JP4881342B2 - 自動変速機の作動油圧制御装置及びそのフェールセーフ弁の故障判定方法 - Google Patents

自動変速機の作動油圧制御装置及びそのフェールセーフ弁の故障判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用油圧式自動変速機に用いて好適の、自動変速機の作動油圧制御装置及びそのフェールセーフ弁の故障判定方法に関する。
一般に、自動車等に用いられる自動変速機は、遊星ギア列若しくは平行2軸間に配設された複数のギア列からなり複数の動力伝達経路が設定可能となった動力伝達ギア列を有し、この動力伝達ギア列には油圧作動クラッチ,ブレーキ等の複数の油圧作動式摩擦係合要素が取り付けらており、これら複数の摩擦係合要素を、走行状態等に応じて適宜係合作動させることにより、所定の動力伝達経路(変速段)の設定を行なうようになっている。
このような構成の自動変速機においては、自動変速機が接続されるエンジンの速度と負荷とに対応して自動的に変速段の切り替え(変速動作)を行なう制御(変速制御)が一般に行なわれており、この変速制御をソレノイドバルブ又はソレノイドバルブにより調圧動作する調圧弁の作動により行なう制御装置が用いられることも多い。このような制御装置を用いた場合、ソレノイドや調圧弁の作動不良や誤作動が発生すると、所定の変速段を達成すべき摩擦係合要素に加えて余分な摩擦係合要素も係合し、同時に複数の変速段が設定され、ギア列がインターロックしまうことがある。
そこで、ソレノイドバルブ又は調圧弁と摩擦係合要素との間、に上記のようなインターロックを防止するためのバルブを配設する技術が開発されている(特許文献1〜4参照)。このようなインターロック防止バルブを配設した場合には、ソレノイドバルブ又は調圧弁の作動不良や誤作動が生じた場合でも、このインターロック防止バルブにより余分な摩擦係合要素への作動油圧の供給が阻止され、インターロックの発生を防止することができる。
図16は特許文献4に記載されたインターロック防止バルブを備えた作動油圧制御装置の油圧回路図である。図16に示すように、この制御装置はソレノイドバルブ110とインターロック防止バルブ120とを有している。この例では、3つの油圧作動式摩擦係合要素A,B,Cがあり、それぞれソレノイドバルブ等により制御されて供給される油圧源からの油圧により係合作動される。なお、本図および以下の図において、×印はドレンポートへの接続を示している。
図17はこれら油圧作動式摩擦係合要素A,B,Cの係合作動と変速レンジとの関係を示すものである。図17においては○印の摩擦係合要素が係合されることを意味する。この場合の自動変速機は、例えば遊星歯車変速機であり、摩擦係合要素AとCが係合されて変速レンジIが、摩擦係合要素AとBが係合されて変速レンジIIが、摩擦係合要素BとCが係合されて変速レンジIIIが設定されるようになっている。
ここで、ソレノイドバルブ110およびインターロック防止バルブ(フェールセーフ弁ともいう)120は、図16に示すように、油圧源105と摩擦係合要素Aとの間に配設される。なお、摩擦係合要素B及びCと油圧源105との間にもそれぞれソレノイドバルブ(図示略)が配設されており、このソレノイドバルブの作動により摩擦係合要素B,Cへの作動油圧の給排制御がなされる。
インターロック防止バルブ120は、図16において左右に移動自在なスプール121と、このスプール121の左方に付勢するスプリング122とからなり、さらに、スプール121の右端にはコントロール圧P2が常時作用している。このため、スプール121はスプリング122の押力F1とコントロール圧P2による押力F2(=P2×A1:但し、A1はスプールの右端部受圧面積)とを受けて左方に押されている。
一方、スプール121の左端はポート123に対向し、このポート123は摩擦係合要素Bに作動油圧PBを供給する油路106に連通する。また、スプール121の左側段部はポート124に対向し、このポート124は摩擦係合要素Cに作動油圧PCを供給する油路107に連通する。このため、スプール121の左端部には作動油圧PBによる押力F3(=PB×A3:但し、A3はスプール121の左端部受圧面積)が作用し、スプール121の段部には作動油圧PCによる押力F4(=PC×A4:但し、A4はスプール121の段部受圧面積)が作用する。これら押力F3,F4はスプール121を右方に押す。
スプール121に作用する左方への押力F1,F2は常時スプールに作用するが、右方への押力F3,F3は摩擦係合要素B,Cの作動時にのみ作用する。そして、左方の押力の合力(F1+F2)は、次のような不等式を満足させるように設定されている。
(F1+F2)>F3 …(1)
(F1+F2)>F4 …(2)
(F1+F2)<(F3+F4)…(3)
このため、摩擦係合要素Aとは同時係合しない複数の摩擦係合要素の組み合わせである、摩擦係合要素B及びCのいずれもが非係合の場合(PB及びPCがともに零の場合)もしくは、いずれか一方が非係合の場合(PB若しくはPCが零の場合)には、スプール121は左方に押されて図16に示すような状態となる。この場合には、スプール121の溝部121aを介して油圧源105に連通する油路105aとソレノイドバルブ110に連通する油路117とが連通され、ソレノイドバルブ110の第1ポート113に油圧源105からの作動油圧PLが供給される。
ソレノイドバルブ110は、ノーマルクローズタイプのバルブであり、ソレノイドオフ時はロッド112により押されたボール111により第1ポート113が閉じられている。このバルブ110は、摩擦係合要素Aに連通する経路116が連通した第2ポート114と、ドレインに連通した第3ポート115とを有し、ソレノイドオフ時には第2ポート114と第3ポート115とが連通する。ソレノイドがオンとなると、ロッド112が引き込められ、第1ポート113と第2ポート114が連通して油路117に供給された油圧源105からの作動油が油路116を介して摩擦係合要素Aに供給され、この摩擦係合要素Aが係合される。
一方、摩擦係合要素B及びCが共に係合される場合には、スプール121は右方に押されて移動し、スプール121のランド部121bにより油圧源105に連通する油路105aとソレノイドバルブ110に連通する油路117との連通が遮断され、溝部121aを介して油路117はドレインに連通する。このため、この場合には、ソレノイドバルブ110の作動の如何に拘らず、油路17,16の油圧は零であり、摩擦係合要素Aは非係合となる。
特開昭63−210443号公報 特開昭63−210444号公報 特開平2−3727号公報 特許第2839937号公報
