JP4884506B2 - 音叉−走査探針結合振動計 - Google Patents

音叉−走査探針結合振動計 Download PDF

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Description

本発明は、走査探針顕微鏡(Scanning probe microscope)用の音叉−走査探針結合振動計に係り、より詳細には、音叉−走査探針結合振動計のQ(Quality factor)値を極大化するか幅広く調整して、走査探針の検針端と試料表面との間隔を高分解能で測定するか、測定時間を短縮させるための音叉−走査探針結合振動計に関する。
近接場走査光学顕微鏡(Near−field scanning optical microscope;NSOM)は、走査探針顕微鏡の一種であって、端が尖った長い探針を観測しようとする試料表面上で前後左右に移動しながら、探針に形成された100nm以下の非常に小さな孔を通った近接場光により、表面の高低と光学的特性とを測定する装置である。一般的な光学顕微鏡は、遠距離場(Far−field)の測定を基盤とするために、光の回折現象が表われて200nm程度の分解能限界を有するが、近接場走査光学顕微鏡は、100nm以下の開口数を有する走査探針を通じて近接場(near−field)を測定するので、光学顕微鏡の分解能限界を克服することができ、試料表面の3次元形状情報と光学的情報とを同時に測定することができる。
図1A及び図1Bは、従来の音叉−走査探針結合振動計を示す概略的な図であって、図面を参照すれば、従来の音叉−走査探針結合振動計は、振動計の振幅と位相との変化を検出することができる検出回路(図示せず)が装着された音叉(Tuning fork)10と、接着剤30によって音叉10に接着される、一端部の断面サイズが数ミクロンあるいはそれ以下である検針端22を有する走査探針20からなる。走査探針20と試料表面との間に作用するせん断力(Shear force)変化を感知して、走査探針20と試料表面との間隔をナノメートルスケールまでに制御できる。ここで、前記せん断力は、走査探針20が試料表面に20nm以下に接近した時、検針端22と試料表面との間に発生するファンデルワールス力(Van der Waals force)などを意味する。
一方、前記音叉−走査探針結合振動計の間隔制御方法を説明すれば、まず、走査探針20が接着されている音叉10に所定の周波数を有した交流電圧を印加して、音叉10及び走査探針20を振動させる。その後、走査探針20を試料表面に近接させて走査探針20と試料表面との間のせん断力によって走査探針20の振動が減少すれば、これにより、減少する音叉10の振動を検出回路で振幅と位相との変化を検出して、走査探針20と試料表面との間隔をナノメートルスケールで制御する。
ここで、前記音叉10に印加する交流電圧の周波数を変化させ、音叉10に装着された検出回路の出力電圧を調査すれば、音叉10−走査探針20結合振動計の共振周波数で最も高い出力電圧を記録し、印加する交流電圧周波数が共振周波数から遠くなるほど出力電圧は減少する。印加交流電圧周波数による前記出力電圧を音叉10−走査探針20結合振動計の周波数応答曲線と言い、この際、前記共振周波数を周波数応答曲線の半値幅で割った値をQ値と言うが、前記走査探針20の検針端22と試料表面との距離制御精密度は、音叉10−走査探針20結合振動計のQ値によって決定される。これは、前記走査探針顕微鏡の走査探針20の検針端22が試料表面に20nm以下に接近すれば、せん断力の影響によって音叉10−走査探針結合振動計の物理的特性が変化して、結合振動計の共振周波数が変化されて周波数応答曲線が左側あるいは右側に移動する。この際、音叉10に加える交流電圧は、せん断力が感知されない状態、すなわち、せん断力によって物理的特性が変わる以前の音叉10−走査探針結合振動計の共振周波数を印加しているので、周波数応答曲線が左側あるいは右側に移動するにつれて、音叉10の出力電圧は減少する。これを走査探針20の検針端22と試料表面との距離制御の精密度観点で見れば、Q値が大きな条件でせん断力作用による出力電圧の変化がさらに大きく発生するので、距離変化をさらに精密に感知する。
すなわち、音叉10−走査探針結合振動計のQ値が大きいほどせん断力をさらに敏感に感知することができる。走査探針顕微鏡でせん断力をさらに敏感に感知することができるということは、走査探針20の検針端22と試料表面との距離をさらに精密に制御できるということを意味する。
しかし、前記従来の音叉−走査探針結合振動計でのように音叉10に走査探針20を接着すれば、結合振動計のQ値が音叉自体の固有のQ値に比べて約1/20以下に減少する。その理由は、音叉10の二つの足の質量に不均衡が生じ、音叉10に加えられる抵抗力が大きくなり、音叉10−走査探針20結合振動計の固有振動数が音叉自体の固有振動数と異なって、結合振動計の振動に必要なエネルギー損失が発生するためである。特に、近接場走査光学顕微鏡では、長い走査探針20を使うためにQ値の減少が激しく、これにより、走査探針20の検針端22と試料表面との精密な距離制御に深刻な問題が発生する。
特に、振動する走査探針で液体内にある生物試料を測定する場合には、液体の粘性のために液体内の走査探針が大きな抵抗力を受けて、音叉10−走査探針結合振動計のQ値が非常に低くなるか、音叉の発振が起きなくなって、従来の音叉−走査探針結合振動計としては、液体内の試料形状を高分解能で測定しにくかった。
