JP7102247B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成部で作成された未定着画像を赤外線照射により加熱し記録材上への定着補助または定着させるための赤外線照射装置を配置した定着装置を備えた画像形成装置に関する。
例えば、転写方式の電子写真プロセスを用いた画像形成装置において、画像形成部により作成されたトナー像は転写装置により記録材(以下、用紙とも記す)へ転写され、トナー像を転写された用紙は、定着装置へと搬送される。そして、未定着トナー像が載った用紙は定着装置内に配置された定着部材と加圧部材から形成される定着ニップ間を通過する。その過程において加熱と加圧が同時に行われトナー像を用紙に固着させるような定着方式が一般的に採用されてきた。定着部材や加圧部材は主にローラやベルトから構成され、加熱部材は定着部材や加圧部材内部に配置されることが多い。
上記の定着方式においては、定着部材に未定着トナー像を加圧部材により圧接させ、トナーの加熱と加圧を同時に行うため用紙が定着ニップ通過時、用紙自身が持つ水分量や剛性に応じて用紙自身が変形してしまうカールや皺などが発生することがある。
また、定着部材の定着温度を高くしすぎるとトナーが溶融しすぎてトナー同士の凝集力が低下し定着部材に溶融して定着部材側に取去られる高温オフセット現象という問題が発生する。特に幅の小さい用紙の通紙時、定着部材の用紙が接触しない部分で定着部材の温度が上昇することがある。この現象を非通紙部昇温と呼ぶ。その後、先の用紙よりも幅の大きい用紙を通紙した場合に高温オフセット現象が発生することがある。
そこで、上記定着オフセット問題の解決に着目した提案もされている。特許文献1には、未定着トナー像を転写した用紙を定着部材と加圧部材から構成される定着ニップは通過させるものの熱源を定着部材、加圧部材の内部ではなく、その上流に配置する装置構成が記載されている。これは、加熱と加圧の機能を分離することで定着オフセットに課題解決を図るものである。その熱源としては赤外線を照射可能な赤外線照射装置を使用している。
特許文献2には、加圧部材が未定着トナー像を載せた用紙に非接触で定着可能な光照射定着(フラッシュ定着)を採用した装置構成が記載されている。これは、先の定着高温オフセット問題に加え、定着装置通過後の用紙自身のカールや皺の問題解決とシール素材や封筒などの特殊な用紙対応、さらには、定着部材と加圧部材のニップでは不可能な超高速印刷にも着目した提案である。光照射は遠赤外線を照射可能な遠赤外線照射装置を用いる。
特許文献3には、定着性確保のために紫外線により硬化する液体現像剤を使用し、液体現像剤を記録材上に定着するための紫外線照射装置を備えた画像形成装置が記載されている。これは、さらなる高速化をめざす場合、赤外線を用いた光照射定着だけでは定着性が十分確保できないという問題に着目したものである。紫外線照射装置を用いた定着器により液体現像剤を瞬時硬化が可能で高速UVオフセット印刷機やUVインクジェット印刷機の乾燥等に用いられている。
特開2007-29582号公報 特開2009-222896号公報 特願2017-7790号公報
特許文献1、同2、同3に記載された定着装置のように画像形成装置の高速化や高画質化を実現するために、赤外線照射装置や、赤外線照射装置と紫外線照射装置を組合せた定着装置は定着部に対して未定着画像を載せた記録材を搬送する必要がある。その記録材搬送装置としてエアー吸引を利用したものと静電気吸着を利用したものが考えられるが、エアー吸引の方が有効となる。なぜならば、静電手段を用いた場合、記録材上の未定着トナー像を乱す可能性が考えられるためである。
しかし、エアーを用いる場合には次のような課題があった。即ち、赤外線照射装置はその能力を発揮するためにある温度に達しなければならない。しかし、記録材搬送部でのエアー吸引を行うことで赤外線照射装置を冷却する効果が生じ、特に画像形成装置のスタンバイ動作時(立ち上げ時)、そのスタンバイ時間(ウォームアップタイム)を延ばしてしまう課題があった。
そこで本発明の目的は上記の課題を解消してスタンバイ時間の短縮化を可能にした画像形成装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、記録材上に未定着画像を形成する画像形成部と、
通気性を有する無端状の回動可能なベルトと、前記ベルトの内側に配置さベルト上に記録材を吸引保持するための負圧を前記ベルトを介して付与する空気吸引部と、を備え、前記画像形成部により未定着画像が形成された記録材をベルト上に吸引保持して搬送する記録材搬送機構と、
前記ベルトの表面温度を検出する温度センサと、
前記ベルトの記録材搬送側のベルト部分に対向して配置され、ベルト上に吸引保持されて搬送される記録材に赤外線を照射して画像加熱するための赤外線照射部と、
前記記録材搬送機構と前記赤外線照射部の動作を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、画像形成装置の電源投入されたことに応じて前記赤外線照射部をオンにし、前記温度センサにより前記表面温度が所定の加熱温度に到達したことが検出された後に前記空気吸引部の空気吸引動作を開始させることを特徴とする。
