、ハードディスク17に蓄積された画像データから転送データとして取り出されたデータを画像メモリ16上に展開する(S202)。次にNIC19に画像送信要求を出し、画像メモリ16上に展開された画像データをネットワークを通じてスレーブ側の画像メモリ16に転送する(S203)。転送されてくる画像データを受け取るスレーブ側では、NIC19に対して画像受信要求を出し(S302)、ネットワークを通じて送られてきた画像データを画像メモリ16において確保したメモリ領域に保存する(S303)。
転送する画像データは、例えばページ数により予め指定しておくので、全部のデータが転送できたかをマスター側およびスレーブ側でそれぞれ確認し(S204,304)、確認ができたら、転送動作を終了する。
上記の転送動作では、マスター側の画像処理装置では、画像メモリ16上に送信する画像データが展開できた時点でNIC19に対して画像送信要求を出すが、この要求に対してNIC19は指定されたアドレスから順次画像データを指定されたサイズだけネットワークを通じてスレーブの画像メモリ16上に転送を試みる。同時にスレーブ側でも、画像データを受信できるだけのメモリ領域を画像メモリ16上に連結コピー用に確保しておく。スレーブ側で受信可能となればNIC同士で画像データの転送を開始し、マスターの画像メモリ16からスレーブの画像メモリ16に画像データを転送する。
スレーブ側の画像処理装置が複数台の時も同様に、全てのスレーブ側の画像メモリ16に対して同様のことを行なえばよい。特にIEEE1394のようなネットワークI/Fでは1対多の転送が行なえるので、スレーブ側の画像メモリ16が全て準備できた時点で転送を開始することによって、複数台への転送を一度で行なうことができる。
また、画像メモリ16は共用のメモリで、同時に複数の画像処理動作が進行する場合には、メモリ領域を分割してそれぞれの動作に使用できるようにするので、使用の際、上記のように処理に必要な領域を確保して、確保した領域を使用する。転送と画像処理それぞれの処理動作に応じて適切なメモリ領域が確保できれば、メモリの使用効率を上げることができ、処理を高速化することが可能になる。
画像データの転送が終了した時点で、印刷動作を開始する。図5にマスターとスレーブ側でそれぞれ行う印刷動作のフローチャートを示す。
図5を参照すると、始めに、画像データを画像メモリ16上に展開する(S401)。このときに展開される画像データは、印字に用いることができる形式のデータである。
次に、DMAC18にDMA転送開始を要求し(S402)、続いてプロッタエンジン32にプリント開始を要求する(S403)。これにより、画像メモリ16からプロッタバッファ31へ画像データが転送され、プリントが実行される(S404)。ここで行われる転送は画像転送用バスを使用して行なわれる。
画像メモリ16上の画像データが全てプロッタバッファ31に転送され、全ての画像データがプロッタエンジン32に出力されるされるまで、画像データの転送が行なわれる。全ての画像データの転送が終了したことを確認して(S405)、DMAC18にDMA転送終了を要求し(S406)、続いてプロッタエンジン32にプリント終了を要求して(S407)、このフローを終了する。
以上により印刷動作時の画像メモリ16からプロッタエンジン32への画像データ転送が行なわれる。
次に、上記した基本的な連結動作をベースに、データ転送の中断を含む本発明特有の動作が付加された連結動作について、その実施形態を「実施形態1」〜「実施形態3」として以下に説明する。
「実施形態1」
本実施形態は、スレーブ側でマスター側が要求する転送データを受け取るために必要な空き領域を画像メモリ16に確保できない場合に、上記従来例におけるように画像の転送を中止するという方法をとらないで、確保できる領域で転送データを受け取り、その後、空きができて再び転送データを受け取ることができるまで、転送を中断する動作を行う。また、転送を中断する間に、受け取った画像データに対して求められたコピー等の画像出力に必要な処理を行う。このような連結動作を行うことにより、画像処理能力の低下を最小限に抑えることを意図するものである。
本実施形態では、マスター側に存在する画像データを、マスター、スレーブ双方から印刷する連結動作を例にとる。なお、マスター側の画像は、スキャナエンジン22から取り込まれた画像でも、ハードディスク17に既に保存されている画像でも、ネットワークから取り込まれた画像でも良い。
連結動作を起動させると、まず、マスター側で転送する画像を画像メモリ16に展開する。
