JP2015034971A - 定着用ローラ、その製造方法、定着装置 - Google Patents

定着用ローラ、その製造方法、定着装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パイプ材202aとフランジ202dを接合した定着装置用ローラ202において、パイプ材202aに対して、フランジ202dが回転方向にも長手引き抜き方向にも十分な強度を持ったローラを提供する。【解決手段】パイプ材外周にC面取り形状部202fを設けたピン挿入穴202eにピン202gを挿入後、ピン端部202g1をつぶしてC面取り形状部202fとピンを密着させる。【選択図】図8

Description

本発明は、シート上の未定着トナー像を定着するために用いられる定着用ローラ、これを製造する製造方法、及び、これを備えた定着装置に関する。
複写機、プリンタ、あるいはそれらの複合機等、電子写真プロセス等を採用した画像形成装置においてトナー像を記録材(シート)に定着する定着装置に用いられる定着用ローラは軽量化や低価格化が求められている。そのような観点から、定着用ローラは中空のパイプ材(円筒部材)を用いるものが多く使用されるようになってきている。
ここで、特許文献1には、中空のパイプ材を用いた加熱用ロールが提案されている。この加熱用ロールは、中空のパイプ材からなるロール本体と、そのロール本体に内挿される中空状の軸部材(フランジ)からなり、軸部材の外周面がロール本体の内周面にかしめつけられているものである。
特開平3−126970号公報
しかしながら、特許文献1に記載の加熱用ロールの場合、パイプ材と軸部材をかしめることにより接合する構造となっていることから、十分な接合強度を確保することが困難である。
そこで、パイプ材と軸部材を貫通するように穴部を設け、この穴部にピンを圧入することにより、両者を強固に固定することが好ましい。このような構成を採用すれば、両者の固定関係は長期に亘り維持することが可能となる。
本発明はこれを更に発展させたものである。
本発明に係る定着用ローラの代表的な構成は、
中空の円筒部材と、
前記円筒部材の長手方向一端に内挿される軸部材と、
前記円筒部材と前記軸部材を貫通する穴部と、
前記円筒部材の径方向一端側において前記穴部の周囲に形成される第1の面取り部と、
前記円筒部材の径方向他端側において前記穴部の周囲に形成される第2の面取り部と、
前記穴部に挿入されて前記円筒部材と前記軸部材を固定するためのピンであって、その両端部が変形されて前記第1の面取り部と前記第2の面取り部に密着しているピンと、
を有することを特徴とする。
また、本発明に係る定着用ローラの定着用ローラの製造方法の代表的な構成は、
中空の円筒部材の長手方向一端に軸部材を内挿する工程と、
前記円筒部材と前記軸部材を貫通する穴部を形成する工程と、
前記円筒部材の径方向一端側において前記穴部の周囲に第1の面取り部を形成する工程と、
前記円筒部材の径方向他端側において前記穴部の周囲に第2の面取り部を形成する工程と、
前記穴部にピンを挿入する工程と、
前記第1の面取り部と前記第2の面取り部に前記ピンが密着するように前記ピンの両端部を変形させる工程と、
有することを特徴とする。
また、本発明に係る定着用ローラの定着装置の代表的な構成は、
シート上の未定着トナー像を定着するために用いられる定着用ローラを有する定着装置であって、前記定着用ローラは、
中空の円筒部材と、
前記円筒部材の長手方向一端に内挿される軸部材と、
前記円筒部材と前記軸部材を貫通する穴部と、
前記円筒部材の径方向一端側において前記穴部の周囲に形成される第1の面取り部と、
前記円筒部材の径方向他端側において前記穴部の周囲に形成される第2の面取り部と、
前記穴部に挿入されて前記円筒部材と前記軸部材を固定するためのピンであって、その両端部が変形されて前記第1の面取り部と前記第2の面取り部に密着しているピンと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、定着用ローラを円筒部材とこの円筒部材の長手方向一端に内挿される軸部材を組み合わせて構成する場合の回転方向及び引き抜き方向の接合強度を高めることができる。
実施例1における定着装置の要部の拡大横断右側面模式図と制御系統のブロック図である。 定着装置の要部の途中部分省略の正面模式図である。 画像形成装置の一例の構成略図である。 加圧ローラの構成説明図である。 加圧ローラの芯金(パイプ材)の構成説明図である。 フランジの構成説明図である。 ピン挿入用の穴とC面取り形状部の形成説明図である。 ピン挿入用の穴に対するピンの挿入とピン端部の塑性変形処理の説明図である。
以下に、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。なお、実施例は、本発明を適用できる実施形態の一例ではあるものの、本発明は実施例にのみ限定されるものではなく本発明の思想の範囲内において種々の変形が可能である。
