JP2002331623A - ダブルプライフィルム - Google Patents
ダブルプライフィルムInfo
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Abstract
合体組成物からなるダブルプライフィルムを提供し、及
び塩化ビニリデン系共重合体のインフレーション製膜法
において、フィルムの開口性、膜間強度の両者を満足す
る製膜プロセスを提供する。 【解決手段】 塩化ビニリデン系共重合体組成物からな
るフィルム14を複数枚積層してなるダブルプライフィ
ルムにおいて、フィルム間にポリビニルアルコール15
がコーティングされていることを特徴とするダブルプラ
イフィルム、及びソック溶液にポリビニルアルコールを
用いることを特徴とする塩化ビニリデン系共重合体組成
物のインフレーション製膜方法。 【効果】 本発明で得られたダブルプライフィルムは、
膜間強度が改良されている。また、塩化ビニリデン系共
重合体のインフレーション製膜方法は、フィルムの開口
性、膜間強度の両者を満足する。
Description
ダブルプライフィルムに関するものである。より詳細に
は、塩化ビニリデン系共重合体組成物からなるフィルム
において、フィルム表面がポリビニルアルコールでコー
ティングされた包装用ダブルプライフィルムに関するも
のであり、主として、ハム、ソーセージ、チーズ、惣
菜、等の食品包装材料やその他、工業用途等に利用する
ことができる。また、本発明は、上記の改良された包装
用ダブルプライフィルムの製造方法として、インフレー
ション製膜方法にも関するものである。詳しくは、該方
法において使用されるソック溶液の改良に関するもので
ある。
包装の前の加工工程や最終消費段階で、加工肉の周囲か
ら包装フィルムを除去する必要があり、ソーセージ等の
食品表面を損傷させずに、また加工工程では高速に剥離
できる剥離性が要求されている。米国特許第13933
01号では、食品ケーシング表面に、水溶性セルロース
エーテル及び動植物油・鉱油・シリコンオイル・水溶性
脂肪酸部分エステルのアルキレンオキサイド付化物から
選択されたものの少なくとも二つの構成物からなる組成
物をコーティングをすることで、剥離性が改良された食
品ケーシングが開示されている。
は、ダイから管状に押し出された塩化ビニリデン系共重
合体組成物を冷媒中に通して冷却し、次いでインフレー
ション後バブル内部の空気がローラー間の圧縮によって
除去される。樹脂のインフレーション製膜の開口性とフ
ィルム間の膜間強度を改良するために通常、ソック溶液
を冷媒として用いる。従来は、ソック溶液としてミネラ
ルオイルやプロピレングリコールが用いられている。ま
た、特開昭55―133927号公報には、ソック溶液
としてポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルま
たはアルキル脂肪エステル塩を用いることを特徴とする
インフレーション製膜法が開示され、フィルムの透明
性、高周波シール適性が改良されることが開示されてい
る。また、国際公開WO00―58070号パンフレッ
トには、ソック溶液として水溶性多糖類エーテルを用い
ることを特徴とするインフレーション製膜プロセスが開
示され、フィルムの開口性、膜間強度が改良され、従来
のソック溶液より良好とされているが、塩化ビニリデン
系共重合体組成物のフィルムの開口性、膜間強度の両者
について、いまだ満足できるものではなく、改良の必要
がある。
改良された塩化ビニリデン系共重合体組成物からなるダ
ブルプライフィルムを提供すること、及び塩化ビニリデ
ン系共重合体のインフレーション製膜法において、フィ
ルムの開口性、膜間強度の両者を満足する製膜プロセス
を提供することを目的とするものである。
表面にポリビニルアルコールをコーティングすること
で、膜間強度が改良された塩化ビニリデン系共重合体組
成物からなるフィルムを見出し、さらにソック溶液にポ
リビニルアルコールを用いることで、塩化ビニリデン系
共重合体組成物のインフレーション製膜方法においての
フィルムの開口性、膜間強度の両者を満足するプロセス
を見出し本発明に至った。
重合体組成物からなるフィルムを複数枚積層してなるダ
ブルプライフィルムにおいて、フィルム間にポリビニル
アルコールが存在することを特徴とするダブルプライフ
ィルムであり、その際、ポリビニルアルコールがけん化
