JP4880354B2 - 印刷物定着用紫外線照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は印刷物定着用紫外線照射装置に関し、例えば紫外線硬化型インキ(UV硬化インキともいう。)を用いる印刷装置の印刷物排出口に接続して用いられ、印刷物画像面に紫外線を照射する紫外線照射装置について、特にその印刷物搬送速度の制御に関する。
例えば孔版印刷機は、ランニング・コストが低く、高速に印刷できるため、文教市場や官公庁、組合団体、病院等における各種印刷物や書式等の印刷に、また、新聞の折込広告、不動産の公告、民間企業内連絡文書などの、印刷物を多数枚印刷するために広く利用されている。
そして、ここではいつでも使いたいときに簡単に誰でも操作できるようにと、その印刷インキは空気中では通常固まらないようなものが採用されていて、印刷ドラム部を使用の都度、清掃したりする手間がかからないようになっている。この孔版インキは紙に浸透して擬似的に乾燥する方式のために、印刷物は印刷直後には未乾燥インキのために手で擦れば簡単に汚れてしまう。
このことは、従来から孔版印刷装置の大きな問題点として指摘されていたが、有効な対策案は実施されてこなかった。
印刷物の乾燥向上方法として、紫外線硬化型インキを用いて孔版印刷を行う孔版印刷装置と、その印刷物に紫外線を照射する紫外線照射装置に関してはすでに提案されている。
特許文献1では、孔版印刷装置に関し、排紙装置のベルトコンベア上方には紫外線照射器が設けられ、製版時には円筒状版胴は排版のため一回転するもののそれ以外の時は停止しており、このため製版時には排版のために円筒状版胴位置が一回転する時以外はソレノイドに通電が行なわれて可動スリット板が図示されている遮蔽位置に位置し、紫外線ランプが放つ紫外線がランプハウス外へ出ることが阻止されることが記載されている。
特許文献2では、紫外線硬化性のインクにて印刷する印刷手段にて印刷された用紙に紫外線を照射して、当該印刷用紙にインクを定着させる紫外線定着装置において、前記印刷手段とは別体で印刷後の用紙を搬送する用紙搬送手段と、当該用紙搬送手段上に備えられ、用紙の印刷面に紫外線を照射する紫外線照射手段とが具備され、前記印刷手段と紫外線照射手段との間で用紙搬送手段の上部若しくは側部が開口された紫外線定着装置に関して記載されている。
従来の孔版印刷装置では、排紙部に紫外線照射装置を接続配置してそこから排出された印刷物を、紫外線照射装置が受け取って搬送しながら次の工程でこの印刷物に紫外線を照射してその画像形成インキを硬化させる。
ところで、印刷装置の場合、電子写真式複写機と異なり印刷速度は可変選択式になっている。従って、オペレータが任意に印刷速度を設定することになるが、その印刷物排出部に直接接続された紫外線照射装置では、その印刷物を受け取って搬送する場合の速度を一定値にしておけば両者の印刷速度が合致しないために、接続部周辺で用紙ジャムトラブルが起こってしまう可能性がある。この用紙ジャムが紫外線照射部のすぐ近傍で起こってしまった場合には、紫外線照射時間が異常に長くなって紫外線ランプの高熱によって印刷用紙に過度の変質や変形や画質低下が起こってしまう。
しかしながら、高速で搬送される印刷物の画像を定着させるためには、すなわち十分なUV硬化定着を実現するためには、200V、数KWレベルの高電力を供給して強力なUVランプを用いることが必要になる。この場合、電力消費量が非常に大になってしまい、また、それだけランプの発熱量も大になって耐熱、断熱手段に過度のコスト負担をかける必要が生じる。さらに、UVランプからのオゾン発生量も大になることも心配され、熱による用紙の変色や波打ちが大になるといった不具合もあった。
印刷装置では、排紙部と紫外線照射装置の受入部の間で印刷物の受け渡しが行われることになるが、排紙部の排出速度と紫外線照射装置受入部の受入搬送速度とは、同一速度であることが望ましいと考えられていた。しかし同一速度にした場合、わずかの速度差や紙種類や紙サイズの影響によるスリップでここにたわみが発生する可能性がある。狭いスペースなのでたわみの形成はジャム発生につながる可能性を大にしてしまうという間題点もあった。
また、紫外線照射装置が接続される印刷装置本体の方は、複数の機種が存在することになるので、それぞれで設定できる印刷速度が異なっていたり、排出速度も異なっていたりすることがある。それら複数の機種に合わせて紫外線照射装置動作を最適に制御する技術が求められる。
実公平4−35118号公報 特開平5−64878号公報
本発明は、印刷装置の排紙部と紫外線照射装置の受入部の間で発生する印刷物ジャムの発生を未然に防止することができる紫外線照射装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を達成するため以下の構成とした。
請求項1に記載の発明では、印刷装置の印刷物排出口に接続して、排出された印刷物の下面を吸引するエアー吸引ファンと、印刷物の下面をベルトに吸引しながら搬送するベルト式搬送装置と、該ベルトを駆動するベルト駆動モータと、搬送された印刷物の画像面に紫外線を照射する紫外線照射部と、前記紫外線照射部及び前記エアー吸引ファン及び前記ベルト駆動モータを制御する制御装置とをする紫外線照射装置において、印刷装置との間で電気的な信号授受を行う信号ラインを有し、前記印刷装置から印刷スタート指令がなされたという信号を受け取って直ちに前記紫外線ランプを点灯するとともに前記エアー吸引ファンを駆動するように制御し、そこから第一の所定時間経過後、印刷装置側に印刷ドラムの回転開始と給紙部の用紙搬送開始を許可する信号を送り、印刷ドラムの回転開始信号又は給紙部の用紙搬送開始信号を受け取って、前記ベルト駆動モータを回転駆動開始するように制御し、前記印刷装置から印刷終了信号を受け取り、その後、第二の所定時間経過で前記紫外線ランプを消灯するとともに前記ベルト駆動モータを停止するように制御し、そこから第三の所定時間後に前記エアー吸引ファンを停止するように制御することとした。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の印刷物定着用の紫外線照射装置において、該紫外線照射装置は、接続された印刷装置の印刷物排出装置における排出速度の情報を印刷装置の制御装置側から受け取って、該印刷物排出装置における排出速度よりも高速になるように、前記駆動モータを制御することとした。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載された印刷物定着用紫外線照射装置において、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の搬送速度は、印刷装置の印刷物排出装置における排出速度に対して、5%以上20%以下の範囲内で高速側になるように設定されることとした。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3の何れか1つに記載された印刷物定着用紫外線照射装置において、上記紫外線照射装置の印刷物受入部近傍に排出された印刷物の先端を検出するセンサを設け、該センサが所定時間を超えても次の印刷物先端到着を検知しない場合には、前記ベルト駆動専用モータの回転駆動を停止することすることとした。
なお、以下の手段とすることもできる。