[実施例1]
(1)画像形成部
図3は本発明に従う定着用ローラを加圧ローラ202として用いた画像定着装置(定着器)40を搭載した画像形成装置1の一例の構成略図である。この画像形成装置1は、ホスト装置50(図1)から制御部(制御回路部)45に入力する画像情報に対応したトナー像を電子写真技術を用いてシート状の記録材(転写材:以下、用紙と記す)Pに形成することができるカラープリンタである。用紙Pはトナー像が形成できる部材であり、具体例としては、坪量が60〜105g/mの普通紙、坪量が106g/mを越える厚紙、樹脂製シートなどである。
2は画像形成部であり、用紙Pに画像を形成するための4つの画像形成ステーション3Y、3M、3C、3Kを有する。用紙Pは、給紙カセット19または20、もしくは手差しトレイ(マルチ給紙トレイ)21から給送されて、レジストローラ対22aを含む搬送機構22により搬送される。
各画像形成ステーションは、像担持体としての回転ドラム型の感光体4、帯電部材5、レーザスキャナ6、現像器7、転写部材8、感光体クリーナ9を有する。画像形成ステーション3Y、3M、3C、3Kは、それぞれ、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色のトナー像を形成する。
更に、画像形成部2は中間転写ユニット10を有し、画像形成ステーション3Y、3M、3C、3Kから中間転写ベルト11に各色トナー像が重畳されて一次転写された合成トナー像を二次転写ローラ12により用紙Pに一括二次転写する。以上の画像形成部2の動作やカラー画像形成プロセスは周知であるので詳細な説明は割愛する。
画像形成部2で未定着のトナー像が二次転写された用紙Pは定着装置40に送られ、トナー像が固着像として定着される。定着装置40を出た用紙Pは予めのモード選択に応じてフラッパ13により第1経路14側または第2経路15側に進路切り替えされる。第1経路14に導入された用紙Pは装置上面側のフェイスダウントレイ16に排出される。第2経路15に導入された用紙Pは装置側面側のフェイスアップトレイ17に排出される。
両面画像形成モードの場合は定着装置40を出た第1面画像形成済みの用紙Pは一旦第1経路14に導入されてからスイッチバック搬送されて第3の経路18に導入される。そして、再び搬送機構22を経由して画像形成部2に対して表裏反転された状態で再搬送される。
(2)定着装置
(2−1)装置構成の概略説明
図1は本実施例における定着装置40の要部の拡大横断右側面模式図と制御系統のブロック図である。図2は定着装置40の要部の途中部分省略の正面模式図である。
ここで、本実施例の定着装置40若しくはその構成部材に関して、正面側とは定着装置40を用紙入口側から見た面、背面側とはその反対側の面(用紙出口側)である。左右とは定着装置40を正面側から見て左(一端側)または右(他端側)である。本実施例の定着装置40においては、右側を駆動側、左側を非駆動側としている。
また、上流側と下流側は用紙搬送方向Xに関して上流側と下流側である。長手方向(幅方向)や用紙幅方向とは、用紙搬送路面において、用紙Pの搬送方向Xに直交する方向に実質平行な方向である。短手方向とは用紙搬送路面において、用紙Pの搬送方向Xに実質平行な方向である。
本実施例の定着装置40はエンドレスのフィルム(ベルト)加熱方式のオンデマンド定着装置であり、用紙搬送路面内において用紙Pの搬送方向Xに直交する方向に平行な方向を長手方向とする横長の装置である。定着装置40は、大別して、加熱部材としてのフィルムユニット201と、加圧部材としての加圧ローラ(第2の回転体)202と、を有する。
フィルムユニット201は、定着フィルム203、ヒータ(加熱体)204、ヒータホルダ205、加圧ステイ206、左右両端側の端末部材(定着フランジ)207(L、R)などの組立て体(アセンブリ)である。
定着フィルム203は、可撓性を有する円筒状(筒状、無端状、エンドレス)の加熱回転体(薄肉回転体、エンドレスベルト:以下、フィルムと記す)であり、用紙Pに熱を与える加熱部材としての左右方向に長い部材である。本実施例においては、フィルム203は、内径30mm、厚さ50μmの耐熱性のあるポリアミドイミドの可撓性を有する円筒状基体の外周表面にPFAをコーチングした複合層フィルムである。PFAは四フッ化エチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体樹脂である。フィルム203は金属製のものにすることも可能である。
ヒータ204、ヒータホルダ205、加圧ステイ206は何れも左右方向に長い部材である。フィルム203は、ヒータ204を保持させたヒータホルダ205と加圧ステイ206、左右両端部側の端末部材207からなる組立体の外周長に対してフィルム203の内周長を102%とし、ややルーズに外嵌させてある。
