JP4375895B2 - 塩化ビニリデン系共重合体組成物 - Google Patents

塩化ビニリデン系共重合体組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形加工性に優れた新規塩化ビニリデン系共重合体組成物、及びこの塩化ビニリデン系共重合体組成物からなるバリヤー性、高周波シール性およびレトルト適性に優れたフィルムに関するものである。
詳細には、本発明のフィルムは、主として、ハム、ソーセージ、チーズ、惣菜、その他食品等のバリヤー性を必要とする包装材料、及びラップフィルムとして利用することができる。
本発明において、包装材料として用いるフィルムの包装形態としては、主として、包装する食品の形状に応じて予め成形されたチューブ状フィルムに食品を充填後、両端をアルミワイヤー等で結さくするもの、及びフィルム原反を高周波シールして食品の形状に応じたチューブ状フィルムを形成し、食品の充填、アルミワイヤー等での結さくを自動的に行うものの2種類がある。
【0002】
【従来の技術】
塩化ビニリデン系共重合体組成物から製造されるフィルム、シート、容器は、酸素遮断性、防湿性、透明性、耐薬品性、耐油性、密着性、熱収縮性等に優れるため、食品包装材料、ラップフィルム等に使用されている。
しかし、塩化ビニリデン系共重合体組成物は熱安定性が悪く、押出加工が困難であり、従来から様々な改良方法が提案されてきた。
可塑剤などの液体添加剤を過剰に用いることで押出加工性は改良されるが、塩化ビニリデン系共重合体組成物の特長である製品フィルムのバリアー性が低下する。また、分子量を低下すれば、押出加工時の発熱を抑制し加工性を改良できるが、製品フィルムの力学特性が低下するためにレトルト適性が低下する。
【0003】
異なる分子量を有する塩化ビニリデン系共重合体を用いることにより液状可塑剤などの液体添加剤を使用せずに成形性の良い樹脂組成物が得られる技術として、特開平7−179703号公報には、重量平均分子量が5万以上30万以下の塩化ビニリデン系共重合体組成物(A)と、重量平均分子量が0.5万以上であってその組成物(A)を構成する塩化ビニリデン系共重合体の重量平均分子量の0.8倍と8万のいずれか小さい方以下である塩化ビニリデン系共重合樹脂組成物(B) とからなる複合樹脂組成物、及びその単層フィルムが開示されており、成形加工性が優れ、バリヤー性、高周波シール性に優れていることが示されている。
また、特開平11−71492号公報には、還元粘度0.055〜0.065の塩化ビニリデン共重合体(1)と還元粘度0.048〜0.060塩化ビニリデン共重合体(2)からなり、しかも塩化ビニリデン共重合体(1)の還元粘度が塩化ビニリデン共重合体(2)の還元粘度より大きく、塩化ビニリデン共重合体(1)中の塩化ビニリデンの組成割合が塩化ビニリデン共重合体(2)中の塩化ビニリデンの組成割合より大きい複合樹脂組成物が開示されている。
しかし、上記いずれの樹脂組成物は押出加工性、フィルムのバリヤー性、高周波シール性およびレトルト殺菌条件等のレトルト適性の全てを満足するものではなく、改良の必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、優れた成形加工性を有する塩化ビニリデン系共重合体組成物、及びその塩化ビニリデン系共重合体組成物からなるバリヤー性、高周波シール性およびレトルト適性に優れたフィルムを提供することである。
近年、環境問題の高揚で廃棄物削減の観点からレトルトパンク等の不良率の低減が今まで以上に求められるようになってきており、加えてADPも高速化する状況にあるため、優れた性能を持つ塩化ビニリデン系共重合体組成物及びその塩化ビニリデン系共重合体組成物からなるフィルムが強く要望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、特定範囲の分子量、特定範囲の塩化ビニリデン組成のフラクションを特定の割合で構成している塩化ビニリデン共重合体組成物が、押出加工性に優れ、それから形成されるフィルムがバリヤー性、高周波シール適性およびレトルト適性に優れたものであることを見出し本発明を達成するに至った。
本発明の特徴は、塩化ビニリデン共重合体組成物を溶媒分別法によって3分画したフラクションの中特定の塩化ビニリデン組成範囲と特定の重量平均分子量範囲を有するフラクションAと特定の塩化ビニリデン組成範囲と特定の重量平均分子量範囲を有するフラクションCからなる塩化ビニリデン共重合体組成物を提供するのである。
即ち、本発明は:
▲1▼ 塩化ビニリデン系共重合体組成物において、
