JP4607527B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転するドラムに印刷媒体を押圧搬送することによって印刷を行う孔版印刷装置等の印刷装置に関する。
例えば、孔版印刷装置は、インク供給部を内蔵し、外周面に穿孔製版された孔版原紙を巻装したドラムと、このドラムの外周面に押圧可能なプレスロールを有する印刷部と、この印刷部に印刷用紙を給紙する給紙部と、印刷部から排出された印刷用紙を排紙する排紙部とを少なくとも備えている。そして、給紙部がドラムの回転に同期して印刷用紙をドラムとプレスロールとの間に給紙し、この給紙された印刷用紙がドラムとプレスロール間で押圧搬送され、この押圧搬送過程で孔版原紙の穿孔より吐出されたインクの転写を受けることによって画像が形成される。
このような孔版印刷装置では、印刷用紙が正常に搬送されない種々の用紙ジャムが発生した。例えば、図15に示す従来例では、ドラム300を押圧するプレス部材を無限ベルト301にて形成する。この無限ベルト301には多数の小孔が形成されている。無限ベルト301の上面と下面の間には図示しないエアー吸引手段が設けられており、このエアー吸引手段が小孔より無限ベルト301上を吸引できるようになっている。つまり、エアーの吸引力によって印刷用紙302がドラム300より剥離されないことによる、いわゆる舞い上がり、用紙ジャムを無くそうとするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記舞い上がり、用紙ジャムを完全に無くすことは不可能であり、その以外の搬送経路(給紙側や排紙側等)でも用紙ジャムが発生した。
そのため、従来では、一般的に、印刷用紙の搬送経路の適所に印刷用紙の搬送が正常に行われたか否かを検出する用紙検出手段を設け、これら用紙検出手段の検出結果によって用紙ジャムが発生したと判断した場合には、印刷動作を速やかに停止していた。つまり、用紙ジャムによって皺や傷が入った印刷用紙をプレスロールでドラムに押圧すると、印刷用紙の皺や傷によって孔版原紙に無理な外力が作用して孔版原紙側が損傷する事態が発生する。印刷用紙が搬送されないのにドラムにプレスロールが押圧すると、プレスロールがインク汚染される事態が発生する。また、ドラムに印刷用紙が張り付いた状態、いわゆる舞い上がり、用紙ジャムが発生した場合には、次の印刷用紙による印刷が不可能となる事態が発生した。このような事態を防止するために、用紙ジャムが発生したと判断した場合には、印刷動作を速やかに停止していた。
特開平8−25778号公報
しかしながら、前記従来例では、用紙ジャム時が発生したと判断されて印刷動作が停止されると、ユーザは装置内部に残留した印刷用紙をその都度取り除く作業を行わなければならない。また、用紙ジャムは、使用する印刷用紙の質が悪い場合や、印刷用紙の先端部に印刷ベタ部を形成するような印刷を行う場合に多発し、このような使用環境での使用を余儀なくされるユーザにとっては用紙ジャムの多発が非常な負担となった。
そこで、本発明は、用紙ジャムが発生した場合にユーザの負担を軽減できる印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、回転するドラムと、このドラムに押圧するプレス部材との間で印刷媒体を押圧搬送することにより前記印刷媒体にインク画像を形成する印刷部と、この印刷部に印刷媒体を給紙する給紙部と、前記印刷部から排出された前記印刷媒体を排紙する排紙部とを少なくとも備え、前記印刷媒体の搬送経路に、前記印刷媒体の搬送が正常に行われたか否かを検出する用紙検出手段を設けた印刷装置において、前記用紙検出手段による前記印刷媒体の検出状態に基づき用紙ジャムが発生したと判断した場合に、前記給紙部による新たな印刷媒体の給紙動作と、前記プレス部材による前記ドラムへの押圧動作を中止する一方で、前記ドラムの回転動作と前記給紙部及び前記排紙部による前記印刷媒体の搬送動作を所定時間だけ続行するジャム用紙排出動作を行い、かつ、前記用紙ジャムが発生したと判断した場合に、前記ドラムの回転速度を用紙ジャムの発生前と変更するようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の印刷装置であって、前記用紙ジャムが発生したと判断した場合に、前記印刷媒体の搬送速度を用紙ジャムの発生前と変更するようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の印刷装置であって、前記用紙ジャムが発生したと判断した時点から前記所定時間以内に前記印刷媒体が印刷装置外に排出された場合に、装置の停止処理を行うようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載の印刷装置であって、前記給紙部は、積載された前記印刷媒体を1枚ずつ分離して搬送する1次給紙手段と、この1次給紙手段から搬送された前記印刷媒体を前記ドラムの所定の回転タイミングで前記印刷部に給紙する2次給紙手段とを備え、前記1次給紙手段による前記印刷媒体の搬送と前記2次給紙手段による前記印刷媒体の搬送が正常に行われたか否かを検出する用紙搬送手段をそれぞれ設け、前記1次給紙手段の位置で紙残りの用紙ジャムが発生したと判断した場合に、装置の停止処理を行うようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1記載の印刷装置であって、前記用紙ジャムが発生したと判断した場合に、用紙ジャムが発生した旨をユーザに出力すると共に自動排出か手動排出か否かをユーザに選択させ、自動排出が選択された場合にのみジャム用紙排出動作を行うようにしたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載の印刷装置であって、前記印刷部は、第1ドラム及び第1プレス部材を有する第1印刷部と、第2ドラム及び第2プレス部材を有する第2印刷部の2つであり、前記第1印刷部と前記第2印刷部との間に、前記第1印刷部より排出された前記印刷媒体を搬送下流側の前記第2印刷部に給紙する中間搬送部を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、用紙ジャムと判断された場合に、ジャム用紙排出動作によってジャム用紙が装置外に排出させることができる。従って、用紙ジャムが発生した場合にユーザの負担を軽減できる。また、印刷媒体がドラムに張り付く舞い上がり用紙ジャムが発生している場合に、ドラムの回転速度変化によって印刷媒体がドラムから剥離するきっかけを与えることができる。特に、ドラムを高速回転させると印刷媒体に今までより大きい遠心力が作用するため、剥離が促進される。
請求項2の発明によれば、印刷媒体が搬送経路上で詰まる用紙ジャムが発生している場合に、搬送速度の変化によって印刷媒体の詰まりを解除するきっかけを与えることができる。特に、搬送速度を低速にすると、搬送経路に対する印刷媒体の上滑りが低減されるため、詰まり解除が促進される。
請求項3の発明によれば、排出された印刷媒体の状態をユーザに確認する機会を与え、印刷状態等を認識した上でユーザが次の処理を判断できる。
