JP2986335B2 - 画像データ処理システム - Google Patents

画像データ処理システム

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JP2986335B2
JP2986335B2 JP6108707A JP10870794A JP2986335B2 JP 2986335 B2 JP2986335 B2 JP 2986335B2 JP 6108707 A JP6108707 A JP 6108707A JP 10870794 A JP10870794 A JP 10870794A JP 2986335 B2 JP2986335 B2 JP 2986335B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データ処理システ
ムに関し、より特定的には、複数の端末装置および少な
くとも1つの記憶装置がネットワーク結合され、各端末
装置は記憶装置から画像データを読み出して所定の処理
を施す画像データ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷・製版用の画像データ処理
システムで扱う画像データは、磁気ディスク等の大容量
記憶装置に保存される。磁気ディスクは、高速アクセス
が可能であるため、瞬時に必要なデータを取り出すこと
ができる。しかしながら、印刷・製版で扱う画像データ
のデータ量は膨大であるため、画像データの数が増えて
くると、磁気ディスクはすぐに満杯になってしまう。そ
こで、従来の画像データ処理システムでは、磁気ディス
ク内に保存されているデータの内、当面は必要でないデ
ータを8mm磁気テープやMOD(光磁気ディスク)等
の安価な二次記憶媒体に移して保管し(アーカイブ
し)、後に必要となったときに磁気ディスクに戻して再
格納する(リストアする)ようにしていた。
【0003】図16は、従来の印刷・製版用画像データ
処理システムの構成を示すブロック図である。図16に
おいて、ネットワーク1を介して、複数の端末装置2
と、磁気ディスク装置3と、アーカイブ装置4と、アー
カイブ/リストア専用処理装置5とが接続されている。
各端末装置2は、ワークステーション等によって構成さ
れ、磁気ディスク装置3に格納された画像データの処理
を行う。磁気ディスク装置3には、画像データの他、各
端末装置2のためのプログラムデータも格納されてい
る。アーカイブ装置4は、8mm磁気テープやMOD等
のアーカイブ媒体に画像データを保存し(アーカイブ
し)、およびそこから画像データを読み出すための装置
である。このアーカイブ装置4は、好ましくは、複数の
アーカイブ媒体を収納可能なホルダを有し、かつホルダ
に収納されたアーカイブ媒体を自動的に選択可能なオー
トチェンジャを含む。アーカイブ/リストア専用処理装
置5は、磁気ディスク装置3とアーカイブ装置4を制御
することにより、アーカイブ/リストアのための処理を
実行する装置である。すなわち、アーカイブ/リストア
専用処理装置5は、当面処理する必要のない画像データ
を磁気ディスク装置3からアーカイブ装置4に移し、ま
た必要になったときに画像データをアーカイブ装置4か
ら磁気ディスク装置3に戻す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の画像データ処理システムでは、アーカイブ/リストア
処理を行うために、アーカイブ/リストア専用処理装置
5が設けられている。そして、このアーカイブ/リスト
ア専用処理装置5は、印刷・製版工程を管理する工務管
理者や、専属のオペレータによって操作される。そのた
め、工務管理者や専属のオペレータが長期不在のとき、
各端末装置2のオペレータは、画像データをリストアで
きず、業務に支障を来すという問題点があった。
【0005】それゆえに、本発明の目的は、アーカイブ
されている画像データに対して何らかの作業をする必要
が生じた場合、各端末装置のオペレータが簡単に当該画
像データをリストアできるような画像データ処理システ
ムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
複数の端末装置および少なくとも1つの記憶装置がネッ
トワーク結合され、各端末装置は記憶装置から画像デー
タを読み出して所定の処理を施す画像データ処理システ
ムであって、記憶装置内に格納された画像データの内、
当面作業する必要のない画像データは、所定の記録媒体
に転送されてアーカイブ(保管)されており、各端末装