の手段では、印刷装置の印刷物排出口に接続して、排出された印刷物の下面を吸引搬送するベルト式搬送装置と該ベルトを駆動する駆動モータとベルト駆動を制御する制御装置と排出後搬送された印刷物の画像面に紫外線を照射する紫外線照射部を有する紫外線照射装置において、印刷装置と電気的な信号授受を行う信号ラインを有し、印刷ドラムの回転開始信号又は給紙部の用紙搬送開始信号を受け取って、上記紫外線照射装置のベルト駆動モータを回転駆動開始するとともに、印刷終了信号を受け取り、その後、所定時間経過で上記ベルト駆動を終了するように制御することとした。
の手段では、印刷装置の印刷物排出口に接続して、排出された印刷物の下面を吸引搬送するベルト式搬送装置と該ベルトを駆動する駆動モータとベルト駆動を制御する制御装置と排出後搬送された印刷物の画像面に紫外線を照射する紫外線照射部を有する紫外線照射装置において、印刷装置と電気的な信号授受を行う信号ラインを有して、印刷装置側において印刷スタート指令がなされたという信号を受けて紫外線ランプ点灯をオンにして、そこから所定時間経過後に印刷装置の印刷ドラム回転開始と給紙部の用紙搬送開始を許可する信号を、前記印刷装置側に送信することとした。
の手段では、印刷装置の印刷物排出口に接続して、排出された印刷物の下面を吸引搬送するベルト式搬送装置と該ベルトを駆動する駆動モータとベルト駆動を制御する制御装置と排出後搬送された印刷物の画像面に紫外線を照射する紫外線照射部を有する紫外線照射装置において、該紫外線照射装置は、接続された印刷装置の印刷物排出装置における排出速度の情報を印刷装置の制御装置側から受け取って、該印刷物排出装置における排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御することとした。
4の手段では、印刷装置の印刷物排出口に接続して、排出された印刷物の下面を吸引搬送するベルト式搬送装置と該ベルトを駆動する駆動モータとベルト駆動を制御する制御装置と排出後搬送された印刷物の画像面に紫外線を照射する紫外線照射部を有する紫外線照射装置において、上記紫外線照射装置の印刷物受入部近傍に排出された印刷物の先端を検知するセンサを設け、該センサが印刷物先端到着を検出したタイミングと次の印刷物先端到着を検出したタイミングの時間差を求めて、その値から印刷装置の印刷物排出速度を求めて、該印刷物排出装置における排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御することとした。
の手段では、第4の手段にかかる印刷物定着用紫外線照射装置において、印刷開始時には印刷装置の最高印刷速度時の印刷物排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御し、予め定められた印刷開始から所定枚数目とその次の枚数目の印刷物先端到着タイミング時間差から設定印刷速度又は印刷物排出速度を算出して、それ以降ではその印刷物排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御することとした。
の手段では、印刷装置の印刷物排出口に接続して、排出された印刷物の下面を吸引搬送するベルト式搬送装置と該ベルトを駆動する駆動モータとベルト駆動を制御する制御装置と排出後搬送された印刷物の画像面に紫外線を照射する紫外線照射部を有する紫外線照射装置において、該紫外線照射装置は、接続された印刷装置の印刷時設定印刷速度の値を入力指示する操作パネル部を有して、前記紫外線照射装置の制御装置は入力された印刷速度情報から印刷物排出速度を判断して、該印刷物排出装置における排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御することとした。
の手段では、前記第の手段にかかる印刷物定着用紫外線照射装置において、該紫外線照射装置は、接続された印刷装置の種類を選択入力するとともに印刷時設定印刷速度の値を入力指示する操作パネル部を有して、前記紫外線照射装置の制御装置は入力された印刷装置の機種情報と印刷速度情報から印刷物排出速度を判断して、該印刷物排出装置における排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置の駆動モータを制御することとした。
の手段では、前記第6又は前記第の手段にかかる印刷物定着用紫外線照射装置において、該紫外線照射装置は、上記操作パネル部に対して特別の指示がない場合には接続された印刷装置の標準印刷速度から判断された印刷物排出速度を基準として、該印刷物排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御することとした。
の手段では、前記第3乃至前記第8の何れかの手段に記載された印刷物定着用紫外線照射装置において、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の搬送速度は、印刷装置の印刷物排出装置における排出速度に対して、5%以上20%以下の範囲内で高速側になるように設定されることとした。
10の手段では、前記第1乃至前記第9の何れかの手段に記載された印刷物定着用紫外線照射装置において、上記紫外線照射装置の印刷物受入部近傍に排出された印刷物の先端を検出するセンサを設け、該センサが所定時間を超えても次の印刷物先端到着を検知しない場合には、前記ベルト駆動専用モータの回転駆動を停止することとした。
これら構成による技術的な意義は、前記第1の手段では、印刷装置と電気的な信号授受を行う信号ラインを有して、印刷ドラムの回転開始信号又は給紙部の用紙搬送開始信号を受け取って、それとほぼ同時に、紫外線照射装置のベルト駆動モータを回転駆動開始するとともに、印刷終了信号を受け取り、その後所定時間経過で上記ベルト駆動を終了するように制御するようにしたので、印刷装置との最適なタイミングでのベルト駆動開始と駆動終了が実現できて、不必要なときにベルト駆動を行うことがないため低騒音、低消費電力になり、印刷物の搬送が始まればすぐにベルト駆動がおこなわれ、印刷終了後は確実に排紙が通過するのを待ってベルトが停止するので搬送品質には悪影響を与えないようにできる。
前記第2の手段では、印刷装置と電気的な信号授受を行う信号ラインを有して、印刷装置側において印刷スタート指令がなされたという信号を受けて紫外線ランプ点灯をオンにして、そこから所定時間経過後に印刷装置の印刷ドラム回転開始と給紙部の用紙搬送開始を許可する信号を、印刷装置側に送信するようにしたので、紫外線ランプ点灯後にすぐに印刷が開始されてしまうことで発光エネルギーが不十分なランプ立ち上り時に印刷物が通過して硬化不足になるという不具合発生を防止でき、紫外線ランプ点灯後初期の立ち上り時は硬化不足になるという問題を解消できる。なお製版スタートキーが押された場合には製版時間中にランプ点灯をオンにできるので、この問題は発生しない。
前記第3の手段では、紫外線照射装置は、接続された印刷装置の印刷物排出装置における排出速度の情報を印刷装置の制御装置側から受け取って、該印刷物排出装置における排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御するようにしたので、たとえ印刷装置側の速度設定が任意に可変設定されても、それに応じた最適のベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、十分な紫外線硬化を得ることができるとともに搬送速度が合わずに途中でジャムになるという不具合の発生も防止できる。
