JPH10101884A - 樹脂組成物、樹脂組成物を含む塩素系樹脂組成物およびその成形物 - Google Patents

樹脂組成物、樹脂組成物を含む塩素系樹脂組成物およびその成形物

Info

Publication number
JPH10101884A
JPH10101884A JP28180596A JP28180596A JPH10101884A JP H10101884 A JPH10101884 A JP H10101884A JP 28180596 A JP28180596 A JP 28180596A JP 28180596 A JP28180596 A JP 28180596A JP H10101884 A JPH10101884 A JP H10101884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
mass
chlorine
polymer
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28180596A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Yamane
和行 山根
Mitsuru Hoshino
満 星野
Katsuhiko Sugano
勝彦 菅野
Masahiro Hirano
政弘 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Corp filed Critical Kureha Corp
Priority to JP28180596A priority Critical patent/JPH10101884A/ja
Publication of JPH10101884A publication Critical patent/JPH10101884A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素系樹脂、特に塩化ビニリデン系樹脂の加
工特性を改善するための加工助剤およびこれを含んだ塩
素系樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 少なくとも一つのガラス転移温度が−4
0℃以下でありその重量平均分子量が5千〜25万未満
であるアクリル系樹脂からなる樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物、樹脂
組成物を含む塩素系樹脂組成物及びその成形物に関す
る。詳しくは、樹脂の加工特性を改良する加工助剤、そ
れを配合した塩素系樹脂組成物及びそれから形成される
成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】塩素系樹脂は周知のごとく、その経済
性、利用性、物理特性などの優れたバランスにより様々
な様態で広く使用されている。特開平4-503227
号公報には、塩化ビニリデン−メチルメタクリレ−トコ
ポリマ−100重量当たり少なくとも約0.5部のアク
リル系ポリマーを有した組成物から押出された熱可塑性
物体の開示がある。特開平5-255560には、少量
の可塑剤とアクリレート/スチレンポリマーとを含む塩
化ビニリデンポリマ−組成物の開示がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塩素系樹脂を溶融押出
成形する際、塩素系樹脂は熱安定性が悪いため、溶融加
熱押出成形時に分解劣化し易い。熱分解物はスクリュー
へ付着し、経時的に堆積するため、スクリューとシリン
ダー壁面の隙間が狭くなり、剪断や押出時の樹脂圧変化
などにより剥がれ、製品である押出物に混入してしまう
等の問題があった。 本発明の目的は、塩素系樹脂、特
に塩化ビニリデン系樹脂の加工特性を改善するための加
工助剤およびこれを含んだ塩素系樹脂組成物を提供する
ことである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、上記課
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定のガラス転移温
度と平均分子量の重合体を加工助剤として塩素系樹脂に
特定量配合することにより、押出中のスクリューへの熱
分解物付着を減少できることを見出し本発明に至った。
すなわち本発明の第1は、少なくとも一つのガラス転移
温度が−40℃以下でありその重量平均分子量が5千〜
25万未満であるアクリル系樹脂からなる樹脂組成物を
提供する。本発明の第2は、少なくとも一つのガラス転
移温度が−40℃以下であって、アクリル酸エステルと
ポリオルガノシロキサン基を側鎖に有するメタクリル酸
エステルとを重合して得たアクリル系樹脂からなる樹脂
組成物を提供する。第3の発明は、前記第1および第2
の発明の樹脂組成物と塩素系樹脂とからなる塩素系樹脂
組成物を提供する。とりわけ、アクリル酸エステル70
〜100質量%と、メタクリル酸アルキルエステル(ア
ルキル基の炭素数1〜18)、ビニル芳香族化合物及び
ビニルシアン化合物からなる群より選ばれる少なくとも
1種のビニル単量体30〜0質量%と、ポリオルガノシ
ロキサン基を側鎖に有するメタクリル酸エステル30〜
0質量%とからなり、少なくとも一つのガラス転移温度
が−40℃以下である重合体(A)20〜90質量部
と、前記(A)の存在下に80質量%以上の少なくとも
メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数1
〜18)を含む単量体または単量体混合物(B)80〜
10質量部を重合して得た重量平均分子量が5千〜25
万未満であるアクリル系樹脂の多段重合体からなる樹脂
組成物0.5〜3.5質量部と塩素系樹脂とからなる塩
素系樹脂組成物を提供する。
【0005】第4の発明では、第3の発明の塩素系樹脂
組成物から形成された成形物を提供する。アクリル酸エ
ステル0を超え20質量%と、ポリオルガノシロキサン
基を側鎖に有するメタクリル酸エステル1〜30質量%
と、メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素
数1〜18)70〜95質量%の単量体混合物の重合体
0.5〜3.5質量部と塩素系樹脂とからなる塩素系樹
脂組成物が提供される。 第5の発明では、重量平均分
子量5千〜10万未満であるアクリル系樹脂の多段重合
体と、塩化ビニリデン共重合体とから形成された成形物
が提供される。さらに、成形物としてフィルム、シー
ト、ケーシング、パイプ、異型成形物及びシートなどが
提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の第1は、少なくとも1つのガラス転移温度(T