置は、記録媒体にアーカイブされた画像データを記憶装
置にリストア(再格納)するリストア手段を備えてお
り、リストア手段は、表示手段と、システム内で取り扱
い可能な画像データのジョブを示すジョブアイコンを、
表示手段に表示させる表示制御手段と、オペレータによ
って操作され、表示手段の表示画面に関連して種々の指
示を入力する操作手段と、ジョブアイコン毎に、対応す
る画像データが記録媒体にアーカイブされているか否か
を管理する管理手段と、操作手段によって、ジョブアイ
コンのいずれかが選択されたとき、当該選択されたジョ
ブアイコンに対応する画像データが記録媒体にアーカイ
ブされているか否かを、管理手段の管理内容に基づき判
断する判断手段と、判断手段の判断の結果、該当する画
像データが記録媒体にアーカイブされている場合、所定
のリストア処理を実行するリストア処理実行手段とを含
む。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、さらに、複数の端末装置および記憶装置には、
複数の記録媒体を収納可能であり、かつこれら収納され
た各記録媒体から選択的に画像データを読み出すことが
可能なオートチェンジャ付き読み出し装置がネットワー
ク結合されており、管理手段は、さらに、アーカイブさ
れている画像データについては、その画像データがアー
カイブされている記録媒体のボリューム名を管理してお
り、リストア処理実行手段は、操作手段によってアイコ
ンが選択されたとき、当該選択されたジョブアイコンに
対応する画像データをアーカイブしている記録媒体のボ
リューム名を管理手段から読み出し、当該読み出したボ
リューム名と一致する記録媒体をオートチェンジャ付き
読み出し装置から検索してリストア処理を実行すること
を特徴とする。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2の発明において、表示制御手段は、記録媒体にア
ーカイブされている画像データについては、その記録媒
体を特定するアーカイブアイコンを、対応するジョブア
イコンの近傍に表示すると共に、リストア処理終了後に
当該アーカイブアイコンを消去することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明においては、記憶装置内に
格納された画像データの内、当面作業する必要のない画
像データは、所定の記録媒体に転送されてアーカイブ
(保管)されている。そして、各端末装置は、リストア
手段を備え、記録媒体にアーカイブされた画像データを
記憶装置にリストア(再格納)できるように構成されて
いる。このリストア手段は、システム内で取り扱い可能
な画像データのジョブを示すジョブアイコンを表示し、
この表示されたジョブアイコン毎に、対応する画像デー
タが記録媒体にアーカイブされているか否かを管理す
る。また、リストア手段は、ジョブアイコンのいずれか
が選択されたとき、当該選択されたジョブアイコンに対
応する画像データが記録媒体にアーカイブされているか
否かを上記管理の内容に基づいて判断し、判断の結果、
該当する画像データが記録媒体にアーカイブされている
場合は、所定のリストア処理を実行する。このように、
請求項1の発明では、各端末装置のオペレータは、画像
データのリストア操作を容易に行うことができる。
【0010】請求項2に係る発明においては、複数の端
末装置および記憶装置には、オートチェンジャ付き読み
出し装置がネットワーク結合されている。また、リスト
ア手段は、アーカイブされている画像データについて
は、その画像データがアーカイブされている記録媒体の
ボリューム名を管理している。そして、リストア処理実
行手段は、ジョブアイコンが選択されたとき、当該選択
されたジョブアイコンについて管理されている記録媒体
のボリューム名を認識し、当該認識したボリューム名と
一致する記録媒体をオートチェンジャ付き読み出し装置
から検索してリストア処理を実行する。このように、請
求項2の発明では、リストアを行いたい画像データをア
ーカイブしている記録媒体が自動的にオートチェンジャ
付き読み取り装置から検索されるので、各端末装置のオ
ペレータのリストア操作が、より一層簡素化される。
【0011】請求項3に係る発明においては、画像デー
タをアーカイブしている記録媒体を特定するアーカイブ
が、対応するジョブアイコンと共に表示され、しかも、
リストア終了後にはそのアーカイブアイコンが消去され
るので、オペレータの操作性が向上する。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係る印刷・製版