請求項4の発明によれば、1次給紙手段の位置でジャミングした用紙は、搬送経路を搬送させて装置外に排出させるよりも給紙部の開口側から取り除く方が孔版原紙切れ等の問題を軽減でき、ジャミング解除も容易であるため、使い勝手が良い。
請求項5の発明によれば、ジャミングした印刷用紙を自動排出すると、ジャミング状態によっては孔版原紙を傷つける等の不具合が発生する可能性がある。そのため、ユーザにジャミング解除方法を選択させることにより、ユーザの意思を尊重したジャミング処理が可能になる。
請求項6の発明によれば、2色印刷ができる印刷装置について請求項1〜請求項5の発明と同様の効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の第1実施形態を示し、図1は孔版印刷装置の全体概略構成図、図2は孔版印刷装置の概略回路ブロック図、図3は印刷動作時のタイミングチャート、図4は用紙ジャムの検出フローチャート、図5は給紙空送時の処理フローチャート、図6は給紙空送以外の用紙ジャム時の処理フローチャートである。
図1において、孔版印刷装置(印刷装置)1は、原稿読取部(図示せず)と、製版部2と、給紙部3と、印刷部4と、排紙部5と、排版部6とから主に構成されている。
原稿読取部は、装置本体10の上部に設けられ、印刷に供される原稿を画像データとして読み取る。この読み取った画像データを基に製版データを生成するようになっている。また、画像データは所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工可能である。
製版部2は、ロールされた長尺状の孔版原紙12を収容する原紙収容部13と、原紙収容部13に収容された孔版原紙12を搬送下流側にガイドする複数の搬送ロール14と、これら搬送ロール14の下流に配置されたサーマルヘッド15と、このサーマルヘッド15の対向位置に配置され、ライトパルスモータ(図示せず)の駆動力により回転するプラテンロール16と、これらプラテンロール16及びサーマルヘッド15に対して孔版原紙12の搬送下流側に配置され、ライトパルスモータ(図示せず)の駆動力により回転する一対の原紙送りロール17,17と、この一対の原紙送りロール17,17とプラテンロール16及びサーマルヘッド15との間に配置された原紙カッタ18とを有する。
給紙部3は、印刷媒体である印刷用紙20が積層される給紙台21と、この給紙台21から最上位置の印刷用紙20のみを搬送させる1次給紙手段である1次給紙ロール22,23と、この一次給紙ロール22,23によって搬送された印刷用紙20を後述するドラム25の回転に同期してドラム25とプレスロール27間に給紙する2次給紙手段である一対の2次給紙ロール24,24とを有する。1次給紙ロール22,23には給紙クラッチCL(図2に示す)を介してメインモータM1(図2に示す)の回転が選択的に伝達されるようになっている。一対の2次給紙ロール24,24にはカム機構(図示せず)を介してメインモータM1の回転が伝達され、ドラム25の回転に同期して回転駆動されるようになっている。
また、給紙部3には、1次給紙ロール22,23と2次給紙ロール24,24間の用紙搬送経路を検出ポイントとする用紙検出手段であるペーパーセンサS1と、2次給紙ロール24,24と第1ドラム25間の用紙搬送経路を検出ポイントとする用紙検出手段である2次給紙センサS2が設けられている。ペーパーセンサS1は、1次給紙ロール22,23によって印刷用紙20が搬送されて来るか否かを検出するようになっている。2次給紙センサS2は、2次給紙ロール24,24によって印刷用紙20が搬送されて来るか否かを検出するようになっている。
印刷部4は、多孔構造によるインク通過性の部材で外周壁25aが構成され、メインモータM1の駆動力によって図1の矢印A方向に回転されるドラム25と、このドラム25の外周壁25aに設けられ、孔版原紙12の先端をクランプするクランプ部26と、ドラム25内に配置され、外周壁25aの内周面側にスキージロール(図示せず)よりインクを供給するインク供給手段(図示せず)と、ドラム25の外周壁25aの外側で、且つ、スキージロールに対向する位置に配置されたプレス部材であるプレスロール27とを備えている。
このプレスロール27の構成は、第1プレスロール移動機構(図示しない)によって、第1ドラム25の外周壁25aを押圧する押圧位置と第1ドラム25の外周壁25aより十分に退避する退避位置との間で移動自在に設けられている。第1プレスロール27は、非印刷時には退避位置に位置され、印刷時には第1クランプ部26に干渉する範囲では第1ドラム25の外周壁25aより若干だけ離間した微小離間位置に逃げ、それ以外の範囲では押圧位置に位置するように変位するようになっている。
また、印刷部4は、ドラム25の用紙搬送下流側の近傍に配置された分離爪28と分離ノズル29とを有する。分離爪28は、ドラム25の外周面とこれに貼り付いた状態で搬送されて来る印刷用紙20の先端との間に挿入されるようになっている。これによって、ドラム25の外周面に貼り付いて回転しようとする印刷用紙20を強制的にドラム25の外周面から引き剥がすようになっている。分離爪28の先端部にはエアーノズル(図示せず)が設けられ、このエアーノズルからは分離ポンプ(図示せず)により圧縮された先端分離エアーが印刷用紙20の剥離タイミングで吐出されるようになっている。これにより、ドラム25の外周面に貼り付いている印刷用紙20の先端を圧縮された先端分離エアーで引き剥がすようになっている。分離ファン30により発生させた分離エアーは、分離ノズル29より、ドラム25の外周面とこれに貼り付いた状態で搬送されて来る印刷用紙20との間に吹き付けられ、この分離エアーによってドラム25の外周面に貼り付いて回転しようとする印刷用紙20を全域に亘ってドラム25の外周面から引き剥がすようになっている。
そして、印刷部4は、製版部2から搬送される孔版原紙12の先端をクランプ部26でクランプし、このクランプした状態でドラム25を回転して孔版原紙12をドラム25の外周壁25aに巻装し、ドラム25の回転に同期して搬送されて来る印刷用紙20をプレスロール27にてドラム25の孔版原紙12に押圧することによって印刷用紙20に孔版原紙12の穿孔部分からインクを転写して画像を印刷するようになっている。
排紙部5は、ドラム25より剥離された印刷用紙20を搬送するベルト搬送機構32と、ベルト搬送機構32の最下流より排出された印刷用紙20を載置する排紙台33とを備えている。このベルト搬送機構32は、一対のプーリ32a,32aと、この一対のプーリ32a,32a間に掛けられた無限端ベルト32bと、この無限端ベルト32bの用紙搬送面に印刷用紙20を吸引する吸引ファン32cとを備えている。無限端ベルト32bは、排紙モータM2(図2に示す)の駆動力によって移動され、ドラム25より排出された印刷用紙20を排紙台33まで搬送し、無限端ベルト32bの用紙搬送最下流には排出された印刷用紙20を排紙台33上に載置するようになっている。また、ベルト搬送機構32には用紙検出手段である排紙センサS4が設けられている。排紙センサS4は、印刷部4から印刷用紙20が搬送されて来るか否かを検出するようになっている。
排版部6は、ドラム25に巻き付け装着された孔版原紙12の先端がクランプ解除され、このクランプ解除された孔版原紙12をドラム25より引き剥がしながら搬送する一対の排版ロール34,34と、この一対の排版ロール34,34によって搬送されて来る孔版原紙12を収納する排版ボックス35とを有する。