前記第4の手段では、紫外線照射装置の印刷物受入部近傍に排出された印刷物の先端を検出するセンサを設け、該センサが印刷物先端到着を検出したタイミングと次の印刷物先端到着を検出したタイミングの時間差を求めて、その値から印刷装置の印刷物排出速度を求めて、印刷物排出装置における排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御するようにしたので、紫外線照射装置が印刷装置と電気的に接続されていないオフラインにおいても、印刷装置からの印刷物排出速度を検出することが可能になり、その速度に応じた最適なベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、過度の高速によって十分な紫外線硬化を得ることができないという不具合もなく、搬送速度が不十分なために途中でたわみができてしまってジャムになるという不具合発生をも防止することができる。
前記第5の手段では、印刷開始時には印刷装置の最高印刷速度時の印刷物排出速度よりも高速になるように紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御し、予め定められた印刷開始から所定枚数目とその次の枚数目の印刷物先端到着タイミング時間差から設定印刷速度又は印刷物排出速度を算出して、それ以降ではその印刷物排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御するようにしたので、紫外線照射装置が印刷装置と電気的に接続されていないオフラインにおいても、印刷装置の印刷開始立ち上り時には排出速度が判別できないが、その場合にも十分な高速でベルトが駆動されるので、たとえ印刷速度をどのように設定されても搬送速度が不十分なために途中でたわみができてしまってジャムになるという不具合発生を防止することができる。また途中からは印刷物先端到着タイミング時間差から設定印刷速度又は印刷物排出速度を算出して、それ以降ではその印刷物排出速度に応じた最適なベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、過度の高速によって十分な紫外線硬化を得ることができないという不具合もなく、搬送速度が不十分なために途中でたわみができてしまってジャムになるという不具合発生をも防止することができる。
前記第6の手段では、紫外線照射装置は、接続された印刷装置の印刷時設定印刷速度の値を入力指示する操作パネル部を有して、前記紫外線照射装置の制御装置は入力された印刷速度情報から印刷物排出速度を判断して、該印刷物排出装置における排出速度よりも高速になるように紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御するようにしたので、紫外線照射装置が印刷装置と電気的に接続されていないオフラインにおいても、印刷装置からの印刷物排出速度を知ることが可能になり、その速度に応じた最適なベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、過度の高速によって十分な紫外線硬化を得ることができないという不具合もなく、搬送速度が不十分なために途中でたわみができてしまってジャムになるという不具合発生をも防止することができる。
前記第7の手段では、紫外線照射装置は、接続された印刷装置の機種を選択入力するとともに印刷時設定印刷速度の値を入力指示する操作パネル部を有して、前記紫外線照射装置の制御装置は入力された印刷装置の機種情報と印刷速度情報から印刷物排出速度を判断して、該印刷物排出装置における排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御するようにしたので、紫外線照射装置が印刷装置と電気的に接続されていないオフラインにおいても、接続された印刷装置の種類によって設定印刷速度が異なるという間題点を解消して、接続された印刷装置の機種と設定入力速度を知ることで印刷物排出速度を正確に知ることが可能になり、その速度に応じた最適なベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、過度の高速によって十分な紫外線硬化を得ることができないという不具合もなく、搬送速度が不十分なために途中でたわみができてしまってジャムになるという不具合発生をも防止することができる。
前記第8の手段では、紫外線照射装置は、操作パネル部に対して特別の指示がない場合には、接続された印刷装置の標準印刷速度から判断された印刷物排出速度を基準として、該印刷物排出速度よりも高速になるように、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の駆動モータを制御するようにしたので、紫外線照射装置が印刷装置と電気的に接続されていないオフラインにおいて、接続された印刷装置の機種や設定印刷速度をいちいち入力指示しなくとも、接続された印刷装置の速度を確率的に予測して印刷開始初期時点のジャム発生を防止することができる。また途中からは印刷物先端到着タイミング時間差から設定印刷速度又は印刷物排出速度を算出して、それ以降ではその印刷物排出速度に応じた最適なベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、過度の高速によって十分な紫外線硬化を得ることができないという不具合もなく、搬送速度が不十分なために途中でたわみができてしまってジャムになるという不具合発生をも防止することができる。
前記第9の手段では、紫外線照射装置のベルト式搬送装置の搬送速度は、印刷装置の印刷物排出装置における排出速度に対して、5%以上20%以下の範囲内で高速側になるように設定されるようにしたので、印刷物排出速度に応じた最適の範囲のベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、過度の高速によって十分な紫外線硬化を得ることができないという不具合もなく、搬送速度が不十分なために途中でたわみができてしまってジャムになるという不具合発生を防止することもできる。
前記第10の手段では、紫外線照射装置の印刷物受入部近傍に排出された印刷物の先端を検出するセンサを設け、該センサが所定時間を超えても次の印刷物先端到着を検出しない場合には、ベルト駆動専用モータの回転駆動を停止するようにしたので、印刷装置側で何らかのトラブルが起こった場合にも、すぐにその異常発生を検出してベルト駆動やランプ点灯をオフ(OFF)にする即時対応を行うことができる。また印刷装置と電気的に接続されていないオフライン時にも、印刷装置側で何らかのトラブルが起こったことを確実に検出できるのでベルト駆動やランプ点灯をオフにするという必要処置を実施できる。
請求項1記載の発明では、印刷装置との最適なタイミングでのベルト駆動開始と駆動終了が実現できて、不必要なときにベルト駆動を行うことがないため低騒音、低消費電力になり、印刷物の搬送が始まればすぐにベルト駆動がおこなわれ、印刷終了後は確実に排紙が通過するのを待ってベルトが停止するので搬送品質には悪影響を与えないようにできるとともに、紫外線ランプ点灯後にすぐに印刷が開始されてしまうことで発光エネルギーが不十分なランプ立ち上り時に印刷物が通過して硬化不足になるという不具合発生を防止でき、紫外線ランプ点灯後初期の立ち上り時は硬化不足になるという問題を解消できる。