用画像データ処理システムの構成を示すブロック図であ
る。図1において、ネットワーク1を介して、複数の端
末装置2と、磁気ディスク装置3と、アーカイブ装置4
とが接続されている。このように本実施例では、図16
の従来システムのようなアーカイブ/リストア専用処理
装置5が設けられていない。すなわち、本実施例では、
各端末装置2がアーカイブ/リストア処理を行うように
構成されている。
【0013】図2は、図1における端末装置2の構成を
示すブロック図である。図2において、内部バス21を
介して、CPU22と、メインメモリ23と、フレーム
バッファ24と、キーボード25とが接続されている。
CPU22は、磁気ディスク装置3から読み出されて、
メインメモリ23に格納されたプログラムデータに従っ
て所定の制御動作を行う。メインメモリ23は、CPU
22のプログラムデータの他、その制御動作に必要な種
々のデータを記憶する。フレームバッファ24は、CP
U22から与えられた表示データを記憶する。フレーム
バッファ24に記憶された表示データは、D/A変換器
26でアナログ映像信号に変換された後、モニタ装置2
7に表示される。キーボード25は、オペレータの操作
に基づいて、CPU22に種々のデータおよび指示を入
力する。また、必要に応じて、キーボード22には、ポ
インティングデバイスとしてのマウス28が接続され
る。
【0014】図3は、図1の磁気ディスク装置3に記憶
されたジョブ情報管理ファイルの一例を示す図である。
当該ジョブ情報管理ファイルは、画像処理を行うときの
所定の作業単位である各ジョブ毎にエントリを有し、各
エントリには、対応するジョブ名と、そのジョブの画像
データがアーカイブされているか否かを示すアーカイブ
フラグ(本実施例では、画像データがアーカイブされて
いるとき、アーカイブフラグは1となる)と、そのジョ
ブの画像データがアーカイブされているアーカイブ媒体
のボリューム名とが記述されている。なお、ジョブ情報
管理ファイルの最終行には、データの最後を示す識別子
EOD(エンド・オブ・データ)が記述されている。
【0015】図4は、図2のCPU22が作成するジョ
ブ情報構造体の構成の一例を示す図である。後述するよ
うに、CPU22は、図3のジョブ情報管理ファイルか
ら所定のジョブ情報を抜き出して、当該ジョブ情報構造
体に格納する。そして、このジョブ情報構造体は、リス
トア処理時おいて用いられる。
【0016】図5〜図8は、上記実施例における各端末
装置2で実行されるリストア処理のための動作を示すフ
ローチャートである。また、図9〜図15は、リストア
処理時におけるモニタ装置27の表示画面を示す図であ
る。以下、これら図5〜図15を参照して、各端末装置
2で実行されるリストア処理ついて説明する。
【0017】端末装置2におけるリストア処理が開始す
ると、モニタ装置27には、図9に示すような初期画面
が表示される。この初期画面は、グループエリアGA
と、パーソナルエリアPAとを含む。グループエリアG
A内には、現在このシステムで作業が可能な全てのジョ
ブの種類がジョブアイコンとして示されている。また、
対応する画像データがアーカイブされているジョブに対
しては、そのジョブアイコンの右横にアーカイブ媒体の
種類を示す(アーカイブ媒体を特定する)アーカイブア
イコンが表示されている。例えば、JOB3のジョブア
イコンJIの横には、アーカイブアイコンAIが示され
ている。一方、パーソナルエリアPA内には、該当する
端末装置2で作業が可能な、すなわち当該端末装置2の
オペレータがアクセス権を有しているジョブのジョブア
イコンが示されている。
【0018】上記のような初期画面上で、端末装置2の
オペレータは、リストア処理のためにアクセス権を獲得
したいジョブのジョブアイコンを、グループエリアGA
からパーソナルエリアPAにドラッグ&ドロップする
(図5のステップS101)。周知のように、ドラッグ
&ドロップは、グループエリアGA内のジョブアイコン
JI上にマウスポインタを移動し、その位置でマウス2
8のボタンを押圧し、当該ボタンを押圧しながらマウス
ポインタをパーソナルエリアPA内に移動し(ドラッ
グ)、その位置でボタンの押圧を解除する(ドロップ)
ことにより行われる。図9では、一例として、JOB3
のジョブアイコンがドラッグ&ドロップされている。な
お、CPU22は、グループエリアGAにおけるジョブ
アイコンの表示位置を管理しており、それに基づいてド
ラッグ&ドロップされたジョブアイコンのジョブ名を認
識する。