次に、制御系の概略を図2を用いて説明する。
制御部50は各ドライバを介してメインモータM1、分離ファン30、吸引ファン32c、排紙モータM2及びプレスソレノイドPSの駆動と、給紙クラッチCLの連結を制御するようになっている。また、制御部50には、各種センサS1,S2,S4の検出出力が導かれている。さらに、制御部50には、ドラム25の回転を検出するエンコーダ51のパルス出力とドラム25の基準回転位置を検出する基準センサ52の検出出力がそれぞれ導かれている。これら駆動系及びセンサ系は、正常に印刷動作が実行されている場合には、図3に示すような出力波形を示すことになる。
制御部50は、基準センサ52の基準パルスとエンコーダ51の連続パルス出力よりドラム25の回転角度を算出する。制御部50は、図4のフローチャートに示すように、算出したドラム25の回転角度に基づき各種センサS1,S2,S4の検出出力より用紙ジャムの有無をチェックする。用紙ジャムが発生していると判別した場合には、図5及び図6のフローチャートに示すように、用紙ジャムの処理動作を行うようになっている。
次に、上記孔版印刷装置1の製版、印刷制御動作を説明する。
まず、製版モードが選択されると、制御部50がドラム25に孔版原紙12が巻付け装着されているか否かをチェックし、装着されている場合には孔版原紙12をドラム25より取り除き排版ボックス35に排版する。
排版処理が終了すると、原稿読み取り動作により読み取った製版データに基づき孔版原紙12にサーマルヘッド15にて感熱穿孔する。そして、製版された孔版原紙12がドラム25に巻き付け装着される着版処理が行われ、これで製版動作が終了する。
次に、印刷モードが選択されると、メインモータ(図示せず)が回転してドラム25が回転され、この回転に同期して給紙部3より印刷用紙20がドラム25に給紙される。この給紙された印刷用紙20はプレスロール27でドラム25の孔版原紙12に押圧されることによって印刷用紙20に第1色の画像が印刷される。第1色の画像が印刷された印刷用紙20はドラム25の外周面より分離爪28、先端分離エアー及び分離エアーによって剥離されてベルト搬送機構32に導かれる。ベルト搬送機構32では、印刷用紙20を無限端ベルト32bの移動で搬送し、無限端ベルト32bの最下流より排紙台33に排出される。排紙台33に排紙された印刷用紙20はここに積層状態で載置される。
上記した印刷動作過程にあって、ドラム25の特定の回転角度でペーパーセンサS1、2次給紙センサS2及び排紙センサS4の検出出力をチェックする。具体的には、図4に示すように、ドラム25が130度のタイミングでは、ペーパーセンサS1の出力がオフか否かをチェックする(ステップS10)。このタイミングでオンであれば、先の印刷用紙20が未だ給紙されずに残留する給紙紙残りジャムが発生したと判断し、その給紙紙残りジャム処理動作に移行する(ステップS11)。
ドラム25が150度のタイミングでは、2次給紙センサS2の出力がオフか否かをチェックする(ステップS12)。このタイミングでオンであれば、先の印刷用紙20が未だ給紙されずに残留する2次給紙紙残りジャムが発生したと判断し、その2次給紙紙残りジャム処理動作に移行する(ステップS13)。
ドラム25が175度のタイミングでは、ペーパーセンサS1の出力がオンか否かをチェックする(ステップS14)。このタイミングでオフであれば、印刷用紙20が給紙されていない給紙空送ジャムが発生したと判断し、その給紙空送ジャム処理動作に移行する(ステップS15)。
ドラム25が220度のタイミングでは、2次給紙センサS2の出力がオンか否かをチェックする(ステップS16)。このタイミングでオフであれば、印刷用紙20がドラム25側に給紙されずに残留する2次給紙搬送ジャムが発生したと判断し、その2次給紙搬送ジャム処理動作に移行する(ステップS17)。
ドラム25が310度のタイミングでは、排紙センサS4の出力がオフか否かをチェックする(ステップS18)。このタイミングでオンであれば、先の印刷用紙20が未だ搬送されずに残留する排紙ジャムが発生したと判断し、その排紙ジャム処理動作に移行する(ステップS19)。
ドラム25が350度のタイミングでは、排紙センサS4の出力がオンか否かをチェックする(ステップS20)。このタイミングでオフであれば、印刷用紙20がドラム25から剥離されずに排出されていない舞い上がりジャムが発生したと判断し、その舞い上がりジャム処理動作に移行する(ステップS21)。
次に、給紙空送ジャム処理動作を説明する。図5に示すように、給紙空送ジャムが発生したと判断した場合には、プレスソレノイドPSを即時にオフする(ステップS22)。これにより、プレスロール17がドラム25より離間した離間位置に位置される。ここで、メインモータM1、給紙クラッチCL、分離ファン30、吸引ファン32c及び排紙モータM2は通常の印刷動作時と同様に駆動される。
プレスソレノイドPSをオフすると共に、ドラム25の回転回数を0にリセットする(ステップS23)。そして、ドラム25が175度のタイミングでペーパーセンサS1の出力がオンか否かをチェックする(ステップS24)。回転回数が3回以内の間にペーパーセンサP1の出力がオンになれば、給紙動作が行われたと判断し通常の印刷処理動作に戻る(ステップS24〜S27)。回転回数が3回以内の間に出力がオンにならなければ、孔版印刷装置1の停止処理を行う(ステップS24,S26〜S28)。
上記給紙空送ジャム処理動作では、プレスロール27を離間位置にするため、プレスロール27がドラム25に巻装された孔版原紙12を直接押圧し、プレスロール27がインク汚染される事態を防止できる。また、給紙空送が発生するパターンとして、印刷用紙20がペーパーセンサP1の検出ポイントより上流側に滞留して検出タイミングに間に合わなかった場合が多々ある。そのため、給紙空送エラーの場合には1次給紙動作をリトライさせると、給紙動作がなされる可能性が高い。給紙動作がなされた場合には印刷動作に戻す。これにより、ユーザによる用紙ジャム排除作業を極力低減できる。また、給紙動作がなされた場合には印刷動作に戻すため、給紙空送エラーが解消されれば印刷動作が中断されず、印刷時間の短縮が図れるというメリットもある。
次に、給紙空送ジャム以外のジャム処理動作を説明する。
図6に示すように、給紙空送ジャム以外のジャム(S11,S13,S17,S19,S21)が発生したと判断した場合には、プレスソレノイドPSを即時にオフする(ステップS30)。これにより、プレスロール27がドラム25より離間した離間位置に位置される。また、給紙クラッチCLの動作を停止する(ステップS31)。ここで、メインモータM1、分離ファン30、吸引ファン32c及び排紙モータM2は通常の印刷動作時と同様に駆動される。
プレスソレノイドPSをオフし、給紙クラッチCLの動作を停止すると共にドラム25の回転回数をカウントするカウンタを0にリセットする(ステップS32)。そして、ジャム発生後の基準センサ52のH入力を検出すると、上記カウンタ数を+1だけインクリメントする(ステップS33a)。つまり、ジャム発生後のドラム25の回転回数をチェックする。