本発明は、音叉に走査探針を接着しても、音叉の固有のQ値に比べて音叉−走査探針結合振動計のQ値が大きく減少しないようにするために、走査探針側面にピン固定端と刃印加部とを接触させ、その接触位置を調整して音叉−走査探針結合振動計の振動特性を力学的に制御することによって、走査探針顕微鏡で走査探針の検針端と試料表面との精密な距離制御をするか、測定時間を短縮することにその目的がある。
また、本発明は、ピン固定端と刃印加部とで構成される接触部材の接触位置調整による力学的振動制御を通じて粘性が高い媒質内に走査探針が挿入されても、高いQ値を保持することができるために、粘性が高い媒質内にある試料の形状も測定可能で走査探針顕微鏡を適用範囲の空気中の試料だけではなく、液体内にある生物学試料の超精密測定にまで拡大することにその目的がある。
本発明は、交流電圧を印加されて振動する音叉と、前記音叉の一側に接着されて、前記音叉によって振動する走査探針及び前記走査探針の側面に接触するが、前記走査探針との接触点の位置を調整して、前記音叉と走査探針とが結合された結合体の固有振動数を変化させる接触部材と、を含む音叉−走査探針結合振動計を提供する。ここで、前記接触部材は、前記走査探針の一側の表面に接触するが、前記走査探針の長手方向に位置移動するピン固定端と、前記走査探針の他側の表面に接触するが、前記音叉と前記走査探針の接着点と前記ピン固定先端との間で、前記走査探針の長手方向に位置移動する刃印加部と、を含み、前記ピン固定端と前記刃印加部は、X、Y、Z軸方向に精密移動が可能なトランスレーションステージ(Translation stage)によってそれぞれ支持される方が良い。
前記走査探針と前記音叉は、前記音叉の長手方向と前記走査探針の長手方向とが互いに平行に接触するか、前記音叉の長手方向と前記走査探針の長手方向とが互いに垂直に接触することができる。また、前記走査探針の先端に該当する検針端は粘性を有する媒質に挿入されて、前記粘性を有する媒質の内部にある試料の表面形状及び光学的特性を測定することができる。
ここで、前記音叉は、普通水晶発振子で形成され、振幅と位相とを検出する回路が設けられ、前記走査探針は、ガラスまたは光ファイバーで形成された所定サイズの断面と長さとを有するビーム(beam)状であって、試料と対面する側が、断面のサイズが数ミクロンあるいはそれ以下の検針端とすることが好ましい。
本発明による音叉−走査探針結合振動計は、次のような効果を提供する。
第一に、音叉−走査探針結合振動計のQ値を音叉自体の固有のQ値に比べて大きく減少しないように制御することができ、従来の方式よりさらに高いQ値を有しうるので、走査探針の検針端と試料表面との間にさらに微弱なせん断力も敏感に感知して、試料形状の高分解能測定が可能となる。
第二に、生物学試料のような柔らかな試料の精密な測定も可能であり、医学、生命科学分野の研究対象である細胞、細菌、ウイルスなどの精密な形状測定と光特性分析とが可能である。
第三に、ピン固定端と刃印加部とによる力学的な振動制御方式は、試料周辺環境に関係なく、Q値の能動的な制御が非常に精密に可能であり、Q値の制御範囲が非常に広いので、従来の回路的方式によるQ値制御より良い性能を提供する。
第四に、Q値の能動的な制御が可能であるために、測定時間の能動的な調整が可能であり、さらに、試料の状況と測定の目的に適した方式の選択が可能なので、音叉−走査探針結合振動計の活用範囲を広げることができる。
第五に、空気中にある試料だけではなく、液体媒質内にある試料までも高分解能で測定することができるので、医学及び生物学研究のような多様な分野で幅広く活用することができる。
走査探針顕微鏡で使われる従来の音叉−走査探針結合振動計を示す概略的な図である。 走査探針顕微鏡で使われる従来の音叉−走査探針結合振動計を示す概略的な図である。 本発明の第1実施形態による音叉−走査探針結合振動計を示す斜視図である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計で音叉、走査探針及び接触部材を概略的に示した正面図である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計で音叉、走査探針及び接触部材を概略的に示した側面図である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針が音叉の前面に接着された第2実施形態を示した正面図である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針が音叉の前面に接着された第2実施形態を示した側面図とである。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針と音叉とが互いに垂直に接着された第3実施形態を示した正面図である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針と音叉とが互いに垂直に接着された第3実施形態を示した側面図である。 図7に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針が音叉の側面に接着された第4実施形態を示した正面図である。 図7に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針が音叉の側面に接着された第4実施形態を示した側面図である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計が液体媒質内にある試料を対象に測定することを示した正面図である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計が液体媒質内にある試料を対象に測定することを示した側面図である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計による音叉と走査探針とをモデリングして共振周波数の変化を理論的に計算したグラフである。