JP4883622B2 - 塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体樹脂組成物及びその樹脂組成物から成るフィルム - Google Patents
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Description
〔1〕アクリル酸メチル成分が4重量%以上、6重量%以下であり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法による重量平均分子量が6万以上、8万以下である、塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体樹脂を含有し、(a)0.1重量%以上、1.0重量%以下のエポキシ化植物油、(b)0.005重量%以上、0.05重量%以下の2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、(c)0.001重量%以上、0.05重量%以下のdl−α−トコフェロール、(d)0.005重量%以上、0.5重量%以下のチオジ脂肪酸ジアルキルエステル類、及び(e)0.001重量%以上、0.05重量%以下のエチレンジアミン四酢酸塩類、を添加剤として含む、塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体樹脂組成物;
〔2〕前記添加剤(a)のエポキシ化植物油が、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化大豆油、及びそれらの混合物から選ばれる、上記〔1〕に記載の樹脂組成物;
〔3〕前記添加剤(d)のチオジ脂肪酸ジアルキルエステル類が、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、及びそれらの混合物から選ばれる、上記〔1〕又は〔2〕に記載の樹脂組成物;
〔4〕前記添加剤(e)のエチレンジアミン四酢酸塩類が、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウムである、上記〔1〕から〔3〕のいずれか1項に記載の樹脂組成物;
〔5〕(f)0.01重量%以上、0.1重量%以下の脂肪酸アミド、及び(g)0.001重量%以上、0.1重量%以下の無機滑剤、を添加剤としてさらに含む、上記〔1〕から〔4〕のいずれか1項に記載の樹脂組成物;
〔6〕上記〔1〕から〔5〕のいずれか1項に記載の樹脂組成物を延伸して得られる塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体二軸延伸フィルムであって、酸素透過率が50ml・μm/m2・day・MPa以上、400ml・μm/m2・day・MPa以下であり、且つ、水蒸気透過率が5g・μm/m2・day以上、40g・μm/m2・day以下である、二軸延伸フィルム;
〔7〕上記〔1〕から〔5〕のいずれか1項に記載の樹脂組成物を延伸して得られる塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体二軸延伸フィルムであって、厚み25μmの該二軸延伸フィルムをレトルト処理した後に、HAZE値が10%未満である、二軸延伸フィルム;
〔8〕上記〔6〕又は〔7〕に記載の二軸延伸フィルムを少なくとも一層以上含む、多層フィルム;
〔9〕上記〔6〕又は〔7〕に記載の二軸延伸フィルムを少なくとも一層以上含む、多層シート、に関する。
下記の機器及び条件でポリスチレンを標準とした、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により求めた。
GPC:島津製作所製 LC-10AD
カラム:SHOWA DENKO社製 shodex Asahipak GS-710 7E とGS-310 7Eの併用
測定温度:40℃
測定濃度:ヘキサメチルリン酸トリアミドの溶媒に0.3重量%の試料を溶解させた
押出機内のバレルやスクリュー部での樹脂の滞留に対する樹脂の熱安定性を評価するもので、細かな熱劣化異物や変色物が25μm厚のフィルム2000m2において1mm角以上の異物が100個以上流出するまでの連続押出の時間の長さで評価する。多量に異物が流出すると、製膜を一旦中断し、樹脂をポリエチレン等に置換して押出機内の熱劣化物を掻きだす必要があるため、生産効率の低下につながる。
評価記号 評価尺度
◎ 48時間以上
○ 24時間以上、48時間未満
△ 6時間以上、24時間未満
× 6時間未満
ダイ内での樹脂の滞留に対する樹脂の熱安定性を評価するものである。ダイ内部の壁面と溶融樹脂の滑り性が悪いと、滞留した樹脂が熱劣化してダイ内部に付着する。程度がひどくなるとフィルムの厚み斑やすじ等が発生する。連続的にすじ状の汚れが発生したり、フィルム厚薄斑が10%以上になると、押出機を停止させ、ダイを分解して掃除することが必要となるために、生産効率が著しく低下する。このような状態になるまでの連続押出の時間の長さで評価する。
評価記号 評価尺度
◎ 1000時間以上
○ 500時間以上、1000時間未満
△ 100時間以上、500時間未満
× 100時間未満
押出機内で樹脂が滞留して発生したカーボン(炭化物)が突発的に剥離して流出するとカーボン異物となる。フィルム上に大きなカーボン異物(黒色)が流出すると製品の品質問題上、一旦フィルムを切って異物を取り除き、フィルムをスプライスする必要があり、問題となる。25μm厚のフィルム2000m2において1mm角以上のカーボン異物をカウントして評価する。
評価記号 評価尺度
◎ 0個
○ 1個以上、5個未満
△ 5個以上、10個未満
× 10個以上
樹脂の熱劣化の指標を表す。b値が大きいほどフィルムの黄変度合いが大きいことを表し、樹脂の熱劣化が激しい。色彩色差計(日本電色工業社製、Z-300A)の反射モード、23℃、50%RHの条件で測定した。サンプルは25μmのフィルムを6枚重ねて、150μmの厚みで測定した。
評価記号 評価尺度
◎ 0以上2.0未満
○ 2.0以上、3.0未満
△ 3.0以上、4.0未満
× 4.0以上
ASTM D-3985準拠。測定はMocon OX-TRAN 2/20を使用して23℃、65%RHの条件の下、厚み25μmのフィルムで実施した。
評価記号 評価尺度
◎ 50ml・μm/m2・day・MPa≦OTR≦400ml・μm/m2・day・MPa
△ 400ml・μm/m2・day・MPa<OTR≦1000ml・μm/m2・day・MPa
ASTM F-1249準拠。測定はMocon PERMATRAN-W200を使用して38℃、90%RHの条件の下、厚み25μmのフィルムで実施した。
評価記号 評価尺度
◎ 5.0g・μm/m2・day≦WVTR≦40g・μm/m2・day
△ 40g・μm/m2・day<WVTR≦100g・μm/m2・day
ASTM D-1003準拠。測定前に下記の条件で加熱処理した厚み25μmのフィルムのHAZEをHAZE測定機(日本電色工業社製Z-300A)にて23℃、50%RHの条件で測定した。
レトルト条件:フィルムを金属枠に固定し、熱収縮しない状態で120℃の加圧熱水中に20分浸漬した後、室温にて1週間乾燥する。
評価記号 評価尺度
◎ 7%未満
○ 7%以上、10%未満
△ 10%以上、15%未満
× 15%以上
ASTM D-1894準拠。
測定は23℃、50%RHの条件で、25μm厚フィルム同士の動摩擦係数(μd)を測定した。
評価記号 評価尺度
◎ 0.4未満
○ 0.4以上、0.6未満
△ 0.6以上、0.8未満
× 0.8以上