以下、図面をもとに、本発明の実施の形態について説明する。
[1]第1の実施の形態
図1は、発明の紫外線照射装置とこの紫外線照射装置が接続される孔版印刷装置の概要を示している。
孔版印刷装置50は、給紙台1に積載された印刷用紙(以下、印刷物ともいう。)2を1枚ずつに分離してレジストローラ対に向けて送り出すための呼び出しコロ3と分離コロ4と分離パッド5を有している。さらに、該分離パッド5の矢印aで示す後流にはこうして分離された1枚の印刷用紙を所定のタイミングで孔版印刷部に送り出す前記レジストローラ対(レジストローラ上6とレジストローラ下7とからなる)を有している。
前記レジストローラ対から所定タイミングで送り出された印刷用紙は、製版済みの孔版原紙8がその先端を原紙クランパ9で係止されて円筒状版胴10の外周に巻き付け装着された印刷ドラムと、該印刷ドラムに印刷用紙を押圧しながら回転されるプレスローラ11との間の前記孔版印刷部に向けて図示しない案内板で案内されて搬送される。印刷ドラムは図示しない駆動機構によって図の矢印方向に回転駆動される。
円筒状版胴10の内部には回転駆動されるインキローラ12と、該インキローラ12の斜め上部に配置されたドクターローラ13があり、これらインキローラ12とドクターローラ13とで略楔状をした隙間からなるインキだまり14などがある。このインキだまり14に向けてインキ供給管15により紫外線硬化タイプの印刷インキが供給されるようになっている。インキローラ12を介して、多数の開口を有する円筒状版胴10内面に供給されたインキは、これら開口部を通過し、さらに孔版原紙の製版穿孔部を通過して印刷用紙表面に転移し、ここで紫外線硬化タイプの印刷インキによる印刷画像を形成する。
こうして孔版印刷を施された印刷用紙は、剥離爪16とエアー吐出ファン17の空気圧によって孔版原紙から剥離されて、排紙搬送装置18によって図の左方向に搬送されることになる。ここで排紙搬送装置18は、前ローラ19と後ローラ20の間に掛け渡された複数本の無端ベルト21と後ローラ20を回転させて該無端ベルト21を回転駆動させる駆動モータ22と、印刷用紙の裏面を吸引して前記搬送ベルトに接触させるためのエアー吸引ダクト23とエアー吸引ファン24とを有する。
無端ベルト21の左端外方は当該孔版印刷装置50の印刷物排出口部になっていて、この印刷物排出口部に紫外線照射装置30の右端開口部が接続されている。こうして、紫外線照射装置30は上記孔版印刷装置50の排紙搬送装置18からの印刷用紙の送り込み搬送が可能なように接続されている。紫外線照射装置30は、上記右端開口部から受け入れた印刷物を搬送するためのベルト式の印刷物搬送装置31を有している。印刷物搬送装置31は、前ローラ32と後ローラ33の間に掛け渡された複数本の薄板金属製の穴明き無端ベルト34を駆動する専用の駆動モータ35と、印刷用紙の印刷面である上面の反対側にあたる下面(裏面)を吸引して前記穴明き無端ベルト34に接触させるためのエアー吸引ダクト36とエアー吸引ファン37とを有する。駆動モータ35はベルトを介して後ローラ33に連結されており、後述する制御装置62により制御される。
印刷物搬送装置31の上方には孔版印刷装置50から排出後、穴明き無端ベルト34で搬送される印刷用紙の画像面に紫外線を照射するための紫外線照射部、具体的には紫外線照射ユニット38が設けられている。紫外線照射ユニット38は、高圧水銀ランプやメタルハライドランプやアマルガムランプのような紫外線ランプ39とアルミ板等で形成される反射板40と該反射板40の外側に設けられたカバーケーシング41とを有する。また図示していないがカバーケーシング41内の空気を吸引して、オゾンフィルターを通過させた上で印刷装置の外部に排出するための、エアー排出パイプや吸引ファン等も設けられている。
また、印刷用紙の通過を検出するための第1センサ42が紫外線照射の前工程部に設けられ、第2センサ43が紫外線照射の後工程部に設けられている。つまり、第1センサ42は紫外線照射ユニット38の照射範囲であってケーシング41の搬送方向手前外側に配置された光反射型センサであり、紫外線照射装置30の印刷物受入部近傍に排出された印刷物の先端を検出するセンサである。一方、第2センサ43は紫外線照射ユニット38の照射範囲であってカバーケーシング41の矢印bで示す搬送方向後ろ外側に配置されている。
印刷物搬送装置31で搬送された印刷用紙は、紫外線を照射されることで画像面インキの硬化定着が行われて、排紙トレイ44上に積載収容される。排出用紙の先端部はエンドフェンス45で停止させられ、排出用紙の両側面はサイドフェンス46で案内位置決めされる。
図2は、孔版印刷装置50の操作パネル51を示している。以下、必要に応じて図1も参照しつつ説明する。内部詳細を省略した原稿読み取り装置52に原稿をセットして図2の製版スタートキー53を押せば、印刷ドラムの主要部を構成する円筒状版胴10の外周に巻かれた使用済み原紙が、内部詳細を省略した排版装置54によって円筒状版胴10から剥離され搬送されて排版装置54内の排版収納箱内部に収納される。そして同時に原稿読み取り装置52は原稿を光学的に読み取って電気信号に変換し、その画像情報に従って内部詳細を省略した製版装置55が孔版原紙に画像を穿孔製版して搬送する。製版された原紙は円筒状版胴10の外周に巻き付け装着される。
次に、求める印刷枚数をテンキー56によって入力してプリントスタートキー57を押せば、印刷ドラムが回転駆動され、ほぼ同時に給紙部の呼び出しコロ3と分離コロ4も回転駆動されて、印刷用紙の給紙搬送が開始される。入力した印刷枚数は表示部58に表示される。
このとき、孔版印刷装置50の操作パネル51には印刷速度を入力指示する速度指示キー59と速度指示キー60があり、オペレータは自分の求める印刷速度をここで指示する。印刷速度は1速から5速の5段階の中から選択でき、通常は電源スイッチオン(ON)で自動的に標準速度として3速が選択されるようになっている。
これに対して速くした場合にはキー59を押して4速や5速を指示し、遅くしたい場合にはキー60を押して1速や2速を指示する。具体的には、例えば、1速は60枚/分であり3速は90枚/分、5速は120枚/分である。
孔版印刷装置50と紫外線照射装置30の制御関連構成を図3に示す。この第1の実施の形態では、孔版印刷装置50の中央制御装置61は、印刷物排出部に接続されている紫外線照射装置30の制御装置62に対して必要な情報指示をやりとりすることができるようになっている。
孔版印刷装置50は円筒状版胴10およびこれに付帯する部材がユニット化されて当該孔版印刷装置50に対して着脱可能になっている印刷ドラムユニットの種類を検出するドラムユニット種類識別センサ(以下、センサ65という。)を有している。このセンサ65によって、装着されている印刷ドラムユニットが紫外線硬化型インキを用いるものであるかどうかを識別できるようになっている。孔版印刷装置50に装着されている印刷ドラムユニットが紫外線硬化型インキを用いるものである場合には、紫外線照射装置30の制御装置62は、孔版印刷装置50の操作パネル51に配置されたプリントスタートキー57が押されたという情報、つまり、印刷装置側において印刷スタート指令がなされたという信号を受けて直ちに紫外線ランプ点灯回路をオン(ON)して紫外線ランプ39を点灯させるとともに、エアー吸引ファン37を駆動させてエアー吸引動作を開始させる。かつ、紫外線ランプ39点灯から所定時間(第一の所定時間)経過後に印刷装置の印刷ドラム回転開始と給紙部の用紙搬送開始を許可する信号を中央制御装置61に送信する。