g)が−40℃以下であり、重量平均分子量が5千〜2
5万未満であるアクリル系樹脂組成物に関する。アクリ
ル系樹脂は、少なくとも一つのガラス転移温度が−40
℃以下であり、重量平均分子量が5千〜25万未満、好
ましくは5千〜10万未満である。重量平均分子量が小
さ過ぎると粉体性状が劣り、大きすぎると塩素系樹脂組
成の溶融粘度を増加させ、剪断発熱により樹脂温度が上
昇し熱分解を発生し易くする。使用される塩素系樹脂の
特性から押出加工性と他の性能とのバランスを考慮する
と5千〜25万未満、より好ましくは5千〜10万未満
の範囲が適当である。
【0007】アクリル系樹脂は、重合によって製造され
る。重合方法については、特に制限はないが、多段重合
体が好ましく、特に、2段重合体が経済的で且つ効果が
発揮できるのでより好ましい。多段重合体の場合、アク
リル系樹脂はアクリル酸エステルを主成分とする重合体
(A)を核(コア相と呼ぶ)として含み、さらに、この
コアの外殻(以後、シェル相と呼ぶ)としてメタクリル
酸エステルの単量体または単量体混合物(B)を重合体
(A)の存在下に重合して得られるものが好ましい。こ
こで、重合体(A)は少なくとも一つのガラス転移温度
が−40℃以下、さらには−50℃以下であることが好
ましい。ガラス転移温度が−40℃以上の場合、塩素系
樹脂の押出時、アクリル系樹脂の溶融粘度が高く、溶融
分散が不十分となりやすく、分散不良による押出挙動の
変動、押出物の外観不良等の問題を引き起こし易い。
【0008】好ましいアクリル系樹脂の態様として、ア
クリル酸エステルを主成分とし、随時メタクリル酸アル
キルエステル、ポリオルガノシロキサン基を側鎖に有す
るメタクリル酸エステル、ビニル芳香族化合物およびビ
ニルシアン化合物からなる群より選ばれる少なくとも一
種のビニル単量体とからなり、少なくとも一つのガラス
転移温度が−40℃以下である重合体(A)と、前記重
合体(A)の存在下にメタクリル酸エステルの単量体ま
たは単量体混合物(B)を重合して生成したものが挙げ
られる。アクリル酸エステルは、例えばアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
2エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ス
テアリルなどの群より選ぶことができ、エステルは炭素
数が1〜18の範囲の混合物が好ましい。重合体(A)
は、アクリル酸エステルを70質量%以上含む単量体ま
たは単量体混合物から重合されたものがより好ましい。
【0009】前記シェル相はメタクリル酸アルキルエス
テル(アルキル基の炭素数1〜18)の単量体あるいは
単量体混合物(B)を重合体(A)の存在下に重合して
得られる。メタクリル酸エステルはシェル相の80質量
%以上が好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。
メタクリル酸エステルがシェル相の80質量%未満であ
ると、塩化ビニリデン樹脂との相溶性が不足し、分散不
良を引き起こし好ましくない。好ましいメタクリル酸エ
ステルはアルキル基の炭素数が1〜18のものであり、
特にメタクリル酸メチルが好ましい。 メタクリル酸ア
ルキルエステルと共重合し得る単量体混合物は、アクリ
ル酸エステル、ポリオルガノシロキサン基を側鎖に有す
るメタクリル酸エステル、ビニル芳香族化合物、ビニル
シアン化合物、塩化ビニリデンおよび塩化ビニルからな
る群から選ばれる。
【0010】尚、多段重合体であることは、電子顕微鏡
によって確認できる。シェル相は、アクリル系樹脂全体
の80〜10質量%が好ましい。シェル相が少なすぎる
と、フィルムの破裂防止の目的を達成するのに不十分で
あり、多すぎると溶融時に分散不良となり、フィッシュ
アイ発生の原因となる。また、アクリル系樹脂として
は、溶媒THF(テトラヒドロフラン)に溶解させた
時、未溶解物を生じない実質的に線状であるものを使用
することが好ましい。
【0011】第2の発明は、アクリル系樹脂として、少
なくとも一つのガラス転移温度が−40℃以下であり、
アクリル酸エステルとポリオルガノシロキサン基を側鎖
に有するメタクリル酸エステルとを含む単量体混合物を
重合して得たアクリル系樹脂からなる樹脂組成物に関す
る。ポリオルガノシロキサン基を側鎖に有するメタクリ
ル酸エステルとしては、γ−メタクリロキシプロピルジ
メチルシロキシポリジメチルシロキサン(以下、ポリジ
メチルシロキサンのマクロマー)が好ましい例として挙
げられる。ポリジメチルシロキサンのマクロマーの重量
平均分子量は500以上であることが好ましい。このよ
うなアクリル系樹脂を用いることにより、本発明の樹脂
組成物が塩素系樹脂に対して優れた分散性と滑性を付与
する。
【0012】アクリル系樹脂の好ましい態様としては、
アクリル系樹脂がアクリル酸エステルとポリオルガノシ
ロキサン基を側鎖に有するメタクリル酸エステルおよび
メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数1
〜18)からなるものである。 アクリル酸エステルは
好ましくは0を超え20質量%、ポリオルガノシロキサ
ン基を側鎖に有するメタクリル酸エステル好ましくは1
〜30質量%およびメタクリル酸アルキルエステル好ま
しくは70〜95質量%が用いられる。ポリオルガノシ
ロキサン基を側鎖に有するメタクリル酸エステルが30
質量%を超え多すぎるとアクリル系樹脂を塩素系樹脂に
添加すると滑性が強くなり過ぎる。5〜20質量%がよ
り好ましく、加工時における樹脂の未溶融などの発生を
抑え熱分解の防止と均質な成形物の両方を満足させ易
い。
【0013】アクリル系樹脂の好ましい別の態様として
少なくとも一つのガラス転移温度が−40℃以下であっ
て、メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素
数1〜18)とポリオルガノシロキサン基を側鎖に有す
るメタクリル酸エステルとを含む単量体混合物からなる
重量平均分子量が5千〜25万未満の重合体を用いるこ
ともできる。メタクリル酸アルキルエステルが70質量
%以上、ポリオルガノシロキサン基を側鎖に有するメタ
クリル酸エステルが1〜30質量%、好ましくは5〜2
0質量%である。
【0014】第2の発明の樹脂組成物を加工助剤として
用い塩素系樹脂フィルムを製造し、そのフィルムで包装
した魚肉、生肉等をレトルト殺菌処理を行う際、アクリ
ル系樹脂の分子量は特に制限はしない。 しかし、破裂
等の2次加工特性改良に特に好適な樹脂組成物を得るこ
とが目的の場合は、溶融分散性を助ける目的でアクリル
系樹脂の分子量は重量平均分子量がGPCを用いて測定
した場合の値で5千〜25万未満であることが好まし
く、更には5千〜10万未満であることが好ましい。重