ドライラミネーターにより、本フィルム(25μm厚)を芯材としてO-Ny(二軸延伸ナイロン)フィルム(15μm厚:東洋紡製、ハーデンN1100タイプ)とLLDPEフィルム(60μm厚:東洋紡製、リックスL6102タイプ)をラミネート加工した。得られたラミネートフィルムを40℃で2日間、その後、常温で14日間エージングした後、本フィルムとO-Nyフィルム間のラミネート強度を測定した。
(ラミネーター条件他)
速度;100m/min
フィルムテンション;5MPa
ニップロール;60℃
乾燥;70℃×20秒
塗工方式;グラビアコート
接着剤;三井武田ケミカル(株)製 A515とA50を10:1の割合で混合したもの。溶剤として接着剤量の3倍重量の酢酸エチルに溶かしたものを使用した。
塗布量:4g/m2(dry)
評価記号 評価尺度(15mm幅での測定値)
◎ 500g以上
○ 400g以上500g未満
△ 200g以上400g未満
× 200g未満
内面がグラスライニングされた撹拌機付き反応機に、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが0.2部溶解した脱イオン水120部を投入し、撹拌開始後、系内を30℃にて窒素置換して塩化ビニリデン単量体(VDC)95部、アクリル酸メチル単量体(MA)5部、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート1.0部の混合物を投入し、反応機を80℃に昇温して重合を開始する。8時間後に降温したスラリーを取り出す。得られたスラリーを遠心式の脱水機にて水を分離し、ついで80℃の熱風乾燥機にて24時間乾燥して粉末状の塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体樹脂を得た。
この共重合体の収率は99%で重量平均分子量は7.0万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.3/4.7であった。更に、全重量を基準に(a)ESOを0.5重量%、(b)BHTを0.025重量%、(c)ビタミンEを0.007重量%、(d)DLTDPを0.02重量%、(e)EDTA-2Naを0.004重量%、(f)エルカ酸アミドを0.05重量%、(g)シリカを0.015重量%、配合して樹脂組成物を得た。
この樹脂組成物を図1のインフレーション法により300kg/hrの押出レートで押出製膜し、25μm厚のフィルムを得た。その後、該フィルムを芯材として両側にO-Nyフィルム(15μm厚)とLLDPEフィルム(60μm厚)のラミネート加工を行った。
重合条件において、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエートを0.8部、重合温度を75℃、重合時間を10時間、添加剤について(b)BHTを0.04重量%、(c)ビタミンEを0.014重量%、(d)DLTDPを0.04重量%、(e)EDTA-2Naを0.01重量%とする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は7.9万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.1/4.9であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において、塩化ビニリデン単量体(VDC)を95.8部、アクリル酸メチル単量体(MA)を4.2部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを0.9部、重合温度を75℃、重合時間を10時間、添加剤について(a)ESOを0.12重量%、(b)BHTを0.03重量%、(c)ビタミンEを0.01重量%、(d)DLTDPを0.08重量%、(e)EDTA-2Naを0.008重量%とする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は7.9万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.9/4.1であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94部、アクリル酸メチル単量体(MA)を6部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを0.7部、重合温度を75℃、重合時間を12時間、添加剤について(a)ESOを0.12重量%、(b)BHTを0.02重量%、(c)ビタミンEを0.02重量%、(d)DLTDPを0.1重量%、(e)EDTA-2Naを0.006重量%とする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は7.9万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.1/5.9であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件においてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを2.0部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、添加剤について(b)BHTを0.006重量%、(c)ビタミンEを0.002重量%、(d)DLTDPを0.006重量%、(e)EDTA-2Naを0.002重量%とする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.3/4.7であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を95.9部、アクリル酸メチル単量体(MA)を4.1部、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエートを0.9部、重合温度を75℃、重合時間を10時間、添加剤について(a)ESOを0.9重量%、(b)BHTを0.01重量%、(c)ビタミンEを0.004重量%、(d)DLTDPを0.2重量%、(e)EDTA-2Naを0.02重量%とする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は7.9万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.9/4.1であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94.4部、アクリル酸メチル単量体(MA)を5.6部、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエートを0.75部、重合温度を75℃、重合時間を12時間、添加剤について(a)ESOを0.4重量%、(b)BHTを0.025重量%、(c)ビタミンEを0.007重量%、(d)DLTDPを0.02重量%、(e)EDTA-2Naを0.04重量%にする以外は実施例1と同様である。
このときの共重合体の収率は99%で重量平均分子量は7.9万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.5/5.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
添加剤について(f)エルカ酸アミドを0.005重量%に(g)シリカを0.09重量%に変更した以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は7.0万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.2/4.8であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