【0019】次に、CPU22は、図4に示すようなジ
ョブ情報構造体を取得し、メインメモリ23内に格納す
る(ステップS102)。このステップS102の詳細
は、図6に示されている。図6において、CPU22
は、図3に示すジョブ情報管理ファイル(磁気ディスク
装置3内に格納されている)をオープンする(ステップ
S201)。次に、CPU22は、ジョブ情報管理ファ
イル内の第1番目のエントリから情報を読み取り、当該
読み取った情報に識別子EOD(データの終了を示す識
別子)が含まれているか否かを判断する(ステップS2
02)。識別子EODが含まれていない場合、CPU2
2は、ジョブ情報管理ファイルの第1番目のエントリに
記述されたジョブ名(図3では、JOB1)と、前述の
ステップS101でドラッグ&ドロップされたジョブア
イコンのジョブ名(JOB3)とを比較し、両者が一致
するか否かを判断する(ステップS203)。両者が一
致しない場合、CPU22は、次のエントリを読み取り
の対象とするために、ジョブ情報管理ファイルを改行ま
で読み飛ばす(ステップS204)。その後、CPU2
2は、上記ステップS202〜S204の動作を繰り返
し、前述のステップS101でドラッグ&ドロップされ
たジョブアイコンのジョブ名(JOB3)と一致するジ
ョブ名を含むジョブ情報管理ファイルのエントリ(図3
では、第3番目のエントリ)を検出する。
【0020】ステップS203において、目的とするジ
ョブ名を含むジョブ情報管理ファイルのエントリを検出
すると、CPU22は、当該ジョブ名と共に、アーカイ
ブフラグの値,アーカイブ媒体のボリューム名を、検出
されたジョブ情報管理ファイルのエントリから読み出
し、図4に示すジョブ情報構造体に格納する(ステップ
S205〜S207)。次に、CPU22は、メインメ
モリ23内のリターンステータス(図示しないが、フラ
グの一種)に、ノーマルステータスであることを示す0
をセットし(ステップS208)、図5のメインルーチ
ンにリターンする。一方、ジョブ情報管理ファイル内の
いずれのエントリにも目的とするジョブ名が含まれてい
ない場合、CPU22は、上記ステップS202で識別
子EODを検出し、図10に示すように、目的とするジ
ョブ情報が見つからないことをオペレータに通知する
(ステップS209)。次に、CPU22は、メインメ
モリ23内のリターンステータスに、エラーステータス
であることを示す−1をセットし(ステップS21
0)、図5のメインルーチンにリターンする。
【0021】再び図5を参照して、CPU22は、上記
ステップS102でジョブ情報構造体を取得できたか否
かを、上記ステップS208またはS210でセットさ
れたリターンステータスの内容に基づき判断する(ステ
ップS103)。もし、ジョブ情報構造体が取得できな
かった場合(すなわち、リターンステータスに−1がセ
ットされている場合)、CPU22は、後述するリスト
ア処理を行わず、そのまま動作を終了する。一方、ジョ
ブ情報構造体を取得できた場合(すなわち、リターンス
テータスに0がセットされている場合)、CPU22
は、ジョブ情報構造体内のアーカイブフラグがONされ
ているか否か、すなわち1がセットされているか否かを
判断する(ステップS104)。もし、アーカイブフラ
グがONされていない場合(すなわち、0がセットされ
ている場合)、目的とするジョブの情報がアーカイブさ
れていないため、CPU22は、リストア処理を行わ
ず、前述のステップS101でドラッグ&ドロップされ
たジョブアイコン(図9では、JOB3)を、パーソナ
ルエリアPA内に表示する(ステップS109)。この
場合、リストア処理は行われないが、当該端末装置2を
操作するオペレータは、ジョブアイコンに対応するジョ
ブの画像データのアクセス権は獲得できたことになる。
【0022】一方、ジョブ情報構造体内のアーカイブフ
ラグがONされている場合(すなわち、1がセットされ
ている場合)、CPU22は、図11に示すようなリス
トア処理開始確認画面をモニタ装置27に表示する(ス
テップS105)。このとき、端末装置2のオペレータ
は、リストア処理を希望するときはOKボタンB1を、
希望しないときは取消ボタンB2をマウス28でクリッ
クする。次に、CPU22は、OKボタンB1および取
消ボタンB2のいずれがクリックされたか否かを判断す
る(ステップS106)。もし、取消ボタンB2がクリ
ックされた場合、CPU22は、リストア処理を行わ
ず、そのまま動作を終了する。一方、OKボタンB2が
クリックされた場合、CPU22は、リストア処理を実