しかしながら、上述の特許文献4に記載されたインターロック防止バルブを備えた作動油圧制御装置の場合、インターロック防止バルブ120が開いた状態でコンタミネーション(contamination)などを噛み込んでスティックしてしまった場合、ソレノイドバルブ110には常に油圧が供給されるので、ソレノイドバルブ110が正常に作動し続ける限り摩擦係合要素Aは正常に作動し続けるため、このインターロック防止バルブ(フェールセーフ弁)120のフェール(この場合、スティック)していることを検知することはできない。
このような状態は、所謂、スリーピングフェールと称され、この状態では、自動変速機の制御装置(ATCU)もドライバもこれに気付かずに長時間にわたってかかる作動油圧制御装置を使用し続ける可能性が高く、その間に、もしもソレノイドバルブ110が第1ポート113と第2ポート114とを連通する位置でフェールしてしまうと、インターロックが生じて、自動車の場合、車両の急減速が発生してしまうおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、自動変速機において、設定変速段の達成に必要な摩擦係合要素以外の余分な摩擦係合要素も係合してインターロックが発生することを防止するインターロック防止バルブ(フェールセーフ弁)の開状態でのスティックを判定してかかるスティックによるインターロックを未然に防止することができるようにした、自動変速機の作動油圧制御装置及びそのフェールセーフ弁の故障判定方法を提供することを目的とする。
上記目標を達成するため、本発明の自動変速機の作動油圧制御装置は、油圧源からの作動油圧の供給を受けて係合される複数の摩擦係合要素を有し、前記複数の摩擦係合要素の係合及び解放によって種々の変速段を達成できる自動変速機の作動油圧を制御する装置であって、前記複数の摩擦係合要素のうちの第1の摩擦係合要素と前記油圧源との間の第1の油路中に配設されて、前記第1の摩擦係合要素の作動油圧を調圧する第1の調圧弁と、前記第1の油路における前記油圧源と前記第1の摩擦係合要素との間に配設され、前記油圧源から前記第1の摩擦係合要素への作動油圧の供給を遮断する第1の位置と、前記油圧源から前記第1の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容する第2の位置とを有し、前記第1の摩擦係合要素とは同時係合しない前記複数の摩擦係合要素のうちの1又は複数の組み合わせからなる摩擦係合要素に前記油圧源から作動油圧が供給されると該作動油圧を受けて前記第1の位置とされ、前記1又は複数の組み合わせからなる摩擦係合要素に前記油圧源から作動油圧が供給されないと前記第2の位置とされるフェールセーフ弁と、をそなえ、前記フェールセーフ弁は、前記第1の位置では前記油圧源から前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容し、前記第2の位置では前記油圧源から前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を遮断するように構成され、前記第2の摩擦係合要素が係合すべき変速段設定時に、前記第2の摩擦係合要素の解放状態を検出したら前記フェールセーフ弁が前記第2の位置でスティックした故障状態であると判定する故障判定手段をそなえていることを特徴としている(請求項1)。
前記故障判定手段が前記フェールセーフ弁の前記故障を判定したら、前記第1の摩擦係合要素を解放して達成する変速段への指示を禁止する変速指示禁止手段を更にそなえていることが好ましい(請求項2)。
さらに、前記油圧源と前記第2の摩擦係合要素との間に、前記フェールセーフ弁を介する第2の油路と、前記フェールセーフ弁を介さず且つ前記フェールセーフ弁の下流部で前記第2の油路に合流する第3の油路と、をそなえ、前記第2の油路と前記第3の油路との合流部に配置され、前記第3の油路を通じて前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容する第1の位置と、前記第2の油路を通じて前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容する第2の位置と、を有する切り替え弁をそなえると共に、前記切り替え弁を、前記フェールセーフ弁の正常時には前記第2の位置に、前記故障判定手段が前記フェールセーフ弁の故障を判定したら前記第1の位置に、切り替え操作する切り替え操作手段をそなえていることが好ましい(請求項3)。
この場合、前記第3の油路には、前記第2の摩擦係合要素の作動油圧を調圧する第2の調圧弁が介装され、前記切り替え操作手段は、前記第2の摩擦係合要素を係合する変速段への変速過渡中には、前記切り替え弁を前記第1の位置に切り替えて前記第2の調圧弁により調圧された作動油圧を前記第2の摩擦係合要素に供給し、前記変速段への変速完了後には前記切り替え弁を前記第2の位置に切り替えるように切り替え操作し、前記故障判定手段は、前記変速段への変速に伴う前記切り替え弁の切り替え後に前記フェールセーフ弁の故障を判定することが好ましい(請求項4)。
前記第1の摩擦係合要素は車両の前進変速段にかかる摩擦係合要素であって、前記第2の摩擦係合要素は車両の後進変速段にかかる摩擦係合要素であって、前記フェールセーフ弁には、シフトレバーに連動するマニュアル弁を介したライン圧であって前記シフトレバーが前記前進変速段を選択中に発生するドライブレンジ圧が第2の位置に向けて加えられ、第1の位置に向けて前記1又は複数の組み合わせからなる摩擦係合要素への作動油圧とスプリング付勢力が加えられることが好ましい(請求項5)。