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計による音叉と走査探針とをモデリングして共振周波数の変化を理論的に計算したグラフである。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計に対する音叉と走査探針とをモデリングして計算した値と実験値との振動特性を比べたグラフである。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計に対する音叉と走査探針とをモデリングして計算した値と実験値との振動特性を比べたグラフである。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計を利用した走査探針顕微鏡によって取得した表面弾性波フィルターのイメージを示す写真である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計を利用した走査探針顕微鏡によって取得した表面弾性波フィルターのイメージを示す写真である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針を空気に露出した場合と液体内にある場合とをそれぞれ示した周波数応答曲線グラフである。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針を空気に露出した場合と液体内にある場合とをそれぞれ示した振動特性を示すグラフである。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計の音叉と走査探針の接触点Aと走査探針の先端との距離変化に対する振動特性を示すグラフである。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計を利用した走査探針顕微鏡によって取得した空気中の表面弾性波フィルターのイメージを示す写真である。 図2に示した音叉−走査探針結合振動計を利用した走査探針顕微鏡によって取得した液体内の表面弾性波フィルターのイメージを示す写真とである。 比較例による音叉−走査探針結合振動計を示す図である。 比較例による音叉−走査探針結合振動計を示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明による望ましい実施形態を詳しく説明する。
図2は、本発明の第1実施形態による音叉−走査探針結合振動計を示す斜視図であり、図3及び図4は、図2に示した音叉−走査探針結合振動計で音叉、走査探針及び接触部材を概略的に示した正面図と側面図とである。
まず、図2を参照すれば、本発明の第1実施形態による音叉−走査探針結合振動計100は、交流電圧を印加されて振動する音叉110と、前記音叉110の一側に接着される走査探針(Scanning probe)120と、前記走査探針120と接触して、前記音叉110と走査探針120とが結合された結合体の固有振動数を変化させる接触部材130と、前記接触部材130を支持するトランスレーションステージ30cとを含む。
前記音叉110は、図3及び図4を参照すれば、二股に分枝した足(Prong)を有した形状であって、材質は、酸化ケイ素(SiO)でする方が良く、例えば、水晶発振子(Quartz oscillator)で形成する方が良いが、前記音叉110の役割をするPZTまたは棒状の音叉の以外の異なる形態の水晶発振子にも適用可能であるなど前述した目的を果たすことができれば、多様に適用可能である。また、前記音叉110は、音叉110の振幅と位相とを検出することができる検出回路112が設けられており、所定の周波数を有する交流電圧を印加すれば、音叉110の二つの足が縮めて伸ばすことを反復する振動をし、このような振動を前記検出回路112で測定して外部観測装備(図示せず)に信号を送る。ここで、前記検出回路112は、前記音叉110の振幅と位相とを検出することができる装置であれば、いずれも可能であり、同様に、前記外部観測装備も前記検出回路112の電気的信号を観測することができる装置であれば、いずれも可能であり、前記検出回路112と外部観測装備は、当業界では一般的な装置であるので、詳細な説明を省略する。
前記走査探針120は、所定サイズの断面を有し、断面より長い梁の形状を有し、試料1と対面する一端部は、断面サイズが数ミクロンあるいはそれ以下である検針端122で形成し、他端部は、前記検針端122より相対的に大きな断面サイズを有する自由端124で形成する。
前記音叉110と走査探針120は、接着剤140を通じて互いに接着される。詳細には、前記走査探針120は、前記音叉110の一側足の一側に接着されるが、前記走査探針120の検針端122が、音叉110と走査探針120とが接着される接着点からほぼ1mm程度の長さが露出されるように接着される。
前記接触部材130は、前記接触点Aに対して前記走査探針120の自由端124の表面に対して非常に小さな接触面を有しながら接触して、前記走査探針120と、さらに、前記音叉110と走査探針120とが結合された結合体の固有振動数を変化させる役割をし、この際、前記接触部材130は、走査探針120の自由端124で接触点Aの位置を走査探針120の長手方向に対して自由に調整可能であり、これを通じて、前記走査探針120と振動結合計の固有振動数を変化させることができる。また、前記接触部材130は、前記走査探針120に対して接触圧力を調整して接触させることもできる。
