JP3910415B2 - データ記録方法、データ記録システムおよびプログラム - Google Patents

データ記録方法、データ記録システムおよびプログラム Download PDF

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  • Storage Device Security (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ状の記録媒体へデータを記録する方法に関する。例えば本発明は、電子データのバックアップに利用される磁気テープ記録装置を利用したデータの記録方法に関する。また、本発明は、データを記録するシステムに関する。また、本発明は、データを記録する方法をコンピュータに実現させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークシステムやデータベースシステムにおけるデータバックアップシステムとして、磁気テープを利用した記録装置が知られている。この磁気テープを用いた記録装置は、テープ・ストレージと称されている。磁気テープを利用した記録装置は、ランダムアクセスができず、またデータの書き込みおよび呼び出しに時間がかかるという欠点がある。しかし、磁気テープを利用した記録装置は、ハードディスク装置のようにクラッシュして使用不能となる可能性がほとんどなく、信頼性が高い優位性がある。また、磁気テープを利用した記録装置は、単位記録容量当たりの単価が安いというコスト上の優位性がある。磁気テープを利用した記録装置は、このような優位性があるが故にデータのバックアップ用に利用されている。
【0003】
磁気テープとしては、各種のタイプのものがあるが、カートリッジタイプのものが一般的に使用されている。通常、磁気テープを利用した記録装置は、SCSIポートまたはファイバチャネルポートを介してネットワーク接続型ストレージ(NAS)やコンピュータなどに接続されている。
【0004】
磁気テープを使用した記録装置は、データの上書きを行うと、そのデータを書き込んだ位置より後の位置に記録されているデータが全て消去されてしまう性質がある。以下において、この点に関して詳述する。
【0005】
図10は、1本の磁気テープ91にA1、A2、A3〜Anのデータが記録された状態を示す図である。これらのデータは、A1、A2、A3〜Anの順で磁気テープ91上に書き込まれ記録されている。
【0006】
ここで、A1は顧客のデータ、A2は売上データ、A3は顧客からのクレームデータ、というように日々使用しているデータが磁気テープ91上に記録されているとする。また、データは毎日営業時間の終了後にバックアップがなされ、磁気テープ91の容量が少なくなった段階で磁気テープ91の交換が行われているとする。(通常は、日々更新されるデータ容量から概算して、所定回数分の更新データを記録したら、磁気テープを交換するようにしている)
【0007】
ここで、A2のデータ内容に間違いが見つかり、それを後から修正し上書きする場合を考える。この場合、磁気テープ91を記録装置に装着し、端末上でデータA2を読み出し、該当部分の修正を行うこととなる。
【0008】
図11は、図10の磁気テープ91において、データA2の上書きを行った状態を示す図である。磁気テープ91を利用した記録装置では、データA2の上書きを行うと、A3以降のデータが全て消去されるようになっている。即ち、図11に示すように、データA2が上書きされることにより、データA3〜Anが消去されてしまう。
【0009】
このように、磁気テープ上にA1〜Anとデータが記録された状態において、データA2の内容の上書き(書き換え)を行うと、A3以降のデータであるA3〜Anのデータが自動的に消去されてしまう。このような動作が行われるのは、以下詳述するような事態の発生を防止するためである。
【0010】
磁気テープは、構造的な問題から、一つのデータをランダムな位置に書き込む動作は行えない(一つのデータをランダムな位置に書き込むのは不可能ではないが、磁気テープの回転速度に制限があるので、書き込み時間が長くなり実用的ではない)。
【0011】
そのため、磁気テープ上に行われるデータ書き込みは、テープの始めの部分から終わりの部分へと順次連続して行われる動作形態となっている。従って、磁気テープの途中の位置に記録されているデータの上書き操作を行った場合、上書きするデータ量が上書き前のデータ量より大きいと、次のデータが記録された領域まで上書きが行われてしまう。
【0012】
図12は、この状態を説明する図である。図12には、磁気テープ91に書き込まれていたデータA2を上書きした結果、上書きデータの容量が大きく、データA3の最初の部分が消去されてしまった状態が示されている。
【0013】
こうなると、データA3の読み出しは不可能になる。特に、データの最初の部分(ヘッダーと称する)には、データ名称等の情報が書き込まれており、この部分が消去されると、どのようなデータであるかの判別がつかなくなり、アクセスは不可能となる。
【0014】
また、データA3のヘッダーが消去され、読み出しを行うコンピュータ側でデータA3を認識できなくなるので、新たに上書きされたデータA2を再度読み出す場合に引き続いてデータA3の一部を読み出してしまい、上書きされたデータA2の正確な読み出しが行えなくなってしまう。
【0015】
このような事態の発生を防止するために、磁気テープを利用した記録装置では、データA2を上書きした場合には、データA3〜データAnを消去するようになっている。従って、データA2のみに軽微な修正を加えようとした結果、意図せずデータA3以降のデータを全て消去してしまう事故が発生し得る。また、複数のユーザで使用している場合、本来残すべきA2データの上に別のデータが書き込まれてしまうような事故も発生し得る。
【0016】
【課題を解決しようとする課題】