行する(ステップS107)。
【0023】上記ステップS107のリストア処理の詳
細は、図7に示されている。図7において、CPU22
は、まずジョブ情報構造体からアーカイブ媒体のボリュ
ーム名を読み取る(ステップS301)。次に、CPU
22は、ジョブ情報構造体内にアーカイブ媒体のボリュ
ーム名が存在しているか否かを判断する(ステップS3
02)。もし、ジョブ情報構造体内にアーカイブ媒体の
ボリューム名が存在していない場合、CPU22は、図
12に示すように、リストアに失敗したことをオペレー
タに通知する(ステップS303)。次に、CPU22
は、リターンステータスに−1をセットし(ステップS
304)、図5のメインルーチンにリターンする。
【0024】一方、ジョブ情報構造体内にアーカイブ媒
体のボリューム名が存在する場合、CPU22は、アー
カイブ装置4内のオートチェンジャから当該ボリューム
名と一致するアーカイブ媒体を獲得する作業を行う(ス
テップS305)。このステップS305の詳細は、図
8に示される。図8において、CPU22は、まずメイ
ンメモリ23内のカウンタnに初期値1をセットする
(ステップS401)。次に、CPU22は、オートチ
ェンジャ内のn番目のホルダDnにアーカイブ媒体がセ
ットされているか否かを判断する(ステップS40
2)。もし、セットされている場合、CPU22は、ホ
ルダDnのアーカイブ媒体を読み取りヘッド上にマウン
トし(ステップS403)、そのボリューム名を読み取
る(ステップS404)。なお、各アーカイブ媒体の先
頭(ヘッダ)には、その媒体のボリューム名が書き込ま
れているものとする。
【0025】次に、CPU22は、上記ステップS40
4でアーカイブ媒体から読み取ったボリューム名が、ジ
ョブ情報構造体内に格納されたアーカイブ媒体のボリュ
ーム名と一致するか否かを判断する(ステップS40
5)。もし、ボリューム名の不一致が検出された場合、
CPU22は、カウンタnのカウント値を1だけインク
リメントする(ステップS406)。次に、CPU22
は、カウンタnのカウント値がホルダの全数MAX以下
であるか否かを判断する(ステップS407)。もし、
当該カウント値がMAX以下の場合(n≦MAXの場
合)、CPU22は、再び上記ステップS402〜S4
07の動作を繰り返す。この繰り返しの過程において、
読み取りヘッドにマウントされたアーカイブ媒体のボリ
ューム名と、ジョブ情報構造体内に格納されたアーカイ
ブ媒体のボリューム名との一致が検出された場合、CP
U22は、リターンステータスに0をセットし(ステッ
プS408)、図7のリストア処理ルーチンにリターン
する。一方、オートチェンジャ内のいずれのホルダから
も目的のアーカイブ媒体が見つからず、カウンタnのカ
ウント値がMAXを越えた場合(n>MAXの場合)、
CPU22は、リターンステータスに−1をセットし
(ステップS409)、図7のリストア処理ルーチンに
リターンする。
【0026】再び図7を参照して、CPU22は、上記
ステップS408またはS409でセットされたリター
ンステータスの値に基づき、オートチェンジャから目的
のアーカイブ媒体を獲得できたか否かを判断する(ステ
ップS306)。もし、アーカイブ媒体を獲得できなっ
かた場合(すなわち、リターンステータスに−1がセッ
トされている場合)、CPU22は、図13に示すよう
に、目的のアーカイブ媒体(ジョブ情報構造体に格納さ
れたボリューム名を有するアーカイブ媒体)をアーカイ
ブ装置4にセットする旨の依頼メッセージをモニタ装置
27に表示する(ステップS307)。この依頼メッセ
ージを見て、端末装置2のオペレータは、目的のアーカ
イブ媒体をアーカイブ装置4にセットする(ステップS
308)。このとき、端末装置2のオペレータは、目的
のアーカイブ媒体をアーカイブ装置4に実際にセットし
たときはOKボタンB1を、目的のアーカイブ媒体が見
つからずセットしなかったときは取消ボタンB2をマウ
ス28でクリックする。次に、CPU22は、OKボタ
ンB1および取消ボタンB2のいずれがクリックされた
か否かを判断する(ステップS309)。もし、取消ボ
タンB2がクリックされた場合、CPU22は、リスト
ア処理の中止をオペレータに通知する(ステップS31
0)。次に、CPU22は、リターンステータスに−1
をセットし(ステップS311)、図5のメインルーチ
ンにリターンする。一方、OKボタンB2がクリックさ
れた場合、CPU22は、アーカイブ装置4内のオート
チェンジャの読み取りヘッドをセットしたアーカイブ媒