回転回数が3回以内の間に、ペーパーセンサP1の出力に立ち下がり変化、2次給紙センサP2の出力に立ち上がりや立ち下がり変化、排紙センサS4の出力に立ち上がり変化があるか否かをチェックし(ステップS33,S35,S37,S39,S41)、いずれかの変化があればジャム用紙排出動作が開始されたと判断してドラム25の回転回数を0にリセットする(ステップS34,S36,S38,S40,S42)。そして、回転回数が3回以内の間に、排紙センサS4の出力に立ち下がり変化を検出した場合には(ステップS43)、印刷用紙20が排紙台33へと排出されたと判断して孔版印刷装置の停止処理を行う(ステップS44)。回転回数が3回以内の間に排紙センサS4の出力に立ち下がり変化を検出できない場合には(ステップS33)、ジャミングされた印刷用紙20の排出が困難と判断して、孔版印刷装置1の停止処理を行う(ステップS34)。この場合には、表示部に用紙ジャムの発生等を表示して、ユーザによるジャム用紙の排除を促す。
上記したように給紙空送以外のジャム処理動作では、ジャム用紙排出動作によってジャム用紙を搬送経路によって装置外に排出させる。従って、用紙ジャムが発生した場合に、ユーザの負担を軽減できる。
上記第1実施形態において、用紙ジャムが発生したと判断した場合には、ドラム25の回転速度を用紙ジャムの発生前と変更(高速、低速)するように制御しても良い。このようにすると、印刷用紙20がドラム25に張り付く、いわゆる舞い上がり用紙ジャムが発生している場合に、ドラム25の回転速度変化によって印刷用紙20がドラム25から剥離するきっかけを与えることができる。特に、ドラム25を高速回転させると印刷用紙20に今までより大きい遠心力が作用するため、剥離が促進される。
上記第1実施形態において、用紙ジャムが発生したと判断した場合には、印刷用紙20の搬送速度を用紙ジャムの発生前と変更するように制御しても良い。このようにすると、印刷用紙20が搬送経路上で詰まる用紙ジャムが発生している場合に、搬送速度の変化によって印刷用紙20の詰まりを解除するきっかけを与えることができる。特に、搬送速度を低速にすると、搬送経路に対する印刷用紙20の上滑りが低減されるため、詰まり解除が促進される。
上記第1実施形態では、用紙ジャムが発生したと判断した時点からドラム25の3回転以内、つまり所定時間以内に印刷用紙20が装置外に排除された場合には、孔版印刷装置1の停止処理を行うので、排出された印刷用紙20の状態をユーザに確認する機会を与え、印刷状態等を認識した上でユーザが次の処理を判断できる。尚、上記第1実施形態では、用紙ジャム発生と判断した時点からの所定時間をドラム25の回転数に基づき検出したが、タイマーによって所定時間を検出しても良いことは勿論である。
上記第1実施形態では、給紙部3は、積載された印刷用紙20を1枚ずつ分離して搬送する1次給紙ロール22,23と、この1次給紙ロール22,23から搬送された印刷用紙20をドラム25の所定の回転タイミングで印刷部4に給紙する2次給紙ロール24,24とを備え、1次給紙ロール22,23による印刷用紙20の搬送と2次給紙ロール24,24による印刷用紙20の搬送が正常に行われたか否かを検出するペーパーセンサP1及び2次給紙センサP2をそれぞれ設けている。そして、給紙空送ジャム以外のジャムは、いずれもジャム用紙排出動作を行うようになっているが、ドラム25が220度のタイミングで2次給紙センサS2の出力がオフの場合、つまり、印刷用紙20が一次給紙ロール22,23の位置で紙残りの用紙ジャムが発生したと判断された場合には、印刷装置の停止処理を行うようにする。これ以外のジャム処理動作については、図7に示す内容とする。図7のジャム処理内容は、図6のジャム処理内容と同一であるため、同一ステップに同一符号を付してその説明を省略する。
このように、1次給紙ロール22,23の位置で紙残りの用紙ジャムが発生したと判断した場合(図4のステップS16)には、孔版印刷装置1の停止処理を行うと、以下の利点がある。つまり、1次給紙ロール22,23の位置でジャミングした印刷用紙20は、装置内の搬送経路を搬送させて装置外に排出させるよりも給紙部3の開口側から取り除く方が孔版原紙12切れ等の問題を軽減でき、ジャミング解除も容易であるため、使い勝手が良い。
上記第1実施形態では、用紙ジャムが発生したと判断した場合には、直ちにジャム用紙排出動作を行ったが、次のようにしても良い。つまり、用紙ジャムが発生したと判断した場合には、図8に示すように、用紙ジャムが発生した旨をユーザに知らせるべく出力手段である表示パネル60に表示すると共に、表示パネル60上に自動排出か手動排出か否かをユーザに選択させる自動排出ボタン61と確認ボタン62を表示する。そして、ユーザが自動排出ボタン61を押下した場合に上述したジャム用紙排出動作を行う。確認ボタン62を押下した場合には、手動排出を選択したと判断し、印刷装置の動作を停止する。
つまり、ジャミングした印刷用紙20を自動排出すると、ジャミング状態によっては孔版原紙12を傷つける等の不具合が発生する可能性がある。そのため、ユーザにジャミング解除方法を選択させることにより、ユーザの意思を尊重したジャミング処理が可能になる。尚、出力手段は、音声出力手段(スピーカ)であっても、表示パネルと音声出力手段の両方であっても良い。
図9〜図14は本発明の第2実施形態を示し、図9は孔版印刷装置の全体概略構成図、図10は孔版印刷装置の概略回路ブロック図、図11は印刷動作時のタイミングチャート、図12は用紙ジャムの検出フローチャート、図13は給紙空送の用紙ジャム時の処理フローチャート、図14は給紙空送以外の用紙ジャム時の処理フローチャートである。
図9において、孔版印刷装置1′は、原稿読取部(図示せず)と、製版部2′と、給紙部3と、第1印刷部4と、中間搬送部5Aと、第2印刷部4Aと、排紙部7と、第1排版部8及び第2排版部9とから主に構成されている。
原稿読取部は、装置本体10の上部に設けられ、印刷に供される原稿を画像データとして読み取るようになっている。この読み取った画像データは、第1ドラム25の色インク用と第2ドラム36の色インク用の各製版データとして生成する。また、製版データは所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工可能である。
製版部2′は、装置本体10に水平移動自在に設けられた製版ユニット11を有し、この製版ユニット11は製版ユニット移動手段(図示せず)によって孔版原紙12を第1ドラム25に供給する第1原紙供給位置(図9の仮想線位置)と孔版原紙12を第2ドラム36に供給する第2原紙供給位置(図9の実線位置)との間で移動されるようになっている。また、製版ユニット11は、ロールされた長尺状の孔版原紙12を収容する原紙収容部13と、この原紙収容部13に収容された孔版原紙12を搬送下流側にガイドする複数の搬送ロール14と、この複数の搬送ロール14の搬送下流側に配置されたサーマルヘッド15と、このサーマルヘッド15の対向位置に配置され、ライトパルスモータ(図示せず)の駆動力により回転するプラテンロール16と、これらプラテンロール16及びサーマルヘッド15に対して孔版原紙12の搬送下流側に配置され、ライトパルスモータ(図示せず)の駆動力により回転する一対の原紙送りロール17,17と、この一対の原紙送りロール17,17とプラテンロール16及びサーマルヘッド15との間に配置された原紙カッタ18とを有する。