本発明によればスタンバイ時間の短縮化を可能にした画像形成装置を提供することができる。
実施例1における定着部のスタンバイ動作のフローチャート 実施例1における画像形成装置の縦断正面模式図 同画像形成装置の定着部(定着装置)の部分の拡大模式図 制御系統のブロック図 紫外線硬化型の液体現像剤による画像の断面模式図 現像剤温度に対する積算光量の相関図 吸引ファンの有(オン)、無(オフ)での搬送ベルト温度推移図 実施例2における定着部のスタンバイ動作のフローチャート 実施例3における吸引ファン制御のフローチャート 実施例4における画像形成装置の縦断正面模式図 実施例4における定着部のスタンバイ動作のフローチャート(その1) 実施例4における定着部のスタンバイ動作のフローチャート(その2)
以下に、本発明の好ましい実施形態を、紫外線硬化型の液体キャリアとトナーを含む液液体現像剤を用い紫外線硬化定着を行う画像形成装置を例に添付の図面に基づいて説明する。
《実施例1》
(画像形成装置の全体的構成)
図2は本実施例1における画像形成装置100の縦断正面模式図である。以下の説明において、画像形成装置100の正面(前面、手前側)とは図1の紙面において手前側、背面(後面、奥側)とがその反対側である。左右とは装置100を正面から見て左と右である。上下とは重力方向において上と下である。上流側と下流側は記録材搬送方向において上流側と下流側である。また、紫外線をUV又はUV光、赤外線をIR又はIR光と記す。
この画像形成装置100は転写方式の電子写真プロセスを用いたプリンタである。即ち、当該装置100はパソコン等のホスト装置Bから制御部(制御回路部)Aに投入(入力)された画像形成ジョブ(プリントジョブ)に基づいて画像形成動作(印刷動作)して記録材16に対してトナー画像形成を行う。画像形成ジョブは、画像データ、使用する記録材の種類等に関する情報、枚数、部数、後処理情報等のプリント条件情報が付加された画像形成指示のことである。
制御部Aは当該装置100の全ての装置制御、画像形成動作のシーケンス制御を司る。Cは画像形成装置100の操作部(ユーザーインターフェース)である。操作部Cは、図4のように、メイン電源スイッチMSW、各種の情報を制御部Aに入力するためのテンキーや各種ボタン類C1、液晶式タッチパネル等の表示部C2等を有している。表示部C2には制御部Aやホスト装置Bにより各種の情報が表示される。表示部C2からも各種の情報を制御部Aに入力することができる。
この装置100は、トナーとUV光により硬化(紫外線硬化型)する液体キャリア(紫外線硬化液、紫外線硬化剤)を含むと液体現像剤を用いて記録材上に未定着画像を形成する画像形成部10を備える。また、装置100は、記録材16上に形成された画像15を記録材16に定着する定着部(定着装置)11を備える。
記録材16は、画像形成装置100によって画像が形成されるシート状の記録媒体(メディア)であり、例えば、普通紙、コート紙、はがきや封筒、OHPシートや樹脂性フィルムであっても良い。以下においては、記録材を用紙または紙とも記す。用紙16は給紙カセット25に束状態で収容されている。給紙カセット25内の用紙16は、給紙機構2によって1枚に分離され、搬送路26を経由して画像形成部10へと給送される。給紙カセット25は、複数段配置し、用紙16の材質や大きさの異なるものを画像形成装置100内に予め配置しておくことも可能である。
画像形成部10は、像担持体としての円筒状の感光ドラム1を有する。また、画像形成部10は、感光ドラム1の回りに配置された電子写真画像形成手段(プロセス機器)を有する。具体的には、感光ドラム1の表面を一様に帯電させる帯電部10a、露光により静電潜像を作成する露光部10b、静電潜像された画像を先述の液体現像剤により現像する現像部10c、転写ローラ4、不要な液体現像剤を取り除くクリーナ部10dである。
本実施例における感光ドラム1は、厚みが3mm、外径84mmのアルミニウム製シリンダーで表面に有機感光体表層を持ち、長手の幅(用紙搬送方向と略直交する方向の長さ)が370mmである。
転写ローラ4は芯金がSUM材にKNメッキを施した金属軸の周りにウレタン製のゴムを巻付けた2種類の材質から構成されるローラである。そして、感光ドラム1に加圧機構(不図示)により加圧されて接触しニップ(転写ニップ)を形成するように配置している。
感光ドラム1は制御部Aで制御される駆動手段である駆動モータM1(メインモータ:図4)によって、感光ドラム1の中心支軸1aを中心に図2中の矢印R1方向に所定の周速度(プロセススピード)にて回転駆動される。この時、転写ローラ4も駆動モータM1によりニップにおいて感光ドラム1の回転方向と同一の矢印R2方向に回転駆動される。
給紙カセット25から送り出される用紙16は感光ドラム1上に先述の現像部10cにより現像されたトナー像(液体現像剤の画像)と同期するように感光ドラム1と転写ローラ4から形成されるニップに進入するように制御される。そして、用紙16は転写ニップで挟持搬送されていく過程で、感光ドラム1上に現像されたトナー像が用紙16上の任意の位置に順次に転写される。つまり、用紙16上(記録材上)には液体現像剤による未定着画像15が転写形成される。画像形成部10にて画像15が形成された用紙16は、搬送路27を通って定着部11に搬送される。