複数ページからなる画像データをスレーブ(1)に転送する時の概念を説明する図6を参照すると、同図に示すように、例えば5ページものの画像データを転送する場合には、マスター側では5ページ分の画像データを保存できるだけのメモリ領域を画像メモリ16に確保する。このときに、他の画像処理プロセスが画像メモリ16を使用している等、5ページ分のメモリ領域が確保できない場合は、確保できるページ数分だけ確保する。このようにして確保した画像メモリ16上に、転送する画像を展開していく。ハードディスク17に保存された画像は圧縮がかけられていることが多いので、その場合には、伸長し元の画像に復元してから、確保した画像メモリ16に展開していく。
スレーブ(1)側でも、マスター側と同様に転送されてくる画像を保存するためのメモリ領域を画像メモリ16に確保する。図6の例では5ページものの画像データを転送するが、このサイズは予めマスター側とスレーブ側でネゴシエーションをしておくものとする。転送時の送受信動作は、ネゴシエーションをしたデータサイズの設定で必要な動作が管理される。よって、この例ではスレーブ側で5ページ分の画像メモリを確保する。
この時、図6(A)に示すように、他の画像処理プロセスが画像メモリ16を使用していて、5ページ分のメモリ領域が確保できない場合は、確保できるページ数分だけ確保する。ここでは3ページ分だけメモリ領域が確保できたものとする。
次に、画像転送動作に従って、マスター側の画像メモリ16からスレーブ側の画像メモリ16へ画像データを転送する。図6の例では、図中の(A)に示すようにスレーブ側で確保したメモリ領域の3ページ分の画像データが転送される。
3ページ分の画像データが転送されると、スレーブ側の画像メモリ16には空きがなくなる。この時、この画像メモリにおける他の画像処理プロセスが終了する等、メモリに空きが生じ、残り2ページ分のメモリ領域を確保することができれば、引き続き画像データを転送する。また、画像メモリ16に3ページ分の画像データの転送されたときに、メモリに空きが生じなければ、画像データの転送を一時中断し、転送済みである画像データに対して画像処理プロセスを行なう。
転送を一時中断するための処理は、スレーブ側でメモリ領域の空きをチェックした結果、空きが無く、ネゴシエーションをしたデータサイズである5ページ分のメモリ領域を確保できない場合に、転送データの取り込みができないことをNIC19を介してマスター側に通知し、それに応えてマスター側では、一旦送信を停止する。マスター側は、停止後、スレーブ側から未転送の残りのデータサイズである2ページ分のメモリ領域を確保したことが通知されてきたときに、残りのデータの送信を再開する。従って、図4における画像転送時の送受信動作において、一時中断の処理を付加することになる。
また、中断している間にスレーブ側で転送済みの画像データに対して行う画像処理は、この例では印刷出力をするために行う処理であり、画像メモリ16に保存された1ページから3ページの画像に対しその処理を行い、プロッタエンジン32で印刷出力に用いる。
スレーブ側で1ページから3ページの画像データを用いた印刷出力が終了したら、その画像データは必要なくなるので、画像メモリ16上からデータを削除し、メモリ領域を解放することができる。その解放されたメモリ領域を残っている次のページを保存するためのメモリ領域として確保し、転送動作を再開する。即ち、図6の例では、図中の(B)に示すように、マスター側の4ページから5ページの画像データを画像転送動作に基づいてスレーブ側の画像メモリ16へ転送し、先に受け取った転送画像と同様に、画像処理プロセスを行なっていく。
このようにして、スレーブ側で画像メモリ16の空きが無くなった場合でも、完全に中止することなく画像処理プロセスが実行でき、連結システムのパフォーマンスの低下を最小限にすることができる。
一方、マスター側においては、画像転送動作の状態に関わらず、画像データを画像メモリ16に展開した時点から自由に印刷動作を行なうことができる。
また、例えば、2台のスレーブを用いたときの連結動作については、以下のようになる。
複数ページからなる画像データを2台のスレーブ(1),(2)に転送する時の概念を説明する図7を参照すると、同図に示すように、例えば5ページものの画像データを転送する場合で、マスター側では5ページ分の画像データを保存できるだけのメモリ領域を画像メモリ16に確保する。このときに、2台のスレーブではスレーブ(1)で3ページ、スレーブ(2)で5ページ分の画像メモリを確保できた場合である。
スレーブ(1)は、上記図6におけると同様の動作を行なう。一方、スレーブ(2)は、5ページ分のメモリ領域が確保できているので、スレーブ(1)が転送を一時中断した場合でも、引き続き通常の画像転送動作を行なうことができるようにする。そして画像データが全て転送されたら、スレーブ(1)の状態に関わらず、スレーブ(2)では印刷出力のための画像処理プロセスを実行することができる。こうした動作は、マスターと各スレーブが1対1の関係で自由に転送動作を行うネットワークI/Fによって可能になる。このようにすると、スレーブ同士は互いの状態に依存しないので、効率的に印刷等の画像処理プロセスを行なうことができる。