給紙部3は、印刷媒体である印刷用紙20が積層される給紙台21と、この給紙台21から最上位置の印刷用紙20のみを搬送させる1次給紙手段である1次給紙ロール22,23と、この一次給紙ロール22,23によって移動された印刷用紙20を後述する第1ドラム25の回転に同期して第1ドラム25と第1プレスロール27間に給紙する2次給紙手段である一対の2次給紙ロール24,24とを有する。1次給紙ロール22,23には給紙クラッチCL(図10に示す)を介してメインモータM1(図10に示す)の回転が選択的に伝達されるようになっている。一対の2次給紙ロール24,24にはカム機構(図示せず)を介してメインモータM1の回転が伝達され、第1ドラム25の回転に同期して回転駆動されるようになっている。
また、給紙部3には、1次給紙ロール22,23と2次給紙ロール24,24間の搬送経路を検出ポイントとするペーパーセンサS1と、2次給紙ロール24,24と第1ドラム25間の搬送経路を検出ポイントとする2次給紙センサS2が設けられている。ペーパーセンサS1は、1次給紙ロール22,23によって印刷用紙20が搬送されて来るか否かを検出するようになっている。2次給紙センサS2は、2次給紙ロール24,24によって印刷用紙20が搬送されて来るか否かを検出するようになっている。
第1印刷部4は、多孔構造によるインク通過性の部材で外周壁25aが構成され、メインモータM1の駆動力によって矢印A方向に回転される第1ドラム25と、この第1ドラム25の外周壁25aに設けられ、孔版原紙12の先端をクランプするクランプ部26と、第1ドラム25内に配置され、外周壁25aの内周面側にスキージロール(図示せず)よりインクを供給する第1インク供給手段(図示せず)と、第1ドラム25の外周壁25aの外側で、且つ、スキージロール(図示せず)に対向する位置に配置されたプレス部材である第1プレスロール27とを備えている。
この第1プレスロール27の構成は、第1プレスロール移動機構(図示せず)によって、第1ドラム25の外周壁25aを押圧する押圧位置と第1ドラム25の外周壁25aより十分に退避する退避位置との間で移動自在に設けられている。第1プレスロール27は、非印刷時には退避位置に位置され、印刷時には第1クランプ部26に干渉する範囲では第1ドラム25の外周壁25aより若干だけ離間した微小離間位置に逃げ、それ以外の範囲では押圧位置に位置するように変位するようになっている。
また、第1印刷部4は、第1ドラム25の用紙搬送下流側の近傍に配置された分離爪28と分離ノズル29とを有する。分離爪28は、第1ドラム25の外周面とこれに貼り付いた状態で搬送されて来る印刷用紙20の先端との間に挿入されるようになっている。これによって、第1ドラム25の外周面に貼り付いて回転しようとする印刷用紙20を強制的に第1ドラム25の外周面から引き剥がすようになっている。分離爪28の先端部には、エアーノズル(図示せず)が設けられ、このエアーノズルからは第1分離ポンプ(図示せず)により圧縮された先端分離エアーが印刷用紙20の剥離タイミングで吐出されるようになっている。これにより、第1ドラム25の外周面に貼り付いている印刷用紙20の先端を圧縮された分離エアーで引き剥がすようになっている。第1分離ファン30により発生させた分離エアーは、分離ノズル29より、第1ドラム25の外周面とこれに貼り付いた状態で搬送されて来る印刷用紙20との間に吹き付けられ、分離エアーによって第1ドラム25の外周面に貼り付いて回転しようとする印刷用紙20を強制的に第1ドラム25の外周面から引き剥がすようになっている。
そして、第1印刷部4は、製版部2′から搬送される孔版原紙12の先端をクランプ部26でクランプし、このクランプした状態で第1ドラム25を回転して孔版原紙12を第1ドラム25の外周壁25aに巻装し、第1ドラム25の回転に同期して搬送されて来る印刷用紙20を第1プレスロール27にて第1ドラム25の孔版原紙20に押圧することによって印刷用紙20に孔版原紙12の穿孔部分からインクを転写して第1色の画像を印刷するようになっている。
中間搬送部5Aは、第1ドラム25の用紙搬送下流側位置と後述する第2ドラム36の用紙搬送上流側位置に配置された一対のベルト掛けプーリ31,31と、この一対のベルト掛けプーリ31,31に掛けられ、メインモータM1の駆動力で搬送される無限端ベルト32と、この無限端ベルト32の用紙搬送面に印刷用紙20を吸引する吸引ファン33とを備えている。中間搬送部5Aは、第1ドラム25から剥離された印刷用紙20を受け取り、受け取った印刷用紙20を第2ドラム36の回転に同期して第2ドラム36と第2プレスロール38間に給紙するようになっている。
また、中間搬送部5Aには中間センサS3が設けられている。中間センサS3は、第1印刷部4から印刷用紙20が分離されて来るか否かを検出するようになっている。
第2印刷部4Aは、第1印刷部4と同一構成であり、円筒状の外周壁36a有し、メインモータM1の駆動力によって矢印B方向に回転される第2ドラム36と、この第2ドラム36の外周壁36aに設けられ、孔版原紙12の先端をクランプするクランプ部37と、第2ドラム36内に配置され、外周壁36aの内周面側にスキージロール(図示せず)よりインクを供給する第2インク供給手段(図示せず)と、第2ドラム36の外周壁36aの外側で、且つ、スキージロール(図示せず)に対向する位置に配置されたプレス部材である第2プレスロール38とを備えている。この第2プレスロール38の構成は、第1プレスロール27と同様であり、説明を省略する。
また、第2印刷部4Aは、第2ドラム36の用紙搬送下流側の近傍に配置された分離爪39と分離ノズル40とを有する。分離爪39は、第2ドラム36の外周面とこれに貼り付いた状態で搬送されて来る印刷用紙20の先端との間に挿入されるようになっている。これにより、第2ドラム36の外周面に貼り付いて回転しようとする印刷用紙20を強制的に第2ドラム36の外周面から引き剥がすようになっている。分離爪39の先端部にはエアーノズル(図示せず)が設けられ、このエアーノズルからは第2分離ポンプ(図示せず)により圧縮された先端分離エアーが印刷用紙20の剥離タイミングで吐出されるようになっている。これにより、第2ドラム36の外周面に貼り付いている印刷用紙20の先端を圧縮された先端分離エアーで引き剥がすようになっている。第2分離ファン41により発生させた分離エアーは、分離ノズル40より、第2ドラム36の外周面とこれに貼り付いた状態で搬送されて来る印刷用紙20との間に吹き付けられ、分離エアーによって第2ドラム36の外周面に貼り付いて回転しようとする印刷用紙20を強制的に第2ドラム36の外周面から引き剥がすようになっている。
そして、第2印刷部4Aは、製版部2′から搬送される孔版原紙12の先端をクランプ部37でクランプし、このクランプした状態で第2ドラム36が回転されて孔版原紙12が第2ドラム36の外周壁36aに巻装され、第2ドラム36の回転に同期して搬送されて来る印刷用紙20を第2プレスロール38にて第2ドラム36の孔版原紙12に押圧することによって印刷用紙20に孔版原紙12の穿孔部分からインクを転写して第2色の画像を印刷するようになっている。