体に移動させる(ステップS312)。
【0027】次に、CPU22は、アーカイブ媒体に格
納されている目的のジョブの画像データをアーカイブ装
置4によって読み取らせ、磁気ディスク装置3に転送し
て格納する(ステップS313)。このとき、CPU2
2は、モニタ装置27に、図図14に示すようなリスト
ア処理の進捗状況を示す案内メッセージを表示する。こ
れは、大容量の画像データの転送には時間がかかるた
め、その転送中に何の案内表示もないと、オペレータが
不安に感じるためである。次に、CPU22は、グルー
プエリアGAからリストア処理を実行したジョブに対応
するアーカイブアイコンAIを消去する(ステップS3
14)。次に、CPU22は、図3のジョブ情報管理フ
ァイルにおいて、対応するジョブのアーカイブフラグを
OFFする(ステップS315)。次に、CPU22
は、リターンステータスに0をセットし(ステップS3
16)、図5のメインルーチンにリターンする。
【0028】再び図5を参照して、CPU22は、上記
ステップS304,S311,S316でセットされた
リターンステータスの値に基づき、リストア処理が正常
に終了したか否かを判断する(ステップS108)。リ
ストア処理が正常に終了していない場合(すなわち、リ
ターンステータスに−1がセットされている場合)、C
PU22は、そのまま動作を終了する。一方、リストア
処理が正常に終了した場合(すなわち、リターンステー
タスに0がセットされている場合)、CPU22は、図
15に示すように、リストア処理が実行されたジョブの
ジョブアイコンJIを、パーソナルエリアPA内に表示
する(ステップS109)。
【0029】なお、上記実施例では、各端末装置2は、
共通に設けられた磁気ディスク装置3に格納された画像
データを処理する構成となっているが、当該磁気ディス
ク装置を各端末装置毎に設けるようにしてもよい。この
場合、アーカイブ媒体にアーカイブされた画像データ
は、各端末装置毎に設けられた磁気ディスク装置にリス
トアされることになる。
【0030】また、上記実施例は、印刷・製版用画像デ
ータ処理システムとして構成されたが、この発明は、そ
の他の画像データ処理システム(例えば、半導体のマス
クパターン作成装置、コンピュータグラフィク作成装
置、建築設計図面作成装置)にも広く適用が可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、各端末装置で
簡単な操作を行うことにより、記録媒体にアーカイブさ
れた画像データをシステム内の記憶装置にリストアする
ことができる。従って、従来のように工務管理者や専属
オペレータが不在であっても、各端末装置のオペレータ
が自由に必要な画像データのリストアすることができ、
業務に支障を来すことがない。
【0032】請求項2の発明によれば、リストアを行い
たい画像データをアーカイブしている記録媒体を自動的
にオートチェンジャ付き読み取り装置から検索できるの
で、各端末装置のオペレータのリストア操作が、より一
層簡素化される。
【0033】請求項3の発明によれば、アーカイブされ
ている画像データについては記録媒体を特定するアーカ
イブアイコンをジョブアイコン近傍に表示し、このアー
カイブアイコンはリストア処理終了後に消去されるた
め、オペレータの操作性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像データ処理システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の端末装置2のより詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1の磁気ディスク装置3に格納されるジョブ
情報管理ファイルの一例を示す図である。
【図4】本実施例において、リストア処理時に作成され
るジョブ情報構造体を示す図である。
【図5】本実施例のシステムにおいて、各端末装置2で
実行されるリストア処理動作のメインルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図6】図5のステップS102で実行される処理の詳
細を示すフローチャートである。
【図7】図5のステップS107で実行される処理の詳
細を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS305で実行される処理の詳
細を示すフローチャートである。
【図9】図2のモニタ装置27の第1の表示画面を示す
図である。