ここで、前記接触部材130は、音叉110と走査探針120との振動をさらに精巧に調整するために、走査探針120の両側で接触支持する方が良い。したがって、前記接触部材130は、走査探針120の一側表面に接触してピンポイント(Pin point)機能を行うピン固定端132と、これと対面する走査探針120の他側表面に接触する刃印加部134とを含み、この際、前記刃印加部134は、前記ピン固定端132と前記接触点Aとの間に位置する方が良い。さらに、前記刃印加部134を走査探針を基準に接触点に対して反対側に位置させて、刃印加部134によって接触圧力を受けた走査探針120が音叉110側に力を受けるようにし、ピン固定端132は、刃印加部134とは走査探針を基準に反対側に位置させた方が良い。このような理由は、刃印加部134の位置を反対にした場合、走査探針120が音叉から落ちようとする(遠くなるとする)圧力が微細に作用して振動制御は可能であるが、音叉110のQ値が全体的に低くなって、走査探針120による音叉110のエネルギー損失が大きくなる現象が発生するためである。
そして、前記ピン固定端132を刃印加部134と反対側に位置させた理由は、風、振動などのような周りの条件に対して位置変化なしによく固定させるためである。
一方、前記ピン固定端132と刃印加部134は、前記走査探針120に対する接触位置を精密に移動するために、x−y−z軸移動が可能なトランスレーションステージによってそれぞれ支持されるが、これは一実施形態として、前記ピン固定端132と刃印加部134とを支持して走査探針120に対して精密な位置移動ができる装置であれば、いずれも可能である。前記トランスレーションステージは、一般的な移送装置であって、詳細な説明は省略する。
前述した本発明の第1実施形態による音叉−走査探針結合振動計100の作動について説明すれば、次の通りである。
本発明の第1実施形態による音叉−走査探針結合振動計100は、観測しようとする試料1の表面に音叉110に接着されて振動する走査探針120の検針端122を近接させ、走査探針120と試料1の表面との間に作用されるせん断力変化を音叉110の検出回路112を通じて感知して、走査探針120と試料1の表面との間隔をナノメートルスケールで観測制御し、音叉110に接着されている走査探針120の振動特性を力学的に制御して、音叉110と走査探針120とからなる結合振動計のQ値を高めて、周辺環境を構成している媒質の粘性に影響を受けずに、自由に振動させる。
ここで、前記走査探針120の振動特性を力学的に制御することについて説明すれば、本発明の第1実施形態は、前記音叉110に接着された走査探針120にピン固定端132と刃印加部134とをそれぞれ接触させ、音叉110と走査探針120との振動を新たな境界条件を形成させて力学的に制御することによって、結合振動計の固有振動数を調整してQ値を高めることができ、この際、前記ピン固定端132と刃印加部134との接触位置をそれぞれ調整して、Q値を能動的に制御することができる。
このようなピン固定端132と刃印加部134との力学的な振動特性制御について説明すれば、まず、前記ピン固定端132と刃印加部134は、走査探針120が接着されている音叉110の振動特性を力学的に制御することによって、周辺環境を構成している媒質の粘性に影響を受けずに、音叉110を自由に振動させ、測定時に発生する固有振動数を音叉110自体の固有振動数と一致させるためのものであって、試料1が粘性が高い媒質の内部にある場合にも、測定が可能になるように音叉110のQ値を高く保持して、走査探針120と試料1の表面との間隔を精密に制御することができ、これにより、粘性が高い媒質の内部にある試料1の高分解能測定を可能にする。このような粘性が高い媒質である液体の内部にある試料1を対象にすることについての内容は後述する。
本発明の第1実施形態は、前記接触部材130を通じて音叉110のQ値を高めることもできるが、測定の目的によってQ値を低くして、走査探針顕微鏡の走査探針の走査時間を迅速にすることもできるなど本発明の実施形態は、前記接触部材130を通じて音叉110のQ値を能動的に制御することができる。
すなわち、前記接触部材130は、前記走査探針120の接触点Aの上側の自由端124の一側にピン固定端132を接触させ、走査探針120の自由端124の他側で接触点Aとピン固定端132の接触位置との間に刃印加部134を接触させ、この際、前記ピン固定端132と刃印加部134は、走査探針120の長手方向に対して位置移動をさせるが、特定の境界条件が形成されて走査探針120の共振周波数を変化させるように、その位置を調整することができ、さらに、前記ピン固定端132と刃印加部134との走査探針120に対する接触圧力も調整することができる。
一方、本発明の実施形態による音叉−走査探針結合振動計100は、音叉110が横方向に振動する特性を利用するので、振動はビームの横振動理論を適用して解析し、前記振動結合計は、音叉110の二つのビームと走査探針120のビームとが結合された五つのビームの結合システムとして解析し、ここで、五つのビームは、音叉110の二つの足と、走査探針120の接触点Aと検針端122との間のビーム、接触点Aと刃印加部134との間のビーム、刃印加部134とピン固定端132との間のビームにした。
ここで、前記横に振動するビームで長さ成分lに対する横振動振幅の一般式は、

U(l)=acos(βl)+bsin(βl)+ccosh(βl)+dsinh(βl)
にした。ここで、