上述した事故の発生を防止するために、一旦データが書き込まれたら、一切のデータの書き込みを禁止してしまう方法が考えられる。例えば、磁気テープそのものを書き込み禁止にする方法である。しかし、この方法では、書き込まれたデータの容量が小さい場合に磁気テープの利用されていない部分が無駄になってしまう。また、この方法では、1本の磁気テープを多数のユーザが利用できなくなってしまう。また、この方法において、複数のユーザが使用できるように磁気テープを複数用意しても、各磁気テープに利用されていない部分が多く残ってしまい無駄が多くなる。また、この方法では、データの上書きを禁止する設定を記録装置側で一々行わなくてはならず、記録装置が別室にあるような場合に不便である。
【0017】
本発明の目的は、上述した問題を解決する技術の提供にある。特に本発明の目的は、磁気テープを利用した記録装置において、誤って電子データを消去してしまうような事故の発生を防止する技術の提供にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本願の発明の概略を説明すれば、以下の通りである。即ち、本発明は、データの上書きに制限を設けた属性を有するデータを磁気テープに書き込むデータ記録方法であって、磁気テープへ記録するデータをユーザに選択させる第1ステップと、前記磁気テープに既に書き込まれているデータの属性を読み出す第2ステップと、前記第1ステップで選択されたデータを前記第2ステップで読み出された属性と同じ属性で前記磁気テープに書き込むステップと、を含むデータ記録方法である。
【0019】
上記発明によれば、新たに書き込まれるデータの属性は、先に書き込まれているデータの属性と同じものとなるから、磁気テープを一つの属性しか書き込みが許容されないモードとして扱うことができる。データの属性は、データの重要性や扱い方に応じて、複数種類の属性を設定できる。ユーザは、データの重要性に合わせて磁気テープに対するデータのバックアップ状態を適宜選択し、使い分けることができる。
【0020】
例えば、データの上書きを行えない属性を選択し、磁気テープにその属性しか書き込めない状態とすることで、書き込まれているデータが消去されてしまう事態の発生を防止できる。また、書き込まれているデータへのアクセスが暗証番号の入力を必要とする属性を選択し、その属性しか書き込めない状態とすることで、書き込まれているデータに対する関係者以外のアクセスを防止できる。
【0021】
上記発明は、磁気テープに対するデータの上書きにより、上書きされたデータより後の位置に書き込まれているデータが消去されてしまうデータ記録方法において、特に有意義なものとなる。例えば、上書きが禁止された属性を採用し、磁気テープ中に上書きが禁止された属性のデータのみの書き込みが許容されるようにすることで、データの上書きを禁止でき、上書きされたデータより位置的に後ろに書き込まれたデータが消去されてしまう事故が防止される。
【0022】
本発明は、システムあるいはプログラムとしても把握可能である。本発明をシステムとして把握する場合は、上記本発明のステップを実行する手段を備えたシステムとして把握される。また、本発明をプログラムとして把握する場合には、上記本発明のステップを行う手順をコンピュータに読み取らせ実行させるプログラムとして把握される。
【0023】
また、他の本発明は、磁気テープにデータの上書きに制限を設けた属性を有するデータを書き込む手段と、磁気テープを同じ属性のデータのみの書き込みが許容されるモードに設定する手段と、を含むデータ記録システムである。
【0024】
この場合、重要性や扱い方に応じて設定された属性のデータを一つの属性しか記録できないモードに設定された磁気テープ中に書き込むことができる。そして、上書きが行えない属性のデータや、暗証番号の入力を行わないと上書きが行えない属性のデータのみが記録可能な磁気テープとして扱うことで、予期せぬデータの上書きや、データの上書きによる上書きされたデータ以降に書き込まれているデータが消去されてしまう事故を防ぐことができる。
【0025】
またモードの設定に多様性を持たせることで、複数の磁気テープを異なるモードで扱うことができ、データのバックアップ方法に安全性を確保しつつ多様性を持たせることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本実施の形態の記載内容に限定して解釈すべきではない。なお、実施の形態の全体を通して同じ要素には同じ番号を付するものとする。
【0027】
図1および図2は、本発明のデータ記録方法を適用したネットワークの概要を例示した図である。図1および図2に示すのは、LAN201、ユーザ端末202、203および204、サーバ205、磁気テープ記録装置206を含んでいる。図1および図2に示すLAN環境は、例えば、オフィスビル内、オフィス内、事業所内、研究所内あるいは工場内といった場所で構築される。
【0028】
LAN201は、TCP/IPプロトコル(transmission control protocol/internet protocol)を用いたネットワーク環境を提供する。LAN201としては、イーサネット(ethernet)、トークンリング、FDDI(fiber distributed date interface)を用いたもの等が採用できる。ネットワークを構築する手段としては、有線によるもの、無線によるもの、あるいは有線と無線の混在したものを利用できる。
【0029】
ユーザ端末(クライアント・パーソナル・コンピュータ)202、203および204は、TCP/IPプロトコルを用いたLANネットワーク201に接続されている。ユーザ端末202、203および204は、通常のパーソナル・コンピュータの基本機能を備えているコンピュータが使用される。
【0030】