度65〜97モル%であることを特徴とするダブルプラ
イフィルムであり、更に、ポリビニルアルコールがけん
化度65〜97モル%、4重量%水溶液の20℃におけ
る粘度が1〜80m・Pa・sであることを特徴とする
ダブルプライフィルムであり、ASTM−D−1876
で測定される積層フィルム間の膜間強度が0.6g/c
m以上であることを特徴とするダブルプライフィルムで
ある。
共重合体組成物をダイから管状に押し出す際し、その内
面にソック溶液に接触させてから冷媒中に通して冷却
し、次いでインフレーションすることからなるインフレ
ーション製膜法において、ポリビニルアルコールを含有
するソック溶液を用いることを特徴とするダブルプライ
フィルムの製造方法であり、ソック溶液中のポリビニル
アルコールが、けん化度65〜97モル%、4重量%水
溶液の20℃における粘度が1〜80m・Pa・sであ
ることを特徴とするのダブルプライフィルムの製造方法
である。
レーション製膜方法においてのフィルムの開口性、膜間
強度の改良によって、製膜性が改良される。詳細には、
後述の添付図面を参照して説明する。塩化ビニリデン系
共重合体組成物からなるフィルムの膜間強度の改良によ
って、フィルムの製膜性の改良と魚肉充填機等の充填機
での充填性が改良される。膜間強度に、ダブルプライフ
ィルム間のずれが起きない程度の強度がある場合は、フ
ィルム間のずれが起きず、充填機での充填性が改良され
る。膜間強度が十分でない場合は、充填機でダブルプラ
イフィルム間のずれが起き、製品不良となってしまう。
剤、ソック溶液として用いるポリビニルアルコールと
は、酢酸ビニルを重合し、該重合体を部分的にけん化し
て得られる共重合体であり、ビニルアルコールと酢酸ビ
ニルとの共重合体としての化学構造を持つ。ポリビニル
アルコールの化学構造式を次式に示す。
ビニルユニットのそれぞれはランダムに共重合していて
も、ブロックで共重合していてもよい。
重合体中のビニルアルコールユニット、酢酸ビニルユニ
ットのそれぞれのモル比をA、Bとした場合、〔A/
(A+B)〕×100のことである。[ポリビニルアル
コールのけん化度(モル%)=〔A/(A+B)〕×1
00] 本発明でのポリビニルアルコールは、けん化度65〜9
7モル%のものが好ましく、けん化度70〜90モル%
の範囲のものがさらに好ましい。また、本発明でのポリ
ビニルアルコールは、4重量%水溶液の20℃における
粘度が1〜80m・Pa・sのものが好ましく、4重量
%水溶液の20℃における粘度が3〜60m・Pa・s
のものがさらに好ましい。本発明での塩化ビニリデン系
共重合体組成物のフィルム表面にポリビニルアルコール
をコーティングする方法は、いかなる方法でもよいが、
例えば、インフレーション製膜工程でのソック溶液とし
てのコーティングやフィルムを製膜完了後でのコーティ
ング等があげられる。
ールの水溶液であることを特徴とする。ポリビニルアル
コール水溶液の濃度としては、0.001〜10.0重
量%が好ましく、0.01〜1.0重量%がさらに好ま
しい。ソック溶液として用いるポリビニルアルコール水
溶液の適正な濃度は、フィルム表面へのコーティング条
件によって選定される。例えば、インフレーション製膜
方法においては、押出機ダイからの吐出レート、ソック
溶液と管状フィルムとの接触面積及び接触時間、ポリビ
ニルアルコールのけん化度及び水溶液粘度などを考慮し
て、適正なポリビニルアルコール水溶液の濃度が選定さ
れる。
ビニリデン系共重合体組成物であり、塩化ビニリデン系
共重合体としては、塩化ビニリデンと塩化ビニリデンと
共重合可能な単量体を用いた共重合体であればよい。単
量体としては、塩化ビニリデンと共重合可能な物質であ
ればいかなる単量体でもよく、単量体を一種または二種
以上を用いることが出来る。塩化ビニリデンと共重合可
能な単量体としては、例えば、塩化ビニル;メチルアク
リレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート等のアクリル酸エステル;メチルメタアクレ
リート、ブチルメタアクリレート、2−エチルヘキシル
メタアクリレート、ラウリルアクリレート等のメタアク
リル酸エステル等の単量体を挙げることが出来る。この
中でも、特に、塩化ビニル、メチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートが好
ましい。
ニリデン含有割合が50〜98重量%のものが好まし