・塩化ビニリデン含有量 :85〜98重量%
・重量平均分子量 :80,000〜200,000
であり、かつ、溶媒分別法によって3分画したフラクションA,B,Cの中でフラクションA及びCが、下記の範囲になることを特徴とする塩化ビニリデン系共重合体組成物を提供する。また、
(i) フラクションA(以下F(A)と称する)
・組成物中での割合 :5〜20重量%
・塩化ビニリデン含有量 :80〜90重量%
・重量平均分子量 :10,000〜80,000
(ii)フラクションC(以下F(C) と称する)
・組成物中での割合 :30〜80重量%
・塩化ビニリデン含有量 :92〜99重量%
・重量平均分子量 :150,000〜300,000
▲2▼ ▲1▼に記載の複合塩化ビニリデン系共重合体組成物からなるフィルムに点に特徴を有する。
【0006】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の溶媒分別法とは、適正に選定された良溶媒と貧溶媒を用いて、両者の溶媒組成比を変えて、溶解成分を抽出して分別する方法である。
具体的には、溶媒分別に用いる貧溶媒を超音波脱気した後にカラムに試料ビーズを気泡が混入しないように充填した。
得られた複数個のカラムにその内容を変えた展開溶媒(適正に選定された良溶媒と貧溶媒)の適量を少量ずつ一定の速度速度で一定温度で添加した。夫々のカラム内の展開溶媒を再沈殿をした後に、濾過、乾燥をして各留分とした。
各留分について抽出されたビーズの重量%を定量するものである。
【0007】
使用する良溶媒としては、塩化ビニリデン系共重合体組成物を容易に溶解させるものであれば、いかなるものでも用いることができる。
例えば、テトラヒドロフラン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラメチレンスルフォキサイド、N−アセチルピペリデン、N−メチルピロリドン、N−フォルミルヘキサメチレンイミンなどが用いることができる。この中で特に好ましいのは、テトラヒドロフラン、ヘキサメチルホスホルアミドである。
使用する貧溶媒としては、塩化ビニリデン系共重合体組成物の溶解が容易でなく、かつ溶媒分別に用いる良溶媒と均一に混合し相分離しないものであればいかなるものでも用いることができる。
例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、1-プロピルアルコール、2−プロピルアルコールなどが用いることができる。この中で特に好ましいのは、メチルアルコール、エチルアルコールである。
また、良溶媒/貧溶媒の組み合わせとしては、テトラヒドロフラン/メチルアルコール、テトラヒドロフラン/エチルアルコール、ヘキサメチルホスホルアミド/メチルアルコール、ヘキサメチルホスホルアミド/エチルアルコールが好ましい。
【0008】
各フラクションは、良溶媒と貧溶媒の以下に示す組成比の混合溶媒の抽出によってそれぞれ得ることができる。
各フラクションを得るための混合溶媒の良溶媒/貧溶媒の体積比
・フラクションA(以後、F(A)と略す)
良溶媒/貧溶媒の体積比:68/32〜72/28
・フラクションB(以後、F(B)と略す)
良溶媒/貧溶媒の体積比:86/14〜88/12
・フラクションC(以後、F(C)と略す)
良溶媒/貧溶媒の体積比:96/4〜100/0
【0009】
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物は特定範囲の重量平均分子量(以下、Mwと略す。)、特定範囲の塩化ビニリデン組成に特徴を有し、かつ特定範囲のMwと特定範囲の塩化ビニリデン組成のフラクションの組み合わせからなる。
塩化ビニリデン系共重合体組成物のMwと塩化ビニリデン組成は、塩化ビニリデン系共重合体組成物の加工性及びそれからなるフィルムのバリヤー性、高周波シール性、レトルト適性を優れたものにするために、特定範囲にある必要がある。
F(A)は、Mw、塩化ビニリデン組成が低く、成形加工時の可塑性を発揮する成分である。また、F(C)はMw、塩化ビニリデン組成が高く、バリヤー性、高周波シール性およびレトルト適性を発揮する成分である。
【0010】
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物を得るための塩化ビニリデンのコモノマーとしては、塩化ビニリデンと共重合可能な単量体の一種または二種以上を用いることが出来る。