量平均分子量が小さすぎると得られる重合体が塊り易
く、ブレンドの不均一化等の問題が発生するため好まし
くない。重量平均分子量が大きすぎると塩素系樹脂組成
物の押出時の溶融粘度が上昇し易く、分散不良を引き起
こしやすくなる。重量平均分子量が5千〜10万未満の
場合、剪断発熱による樹脂の上昇を押さえ樹脂の熱分解
の発生をより少なくできる。分子量の制御は重合温度、
ラジカル開始剤量等で調製可能だが、必要で有ればn-ド
デシルメルカプタンのようなアルキルメルカプタン、四
塩化炭素の様なハロゲン化物などの連鎖移動剤を併用し
てもかまわない。
【0015】各アクリル酸エステルは好ましくは70〜
100質量%、さらに好ましくは90〜100質量%、
メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数1
〜18)、ポリオルガノシロキサン基を側鎖に有するメ
タクリル酸エステル、ビニル芳香族化合物、ビニルシア
ン化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のビニ
ル単量体は、好ましくは30〜0質量%、さらに好まし
くは10〜0質量%とを含み少なくとも一つのガラス転
移温度が−40℃以下である重合体(A)20〜90質
量部と、(A)の存在下にメタクリル酸アルキルエステ
ル(アルキル基の炭素数1〜18)を含む単量体または
単量体混合物(B)80〜10質量部を重合して得られ
る。
【0016】これらの好ましいアクリル系樹脂を構成す
る重合体(A)は、分子量について特に制限はしない
が、押出機内における溶融分散性を助ける目的として、
単独に重合したときの重合体の重量平均分子量がGPC
を用いて測定した場合ポリスチレン換算の値が5千〜1
0万になることが好ましい。分子量が小さ過ぎると、重
合体(A)が液状化してしまい、ブレンドの不均一化、
ブリード等の問題が発生するため好ましくない。分子量
が大き過ぎると加工時の滑性効果が小さい多量に添加し
なければならず、分散不良を引き起こし易くなる。分子
量の制御は重合温度、ラジカル開始剤量等で調製可能だ
が、必要で有ればn−ドデシルメルカプタンのようなア
ルキルメルカプタン、四塩化炭素の様なハロゲン化物な
どの連鎖移動剤を併用してもかまわない。
【0017】本発明の第3は、前記第1および第2の発
明の樹脂組成物と塩素系樹脂とからなる塩素系樹脂組成
物に関する。アクリル系樹脂は、塩化ビニリデン系樹脂
100質量部に対して好ましくは0.05〜10質量
部、さらに好ましくは0.5〜3.5質量部添加するこ
とが好ましい。添加量が少なくなると意図する機能を果
たすのに十分でなく、添加量がそれより高ければブリ−
ド等による外観不良を発生するので好ましくない。第3
の発明の態様として、特に、アクリル酸エステル70〜
100質量%と、メタクリル酸アルキルエステル(アル
キル基の炭素数1〜18)、ビニル芳香族化合物及びビ
ニルシアン化合物からなる群より選ばれる少なくとも1
種のビニル単量体30〜0質量%と、ポリオルガノシロ
キサン基を側鎖に有するメタクリル酸エステル30〜0
質量%とからなり、少なくとも一つのガラス転移温度が
−40℃以下である重合体(A)20〜90質量部と、
前記(A)の存在下に80質量%以上がメタクリル酸ア
ルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜18)を含む
単量体または単量体混合物(B)80〜10質量部とを
重合して得た重量平均分子量が5千〜25万であるアク
リル系樹脂の多段重合体からなる樹脂組成物0.5〜
3.5質量部と塩素系樹脂とからなる塩素系樹脂組成物
が提供される。尚、上記の組成において、重合体(A)
を構成するアクリル酸系エステルを少なくとも90質量
%含むものは、ガラス転移温度の調節がし易く、さらに
好ましい。
【0018】本発明における、塩素系樹脂とは、塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩素化塩化ビニル樹
脂、塩素化ポリオレフィン樹脂などを指す。 塩化ビニ
ル樹脂とは、塩化ビニル樹脂もしくは塩化ビニルと30
重量%以下の臭化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニ
ル、エチレン、アクリル酸、メタクリル酸などの共重合
可能な単量体との共重合体或いは塩素化した塩化ビニル
樹脂及びそれらの混合物である。塩化ビニル系樹脂の重
合度としては500〜3000である。通常、硬質の容
器、シ−ト、フイルムでは600〜800、パイプ、異
型成形では800〜1300、軟質のシ−ト、フイルム
では700〜2500が用いられる。塩化ビニル樹脂に
は、MBS樹脂(呉羽化学工業製 クレハBTA、HI
A、パラロイドKMシリ−ズなど)、塩素化ポリエチレ
ンなど混合される。その衝撃強度を付与するための添加
量は2〜20質量部程度である。塩化ビニル樹脂にはア
クリル系樹脂0.05〜5重量部、より好ましくは0.
05〜1.50質量部の添加が好ましく、押出成形性が
改良される。
【0019】塩素系樹脂には、エチレン共重合体、即
ち、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、そのアルキルエ
ステル共重合体(特に、炭素数1〜4個を持つアルキル
エステル)及びMBS樹脂から選ばれた少なくとも1種
を混合してもよい。これらの塩素系樹脂の中では、特に
塩化ビニリデン樹脂が好ましい。
【0020】塩化ビニリデン系樹脂とは、塩化ビニリデ
ンと塩化ビニリデンに共重合可能な少なくとも1種のモ
ノエチレン系不飽和単量体との共重合体を含む。共重合
体中のモノエチレン系不飽和単量体の量は40〜2重量
%、押出加工性とガスバリヤ性とのバランスから好まし
くは35〜4重量%である。モノエチレン系不飽和単量
体としては塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、アルキルアクリレ−ト、アルキルメタアクリレ−
ト、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリル
ニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、ビニ
ルアルキルエ−テル、ビニルアルキルケトン、アクロレ
イン、アリルエステルおよびエ−テル、ブタジエン、ク
ロロプレンを含む。三元、四元以上の共重合体であって
もよい。好ましくは塩化ビニル、アルキル基の炭素数1
〜12個を有するアルキルアクリレ−トおよびアルキルメ
タアクリレ−トとしてはメチルアクリレ−ト、エチルア
クリレ−ト、メチルメタクリレ−トが好ましい。
【0021】塩化ビニリデン共重合体は、還元粘度0.