51は搬送路27に配設したジャム検知センサ(記録材センサ)である。このセンサ51は、後述する定着部11における用紙搬送装置(記録材搬送機構)30よりも用紙搬送方向上流側(記録材搬送方向上流側)における搬送路(記録材搬送路)27に配置されている。
このセンサ51の位置に用紙16が存在していないときには当該センサ51はオフ信号を、用紙16が存在しているときには当該センサ51はオン信号を出力しており、そのオフ信号とオン信号が制御部Aに入力する。制御部Aは給紙カセット25からの用紙16の給紙開始後において、センサ51から入力するオン信号やオフ信号がシークエンス上の規定時間より長かったり短かったりした場合には用紙ジャムが生じたと判断する。
即ち、制御部Aは用紙搬送に伴う当該センサ51のオン信号とオフ信号の切り替りにより用紙16が正しいタイミングで給紙され、画像形成部10を通過したか否かを検知する。制御部Aは、給紙開始後、所定時間を経過してもセンサ51がオンしない、または、所定時間以上センサ51のオン信号があり続ける場合は用紙16が正しいタイミングで搬送できていないと判断する。この場合においては、制御部Aはジャム発生として画像形成装置100の画像形成動作を緊急停止させ、操作部Cやホスト装置Bの表示部にユーザーにジャム処理を促す表示をする。
尚、本実施例において画像形成部10は電子写真方式-直接転写方式の構成としたが用紙16への画像形成方法はこれに限らない。例えば、感光ドラム1を中間転写ベルトとする中間転写方式の構成としても良い。具体的には、画像形成手段が液体現像剤を用いて感光ドラム上に形成した画像を1次転写ローラが中間転写体に1次転写し、転写手段4は2次転写ローラとし中間転写体上の画像を用紙16に転写する。
定着部11は、用紙16にIR光を照射するIR照射装置(赤外線照射部)13と、用紙16にUV光を照射するUV照射装置(紫外線照射部)12と、用紙16を搬送する用紙搬送装置(記録材搬送機構)30を含む。
画像形成部10から搬送路27を通って定着部11に搬送された、液体現像剤による未定着の画像15を載せた用紙16は定着部11の用紙搬送装置30にて引き続き搬送される。そして、IR照射装置13の下を通過する過程において、IR光を照射されて加熱され自身の温度を所定の温度に高められ、その直後にUV照射装置12の下を通過する過程において、UV光の照射を受ける。このUV光の照射により、用紙上の液体現像剤による未定着画像15が固着画像としてUV硬化定着される。
ここで、本実施例1で使用しているUV硬化型の液体現像剤とその硬化に関するメカニズムについて簡単に説明する。
図5は用紙16上に形成されているUV硬化型の液体現像剤による未定着画像15の断面模式図である。この画像15はUV光により硬化する液体キャリア(紫外線硬化剤)21中にトナー22が分散している。液体キャリア21は少なくとも光重合剤と紫外線硬化剤のモノマーから構成されている。トナー22はトナー22の母体であるトナー樹脂23と色剤24から構成されている。
例えば、カチオン重合の場合、UV光が液体キャリア21にあたるとUV光で励起された光重合開始剤が酸を発し、発生した酸とモノマーが重合反応を開始し、液体キャリア21が硬化を開始するものである。従って、UV硬化型の液体現像剤による未定着画像15の定着は、UV光の照射によって用紙16上の液体キャリア21を硬化させて、液体キャリア21とトナー22を用紙16上に固着させることでなされる。
定着部11にて定着処理された用紙16は、排出搬送路28を通過して画像形成物(成果物)として排出ユニット(不図示)にて機外に排出される、或いはフィニッシャ部(不図示)に導入される。フィニッシャ部は定着処理された用紙16に対して各種のフィニッシャ処理、例えば、ステイブル処理、パンチ処理、製本処理等を行う後処理ユニットである。
(定着部の詳細構成)
図3は図2の画像形成装置100における定着部(定着装置)11の部分の拡大模式図である。定着部11は大きく分類して、IR照射装置13、UV照射装置12、用紙搬送装置(記録材搬送機構)30の3つユニットから構成される。
(1)用紙搬送装置
図3を参照して、液体現像剤による未定着画像15が上面に形成されて画像形成部10から搬送された用紙16は定着部11に矢印X1から進入する。用紙搬送装置30は定着部11に進入した用紙16を矢印Y1の方向に搬送して先述の排出ユニット(不図示)或いはフィニッシャ部(不図示)に引き渡すユニットである。
用紙搬送装置30は、多数の穴が設けられた無端状の搬送ベルト(通気性を有する無端状の回動可能なベルト、穴あきベルト:以下、ベルトと記す)31を備えている。また、用紙搬送装置30は、このベルト31を回動可能に張架するベルト張架部材(ベルト支持ローラ)としての駆動ローラ35および従動ローラ36、37、38を備えている。また、用紙搬送装置30は、駆動ローラ35を介してベルト31を回動させる搬送駆動モータM2(図4)を備える。