例えば、塩化ビニリデンと共重合可能な単量体としては、共重合性があれば何でも良いが、例えば、塩化ビニル;メチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアクリル酸エステル;メチルメタアクレリート、ブチルメタアクリレート、2−エチルヘキシルメタアクリレート、ラウリルアクリレート等のメタアクリル酸エステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の脂肪族カルボン酸のビニルエステル;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族カルボン酸;マレイン酸、イタコン酸等の不飽和脂肪族カルボン酸のハーフエステル及びジエステル;スチレン、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミドなどの共重合性二重結合を有するオレフィン類;イソプレン、ブタジエン等の共重合性二重結合を2ケ有するジエン類及びクロロブタジエン等のそれらの塩化物;グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等の共重合性二重結合とエポキシ基を有する単量体等を挙げることが出来る。この中では、特に、塩化ビニル、メチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートが好ましい。
【0011】
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物を構成するF(A)の含有量の好ましい範囲は5〜20重量%である。好ましい範囲は8〜15重量%である。
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物を構成するF(A)の含有量が5重量%未満の場合は、本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物の成形加工性が不安定となり得られる成形品は十分ではない。F(A)が20重量%を越える時は、塩化ビニリデン系共重合体の高周波シール性、レトルト適性が不十分となる。本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物を構成するF(C)の含有量の範囲は30〜80重量%である。好ましい範囲は30〜60重量%である
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物を構成するF(C)の塩化ビニリデン含有量が30重量%未満の時は、得られるフィルムの高周波シール性、レトルト適性が充分でなく、F(C)の含有量が80重量%を越える場合は、本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物の成形加工性に劣る。
【0012】
・本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物全体のMwの範囲は、8万〜20万である。好ましい範囲は12万〜16万である。
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物のMwが8万未満の時は、得られるレトルト適性が十分ではなく、Mwが20万を越えると成形加工性が劣る。
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物の塩化ビニリデン含有量の範囲は85〜98重量%である。好ましい範囲は88〜96重量%である。
塩化ビニリデン全体の含有量が85重量%未満の時は、得られるフィルムの高周波シール性、レトルト適性が十分ではなく、塩化ビニリデン全体の含有量が98重量%を越える時は熱安定性に劣り、加工が困難となる。
【0013】
・塩化ビニリデン系共重合体組成物のF(A)のMwのは1万〜8万である。好ましい範囲は3万〜6万である。
Mwが1万未満の時は、得られるフィルムの高周波シール性、レトルト適性が十分ではなく、Mwが8万を越える時は、塩化ビニリデン系共重合体組成物の成形加工性が不安定になる。
塩化ビニリデン系共重合体組成物のF(A)の塩化ビニリデン含有量の範囲は80〜90重量%である。好ましい範囲は82〜88重量%である。
塩化ビニリデン含有量が80重量%未満の時は、得られるフィルムの高周波シール性、レトルト適性が十分ではなく、塩化ビニリデン含有量が90重量%を越える時は熱安定性に劣り、加工が困難となる。
【0014】
・ 塩化ビニリデン系共重合体組成物のF(C)のMwの範囲は15万〜30万である。好ましい範囲は18万〜27万である。