038〜0.075L/g(以後省略する)が好まし
い。より好ましくは0.045〜0.065レトルト食
品などの包装体には0.055〜0.065が更に好ま
しい。還元粘度が小さ過ぎると、延伸加工性、耐寒性、
包装機械適性が不十分となり、また大き過ぎると、押出
装置内の樹脂発熱、熱分解を生じ易く、押出機モ−タ−
負荷の変動幅が大きく、押出加工性が不安定となる。還
元粘度の異なる塩化ビニリデン共重合体の混合物、即
ち、還元粘度0.048以上の塩化ビニリデン共重合体
と還元粘度0.046未満の塩化ビニリデン共重合体の
混合物が用いられることがある。還元粘度0.025〜
0.046未満の塩化ビニリデン共重合体の混合は、押
出加工性、耐寒性の点から考慮され、そのバランスから
その混合割合は3〜25重量%が好ましい。本発明のア
クリル系樹脂との組み合せで一層顕著な効果を有し、特
に、レトロルト用として有効である。
【0022】塩化ビニリデン系樹脂組成物には、アクリ
ル系樹脂の他に、公知の加工助剤、可塑剤、安定剤、滑
剤、抗ブロッキング剤、抗酸化剤、界面活性剤、光安定
剤、顔料、フィラ−などの添加剤を配合することができ
る。添加剤の総量は塩化ビニリデン系樹脂100質量部
に対して、0.1〜10質量部が好ましい。
【0023】例えば、エチレン共重合体、即ち、酢酸ビ
ニル、(メタ)アクリル酸、そのアルキルエステル共重
合体(特に、炭素数1〜4個を持つアルキルエステル)
及びMBS樹脂、加工助剤から選ばれた少なくとも1種
を混合してもよい。エチレン共重合体のエチレン含量
は、65〜85重量%、より好ましくは75〜80重量
%を含む。成形物、特にフイルムの透明性を維持するた
めにエチレン含量85重量%以下であることが好まし
い。一方、粉体のブロッキングを防ぎ、押出加工時の粉
体のスクリュへの喰い込み斑を防止し、押出機モ−タ−
負荷の変動、押出量の変動を小さくし、ガスバリヤ性
(塩化ビニリデン共重合体の場合)も低下させないため
にエチレン含量65重量%以上であることが好ましい。
その混合量は、通常、0.3〜5重量部が好ましい。更
に、粉体の流動性を改善したり、塩素系樹脂との相溶性
を上げる目的で、エチレン含量65〜85重量%以外の
エチレン共重合体を少量添加することができる。エチレ
ン共重合体の溶融粘度は溶融加工性、ガスバリヤ性の点
からメルトインデックス(MI)3以上が好ましい。ま
た、塩素系樹脂の溶融粘度より小さいことが溶融加工性
からより好ましい。
【0024】この他、具体的には、ジオクチルフタレ−
ト、アセチルトリブチルサイトレ−ト、ジブチルセバケ
−ト、ジオクチルセバケ−ト、ジイソブチルアジペ−
ト、アセチル化モノグリセリド、アジピン酸系ポリエス
テル(平均重量分子量1000〜4000)等の可塑
剤、大豆油、アマニ油等のエポキシ化油及びエポキシ基
含有樹脂、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、カ
ルシウムヒドロキシホスフェ−ト、ピロ燐酸ナトリウ
ム、ピロ燐酸二水素二ナトリウム、第一燐酸ナトリウム
などの無機塩基類、エチレンジアミン四酢酸塩類などの
安定剤、酸化ポリエチレン等の酸化ポリオレフィン、パ
ラフィンワックス、ポリエチレンワックス、モンタン酸
エステルワックス等の各種ワックス、グリセリンモノエ
ステル等の脂肪酸エステル、脂肪酸のモノ及びビスアミ
ド誘導体等の滑剤、トリエチレングリコ−ルビス−3−
(3−タ−シャリブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオネ−ト(例えば、チバガイギ−製 I
RGANOX 245)、オクタデシル3、5−ジタ−シャリブチ
ル−4−ヒドロキシヒドロシンナメ−ト、α,β,γ,
δの各種トコフェノ−ル及びその混合物、ブチルヒドロ
キシトルエン等の坑酸化剤、アルキル基の炭素数が12
〜18のチオジプロピオン酸アルキルエステル(例え
ば、ジラウリルチオジプロピオネ−トやジステアリルチ
オジプロピオネ−ト)等の坑酸化剤が挙げられる。ソル
ビタン脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル系などの界面活性剤等である。
【0025】塩化ビニリデン系樹脂の特に好ましい一例
として、エチレンジアミン四酢酸またはその塩、非アル
ケン弱酸の少なくとも1種の塩(特に、リン酸塩または
その誘導体)、必要に応じてトリエチレングリコ−ルビ
ス−3−(3−タ−シャリブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチル−フェニル)プロピオネ−ト、ビタミンE、チ
オジプロピオン酸アルキルエステルの群から選ばれた助
剤との存在下に塩化ビニリデンを重合される。その添加
量の好ましい範囲は、エチレンジアミン四酢酸またはそ
の塩0.0005〜0.25重量部と非アルケン弱酸の
少なくとも1種の塩0.001〜15重量部と、必要に
応じてトリエチレングリコ−ルビス−3−(3−タ−シ
ャリブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)
プロピオネ−ト0.0005〜0.55重量部、ビタミ
ンE0.0005〜0.2重量部、チオジプロピオン酸
アルキルエステル0.0005〜0.2重量部の群から
選ばれた助剤との存在下に塩化ビニリデンを重合され
る。色調改善に特に有効である。
【0026】これらの添加剤の一部を重合中に加えて
も、粉体状で混合してもよい。添加剤はエチレン共重合
体、MBS樹脂、アクリル系加工助剤に吸着或いは吸収
され、塩化ビニリデン系樹脂との混合の相乗効果ととも
に良好な押出加工性とガスバリヤ性のバランスが得られ
る。可塑剤や安定剤以外の添加剤は必要に応じて適宜使
用される。顔料として、酸化チタン系顔料0.10〜1
0重量部を含むことができる。酸化チタン系顔料は、塩
化ビニリデン系樹脂では食品内容物の紫外線による変色
防止の効果がある、一方、ダイ流出口の付着分解を増加
させる。しかし、真空ホッパ−など使用すると付着分解
は効果的に低減され、0.10〜10重量部までの多量
に添加することが可能となった。
【0027】塩化ビニリデン系樹脂は、塩化ビニリデン
系樹脂の熱分解と押出加工温度が接近しており、それ自
体の熱安定性の改良が難しく、樹脂の発熱を抑制する方
法がよく採用される。例えば、重合度を小さくしたり、
添加剤を多く添加することが考えられる。前者は、塩化
ビニリデン共重合体の強度が弱くなり、包装中にフイル
ム皺伸ばしのためにフイルム張力を掛ける際などに破断
し易くなって包装機械適性が悪くなり、耐寒性も低下す
る。後者はガスバリヤ性が低下する。また、押出加工性
は包装機械適性と密接に関係する。押出モ−タ−負荷の
変動が大きいと押出量の斑になり、それがフイルム厚み
の斑となってシ−ルする際のフイルムに与えられる単位
厚み当たりのエネルギ−が変わり、フイルムが薄過ぎる
は場合にはフイルムが溶融してピンホ−ル破袋となり、
フイルムが厚過ぎるとシ−ルが付かなくなるトラブルが
発生する。分解物流出は分解物によるシ−ル電極のスパ
−クしてフイルムが微小破袋しピンホ−ルとなる。ダイ
流出口の付着分解は微小なフイルム厚みの幅方向の斑と
なり、フイルムの微小な皺発生の原因となってシ−ル不
良などの低下要因となる。塩化ビニリデン系樹脂の混合
系で同種の共重合成分である場合、押出機内部で均一溶
融し易く、成形フイルムの品質上好ましくない樹脂の熱
分解、未溶融などにより生成するフィッシュアイの発生
を低減させる。本発明のアクリル系樹脂の加工助剤の組
み合せにより、一層改善することができた。
【0028】これら塩化ビニリデン系樹脂組成物の押出
加工の改良に、表面処理された押出装置を用いると有効
に寄与できる。金属の表面処理方法とは、ステンレス鋼