本発明の自動変速機の作動油圧制御装置のフェールセーフ弁の故障判定方法は、油圧源からの作動油圧の供給を受けて係合される複数の摩擦係合要素を有し、前記複数の摩擦係合要素の係合及び解放によって種々の変速段を達成できる自動変速機の作動油圧を制御する装置であって、前記複数の摩擦係合要素のうちの第1の摩擦係合要素と前記油圧源との間の第1の油路中に配設されて、前記第1の摩擦係合要素の作動油圧を調圧する第1の調圧弁と、前記第1の油路における前記油圧源と前記第1の摩擦係合要素との間に配設され、前記油圧源から前記第1の摩擦係合要素への作動油圧の供給を遮断する第1の位置と、前記油圧源から前記第1の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容する第2の位置とを有し、前記第1の摩擦係合要素とは同時係合しない前記複数の摩擦係合要素のうちの1又は複数の組み合わせからなる摩擦係合要素に前記油圧源から作動油圧が供給されると該作動油圧を受けて前記第1の位置とされ、前記1又は複数の組み合わせからなる摩擦係合要素に前記油圧源から作動油圧が供給されないと前記第2の位置とされるフェールセーフ弁と、をそなえ、前記フェールセーフ弁は、前記第1の位置では前記油圧源から前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容し、前記第2の位置では前記油圧源から前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を遮断するように構成された、自動変速機の作動油圧制御装置において、前記フェールセーフ弁の故障を判定する方法であって、前記第2の摩擦係合要素が係合すべき変速段設定時に、前記第2の摩擦係合要素の解放状態にあるか否かを検出する検出ステップと、前記第2の摩擦係合要素の解放状態を検出したら前記フェールセーフ弁が前記第2の位置でスティックした故障状態であると判定する故障判定ステップとをそなえていることを特徴としている(請求項6)。
本発明の自動変速機の作動油圧制御装置によれば、油圧源から第1の摩擦係合要素へ作動油圧を供給する第1の油路にフェールセーフ弁が設けられ、このフェールセーフ弁は、第1の摩擦係合要素とは同時係合しない第2の摩擦係合要素に油圧源から作動油圧が供給されると、油圧源から第1の摩擦係合要素への作動油圧の供給を遮断する第1の位置となるので、第1の摩擦係合要素と第2の摩擦係合要素とが同時係合することはなく、インターロック等を回避することができる。また、フェールセーフ弁は、第2の摩擦係合要素に油圧源から作動油圧が供給されないと、油圧源から第1の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容するので、第1の摩擦係合要素を支障なく摩擦係合させることができる。
そして、本発明の自動変速機の作動油圧制御装置及びそのフェールセーフ弁の故障判定方法によれば、第2の摩擦係合要素が係合すべき変速段設定時に第2の摩擦係合要素の解放状態を検出したら、故障判定手段が、フェールセーフ弁が第2の位置でスティックした故障状態であると判定するので、その後、もしも第1の調圧弁が第1の摩擦係合要素に作動油を供給する状態で故障した場合のインターロックによる変速機出力の急減速の発生を未然に防ぐことが可能になる(請求項1,6)。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5は本発明の一実施形態に係る自動変速機の作動油圧制御装置を説明するもので、これらの図に基づいて説明する。
(自動変速機)
まず、本実施形態にかかる自動変速機について説明する。
図2に示すように、本変速制御装置は、コントローラ1,タービン25及びタービンシャフト10の回転数NTを検出する入力軸回転数センサ(タービン軸回転数センサ)12,出力軸28の回転数Noを検出する出力軸回転数センサ(車速センサ)13,ATF(自動変速機用オイル)の温度を検出する油温センサ14,図示しないエンジンのスロットル開度を検出するスロットルセンサ30,エンジンの吸気量を検出するエアフローセンサ31及びエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ32,シフトレバー(図示せず)の位置を検出するシフトポジションセンサ33等の各種センサと、自動変速機7の油圧回路11とをそなえて構成される。コントローラ1により、上記各センサ12,13,14,30,31,32,33等からの検出信号に基づいて所望の目標変速段を決定するとともに、油圧回路11を介して目標変速段を達成するための変速制御を行なうようになっている。
自動変速機7の変速段は、自動変速機7内に設けられたプラネタリギヤユニット,複数の油圧クラッチ及び油圧ブレーキ等の摩擦係合要素の係合関係により決まる。例えば、図2においては、自動変速機7は4段変速の場合について示しており、摩擦係合要素としてロークラッチ(第1クラッチ,「L/C」とも略記する)15,ハイクラッチ(第2クラッチ,「H/C」とも略記する)17,リバースクラッチ(第3クラッチ,「Rev/C」とも略記する)19,ロー・リバースブレーキ(第1ブレーキ,「L&R/B」とも略記する)22,2−4ブレーキ(第2ブレーキ,「24/B」とも略記する)23をそなえている。
コントローラ1による摩擦係合要素15,17,19,22,23の制御は、図2中に示す油圧回路11を介して行なわれるようになっている。つまり、油圧回路11には、図2中には示さない複数のソレノイドバルブがそなえられ、これらのソレノイドバルブを適宜駆動(デューティ制御)することによって、オイルポンプから送り出されるATFが調圧されて摩擦係合要素15,17,19,22,23へ供給されるようになっている。
コントローラ1では、スロットルセンサ30により検出されるスロットル開度と、出力軸回転数センサ13により検出される出力軸28の回転数Noに基づいて演算される車速とに基づき目標変速段を決定し、決定した目標変速段への変速に該当する摩擦係合要素15,17,19,22,23のソレノイドバルブに対して駆動信号(デューティ率信号)を出力するようになっている。
なお、ATFは、図示しないレギュレータ弁により油圧ポンプ40(図1参照)の吐出圧を、例えば入力トルクに応じた所定の油圧(ライン圧)に調圧されており、このライン圧に調圧されたATFが各摩擦係合要素15,17,19,22,23を作動させるべく油圧回路11へ供給されるようになっている。
ところで、コントローラ1内には、図2に示すように、各種の機能を有する手段(詳細は後述する)が複数設けられるとともに、変速マップ3も設けられている。
また、自動変速機7には運転モードを切り替えるシフトレバーが接続されており、運転者がこのシフトレバーを操作することにより、パーキングレンジ、走行レンジ(Dレンジ及びエンジンブレーキレンジ)、ニュートラルレンジ及び後退レンジ(リバースレンジ)等の変速レンジの選択を手動で行えるようになっている。
また、変速マップ3(詳細は図示略)に基づいて車速センサ13で検出される車速V及びスロットルセンサ30で検出されるスロットル開度θTHに応じた目標変速段が設定され、上述の第1〜第3クラッチ15,17,19及び第1,第2ブレーキ22,23等の摩擦係合要素が、各々に設定されたソレノイドバルブによって制御され、図3に示すような結合あるいは解放の組み合わせにより、自動的に各変速段が確立されるようになっている。なお、図3の○印が各クラッチあるいは各ブレーキの結合を示している。