添加剤について(f)エルカ酸アミドを0.14重量%に(g)シリカを0.002重量%に変更した以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は7.0万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.2/4.8であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
添加剤について(f)エルカ酸アミドを0.09重量%に(g)シリカを無添加に変更した以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は7.0万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.2/4.8であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
添加剤について(f)エルカ酸アミドを0.011重量%に(g)シリカを0.11重量%に変更した以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は7.0万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.2/4.8であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を96.4部、アクリル酸メチル単量体(MA)を3.6部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを2.2部、重合温度を80℃、重合時間を8時間、添加剤について(a)ESOを0.9重量%、(b)BHTを0.04重量%、(c)ビタミンEを0.04重量%、(d)DLTDPを0.3重量%、(e)EDTA-2Naを0.04重量%にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=96.5/3.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を93.4部、アクリル酸メチル単量体(MA)を6.6部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを1.8部、重合温度を80℃、重合時間を10時間、添加剤について(a)ESOを0.12重量%、(f)エルカ酸アミドを0.07重量%にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=93.5/6.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94.5部、アクリル酸メチル単量体(MA)を5.5部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを0.75部、重合温度を75℃、重合時間を12時間、添加剤について(a)ESOを0.4重量%、(b)BHTを0.04重量%、(c)ビタミンEを0.04重量%、(d)DLTDPを0.3重量%、(e)EDTA-2Naを0.04重量%、(f)エルカ酸アミドを0.1重量%、(g)シリカを0.002重量%にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は8.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.5/5.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件においてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを2.2部、重合温度を80℃、重合時間を7時間にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は5.9万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.3/4.7であった。この樹脂組成物を図1のインフレーション法により押出製膜しようと試みたが、フィルム強度が弱すぎるために延伸ができなかった。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を93.8部、アクリル酸メチル単量体(MA)を6.2部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを1.8部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、添加剤について(a)ESOを0.08重量%、BHT(b)を0.04重量%、(c)ビタミンEを0.04重量%、(d)DLTDPを0.3重量%、(e)EDTA-2Naを0.04重量%、(f)エルカ酸アミドを0.2重量%にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.1/5.9であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を95.5部、アクリル酸メチル単量体(MA)を4.5部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを2.2部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、添加剤について(a)ESOを1.1重量%、(f)エルカ酸アミドを0.01重量%、(g)シリカを無添加にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=95.9/4.1であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94.2部、アクリル酸メチル単量体(MA)を5.8部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを1.7部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、追添添加剤について(a)ESOを0.4重量%、(b)BHTを無添加にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.5/5.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94.2部、アクリル酸メチル単量体(MA)を5.8部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを1.7部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、添加剤について(a)ESOを0.4重量%、(b)BHTを0.1重量%にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.5/5.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94.2部、アクリル酸メチル単量体(MA)を5.8部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを1.7部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、添加剤について(a)ESOを0.4重量%、(c)ビタミンEを無添加にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.5/5.