ヒータ204は本実施例においてはセラミックヒータである。このヒータ204は細長薄板状のセラミック基板と、この基板面に具備させた通電発熱抵抗体層を基本構成とするもので、発熱抵抗体層に対する通電により全体に急峻な立ち上がり特性で昇温する、低熱容量のヒータである。ヒータ204の長手方向中央部の裏面にはヒータ温度検知部材としてのサーミスタTHが配設されている。
ヒータホルダ205は耐熱樹脂製の成形品であり、外面中央部に長手に沿ってヒータ嵌め込み溝が形成されている。ヒータ204はその溝に嵌め込まれてヒータホルダ205に支持されている。ヒータホルダ205はヒータ204を支持すると共にヒータホルダ205と加圧ステイ206に外嵌されているフィルム203の回転ガイド部材として機能する。
加圧ステイ206は剛性を有する部材であり、樹脂製のヒータホルダ205の裏面側に押し当てることでヒータホルダ205に長手強度を持たせ、かつヒータホルダ205を矯正させるための部材である。本実施例においては加圧ステイ206は横断面下向きU字型の金属型材である。
左右の端末部材207は、それぞれ、上記のヒータ204、ヒータホルダ205、加圧ステイ206、フィルム203の組立体の左右両端部側において加圧ステイ206の左右側の端部に対して取り付けられている。左右の端末部材207は、ヒータ204、ヒータホルダ205、加圧ステイ206に対してルーズに外嵌されているフィルム203の回転時のヒータホルダ長手に沿う移動およびフィルム端部の内周面をガイドしてフィルム周方向の形状を規制する役目をする。
左右の端末部材207は、それぞれ、左右対称形状の耐熱樹脂性の成形品であり、フィルム203の長手方向への移動を規制する第一規制部としての、フィルム端面を受け止めるための鍔座部207aを有する。また、フィルム端部に内嵌して回転するフィルム203の端部の内面をガイドする第二規制部としての内面ガイド部207bを有する。内面ガイド部207bは、後述するように、フィルム203が駆動回転体としての加圧ローラ202に従動回転する際に横断面形状がほぼ楕円形状になるそのほぼ楕円形状をフィルム203が維持するようにフィルム端部の内面をガイドする。
定着用ローラとしての加圧ローラ202は下記の部材を有する外径30mmの複合層ローラである。即ち、中空の円筒部材である芯金(ローラ基体)202aと、その芯金周りに同心一体にローラ状に成形被覆させた弾性層(ゴム層)202bと、さらにその外周面を被覆させたトナー離型層(表層)202cと、を有する。芯金202aは軟鋼からなる横断面円形状のパイプ材である。弾性材層202bはシリコーンゴムである。離型層202cはPFAである。
芯金202aの左右両端部には、それぞれ、回転中心軸部202d2を有するフランジ202d(L、R)が取り付けられている。芯金202aに対するフランジ202dの取り付け構造、ローラ202の製造方法については後述する。
加圧ローラ202は左右両端部の軸部材であるフランジ202dの軸部202d2が、それぞれ、定着装置枠体(フレーム)の左右の側板41(L、R)間に軸受部材(ベアリング)42(L、R)を介して回転可能に保持されて配設されている。駆動側である右側のフランジ202dRの軸部202d2にはドライブギアGが同心一体に配設されている。このギアGに対して制御部45により制御される駆動手段(モータ)Mの駆動力が動力伝達機構(不図示)を介して伝達される。これにより、加圧ローラ202は図1において矢印R202の反時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。
一方、フィルムユニット201は、ヒータホルダ205のヒータ配設部側を下向きにして、加圧ローラ202の上側に加圧ローラ202に対して実質平行に配列して、定着装置枠体の左右の側板41間に配設されている。より詳しくは、フィルムユニット201の左右の端末部材207にそれぞれ設けられている縦方向のガイド溝部207dが左右の側板41にそれぞれ設けられた縦方向のガイドスリット41aの縦縁部に係合している。
これにより、左右の端末部材207は、それぞれ、左右の側板41に対して上下方向にスライド移動可能に保持されている。即ち、フィルムユニット201が左右の側板41に対して上下方向にスライド移動可能に保持されている。フィルムユニット201のヒータホルダ205のヒータ配設部がフィルム203を介して加圧ローラ202に対向している。
そして、左右の端末部材207の受圧部207cがそれぞれ左右の加圧機構43(L、R)により所定の押圧力で加圧される。即ち、フィルムユニット201が加圧ローラ202に対して所定の押圧力で加圧される。これにより、ヒータホルダ205のヒータ配設部と加圧ローラ202とがフィルム203を挟んで相互当接して押圧される。左右の加圧機構43は例えば加圧バネや加圧カムなどを有する機構である。