そして、図3に示すように、例えば第1クラッチ15,第2ブレーキ23が結合され、第2クラッチ17,第3クラッチ19,第1ブレーキ22が解放されていると前進2速段が達成されるようになっている。また、前進2速段から前進3速段への変速は、結合していた第2ブレーキ23を解放するとともに、第2クラッチ17を結合することにより達成されるようになっている。これらの摩擦係合要素15,17,19,22,23の係合状態は、コントローラ1によって制御されるようになっており、これらの摩擦係合要素15,17,19,22,23の係合関係によって変速段が決まり、また、結合,解放のタイミングを適宜はかりながら変速制御を行なうようになっている。
また、変速時においては、各ソレノイドバルブに対しコントローラ1から駆動信号が出力されるようになっており、この駆動信号に基づき各ソレノイドバルブが所定のデューティ値(デューティ率)で駆動されて、ライン圧を調圧することにより、シフトフィーリングの良い最適な変速制御が実行されるようになっている。そこで、かかるソレノイドバルブは、各摩擦係合要素15,17,19,22,23へ供給する作動油圧を微調整可能な調圧弁として構成される。
そして、かかる調圧弁としてのソレノイドバルブは、コントローラ1内の機能要素である摩擦係合要素制御手段(摩擦係合要素制御部)4によって、作動を制御され、各摩擦係合要素15,17,19,22,23の係合状態を調整する。
(作動油圧制御装置)
ところで、上述の調圧弁(ソレノイドバルブ)は、図3に示すように、各変速段に応じて各摩擦係合要素15,17,19,22,23のうち摩擦係合要素のみを係合状態とする。しかしながら、前述のように、ソレノイドの作動不良や誤作動が発生すると、所定の変速段を達成すべき摩擦係合要素に加えて余分な摩擦係合要素も係合し、ギア列がインターロックしまうことがある。
そこで、本自動変速機にも、その油圧回路11内の油圧源から調圧弁(ソレノイドバルブ)へ作動油を供給する油路に、上記のようなインターロックを防止するためのフェールセーフ弁(インターロック防止バルブ)を配備している。
図1は、そのフェールセーフ弁の一例として、ロークラッチ(第1クラッチ,L/C)15への作動油圧の供給を行なう油路(第1の油路)61に、その調圧弁(ソレノイドバルブ)43に対して装備されたフェールセーフ弁44及びこれに関連する油圧供給系統をコントローラ1の故障対応系統5と共に示すものである。
図1に示すように、油圧源としての油圧ポンプ40によりリザーバタンク41内の作動油(ATF)は吸引加圧されて図示しないレギュレータ弁によりライン圧調圧される。このライン圧は運転者が操作するシフトレバーに機械的に連結するマニュアルバルブ(マニュアル弁)42を介して各摩擦係合要素15,17,19,22,23に供給するが、ここに示すものでは、マニュアルバルブ42では、シフトレバーの選択がDレンジ(ドライブレンジに代表される前進レンジ)であれば、Dレンジで使用しうる摩擦係合要素への油路70に、シフトレバーの選択がRレンジ(リバース(後退)レンジ)であれば、Rレンジで使用しうる摩擦係合要素への油路80に、それぞれライン圧を供給する。
なお、マニュアルバルブ42を介したライン圧を、Dレンジ圧又はRレンジ圧と称する。
ここでは、マニュアルバルブ42を通じて、第1クラッチ15へ至る第1の油路61には、その上流側からフェールセーフ弁44,第1の調圧弁(ソレノイドバルブ)43が介装される。調圧弁43はソレノイド43aをそなえ、ソレノイド43aへの制御電流に応じた作動油圧を第1クラッチ15へ供給する。
フェールセーフ弁44は、第1の油路61と連通する第2ポート44bとドレンポート44cとを連通して第1の摩擦係合要素としての第1クラッチ15への作動油圧の供給を遮断する第1の位置と、Dレンジ圧が供給される第1ポート44bと第2ポート44bとを連通して第1の油路61を開通し第1クラッチ15への作動油圧の供給を許容する第2の位置との何れかを取るスプール弁44aを備えている。このスプール弁44aの一端にDレンジ圧を導入され、スプール弁44aの他端に、第1クラッチ15とは同時係合しない複数の摩擦係合要素の組み合わせの作動油圧である、H/C圧(第2クラッチ17に供給される作動油圧)及び24/B圧(第2ブレーキ23に供給される作動油圧)と、リターンスプリングの付勢力とを導入される。スプール弁44aの他端に、リターンスプリングの付勢力に加えてH/C圧と24/B圧とが共に作用すると、スプール弁44a(フェールセーフ弁44)は第1の位置となり、それ以外の場合には、スプール弁44a(フェールセーフ弁44)は第2の位置となるように構成される。
また、フェールセーフ弁44には、マニュアルバルブ42を通じてRレンジで使用しうる摩擦係合要素への油路80と、第2の摩擦係合要素としての第1ブレーキ22へ至る第2の油路62との間にも導入されており、フェールセーフ弁44が第1の油路61を閉鎖して第1クラッチ15への作動油圧の供給を遮断する第1の位置のときには、第1ブレーキ22へ至る第2の油路62と連通する第3ポート44eとRレンジ圧が供給される第4ポート44fとが開通して第1ブレーキ22への作動油圧の供給を許容し、フェールセーフ弁44が第3ポート44eとドレンポート44dとを連通して第1クラッチ15への作動油圧の供給を許容する第2の位置のときには、第1ブレーキ22へ至る第2の油路62が閉鎖して第1ブレーキ22への作動油圧の供給を遮断するようになっている。
さらに、第1ブレーキ22には、フェールセーフ弁44及びマニュアルバルブ42を介さずにライン圧が直接供給される第3の油路63が設けられており、この第3の油路63には、第1ブレーキ22への作動油圧を調圧する第2の調圧弁(ソレノイドバルブ)46が介装されている。この調圧弁46もソレノイド46aをそなえ、ソレノイド46aへの制御電流に応じた作動油圧を第1ブレーキ22へ供給する。
この調圧弁46は、シフトレバーがRレンジを選択していること、又は、エンジンブレーキ用の前進レンジを選択していることをシフトポジションセンサ33が検出した場合の変速過渡中(変速ギヤの切り替え中)に、第1ブレーキ22の滑らかな係合が達成できるように、第1ブレーキ22への作動油圧を微調圧するためのものであり、通常は、変速過渡中だけ使用され第1ブレーキ22の係合への切り替えが完了したら使用しない。
なお、以下の説明では、Rレンジが選択された場合を例に説明する。