などの鉄を主成分とする金属材料を清浄化処理した後、
酸化性雰囲気中で熱処理して酸化被膜を形成させ、その
後に酸化被膜を溶解除去することを特徴とする。その製
造プロセスの一例は、金属材料を、機械研磨(工作機
械研磨、バフ研磨)、電解研磨(電気化学反応に基づ
き外部電流によって金属表面を平滑及び光沢化させる方
法:金属、1988年10月号、98-104)、前洗浄(高圧洗
浄、超音波洗浄)、超純水洗浄(高温超純水洗浄、高
純度窒素ガス乾燥)、熱処理(酸化処理あるいは酸化
被膜を形成:Boshoku Gijutsu、36、368-375、1987年及
びBoshoku Gijutsu、419-430、1987年)、酸処理(酸
エッチング処理あるいは酸化被膜を除去)、後洗浄
(酸液洗浄、高圧超純水洗浄)、超純水洗浄(高温超
純水洗浄)、乾燥(高純度窒素ガス乾燥)であり、特
に、熱処理(酸化被膜を形成)及び酸処理(酸化被
膜を除去)の製造プロセスを含む。
【0029】混合装置は羽根ブレンダ−、リボンブレン
ダ−、ヘンシェルミキサ−等の公知の混合装置が挙げら
れる。押出機の機上ホッパ−装置内でスクリュ・フィ−
ダ−などを使用して混合することもできる。エチレン共
重合体、即ち、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、その
アルキルエステル共重合体(特に、炭素数1〜4個を持
つアルキルエステル)及びMBS樹脂を温度60℃以下
で混合することが好ましい。
【0030】得られた塩化ビニリデン系樹脂組成物は粉
体のまま或いはペレットの形状で使用される。塩化ビニ
リデン系樹脂組成物は、真空ホッパ−を経由して押出機
へ供給する押出加工方法が有効で、押出加工性、色調が
改善される。
【0031】塩化ビニリデン系樹脂組成物にリサイクル
樹脂が含まれてもよい。塩化ビニリデン系樹脂を含む成
形物の粉砕物を混合してリサイクルすることができる。
新たにエチレン共重合体、即ち、酢酸ビニル、(メタ)
アクリル酸、そのアルキルエステル共重合体(特に、炭
素数1〜4個を持つアルキルエステル)及びMBS樹脂
重合体を混合してもよく、特殊には、これらを含む多層
フイルム、ケ−シングのリサイクル物を混合してもよ
い。押出加工性を改善することができる。多層の場合に
は、リサイクル含む樹脂を独立層として配置してもよ
い。
【0032】本発明の第4は、前記第3の発明の塩素系
樹脂組成物からなる成形物を提供する。本発明の塩素系
樹脂組成物は溶融成形し、必要に応じて延伸加工され
て、フイルム、ケ−シング、シ−トなどの成形物にされ
る。成形方法としては、例えば、サ−キュラ−ダイによ
るインフレ−ション成形、Tダイ成形、ブロ−成形など
の押出成形法等が適用できる。また、ラミネ−ト用原反
としても使用される。通常、延伸配向して得られるフイ
ルム、ケ−シングは熱収縮性を有し、レトルト可能なも
のになる。そのフイルム、ケ−シング熱収縮率は、通
常、縦横とも約30〜約60%(120℃測定)であ
る。また、レトルト条件は約80〜約120℃(加圧
0.01〜3.0MPa)、時間は5分〜6時間であ
る。フイルム、ケ−シング厚さはシングルフイルムとし
て、好ましくは約10〜約30μm程度であり、ダブル
フイルムとしても使用される。また、本発明のフィル
ム、ケーシング、パイプ、異型成形品、容器およびシー
トは同種の塩素系樹脂またはこれと押出可能な他の多層
成形物にしてもよい。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】重量平均分子量はGPCシステム(島津製
作所製)を用いて測定した。THF(テトラヒドロフラ
ン)を展開溶媒とし、ポリマ−のTHF溶液を40℃で
恒温のGPC用カラム内を通して示差屈折計で溶出時間
を測定した。GPCカラム校正用標準試料であるポリス
チレンを用い重量平均分子量を求めた。
【0035】ガラス転移温度(Tg)は示差走査熱量計
(DSC20:メトラー社製)を用いて測定した。試料
約10mgを窒素雰囲気下、−150℃から150℃ま
で10℃毎分で昇温し、熱量の二次転移開始温度をTg
とした。
【0036】(合成例1) (1)重合体(A)の重合:攪拌機付きオートクレーブ
内に水58000質量部(以下、部と略称する)、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ソーダ600部、ピロリン酸四
ナトリウム塩80部、硫酸第一鉄七水塩0.5部および
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム1.5部を仕込
み、50℃に昇温した。50℃に到達後、オートクレー
ブ内を十分に窒素ガスで置換し、投入物1.BA(ブチ
ルアクリレート)20000部およびnOM(n−オク
チルメルカプタン)200部、投入物2.2%tBHP
(ターシャリ・ブチルハイドロパーオキサイド)水溶液
3000部、投入物3.2%Rongalite水溶液
3000部を3ヶ所の投入口から一定量ずつ100分か
けて投入した。
【0037】投入物1、2、3投入終了後、30分反応
を続けた。重合転化率は99%であった。反応混合物の
一部を抜き出し、塩析でポリマーを析出させ十分な水洗
の後、真空乾燥機で40℃で15時間乾燥させた。乾燥
したポリマーのGPCにより求めた重量平均分子量は
4.2万であった(ポリスチレン換算)。また、DSC
により求めたガラス転移温度は−56℃であった。
【0038】(2)2段重合体1.の合成:上記(1)
で重合した重合体(A)を用いて、以下のように2段目
の重合を行った。オートクレーブ内を十分に窒素ガスで
置換し、50℃一定のオートクレーブ内に投入物4.M
MA(メチルメタクリレート)19000部、BA10
00部およびnOM200部、投入物5.2%tBHP
水溶液3000部、投入物6.2%Rongalite
水溶液3000部を3ヶ所の投入口から一定量ずつ10
0分かけて投入した。投入物4、5、6投入終了後、3
0分反応を続けた。重合転化率は99%であった。反応
終了後冷却し、2段重合ラテックスを塩化カルシウム水
溶液に投じることでポリマーを単離、水洗乾燥して、2
段重合体1.を得た。乾燥した2段重合体1.のGPCに
より求めた重量平均分子量は4.8万、Tgは−54
℃,95℃であった。
【0039】(合成例2)重合体(A)の重合におい
て、nOMを100部に、2%tBHP水溶液および2
%Rongalite水溶液の投入量をそれぞれ200
0部にした以外は合成例1と同様の操作を行い、2段重
合体2.を得た。2段重合体2.の重量平均分子量は
8.4万、Tgは−54℃,95℃であった。
【0040】(合成例3) (1)重合体(A)の重合:水58000部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダ600部、ピロリン酸四ナト
リウム塩80部、硫酸第一鉄七水塩0.5部およびエチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム1.5部を合成例1と
同様に50℃に昇温した。50℃に到達後、オートクレ
ーブ内を十分に窒素ガス置換し、投入物1.BA180
00部、SiMA(γ−メタクリロキシプロピルジメチ
ルシロキシポリジメチルシロキサン)(チッソ社製、サ
イラプレーンFM0711)2000部およびnOM2
00部、投入物2.2%tBHP水溶液2000部、投
入物3.2%Rongalite水溶液2000部を3
ヶ所の投入口から、一定量ずつ100分かけて投入し
た。投入物1.、2.、3投入終了後、30分反応を続
けた。重合転化率は99%であった。反応混合物の一部
を抜き出し、塩析でポリマーを析出させ十分な水洗の
後、真空乾燥機で40℃で15時間乾燥させた。乾燥し