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94.2部、アクリル酸メチル単量体(MA)を5.8部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを1.7部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、添加剤について(a)ESOを0.4重量%、(c)ビタミンEを0.1重量%にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.5/5.5であった。この樹脂組成物を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。しかしながら押出製膜により得られたフィルムはビタミンEに起因する黄色味を帯びており、製品として使用できるレベルではなかった。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94.2部、アクリル酸メチル単量体(MA)を5.8部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを1.7部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、添加剤について(a)ESOを0.4重量%、(d)DLTDPを無添加にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.5/5.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94.2部、アクリル酸メチル単量体(MA)を5.8部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを1.7部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、添加剤について(a)ESOを0.4重量%、(d)DLTDPを0.7重量%にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.5/5.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94.2部、アクリル酸メチル単量体(MA)を5.8部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを1.7部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、添加剤について(a)ESOを0.4重量%、(e)EDTA-2Naを無添加にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.5/5.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を94.2部、アクリル酸メチル単量体(MA)を5.8部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを1.7部、重合温度を80℃、重合時間を7時間、添加剤について(a)ESOを0.4重量%、(e)EDTA-2Naを0.1重量%にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は6.1万、最終共重合体組成はVDC/MA=94.5/5.5であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
重合条件において塩化ビニリデン単量体(VDC)を97部、アクリル酸メチル単量体(MA)を3部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを0.6部、重合温度を70℃、重合時間を15時間、添加剤について(a)ESOを0.9重量%、(b)BHTを0.04重量%、(c)ビタミンEを0.04重量%、(d)DLTDPを0.3重量%、(e)EDTA-2Na を0.04重量%、にする以外は実施例1と同様である。
この時の共重合体の収率は99%で重量平均分子量は9.8万、最終共重合体組成はVDC/MA=97/3であった。この樹脂を実施例1と同様に図1のインフレーション法で製膜した後にラミネート加工を行った。
102; ホッパー部
103; スクリュー
104; 環状ダイ
105; 筒状パリソン
106; 冷却槽
107; 温水槽
108; 巻き取りロール
A,A’、B,B’、C,C’; ピンチロール
Claims (9)
- アクリル酸メチル成分が4重量%以上、6重量%以下であり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法による重量平均分子量が6万以上、8万以下である、塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体樹脂を含有し、
(a)0.1重量%以上、1.0重量%以下のエポキシ化植物油、
(b)0.005重量%以上、0.05重量%以下の2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、
(c)0.001重量%以上、0.05重量%以下のdl−α−トコフェロール、
(d)0.005重量%以上、0.5重量%以下のチオジ脂肪酸ジアルキルエステル類、及び
(e)0.001重量%以上、0.05重量%以下のエチレンジアミン四酢酸塩類、を添加剤として含む、塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体樹脂組成物。 - 前記添加剤(a)のエポキシ化植物油が、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化大豆油、及びそれらの混合物から選ばれる、請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記添加剤(d)のチオジ脂肪酸ジアルキルエステル類が、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、及びそれらの混合物から選ばれる、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
- 前記添加剤(e)のエチレンジアミン四酢酸塩類が、エチレンジアミン四酢酸2ナトリウムである、請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- (f)0.01重量%以上、0.1重量%以下の脂肪酸アミド、及び
(g)0.001重量%以上、0.1重量%以下の無機滑剤、を添加剤としてさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の樹脂組成物を延伸して得られる塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体二軸延伸フィルムであって、
酸素透過率が50ml・μm/m2・day・MPa以上、400ml・μm/m2・day・MPa以下であり、且つ、
水蒸気透過率が5g・μm/m2・day以上、40g・μm/m2・day以下である、二軸延伸フィルム。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の樹脂組成物を延伸して得られる塩化ビニリデン−アクリル酸メチル共重合体二軸延伸フィルムであって、
厚み25μmの該二軸延伸フィルムをレトルト処理した後に、HAZE値が10%未満である、二軸延伸フィルム。 - 請求項6又は7に記載の二軸延伸フィルムを少なくとも一層以上含む、多層フィルム。
- 請求項6又は7に記載の二軸延伸フィルムを少なくとも一層以上含む、多層シート。
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