この第3の油路63は第2の調圧弁46の下流で第2の油路62と合流しており、この第2の油路62と第3の油路63との合流部には、切り替え弁45が配設されている。この切り替え弁45は、第3の油路63を通じた第1ブレーキ22への作動油圧の供給を許容するが第2の油路62を通じた第1ブレーキ22への作動油圧の供給は遮断する第1の位置と、第2の油路62を通じた第1ブレーキ22への作動油圧の供給を許容するが第3の油路63を通じた第1ブレーキ22への作動油圧の供給は遮断する第2の位置とを有し、オンオフソレノイド45aによって、第1の位置と第2の位置とを切り替えられる。通常時には、切り替え弁45は、NからRへの変速過渡中のみ第1の位置(オンオフソレノイド45aはオン)に、R側への切り替えが完了後を含みNからRへの変速過渡中以外は第2の位置(オンオフソレノイド45aはオフ)に、それぞれ切り替えられる。
そして、コントローラ1の故障対応系統5の機能要素内には、変速段の設定情報(つまり、指令変速段として何速が指定されているか)を摩擦係合要素制御部4とシフトポジションセンサ33とから入手すると共に、変速機の入出力回転速度を入力軸回転数センサ12及び出力軸回転数センサ13から入手し、第1ブレーキ(第2の摩擦係合要素)22が係合すべき変速段設定時において、第1ブレーキ22が解放状態であるか否かを判定し、ここで第1ブレーキ22の解放状態を検出したら、フェールセーフ弁44が第2の位置でスティックした故障状態であると判定する故障判定手段(故障判定部)51が設けられている。
また、コントローラ1の故障対応系統5の機能要素内には、更に、故障判定部51が、フェールセーフ弁44が第2の位置でスティックした故障状態であると判定したら、第1クラッチ(第1の摩擦係合要素)15を解放することにより達成する変速段への指示を禁止する変速指示禁止手段(変速指示禁止部)52が設けられている。
また、コントローラ1の故障対応系統5の機能要素内には、更に、オンオフソレノイド45aを制御して切り替え弁45を切り替え操作する切り替え操作手段(切り替え操作部)53をそなえている。この切り替え操作部53は、フェールセーフ弁44の正常時には、前述のように変速過渡中以外は切り替え弁45を第2の位置に設定するが、故障判定部61がフェールセーフ弁44の前記故障を判定したら変速過渡中でなくても切り替え弁45を第1の位置に設定する。
なお、前記故障判定部51は、このような変速過渡動作の後に、係合すべき第1ブレーキ22が開放状態であるか否かを判定し、ここで第1ブレーキ22の解放状態を検出したら、フェールセーフ弁44が第2の位置でスティックした故障状態であると判定する。
(フェールセーフ弁44の故障判定の原理)
図1に示すように構成される油圧回路において、各変速段設定時におけるバルブ系統の正常時及び故障時の作動油圧の供給状態を、図4〜図13を用いて説明する。
まず、図4はDレンジモードで第1速,第2速,第3速の何れかの変速段が設定されていてバルブ系統が正常な場合を示す。この場合には、図3に示すように、H/C圧(第2クラッチ17への作動油圧)と24/B圧(第2ブレーキ23への作動油圧)とは同時にフェールセーフ弁44に加わらないので、フェールセーフ弁44は第1の油路61を開通させる第2の位置となり、調圧弁43により調圧された作動油圧が、L/C(第1クラッチ)15へ供給される。
次に、図5はDレンジモードで第4速の変速段が設定されていてバルブ系統が正常な場合を示す。この場合には、図3に示すように、H/C圧(第2クラッチ17への作動油圧)及び24/B圧(第2ブレーキ23への作動油圧)が同時にフェールセーフ弁44に加わるので、フェールセーフ弁44は第1の油路61を閉鎖させる第1の位置となり、調圧弁43,L/C(第1クラッチ)15側へはDレンジ圧は供給されない。
次に、図6はNレンジからRレンジへ切り替えられた場合であってバルブ系統が正常な場合の変速過渡中の状態を示す。この場合には、図3に示すように、Rev/C(第3クラッチ)19及びL&R/B(第1ブレーキ)22が係合され、H/C圧(第2クラッチ17への作動油圧),24/B圧(第2ブレーキ23への作動油圧),Dレンジ圧はフェールセーフ弁44に加わらないので、リターンスプリングの付勢力によりフェールセーフバルブ44は第2の油路62を開通させる第1の位置となる。この変速過渡中には、切り替え弁45を第1の位置に設定し、第3の油路63を用いて、調圧弁46により調圧された作動油圧が、R側に滑らかな切り替えが達成できるように、第1ブレーキ22へ供給される。
次に、図7はNレンジからRレンジへ切り替えられた場合であってバルブ系統が正常な場合の変速完了後の状態を示す。フェールセーフバルブ44は第2の油路62を開通させる第1の位置に保持されるが、この場合には、切り替え弁45を第2の位置に設定し、第2の油路62を用いて第1ブレーキ22へ作動油圧を供給し係合する。
一方、バルブ系統に何らかの故障が生じる場合を考えると、図8〜図13に示す状態が想定される。
まず、図8はDレンジモードで第1速,第2速,第3速の何れかの変速段が設定されていてフェールセーフバルブ44がリターンスプリングの縮み側にスティックした場合を示す。この場合にはフェールセーフバルブ44は、図4に示すように、フェールセーフバルブ44が正常の場合と同様に第2の位置に固定されることになり、第1の調圧弁3にはDレンジ圧が供給され続け、正常時と変わらないのでフェールセーフバルブ44の故障に気付かない(スリーピングフェール)。
図9はDレンジモードで第4速の変速段が設定されていて調圧弁43のソレノイド43aに異常が発生した場合を示す。この場合には、H/C圧(第2クラッチ17への作動油圧)及び24/B圧(第2ブレーキ23への作動油圧)が同時にフェールセーフ弁44に加わるので、フェールセーフ弁44は第1の油路61を閉鎖させる第1の位置となり、調圧弁43,L/C(第1クラッチ)15側へは作動油圧は供給されない。したがって、調圧弁43のソレノイドに異常が発生しても、L/C(第1クラッチ)15への不要な作動油圧の供給は防止される。
図10はDレンジモードで第4速の変速段が設定されていてフェールセーフ弁44に異常(第2の位置にスティック)が発生した場合を示す。この場合には、フェールセーフ弁44がシフトしなくなるので、フェールセーフ弁44が第2の位置でスティックしてしまうと、常時第2の位置(L/C(第1クラッチ)15へ通じる調圧弁43に常時作動油圧を供給できる状態)となり、フェールセーフ機能はなくなるが、調圧弁43が正常に作用する限り支障なく油圧供給がなされる。ただし、フェールセーフバルブ44の故障に気付かない(スリーピングフェール)。