たポリマーのGPCにより求めた重量平均分子量は5.
6万、Tgは−112℃、−56℃であった。 (2)2段重合体3.の合成:合成例1と同様に2段目
の重合を行った。2段重合体3.の重量平均分子量は
6.4万、Tgは−112℃、−56℃、95℃であっ
た。
【0041】(合成例4) (1)重合体(A)の重合:水58000部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダ600部、ピロリン酸四ナト
リウム塩80部、硫酸第一鉄七水塩0.5部、エチレン
ジアミン四酢酸二ナトリウム1.5部、エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム1.5部を合成例1と同様に50
℃に昇温した。50℃に到達後、オートクレーブ内を十
分に窒素ガス置換し、投入物1.BA20000部、n
OM20部、投入物2.2%tBHP水溶液2000
部、および投入物3.2%Rongalite水溶液、
2000部を3ヶ所の投入口から、一定量ずつ100分
かけて投入した。投入物1、2、3投入終了後、30分
反応を続けた。重合転化率は99%であった。反応混合
物の一部を抜き出し、塩析でポリマーを析出させ十分な
水洗の後、真空乾燥機で40℃で15時間乾燥させた。
乾燥した重合体(A)の重量平均分子量は37万、Tg
は−56℃であった。 (2)2段重合体4.の合成:合成例1と同様に2段目
の重合を行った。2段重合体4.の重量平均分子量は2
6万、Tgは−55℃、95℃であった。
【0042】(合成例5) (1)重合体(A)の重合:水58000部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダ600部、ピロリン酸四ナト
リウム塩80部、硫酸第一鉄七水塩0.5部、エチレン
ジアミン四酢酸二ナトリウム1.5部およびエチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム1.5部を合成例1と同様に
50℃に昇温した。50℃に到達後、オートクレーブ内
を十分に窒素ガス置換し、投入物1.BA12000
部、ST8000部およびnOM200部、投入物2.
2%tBHP水溶液2000部および投入物3.2%R
ongalite水溶液2000部を3ヶ所の投入口か
ら、一定量ずつ100分かけて投入した。投入物1、
2、3投入終了後、30分反応を続けた。重合転化率は
99%であった。反応混合物の一部を抜き出し、塩析で
ポリマーを析出させ十分な水洗の後、真空乾燥機で40
℃で15時間乾燥させた。乾燥した重合体(A)の重量
平均分子量は6.2万、Tgは−15℃であった。 (2)2段重合体5.の合成:合成例1と同様に2段目
の重合を行った。2段重合体5.の重量平均分子量は
8.2万、Tgは−15℃、95℃であった。
【0043】(合成例6) (1)重合体(A)の重合:水10000部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダ400部、ピロリン酸四ナト
リウム塩80部、硫酸第一鉄七水塩0.5部およびエチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム1.5部を合成例1と
同様に50℃に昇温した。50℃に到達後、オートクレ
ーブ内を十分に窒素ガスで置換し、投入物1.水500
00部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ200部、
MMA36000部、SiMA4000部およびnOM
400部、投入物2.2%tBHP水溶液4000部お
よび投入物3.2%Rongalite水溶液4000
を3ヶ所の投入口から一定量ずつ200分かけて投入し
た。投入物1、2、3投入終了後、30分反応を続け
た。重合転化率は98%であった。反応終了後冷却し、
重合ラテックスを塩化カルシウム溶液に投じてポリマー
を単離し、水洗、乾燥して重合体6.を得た。乾燥した
重合体6.の重量平均分子量は7.5万であった。ま
た、Tgは−115℃、105℃であった。
【0044】(合成例7)投入物1.に関しMMAを3
0000部、SiMAを10000部とした以外は、合
成例6と同様の操作を行い重合体7.を得た。重合体
7.の重量平均分子量は8.1万、Tgは−116℃、
105℃であった。
【0045】(実施例1)2段重合体の添加による押出
加工性に対する知見を得る目的で、塩化ビニリデン−塩
化ビニル共重合体(塩化ビニリデン88質量%含有、還
元粘度0.058)100質量部に、可塑剤としてセバ
チン酸ジブチルセバテート4質量部、安定剤としてエポ
キシ化アマニ油1質量部をそれぞれ添加したものを現処
方(A)とし、更に上記合成例1で得られた2段重合体
1.を1質量部添加したものを処方(B)とし、比較例
としてRH社製のK−175および三菱レーヨン(株)
社製のL−1000を1質量部づつ添加したものをそれ
ぞれ処方(C)、(D)とし、ブラベンダ−社のプラス
トミルによる溶融混練挙動を観察し、表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】表1の結果からも明らかなように、2段重
合体1.を含む処方(B)は他の処方に比べ、かなり滑性が
大きい。ゲル化が速いと押出機内で溶融状態での熱履歴
が長いため、ゲル化は遅延された方が熱分解抑制には良
い。
【0048】(実施例2)2段重合体の押出加工性に対
する効果を見るために、実施例1で用いた塩化ビニリデ
ン-塩化ビニル共重合体100質量部に、可塑剤として
セバチン酸ジブチルセバテート4質量部、安定剤として
エポキシ化アマニ油1質量部をそれぞれ添加したものを
現処方(A)とし、更に上記合成例1,2,3で得られた
2段重合体1.、2.、3.を1質量部添加したものを
それぞれ処方(B)、(C)および(D)とし、上記合
成例4、5で得た2段重合体4.、5.を1質量部添加
したものをそれぞれ処方(E)、(F)とした。これら
処方(A)〜(F)を、先端に丸棒ダイ(3φ)を取り
付けたスクリュー式押出機(25φ、L/D=22)に
て、175℃で混練押出し、10時間後、スクリューを
抜き出し、熱分解物のスクリューへの付着状況を観察し
た。押出中のダイ出口における樹脂温度や、熱分解物の
スクリューへの付着状況の観察結果について押出結果を
表2にまとめた。
【0049】
【表2】
【0050】(実施例3)重合体の添加による押出加工
性に対する知見を得る目的でロールミルによる混練挙動
の観察を行った。実施例1で用いた塩化ビニリデン−塩
化ビニル共重合体100質量部に、可塑剤としてセバチ
ン酸ジブチルセバテート4質量部、安定剤としてエポキ
シ化アマニ油1質量部をそれぞれ添加したものを現処方
(A)とし、更に合成例6、7で得られた重合体6.、
7.を1.5質量部添加したものをそれぞれ処方
(G)、(H)とした。ロール混練は、8×20インチ
ロール、150℃、ロール面間隔0.5mm、20回転
毎分で行った。結果を表3に示した。
【0051】
【表3】
【0052】表3の結果からも明らかなように重合体
6.7.を含む処方(G)、(H)は無添加の処方
(A)に比べ滑性が大きいことがわかる。ゲル化が速い
と押出機内で溶融状態での熱履歴が長くなるため、ゲル
化は遅延された方が熱分解性抑制にはよい。
【0053】
【発明の効果】以上の結果から、本発明の多段重合体を
加工助剤として塩素系樹脂に特定量配合することによ
り、加工特性が改善された(押出中の熱分解物のスクリ
ューへの付着量が減少する)塩素系樹脂組成物とし得る
ことが明らかである。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つのガラス転移温度が−4