Mwが15万未満の時は、得られるフィルムの高周波シール性、レトルト適性が十分ではなく、Mwが30万を越える時は、塩化ビニリデン系共重合体組成物の成形加工性が不安定になる。
塩化ビニリデン系共重合体組成物のF(C)の塩化ビニリデン含有量の範囲は92〜99重量%である。好ましい範囲は95〜98重量%である。
塩化ビニリデン含有量が92重量%未満の時は、得られるフィルムの高周波シール性、レトルト適性が十分ではなく、塩化ビニリデン含有量が99重量%を越える時は熱安定性に劣り、加工が困難となる。
【0015】
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物は、公知の懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法等が用いられる。懸濁重合法、乳化重合法が好ましい。
本発明の塩化ビニリデン系共重合体を得るための効果的な重合方法としては、例えば次の(i) 〜(iv) に示す方法が挙げられる。
(i) 塩化ビニリデンとコモノマーのラジカル反応性比の差異のために起きる、反応率に伴って変化する組成分布を、仕込みモノマー組成、重合率の選定によって制御する方法;(ii)重合反応中に1種類または2種類以上のモノマーの適当な量を追加ショットすることで組成分布を制御する方法;(iii) 反応率に伴って重合温度を適正に選定することで、分子量分布を制御する方法;10時間半減期温度が異なる開始剤を2種類以上用いることによる分子量分布を制御する方法;(iv) 乳化重合については重合反応中のモノマーの連添加方法による組成分布の制御方法などがある。
【0016】
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物を製造するときの重合温度は、20〜100℃、好ましくは30℃〜70℃が適当である。
上記重合が終了後、必要に応じて濾過、水洗、乾燥を行うが、乳濁状物では硫酸アルミニウム、塩化カルシウム等で塩析してから通常の後処理を行い、粉末状、粒状の樹脂を得ることが出来る。
本発明の塩化ビニリデン共重合体組成物を得る方法としては、同一重合反応もしくは各々の重合反応で得たポリマーの配合組成物のいずれでもよい。配合する共重合体のコモノマーは、同一もしくは異なっていてもよい。
本発明の塩化ビニリデン共重合体組成物を得る方法として複数のポリマーの配合によって得る場合は、乾燥後の粉末状、粒状での配合でもよいし、スラリー状態でもよいが、混合をより均一にするためにスラリー状態での配合が好ましい。
【0017】
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物を懸濁重合で製造するために使用される油溶性開始剤としては、有機過酸化物、例えば、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシピバレート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート;アゾビス化合物、例えば、アゾビスイソブチロニトリル等を使用することが出来る。
懸濁剤としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の水溶性のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニルの部分ケン化物等を使用することが出来る。
【0018】
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物を乳化重合法で製造するために使用される水溶性開始剤としては、無機過酸化物、例えば、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム;有機過酸化物、例えば、t−ブチルハイドロパーオキサイドとホルムアルデヒドナトリウムスルホキシドのレドックス系等を使用することが出来る。
乳化剤として用いることができるものを以下に挙げる。脂肪族モノカルボン酸塩類、例えば、ドデカンスルホン酸ナトリウム;ジアルキルスルホこはく酸塩類、例えば、ジ−2―エチルへキシルスルホこはく酸ナトリウム;直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム;アルキル硫酸エステル塩類、例えば、ラウリル硫酸エステルナトリウム塩;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類等を使用することができる。