なお、上記の転送動作の例では、スレーブ同士が相互に依存しないで、マスターとスレーブ間で自由に転送動作を行うことを可能にしたが、上述の1対多の転送が行なえるネットワークI/Fを利用する場合には、図7のケースでは、スレーブ(1)に合わせて全スレーブ一斉に3ページ分の転送を行い、中断をはさんで再開時に残りの2ページを全スレーブ一斉に転送するという方法で転送することも可能である。
「実施形態2」
本実施形態は、上記実施形態1に示した連結動作、即ちスレーブ側で転送データを受け取るメモリ領域を確保できないときに転送を中断し、転送を中断する間に、受け取った画像データに対して求められたコピー等の画像出力に必要な処理を行い、その後メモリ領域が確保できたときに転送を再開する動作、を動作モードの一つとし、又転送データを受け取るメモリ領域を確保できないときには、転送を中止する動作モードをもう一つの選択肢としてユーザに示し、これらのうちからユーザの指示に従った動作モードを行わせることにより、ユーザの要求に応えることを意図するものである。
本実施形態を上記実施形態1で示した図6の例を参照して説明する。
図6に示すように、スレーブ側で3ページ分のメモリ領域を確保できているとすると、3ページ分の画像データが転送されてくると、スレーブ側の画像メモリ16には空きがなくなる。この時点で、画像処理装置はユーザに対して、スレーブ側の画像メモリに空きがなくなった旨を報知する。報知の手段は、装置のオペレーションパネル等に表示しても良いし、アラーム等で知らせても良い、又リモートの場合はネットワークに接続されているパーソナルコンピュータ等に表示しても良い。
また、画像メモリに空きがなくなった旨の報知と共に、ユーザに対し入力操作の案内をして、画像転送を一時中断して画像処理プロセスを行なう第1の動作モードか、画像データの転送を中止する第2の動作モードかを選択するユーザの入力操作を行うことを可能にする。
この動作モードの選択は、例えば、印刷出力が未処理として残っている量(ページ数や部数)が少ない場合は、連結動作では印刷後にスレーブ機から出力したものを集め、ユーザの手作業によるソート処理が必要であることを考慮すると、そのスレーブ機での印刷を中止してマスターまたはその他のスレーブから印刷する方が手間のかからない場合がある、といったことから第2の動作モードを選択する。また、未処理量が多い場合は、画像転送を一時中断にする第1の動作モードを選択したほうが、上記した印刷後のユーザの手作業によるソート処理といった手間を考えても早く印刷できる場合があるので、こうした判断ができれば、この動作モードを選択する。
ユーザによる選択方法は、本装置のオペレーションパネル等で指示させても良いし、ネ
ットワーク先の画像処理装置やPC等の機器から指示するようにしても良い。
そのユーザの選択によって、画像処理装置はその時点で転送動作を中断する第1の動作モード(上記実施形態1参照)か、又はその時点で転送動作を中止する第2の動作モードかの動作を行う。
上記のような動作モードの選択を行うことによって、スレーブ側で画像メモリの空きが無くなった場合でも、その後の画像処理プロセスにおけるパフォーマンスの低下を最小限にすることができ、一時中断して画像処理プロセスを継続することが効果的であるかどうかの判断をユーザに委ねることにより、よりユーザの要求に近い動作を行なうことができる。
「実施形態3」
上記実施形態2では、画像転送を一時中断して画像処理プロセスを行なうか、画像データの転送を中止するかの動作モードの設定を、スレーブ側で画像メモリ16の空きが無くなり転送データを受け取るメモリ領域を確保できないという状況が発生したタイミングで行うとしたが、本実施形態は、この動作モードの設定を連結動作の設定時に予め指示しておく様にするものである。
このようにすることにより、装置はスレーブ側の画像メモリ16に空きがなくなった時点で、ユーザが予め設定した動作モードに基づいて、転送動作を中断する第1の動作モード(上記実施形態1参照)か、又はその時点で転送動作を中止する第2の動作モードのいずれかの動作を直ちに行うことを可能にする。結果として、その後の画像処理プロセスにおけるパフォーマンスの低下を最小限にすることを可能にする。ここでも、一時中断して画像処理プロセスを継続することが効果的であるかどうかの判断をユーザに委ねることにより、よりユーザの要求に近い動作を行なうことを可能にしている。
また、ユーザの判断を予め設定しておき、装置側で自動的に指示された動作モードを実行するので、動作モードを判断する時間、手間を省くことができ、判断するまでの効率低下を防ぐことができ、又必ずしも発生するとは限らない画像メモり16におけるメモリ領域の不足に対応するユーザの煩わしさをなくすことが可能になる。