本実施例において、左右の加圧機構43により左右の端末部材207に対してそれぞれ157N(16Kg)ずつの荷重を与え、総合圧接力を314N(32Kg)でフィルムユニット201を加圧ローラ202に対して加圧するようにしている。これにより、フィルム203と加圧ローラ202との間に用紙搬送方向Xにおいて所定幅のニップ部Nが形成される。ヒータ204はヒータホルダ205のニップ部Nに対応する部位にヒータホルダ長手方向に配設されている。
本実施例の定着装置40において、ヒータ204とヒータホルダ205がフィルム203の内面と接触するニップ形成部材である。そして、加圧ローラ202がフィルム203を介してニップ形成部材204・205と共にニップ部Nを形成する。
ニップ部Nの圧力分布は長手方向で一様であることが望ましい。フィルムユニット101への荷重を当てるポイント、加圧ローラ202の支持ポイントの都合と、加圧ローラ202、加圧ステイ205の撓みなどからニップ部Nの長手方向中央部の圧が両端部の圧に比べ低くなってしまう。そのことを防止するために加圧ローラ202の中央部の径を両端部の径に比べてやや大きく設定している。即ち、加圧ローラ202は外径形状がクラウン形状の弾性ローラにしている。
具体的には、加圧ローラ202の長手方向中央部の外径が30mmに対し、長手方向両端部では外形が200μm大きい関係になっている。したがって、加圧ローラ202には等分布荷重がかかり、加圧ローラ202の支持ポイントである軸受部42L・42Rを中心に加圧ローラ202を押し下げる方向のモーメントが常に働くことになる。
(2−2)定着動作
定着装置40の定着動作は次のとおりである。制御部45は、所定の制御タイミングで駆動手段Mを起動する。この駆動手段Mから回転駆動伝達系(不図示)を介して加圧ローラ202に回転駆動力が伝達される。これにより、加圧ローラ202が矢印R202の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。
加圧ローラ202が回転されることで、ニップ部Nにおいてフィルム203に加圧ローラ202との摩擦力で回転トルクが作用する。これにより、フィルム203が、その内面がヒータ204の表面に密着して摺動しながら、ヒータホルダ205と加圧ステイ206の外回りを加圧ローラ202の速度とほぼ対応した速度で矢印R203の時計方向に従動回転する。フィルム203の内面には半固形状潤滑剤が塗工されており、ニップ部Nにおけるヒータ204およびヒータホルダ205の外面とフィルム203の内面との摺動性を確保している。
このように、加圧ローラ202はフィルム203を駆動するとともにフィルム203と協働してニップ部Nを形成する駆動回転体である。
また、制御部45は電力供給部(電源部)46からヒータ204に対する通電を開始する。電力供給部46からヒータ204への電力供給は、フィルムユニット201の左右部に装着されている電気コネクタ47(L、R)を介してなされる。この通電によりヒータ204は有効発熱領域幅Aにおいて急速に昇温する。その昇温が、ヒータ204の裏面側(上面)の長手方向のほぼ中央部に接するように設けられたサーミスタTHによって検知される。サーミスタTHはA/Dコンバータ48を介して制御部45に接続されている。
制御部45はサーミスタTHからの出力を所定の周期でサンプリングしており、このように得られた温度情報を温度制御に反映させる構成となっている。つまり、制御部45はサーミスタTHの出力をもとにヒータ204の温調制御内容を決定し、電力供給部46によって、ヒータ204の温度が目標温度(設定温度)となるようにヒータ204への通電を制御する役割を果たしている。
上記の定着装置40の制御状態において、画像形成部2側から未定着トナー像を担持した用紙Pが定着装置40側に搬送され、ニップ部Nに導入される。用紙Pはニップ部Nで挟持搬送される過程でヒータ204の熱がフィルム203を介して付与される。未定着トナー像はヒータ204の熱とニップ部Nの圧力によって用紙Pの面に固着像として定着される。ニップ部Nを出た用紙Pはフィルム203から曲率分離して定着装置40から排出される。
ニップ部Nに用紙Pが進入すると、フィルム203はヒータ203と摺動することによりその摺動抵抗が生ずる。加圧ローラ202はその摺動抵抗に打ち勝って回転し用紙Pを搬送する。加圧ローラ軸部での負荷トルクは80Ncmである。制御部40は、プリント動作が終了すると定着動作終了の指示により、電源供給部46からヒータ204への給電を停止させ、また、駆動手段Mを停止させる。
図2において、Bは装置40に導入可能な用紙Pの最大搬送幅であり、ヒータ204の有効発熱領域幅Aと同じ幅或いは少し小さい幅である。ニップ部Nの全長域はヒータ204の有効発熱領域幅Aよりも大きい設定にしてある。
上記において、フィルム203が用紙(シート)Pの未定着トナー像を担持した側の面と接触するように配置された回転体であり、加圧ローラ202が用紙Pの未定着トナー像を担持した側とは反対側の面と接触するように配置されている回転体である
(2−3)加圧ローラの構成