図11はDレンジモードで第4速の変速段が設定されていて調圧弁43が油路61と第1クラッチ15との間を連通する位置でフェールし、フェールセーフ弁44も共に異常が発生した場合を示す。この場合も、フェールセーフ弁44がシフトしなくなるので、フェールセーフ弁44が第2の位置でスティックしてしまうと、常時第2の位置(L/C(第1クラッチ)15へ通じる調圧弁43に常時作動油圧を供給できる状態)となり、もしも、H/C圧(第2クラッチ17への作動油圧)及び24/B圧(第2ブレーキ23への作動油圧)が同時にフェールセーフ弁44に加わる変速段の選択状態であって、調圧弁43を経由したDレンジ圧が供給されてL/C(第1クラッチ)15係合すると共に、H/C(第2クラッチ)17及び24/B(第2ブレーキ)23が共に係合するため、インターロックを招いてしまう。
次に、図12はNレンジからRレンジへ切り替えられた場合であってフェールセーフ弁44に異常(第2の位置にスティック)が発生した場合の変速過渡中の状態を示す。この場合には、本来は、図6に示すように、フェールセーフ弁44が第2の油路を開通させた第1の位置とされるべきであるが、これが達成されない。しかし、変速過渡中には切り替え弁45が第3の油路63からの油圧を第1ブレーキ22に供給する第1の位置に設定されて、正常時と変わらず調圧弁46により、R側に滑らかな切り替えが達成できるように、第1ブレーキ22への作動油圧を微調圧(特に、ライン圧を減圧調整)する。
次に、図13はNレンジからRレンジへ切り替えられた場合であってフェールセーフ弁44に異常(第2の位置にスティック)が発生した場合の変速完了後の状態を示す。この場合には、切り替え弁45を第2の位置に設定し、第2の油路62からのRレンジ圧を用いて第1ブレーキ22へ作動油圧を供給して係合したいが、フェールセーフ弁44が第2の油路62と油路80とを連通させた第1の位置とされるべきであるが、第2の油路62はドレンポー44dと連通するので、第1ブレーキ22へ作動油圧は供給されず、本来係合すべき第1ブレーキ22の油圧が低下して解放状態になってしまう。
そこで、これに着目することにより、フェールセーフ弁44に異常(第2の位置にスティック)が発生したことを検出することができるのである。
本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置は上述のように構成されているので、例えば、図14,図15に示すように、フェールセーフ弁44の異常を検出することができる。
つまり、まず、シフトレンジがNレンジとなるのを待って(ステップS10)、Nレンジになったら、次に、NレンジからRレンジへの変速動作(N−Rセレクト)を行なったか否かを判定する(ステップS20)。これらの判定は、シフトポジションセンサ33から得られる。N−Rセレクトがされたら、切り替え弁45のオンオフソレノイド45aをオフからオン、即ち、切り替え弁45を第2位置から第1位置に切り替えて、第3の油路63を通じて第1ブレーキ22に作動油圧を供給する状態にする(ステップS30)。
次に、第3の油路63に設けられた第2の調圧弁46のソレノイド46aを制御して第1ブレーキ22への供給作動油圧(L&R/B SOL圧)をゆっくりと上昇させて変速ギアのR側への切り替えを滑らかに行なう(ステップS40)。
そして、N−Rセレクトが完了したか否かを判定する(ステップS50)。この判定は、入力軸回転数センサ12及び出力軸回転数センサ13からの情報からギア比を算出し、この算出値がリバースギア比であるか否かで判定することができる。この場合には、切り替え弁45及び第2の調圧弁46のソレノイド46aは正常であるものと判定できる。N−Rセレクトが完了したら、切り替え弁45のオンオフソレノイド45aをオンからオフ、即ち、切り替え弁45を第1位置から第2位置に切り替える(ステップS60)。
次に、達成されたR(リバース)のギア比が正常であるか否かを判定する(ステップS70)。このギア比は、入力軸回転数センサ12から得られる入力軸回転数及び出力軸回転数センサ13から得られる出力軸回転数との比を算出し、この算出値がリバースギア比であるか否かで判定することができる。
なお、リバースギア比の判定は、これ以降Rレンジが選択される限り繰り返し実施される。
ここで、このギア比に異常があれば、本来供給されるべき第1ブレーキ22へ作動油が供給されていないことになり、フェールセーフ弁44に異常(第2の位置にスティック)が発生したものと判定できる。このときには、切り替え弁45のオンオフソレノイド45aをオフからオン、即ち、切り替え弁45を第2位置から第1位置に切り替えて、第3の油路63を通じて第1ブレーキ22に第2の調圧弁46により調圧された作動油圧を供給する状態にし(ステップS80)、且つ、調圧弁46により調圧可能な最大値を作動油圧として供給するようにセットして第1ブレーキ22を完全締結する(ステップS90)。
そして、フェールセーフ弁44の異常に加えて、第1の調圧弁43のソレノイド43aに異常が生じた場合のインターロックを未然に回避するために、第1の調圧弁43のソレノイド43aを用いる変速段(ここでは、D4(ドライブモードの第4速))の使用を禁止する(ステップS100)。
したがって、ドライブモードの第3速から第4速への切り替え制御に関しては、図15に示すように、D3(ドライブモードの第3速)の条件下で(ステップSS10)、変速マップ3において、車速センサ13で検出される車速V及びスロットルセンサ30で検出されるスロットル開度θTHに応じた目標変速段が第3速から第4速へのシフトアップ線をよぎったか否かを判定し(ステップSS20)、次に、D4(ドライブモードの第4速)の使用が禁止されているか否かを判定する(ステップSS30)。もしも、ステップS100でD4の使用が禁止されていれば、D3に保持し、D4の使用が禁止されていなければ、D4に切り替える(ステップSS40)。
このように、本作動油圧制御装置によれば、フェールセーフ弁44が正常の場合には、本来同時に締結すべきでない摩擦係合要素が同時係合することを防止して、インターロック等を回避することができ、もしも、フェールセーフ弁44が本来作動油圧の供給を阻止すべき摩擦係合要素15に対して常時作動油圧を供給する状態で故障した場合、故障判定部61が、これを判定するので、その後、万一、フェールセーフ対象の摩擦係合要素15のソレノイドが作動油を供給する状態で故障した場合のインターロックによる変速機出力の急減速の発生を未然に防ぐことが可能になる。
しかも、フェールセーフ弁44の故障判定時には、第1の摩擦係合要素15を解放して達成する変速段への指示を禁止するので、インターロックを確実に防ぐことができる。
また、このようなフェールセーフ弁44の故障により、フェールセーフ弁44を介する第2の油路62を通じた第2の摩擦係合要素22への作動油供給ができなくなるが、この場合には、ライン圧が直接供給される第3の油路63を通じて第2の摩擦係合要素22への作動油供給がなされるので、第2の摩擦係合要素22を利用する変速段についても達成することが可能となる。