排紙部7は、第2ドラム36より剥離された印刷用紙20を搬送するベルト搬送機構42と、このベルト搬送機構42の用紙搬送最下流より排出された印刷用紙20を載置する排紙台43とを備えている。ベルト搬送機構42は、一対のプーリ42a,42aと、この一対のプーリ42a,42a間に掛けられた無限端ベルト42bと、この無限端ベルト42bの用紙搬送面に印刷用紙20を吸引する吸引ファン42cと、無限端ベルト42bを駆動する排紙モータM2とを備えている。排紙部42は、第2ドラム36より排出された印刷用紙20を排紙台43まで搬送し、搬送した印刷用紙20を排紙台43上に載置するようになっている。また、ベルト搬送機構42には排紙センサS4が設けられている。排紙センサS4は、第2印刷部4Aから印刷用紙20が搬送されて来るか否かを検出するようになっている。
第1排版部8は、第1ドラム25に巻装された孔版原紙12の先端がクランプ解除され、このクランプ解除された孔版原紙12を第1ドラム25より引き剥がしながら搬送する一対の排版ロール44,44と、この一対の排版ロール44,44によって搬送されて来る孔版原紙12を収納する排版ボックス45とを有する。
第2排版部9は、第2ドラム36に巻装された孔版原紙12の先端がクランプ解除され、このクランプ解除された孔版原紙12を第2ドラム36より引き剥がしながら搬送する一対の排版ロール46,46と、この一対の排版ロール46,46によって搬送されて来る孔版原紙12を収納する排版ボックス47とを有する。
次に、制御系の概略を図10を用いて説明する。
制御部50′は各ドライバを介してメインモータM1、分離ファン30、吸引ファン32c、排紙モータM2及び第1及び第2プレスソレノイドPS1,PS2の駆動と、給紙クラッチCLの連結を制御する。制御部50′には、各種センサS1,S2,S3,S4の検出出力が導かれている。また、制御部50′には、第1ドラム25の回転を検出するエンコーダ51のパルス出力と第1ドラム25の基準回転位置を検出する第1基準センサ52の検出出力と、第2ドラム36の基準回転位置を検出する第2基準センサ53の検出出力とがそれぞれ導かれている。後述する排紙ジャム動作では、第1ドラム25の回転角度を基準に動作処理を行うため、回転角度等は第1ドラム25のものをいう。これら駆動系及びセンサ系は、正常に印刷動作が実行されている場合には、図11に示すような出力波形を示すことになる。
制御部50′は、基準センサ52の基準パルスとエンコーダ51の連続パルス出力より第1ドラム25の回転角度を算出する。制御部50′は、図12のフローチャートに示すように、算出した第1ドラム25の回転角度に基づき各種センサS1,S2,S3,S4の検出出力より用紙ジャムの有無をチェックするようになっている。用紙ジャムが発生していると判別した場合には、図13及び図14のフローチャートに示すように、用紙ジャムの処理動作を行う。
次に、上記孔版印刷装置1′の2色印刷時の製版、印刷制御動作を説明する。
2色製版モードが選択されると、第1ドラム25側の製版・排版処理が実行される。まず、制御部50′が第1ドラム25に孔版原紙12が巻装されているか否かをチェックし、巻装されている場合には孔版原紙12を第1ドラム25より取り除き排版ボックス45に排版する。
排版処理が終了すると、原稿読み取り動作により読み取った第1色の製版データに基づき孔版原紙12にサーマルヘッド15にて感熱穿孔する。そして、製版された孔版原紙12の先端を第1クランプ部26でクランプし、このクランプした状態で第1ドラム25が回転されて孔版原紙12が第1ドラム25の外周壁25aに巻装される着版処理が行われる。これで第1ドラム25側の製版動作が終了する。次に、第1ドラム25の製版動作が終了すると、第2ドラム36の製版・排版処理が実行される。まず、製版ユニット11は製版ユニット移動手段(図示せず)によって、第1ドラム25側の第1原紙供給位置から、第2ドラム36側の第2原紙供給位置へと移動される。次に、制御部50′が第2ドラム36に孔版原紙12が巻装されているか否かをチェックし、巻装されている場合には孔版原紙12を第2ドラム36より取り除き排版ボックス47に排版する。読み取った第2色の製版データに基づき孔版原紙12にサーマルヘッド15にて感熱穿孔する。そして、第1ドラム25と同様に、製版された孔版原紙12が第2ドラム36に巻装される着版処理が行われ、これで第2ドラム36側の製版動作が終了する。
次に、2色印刷モードが選択されると、メインモータ(図示せず)が回転して第1及び第2ドラム25,36が回転され、この回転に同期して給紙部3より印刷用紙20が第1ドラム25に給紙される。この給紙された印刷用紙20は第1プレスロール27で第1ドラム25の孔版原紙12に押圧されることによって印刷用紙20に第1色の画像が印刷される。第1色の画像が印刷された印刷用紙20は第1ドラム25の外周面より分離爪28、先端分離エアー及び分離エアーによって剥離されて中間搬送部5Aに導かれる。中間搬送部5Aでは、印刷用紙20を無限端ベルト32の移動で搬送し、中間搬送部5Aより印刷用紙20を第2ドラム36に給紙する。この給紙された印刷用紙20は第2プレスロール38で第2ドラム36の孔版原紙12に押圧されることによって印刷用紙20に第2色の画像が印刷される。第2色の画像が印刷された印刷用紙20は第2ドラム36の外周面より分離爪39、先端分離エアー及び分離エアーによって剥離されてベルト搬送機構42に導かれる。ベルト搬送機構42では、印刷用紙20を無限端ベルト42bの移動で搬送し、ベルト搬送機構42の最下流より排紙台43に排出される。排紙台43に排紙された印刷用紙20はここに積層状態で載置される。
上記した印刷動作過程にあって、第1ドラム25の特定の回転角度でペーパーセンサS1、2次給紙センサS2、中間センサS3及び排紙センサS4の検出出力をチェックする。具体的には、図12に示すように、第1ドラム25が82度のタイミングでは、排紙センサS4の出力がオフか否かをチェックする(ステップS100)。このタイミングでオンであれば、先の印刷用紙20が未だ搬送されずに残留する排紙ジャムが発生したと判断し、その排紙ジャム処理動作に移行する(ステップS101)。
第1ドラム25が130度のタイミングでは、ペーパーセンサS1の出力がオフか否かをチェックする(ステップS102)。このタイミングでオンであれば、先の印刷用紙20が未だ給紙されずに残留する給紙紙残りジャムが発生したと判断し、その給紙紙残りジャム処理動作に移行する(ステップS103)。
第1ドラム25が150度のタイミングでは、2次給紙センサS2の出力がオフか否かをチェックする(ステップS104)。このタイミングでオンであれば、先の印刷用紙20が未だ給紙されずに残留する2次給紙紙残りジャムが発生したと判断し、その2次給紙紙残りジャム処理動作に移行する(ステップS105)。
第1ドラム25が164.6度のタイミングでは、排紙センサS4の出力がオンか否かをチェックする(ステップS106)。このタイミングでオフであれば、印刷用紙20が第2ドラム36から剥離されずに排出されていない舞い上がりジャムが発生したと判断し、その第2舞い上がりジャム処理動作に移行する(ステップS107)。