ベルト31は搬送駆動モータM2の駆動により矢印R3の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回動する。本実施例1におけるベルト31は、幅が350mm、周長は900mm、材質はPI樹脂を採用している。ベルト31は周速度785mm/sで回転をしている。
ベルト31の内側にはベルト上に用紙16を吸引保持するための空気吸引部(エアー吸引システム)300が配置されている。空気吸引部300は、ベルト31の上行側ベルト部分(記録材搬送側のベルト部分)の内面を上面で支持する通気性を有する平板状のベルト支持板(吸着板)としての穴あきプレート(穴あき板)301を有する。また、空気吸引部300は、このプレート301の下面側にプレート301に密着するように固定されて配置された耐熱樹脂(本実施例ではPPS樹脂)から成る吸引チャンバー302を有する。
吸引チャンバー302は二室あり、それぞれのチャンバー302には空気の通過するダクト303が連結され、その先に制御部Aで制御されるエアー吸引用のファン304が取り付けられている。ベルト31の上行側のベルト部分の内面はプレート301の上面に摺動可能に支持されている。ベルト31が回転駆動されるとベルト内面がプレート301の上面に対して接しながら摺動移動(摺擦)する。
空気吸引部300はベルト31上に用紙16を吸引保持するための負圧を穴あきプレート301と穴あきベルト31を介して付与する。即ち、吸引ファン304が可動(オン)することにより、空気は穴あきベルト31の上面側全面で吸い込まれ吸引チャンバー302を経由して図3の紙面の奥側方向へのエアーフローを常時形成することで、用紙搬送装置30のエアーフローが形成される。
そして、画像形成部10側から未定着画像15が載った用紙16がベルト31上に来た際は、ベルト31の上面に用紙16の未定着画像15の無い側(裏側)をベルト31上に吸着し回転するベルト31により矢印Y1の方向に搬送する。
その搬送過程において、画像形成部10により未定着画像15が形成された用紙16がベルト31の上行側のベルト部分に対向して配置されているIR照射装置13とUV照射装置12の下を順次に通過する。これにより、用紙16のIR光の照射による加熱(予備加熱:画像加熱)とUV光の照射による画像定着がなされる。即ち、定着ニップを形成せず、未定着画像15の面に非接触で定着が行われる。つまり、上記の用紙搬送装置30は未定着画像15には定着ローラや定着ベルトといった接触物無しに用紙16を搬送する。
上記の用紙搬送装置30によれば、未定着画像15を載せた用紙16はベルト31を支持している平板状の穴あきプレート301にならい、ほぼ平面状態となって搬送される。そして、用紙16はこの平面状態でIR照射装置13とUV照射装置12により未定着画像15の加熱とUV硬化定着が行われ、用紙16のカール等変形が抑制された状態で定着が完了される。即ち、平板状の穴あきプレート301は定着動作による用紙16のカール等の変形を抑制する。
上記のように、用紙搬送装置30において用紙16をエアー吸引しながら搬送するベルト部分の内側にベルト内面を支持する平板状の穴あきプレート301がある。そのため、未定着トナーが用紙上で定着するとき、用紙はベルト31すなわち平板状のプレート301に倣いまっすぐな状態(平らな状態)で保持されて定着が完了する。従って、用紙16の画像定着時のカール等の変形が防止され、用紙搬送装置30の下流側のローラ対に用紙16を確実に受け渡す効果がある。
本実施例においては、用紙搬送装置30は、画像形成部10により画像15が形成された用紙16をベルト31上にエアー吸引により担持し、用紙16がIR照射装置13とUV照射装置12の下を順次に通過するように、用紙16を搬送する。即ち、IR照射装置13とUV照射装置12はベルト31の上行側のベルト部分の直上にベルトに対向して用紙搬送方向の上流側と下流側とに隣接して並べて配置されている。
これにより、ベルト31上に担持されて搬送される用紙16の液体現像剤の画像15は、先ずIR照射装置13によるIR光の照射を受けて加熱され、次いでUV照射装置12によるUV光の照射を受けて定着される。
用紙搬送装置30は、用紙を吸引搬送により搬送するので、IR照射位置及びUV照射位置では、用紙が搬送ローラ等でニップされない。すなわち、本実施形態における定着装置は、IR照射位置及びUV照射位置にて加圧されない定着装置である。
ここで、UV照射位置とは、用紙の搬送方向の位置分布で見たときに、UV照射装置12による最大の照度(ピーク照度)となる位置を指す。また、IR照射位置とは、用紙の搬送方向の位置分布で見たときに、IR照射装置13のピーク照度の90%以上の照度を有する領域の中心となる位置を指す。
(IR照射装置の構成)
IR照射装置13は光源が波長1~15μmの遠赤外線の電磁波を放射する。有機物における化学結合は遠赤外領域に吸収特性があるため、本実施例にて使用するトナーを含む液体現像剤等の有機物は遠赤外を照射することで、効率よく加熱することが出来る。
本実施例において遠赤外線を放射する物(赤外線放射部材)として直径17mm、長さ450mm石英管305を採用している。石英管305の中心位置がベルト31から80mmの高さの位置に配置している。そして、未定着画像15を載せた用紙16を非接触で温度上昇させる。