サーバ205は、nasであり、内部に大容量ハードディク装置を内蔵し、大容量記録装置の集中管理を行う機能を有している。また、サーバ205は、後述する磁気テープ記録装置206の動作を統括制御する機能を有する。また、サーバ205は、後述するユーザ端末202、203および204を用いてユーザが行う操作を可能とするGUI(graphical user interface)のソフトウェアを記録し、それを動作させる機能を有している。勿論、各ユーザ端末202、203および204には、このGUIを操作できる基本OS(operating system)がインストールされている。
【0031】
例えば、LAN201がオフィスビル内で構築された社内LANである場合、サーバ205は、経理データ、顧客データおよび売上データ等を集中管理するストレージとして機能する。また、LAN201が工場内で構築されたLANであれば、サーバ205は、生産品の注文データ、製品納期のデータ、部品コストのデータ、工程管理データ、製品の歩留りデータ、製品の検査データ、部品の在庫データおよび製品の在庫データ等を集中管理するストレージとして機能する。
【0032】
磁気テープ記録装置206は、サーバ205で扱うデータのバックアップを行う機能を有する。磁気テープ記録装置206は、カートリッジ構造の磁気テープを複数備え、ユーザからの指示によりその中の一つを適宜選択指定できる構造となっている。磁気テープ記録装置206は、図示しない磁気テープの駆動装置、その制御部および磁気ヘッドを備え、磁気テープに対してのデータの書き込み、および磁気テープからのデータの読み出しが行える機能を有している。また、磁気テープ記録装置206は、データの上書きによって、上書きされたデータより後の位置に書き込まれているデータを消去する既知の機構を有している。また、磁気テープ記録装置206は、後述する属性の一つを有するデータを書き込む機能を有している。また、磁気テープ記録装置206は、格納している磁気テープを後述するモードに設定し、取扱う機能を有している。
【0033】
本実施の形態においては、磁気テープとして、後述する属性混合モードと属性非混合モードの2種類があり、ユーザはその中からモードを適宜選択できるようになっている。
【0034】
バックアップは、毎日や一週間といったユーザ側の都合に合わせた任意の間隔で行われる。バックアップが行われることで、不測の事態によりサーバ205に記録されているデータが失われてもデータの損失による損害は最小限に留められる。バックアップの対象となるデータは特に限定されないが、例えば上述したサーバ205で扱うデータがバックアップの対象となる。
【0035】
本実施の形態におけるデータの属性と可能な操作の関係を下記「表1」に例示する。
【0036】
【表1】
Figure 0003910415
【0037】
本実施の形態では、磁気テープ記録装置206内の磁気テープに記録されるデータには、表1に示されるように、3つの属性が設定されている。この3つの属性とは、「読み出し/書き込み」の属性、「読み出し専用」の属性、「保護」の属性である。
【0038】
「読み出し/書き込み」の属性は、この属性を有するデータが磁気テープ上に既に書き込まれている状態において、このデータのリストア、新しいバックアップデータによる上書き、および空き領域へのデータの書き込みが自由に行える属性として定義される。なお、空き領域というのは、磁気テープ上に複数のデータが位置的に順に書き込まれている状態において、一番後ろのデータが書き込まれた領域の後に位置するデータが書き込まれていない磁気テープ上の領域をいう。
【0039】
「読み出し専用」の属性は、この属性を有するデータが磁気テープ上に既に書き込まれている状態において、このデータのリストアおよび空き領域への書き込みは自由に行えるが、既に書き込まれているデータに対する新しいバックアップデータでの上書きは許されない属性として定義される。
【0040】
「保護」の属性は、ユーザIDとユーザ・パスワードを入力しなければ、データの上書き、データの空き領域への書き込みおよびリストアが行えない属性として定義される。
【0041】
磁気テープ記録装置206内には、属性混合モードおよび属性非混合モードの2種類のモードを有する磁気テープが格納されている。そして、2種類のモードの磁気テープは、ユーザ側から適宜選択可能となっている。
【0042】
属性混合モードというのは、一つの磁気テープの中において、複数の属性が混在可能な磁気テープのモードである。例えば、属性混合モードでは、一つの磁気テープにおいて、「読み出し/書き込み」の属性のデータの後に「保護」の属性のデータが書き込まれている状態が許される。それに対して、属性非混合モードでは、一つの磁気テープ上において、書き込まれるデータの属性は一種類しか許されない。属性非混合モードにおいては、磁気テープの最初に書き込まれたデータの属性によって、以後書き込まれるデータの属性が決定される。例えば、磁気テープの最初の部分に書き込まれたデータの属性が「読み出し専用」であれば、以後は「読み出し専用」の属性のデータのみがその磁気テープに書き込み可能となる。属性混合モードと属性非混合モードを識別する情報は、磁気テープの先頭の位置に記録されるデータのヘッダー情報に含まれて記録される。
【0043】
(バックアップの例1)
以下において、既にデータの書き込みが行われている属性非混合モードの磁気テープに対して、データの上書きを行う場合の例を説明する。
【0044】
図3は、本発明のデータ記録方法を適用した一実施形態におけるユーザ端末に表示されるバックアップ画面を例示した図である。図4は、本発明のデータ記録方法を適用した一実施形態におけるユーザ端末に表示されるリストア画面を例示した図である。図5は、本発明のデータ記録方法を適用した一実施形態を説明するフローチャートの一例である。
【0045】
以下に説明する手順は、図5のフローチャートに従って行われる。以下に説明する手順は、サーバ205内の記録装置に記録されており、サーバ205内のプロセッサ(図示せず)により読み出されて実行される。
【0046】
まず、ユーザは、ユーザ端末203を操作して、サーバ205から図3の画面を読み出し、データのバックアップを開始する(ステップ301)。次にユーザは、テープのモードとして、属性非混合モードを選択する(ステップ302)。このテープモードの選択は、ユーザ端末203の画面上において、例えば「属性非混合」のボタンをクリックすることにより行われる。