く、65〜95重量%のものがさらに好ましい。また、
塩化ビニリデン系共重合体は、その重量平均分子量が3
万〜20万のものが好ましく、7万〜15万のものがさ
らに好ましい。塩化ビニリデン系共重合体の塩化ビニリ
デン含有割合、重量平均分子量は、押出加工性、ガスバ
リヤー性、力学特性等の点から、上記の範囲が適性とさ
れる。本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物は、公
知の懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法等が用いられ
る。なかでも、懸濁重合法が好んで用いられる。
を製造するときの重合温度は、20〜100℃、好まし
くは30℃〜70℃が適当である。上記重合が終了後、
必要に応じて濾過、水洗、乾燥を行うが、乳濁状物では
硫酸アルミニウム、塩化カルシウム等で塩析してから通
常の後処理を行い、粉末状、粒状の樹脂を得ることが出
来る。本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物を懸濁
重合で製造するために使用される油溶性重合開始剤(触
媒)としては、有機過酸化物、例えば、ラウロイルパー
オキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパー
オキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシピバレー
ト、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート;アゾビ
ス化合物、例えば、アゾビスイソブチロニトリル等を使
用することが出来る。懸濁剤としては、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール及
びポリ酢酸ビニルの部分ケン化物等を使用することが出
来る。
は、そのまま成形加工に付しても良いが、必要に応じ各
種添加剤を加えることも可能である。各種添加剤として
は、適当な添加量のジブチルセバケート(DBS)、ア
セチルトリブチルシトレート(ATBC)等の液状の可
塑剤;エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、ビスフ
ェノールAジグリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタ
ジエン、エポキシ化ステアリン酸オクチル等のエポキシ
化合物;ビタミンE、ブチルヒドロキシトルエン(BH
T)、チオジプロピオン酸アルキルエステル等の抗酸化
剤;ピロリン酸ソーダ、トリポリリン酸ソーダ、エチレ
ンジアミン4酢酸2ナトリウム(EDTA−2Na)、
酸化マグネシウム等の熱安定化助剤;各種光安定剤;各
種滑剤;各種着色剤等を挙げることが出来る。これらの
添加剤の一部は、塩化ビニリデン共重合体の重合でのモ
ノマーと同時にもしくは重合中に添加してもよい。
る。第1図は、本発明の製膜プロセスで実施された装置
の概略図である。溶融した塩化ビニリデン系共重合体組
成物は押出機(1)で押出された後、ダイ(2)から管
状(3)に出てくる。管状の塩化ビニリデン系共重合体
組成物(3)が、ダイから出てくるとき、その内面はソ
ック溶液(4)で濡らされる。管状のポリマーは、冷却
バス(5)内で5℃〜15℃に急激に冷却され、第1ニ
ップロール(7)で挟まれフラットになる。フラットに
なったフィルムは、それから予備加熱バス(6)で20
℃〜50℃に加熱され、バスの外の第2ニップロール
(8)を通過する。第2ニップロール(8)と第3ニッ
プロール(9)間で、管状フィルム内(10)にエアが
吹き込まれ、横方向に延伸されフィルムの直径は約4倍
に膨張しバブル(11)が形成される。同時に第3ニッ
プロール(9)は、第2ニップロール(8)より速く動
き、機械(縦)方向にフィルムが約3倍延伸される。バ
ブル(11)は、第3ニップロール(9)を通過し、そ
こで挟まれフラットなダブルプライフィルム(12)と
なる。ダブルプライフィルム(12)は、塩化ビニリデ
ン系共重合体組成物のフィルム(14)の重なった側面
にポリビニルアルコール(15)がコートされている
(第2図)。
て、インフレーション製膜での開口性、膜間強度が改良
される。開口性の改良によって、ダブルプライフィルム
が第2ニップロール(8)を通過した後での開口性が充