石英管305の中にはニクロム線からなるフィラメント306が配置される。フィラメント306に通電を行うことによりフィラメント306が加熱され石英管305を通して遠赤外線を放射する。石英管305から放射される遠赤外線が効率よく用紙16に放射させる為、アルミニウム製反射傘307が石英管305を覆うように配置している。
そして、石英管305と反射傘307を組み合わせた物を2組配置し、反射傘307を2組み合わせた長さLは175mm、出力は2組で2600Wの出力としている。用紙16は785mm/sで通過する為、IR照射時間は0.22秒である。IR照射装置13の両脇には温度センサ(非接触温度計)308を配置しベルト31の温度を測定している。
(UV照射装置の構成)
IR照射装置13のすぐ下流側(記録材搬送方向下流側)にはUV照射装置12を配置している。UV照射装置12はUV光を放射するLEDを用いている。LED:Light Emitting Diode。UV硬化反応で重要な項目で「光科学変化は投射光量の内吸収された光によってのみ起こる」ということである。つまり、UV硬化においては光重合開始剤の吸収波長とUV光の発光波長が一致していることが重要である。
本実施例においては、照度ピーク波長385±5μm、照度ピーク1.8WのLEDを使用している。UV照射装置12にはUV照射装置12自身の昇温を防止する為の冷却ダクト309及び送風ファン(不図示)が取り付けられている。
(IR照射による加熱の効果)
次に、液体現像剤のUV硬化過程において、未定着画像15に対しUV照射前にIR光を照射して加熱することの効果について説明する。
図6は未定着画像15における液体現像剤の表面温度に対する硬化に必要なUV光の積算光量(mJ/cm)の関係を示す。図6から判るように液体現像剤温度の上昇に伴い硬化に必要なUV光の積算光量(mJ/cm)が小さくなる。例えば、液体現像剤の表面温度が23℃の場合、UV光の積算光量は590mJ/cmである。一方、液体現像剤の表面温度が40℃の場合、UV光の積算光量118mJ/cmである。液体現像剤温度を40℃と23℃で比較すると、UV照射装置12の消費電力が5倍の差があることとなる。
ここで、23℃とは画像形成装置100が設置される環境や用紙16の温度を想定している。また、用紙16上に形成される未定着トナー像の厚みは数μmの厚さしかなく、その温度はほぼ用紙16の温度と同一であると考えられる。
本発明者らのUV照射装置12の消費電力の検討において、用紙16の温度が40℃の場合、2800Wであることが分かった。用紙16の温度が23℃だとすると、UV照射装置12の消費電力は40℃の5倍であることから、2800W×5=14000Wが必要となる。
さらに本発明者らの用紙16の温度上昇の検討にて、用紙16の温度を23℃から40℃に上昇させる消費電力が2600Wであることが分かった。
上記検討結果から液体現像剤を硬化させるためにIR照射装置12とUV照射装置13を組合せた際の消費電力は2600W+2800W=5400Wである。
一方で用紙16の温度23℃においてUV照射装置12のみで液体現像剤の硬化を行った場合の消費電力が14000Wである。
これらの結果からIR照射装置13とUV照射装置12を組合せて液体現像剤の硬化を行う方が消費電力として圧倒的に有利なことが分かる。
(定着部の動作シーケンス)
次に、定着部11の動作シーケンスについて説明する。画像形成装置100のメイン電源スイッチMSW(図4)がオン(電源:オン)されると、制御部Aは、画像形成部10、定着部11をそれぞれコピー可能な状態(画像形成動作可能な状態)に整えるためのスタンバイ動作を開始する。スタンバイ動作は、調整動作、立ち上げ動作、ウォ-ムアップ動作とも称される。
図1は本実施例1における定着部11のスタンバイ動作についてのフローチャート(スタンバイ動作シーケンス)を表している。画像形成部10のスタンバイ動作については説明は便宜上省略する。
(1)制御部Aは、電源:オンがされると(S1:画像形成装置の電源投入)、定着部11における用紙搬送装置30の搬送駆動モータM2を駆動して駆動ローラ35を介しベルト31の回転を開始させる(S2)。ここで、制御部Aはベルト31の回転を回転検知センサ(不図示)により確認する。もし、回転検知センサがベルト31の回転を検知できない場合、制御部Aは装置異常と判断し、操作部Cの表示部C2にエラー表示をするとともに装置100の動作を停止する(S8)。
また、もし、ベルト31が停止した状態でUV照射装置12からUV光が照射されるとUV照射装置12の直下のベルト部分のみがUV照射され、ベルト31にダメージを与える可能性がある。そのため、必ず、ベルト31が回転してからUV照射を開始する必要がある。
(3)制御部AはUV照射装置12のUV照射に異常が無いことが確認できると、IR照射装置13内のフィラメント306に通電を開始して石英管(赤外線放射部材)305の温度(表面温度)を上昇させIR光の照射を開始させる(S4)。ここで、制御部AはIR照射装置13のIR照射状態を状態検知センサ(不図示)により確認する。制御部Aはこの状態検知センサによる確認で、IR照射が行われない、または、IR照射光量に異常があった場合、装置異常と判断し、操作部Cの表示部C2にエラー表示をするとともに装置100の動作を停止する(S10)。