図4の(a)は用紙上(シート上)の未定着トナー像を定着するために用いられる定着用ローラとしての加圧ローラ202の途中部分省略の縦断正面模式図、(b)と(c)はそれぞれ(a)のローラ202の左端部側と右端部側の拡大図である。
この加圧ローラ202は、中空の円筒部材であるローラ基体(芯金)としての横断面円形のパイプ材202aを有する。また、このパイプ材202aの左右の端部(パイプ材202aの長手方向一端と長手方向他端)にそれぞれ接合(内挿)された左側と右側の軸部材であるフランジ202d(L、R)を有する。
また、パイプ材202aとフランジ202dとの両者を貫通しているピン挿入用の穴部である穴202eを有する。また、穴202eのパイプ材側の開口部に形成された面取り形状部、具体的にはC面取り形状部(JIS B 0701に準拠、C取り形状とも呼ぶ)202fを有する。そして、穴202eに挿入されて端部202g1が塑性変形202g2されてC面取り形状部202fに密着しているピン202gを有する。C面取り形状部は、図7に示すように、X=Yとなる面取り形状部となっている。
この構造により、パイプ材202aの左右の端部に対してそれぞれ左右のフランジ202dが取り付けられていることを特徴としている。そして、本実施例における定着用ローラは弾性加圧ローラ202として使用されるので、上記のようにして左右の端部にそれぞれフランジ202dが取り付けられたパイプ材202aの外周面に対して別部材としての弾性層(ゴム)202bが装着される。更にその外周面にトナー離型層202cが装着されている。弾性層202bは所定のクラウン形状に成形されて装着される。
ここで、パイプ材202aの外径を切削によりクラウン形状にしても良い。定着装置により、パイプ材202a、その上の弾性材層202bの両方にクラウン形状を設けることもある。
パイプ材202aの左右の端部に対する左右のフランジ202dの取り付け構造はそれぞれ同様である。以下、パイプ材202aの左側の端部に対する左側のフランジ202dLの取り付けを代表して具体的に説明する。
図5の(a)はパイプ材202aの途中部分省略の縦断正面模式図、(b)は(a)のパイプ材202aの左端部側の拡大図である。パイプ材202aは、材質STKM材(機械構造用炭素鋼管)、全長L1:377mm、内径d1:20mm、外径D1:25.5mmである。そして、このパイプ材の両端からL2:21.8mmまでの内径d2をそれぞれ20.65mmに拡径加工してある。
図6の(a)は左側のフランジ202dLと、パイプ材202aの左側端部部分の外観る斜視図、(b)は左側のフランジ202dLがパイプ材202aの左側端部に接合されている状態の縦断正面模式図である。フランジ202dLは、パイプ材202aの端部内径部(L2部分)に圧入される円柱状の挿入部202d1とローラ202の回転中心軸部202d2を有する、材質S45C(機械構造用炭素鋼)の切削加工品である。本実施例においてはパイプ材202aとフランジ202dの材質が異なる。両者の材質を同じとしてもよい。
フランジ202dLの挿入部202d1はパイプ材202aの端部内径部に対して圧入関係となるように挿入部202d1の外径がパイプ材202aの端部内径部の内径より少し大きく設定されている。
そして、図6の(b)のように、フランジ202dLを、その挿入部202d1をパイプ材202aの端部内径部に対して所定に圧入してパイプ材202aの端部に接合する。右側のフランジ202dRも同様にパイプ材202aの右側の端部に接合する。右側のフランジ202dRは左側のフランジ202dLよりも回転中心軸部202d2が所定に長いだけで、左側のフランジ202dLと同様の挿入部202d1を有する。左側のフランジ202dLと同じ要領でパイプ材202aの右側の端部に圧入して接合される。以上が横断面円形のパイプ材202aの端部にフランジ202dを接合する工程である。
そして、パイプ材202aとフランジ202dLの接合の手順(1)〜(4)は以下の通りである。
(1)図7の(a)と(b)に示したように、パイプ材202aとフランジ202dLの両者を貫通させてピン挿入用のストレートの穴202eをドリルにて形成する。本実施例においては、パイプ材の長手方向において設置位置をずらし、且つ、穴の延びる方向(図7(a)のα方向とβ方向)が互いに直交するように2つのピン挿入用の穴202eを形成している。共に穴径は4mmである。
パイプ材202aと右側のフランジ202dRの接合部についても同様のピン挿入用の穴202eを形成する。以上がパイプ材202aとフランジ202dとの両者を貫通させてピン挿入用の穴202eを形成する工程である。
(2)次に、図7の(c)に示すように、パイプ材の径方向一端側と径方向他端側においてパイプ材の穴202eの周囲にC面取り形状部(C取り形状)202fを形成する。C面取り形状部は、2つの穴202eのそれぞれにおいて形成される(計4カ所)。