また、本実施形態の場合には、第2の調圧弁46及び切り替え弁45を第1ブレーキ22の変速過渡中の作動油圧の調圧にも使用することにより、第1のブレーキ22の滑らかな締結を達成しつつ、部品点数の増加も抑制することができる。
また、オンオフソレノイド45aがオンからオフに切り替わった後に、リバースギア比が正常か否かを判定しているので、第1ブレーキ22の解放状態を適切且つ正確に検知することができる。
さらに、フェールセーフ弁44には、前進時に発生する油圧(Dレンジ圧,4/B圧,H/C圧)とスプリング圧とを作用させ、異常検知を、フェールセーフ弁44に対して何も油圧が作用しない後退レンジ選択時に行なうようにしている。通常は、スプリング力は油圧に比べて小さな力に設定されているため、フェールセーフ弁44の位置が、大きな力(即ち、油圧)では切り替わるが小さな力(即ち、スプリング力)では切り替わらないような動作状態、言い換えると、異常の予兆段階を発見できるようになり、速やかで的確な異常検知により制御の信頼性を向上させることができる。
(その他)
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、フェールセーフ弁44の対象の摩擦係合要素としてロークラッチ(第1クラッチ,L/C)15としたものを説明したが、対象の摩擦係合要素はこれに限るものではない。
また、例えば、故障判定のみなど、本実施形態を部分的に実施しても良い。
また、フェールセーフ弁44を切り替え作動させるためのクラッチの作動油圧として、H/C及び2−4/Bの作動油圧が同時に作用したときにだけ、Dレンジ圧の第1クラッチ15への供給を遮断する例について説明したが、本発明はこれだけには限定されない。
例えば本実施例と異なる歯車列を使った自動変速機の場合で、とくに第1の摩擦係合要素に対して同時係合を行わない摩擦係合要素が1つの場合には、該1つの摩擬要素の作動油圧をフェールセーフ弁の端部に作用させて、作動油圧が供給されたときには、フェールセーフ弁を第2の位置に切り替えるよう構成してもよい。さらに、第1の摩擦係合要素に対して同時係合しない摩擦係合要素が複数存在する場合には、それぞれの作動油圧をフェールセーフ弁の端部に作用させて、複数の摩擦係合要素のうち1つに作動油圧が供給されたときには、フェールセーフ弁を第1の位置となるよう構成してもよい。
また、本実施形態では、油圧源と第1の摩擦係合要素との間で、上流側にフェールセーフ弁、下流側に第1の摩擦係合要索の調圧弁を配置した例について説明したが、上流側に調圧弁、下流側にフェールセーフ弁を配置したものでもよい。
本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の要部構成を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の要部構成を示すスケルトン図付きのブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の各変速段における摩擦締結要素の係合状態を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の第1作動状態を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の第2作動状態を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の第3作動状態を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の第4作動状態を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の第5作動状態を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の第6作動状態を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の第7作動状態を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の第8作動状態を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の第9作動状態を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置の第10作動状態を示す油圧回路図である。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置におけるフェールセーフ弁の故障検知を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる自動変速機の作動油圧制御装置におけるフェールセーフ弁の故障検知を説明するフローチャートである。 背景技術にかかる自動変速機の作動油圧制御装置を示す油圧回路図である。 背景技術にかかる自動変速機の作動油圧制御装置における摩擦係合要素の係合作動と変速レンジとの関係を示す図である。
符号の説明
1 コントローラ
3 変速マップ
4 摩擦係合要素制御手段(摩擦係合要素制御部)
7 自動変速機
10 タービンシャフト
11 油圧回路
12 入力軸回転数センサ(タービン軸回転数センサ)
13 出力軸回転数センサ(車速センサ)
14 油温センサ
15 摩擦係合要素としてのロークラッチ(第1クラッチ,L/C)
17 摩擦係合要素としてのハイクラッチ(第2クラッチ,H/C)
19 摩擦係合要素としてのリバースクラッチ(第3クラッチ,Rev/C)
22 摩擦係合要素としてのロー・リバースブレーキ(第1ブレーキ,L&R/B)
23 摩擦係合要素としての2−4ブレーキ(第2ブレーキ,24/B)
25 タービン
28 出力軸
30 スロットルセンサ
31 エアフローセンサ
32 エンジン回転数センサ
33 シフトポジションセンサ
40 油圧ポンプ
41 リザーバタンク
42 マニュアルバルブ
43 第1の調圧弁(ソレノイドバルブ)
43a ソレノイド
44 フェールセーフ弁
44a スプール弁
45 切り替え弁
45a オンオフソレノイド
46 第2の調圧弁(ソレノイドバルブ)
51 故障判定手段(故障判定部)
52 変速指示禁止手段(変速指示禁止部)
53 切り替え操作手段(切り替え操作部)
61 油路(第1の油路)
62 第2の油路
63 第3の油路
70,80 油路

Claims (6)