もし、ベルト31が停止した状態で石英管305が加熱されるとIR照射装置13の直下のベルト部分のみがIR光の照射で加熱され、ベルト31にダメージを与える可能性がある。そのため、必ず、ベルト31が回転してからIR照射装置13に通電を開始する必要がある。
(4)本実施例の場合、用紙16を23℃から40℃まで上昇させるためには、赤外線放射部材である石英管305の温度が所定の温度、具体的には表面で約830℃まで達している必要がある。しかし、その温度を直接センサで検知することが困難である。
そこで、本実施例においては、制御部Aは、IR照射装置13への通電開始(フィラメント306への通電開始)から所定の時間内にベルト31の表面温度が所定の加熱温度(スタンバイ完了温度)に達したか否かを温度センサ308で検知する。本実施例において上記のベルト31の所定の加熱温度を50℃としている。
制御部Aは温度センサ308がベルト温度50℃を検知したことで、石英管305の表面が上記の約830℃まで達したと判断している(S5)。そして、制御部Aは、温度センサ308が上記の所定時間内にベルト温度50℃を検知しない場合は、装置異常と判断し、操作部Cの表示部C2にエラー表示をするとともに装置100の動作を停止する(S11)。
(5)制御部Aは、ステップS5において、温度センサ308がベルト温度50℃を検知すると、用紙搬送装置30のベルト31に用紙16を吸着するためのエアー吸引システム300の吸引ファン304をオンする(S6)。ここで、制御部Aは吸引ファン304の回転を回転検知センサ(不図示)により確認する。もし、回転検知センサが吸引ファン304の回転を検知できない場合、装置異常と判断し、操作部Cの表示部C2にエラー表示をするとともに装置100の動作を停止する(S12)。
(6)制御部Aは、吸引ファン304の回転が確認出来たならば、画像形成部10のスタンバイ動作の完了の確認と合わせて画像形成装置全体のスタンバイ動作が完了した判断する。そして、制御部Aは、操作部Cの表示部C2にコピー動作OKの表示を出すとともにジョブの受付を可能にする(S7)。
以後、制御部Aは、ベルト31の表面温度50℃が維持されるように、温度センサ308から入力するベルト31の表面温度検知情報に基づいてIR照射装置13に対する供給電力を制御する。
上記動作フローの特徴点は、装置100の電源投入後のスタンバイ動作において、定着部11におけるIR照射装置13の石英管305の温度が所定の温度に達した後に空気吸引部300の空気吸引動作を開始(吸引ファン304:オン)させることである。
本実施例においては、ベルト31の表面温度を検出する温度センサ308を配設し、IR照射装置13に対する通電開始から所定の時間内にベルト31の表面温度が所定の加熱温度(本実施例では50℃)に到達したか否かを温度センサ308でモニタしている。そして、温度センサ308によりベルト31の表面温度が所定の加熱温度に到達したことが検知されたことで、IR照射装置13の石英管305の温度が所定の温度に達したと判断させている。
このように、スタンバイ動作の中でIR照射装置13の石英管305の温度が所定の温度(本実施例ではベルト31の表面温度が50℃)になってから吸引ファン304をオンする理由について図7を用いて説明する。図7のグラフにおいて、縦軸はベルト31の表面温度(℃)、横軸は経過時間(分)を表している。
室温20℃の状態から、吸引ファン304の吸引動作を行った場合(吸引ファン:オン)をAとし、吸引ファン304の吸引動作をしなかった場合(吸引ファン:オフ)をBとする。そして、それぞれの場合における、ベルト31のスタンバイ完了温度50℃になるまでの時間を比較する。本実施例においては、吸引動作をしなかった場合Bは約3分でベルト31が50℃に達している。一方、吸引動作を行った場合Aはベルト31が50℃に達するまでに約6分時間が必要である。
即ち、吸引動作をしなかった場合Bと吸引動作を行った場合Aとではスタンバイ完了までの時間に大きな差が生じることが分かる。当然、吸引ファン304の吸引動作をしないことがスタンバイ動作時間(ウォームアップタイム)を短くし、ユーザーの操作性向上に有益であることが分かる。
上記のように、装置100の電源投入後のスタンバイ動作において、IR照射装置13の赤外線放射部材305が所定温度に達するまでは、空気吸引部300(吸引ファン304)を稼働させないことで、IR照射装置13に不要のエアーフロー作用が無い。そのため、IR照射装置13の用紙加熱のための温度立ち上げ時間が短縮される効果がある。
ここで、空気吸引部300の制御に関して、制御部Aは、装置100の電源投入されたことに応じてIR照射装置13をオンにし、IR照射装置13の赤外線放射部材305の温度が所定の温度に達した後に空気吸引部300の空気吸引動作を開始させる。
IR照射装置13のIR照射開始はスタンバイ時から行うが、空気吸引部300の空気吸引動作の開始はスタンバイ中である必要はない。すなわち、プリント命令が入ってから吸引開始とする構成であってもよい。吸引開始からベルト搬送機構内が負圧になるまでのタイムラグはほとんどないためプリント命令が入ってから吸引を開始しても間に合う。