このように、プリントスタートキー57が押されると中央制御装置61で印刷ドラムの回転開始信号及び給紙部の用紙搬送開始信号が発生して印刷ドラムの回転開始、呼び出しコロ3、分離コロ4など給紙部のコロが駆動開始するが、これら印刷ドラムの回転開始信号又は給紙部の用紙搬送開始信号が信号線を通じて制御装置62に送られることにより、制御装置62が印刷ドラムの回転開始信号又は給紙部の用紙搬送開始信号を受け取るのとほぼ同時に、制御装置62は駆動モータ35を回転駆動開始する。
また、所定枚数の印刷が終了することにより、中央制御装置61で印刷終了信号が発生すると、この印刷終了信号が信号線を通じて制御装置62に送られることにより、制御装置62が受け取り、その後、最後の印刷用紙が排紙トレイ44に排紙されるまで、などの所定時間(第二の所定時間)を経過で制御装置62は駆動モータ35の回転を停止する。
これにより、印刷装置との最適なタイミングでのベルト駆動開始と駆動終了が実現できて、不必要なときにベルト駆動を行うことがないため低騒音、低消費電力になり、しかし印刷物の搬送が始まればすぐにベルト駆動がおこなわれ、印刷終了後は確実に排紙が通過するのを待ってベルトが停止するので搬送品質には悪影響を与えないようにできる。
さらに、紫外線ランプ39点灯から所定時間経過後に印刷装置の印刷ドラム回転開始と給紙部の用紙搬送開始を許可する信号を中央制御装置61に送信することから、紫外線ランプ点灯後にすぐに印刷が開始されてしまうことで発光エネルギーが不十分なランプ立ち上り時に印刷物が通過して硬化不足になるという不具合発生を防止でき、紫外線ランプ点灯後初期の立ち上り時は硬化不足になるという問題を解消できる。なお製版スタートキーが押された場合には製版時間中にランプ点灯をオンにできるので、この問題は発生しない。
しかし、紫外線ランプ39の出力が正規の値になるまでに若干時間を要するので、制御装置62は保持しているタイマーによって待ち時間の計測を行い、紫外線ランプ39の出力が正規の値になった時点で、孔版印刷装置50の中央制御装置61にエアー吸引動作の開始OKの信号を送る。待ち時問はランプの種類によって異なるが、具体的には1分から10数分程度である。
孔版印刷装置50の中央制御装置61はエアー吸引動作の開始OKの信号を受け取ったら、印刷ドラム回転駆動モータ63に駆動開始信号を送り、続いて給紙部の呼び出しコロ3と分離コロ4を回転駆動する給紙駆動モータ64にも駆動開始信号を送る。同時に印刷ドラム回転開始又は給紙開始の情報を紫外線照射装置30の制御装置62に送る。
制御装置62はこれを受けて直ちに該穴明き無端ベルト34を回転駆動させる駆動モータ35を回転駆動開始する。こうして給紙動作によって印刷用紙が搬送され、前記排版印刷部で紫外線硬化型インキによる画像形成印刷が行われ、その印刷物が更に搬送されて紫外線照射装置30の内部で紫外線照射を受けて乾燥定着が行われて排出され排紙トレイ44上に積載収容される。
孔版印刷装置50の中央制御装置61は、速度指示キー59、60によって入力指示された印刷速度に応じて、排紙搬送装置18の無端ベルト21を回転駆動させる駆動モータ22の回転速度を指示する。
さらに中央制御装置61は、入力指示された印刷速度情報又は駆動モータ22の回転速度情報を、紫外線照射装置30の制御装置62に送る。制御装置62はこの情報から印刷物の排出速度を知ることができるので、その印刷物排出速度よりも若干高速になるように設定された速度で穴明き無端ベルト34を回転駆動させる駆動モータ35を回転駆動する。
これにより、たとえ印刷装置側の速度設定が任意に可変設定されても、それに応じた最適のベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、十分な紫外線硬化を得ることができるとともに搬送速度が合わずに途中でジャムになるという不具合の発生も防止できる。
以下に更に詳しく説明する。
孔版印刷装置50の中央制御装置61は、指示された印刷速度で印刷ドラムを回転駆動すると同時に、その印刷ドラム回転速度に応じた最適速度で排紙搬送装置18の無端ベルト21を回転駆動させるべく、駆動モータ22に所定速度での回転駆動を指示する。この場合の無端ベルト21の表面移動速度は、印刷ドラム外周速度に応じて設定されている。
例えば、1速の場合には70cm/秒であり、3速の場合には105cm/秒、5速の場合には140cm/秒である。孔版印刷装置50の中央制御装置61は、指示された印刷速度情報をそのまま紫外線照射装置30の制御装置62に信号ラインによって伝達する。又は、駆動モータ22の回転速度情報又は上記無端ベルト21の表面移動速度情報を紫外線照射装置30の制御装置62に信号ラインによって伝達する。この信号ラインは中央制御装置61と制御装置62との間で電気的な信号授受を行なうためラインであって、図3で中央制御装置61と制御装置62間を結ぶ双方向の矢印で示すように信号ラインで情報の授受を行なう。
紫外線照射装置30の制御装置62は受け取った印刷速度情報又は無端ベルト21の表面移動速度情報から、対応する印刷物の排出速度データを呼び出して又は算出して、印刷物搬送装置31の穴明き無端ベルト34の表面移動速度がそれ(印刷物の排出速度)よりも若干高速になるように、駆動モータ35を回転駆動指示する。因みに、印刷物排出速度と無端ベルト21の表面速度は必ずしも同じではない。
例えば、1速であれば10%高速になるような77cm/秒であり、3速であれば同じく116cm/秒、5速であれば同じく154cm/秒になるように駆動する。この若干高速で駆動するのは、印刷物搬送装置31の穴明き無端ベルト34の表面移動速度が排紙搬送装置18の無端ベルト21の表面移動速度と同速度であれば、僅かなすべりや速度バラツキ等によってこれら両者の間で印刷物にたわみが形成されてしまうので、これを防止するためである。吸引ベルト搬送方式では、ベルト速度に対して用紙がスリップを起こしてわずかに遅くなることがある。スリップ量は条件で変わるが、5%以上高速にしておくことでこの遅れ分を補正することができることが実験等でわかっている。
印刷物搬送装置31の穴明き無端ベルト34の表面移動速度を、排紙搬送装置18の無端ベルト21の表面移動速度よりも確実に高速になるように設定しておくことが、用紙たわみに起因するジャムを防止できる点でより確実だからである。かかる高速設定は以下に説明する他の実施の形態例においても同じである。
一方、印刷物搬送装置31の穴明き無端ベルト34表面移動速度を過度に高速側に設定すれば、それは紫外線照射ユニット38の下を高速短時間で移動してしまうことになって、紫外線照射による印刷物画像インキヘの総合投下エネルギーが小さくなるので、十分な硬化が得られなくなるという問題がある。20%以上高速側に設定することは、5速印刷時の画像面インキ硬化を確保する点からぎりぎりの値になるので、この数値を上限とする。下限は用紙スリップを考慮して上記したように5%以上高速にするのがよい。