本発明の実施形態に係わる画像処理装置の概略図で、コントローラ10を中心にした全体構成を示す。 画像処理装置同士をネットワーク接続して構成する連結システムの一実施形態を示す。 画像処理装置で行うスキャン動作のフローチャートを示す。 転送時に送信(マスター)側と受信(スレーブ)側でそれぞれ行う送受信動作のフローチャートを示す。 マスター機とスレーブ機でそれぞれ行う印刷動作のフローチャートを示す。 複数ページからなる画像データをスレーブ(1)に転送する時の概念を説明する図である。 複数ページからなる画像データを2台のスレーブ(1),(2)に転送する時の概念を説明する図である。
符号の説明
10…コントローラ、 11…CPU、
12…ROM、 13…RAM、
15…ブリッジ、 16…画像メモリ、
17…ハードディスク、
18…DMAC(Direct Memory Access Controller)、
19…NIC(Network Interface Controller)、
21…スキャナバッファ、 22…スキャナエンジン、
31…プロッタバッファ、 32…プロッタエンジン、
100…マスター機、 110,120,130…スレーブ機。

Claims (4)

  1. ネットワーク接続された装置から処理要求を伴って転送されてくる画像データを処理可能な画像処理装置であって、転送入力時の画像及び転送後のデータ処理過程にある画像を、各画像用に設定された使用メモリ領域で一時的に保存する画像メモリと、転送入力時の画像が使用するメモリ領域の空きの有無をチェックする手段と、画像データの処理過程の終了を検出する手段と、転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなったときに転送を一時中断させ、画像データの処理過程の終了後に転送を再開させる転送制御手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. ネットワーク接続された装置から処理要求を伴って転送されてくる画像データを処理可能な画像処理装置であって、転送入力時の画像及び転送後のデータ処理過程にある画像を、各画像に設定された使用メモリ領域で一時的に保存する画像メモリと、転送入力時の画像が使用するメモリ領域の空きの有無をチェックする手段と、転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなったときに転送を一時中断させ、画像データの処理過程の終了後に転送を再開させる第1の動作モード及び転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなったときに転送を中止させる第2の動作モードのいずれかの動作モードを行わせる転送制御手段と、操作入力により前記動作モードをいずれかに設定する動作モード設定手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載された画像処理装置において、転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなった時点でその旨を報知し、前記動作モード設定手段への操作をガイドするユーザインターフェースを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 画像処理装置の画像データ処理部に備えたコンピュータに、処理要求を伴って転送されてくる画像データを画像メモリに設定された使用メモリ領域に一時的に保存させる手順と、転送時の画像データが使用するメモリ領域の空きの有無をチェックする手順と、画像データの処理過程の終了を検出する手順と、転送入力時の画像が使用するメモリ領域に空きが無くなったときに転送を一時中断させ、画像データの処理過程の終了後に転送を再開させる手順を実行させるためのプログラム。
JP2004001378A 2004-01-06 2004-01-06 画像処理装置及び画像処理プログラム Pending JP2005197960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004001378A JP2005197960A (ja) 2004-01-06 2004-01-06 画像処理装置及び画像処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004001378A JP2005197960A (ja) 2004-01-06 2004-01-06 画像処理装置及び画像処理プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005197960A true JP2005197960A (ja) 2005-07-21