分になり改良される。開口性が不十分であると、ダブル
プライフィルムが第2ニップロール(8)を通過後、フ
ィルムのエッジ部やフィルムの全体の開口性が不十分に
なり、インフレーションバブルの安定性や製膜後のフィ
ルムの膜厚均一性が悪化する。膜間強度の改良によっ
て、インフレーション後に再び2枚重ねに合わされたダ
ブルプライフィルムでのフィルム間のずれが起きない。
膜間強度が不十分であるとインフレーション後のダブル
プライフィルムにずれが起き、魚肉等の充填が適正に実
施できない。インフレーション製膜で上記の開口性、膜
間強度の改良効果が得られる膜間強度は、0.6g/c
mであり、1.3g/cm以上であるとさらに改良効果
が大きい。
フィルムの膜間強度の改良によって、フィルムの製膜性
の改良と魚肉充填機等の加工食品の充填機での充填性が
改良される。膜間強度に、ダブルプライフィルム間のず
れが起きない程度の強度がある場合は、フィルム間のず
れが起きず、充填機での充填性が改良される。膜間強度
が十分でない場合は、充填機でダブルプライフィルム間
のずれが起き、製品不良となってしまう。充填機で上記
の改良効果が得られる膜間強度は、0.6g/cmであ
り、1.3g/cm以上であるとさらに改良効果が大き
い。
らに詳細に説明するが、これらは本発明の範囲を何ら制
限しない。 *フィルムの作製 塩化ビニリデン系共重合体を溶融押出機で管状に押出し
た。この管状体を過冷却した後、インフレーション2軸
延伸を行い、得られた管状フィルムをピンチロールで折
りたたんで、巾が約1mの平坦長尺状のダブルプライフ
ィルムを作製した。
いて、フィルムの開きの程度を評価した。フィルムがよ
く開口し、インフレーションバブルの動きが安定してい
るのがよい。 評価基準 フィルム開口性 評価記号 フィルム全域で開口性は安定している: ○ フィルム中央部の開口性はよいが、エッジ部が不安定である: △ フィルムの一部で開口する、もしくはほとんど開口しない: ×
ムの膜間強度をASTM−D−1876に準拠して測定
した。膜間強度は高周波シールの際の製袋ずれを防ぐた
めに、ずれない程度の強度をもつ必要がある。 評価基準 膜間強度(g/cm ) 評価記号 1.3以上 ○ 0.6〜1.3 △ 0.6未満 ×
品名) けん化度:71.0〜75.0モル%、 粘度(4重量%水溶液、20℃):4.5〜5.5m・
Pa・s *ポリビニルアルコールB(PVA−B) 日本合成工業株式会社製:ゴーセノールKH−20(商
品名) けん化度:78.5〜81.5モル% 粘度(4重量%水溶液、20℃):44〜52m・Pa
・s *ポリビニルアルコールC(PVA−C) 日本合成工業株式会社製:ゴーセノールGH−17(商
品名) けん化度:86.5〜89.0モル% 粘度(4重量%水溶液、20℃):27〜33m・Pa
・s
品名) けん化度:78.5〜81.5モル% 粘度(4重量%水溶液、20℃):97.0〜98.5
m・Pa・s *ポリビニルアルコールE(PVA−E) 日本合成工業株式会社製:ゴーセノールNH−20(商
品名) けん化度:98.5〜99.4モル% 粘度(4重量%水溶液、20℃):35〜43m・Pa
・s *メトローズA 信越化学工業株式会社製:メトローズ65SH―400
(商品名) メトキシル基置換度:1.8 ヒドロキシプロポキシル基置換モル数:0.15 粘度(2重量%水溶液、20℃):400m・Pa・s
ラウレート−A(PESM−A) 花王株式会社製:TW−L120(商品名) *PVDC−A 懸濁重合によって作製した塩化ビニリデン/塩化ビニル
共重合体(塩化ビニリデン/塩化ビニル;質量比=90
/10の100質量部に対し、ジブチルセバケート、ク
エン酸トリブチル、エポキシ化アマニ油を合計量で6質
量部添加されている。)の100質量部に対して、添加
剤として、抗酸化剤、滑剤、赤色顔料を合計で1質量部
添加し、混合し塩化ビニリデン共重合体組成物A(PV
DC−A)を得た。
共重合体(塩化ビニリデン/メチルアクリレート;質量
比=90/10の100質量部に対しクエン酸トリブチ
ル、エポキシ化アマニ油を合計量で1質量部添加されて
いる。)の100質量部に対して、添加剤として、ジブ
チルセバケート、抗酸化剤、滑剤を合計で1質量部添加
し、混合し塩化ビニリデン系共重合体組成物B(PVD
C−B)を得た。
組成物Aは、ダイから押し出された後、その内面はポリ
ビニルアルコールAの0.1%水溶液のソック溶液に濡