図1において、印刷用紙の通過を検出するための第1センサ42が紫外線照射の前工程部に設けられている。この第1センサ42は、孔版印刷装置50からの印刷物排出タイミングを検出することができる。プリントスタートキー57が押されて印刷物の排出が連続的に行われている最中には、紫外線照射装置30の制御装置62は常に第1センサ42によって孔版印刷装置50からの印刷物排出タイミングを検出している。
通常は孔版印刷装置50で用紙搬送ジャムが起こった場合にはその情報が紫外線照射装置30の制御装置62に伝達されるが、それには若干の時間ズレが起こる。そんなときには、紫外線照射装置30の制御装置62は、第1センサ42によって孔版印刷装置のトラブルをできるだけ早期に検出した方がよいことになる。
第1センサ42によって毎回の印刷物排出を検出しているが、そこで設定されたタイミング間隔に対して所定の時間(任意の基準位置から第1センサ42までの、印刷物の搬送速度と搬送距離から判断される搬送の所要時間)を経過しても第1センサ42が次の印刷物を検出しない場合には、孔版印刷装置50側に何らかのトラブルが発生したと解釈して、制御装置62は直ちに紫外線ランプ39を消灯するとともに駆動モータ35の回転駆動を停止する。たとえば3速の印刷速度の場合、印刷物は毎回0.67秒に1回の割合で検出される。
しかし、急に2倍の1.3秒を経ても印刷物が検出されない場合にはトラブルが起こったと判断するのである。この検出は孔版印刷装置50から送信されるトラブル信号よりも早くトラブルを予測できることになる。一つの印刷ジョブが終了すれば、孔版印刷装置50の中央制御装置61は紫外線照射装置30の制御装置62に対して印刷ジョブ終了の信号を送る。
これを受けて制御装置62は紫外線ランプ30を消灯するとともに駆動モータ35の回転駆動を停止することになるが、そこには所定の時間差を設けて若干遅らせてから紫外線ランプ消灯と駆動モータ35の回転停止を行う。
[2]第2の実施の形態
第2の実施の形態は、紫外線照射装置30の制御装置62が孔版印刷装置50の中央制御装置61とオンラインで情報やりとりができない場合である。第1センサ42によって孔版印刷装置50からの毎回の印刷物排出を検出できるので、これを用いて印刷物の排出速度を検出する必要性が出てくる。
第1センサ42が印刷物先端到着を検出したタイミングと次の印刷物先端到着を検出したタイミングの時間差を求めて、その値から孔版印刷装置50の印刷物排出速度を求める方式である。但し、注意しなければいけないのは、印刷スタート時には印刷速度はすぐに設定値になるのではなく、段階的に上昇することである。そのことが分かっていればこの特性を踏まえ、最初の数枚では徐々に高速になるものと判断して、それに対応できてしかも所定枚数の検出から設定された印刷速度を判断することが必要になる。
図4は、孔版印刷装置50における印刷スタート時の印刷速度上昇の変化をグラフで示したものである。
例えば、1枚目は印刷画像立ち上りを考慮して40枚/分といった低速での印刷になる。次の2枚目が60枚/分になり、もしも設定速度が1速の場合にはそのまま60枚/分が継続されるので、第1センサ42による印刷物先端到着タイミングの時間差が4枚目になっても60枚/分相当であれば、制御装置62は設定速度が1速であろうと判断できる。
もしも、設定速度が3速の場合には、3枚目は75枚/分、4枚目は90枚/分でその後はそのまま90枚/分が継続されるので、第1センサ42による印刷物先端到着タイミングの時間差が6枚目になっても90枚/分相当であれば制御装置62は設定速度が3速であろうと判断できる。
もしも、設定速度が5速の場合には4枚目は90枚/分、5枚目は120枚/分でその後はそのまま120枚/分が継続されるので、第1センサ42による印刷物先端到着タイミングの時間差が6枚目以降120枚/分相当であれば設定速度は5速と判断できるのである。
勿論、こうして判断された印刷物排出速度に対応して、その印刷物排出速度よりも若干高速になるように設定された速度で穴明き無端ベルト34を回転駆動させる駆動モータ35を回転駆動するのである。
本例によれば、紫外線照射装置が孔版印刷装置と電気的に接続されていないオフラインにおいても、該孔版印刷装置からの印刷物排出速度を検出することが可能になり、その速度に応じた最適なベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、過度の高速によって十分な紫外線硬化を得ることができないという不具合もなく、搬送速度が不十分なために途中でたわみができてしまってジャムになるという不具合発生をも防止することができる。
[3]第3の実施の形態
上記よりもシンプルな方法として、印刷開始時からジャムという問題発生が最も起こりにくいようにするために印刷開始時には孔版印刷装置50の最高速度相当、つまり、孔版印刷装置の最高印刷速度時の印刷物排出速度に対応する速度で穴明き無端ベルト34を回転駆動させる方法がある。そして予め定めされた印刷開始から所定印刷枚数目とその次の枚数目の印刷物先端到着タイミング時間差、例えば印刷物検出開始後5枚目から7枚目の部分で第1センサ42による印刷物先端到着タイミングの時間差がいくらであるかを検出して、その値から設定印刷速度又は印刷物排出速度を算出して、それ以降ではその印刷物排出速度よりも常に若干高速になるように、紫外線照射装置30の穴明き無端ベルト34を回転駆動させる。いかにスタート時の速度に変動があっても、上記所定印刷枚数目(本例では印刷物検出開始後5枚目から7枚目)になれば設定された印刷速度になっているからである。
紫外線照射装置30の制御装置62が孔版印刷装置50の中央制御装置61とオンラインで情報やりとりができない場合には、印刷の途中でのジャム発生も印刷終了も、第1センサ42によって検出せざるをえない。
第1センサ42によって毎回の印刷物排出を検出しているが、そこで検出されて設定されたタイミング間隔に対して所定の時間を経過しても第1センサ42が次の印刷物を検出しない場合には、印刷装置側に何らかのトラブルが発生した場合か、又は印刷が終了した場合である。いずれの場合にも制御装置62は紫外線ランプ30を消灯するとともに駆動モータ35の回転駆動を停止する。
[4]第4の実施の形態
通常、孔版印刷装置50の印刷速度は予め標準速度が設定されていて、印刷に際して特別に指示をしない場合にはそのまま上記の標準速度で印刷が開始される。そこで紫外線照射装置30の制御装置62は、特に指示入力がない場合には孔版印刷装置50の標準印刷速度から判断される印刷物排出速度を基準として、該印刷物排出速度よりも若干高速になるように、紫外線照射装置30のベルト式の印刷物搬送装置31の駆動モータ22の回転速度を制御して搬送する。
これにより、紫外線照射装置が印刷装置と電気的に接続されていないオフラインにおいて、接続された印刷装置の機種や設定印刷速度をいちいち入力指示しなくとも、接続された印刷装置の速度を確率的に予測して印刷開始初期時点のジャム発生を防止することができる。また途中からは印刷物先端到着タイミング時間差から設定印刷速度又は印刷物排出速度を算出して、それ以降ではその印刷物排出速度に応じた最適なベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、過度の高速によって十分な紫外線硬化を得ることができないという不具合もなく、搬送速度が不十分なために途中でたわみができてしまってジャムになるという不具合発生をも防止することができる。