このC面取り形状部202fはドリルにて加工していて、Cの大きさはC1(JIS B 0701)である。つまり、図7において、X=Y=1mmとなる面取り形状部となっている。パイプ202aの右端部側の各穴202eについても同様のC面取り形状部202fを形成する。以上が穴202eの開口部にC面取り形状部202fを形成する工程である。
(3)次に、図8の(a)と(b)に示したように、各穴202eに所定長さのピン202gを貫通させて軽圧入として挿入する。ピン202gの材質はA6063(アルミ合金)でその外径は4mmである。長さは両端部分202g1がそれぞれ穴202eのC面取り形状部202fに、C面取り形状部202fの空間容積に対応する体積分の長さだけ突出する関係の長さとしてある。パイプ202aの右端部側の各穴202eについても同様にピン202gを貫通させて軽圧入として挿入する。以上が穴202eにピン202gを貫通させて挿入する工程である。
(4)次に、図8の(b)と(c)に示したように、各ピン202gの端部202g1を図8の(c)に矢印で示すように両サイド方向から工具で塑性変形させてつぶしてC面取り形状部202fに密着させてパイプ材202aの外周面と同一形状にする。パイプ202aの右端部側の各ピン202gについても同様に塑性変形させてつぶしてC面取り形状部202fに密着させてパイプ材202aの外周面と同一形状にする。以上がピン202gの端部を塑性変形させてC面取り形状部202fに密着させる工程である。このようにピン端部がつぶされた後はピン202gはローラから移動することはなくなる。
上記のように、ピン202gはその端部を塑性変形させてつぶしてC面取り形状部202fに密着させてパイプ材202aの外周面と同一形状にする処理がある。そこで、ピン202gの材料硬度はパイプ材202aおよびフランジ202dの材料硬度よりも低いことが望ましい。
上記のピン202gの端部を塑性変形させてC面取り形状部202fに密着させる工程の後に、必要に応じて、パイプ材202aの外周面に別部材を装着する工程が行なわれる。本実施例においては、弾性加圧ローラとしての使用のために、パイプ材202aの外周面に別部材として、弾性層202bであるゴムの層、及びさらに表層である離型層202cが準じに装着されて、図4のような弾性加圧ローラとして仕上げられる。本実施例においては弾性層202bはクラウン形状に成形される。
ここで、図8の(b)、(c)のように、ピン202gの端部202g1を202g2のように塑性変形させてつぶす工程を入れることで、ピン端部がパイプ材外周から出っ張った状態でゴムを装着することと、ピンの挿入忘れのチェックが可能となる。
加圧ローラ202のパイプ材202aとフランジ202dに設けた貫通穴202eにピン202gを挿入する構成を採用した。この構成により、加圧ローラ202がフィルム203を回転させるときに生じる回転方向の力に対抗し加圧ローラ202としての形状を保ち続ける効果がある。また、ニップ部Nでの加圧力を長手方向で一様にする際に生じる長手方向でパイプ材202aからフランジ202dを引き抜く方向の力に対抗し加圧ローラ202としての形状を保ち続ける効果がある。即ち、上記の2つの力に対抗し加圧ローラ202としての形状を保ち続ける効果がある。
(2−4)定着用ローラに関する補足説明
定着装置に用いられるローラにパイプ材を使用した場合、素材自身が中空であるため、パイプ材をローラとして用いる際、両端部に軸部を設けることになる。軸部を設けずにパイプ材外径部位に軸受を係合させると、定着装置内の軸受を含めたローラ専有部分が大きくなり、定着装置自体の小型化を阻害する要因となる。そのことを避けるために、パイプ材の両端部にパイプ材の内径よりも小さいフランジを内挿し、接合し、そのフランジに軸部を持たせることで所定のローラ形状としている。
定着装置に用いられるローラはパイプ材の部分とフランジの部分とで求められる機能が異なるため、それぞれの材質を変えることがある。パイプ材に求められる特性としては、加工性と、熱特性があげられる。
1.加工性
例えば、無端状の定着フィルムに加圧ローラを押し当てる定着装置の場合、定着フィルムと加圧ローラで作成される定着ニップの長手方向の圧力分布が所定の圧力分布となるようにする。そのために、加圧ローラのパイプ材の外周面を湾曲させたようなクラウン形状にすることが多い。そのため切削性が良い材質が求められる。
2.熱特性
また、近年では省エネの観点から複写機が稼働可能になるまでのスタンバイ時間を短くすることが求められている。それ実現するために、ローラ自体の熱容量を少なくし複写機内の定着装置がコピー可能温度に到達する時間を短縮するのが好ましい。それを実現するローラの肉厚を薄くすることが求められている。それに加え、熱伝達性が良い材料も求められる。
一方、フランジに求められる特性は、ベアリリングなどの軸受けと嵌合することから、耐摩耗性を考慮し、耐摩耗性に優れた硬い材質を用いるのが好ましい。