【0047】
ユーザにより、テープモードが選択されたら、サーバ205は、磁気テープ記録装置206に格納されている各磁気テープの先頭に書き込まれているヘッダーデータを読み取ることにより、属性非混合モードの磁気テープを選択する。なお、磁気テープ記憶装置内に属性非混合モードの磁気テープが複数格納されている場合は、ステップ302に引き続いて、磁気テープの選択が行われる。
【0048】
さらにサーバ205は、磁気テープの先頭に書き込まれているデータのヘッダーデータを読み取る。さらにサーバ205は、読み取った情報を磁気テープに書き込まれている全データの詳細情報として、ユーザ端末203のディスプレイ上に図3に例示するような状態で表示する(ステップ303)。なお、属性非混合モードの識別は、磁気テープの先頭に記録されているデータのヘッダーデータから読み取られる。
【0049】
この詳細情報には、図3に例示されるように、テープ名、バックアップされているデータの名称、データサイズ(データ容量)および属性が含まれる。また、詳細情報の表示と同時に磁気テープに残っている空き容量 (新たに書き込みが可能な容量)が表示される。ユーザ端末203を操作しているユーザは、図3の画面上に表示された既に書き込まれているデータの詳細データを見て、磁気テープに書き込まれたデータの状態を確認できる。
【0050】
ユーザは、上記詳細表示を確認し、そしてデータの書き込み位置の選択を行う(ステップ304)。即ち、ユーザは、表示されたデータのどれに対して上書きを行うかを選択する(ステップ304)。この選択は、選択部分にカーソルを移動させ、そこをクリックして行われる。
【0051】
次にユーザは上書きでバックアップするデータ(書き込むデータ)をサーバ205内に配置されたハードディスク装置等の記録装置の中から選択する(ステップ305)。この選択では、ユーザは、バックアップデータ選択ボタンを使用して、上書きするデータを図示しない他のデータファイル等から選ぶ。ステップ305の操作を受けてサーバ205は、ステップ302で選択されたモードが属性混合モードであるか、を判断する(ステップ306)。ここでは、ステップ302において、属性非混合モードが選択されているから、ステップ306の判断は偽となり、ステップ311へと進む。ステップ311において、サーバ205は、選択されている磁気テープ上にデータは書き込まれているか、を判断する。ここでは、既にデータが書き込まれている磁気テープが選択されているから、ステップ311の判断は真となる。
【0052】
次にサーバ205は、選択されている磁気テープの先頭に書き込まれているデータのヘッダーデータからデータの属性を読み取る(ステップ312)。ここで、読み取ったデータの属性が「保護」である場合、サーバ205は、ユーザ端末203のディスプレイ上にユーザIDとパスワードを要求する表示を行わせる。このユーザIDとパスワードは、上書きの対象となる既に書き込まれているデータに対応するものである。従って、この既に書き込まれているこのデータのユーザIDとパスワードを知らない第三者は、以降のステップに進めない。読み取ったデータの属性が「読み出し専用」である場合は、エラーとなる。
【0053】
次にサーバ205は、ステップ305で選択されたデータの属性をステップ312で読み取ったデータの属性に設定する。ユーザは、図3の画面上において、選択事項および入力事項を確認し、問題がなければ、図3の画面上において、バックアップボタンをクリックし、バックアップの実行を指示する。これを受けてサーバ205は、磁気テープ上の指定されたデータに対して上書きを実行する。即ち、サーバ205は、指定されたデータのヘッダーデータを上書きし(ステップ308)、さらにバックアップデータの上書きを行う(ステップ309)。こうして、バックアップデータの上書きによる書き込みが終了する(ステップ310)。
【0054】
なおここで、ヘッダーデータには、テープのモード、データの属性が含まれる。なお、属性として「保護」を選択した場合には、ヘッダーデータにさらに、ユーザidとパスワードが含まれる。
【0055】
以上のデータの書き込み手順について、図8および図9を用いて説明する。ここでは、磁気テープ401に既に書き込まれているデータA2に対して上書きを行う場合を例に挙げて説明する。この場合、データの書き込み前の状態において、磁気テープ401には、同じ属性のデータA1〜A3が既に書き込まれている。そして、磁気テープ401上に記録されたデータA2にデータA1〜A3と同じ属性でバックアップデータが上書きされる。図9では、上書きされたデータA2は、データA2−1と表記されている。またこの場合、データA2が上書きされることで、データA3は消去される。
【0056】
(バックアップの例2)
ここでは、何らデータの書き込みが行われていない属性非混合モードの磁気テープに対して、バックアップデータの書き込みを行う場合の例を示す。この場合、データの書き込みは、その磁気テープに対する最初のものとなる。
【0057】
ユーザは、端末203を操作して、データのバックアップを開始(ステップ301)し、磁気テープのモードとして属性非混合モードを選択する(ステップ302)。この選択を受けて、サーバ205は、磁気テープ記憶装置206内に格納されている属性非混合モードの磁気テープを選択する。この例では、選択された属性非混合モードの磁気テープには、何らデータは書き込まれていない。
【0058】
サーバ205は、ステップ302のテープモードの選択を受けて、選択されたテープ内の詳細情報を図3に示す画面上に表示する。ここでは、図3に示す画面上の該当する部分に何らデータが書き込まれていない旨が表示される(ステップ303)。
【0059】