勿論、印刷物検出開始後5枚目から7枚目の部分で第1センサ42による印刷物先端到着タイミングの時間差がいくらであるかを検出して、その値から設定印刷速度を判断して、それ以降ではその判断結果で印刷速度を決定するのである。スタート時の速度変動については、3速標準速度であると判断した方が紫外線照射にとっては5速であると判断する場合に比べて印刷物の硬化に有効だからである。
図5は、紫外線照射装置30の操作パネル67を示している。紫外線照射装置30の制御装置62が孔版印刷装置50の中央制御装置61とオンラインで情報やりとりができない場合には、紫外線照射装置30において、接続されている孔版印刷装置の機種種類と設定の印刷速度を入力指示する方法を選択する。
先ず、機種選択キー68を押して液晶表示部69に接続可能な孔版印刷装置の種類(機種名)を表示させる。そして、上下スクロールキー70、71を操作してこれから印刷を行う印刷機の機種名を選択し、再び機種選択キー68を押して設定する。次に印刷速度(印刷時設定印刷速度)を速度キー72、73とで選択指示する。電源オン時、標準的には3速に設定されている。
図5のスタートキー74を押せば、直ちに図3の紫外線ランプ点灯回路75をオンして紫外線照射ランプ39を点灯させるとともに、エアー吸引ファン37を駆動させてエアー吸引動作を開始させる。そして紫外線ランプ39の出力が正規の値になるまでに若干時間を要するので、タイマーによって待ち時間の計測を行い、紫外線ランプ39の出力が正規の値になった時点で、直ちに該穴明き無端ベルト34を回転駆動させる駆動モータ35を回転駆動開始する。ここでオペレータは孔版印刷装置のプリントスタートキー57をオンする。
制御装置62は、こうして設定された機種と印刷速度(印刷時設定印刷速度)の各情報から印刷物排出速度を求めて、その印刷物排出速度よりも若干高速になるように設定された速度で駆動モータ35を回転駆動して、穴明き無端ベルト34を回転駆動させる。
これにより、紫外線照射装置30が孔版印刷装置50と電気的に接続されていないオフラインにおいても、接続された印刷装置の種類によって設定印刷速度が異なるという間題点を解消して、接続された印刷装置の機種と設定入力速度を知ることで印刷物排出速度を正確に知ることが可能になり、その速度に応じた最適なベルト搬送速度で紫外線照射装置側を駆動することが可能になって、過度の高速によって十分な紫外線硬化を得ることができないという不具合もなく、搬送速度が不十分なために途中でたわみができてしまってジャムになるという不具合発生をも防止することができる。
紫外線照射装置30を接続する孔版印刷装置50には種々の機種があるので、それぞれの機種によって印刷速度の設定値が異なっていたり排紙搬送装置18の無端ベルト21の表面移動速度が異なっていたりする。紫外線照射装置30の印刷物搬送装置31の穴明き無端ベルト34表面移動速度をいつも最適に設定するためには、接続された孔版印刷機の印刷物排出速度をできるだけ正確に把握して、それに対応する速度になるようにしたい。そのためには接続された機種名がわかり設定された印刷速度がわかることが望ましいのである。
[5]制御フロー
図6、図7は、本発明の紫外線照射装置30の制御系フローチャートの一部を示す図である。但しこれは第1の実施の形態の場合であり、ここでは印刷装置と紫外線照射装置は電気的な信号授受を行う信号ラインを有しているオンラインの場合である。
図3に示した制御装置62は、孔版印刷装置の制御装置61と信号ラインで交信して図6、図7に示す以下の手順で紫外線照射装置30の制御を行う。
[5−1]オンラインでの制御フロー
図6、図7により説明する。
ステップS1で、制御装置62は中央制御装置61からの情報授受により、孔版印刷装置50の印刷ドラムがUV硬化インキ用か否かを判断する。UV硬化インキ用でなければ、ステップS2に進み、プリントスタートキー57が押されるのを待ち、押されたと判断すると、以後非UV硬化インキによる一連の印刷プロセスが実行されるので印刷物の定着にUVランプ39を点灯させることなくエアー吸引ファン37を駆動し(ステップS3)、中央制御装置61を介して孔版印刷装置50に給紙の開始を許可し(ステップS4)、穴明き無端ベルト34の駆動(駆動モータ22の駆動)を開始し、ステップS6に進む。
ステップS6で、中央制御装置61からの印刷ジョブ終了信号の受領を待つ。受領が判断されると、印刷が終了したのであるから、ステップS7に進み、エアー吸引ファン37と穴明き無端ベルト34の駆動を停止する。
一方、ステップS1で、孔版印刷装置50の印刷ドラムがUV硬化インキ用であると判断された場合には、UV硬化インキで印刷された印刷物を定着するのであるから、以下のプロセスが実行される。ステップS8に進み、プリントスタートキー57が押されるのを待ち、押されたと判断すると、中央制御装置61から印刷速度情報を受け取り(ステップS9)、その印刷速度に適合する穴明き無端ベルト34の駆動速度を決定する(ステップS10)。
次いで、UVランプ39を点灯させ、かつ、エアー吸引ファン37を駆動し(ステップS11)、ステップS12に進む。ステップS12でUVランプ39の立ち上がりを待ち、該立ち上がりに必要な所定時間(第一の所定時間)が経過したらステップS13に進み、中央制御装置61に孔版印刷装置50における給紙開始許可の信号を送信する。
次いでステップS14で、呼び出しコロ3、分離コロ4などの給紙コロが駆動されるのを待ち、駆動されたと判断されると、ステップS15で穴明き無端ベルト34の駆動(駆動モータ22の駆動)を開始し、ステップS16に進む。
ステップS16で、第1センサ42が印刷用紙の先端を検知するのを待ち、検知されない間はステップS17で所定時間(搬送トラブル無しで任意の基準位置から第1センサ42まで到達するはずの標準的な所要時間)の経過を待ち、経過すればジャムなどのトラブルが発生したと判断しステップS18でUVランプ39を消灯しかつ、穴明き無端ベルト34を停止してから、ステップS19で操作パネル67などの表示部にトラブル発生を表示する。
ステップS16において、ステップS17での所定時間経過前に印刷用紙の先端検知があったときには、ステップS20に進みUVランプ39の点灯とエアー吸引ファン37の駆動を継続して図7のステップS21に進む。ステップS21では、第1センサ42による印刷用紙の先端検知間隔が標準的な所定の時間間隔以上になったか否かが判断される。
ステップS21で所定の時間間隔にならない間はステップP22で、中央制御装置61からの印刷ジョブ終了信号の受領を待つ。受領が判断されると、ステップS23で所定時間(例えば印刷用紙の先端部が任意の基準位置を通過してから当該印刷物搬送装置31を通過するのに必要な標準的な時間)の経過を待つ。ステップS23で該所定時間が経過したと判断されると印刷用紙が当該紫外線照射装置30を通り抜けているので、ステップS24に進み、UVランプ39を消灯し、かつ、穴明き無端ベルト34を停止する。さらに、ステップS25で印刷用紙が排紙トレイ44に送り出されるまでの所定時間(第三の所定時間)の経過を待ち、該所定時間の経過が判断されるとステップS26でエアー吸引ファン37を停止する。
一方、ステップS21で所定の時間間隔以上になったと判断されると、ステップS27に進み、UVランプ39を消灯し、かつ、穴明き無端ベルト34を停止する。その上で、ステップS28で操作パネル67などの表示部にトラブル発生を表示する。