また、トリクロロエチレン、ドデシルメルカプタン、オクチルメルカプタン、チオグリコール酸、チオグリコール酸−2−エチルヘキシル等の連鎖移動剤を重合時に添加混合することもできる。
【0019】
得られた塩化ビニリデン系共重合体組成物は、必要に応じ各種添加剤を加えることも可能である。
各種添加剤としては、適当な添加量のジブチルセバケート(DBS)、アセチルトリブチルシトレート(ATBC)等の液状の可塑剤;エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化ステアリン酸オクチル等のエポキシ化合物;ビタミンE、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、チオジプロピオン酸アルキルエステル等の抗酸化剤;ピロリン酸ソーダ、トリポリリン酸ソーダ、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム(EDTA−2Na)、酸化マグネシウム等の熱安定化助剤;各種光安定剤;各種滑剤;各種着色剤等を挙げることが出来る。
これらの添加剤の一部は、塩化ビニリデン共重合体の重合でのモノマーと同時にもしくは重合中に添加してもよい。
【0020】
本発明による塩化ビニリデン系共重合組成物から得られるフィルムは、主として、押出成形法、中でもインフレーション法が好ましい。
即ち、インフレーション法としてはスクリュー押出機のサーキュラーダイから押出し、管状押出物を室温以下の第1の冷却バスを通した後、第2の予熱バスに通し、2組のピンチローラー間に空気を入れて膨らませたバブルを形成させフィルムを作る方法があり、また、Tダイ法、即ちTダイより押出冷却してフィルムを作る方法の2種類が用いられる。
得られたフィルムは、2軸延伸されることが好ましい。
また、成形フィルムには必要に応じてコロナ放電処理等の後加工をすることも出来る。
この様にして得られたフィルムは、バリヤー性、高周波シール性、レトルト適性に優れており、ハム、ソーセージ、チーズ、惣菜、その他食品等のバリヤー性を必要とする包装材料、及びラップフィルム等として利用することが出来る。
【0021】
【実施例】
次に、実施例及び比較例によって本発明をさらに詳細に説明するが、これらは本発明の範囲を制限しない。
(1) 〔溶媒分別法〕
1)再沈殿による精製
塩化ビニリデン系共重合体組成物2gをテトラヒドロフラン20mlに溶解させた後、メタノール200mlを添加して再沈殿した。濾過をした後、乾燥した。
2)試料ビーズの作製
精製した塩化ビニリデン系共重合体組成物1gをテトラヒドロフラン30mlに溶解した。145メッシュのビーズ100gへ塩化ビニリデン系共重合体組成物の溶液30mlを添加した。60℃に加熱しながら攪拌をしてビーズに塩化ビニリデン系共重合体組成物をコートし、これを試料ビーズとした。
3)展開溶媒の作製
展開溶媒 溶媒組成(体積比)
テトラヒドロフラン/メタノール
展開溶媒1 70/30
〃 2 87/13
〃 3 100/0
【0022】
4)溶媒分別
超音波脱気したメタノールをカラムに入れた。まず試料ビーズを70g充填し、引き続き試料ビーズ100gを充填した。最後に試料ビーズを100g気泡が混入しないように充填した。
展開溶媒を番号1から3まで順にカラムにそれぞれ300mlを3ml/分の速度で添加した。展開のときのカラムジャケット温度を43℃に保持した。展開溶媒番号1の展開後の溶液をA溶液、展開溶媒番号2の展開後の溶液をB溶液、展開溶媒番号3の展開後の溶液をC溶液とし、それぞれ再沈殿をした後に、濾過、乾燥をしてそれぞれF(A)、F(B)、F(C)を得た。
〔フラクションの重量%〕
・F(A)の重量(%)=F(A)の重量/(F(A)の重量+F(B)の重量+F(C)の重量)×100
・F(C)の重量(%)=F(C)の重量/(F(A)の重量+F(B)の重量+F(C)の重量)×100
【0023】
(2) 〔塩化ビニリデン含有量分析〕
熱分解ガスクロ法によって分析した。下記の文献同様に測定した。
Die Makromololekulare Chemie 123 (1969) 123-129 (Nr.2969)
(3)〔重量平均分子量測定〕
ポリスチレンを標準としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によって測定をした。
溶媒 :テトラヒドロフラン
カラム :東ソー(株)製 GMH6(3/8インチ×60cm)を直列に2本使用した。
【0024】
(4) 〔フィルムの作製〕
溶融押出機で管状に押出した。この管状体を過冷却後、インフレーション2軸延伸を行って得た管状フィルムをピンチロールで折りたたんで、巾が約1mの平坦長尺状のダブルプライフィルムを作製した。