この例では、選択された磁気テープ上に何らデータは書き込まれていないので、ユーザは、磁気テープの先頭位置にデータの書き込み位置を指定する(ステップ304)。次にユーザは、書き込むデータを選択する(ステップ305)。ここでサーバ205は、ステップ302で選択された磁気テープのモードが属性混合モードであるか、を判断する(ステップ306)。この場合、ステップ302において、属性非混合モードが選択されているので、ステップ306の判断は偽となる。ついで、サーバ205は、選択されている磁気テープ上に既にデータが書き込まれているか、を判断する(ステップ311)。この場合、何らデータの書き込まれていない磁気テープが選択されているので、ステップ311の判断は偽となる。
【0060】
次にユーザは、ステップ305で選択したデータの属性を選択する(ステップ307)。ここで、属性として「保護」を選択した場合には、サーバ205はユーザにユーザIDとパスワードを要求する。
【0061】
そして、選択事項および入力事項に問題がなければ、ユーザは、図3のバックアップボタンをクリックし、サーバ205に対して、データの書き込みを指示する(ステップ308)。サーバ205は、この操作を受けて、ヘッダーデータを書き込み(ステップ308)、さらにバックアップデータの書き込みを行う(ステップ309)。またこの時、ヘッダーデータ中に属性非混合モードである旨の情報が記録される。こうして、バックアップデータの書き込みが終了する(ステップ310)。
【0062】
上記のバックアップデータの書き込みを行った場合、以後この磁気テープに書き込まれるデータの属性は、全て最初に書き込んだデータの属性に従うものとなる。例えば、データの属性として、「読み出し専用」を選択した場合には、以後書き込まれるデータは全て属性が「読み出し専用」でなければならない。また、この場合、属性が上書きは行えない属性であるので、一旦書き込まれた属性の変更はできない。
【0063】
(バックアップの例3)
ここでは、既にデータが書き込まれている状態の属性非混合モードの磁気テープに対して、空いている領域にデータを書き込む場合を説明する。この例では、属性非混合モードであるので、書き込むデータの属性は、既に書き込まれているデータの属性に合わせる必要がある。
【0064】
ユーザは、端末203を操作して、データのバックアップを開始(ステップ301)し、磁気テープのモードとして属性非混合モードを選択する(ステップ302)。このユーザの操作を受けて、サーバ205は、選択されたモードの磁気テープを選択し、その磁気テープに書き込まれているデータの情報を図3に示す画面上に表示する(ステップ303)。
【0065】
次にユーザは、図3の画面上において、データを書き込む位置を指定する。この場合は、既に書き込まれているデータの下部分の空いている部分をクリックし、データの書き込み場所を指定する(ステップ304)。次にユーザは、図示しない画面上で書き込むデータを選択する(ステップ305)。この操作を受けて、サーバ205では、ステップ302で選択されている磁気テープのモードが属性混合モードであるか、を判断する(ステップ306)。この場合、ステップ302において属性非混合モードが選択されているから、ステップ306の判断は偽となる。
【0066】
ついでサーバ205では、選択されている磁気テープ上にデータが書き込まれているか、を判断する(ステップ311)。この場合は、既にデータが書き込まれている状態を考えているので、ステップ311の判断は真となる。
【0067】
ステップ311の真の判断を受けて、サーバ205は、磁気テープの最初に書き込まれているデータのヘッダーデータからその属性を読み取る(ステップ312)。ここで、読み取られたデータの属性が「保護」である場合、サーバ205は、ユーザ端末203のディスプレイ上にユーザIDとパスワードを要求する表示を行わせる。この場合、ユーザは、ユーザIDとパスワードを入力しなければ先の手順へは進めない。
【0068】
次にサーバ205は、ステップ305で選択されたデータの属性をステップ312で読み取ったデータの属性と同じ属性に設定する。ユーザは、図3の画面上において、選択事項および入力事項を確認し、問題がなければ、図3の画面上において、バックアップボタンをクリックし、バックアップの実行を指示する。これを受けてサーバ205は、磁気テープ上の空いた領域にステップ305で選択されたデータを書き込む。即ち、サーバ205は、指定されたデータのヘッダーデータを上書きし(ステップ308)、さらにバックアップデータの上書きを行う(ステップ309)。こうして、バックアップデータの上書きによる書き込みが終了する(ステップ310)。
【0069】
この場合の書き込み手順について、図6および図7を用いて説明する。この場合、データの書き込み前の状態において、磁気テープ401には、同じ属性のデータA1〜A3が既に書き込まれている。そして、磁気テープ401上に記録されたデータA3の後ろの空き領域に新たにデータA4が書き込まれる。この場合、データA4は、データA1〜A3と同じ属性で磁気テープ401上に書き込まれる。
【0070】
(バックアップの例4)
以下、ユーザが属性混合モードの磁気テープの空いている領域にデータを書き込む場合の例を説明する。まず、ユーザはユーザ端末203を操作して、LAN201を介してサーバ205にアクセスし、図3に例示するバックアップ操作画面を呼び出す。この操作がバックアップデータのバックアップ操作の開始となる(ステップ301)。次にユーザは、図3の画面上において、バックアップするデータを書き込む磁気テープのモード(今の場合は属性混合モード)を選択する(ステップ302)。この選択により、サーバ205は、磁気テープ記録装置206内における各磁気テープの先頭に書き込まれているヘッダーデータを読み取って、属性混合モードの磁気テープを選択する。
【0071】
属性混合モードの磁気テープを選択したら、サーバ205は、図3の画面上に、選択した磁気テープ上にその時点で書き込まれている全データの詳細情報を表示させる(ステップ303)。
【0072】