Family

ID=34816910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004001378A Pending JP2005197960A (ja) 2004-01-06 2004-01-06 画像処理装置及び画像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005197960A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007062076A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Ricoh Co Ltd 情報処理システム、プログラムおよびデータ転送方法
US7729012B2 (en) 2005-04-08 2010-06-01 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, method of controlling image processing apparatus, image recognition method, image forming apparatus, information processing apparatus, and data processing method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7729012B2 (en) 2005-04-08 2010-06-01 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, method of controlling image processing apparatus, image recognition method, image forming apparatus, information processing apparatus, and data processing method
JP2007062076A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Ricoh Co Ltd 情報処理システム、プログラムおよびデータ転送方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002142385A (ja) サーバ装置、ネットワーク機器、ネットワークシステム並びにそれらの制御方法
JP2009253810A (ja) 画像処理装置、及び画像処理装置の制御方法
US8659782B2 (en) Image forming apparatus using option controller for printing
JP4696748B2 (ja) 画像形成システムおよび割り込み処理方法および印刷装置
JP2012156645A (ja) 情報処理装置、通信装置、およびその制御方法
JP2005197960A (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2001159964A (ja) 画像形成システム並びに画像形成システムの制御方法および記憶媒体
JP2005074911A (ja) 画像処理装置
JP2006338232A (ja) 通信システム
JP2012061639A (ja) 画像形成装置および印刷制御方法
JP5004322B2 (ja) データ転送制御方法,装置および画像形成装置
JP5645630B2 (ja) 情報処理装置、停止方法、及びプログラム
JP2000059587A (ja) 複合型画像処理装置
JP2000003259A (ja) Lanシステムおよびデジタル複写機管理サーバ
JP2008236258A (ja) 画像処理装置
JP4362889B2 (ja) ネットワークスキャナの制御方法および装置
JPH11146109A (ja) 画像読取装置
JP3936945B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP6033383B2 (ja) 情報処理装置、その制御方法、および制御プログラム
JP4046008B2 (ja) データ処理装置
JP6439399B2 (ja) 画像処理装置、データ処理方法、およびコンピュータプログラム
JP4045609B2 (ja) 画像読み取り装置、画像処理装置、画像読み取り方法、画像処理方法
JPH11175293A (ja) 画像処理装置
JP2001320561A (ja) 画像処理装置
JP2006159438A (ja) 画像処理装置