第1ドラム25が173.4度のタイミングでは、ペーパーセンサS1の出力がオンか否かをチェックする(ステップS108)。このタイミングでオフであれば、印刷用紙20が給紙されていない給紙空送ジャムが発生したと判断し、その給紙空送ジャム処理動作に移行する(ステップS109)。
第1ドラム25が220度のタイミングでは、2次給紙センサS2の出力がオンか否かをチェックする(ステップS110)。このタイミングでオフであれば、印刷用紙20が第1ドラム25側に給紙されずに残留する2次給紙搬送ジャムが発生したと判断し、その2次給紙搬送ジャム処理動作に移行する(ステップS111)。
第1ドラム25が270度のタイミングでは、中間センサS3の出力がオフか否かをチェックする(ステップS112)。このタイミングでオンであれば、先の印刷用紙20が未だ搬送されずに残留する排紙ジャムが発生したと判断し、その中間搬送ジャム処理動作に移行する(ステップS113)。
第1ドラム25が328.5度のタイミングでは、中間センサS3の出力がオンか否かをチェックする(ステップS114)。このタイミングでオフであれば、印刷用紙20が第1ドラム25から剥離されずに排出されていない舞い上がりジャムが発生したと判断し、その第1舞い上がりジャム処理動作に移行する(ステップS115)。
給紙空送ジャム処理動作の内容は、図13に示すように、第1実施形態の場合とほぼ同様(センサ出力のチェックタイミングのみ相違)であるため、その同一ステップには同一ステップ番号を付して説明を省略する。
上記給紙空送ジャム処理動作では、第1及び第2プレスロール27,38を離間位置にするため、第1及び第2プレスロール27,38が第1及び第2ドラム25,36に巻装された孔版原紙12を直接押圧し、第1及び第2プレスロール27,38がインク汚染される事態を防止できる。また、給紙空送が発生するパターンとして、印刷用紙20がペーパーセンサP1の検出ポイントより上流側に滞留して検出タイミングに間に合わなかった場合が多々ある。そのため、給紙空送エラーの場合には1次給紙動作をリトライさせると、給紙動作がなされる可能性が高い。給紙動作がなされた場合には印刷動作に戻す。これにより、ユーザによる用紙ジャム排除作業を低減できる。また、給紙動作がなされた場合には印刷動作に戻すため、給紙空送エラーが解消されれば印刷動作が中断されず、印刷時間の短縮が図れるというメリットもある。
上記第2実施形態では、給紙部3は、積載された印刷用紙20を1枚ずつ分離して搬送する1次給紙ロール22,23と、この1次給紙ロール22,23から搬送された印刷用紙20を第1ドラム25の所定の回転タイミングで印刷部4に給紙する2次給紙ロール24,24とを備え、1次給紙ロール22,23による印刷用紙120の搬送と2次給紙ロール24,24による印刷用紙120の搬送が正常に行われたか否かを検出するペーパーセンサP1及び2次給紙センサP2をそれぞれ設け、1次給紙ロール22,23による搬送で用紙ジャムが発生したと判断した場合には、孔版印刷装置1′の停止処理を行うので、1次給紙ロール22,23での用紙ジャムは、搬送経路を搬送させて装置外に排出させるよりも給紙部3の開口側から取り除く方がジャミング解除が容易であるため、使い勝手が良い。
次に、給紙空送ジャム以外のジャム処理動作について説明する。
図14に示すように、給紙空送ジャム以外のジャム(S101,S103,S105,S107,S111,S113,S115)が発生したと判断した場合には、第1及び第2プレスソレノイドPS1,PS2を即時にオフする(ステップS120)。これにより、第1及び第2プレスロール27,38が第1及び第2ドラム25,36より離間した離間位置に位置される。また、給紙クラッチCLの動作を停止する(ステップS121)。ここで、メインモータM1、分離ファン30、41、吸引ファン32c,42c及び排紙モータM2は通常の印刷動作時と同様に駆動される。
第1及び第2プレスソレノイドPS1,PS2をオフし、給紙クラッチCLの動作を停止すると共に第1ドラム25の回転回数をカウントするカウンタを0にリセットする(ステップS122)。そして、ジャム発生後の基準センサ52のH入力を検出すると、上記カウンタ数を+1だけインクリメントする(ステップS123a)。つまり、ジャム発生後の第1ドラム25の回転回数をチェックする。
回転回数が3回以内の間に、ペーパーセンサP1の出力に立ち下がり変化、2次給紙センサP2の出力に立ち上がりや立ち下がり変化、中間センサS3の出力に立ち上がりや立ち下がり変化、排紙センサS4の出力に立ち上がり変化があるか否かをチェックし(ステップS123,S125,S127,S129,S131,S133,S135)、いずれかの変化があればジャム用紙排出動作が開始されたと判断して第1ドラム25の回転回数を0にリセットする(ステップS124,S126,S128,S130,S132,S134,S136)。そして、回転回数が3回以内の間に、排紙センサS4の出力に立ち下がり変化を検出した場合には(ステップS137)、印刷用紙20が排紙台133へと排出されたと判断して孔版印刷装置1′の停止処理を行う(ステップS138)。回転回数が3回以内の間に排紙センサS4の出力に立ち下がり変化を検出できない場合には(ステップS123)、ジャミングされた印刷用紙20の排出が困難と判断して、孔版印刷装置1′の停止処理を行う(ステップS124)。この場合には、表示部に用紙ジャムの発生等を表示して、ユーザによるジャム用紙の排除を促す。
この第2実施形態においても、給紙空送以外のジャム処理動作では、ジャム用紙排出動作によってジャム用紙を搬送経路によって装置外に排出させる。従って、用紙ジャムが発生した場合においても、ユーザの負担を軽減できる。
上記第2実施形態において、用紙ジャムが発生したと判断した場合には、第1ドラム25及び第2ドラム36の回転速度を用紙ジャムの発生前と変更(高速、低速)するように制御しても良い。このようにすると、印刷用紙20が第1ドラム25や第2ドラム36に張り付く、いわゆる舞い上がり用紙ジャムが発生している場合には、第1ドラム25及び第2ドラム36の回転速度変化によって印刷用紙20が第1ドラム25や第2ドラム36から剥離するきっかけを与えることができる。特に、第1及び第2ドラム25,36を高速回転させると印刷用紙20に今までより大きい遠心力が作用するため、剥離が促進される。
上記第2実施形態において、用紙ジャムが発生したと判断した場合には、印刷用紙20の搬送速度を用紙ジャムの発生前に対し変更するよう制御しても良い。このようにすると、印刷用紙20が搬送経路上で詰まる用紙ジャムが発生している場合に、搬送速度の変化によって印刷用紙20の詰まりを解除するきっかけを与えることができる。特に、搬送速度を低速にすると、搬送経路に対する印刷用紙120の上滑りが低減されるため、詰まり解除が促進される。
上記第2実施形態では、用紙ジャムが発生したと判断した時点から第1ドラム25の3回転以内、つまり所定時間以内に印刷用紙20が装置外に排除された場合には、孔版印刷装置1′の停止処理を行うので、排出された印刷用紙120の状態をユーザに確認する機会を与え、印刷状態等を認識した上でユーザが次の処理を判断できる。尚、上記第2実施形態では、用紙ジャム発生と判断した時点からの所定時間を第1ドラム25の回転数に基づき検出したが、タイマーによって所定時間を検出しても良いことは勿論である。