ここで、ユーザは、図3の画面上において、カーソルを既に書き込まれているデータ名の下の空欄部分に移動させてクリックし、空き領域に新たにデータを書き込む操作を開始する。この操作でデータの書き込み位置の指定が行われる(ステップ304)。次にユーザは、バックアップデータの選択ボタン等を使用して、書き込むデータファイル(バックアップするデータのファイル)を図示しない別画面上で選択し(ステップ305)、先程ステップ304で図3の画面上で指定した位置にデータ名を入力する。ステップ305で選択されるデータは、サーバ205で取扱われていたデータであり、サーバ205内のハードディスク装置から読み出される。
【0073】
ここで、サーバ205は、選択されている磁気テープのモードが属性混合モードであるかを判断する(ステップ306)。この場合、ステップ302で選択されたモードは、属性混合モードであるから、ステップ306の判断は真となる。
【0074】
次にユーザは、書き込むデータの属性を選択する(ステップ307)。ここで、ユーザは、図3の画面上において、例えば「読み出し/書き込み」の属性を選択する。そしてユーザは、全ての入力事項を確認し、図3のバックアップボタンをクリックする。この操作を受けて、サーバ205は、磁気テープ上の空き領域にヘッダーデータの書き込みを行い(ステップ308)、さらに引き続いてバックアップデータの書き込みを行う(ステップ(309)。こうして、バックアップデータの空き領域への書き込みが終了する(ステップ310)。
【0075】
上記に例示したデータの書き込み状態の一例を図6および図7を用いて説明する。図6には、磁気テープ401に既にデータA1〜A3が書き込まれている状態が示されている。図7には、図6の状態からさらにデータA4が空き領域に書き込まれた状態が示されている。
【0076】
上述した例は、図6に例示されるデータA1〜A3が書き込まれた状態の属性混合モードの磁気テープ401に対して、データA4がデータA3の後の空き領域に書き込まれて、図7に例示する状態となる例である。この場合、磁気テープ401は、属性混合モードであるので、データA1〜A4の属性は、一種類であっても複数種類であってもよい。
【0077】
(バックアップの例5)
ここでは、属性混合モードの磁気テープに対して、既に書き込まれているデータの上書きを行う場合の例を説明する。この場合、ユーザは、ステップ302において、属性混合モードの磁気テープを選択する。そして、ステップ303の後において、ユーザは、図3の画面において、上書きされるデータ(既に磁気テープ上に書き込まれているデータの一つ)を選択する。この操作によって、データの書き込み位置(上書き位置)が指定される(ステップ304)。ここで、選択されたデータ(上書きされるデータ)の属性が「保護」である場合、サーバ205からユーザに対して、ユーザIDとパスワードの入力が要求される。また、属性が「読み出し専用」である場合は、エラーとなる。
【0078】
次にユーザは、上書きするデータを選択する(ステップ305)。ステップ305を受けて、サーバ205は、選択されている磁気テープのモードが属性混合モードであるか、を判断する(ステップ306)。ここでは、ステップ306の判断は真となる。そして、ユーザは上書きするデータの属性を選択する(ステップ307)。なお、この場合は、データの上書きを行う磁気テープが属性混合モードであるので、既に書き込まれているデータの属性とは、異なる属性でデータの上書きを行える。
【0079】
ここで、ユーザが属性として「保護」を選択した場合、サーバ205は、ユーザに新たなユーザIDとパスワードの入力を要求する。
【0080】
入力および設定事項に問題がなければ、ユーザは、図3に示す画面のバックアップボタンをクリックし、上書きによるバックアップを指示する。サーバ205は、バックアップ実行の指示を受けて、まずヘッダーデータを書き込み(ステップ308)、さらにバックアップするデータの書き込み(上書き)を行う(ステップ309)。こうして、バックアップデータの書き込みが終了する(ステップ310)。
【0081】
ここで、ヘッダーデータには、テープのモード、データの属性が含まれる。なお、属性として「保護」を選択した場合には、ヘッダーデータにさらに、ユーザIDとパスワードが含まれる。
【0082】
以上の書き込み操作によって行われるデータの書き込み状態を図8および図9を用いて説明する。図8には、磁気テープ401上にデータA1〜データA3が既に書き込まれている状態が示されている。この状態において、データA2に対して新たなバックアップデータの上書きを行うと、図9の状態となる。図9では、データA2が上書きされることで、データA2−1となった状態が示されている。そして、図9には、図8のデータA2が上書きされることで、図8のデータA3が消去されてしまった状態が示されている。
【0083】
なお、ここで説明した例では、属性混合モードの場合であるから、データA1〜A4は、それぞれ任意の属性に設定できる。
【0084】
(リストアの例)
以下、リストアを行う場合の例を説明する。図4は、リストアを行う場合にユーザ端末上に表示される画面の一例である。この場合、ユーザはユーザ端末203を操作して、サーバ205にアクセスし、図4のリストア画面を呼び出し、ユーザ端末203のディスプレイ上に表示する。そして、ユーザはリストアを行う磁気テープを、例えばテープ名を指定することによって選択する。サーバ205は、選択された磁気テープに記録されているデータの一覧を図4の画面上に表示する。ユーザは、この表示中からリストアを行うデータを選択する。ここで、サーバ205は、選択されたデータの属性が「保護」である場合、ユーザIDとパスワードの入力を要求する旨を図4の画面上に表示させる。
【0085】
全てに問題がなければ、ユーザは図4の画面上において、リストア先を指定した後、リストアボタンをクリックし、選択したデータに対するリストアを指示する。この指示を受けてサーバ205は、リストアされるべきデータを磁気テープから読み出し、それをリストア先に書き込む。