    0℃以下でありその重量平均分子量が5千〜25万未満
    であるアクリル系樹脂からなる樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アクリル系樹脂の重量平均分子量が5千
    〜10万未満である請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 アクリル系樹脂が多段重合体である請求
    項1または2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 アクリル系樹脂が実質的に線状である請
    求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 アクリル系樹脂がアクリル酸エステルを
    主成分とする重合体(A)を含んでなる請求項1〜4の
    いずれかに記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 アクリル系樹脂がメタクリル酸アルキル
    エステル(アルキル基の炭素数1〜18)とポリオルガ
    ノシロキサン基を側鎖に有するメタクリル酸エステルを
    含む単量体混合物を重合して生成したものである請求項
    1〜4のいずれかに記載のアクリル系樹脂からなる樹脂
    組成物。
  7. 【請求項7】 アクリル系樹脂が、アクリル酸エステル
    を主成分とし、随時、メタクリル酸アルキルエステル、
    ポリオルガノシロキサン基を側鎖に有するメタクリル酸
    エステル、ビニル芳香族化合物およびビニルシアン化合
    物からなる群より選ばれる少なくとも一種のビニル単量
    体とからなり、少なくとも一つのガラス転移温度が−4
    0℃以下である重合体(A)と、前記重合体(A)の存
    在下にメタクリル酸エステルの単量体または単量体混合
    物(B)を重合して生成したものであることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つのガラス転移温度が−4
    0℃以下であって、アクリル酸エステルとポリオルガノ
    シロキサン基を側鎖に有するメタクリル酸エステルとを
    重合して得たアクリル系樹脂からなる樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 アクリル系樹脂が、アクリル酸エステル
    とポリオルガノシロキサン基を側鎖に有するメタクリル
    酸エステルとメタクリル酸アルキルエステル(アルキル
    基の炭素数1〜18)とを含む単量体混合物を重合して
    生成したものである請求項8記載の樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 アクリル系樹脂を構成するポリオルガ
    ノシロキサン基を側鎖に有するメタクリル酸エステルが
    片末端にγ−メタクリロキシプロピル基を有するポリジ
    メチルシロキサンのマクロマ−である請求項6〜9のい
    ずれかに記載の樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 アクリル系樹脂がアクリル酸エステル
    0を超え20質量%と、ポリオルガノシロキサン基を側
    鎖に有するメタクリル酸エステル1〜30質量%と、メ
    タクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜
    18)70〜95質量%(3者の合計は100質量%)
    を含んでなる請求項8〜10のいずれかに記載の樹脂組
    成物。
  12. 【請求項12】 アクリル系樹脂の重量平均分子量が5
    千〜25万未満である請求項8〜11のいずれかに記載
    の樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 アクリル系樹脂がアクリル酸エステル
    70〜100質量%と、メタクリル酸アルキルエステル
    (アルキル基の炭素数1〜18)、ビニル芳香族化合物
    およびビニルシアン化合物からなる群より選ばれる少な
    くとも1種のビニル単量体30〜0質量%とポリオルガ
    ノシロキサン基を側鎖に有するメタクリル酸エステル3
    0〜0質量%とからなり、少なくとも一つのガラス転移
    温度が−40℃以下である重合体(A)20〜90質量
    部と、前記(A)の存在下に80質量%以上が少なくと
    もメタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数
    1〜18)を含む単量体または単量体混合物(B)80
    〜10質量部を重合して得た請求項5記載の樹脂組成
    物。
  14. 【請求項14】 アクリル系樹脂を構成する重合体
    (A)の重量平均分子量が5千〜10万未満である請求
    項13記載の樹脂組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載の樹
    脂組成物と塩素系樹脂とからなる塩素系樹脂組成物。
  16. 【請求項16】 樹脂組成物0.05〜10質量部と塩
    素系樹脂100質量部とからなる請求項15記載の塩素
    系樹脂組成物。
  17. 【請求項17】 アクリル酸エステル70〜100質量
    %と、メタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭
    素数1〜18)、ビニル芳香族化合物及びビニルシアン
    化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のビニル
    単量体30〜0質量%と、ポリオルガノシロキサン基を
    側鎖に有するメタクリル酸エステル30〜0質量%を含
    み、少なくとも一つのガラス転移温度が−40℃以下で
    ある重合体(A)20〜90質量部と、前記(A)の存
    在下に80質量%以上のメタクリル酸アルキルエステル
    (アルキル基の炭素数1〜18)を含む単量体または単
    量体混合物(B)80〜10質量部とを重合して得た重
    量平均分子量が5千〜25万であるアクリル系樹脂の多
    段重合体からなる樹脂組成物0.5〜3.5質量部と塩
    素系樹脂100質量部とからなる塩素系樹脂組成物。
  18. 【請求項18】 重合体(A)が重量平均分子量5千〜
    10万未満の多段重合体である請求項17記載の塩素系
    樹脂組成物。
  19. 【請求項19】 アクリル系樹脂がアクリル酸エステル
    0を超え20質量%と、ポリオルガノシロキサン基を側
    鎖に有するメタクリル酸エステル1〜30質量%と、メ
    タクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜
    18)70〜95質量%の単量体混合物の重合体0.5
    〜3.5質量部と塩素系樹脂とからなる塩素系樹脂組成
    物。
  20. 【請求項20】 塩素系樹脂が塩化ビニリデン共重合体
    を主体とする請求項15〜19のいずれかに記載の塩素
    系樹脂組成物。
  21. 【請求項21】 請求項15〜20のいずれかに記載の
    塩素系樹脂組成物から形成された成形物。
  22. 【請求項22】 重量平均分子量5千〜10万未満であ
    るアクリル系樹脂の多段重合体と塩化ビニリデン共重合
    体とから形成された成形物。
  23. 【請求項23】 フイルム、ケ−シング、シ−トである