(5) 押出加工性(モーター負荷変動)
連続押出のときのモーター負荷変動率を尺度に評価した。
負荷変動率=電流値の変動巾/電流値×100
(評価基準)
負荷変動率(%) 評価記号
4%未満 〇 :安定な連続生産が可能
4%〜8% △ :生産性は悪いが連続生産可能
8%を超える × :連続生産は不可能
(6) 押出加工性(分解物流出)
連続押出成形を行うにあたり、フィルムに混入する塩化ビニリデン系樹脂の熱分解物をイメージセンサー方式の異物検査機を用いて検出した。
押出成形を開始してから外径が0.5mm以上の熱分解物が検出されるまでの時間を押出機安定時間とした。
(評価基準)
押出安定時間 評価記号
12時間以上 〇 :安定な連続生産が可能
6時間以上12時間未満 △ :生産性は悪いが連続生産可能
6時間未満 × :連続生産は不可能
【0025】
(7) 酸素透過率
ASTM−D3985に準拠して厚み40μmのフィルムを測定した。
(単位:cc/m2・day,at23℃,65%RH)。
(評価基準)
酸素透過度(cc) 評価記号
60未満 〇 :商品の長期保存性に優れる
60以上 × :商品の保存性に劣る
(8) 高周波シール性
上記[フィルムの作製]で得られた巾約1mの塩化ビニリデン系樹脂フィルムを巻き取ったものから、フィルムを巻きほどきながら巾80mmに栽断して再度巻き取り原反を作った。この原反を使用し、旭化成工業(株)製自動充填包装機ADPにかけ、高周波によりシールをして筒状フィルムを得た。
この円筒状のフィルムの内容物に魚肉ソーセージ用原料肉を用いて包装体を10,000本を得た。包装体10,000本作成する間のスパーク発生回数を観察、記録し、次式によりスパーク発生率として評価した。スパーク発生率が0に近いほど高周波シール性が良い。
スパーク発生率(%)=(スパーク発生回数/10,000本)×100
(評価基準)
スパーク発生率(%) 評価記号
0.02未満 ○ :高周波シール適性に優れる
0.02以上 × :高周波シール適性に適さない
【0026】
(9) レトルト適性
上記[フィルムの作製]で得られた巾約1mの塩化ビニリデン系樹脂フィルムを巻き取ったものから、フィルムを巻きほどきながら巾80mmに栽断して再度巻き取り原反を作った。
この原反を使用し、旭化成工業(株)製自動充填包装機ADPにかけ、高周波によりシールをして筒状フィルムを得た。
この円筒状のフィルムの内容物に魚肉ソーセージ用原料肉を用いた。
得られた包装体の10,000本について、加熱缶内ゲージ圧が2.5kg/cm2 、温度が120℃で、20分間の条件で加熱加圧殺菌を行い、その後熱缶内圧力を維持したまま温度25℃まで加圧冷却した後で、圧力を開放し加熱缶から取り出して最終包装体とした。
包装体のシール部分から破袋した数を調査し、次式により破袋率として評価した。破袋率が0に近いほど高周波シール性が良い。
破袋率(%)=(破袋本数/10,000本)×100
(評価基準)
破袋率 (%) 評価記号
0.02未満 ○ :加圧加熱殺菌適性に優れる
0.02以上 × :加圧加熱殺菌適性に適さない
(10) 総合評価
上記の各項目での評価結果をもとに総合評価を行った。
(評価基準)
内 容 評価記号
上記項目の評価結果の全てが○または△であるもの ○
上記項目の評価結果の内×があるもの ×
【0027】
参考実施例1)
表1に示した重合条件を選定し、内面がグラスライニングされた攪拌機付き反応機に、ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.2部を溶解した脱イオン水120部を投入し、攪拌開始後系内を15℃にて窒素置換後、塩化ビニリデン単量体(VdC)78部、塩化ビニル単量体(VC)22部、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート0.12部、t−ブチルパーオキシピバレート0.05部の混合物を投入し、反応機内を第一重合温度の30℃に昇温して重合を開始した。
反応機内の温度が30℃に到達後30時間経過後、第二重合温度の50℃に昇温し50℃到達20時間後に降温してスラリーを取り出した。重合条件を表1に記した。得られたスラリーを遠心式の脱水機にて水を分離し、ついで80℃の熱風乾燥機にて24時間乾燥して粉末状の塩化ビニリデン共重合体組成物を得た。
この共重合体組成物とそのF(A)及びF(C)の塩化ビニリデン/塩化ビニル質量比、重量平均分子量は表2の通りであった。