であり、ωRは共振周波数、ρは密度、Sは断面積、Eはヤング率、Iは慣性モーメントである。前記一般式を用いて結合振動計の五つのビームの横振動振幅に対する5個の式を導出して音叉110と走査探針120との変数を代入した後、境界条件を設定し、該設定した20個の境界条件のうち走査探針120がピン固定端132と刃印加部134との位置で形成させた境界条件は、次の通りである。
ピン固定端132の位置での二つの境界条件は、U1(0)=0、U'''1(0)=0であり、刃印加部134の位置での四つの境界条件は、U1(l1)=0、U2(l1)=0、U1''(l1)=U2''(l1)、U1'''(l1)=U2'''(l1)である。ここで、U1は、刃印加部134とピン固定端132との間のビームの横振動振幅に対する式であり、U2は、接触点Aと刃印加部134との間のビームの横振動振幅に対する式であり、l1は、ピン固定端132と刃印加部134との間の長さである。
前述した本発明の実施形態による新たな境界条件が適用されたピン固定端132の位置は、刃印加部134の位置によって変化する共振周波数の変化形態を決定する。すなわち、刃印加部134の位置によって、変化する共振周波数が一つのモードを有するか、二つのモードを有するかは、ピン固定端132の位置によって決定され、これは、図7Aと図7Bは、図2Aに示したピン固定端132と刃印加部134とを設置した音叉110と走査探針120の結合構造の振動特性を理論的に計算したものであって、これについての詳細な説明は後述する。
したがって、本発明の実施形態による音叉−走査探針結合振動計100は、走査探針120と音叉110とが接着した状態で、走査探針120の検針端122の反対方向である自由端124の一側に、前記ピン固定端132と刃印加部134とを指定された位置に接触させるだけで制御可能なので、一般的な走査探針顕微鏡に容易に適用可能である。
また、本発明の実施形態による音叉−走査探針結合振動計100は、Q値を能動的に制御することができるために、精密な距離制御が可能に音叉−走査探針結合振動計100のQ値を高くすることもでき、早い測定が要求される場合には、音叉−走査探針結合振動計100のQ値を低くすることもできる。ここで、前記Q値と精密距離制御及び測定時間との相関関係を説明すれば、音叉−走査探針結合振動計100の高いQ値は、精密な距離制御を可能にする一方に走査時間が長くなる短所がある。これは、音叉110が外部要素によって振動が減少して安定化される時に安定化される時間τは、τ=Q/ω0によるためである。
ここで、ω0は、音叉110の共振周波数である。したがって、面積が大きな試料1を測定するか、試料1の状態変化があって早い測定が要求される場合には、低いQ値を使うことが有利である。したがって、Q値を能動的に制御することができる本発明の実施形態による音叉−走査探針結合振動計100の試料1の媒質特性を問わず幅広く使うことができる。
前述したように、本発明の実施形態による音叉−走査探針結合振動計100は、音叉110に接着剤140により接着した走査探針120の表面にピン固定端132と刃印加部134とが特定の境界条件を有するように設定して、ピン固定端132と刃印加部134との位置を走査探針120の自由端124に対して長手方向にその接触位置を変化させることによって、走査探針120の固有振動数を変化させることができ、それにより、音叉110と走査探針120の固有周波数との間の結合効果が変わるので、結合効果を最大にする結合体の共振周波数を探すために、Q値を一般的な音叉−走査探針結合振動計と比べて20倍以上向上させることができる。
一方、図3に示した本発明の第1実施形態による音叉−走査探針結合振動計100は、前記走査探針120を走査探針120の長手方向と前記音叉110の一側足の長手方向と平行に接着して走査探針120が試料1表面に対して水平方向に振動するせん断力モード(shear force mode)にしたが、これ以外に前記音叉110に対して走査探針120の接着位置を異ならせるか、前記走査探針120を走査探針120の長手方向と前記音叉110の一側足の長手方向と垂直に接着して走査探針120が試料1表面に対して垂直方向に振動するタッピングモード(tapping mode)にすることができる。
図5及び図6は、図2に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針が音叉の前面に接着された第2実施形態を示した正面図と側面図とであり、図7及び図8は、図2に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針と音叉とが互いに垂直に接着された第3実施形態を示した正面図と側面図とであり、図9及び図10は、図7に示した音叉−走査探針結合振動計で走査探針が音叉の側面に接着された第4実施形態を示した正面図と側面図とである。
まず、図5及び図6を参照すれば、本発明の第2実施形態による音叉−走査探針結合振動計は、走査探針220を音叉210の一側足に接着するが、前記走査探針220の長手方向と前記音叉210の一側足の長手方向と平行に接着して、走査探針220が試料表面に対して水平方向に振動するせん断力モードであるものであって、図2に示したように走査探針220を音叉210の一側面の下端部に接触させるものではなく、音叉210の前面の下端部に接触させた。