  1. 油圧源からの作動油圧の供給を受けて係合される複数の摩擦係合要素を有し、前記複数の摩擦係合要素の係合及び解放によって種々の変速段を達成できる自動変速機の作動油圧を制御する装置であって、
    前記複数の摩擦係合要素のうちの第1の摩擦係合要素と前記油圧源との間の第1の油路中に配設されて、前記第1の摩擦係合要素の作動油圧を調圧する第1の調圧弁と、
    前記第1の油路における前記油圧源と前記第1の摩擦係合要素との間に配設され、前記油圧源から前記第1の摩擦係合要素への作動油圧の供給を遮断する第1の位置と、前記油圧源から前記第1の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容する第2の位置とを有し、前記第1の摩擦係合要素とは同時係合しない前記複数の摩擦係合要素のうちの1又は複数の組み合わせからなる摩擦係合要素に前記油圧源から作動油圧が供給されると該作動油圧を受けて前記第1の位置とされ、前記1又は複数の組み合わせからなる摩擦係合要素に前記油圧源から作動油圧が供給されないと前記第2の位置とされるフェールセーフ弁と、をそなえ、
    前記フェールセーフ弁は、前記第1の位置では前記油圧源から第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容し、前記第2の位置では前記油圧源から前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を遮断するように構成され、
    前記第2の摩擦係合要素が係合すべき変速段設定時に、前記第2の摩擦係合要素の解放状態を検出したら前記フェールセーフ弁が前記第2の位置でスティックした故障状態であると判定する故障判定手段をそなえている
    ことを特徴とする、自動変速機の作動油圧制御装置。
  2. 前記故障判定手段が前記フェールセーフ弁の前記故障を判定したら、前記第1の摩擦係合要素を解放して達成する変速段への指示を禁止する変速指示禁止手段を更にそなえている
    ことを特徴とする、請求項1記載の自動変速機の作動油圧制御装置。
  3. 前記油圧源と前記第2の摩擦係合要素との間に、前記フェールセーフ弁を介する第2の油路と、前記フェールセーフ弁を介さず且つ前記フェールセーフ弁の下流部で前記第2の油路に合流する第3の油路と、をそなえ、
    前記第2の油路と前記第3の油路との合流部に配置され、前記第3の油路を通じて前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容する第1の位置と、前記第2の油路を通じて前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容する第2の位置と、を有する切り替え弁をそなえると共に、
    前記切り替え弁を、前記フェールセーフ弁の正常時には前記第2の位置に、前記故障判定手段が前記フェールセーフ弁の故障を判定したら前記第1の位置に、切り替え操作する切り替え操作手段をそなえている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の自動変速機の作動油圧制御装置。
  4. 前記第3の油路には、前記第2の摩擦係合要素の作動油圧を調圧する第2の調圧弁が介装され、
    前記切り替え操作手段は、前記第2の摩擦係合要素を係合する変速段への変速過渡中には、前記切り替え弁を前記第1の位置に切り替えて前記第2の調圧弁により調圧された作動油圧を前記第2の摩擦係合要素に供給し、前記変速段への変速完了後には前記切り替え弁を前記第2の位置に切り替えるように切り替え操作し、
    前記故障判定手段は、前記変速段への変速に伴う前記切り替え弁の切り替え後に前記フェールセーフ弁の故障を判定する
    ことを特徴とする、請求項3記載の自動変速機の作動油圧制御装置。
  5. 前記第1の摩擦係合要素は車両の前進変速段にかかる摩擦係合要素であって、
    前記第2の摩擦係合要素は車両の後進変速段にかかる摩擦係合要素であって、
    前記フェールセーフ弁には、シフトレバーに連動するマニュアル弁を介したライン圧であって前記シフトレバーが前記前進変速段を選択中に発生するドライブレンジ圧が第2の位置に向けて加えられ、第1の位置に向けて前記1又は複数の組み合わせからなる摩擦係合要素への作動油圧とスプリング付勢力が加えられる
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動変速機の作動油圧制御装置。
  6. 油圧源からの作動油圧の供給を受けて係合される複数の摩擦係合要素を有し、前記複数の摩擦係合要素の係合及び解放によって種々の変速段を達成できる自動変速機の作動油圧を制御する装置であって、
    前記複数の摩擦係合要素のうちの第1の摩擦係合要素と前記油圧源との間の第1の油路中に配設されて、前記第1の摩擦係合要素の作動油圧を調圧する第1の調圧弁と、
    前記第1の油路における前記油圧源と前記第1の摩擦係合要素との間に配設され、前記油圧源から前記第1の摩擦係合要素への作動油圧の供給を遮断する第1の位置と、前記油圧源から前記第1の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容する第2の位置とを有し、前記第1の摩擦係合要素とは同時係合しない前記複数の摩擦係合要素のうちの1又は複数の組み合わせからなる摩擦係合要素に前記油圧源から作動油圧が供給されると該作動油圧を受けて前記第1の位置とされ、前記1又は複数の組み合わせからなる摩擦係合要素に前記油圧源から作動油圧が供給されないと前記第2の位置とされるフェールセーフ弁と、をそなえ、
    前記フェールセーフ弁は、前記第1の位置では前記油圧源から前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を許容し、前記第2の位置では前記油圧源から前記第2の摩擦係合要素への作動油圧の供給を遮断するように構成された、自動変速機の作動油圧制御装置において、前記フェールセーフ弁の故障を判定する方法であって、
    前記第2の摩擦係合要素が係合すべき変速段設定時に、前記第2の摩擦係合要素の解放状態にあるか否かを検出する検出ステップと、
    前記第2の摩擦係合要素の解放状態を検出したら前記フェールセーフ弁が前記第2の位置でスティックした故障状態であると判定する故障判定ステップとをそなえている
    ことを特徴とする、自動変速機の作動油圧制御装置のフェールセーフ弁の故障判定方法。
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