    請求項21または22記載の成形物。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の成形物が熱収縮性を
    有するフイルム、シートまたはケ−シング。
  25. 【請求項25】 レトルト可能なフイルムまたはケ−シ
    ングである請求項21〜24のいずれかに記載の成形
    物。
  26. 【請求項26】 請求項23〜25のいずれかに記載の
    フィルムを少なくとも1層有する成形物。
  27. 【請求項27】 塩素系樹脂が塩化ビニル樹脂を主体と
    する請求項15〜19のいずれかに記載の塩素系樹脂組
    成物。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の塩素系樹脂組成物か
    らなる成形物が容器、シ−トまたはフイルム。
  29. 【請求項29】 請求項27記載の塩素系樹脂組成物か
    らなる成形物がパイプまたは異型成形物。
JP28180596A 1996-10-03 1996-10-03 樹脂組成物、樹脂組成物を含む塩素系樹脂組成物およびその成形物 Pending JPH10101884A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28180596A JPH10101884A (ja) 1996-10-03 1996-10-03 樹脂組成物、樹脂組成物を含む塩素系樹脂組成物およびその成形物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28180596A JPH10101884A (ja) 1996-10-03 1996-10-03 樹脂組成物、樹脂組成物を含む塩素系樹脂組成物およびその成形物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10101884A true JPH10101884A (ja) 1998-04-21

Family

ID=17644238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28180596A Pending JPH10101884A (ja) 1996-10-03 1996-10-03 樹脂組成物、樹脂組成物を含む塩素系樹脂組成物およびその成形物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10101884A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024112A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Kaneka Corp メタクリル系樹脂組成物
JP2009035636A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Kaneka Corp メタクリル系樹脂組成物
JP2018177890A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 旭化成株式会社 塩化ビニリデン系共重合体樹脂組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024112A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Kaneka Corp メタクリル系樹脂組成物
JP2009035636A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Kaneka Corp メタクリル系樹脂組成物
JP2018177890A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 旭化成株式会社 塩化ビニリデン系共重合体樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0335365B1 (en) Processing aid for thermoplastic resin, and thermoplastic resin composition comprising same
JP3967173B2 (ja) ポリ塩化ビニリデン系樹脂組成物及びその製造方法
WO2007013647A1 (ja) ポリ塩化ビニリデン樹脂コンパウンド、二軸延伸フィルム、及び該二軸延伸フィルムの製造方法
JP3881547B2 (ja) ポリ塩化ビニリデン系樹脂組成物、延伸フィルム、及びこれらの製造方法
JPH04233910A (ja) 改良されたバリヤーpvc樹脂、化合物、およびそれから誘導させた物品
JP2003510438A (ja) Pvcまたはcpvcのための衝撃改質剤強化剤として使用されるブロック塩素化ポリオレフィン
JP3504215B2 (ja) 加工助剤、それを用いた塩化ビニル系樹脂組成物およびそれを用いた成形品の製造法
JP5295929B2 (ja) ポリ塩化ビニリデン樹脂組成物、その製造方法、及び該樹脂組成物から形成された成形品
KR20160133830A (ko) 아크릴계 가공조제 및 이를 포함하는 염화비닐계 수지 조성물
JP3931994B2 (ja) 塩化ビニリデン共重合体含有樹脂組成物、そのフィルム、その押出加工方法、及びそのフィルムの製造方法
JPH10101884A (ja) 樹脂組成物、樹脂組成物を含む塩素系樹脂組成物およびその成形物
US5055515A (en) Flexible overpolymers of vinyl chloride polymers on ethylene copolymers
WO1994020572A1 (en) Vinylidene chloride copolymer resin composition and monolayer film
JP3999880B2 (ja) 塩化ビニリデン共重合体樹脂組成物、そのフィルム、その押出加工方法
JPH0370747B2 (ja)
JP5008365B2 (ja) 塩化ビニリデン系共重合体樹脂組成物
JP2019073585A (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂成形品及びその製造方法
JPWO2003006548A1 (ja) 塩化ビニリデン系共重合体粒子組成物
JPH0329820B2 (ja)
JP4861223B2 (ja) ポリ塩化ビニリデン系樹脂組成物着色用樹脂組成物
JPH10101878A (ja) 塩化ビニリデン系樹脂組成物及びその成形物
JPH02107609A (ja) ポリ塩化ビニル―アクリレートコポリマーから成る耐油性熱可塑性エラストマー
JP2008138123A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物及び食品包装用ストレッチフィルム
KR910007594B1 (ko) 염화비닐계 수지조성물
JPH06240086A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050809

A977 Report on retrieval

Effective date: 20050929

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051130

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060623

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02