【0086】
以上の本実施の形態において、ユーザは、自身が操作するユーザ端末において、バックアップ操作またリストア操作時に磁気テープに記録されているデータの状態を認識できる。ユーザは、既に記録されているデータの状態を知ることで、データの重要性やバックアップデータとして残す優先度を判断できる。そして、不用意なバックアップやリストアによって、重要なバックアップデータが消去されてしまう事故の発生や、システムの破壊等が抑制される。
【0087】
本実施の形態では、書き込まれているデータの属性が「読み出し専用」の場合は、上書きが行えない。このため、書き込まれているデータが、上書きにより消去されてしまう事態が防止される。また、特に重要度の高いデータに関しては、磁気テープのモードを属性非混合モードとし、書き込むデータの属性を「読み出し専用」とすることで、消去される危険性を低減したデータのバックアップ状態を得られる。
【0088】
また、データの属性を「保護」とすることで、特定のユーザしかそのデータにアクセスできない状態とでき、データを保護する上での安全性を高められる。特に磁気テープのモードを属性非混合モードとし、書き込むデータの属性を「保護」とすることで、第三者に消去される危険性を低減したデータのバックアップ状態を得られる。また、本実施の形態では、磁気テープ中に上書きが禁止された属性である「読み出し専用」のデータが書き込まれていても、空き領域を利用できる。
【0089】
また、本実施の形態では、磁気テープを複数備え、磁気テープのモードを選択できる。これを利用して、ユーザは、決して失われてはならないデータは、属性を「読み出し専用」として、属性非混合モードの磁気テープに書き込み、他方でとりあえずバックアップするようなデータは、適宜属性を選択して属性混合モードの磁気テープに書き込むといった柔軟な運用を行える。
【0090】
本実施の形態では、データの属性とテープのモードを適宜選択することで、重要なデータが失われる事故が発生しにくく、さらに必要な場合にデータの秘匿性を高められ、さらに磁気テープを有効利用できるデータのバックアップシステムを構築できる。また、本実施の形態を採用することで、データの取扱い方に応じたデータのバックアップ方法を適宜選択できる。
【0091】
上述した操作は、GUIを利用して行える。また、データの属性情報やテープのモードに関する情報は、磁気テープ中に記録されるので、従来技術の磁気テープ記録装置側での操作のような扱いに面倒な部分がない。そして、全ての設定がサーバから提供されるGUIによって操作できる。これは、ユーザにとって使い易いという点で有意義である。また、上述した操作は、サーバや磁気テープ記録装置がユーザから遠く離れた場所にあっても、バックアップ操作において、管理者への連絡や確認等の面倒な手続が必要とされない。
【0092】
本実施の形態は、上述した手順を実行するソフトウェアを開発すればよく、低コストで実現できる。この点は、そもそも記録容量当たりのコストが低い磁気テープ記録装置の優位性をさらに高めるものである。
【0093】
本実施の形態において、磁気テープ記録装置は、同じモードの磁気テープを複数備えていてもよい。例えば、属性非混合モードの磁気テープを2つ備え、一方の属性非混合モードの磁気テープを属性が「読み出し専用」のデータ専用とし、他方の属性非混合モードの磁気テープを属性が「保護」のデータ専用としてもよい。こうすると、前者の磁気テープを上書きが行えないデータ用、後者の磁気テープを特定者だけにアクセスが許されるデータ用、といった使い分けが行え、データの種類に適したバックアップ方法が実現される。
【0094】
また、本実施の形態では、ステップ312において、磁気テープの先頭データのヘッダーデータから属性を読み取る例を説明したが、ステップ312における属性の読み取りは、既に書き込まれている任意のデータのヘッダーデータから読み取り可能である。
【0095】
以上本発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更することが可能である。
【0096】
図1および図2には、3台のユーザ端末が例示されているが、その数は制限されない。通常は、LAN201にさらに多くのユーザ端末が接続される。サーバ205は、NASに限定されず、必要なサービスを提供する機能を有したものが適宜選択可能である。また、図1および図2に示すLAN環境には、メールサーバ、コミュニケーションサーバ、プリントサーバおよびプリンタ等が適宜接続可能である。また、任意のユーザ端末にプリンタやスキャナー等が適宜接続可能である。
【0097】
磁気テープ記録装置としては、利用できる磁気テープが一つである構造のもの、あるいは利用できる磁気テープは一つであるが、磁気テープの容量が足りなくなった場合に次の磁気テープに切り換える機構を有したものを用してもよい。
【0098】
なお、利用できる磁気テープが1つである形式のものは、ユーザが任意に属性混合モードと属性非混合モードを選択できない場合がある。例えば、属性非混合モードとして使われているテープに属性が「保護」のデータが書き込まれている場合、その後ろに属性が「読み出し専用」のデータを書き込むことはできない。この不便さを解消するには、属性混合モード専用の磁気テープ記録装置と属性非混合モード専用の磁気テープ記録装置を別に用意し、サーバでその選択を制御すればよい。また、属性非混合モード専用の磁気テープ記録装置を複数用意し、サーバでその選択を制御すればよい。
【0099】
本実施の形態では、本発明をLAN環境に適用する例を示したが、本発明は、より大きなネットワーク環境に適用可能である。例えば、特定の会社や組織の国内あるいは世界的なネットワーク内におけるデータのバックアップシステムに本発明は適用できる。
【0100】
本実施の形態では、ユーザはユーザ端末のディスプレイ上に表示されるGUIを用いて、データのバックアップ操作を行う例を示した。しかし、ユーザが操作する端末としては、本実施の形態で説明した機能と同様の機能を実行できる機器が利用できる。例えば、ユーザが操作する端末としては、携帯型情報処理端末や携帯電話を使用できる。また、操作の方法として、音声認識技術を利用してもよい。