添加剤としてエポキシ化アマニ油、ジブチルセバケートを合計で塩化ビニリデン共重合体組成物100質量部に対して8質量部、抗酸化剤、滑剤、赤色顔料を合計で0.8質量部を加え、混合しコンパウンドを作製した。このコンパウンドを通常の溶融押出機に供給し、溶融し管状に押出し、厚さ40μmのフィルムを得た。押出製膜時に、押出加工性(モーター負荷変動、分解物流出)を評価し、得られたフィルムについて、酸素透過率、高周波シール性、レトルト適性を調べた。評価結果を表3に示す。
【0028】
(実施例2〜4、参考実施例5、実施例6、参考実施例7、実施例8〜10)
表1に示した重合条件を選定し、その他の条件は参考実施例1と同様に実施した。塩化ビニリデン系共重合体組成物の分析結果と評価結果をそれぞれ表2、3に示す。
(参考例1〜3)
表4に示した重合条件を選定し、その他の条件は参考実施例1と同様に、塩化ビニリデン系共重合体組成物を得た。
【0029】
(実施例11):配合による方法
PVDC−AとPVDC−Bを50/50重量%で配合することにより塩化ビニリデン系共重合体組成物を得た。
この共重合体組成物とそのF(A)及びF(C)の塩化ビニリデン/塩化ビニル質量比、重量平均分子量は表2の通りであった。添加剤としてエポキシ化アマニ油、ジブチルセバケートを合計で塩化ビニリデン共重合体組成物100質量部に対して8質量部、抗酸化剤、滑剤、赤色顔料を合計で0.8質量部を加え、混合しコンパウンドを作製した。このコンパウンドを通常の溶融押出機に供給し、溶融し管状に押出し、厚さ40μmのフィルムを得た。
押出製膜時に、押出加工性(モーター負荷変動、分解物流出)を評価し、得られたフィルムについて、酸素透過率、高周波シール性、レトルト適性を調べた。
その評価結果を表3に示す。
参考実施例12):配合による方法
PVDC−AとPVDC−Cを60/40重量%で配合した以外は、実施例11と同様に実施した。塩化ビニリデン系共重合体組成物の分析結果と評価結果をそれぞれ表2、3に示す。
【0030】
(比較例1、2):配合による方法
表1に示した重合条件を選定し、その他の条件は参考実施例1と同様に実施した。塩化ビニリデン系共重合体組成物の分析結果と評価結果をそれぞれ表2、3に示す。
(比較例3)配合による方法
PVDC−AとPVDC−Cを95/5重量%で配合した以外は、実施例11と同様に実施した。塩化ビニリデン系共重合体組成物の分析結果と評価結果をそれぞれ表2、3に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0004375895
【0032】
【表2】
Figure 0004375895
【0033】
【表3】
Figure 0004375895
【0034】
【表4】
Figure 0004375895
【0035】
【発明の効果】
以上の通り、本発明は、塩化ビニリデン系共重合体組成物を溶媒分別法によって3分画したフラクションをフラクションA,B,Cとした時、フラクションA及びCが特定範囲の塩化ビニリデン組成と特定範囲の重量平均分子量に特徴を有する塩化ビニリデン系共重合体組成物に関するものである。
特に、フラクションAは、重量平均分子量、塩化ビニリデン組成が低い傾向にあり、成形加工時の可塑成分として位置づけられる。良溶媒分別成分であるF(C)は、重量平均分子量、塩化ビニリデン組成が高い傾向にあり、力学強度が必要とされるレトルト適性付与成分と位置づけられる。
本発明の塩化ビニリデン系共重合体組成物は成形加工性に優れ、そのフィルムはバリヤー性、高周波シール性及びレトルト適性に優れる。

Claims (2)

  1. 塩化ビニリデン系共重合体組成物において、
    ・塩化ビニリデン含有量 :85〜98重量%
    ・重量平均分子量 :80,000〜160,000
    であり、かつ、溶媒分別法によって3分画したフラクションA、B、Cの中でフラクションA及びCが、下記の範囲になることを特徴とする塩化ビニリデン系共重合体組成物。
    (i) フラクションA
    ・組成物中での割合 :18重量%
    ・塩化ビニリデン含有量 :80〜90重量%
    ・重量平均分子量 :10,000〜80,000
    (ii)フラクションC
    ・組成物中での割合 :30〜48重量%
    ・塩化ビニリデン含有量 :92〜99重量%
    ・重量平均分子量 :150,000〜300,000
  2. 請求項1に記載の塩化ビニリデン系共重合体組成物からなることを特徴とするフィルム。
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