[5−2]オフラインでの制御フロー
図8、図9は、本発明の紫外線照射装置の制御系フローチャートの一部を示す図である。但し、これは第2の実施の形態の場合であり、ここでは印刷装置と紫外線照射装置は電気的な信号授受を行う信号ラインを有していないオフラインの場合である。
図8、図9により説明する。
ステップP1において、機種設定入力(例えば、操作パネル67の選択キー68による入力)がなされたか否かが判断され、機種設定入力がなされていなければステップP2に進む。
ステップP1において、機種設定入力がなされていればステップP14で速度設定入力(例えば、操作パネル67の速度キー72、73による入力)がなされたか否かが判断され、速度設定入力がなされていなければステップP2に進む。
ステップP2でプリントスタートキー57が押されるのを待ち、押されたと判断されると、ステップP3でUVランプ39を点灯させ、かつ、エアー吸引ファン37を駆動しステップP4に進む。
ステップP4で印刷用紙の排出速度が90枚/分(標準的印刷速度)への対応速度で穴明き無端ベルト34を駆動する。ステップP5で第1センサ42が4枚目の印刷用紙を検知するのを待つ。4枚目の印刷用紙が検出されたら、ステップP6で印刷用紙の排出速度が120枚/分(最大印刷速度)への対応速度で穴明き無端ベルト34を駆動する。ステップP7で第1センサ42が7枚目の印刷用紙を検知するのを待つ。7枚目の印刷用紙が検知されたらステップP8に進み、6枚目と7枚目との検出タイミング差から排出速度Vを求める。因みに、6枚目、7枚目は印刷速度が最高の5速でも立ち上がり時間経過後の安定速度となっている(図4参照)。
ステップP9では、求めた排出速度Vが105枚/分又は120枚/分か否かが判断される。これら何れかの排出速度ならば、ステップP10でそのまま120枚/分対応速度で穴明き無端ベルト34を駆動し、図9のステップP19へ進む。
ステップP11で、排出速度Vが75枚/分又は90枚/分かが判断され、これらのいずれでもない場合には、ステップP12に進み、排出速度Vが60枚/分への対応速度となるように、穴明き無端ベルト34の対応速度を変更して、図9のステップP19へ進む。またステップP11で、75又は90枚/分の何れかの排出速度ならば、ステップP13に進み、排出速度Vが90枚/分への対応速度となるように、穴明き無端ベルト34の対応速度を変更して図9のステップP19へ進む。
一方、ステップP1において機種設定、ステップP14において速度設定の何れもなされている場合には、ステップP15に進み、これら入力された機種と速度から印刷物(印刷用紙)の排出速度Rを求める。
次に、ステップP16でプリントスタートキー57が押されるのを待ち、押されたと判断されると、ステップP17でUVランプ39を点灯させ、かつ、エアー吸引ファン37を駆動しステップP18に進む。ステップP18で、排出速度Rへの対応速度で穴明き無端ベルト34を駆動し、図9のステップP19へ進む。
図9のステップP19では、第1センサ42によるN枚目の印刷用紙と(N+1)枚目の印刷用紙の各検知タイミング差の値Sを求める。ステップP20でSの値が急に2倍以上の値になったか否かが判断され、2倍以上の場合(速度変動有り)は異常と判断し、ステップP21でUVランプ39を消灯し、かつ、穴明き無端ベルト34を停止する。その上で、ステップP22で操作パネル67などの表示部に印刷終了又はトラブル発生を表示する。ステップP23で印刷用紙が排紙トレイ44に送り出されるまでの所定時間の経過を待ち、該所定時間の経過が判断されるとステップP24でエアー吸引ファン37を停止する。
紫外線照射装置および孔版印刷装置の概略構成図である。 孔版印刷装置の操作パネルの部分正面図である。 紫外線照射装置および孔版印刷装置の制御系のブロック図である。 孔版印刷装置における印刷スタート時の印刷速度上昇の変化を示したグラフである。 紫外線照射装置の操作パネルの部分正面図である。 紫外線照射装置の制御系オンライン時におけるフローチャートの一部を示す図である。 紫外線照射装置の制御系オンライン時におけるフローチャートの一部を示す図である。 紫外線照射装置の制御系オフライン時におけるフローチャートの一部を示す図である。 紫外線照射装置の制御系オフライン時におけるフローチャートの一部を示す図である。
符号の説明
30 紫外線照射装置
31 印刷物搬送装置
34 穴明き無端ベルト
35 駆動モータ
36 エアー吸引ダクト
37 エアー吸引ファン
38 紫外線照射ユニット
39 紫外線ランプ
42 第1センサ
50 孔版印刷装置
51 (孔版印刷装置50の)操作パネル
排版装置
57 プリントスタートキー
58 表示部
59、60 速度指示キー
60 孔版印刷装置
61 中央制御装置
62 制御装置
65 ドラムユニット種類識別センサ
67 (紫外線照射装置30の)操作パネル
68 機種選択キー

Claims (4)

  1. 印刷装置の印刷物排出口に接続して、排出された印刷物の下面を吸引するエアー吸引ファンと、印刷物の下面をベルトに吸引しながら搬送するベルト式搬送装置と該ベルトを駆動するベルト駆動モータと搬送された印刷物の画像面に紫外線を照射する紫外線照射部と、前記紫外線照射部及び前記エアー吸引ファン及び前記ベルト駆動モータを制御する制御装置とをする紫外線照射装置において、
    印刷装置との間で電気的な信号授受を行う信号ラインを有し、前記印刷装置から印刷スタート指令がなされたという信号を受け取って直ちに前記紫外線ランプを点灯するとともに前記エアー吸引ファンを駆動するように制御し、そこから第一の所定時間経過後、印刷装置側に印刷ドラムの回転開始と給紙部の用紙搬送開始を許可する信号を送り、印刷ドラムの回転開始信号又は給紙部の用紙搬送開始信号を受け取って、前記ベルト駆動モータを回転駆動開始するように制御し、前記印刷装置から印刷終了信号を受け取、その後、第二の所定時間経過で前記紫外線ランプを消灯するとともに前記ベルト駆動モータを停止するように制御し、そこから第三の所定時間後に前記エアー吸引ファンを停止るように制御することを特徴とする印刷物定着用紫外線照射装置。
  2. 請求項1に記載の印刷物定着用紫外線照射装置において、
    該紫外線照射装置は、接続された印刷装置の印刷物排出装置における排出速度の情報を印刷装置の制御装置側から受け取って、該印刷物排出装置における排出速度よりも高速になるように、前記駆動モータを制御することを特徴とする印刷物定着用紫外線照射装置。
  3. 請求項1又は2に記載された印刷物定着用紫外線照射装置において、
    外線照射装置のベルト式搬送装置の搬送速度は、印刷装置の印刷物排出装置における排出速度に対して、5%以上20%以下の範囲内で高速側になるように設定されることを特徴とする印刷物定着用紫外線照射装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載された印刷物定着用紫外線照射装置において、
    上記紫外線照射装置の印刷物受入部近傍に排出された印刷物の先端を検出するセンサを設け、該センサが所定時間を超えても次の印刷物先端到着を検知しない場合には、前記ベルト駆動専用モータの回転駆動を停止することを特徴とする印刷物定着用紫外線照射装置
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