【0101】
また、データの属性は、本実施の形態で示したものに限定されない。例えば、データの属性として、ユーザIDとパスワードを入力しなければアクセスができず、さらに上書きが行えない「読み出し専用/保護」といった属性、さらにはリストアを行う際には、ユーザIDとパスワードの入力が必要な属性といったデータのバックアップ方法に応じた数々の属性の設定が行える。
【0102】
【発明の効果】
本願で開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果は、以下の通りである。すなわち、磁気テープを利用した記録装置において、誤って電子データを消去してしまうような事故の発生が防止される低コストで利用し易いデータの記録方法が提供される。また、本発明によりそのシステムが提供される。また、本発明により、その記録方法を実行するためのプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデータ記録方法を適用したネットワークの概要を例示した図である。
【図2】 本発明のデータ記録方法を適用したネットワークの概要を例示した図である。
【図3】 本発明のデータ記録方法を適用した一実施形態におけるユーザの端末に表示される画面を例示した図である。
【図4】 本発明のデータ記録方法を適用した一実施形態におけるユーザの端末に表示される画面を例示した図である。
【図5】 本発明のデータ記録方法を適用した一実施形態の一例を説明するフローチャートである。
【図6】 本発明のデータ記録方法を適用した一実施形態において、磁気テープへデータが書き込まれた状態の一例を示す図である。
【図7】 本発明のデータ記録方法を適用した一実施形態において、磁気テープへデータが書き込まれた状態の一例を示す図である。
【図8】 本発明のデータ記録方法を適用した一実施形態において、磁気テープへデータが書き込まれた状態の一例を示す図である。
【図9】 本発明のデータ記録方法を適用した一実施形態において、磁気テープへデータが書き込まれた状態の一例を示す図である。
【図10】 磁気テープにデータを記録した状態を示す従来技術図である。
【図11】 磁気テープにデータを上書きした状態を示す従来技術図である。
【図12】 データの上書き状態を説明する従来技術図である。
【符号の説明】
201…LAN、202…ユーザ端末、203…ユーザ端末、204…ユーザ端末、205…サーバ、206…磁気テープ記録装置、401…磁気テープ、91…磁気テープ。

Claims (9)

  1. データの上書きに制限を設けた属性を有するデータを磁気テープに書き込むデータ記録方法であって、
    前記磁気テープが属性混合モードであるか否かを判断する第1ステップと、
    磁気テープへ記録するデータをユーザに選択させる第ステップと、
    前記判断が真である場合に、前記第2ステップで選択されたデータをユーザが選択した属性で前記磁気テープに書き込む第3ステップと、
    前記判断が偽である場合に、前記磁気テープに既に書き込まれているデータの前記属性を読み出す第ステップと、
    前記第ステップで選択されたデータを前記第ステップで読み出された属性と同じ属性で前記磁気テープに書き込む第ステップと、
    を含むデータ記録方法。
  2. 前記属性は、磁気テープに書き込まれているデータのヘッダーデータに含まれる請求項1記載のデータの記録方法。
  3. 前記属性は、データの上書きが禁止された属性またはデータの上書きが暗証番号の入力により許される属性である請求項1記載のデータの記録方法。
  4. 前記属性に関する情報をユーザに提供するステップをさらに含む請求項1記載のデータの記録方法。
  5. 複数の磁気テープの中から任意の磁気テープをユーザに選択させるステップをさらに含む請求項1記載のデータ記録方法。
  6. 前記複数の磁気テープは、それぞれ一つの属性のデータのみの書き込みが許容され、且つ互いに異なる属性のデータが書き込まれる請求項6記載のデータ記録方法。
  7. データの上書きに制限を設けた属性を有するデータを磁気テープに書き込むデータ記録システムであって、
    前記磁気テープが属性混合モードであるか否かを判断する第1手段と、
    磁気テープへ記録するデータをユーザに選択させる第手段と、
    前記判断が真である場合に、前記第2手段で選択されたデータをユーザが選択した属性で前記磁気テープに書き込む第3手段と、
    前記判断が偽である場合に、前記磁気テープに既に書き込まれているデータの前記属性を読み出す第手段と、
    前記第手段で選択されたデータを前記第手段で読み出された属性と同じ属性で前記磁気テープに書き込む第手段と、
    を含むデータ記録システム。
  8. 磁気テープを属性混合モード又は属性非混合モードのいずれかに設定する手段をさらに含む請求項7記載のデータ記録システム。
  9. コンピュータで読み取り実行可能なプログラムであって、
    前記磁気テープが属性混合モードであるか否かを判断する第1手順と、
    データの上書きに制限を設けた属性を有するデータをユーザに選択させる第手順と、
    前記判断が真である場合に、前記第2手順で選択されたデータをユーザが選択した属性で前記磁気テープに書き込む第3手順と、
    前記判断が偽である場合に、磁気テープに既に書き込まれているデータの前記属性を読み出す第手順と、
    前記第2手順で選択されたデータを前記第第4手順で読み出された属性と同じ属性で前記磁気テープに書き込む第手順と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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