【図10】図2のモニタ装置27の第2の表示画面を示
す図である。
【図11】図2のモニタ装置27の第3の表示画面を示
す図である。
【図12】図2のモニタ装置27の第4の表示画面を示
す図である。
【図13】図2のモニタ装置27の第5の表示画面を示
す図である。
【図14】図2のモニタ装置27の第6の表示画面を示
す図である。
【図15】図2のモニタ装置27の第7の表示画面を示
す図である。
【図16】従来の画像データ処理システムの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1…ネットワーク 2…端末装置 3…磁気ディスク装置 4…アーカイブ装置 21…内部バス 22…CPU 23…メインメモリ 24…フレームバッファ 25…キーボード 26…D/A変換器 27…モニタ装置 28…マウス GA…グループエリア PA…パーソナルエリア JI…ジョブアイコン AI…アーカイブアイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−269622(JP,A) 特開 平4−49451(JP,A) 特開 平3−171477(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 1/00 G06F 3/14 370 G06F 17/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末装置および少なくとも1つの
    記憶装置がネットワーク結合され、各端末装置は前記記
    憶装置から画像データを読み出して所定の処理を施す画
    像データ処理システムであって、 前記記憶装置内に格納された画像データの内、当面作業
    する必要のない画像データは、所定の記録媒体に転送さ
    れてアーカイブ(保管)されており、 前記各端末装置は、前記記録媒体にアーカイブされた画
    像データを前記記憶装置にリストア(再格納)するリス
    トア手段を備えており、 前記リストア手段は、 表示手段と、 システム内で取り扱い可能な画像データのジョブを示す
    ジョブアイコンを、前記表示手段に表示させる表示制御
    手段と、 オペレータによって操作され、前記表示手段の表示画面
    に関連して種々の指示を入力する操作手段と、 前記ジョブアイコン毎に、対応する画像データが前記記
    録媒体にアーカイブされているか否かを管理する管理手
    段と、 前記操作手段によって、前記ジョブアイコンのいずれか
    が選択されたとき、当該選択されたジョブアイコンに対
    応する画像データが前記記録媒体にアーカイブされてい
    るか否かを、前記管理手段の管理内容に基づき判断する
    判断手段と、 前記判断手段の判断の結果、該当する画像データが前記
    記録媒体にアーカイブされている場合、所定のリストア
    処理を実行するリストア処理実行手段とを含む、画像デ
    ータ処理システム。
  2. 【請求項2】 さらに、前記複数の端末装置および前記
    記憶装置には、複数の記録媒体を収納可能であり、かつ
    これら収納された各記録媒体から選択的に画像データを
    読み出すことが可能なオートチェンジャ付き読み出し装
    置がネットワーク結合されており、 前記管理手段は、さらに、アーカイブされている画像デ
    ータについては、その画像データがアーカイブされてい
    る記録媒体のボリューム名を管理しており、 前記リストア処理実行手段は、前記操作手段によってジ
    ョブアイコンが選択されたとき、当該選択されたジョブ
    アイコンに対応する画像データをアーカイブしている記
    録媒体のボリューム名を前記管理手段から読み出し、当
    該読み出したボリューム名と一致する記録媒体を前記オ
    ートチェンジャ付き読み出し装置から検索してリストア
    処理を実行する、請求項1に記載の画像データ処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記表示制御手段は、記録媒体にアーカ
    イブされている画像データについては、その記録媒体を
    特定するアーカイブアイコンを、対応するジョブアイコ
    ンの近傍に表示すると共に、リストア処理終了後に当該
    アーカイブアイコンを消去する、請求項1または2に記
    載の画像データ処理システム。
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