《実施例2》
図8は本実施例2における定着部11のスタンバイ動作についてのフローチャートを表している。本実施例2においては、実施例1の図1のフローチャートとの対比において、図1のフローチャートにおけるベルト温度を検知するステップS5を、次のテップS5Aに変更している。このテップS5A以外のステップは図1のフローチャートと同じである。
本実施例2におけるステップS5Aは、ステップS4の赤外線照射:オン、即ちIR照射装置13に対する通電開始から所定の時間が経過したか否かを判断するステップである。ここでの所定の時間は、IR照射装置13に対する通電開始から赤外線放射部材である石英管305の温度がエラー無で所定の温度(本実施例では前記表面で約830℃)に達するに足る時間であり、予めの実測にて求められる時間である。
本実施例においては、制御部Aは、ベルト31の温度を測定すること無に、ステップS5Aにおいて上記の所定の時間の経過をもってIR照射装置13の石英管305の温度が所定の温度に達したと判断している。そして、用紙搬送装置30のベルト31に用紙16を吸着するための空気吸引部300の吸引ファン304をオンする(S6)。ここで、制御部Aは吸引ファン304の回転を回転検知センサ(不図示)により確認する。もし、回転検知センサが吸引ファン304の回転を検知できない場合、装置異常と判断し、操作部Cの表示部C2にエラー表示をするとともに装置100の動作を停止する(S12)。
本実施例2において、スタンバイ動作の中でIR照射装置13の石英管305の温度が所定の温度になってから吸引ファン304をオンする理由は実施例1の図1のスタンバイ動作と同じである。また、実施例1と同様に、IR照射装置13のIR照射開始はスタンバイ時から行うが、空気吸引部300の空気吸引動作の開始はスタンバイ中である必要はない。すなわち、プリント命令が入ってから吸引開始とする構成であってもよい。
《実施例3》
図9は実施例1の図1及び実施例2の図8のステップS7以降の定着部11の吸引ファン304の制御シーケンスを示している。
(1)制御部Aは、ステップS7のスタンバイ完了後は、所定の時間、画像形成ジョブの入力待ちをする(S13、S16)。
(2)制御部Aは、所定の時間内に画像形成ジョブが投入された場合には、その入力ジョブの画像形成動作をジョブ終了まで実行する(S14、S15)。
(3)ステップS13の画像形成ジョブの入力待ちにおいて或いはステップS15のジョブ:終了から所定の時間が経過したら、制御部Aは定着部11において空気吸引部300の空気吸引動作を停止(吸引ファン304:オフ)させる(S17)。そして、この状態において画像形成ジョブの入力待ちをする(S18)。
(4)制御部Aは、この状態において画像形成ジョブが投入されると、投入された画像形成ジョブの最初の用紙16の記録材センサ51による記録材検知信号に基づいて(S19:オン信号出力)、空気吸引部300の空気吸引動作を開始させる(S20)。即ち、吸引ファン304をオンさせる。
ここで、制御部Aは吸引ファン304の回転を回転検知センサ(不図示)により確認する。もし、回転検知センサが吸引ファン304の回転を検知できない場合、装置異常と判断し、操作部Cの表示部C2にエラー表示をするとともに装置100の動作を停止する(S21)。
(5)制御部AはステップS20で吸引ファン304をオンさせた状態において投入された画像形成ジョブの画像形成動作を実行する(S14)。
図9の動作フローの特徴点は、制御部Aは、空気吸引部300の空気吸引動作が停止されている状態において投入されたジョブの最初の用紙のセンサ51による検知信号に基づいて空気吸引部300の空気吸引動作を開始させることである(S17~S20)。即ち、吸引ファン304のオフからオンへの転換トリガーを用紙16がセンサ51をオンしたことにより行う構成のものである。
ジョブの入力待ち(S16~S18)の間は空気吸引部300の空気吸引動作が停止されている。そのため、その間における吸引ファン304の駆動電力や、IR照射装置13に不要のエアーフロー作用が無いのでIR照射装置13によるベルト31の温調用電力が低減化される。
《実施例4》
実施例1~3の画像形成装置100は、液体現像剤を用いUV硬化定着を行う画像形成装置であり、そのために、定着部11にIR照射装置13とUV照射装置12を配置している。加熱のみで定着する現像剤を用いて加熱定着を行う画像形成装置の場合においては、図10の画像形成装置100Aのように、定着部11は、UV照射装置12の配置はなく、IR照射装置13のみを持つものである。
図11と図12は、それぞれ、UV照射装置12を持たず、IR照射装置13のみを持つも場合の定着部11のスタンバイ動作のフローチャートである。図11は実施例1の図1のフローチャートに対応しており、図12は実施例2の図8のフローチャートに対応しており、それぞれ、UV照射装置12の制御に関するステップS3、S9が省かれている。また、図11と図12においてステップS7以降の定着部11の吸引ファン304の制御シーケンスは実施例3の図9と同じである。