図7ないし図10は、本発明の第3及び第4実施形態による音叉−走査探針結合振動計を示した図であって、走査探針220を音叉210の一側足に接着するが、前記走査探針220の長手方向と前記音叉210の一側足の長手方向と垂直に接着して、走査探針220が試料表面に対して垂直方向に振動するタッピングモードであるものであって、細部的には、前記図7及び図8は、前記走査探針320を前記音叉310の前面の下端部に接着させ、図9及び図10は、前記走査探針420を前記音叉410の一側の下端部に接着させた場合である。このような場合には、タッピングモードにして音叉410と走査探針420とを垂直に固定しても、音叉410の足の振動する振幅は0.4nm以下に非常に小さいために、ピン固定端332、432と刃印加部334、434とによる力学的振動制御は安定的に可能である。
一方、前記図5ないし図10の音叉−走査探針結合振動計200、300、400の各音叉210、310、410、走査探針220、320、420、刃印加部234、334、434、及びピン固定端232、332、432についての詳細な内容は、図2の本発明の第1実施形態による音叉−走査探針結合振動計100の音叉110、走査探針120、刃印加部134、及びピン固定端132と実質的に同一であるので、構成及び作動についての説明は省略する。
図11及び図12は、図2に示した音叉−走査探針結合振動計が液体媒質内にある試料を対象に測定することを示した正面図と側面図とである。図面を参照すれば、本発明の第1実施形態による音叉−走査探針結合振動計100は、力学的制御方法を液体2内にある試料の光学的測定に適用するために、走査探針120の検針端122を音叉110の端部に対して3mm程度に長く露出させて、前記検針端122を液体2に浸透させて測定することができる。ここで、前記検針端122の長さは、液体2の厚さ(深さ)及び物性などによって変更可能であり、この際、図10に示したように、走査探針120の露出される検針端122の長さを異ならせても、本発明の実施形態に力学的制御方法による共振周波数の変化形態は変わらず、図9に示したように、検針端122が液体2内にあっても、力学的振動制御による共振周波数の変化形状は、空気中にある時と同じであり、Q値は粘性によって多少減少するが、本発明の実施形態によれば、走査探針120の検針端122が液体2内に入った状態でも、2800の高いQ値を有しうる。
すなわち、本発明の実施形態による音叉−走査探針結合振動計100は、従来の走査探針120顕微鏡では走査探針120を液体2内に浸した場合、液体の高い粘性で音叉110のQ値が減少して高分解能測定ができなかった問題を克服して、本発明の実施形態は、力学的振動制御方式を適用することで走査探針120を粘性が高い液体2内に浸した状態でも非常に高いQ値を有するようになって、液体内部にある試料の高分解能の測定が可能となる。本構造では、音叉110と走査探針120の接触点Aから検針端122までの長さを3mm程度に空気中の試料を測定する場合より長くして、液体2内に走査探針120の挿入を容易にさせた。
図13A及び図13Bは、図2に示した音叉−走査探針結合振動計100による音叉110と走査探針120とをモデリングして、共振周波数の変化を理論的に計算したグラフである。
まず、図13Aを参照すれば、図13Aは、図2の本発明の第1実施形態による音叉−走査探針結合振動計100の力学的振動制御法が適用された音叉110と走査探針120結合体をモデリングして共振周波数の変化を理論的に計算した結果であって、実験構造と同一な条件を理論的にモデリングした後、値を導出したものである。グラフを参照すれば、グラフの横軸は、音叉110と走査探針120の接触点Aと刃印加部134との距離を表わし、縦軸は、刃印加部134とピン固定部との位置によって決定された振動結合計の共振周波数を表わす。この際、前記音叉110と走査探針120との接触点A(図3参照)からピンまでの距離は、それぞれ11.0mm、11.4mm、11.8mm、12.2mmの場合に対して計算を実施し、音叉110と走査探針120の接触点Aから刃までの距離は、2.0mmから10.2mmまで0.2mm間隔で変化して計算を実施した。
図13Bは、図2の本発明の第1実施形態による音叉−走査探針結合振動計100の力学的振動制御法が適用された音叉110と走査探針120結合振動計をモデリングして、共振周波数の変化を理論的に計算した結果であって、横軸は、音叉110と走査探針120の接触点Aと刃印加部134との距離を表わし、縦軸は、刃印加部134とピン固定部との位置によって決定された結合振動計の共振周波数を表わす。この際、前記音叉110と走査探針120の接触点Aからピンまでの距離は、それぞれ12.6mm、13.0mm、13.4mm、13.8mmである場合に対して計算を実施し、音叉110と走査探針120の接触点Aから刃までの距離は、2.0mmから10.2mmまで0.2mm間隔で変化して計算を実施した。
前記図13A及び図13Bを説明すれば、前記グラフは、刃印加部134の位置によって変化する共振周波数が一つのモードを有するか、二つのモードを有するかは、ピン固定端132の位置によって決定され、図13Aの四つのグラフは、接触点Aとピン固定端132との距離が、11.0mm、11.4mm、11.8mm、12.2mmに固定された場合をそれぞれ表わし、図13Bの四つのグラフは、接触点Aとピン固定端132との距離が、12.6mm、13.0mm、13.4mm、13.8mmに固定された場合をそれぞれ表わす。ここで、接触点Aとピン固定端132との距離が、12.2mm、12.6mm、13.0mmである場合には、共振周波数の変化が二つのモードを形成するということが分かる。すなわち、本発明は、ピン固定端の位置調整で共振周波数の変化が一つのモードで表われるようにする場合、音叉−走査探針結合振動計の共振周波数を音叉のみの固有振動数とさらに近づけることができるので、Q値を高めるのに有利であり、共振周波数の変化が二つのモードで表われるようにする場合、低いQ値の中心にQ値の能動制御をする時に有利である。この結果は、ピン固定端と刃印加部との機能で音叉−走査探針結合振動計の振動を非常に多様に制御できるということを示す。図13Aと図13Bで、約32600Hz部分に表示した点線は、音叉−走査探針結合振動計で音叉110の固有振動数であり、音叉−走査探針結合振動計の共振周波数が点線に近いほど走査探針120による音叉110のエネルギー損失が最小化されて、高いQ値を記録する。したがって、本発明の実施形態は、ピン固定端132の位置調整を通じて共振周波数のモード数を決定した後に、新たな境界条件が適用された刃印加部134の位置調整を通じて共振周波数とQ値を精密に制御することができる。