上記第2実施形態では、給紙空送ジャム以外のジャムは、いずれもジャム用紙排出動作を行うようにしたが、第1ドラム25が220度のタイミングで2次給紙センサS2の出力がオフの場合、つまり、印刷用紙120が一次給紙ロール22,23の位置で紙残りの用紙ジャムが発生したと判断された場合には、印刷装置の停止処理を行うようにする。これ以外のジャム処理動作については、ジャミング用紙排出動作を行うようにしても良い。
このように、1次給紙ロール22,23の位置で紙残りの用紙ジャムが発生したと判断した場合(図12のステップS110)には、孔版印刷装置1′の停止処理を行うと、以下の利点がある。つまり、1次給紙ロール22,23の位置でジャミングした印刷用紙20は、装置内の搬送経路を搬送させて装置外に排出させるよりも給紙部3の開口側から取り除く方が孔版原紙12切れ等の問題を軽減でき、ジャミング解除も容易であるため、使い勝手が良い。
上記第2実施形態では、用紙ジャムが発生したと判断した場合には、直ちにジャム用紙排出動作を行ったが、次のようにしても良い。つまり、用紙ジャムが発生したと判断した場合には、用紙ジャムが発生した旨をユーザに知らせるべく出力手段である表示パネル(図示せず)に表示すると共に表示パネル上に自動排出か手動排出か否かをユーザに選択させる自動排出ボタン(図示せず)と確認ボタン(図示せず)を表示する。そして、ユーザが自動排出ボタンを押下した場合に上述したジャム用紙排出動作を行う。確認ボタンを押下した場合には、手動排出を選択したと判断し、印刷装置の動作を停止する。つまり、ジャミングした印刷用紙20を自動排出すると、ジャミング状態によっては孔版原紙12を傷つける等の不具合が発生する可能性がある。そのため、ユーザにジャミング解除方法を選択させることにより、ユーザの意思を尊重したジャミング処理が可能になる。
尚、この第1及び第2実施形態では、孔版印刷装置が1つのドラムを有する場合と、2つのドラム(第1及び第2ドラム)を有する場合を説明したが、3つ以上のドラムを有する場合にも本発明を適用可能である。また、孔版以外の印刷装置にも本発明を適用可能である。
本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の全体概略構成図である。 本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の概略回路ブロック図である。 本発明の第1実施形態を示し、印刷動作時のタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態を示し、用紙ジャムの検出フローチャートである。 本発明の第1実施形態を示し、給紙空送時の処理フローチャートである。 本発明の第1実施形態を示し、給紙空送以外の用紙ジャム時の処理フローチャートである。 第1実施形態の変形例を示し、給紙空送以外の用紙ジャム時の処理フローチャートである。 第1実施形態の他の変形例を示し、用紙ジャム時の表示パネル内の表示内容を示す図である。 本発明の第2実施形態を示し、孔版印刷装置の全体概略構成図である。 本発明の第2実施形態を示し、孔版印刷装置の概略回路ブロック図である。 本発明の第2実施形態を示し、印刷動作時のタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態を示し、用紙ジャムの検出フローチャートである。 本発明の第2実施形態を示し、給紙空送時の処理フローチャートである。 本発明の第2実施形態を示し、給紙空送以外の用紙ジャム時の処理フローチャートである。 従来例の斜視図である
符号の説明
1,1′ 孔版印刷装置(印刷装置)
3 給紙部
4 印刷部
5 排紙部
12 孔版原紙
20 印刷用紙(印刷媒体)
22 1次給紙ロール(1次給紙手段)
23 1次給紙ロール(1次給紙手段)
24 2次給紙ロール(2次給紙手段)
25 ドラム
27 プレスロール(プレス部材)
60 表示パネル(出力手段)
4 第1印刷部
4A 第2印刷部
5A 中間搬送部
25 第1ドラム
27 第1プレスロール(第1プレス部材)
36 第2ドラム
38 第2プレスロール(第2プレス部材)
S1 ペーパーセンサ(用紙検出手段)
S2 2次給紙センサ(用紙検出手段)
S3 中間センサ(用紙検出手段)
S4 排紙センサ(用紙検出手段)

Claims (6)

  1. 回転するドラムと、このドラムに押圧するプレス部材との間で印刷媒体を押圧搬送することにより前記印刷媒体にインク画像を形成する印刷部と、この印刷部に印刷媒体を給紙する給紙部と、前記印刷部から排出された前記印刷媒体を排紙する排紙部とを少なくとも備え、前記印刷媒体の搬送経路に、前記印刷媒体の搬送が正常に行われたか否かを検出する用紙検出手段を設けた印刷装置において、
    前記用紙検出手段による前記印刷媒体の検出状態に基づき用紙ジャムが発生したと判断した場合に、前記給紙部による新たな印刷媒体の給紙動作と、前記プレス部材による前記ドラムへの押圧動作を中止する一方で、前記ドラムの回転動作と前記給紙部及び前記排紙部による前記印刷媒体の搬送動作を所定時間だけ続行するジャム用紙排出動作を行い、かつ、前記用紙ジャムが発生したと判断した場合に、前記ドラムの回転速度を用紙ジャムの発生前と変更するようにしたことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記用紙ジャムが発生したと判断した場合に、前記印刷媒体の搬送速度を用紙ジャムの発生前と変更するようにしたことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記用紙ジャムが発生したと判断した時点から前記所定時間以内に前記印刷媒体が印刷装置外に排出された場合に、装置の停止処理を行うようにしたことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記給紙部は、積載された前記印刷媒体を1枚ずつ分離して搬送する1次給紙手段と、この1次給紙手段から搬送された前記印刷媒体を前記ドラムの所定の回転タイミングで前記印刷部に給紙する2次給紙手段とを備え、前記1次給紙手段による前記印刷媒体の搬送と前記2次給紙手段による前記印刷媒体の搬送が正常に行われたか否かを検出する用紙搬送手段をそれぞれ設け、前記1次給紙手段の位置で紙残りの用紙ジャムが発生したと判断した場合に、装置の停止処理を行うようにしたことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記用紙ジャムが発生したと判断した場合に、用紙ジャムが発生した旨を出力手段でユーザに出力すると共に、自動排出か手動排出か否かをユーザに選択させ、自動排出が選択された場合にのみジャム用紙排出動作を行うようにしたことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記印刷部は、第1ドラム及び第1プレス部材を有する第1印刷部と、第2ドラム及び第2プレス部材を有する第2印刷部の2つであり、前記第1印刷部と前記第2印刷部との間に、前記第1印刷部より排出された前記印刷媒体を搬送下流側の前記第2印刷部に給紙する中間搬送部を有することを特徴とする印刷装置。
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