らされた。ソック溶液は、ダイから第1ニップロール間
の管状フィルム内に10リットル投入された。管状のポ
リマーは、冷却バス内で9℃に急激に冷却され、第1ニ
ップロールで挟まれフラットにされた。ダイ先端の管状
に押し出されたフィルムの直径は、170mmであり、
さらに第1ニップロールでフラットにされたフィルムは
線状で290mmの横幅の長さであった。フラットにな
ったフィルムは、第1ニップロールを7m/分の速さで
移動した。フラットになったフィルムは、それから予備
加熱バスで25℃に加熱され、バスの外の第2ニップロ
ールを通過した。第2ニップロールと第3ニップロール
間で、管状フィルム内にエアが吹き込まれ、横方向と機
械(縦)方向にフィルムが延伸された。その後、インフ
レーションバブルは第3ニップロールで挟まれフラット
になり、ダブルプライフルムを得た。得られたダブルプ
ライフィルムの巾は1150mmであり、厚みは40μ
mであった。フィルムの開口性、膜間強度は良好であり
満足できるものであった。ダブルプライフィルムは、そ
れぞれ厚みが20μmのシングルプライフィルムが2枚
重なった構造であり、シングルプライフィルム間にポリ
ビニルア1コールがコーティングされていた。評価結果
を表1に示す。
条件は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示
す。
条件は実施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示
す。
コーティングすることで、膜間強度が改良された塩化ビ
ニリデン系共重合体組成物からなるダブルプライフィル
ム及びソック溶液にポリビニルアルコールを用いること
で、塩化ビニリデン系共重合体組成物のインフレーショ
ン製膜方法においてのフィルムの開口性、膜間強度の両
者を満足するプロセスに関する。
図である。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 塩化ビニリデン系共重合体組成物からな
るフィルムを2枚積層してなるダブルプライフィルムに
おいて、フィルム間にポリビニルアルコールでコーティ
ングされていることを特徴とするダブルプライフィル
ム。 - 【請求項2】 ポリビニルアルコールが、けん化度65
〜97モル%であることを特徴とする請求項1記載のダ
ブルプライフィルム。 - 【請求項3】 ポリビニルアルコールが、けん化度65
〜97モル%、4重量%水溶液の20℃における粘度が
1〜80m・Pa・sであることを特徴とする請求項1
又は2記載のダブルプライフィルム。 - 【請求項4】 ASTM−D−1876で測定される積
層フィルム間の膜間強度が0.6g/cm以上であるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のダブル
プライフィルム。 - 【請求項5】 溶融した塩化ビニリデン共重合体組成物
をダイから管状に押し出す際し、その内面にソック溶液
に接触させて冷却し、次いでインフレーションすること
からなるインフレーション製膜方法において、ソック溶
液がポリビニルアルコールを含有することを特徴とする
ダブルプライフィルムの製造方法。 - 【請求項6】 ソック溶液中のポリビニルアルコール
が、けん化度65〜97モル%、4重量%水溶液の20
℃における粘度が1〜80m・Pa・sであることを特
徴とする請求項5記載のダブルプライフィルムの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137625A JP4817530B2 (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | ダブルプライフィルム |
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Publications (2)
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- 2001-05-08 JP JP2001137625A patent/JP4817530B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
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