100・・画像形成装置、10・・画像形成部、16・・記録材、11・・定着部(定着装置)、30・・記録材搬送装置、31・・ベルト、300・・空気吸引部(エアー吸引システム)、12・・紫外線照射装置、13・・赤外線照射装置、305・・赤外線放射部材、A・・制御部、B・・ホスト装置、C・・操作部

Claims (8)

  1. 記録材上に未定着画像を形成する画像形成部と、
    通気性を有する無端状の回動可能なベルトと、前記ベルトの内側に配置さベルト上に記録材を吸引保持するための負圧を前記ベルトを介して付与する空気吸引部と、を備え、前記画像形成部により未定着画像が形成された記録材をベルト上に吸引保持して搬送する記録材搬送機構と、
    前記ベルトの記録材搬送側のベルト部分に対向して配置され、ベルト上に吸引保持されて搬送される記録材に赤外線を照射して画像加熱するための赤外線照射部と、
    前記ベルトの表面温度を検出する温度センサと、
    前記記録材搬送機構と前記赤外線照射部の動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、画像形成装置の電源投入されたことに応じて前記赤外線照射部をオンにし、前記温度センサにより前記表面温度が所定の加熱温度に到達したことが検出された後に前記空気吸引部の空気吸引動作を開始させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録材上にトナー画像を形成する画像形成部と、
    通気性を有する無端状の回動可能なベルトと、前記ベルトの内側に配置されベルト上に記録材を吸引保持するための負圧を前記ベルトを介して付与する空気吸引部と、を備え、前記画像形成部により画像形成された記録材をベルト上に吸引保持して搬送する記録材搬送機構と、
    前記ベルトの記録材搬送側のベルト部分に対向して配置され、ベルト上に吸引保持されて搬送される記録材に赤外線を照射して画像加熱するための赤外線照射部と、
    前記記録材搬送機構と前記赤外線照射部の動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、画像形成装置の電源投入されたことに応じて前記赤外線照射部に通電を開始し、前記赤外線照射部に対する通電が開始されてからエラー無で所定の時間が経過した後に前記空気吸引部の空気吸引動作を開始させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記所定の時間は前記赤外線照射部に対する通電が開始されて赤外線放射部材の温度が所定の温度に達するに足る時間であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 記録材上にトナー画像を形成する画像形成部と、
    通気性を有する無端状の回動可能なベルトと、前記ベルトの内側に配置されベルト上に記録材を吸引保持するための負圧を前記ベルトを介して付与する吸引ファンと、を備え、前記画像形成部により画像形成された記録材をベルト上に吸引保持して搬送する記録材搬送機構と、
    前記ベルトの記録材搬送側のベルト部分に対向して配置され、ベルト上に吸引保持されて搬送される記録材に赤外線を照射して画像加熱するための赤外線照射部と、
    前記記録材搬送機構よりも記録材搬送方向上流側における記録材搬送路に配置された記録材センサと、
    前記記録材搬送機構と前記赤外線照射部の動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記赤外線照射部がオンの状態で、かつ、前記吸引ファン回転動作が停止されている状態において投入された画像形成ジョブの最初の記録材の前記記録材センサによる記録材検知信号に基づいて前記吸引ファン回転動作を開始させ、前記回転動作を行っている状態で前記画像形成ジョブを実行することを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記画像形成部は紫外線硬化型の液体キャリアとトナーを含む液体現像剤を用いて記録材上に未定着画像を形成するものであり
    前記記録材搬送機構の記録材搬送側のベルト部分に対向して前記赤外線照射部よりも記録材搬送方向下流側に配置され、ベルト上に吸引保持されて搬送される記録材に紫外線を照射して前記液体現像剤を硬化させる紫外線照射部を有することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ベルトは多数の穴あきベルトであることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記空気吸引部は前記ベルトの記録材搬送側のベルト部分の内面と摺擦するように配置された通気性を有する平板状のベルト支持板を有することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記ベルト支持板は穴あき板であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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