しかし、パイプ材とフランジを接合するにあたり、以下の点を考慮するのが好ましい。
a:パイプ材が中空であることから接合面積が十分に確保出来ず、圧入強度が十分に確保できない。
b:パイプ材自身の厚みが薄いため圧入強度の上限が低く、十分な圧入強度が確保できない。
c:定着装置での使用温度は160℃以上と高温のため、異種材質を接合した場合、それぞれの材質の熱膨張率の違いから、稼働時に接合部の接合が弱くなる。
そこで、パイプ材とフランジの接合強度不足を補うためにパイプ材とフランジの両方を貫通するピンを追加する。パイプ材とフランジを貫通するピンを追加することで、パイプに対するフランジ回転方向及び長手方向の両方に強度を向上させる効果がある。
接合強度を確保するピン追加する際、パイプ材とフランジにあけたピン挿入穴がストレート形状だと、接合強度確保用のピンは穴から抜け易い。または、所定の位置からずれて取りついてしまう、懸念がある。
定着用ローラとして使用することを考えると、パイプ材外周に別部材としてゴムなど弾性体を付着させる場合もある。ピンの挿入忘れやピンが所定の位置に固定されずに出張っている状態であってもゴムを付着させるとピンに対する不良がわからなくなってしまう。その状態で、定着装置に組み付け、記録材の導入を行うとピンがゴム突き破り他の部品を壊してしまうことがある。
本実施例ではこのような懸念をも改善するために、上記のように、パイプ材とフランジを貫通するピン挿入の穴のパイプ材外周面にC面取り形状部を設ける。そして、ピン端部を工具により変形させる際、ピン端部がパイプ材外周に設けたC面取り形状部とほぼ一致するように形状を変形させる。このようにして、加圧ローラ芯金作成後、ピンがフランジ、パイプ材からの移動を防止するものである。
このように、複写機の定着装置内のローラを薄肉の中空パイプ材とフランジを組み合わせて構成する際、パイプとフランジにピンを挿入することにより、回転方向及び引き抜き方向の接合強度を高めることが可能となる。よって、耐摩耗性の必要なフランジ部分と熱応答性や切削性が必要なパイプ部分とで求められる特性にあった材料を使い分けることが可能となる。
このことは、フランジ部を別部材化することにもなり、パイプ材外径よりも小さい径の軸受が使用可能となり定着器の小型化を推進すると共に、加圧ローラ芯金作成における素材の切削量を最小にすることが可能となる。
よって、軽量、低コスト、熱応答性の良い加圧ローラの提供が可能となる。また、パイプ材外周にゴムなどを付着させた場合においても、パイプ外周にC面取り形状部を追加し、ピン端部をそのC面取り形状部に塑性変形で密着させる工程を設けることでピンの位置ずれによるトラブルの無いローラ提供が可能となる。
[その他の事項]
1)本発明に係る定着用ローラは上述した実施例のような弾性加圧ローラ202としての使用に限られるものではない。ニップ部を形成する第1の回転体と第2の回転体を有し、ニップ部で画像を担持した記録材を挟持搬送して記録材に画像を定着する定着装置における、第1の回転体または第2の回転体、もしくは第1の回転体と第2の回転体の両者として使用できる。
具体的には、第1の回転体と第2の回転体の一方が熱ローラ定着装置における加熱ローラであり、他方が加圧ローラである。加熱ローラは、ハロゲンヒータ、赤外線ランプ、電磁誘導コイル、通電発熱体などの加熱源により内部加熱あるいは外部加熱される。加圧ローラも加熱する構成にすることもできる。また、上記の第1の回転体と第2の回転体は圧力定着装置における圧力定着ローラ対である。
2)本発明における定着装置には、定着部材により未定着トナー像(顕画剤像、現像剤像)を加熱してあるいは加圧して固着画像として定着又は仮定着する装置の他に、定着されたトナー像を再加熱してつや等の表面性を改質する装置も包含される。
3)画像形成装置の画像形成部は電子写真方式に限られない。静電記録方式や磁気記録方式の画像形成部であってもよい。また、転写方式に限られず、記録材に対して直接方式でトナー像を形成する構成のものであってもよい。
4)実施例において定着装置40は、実施例の電子写真プリンタ以外の画像形成装置、カラー複写機、ファクシミリ、カラープリンタ、これらの複合機等で実施されてもよい。即ち、実施例の定着装置及び電子写真プリンタは、上述した構成部材の組み合わせには限定されず、それぞれの代替部材で一部又は全部を置き換えた別の実施形態で実現してもよい。
P・・記録材、40・・定着装置、202・・定着装置用ローラ(弾性加圧ローラ)、202a・・パイプ材、202d・・フランジ、202e・・ピン挿入用の穴、202f・・C面取り形状部、202g・・ピン、202g1・・ピンの端部、202g2・・ピン端部の塑性変形している部分

Claims (18)

  1. 中空の円筒部材と、
    前記円筒部材の長手方向一端に内挿される軸部材と、
    前記円筒部材と前記軸部材を貫通する穴部と、
    前記円筒部材の径方向一端側において前記穴部の周囲に形成される第1の面取り部と、