図14A及び図14Bは、図2に示した音叉−走査探針結合振動計100に対する音叉110と走査探針120とをモデリングして計算した値と実験値との振動特性を比べたグラフである。
まず、図14Aは、図3に示したピン固定端132と刃印加部134とを設置した音叉110と走査探針120の結合構造に対して、実験的な振動特性と理論的な振動特性とを比べたグラフであって、共振周波数が一つのモードを有するように設定した場合のグラフである。グラフの横軸は、接触点Aと刃印加部134との距離を表わし、上側のグラフは共振周波数、下側のグラフは音叉110の出力電圧の振幅を表わす。黒色で満たされた四角状の点は計算値であり、中空の円状の点は実験値である。図14Aに示したグラフは、ピン固定端132の位置によって共振周波数が一つのモードを有する場合を表わしたものである。
図14Bは、図3に示したピン固定端132と刃印加部134とを設置した音叉110と走査探針120の結合構造に対して、実験的な振動特性と理論的な振動特性とを比べたグラフであって、グラフの横軸は接触点Aと刃印加部134との距離を表わし、上側のグラフは共振周波数、下側のグラフは音叉110の出力電圧の振幅を表わす。黒色で満たされた四角状の点は計算値であり、中空の円状の点は実験値である。図8Bに示したグラフは、ピン固定端132の位置によって共振周波数が二つのモードを有する場合を表わしたものである。
図14Bは、本発明の力学的振動制御法が適用された音叉110と走査探針120結合体をモデリングして計算した値と実験値との振動特性を比べたものであり、共振周波数が二つのモードを有するように設定した場合のグラフであり、共振周波数が二つのモードを有するように設定した場合のグラフである。
図15A及び図15Bは、図2に示した音叉−走査探針結合振動計100を利用した走査探針顕微鏡によって取得した表面弾性波フィルターのイメージを示す写真である。
まず、図15Aは、図3に示したピン固定端132と刃印加部134とを設置した音叉110と走査探針120の結合構造を走査探針120顕微鏡に適用して、高さ70nmの格子パターンを有する表面弾性波フィルターの表面形状を測定したものである。走査領域は5×5μm2であり、50nmの間隔で横移動させた。本発明の実施形態によって、能動的Q制御方式を使って90の低いQ値を有するようにしたために、測定結果からイメージの分解能が良くないことを確認できる。
一方、図15Bは、図3に示したピン固定端132と刃印加部134とを接触させた音叉110と走査探針120の結合構造を走査探針120顕微鏡に適用して、高さ70nmの格子パターンを有する表面弾性波フィルターの表面形状を測定したものである。走査領域は5×5μm2であり、50nmの間隔で横移動させた。本発明の能動的Q制御方式を使って5600の高いQ値を有するようにしたために、測定した結果からイメージの分解能が良いことが確認できる。
図16A及び図16Bは、図2に示した音叉−走査探針結合振動計100で走査探針120を空気に露出した場合と液体2内にある場合とをそれぞれ示した周波数応答曲線グラフと振動特性を示すグラフとである。
まず、図16Aは、図3の本発明の実施形態による力学的振動制御方式を適用して走査探針120が空気中にある場合と、図11の液体2に走査探針120を浸けた場合に対して、音叉110に加える電圧の振幅は一定にし、周波数を変化しながら出力電圧の振幅を調査した周波数応答曲線である。ここで、Q値は、共振周波数を周波数応答曲線の半値幅で割った値として定義する。グラフを説明すれば、走査探針120が空気中にある場合には4200を記録し、液体2の内部にある場合には2800の値を記録した。
図16Bは、ピン固定端132と刃印加部134とを設置した音叉110と走査探針120の結合構造に対して、図3に示したように、探針が空気中にある場合と図11に示したように、走査探針120が液体2内にある場合との実験的な振動特性値を比べたグラフであって、グラフの横軸は接触点Aと刃印加部134との距離を表わし、上側のグラフは共振周波数、下側のグラフは音叉110の出力電圧の振幅を表わす。黒色で満たされた四角状の点は、探針が空気中にある時の値であり、中空の円状の点は、走査探針120が液体2内にある時の値であり、走査探針120が液体2内にある場合に、共振周波数はほぼ同じに保持されるが、音叉110の出力電圧は減少するということが分かる。
図17は、図2に示した音叉−走査探針結合振動計100の音叉110と走査探針120の接触点Aと走査探針120の先端との距離変化に対する振動特性を示すグラフであって、図3に示した本発明の実施形態に対する構造の理論的モデリングで、音叉110と走査探針120の接触点Aからピン固定端132までの距離を一定にし、接触点Aから刃印加部134までの長さを2mmから10.2mmまで変化させ、振動計の共振周波数を計算したものであり、三つのグラフは、接触点Aから検針端122までの距離が、それぞれ1.5mm、2.5mm、3.5mmである場合を表わす。