    前記円筒部材の径方向他端側において前記穴部の周囲に形成される第2の面取り部と、
    前記穴部に挿入されて前記円筒部材と前記軸部材を固定するためのピンであって、その両端部が変形されて前記第1の面取り部と前記第2の面取り部に密着しているピンと、
    を有することを特徴とする定着用ローラ。
  2. 前記第1の面取り部及び前記第2の面取り部の形状はC面取り形状であることを特徴とする請求項1に記載の定着用ローラ。
  3. 前記ピンの硬度は前記円筒部材および前記軸部材よりも低いことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着用ローラ。
  4. 前記軸部材は前記定着用ローラの軸部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着用ローラ。
  5. 前記円筒部材の外周面に設けられた弾性層と、前記弾性層の上に設けられたトナー離型層と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着用ローラ。
  6. 前記定着用ローラはシートの未定着トナー像を担持した側とは反対側の面と接触することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着用ローラ。
  7. 中空の円筒部材の長手方向一端に軸部材を内挿する工程と、
    前記円筒部材と前記軸部材を貫通する穴部を形成する工程と、
    前記円筒部材の径方向一端側において前記穴部の周囲に第1の面取り部を形成する工程と、
    前記円筒部材の径方向他端側において前記穴部の周囲に第2の面取り部を形成する工程と、
    前記穴部にピンを挿入する工程と、
    前記第1の面取り部と前記第2の面取り部に前記ピンが密着するように前記ピンの両端部を変形させる工程と、
    有することを特徴とする定着用ローラの製造方法。
  8. 前記第1の面取り部及び前記第2の面取り部の形状はC面取り形状であることを特徴とする請求項7に記載の定着用ローラの製造方法。
  9. 前記ピンが前記第1の面取り部と前記第2の面取り部にて密着された後、前記円筒部材の外周面にゴム層を設ける工程を有することを特徴とする請求項7又は8に記載の定着用ローラの製造方法。
  10. 前記ピンが変形された後、前記円筒部材の外周面に弾性層を設ける工程を有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の定着用ローラの製造方法。
  11. 前記円筒部材に設けられた前記弾性層の上にトナー離型層を設ける工程を有することを特徴とする請求項10に記載の定着用ローラの製造方法。
  12. シート上の未定着トナー像を定着するために用いられる定着用ローラを有する定着装置であって、前記定着用ローラは、
    中空の円筒部材と、
    前記円筒部材の長手方向一端に内挿される軸部材と、
    前記円筒部材と前記軸部材を貫通する穴部と、
    前記円筒部材の径方向一端側において前記穴部の周囲に形成される第1の面取り部と、
    前記円筒部材の径方向他端側において前記穴部の周囲に形成される第2の面取り部と、
    前記穴部に挿入されて前記円筒部材と前記軸部材を固定するためのピンであって、その両端部が変形されて前記第1の面取り部と前記第2の面取り部に密着しているピンと、
    を有することを特徴とする定着装置。
  13. 前記第1の面取り部及び前記第2の面取り部の形状はC面取り形状であることを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  14. 前記ピンの硬度は前記円筒部材および前記軸部材よりも低いことを特徴とする請求項12又は13に記載の定着装置。
  15. 前記軸部材は前記定着用ローラの軸部を有することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に記載の定着装置。
  16. 前記円筒部材の外周面に設けられた弾性層と、前記弾性層の上に設けられたトナー離型層と、を有することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか一項に記載の定着装置。
  17. 前記定着用ローラはシートの未定着トナー像を担持した側とは反対側の面と接触するように配置されていることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか一項に記載の定着装置。
  18. シートの未定着トナー像を担持した側の面と接触するように配置された回転体を更に有することを特徴とする請求項12乃至17のいずれか一項に記載の定着装置。
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