図17を説明すれば、グラフでは、接触点Aから検針端122の間の長さが異なっても、共振周波数の変化形状が保持されることで、音叉110と走査探針120の結合振動計の振動特性は、接触点Aに対して検針端122の反対部分であるピン固定端132と刃印加部134とがある部分の影響を大きく受けるということが分かる。これは、刃印加部134とピン固定端132とによる能動的Q制御が円滑になされるということを意味する。
図18A及び図18Bは、図2に示した音叉−走査探針結合振動計を利用した走査探針顕微鏡によって取得した、空気中の表面弾性波フィルターのイメージを示す写真および液体内の表面弾性波フィルターのイメージを示す写真である。
まず、図18Aは、図3のピン固定端132と刃印加部134とを追加した音叉110と走査探針120の結合構造を走査探針顕微鏡に適用して、空気中にある70nm高さの格子パターンを有する表面弾性波フィルターの表面形状を測定したものであり、走査領域は5×5μm2であり、50nmの間隔で横移動させた。
図18Bは、図11の走査探針120を液体2内に浸して走査探針顕微鏡に適用して、液体2内にある70nm高さの格子パターンを有する表面弾性波フィルターの表面形状を測定したものである。走査領域は5×5μm2であり、50nmの間隔で横移動させた。
前記図18A及び図18Bを互いに比べて説明すれば、図18Bは、図18Aと同等な分解能で測定されたことで、本発明の実施形態による音叉−走査探針結合振動計100は、液体2内にある試料も高分解能で測定するのに適するということが分かる。
図19及び図20は、比較例に他の音叉−走査探針結合振動計を示す図である。
(比較例1)
図19は、比較例1に対する音叉−走査探針結合振動計を示した図であって、比較例1によれば、走査探針20cの自由端を固定部材30cに固定させた後、走査探針20cの固定された部分から検針端の間に音叉10cを垂直に当接させた後に、音叉10cの位置を調整しながら最も高いQ値を捜す。このような場合には、音叉10cの位置が変わることによって走査探針20cの固有振動数が変わり、特異点で音叉10cの固有振動数に近接して、音叉10cの振動が活発になってQ値が向上するが、これは、音叉10cと走査探針20cの位置などを最適化させた後に接着剤で固定すれば、最適条件の変化が生ずる恐れがあり、最適条件を捜して接着した後にはQ値の調整が不可能である。また、音叉10cの位置調整による最適化方式であるので、一般的な走査探針顕微鏡に適用しにくいという問題点がある。
(比較例2)
図20は、比較例2に従う音叉−走査探針結合振動計を示した図である。比較例2によれば、走査探針20aの直径を25μm以下に細く溶かして音叉10aに接着する方法を使ってQ値を大きく向上させた。しかし、このような場合には、走査探針20aを扱うのが非常に難しく、走査探針が粘性が大きな媒質内にある場合に振動が円滑にならないという問題点がある。
したがって、本発明の実施形態は、走査探針の表面に接触部材を接触させ、前記接触部材を走査探針の長手方向にその位置を目的に応じて変化させることによって、Q値を能動的に制御し、また、音叉の固有振動数によってその位置を異ならせてQ値を向上させうるので、空気中にある一般固体試料だけではなく、粘性が高い液体2内にある試料の高分解能も可能である。
本発明は、図面に示した実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。
本発明は、音叉−走査探針結合振動計関連の技術分野に適用可能である。
100、200、300、400 音叉−走査探針結合振動計
110、210、310、410 音叉
120、220、320、420 走査探針
130、230、330、430 接触部材
132、232、332、432 ピン固定端
134、234、334、434 刃印加部
140、240、340、440 接着剤

Claims (4)

  1. 交流電圧を印加されて振動する音叉と、
    前記音叉の一側に接着されて、前記音叉によって振動する走査探針と、
    前記走査探針の側面に接触するが、前記走査探針との接触点の位置を調整して、前記音叉と走査探針とが結合された結合体の固有振動数を変化させる接触部材と、
    を含み、
    前記接触部材は、
    前記走査探針の一側の表面に接触するが、前記走査探針の長手方向に位置移動するピン固定端と、
    前記走査探針の他側の表面に接触するが、前記音叉と前記走査探針の接触点と、前記ピン固定端との間で、前記走査探針の長手方向に位置移動する刃印加部と、を含むことを特徴とする
    音叉−走査探針結合振動計。
  2. 前記走査探針と前記音叉は、
    前記音叉の長手方向と前記走査探針の長手方向とが互いに平行に接触するか、前記音叉の長手方向と前記走査探針の長手方向とが互いに垂直に接触することを特徴とする請求項1に記載の音叉−走査探針結合振動計。
  3. 前記走査探針は、
    粘性を有する媒質に挿入されて、前記粘性を有する媒質の内部にある試料の光学的特性を測定することを特徴とする請求項1に記載の音叉−走査探針結合振動計。
  4. 前記音叉は、振幅と位相とを検出するための検出回路が内部に設けられて酸化ケイ素(SiO)で形成され、
    前記走査探針は、ほぼビーム状を有してガラスまたは光ファイバーで形成されたことを特徴とする請求項1に記載の音叉−走査探針結合振動計。
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