JP2009301031A - ベルト定着装置及びベルト定着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の回転体に掛け渡されるベルト部材の張力の状態にかかわらず、定着後にベルト部材から記録媒体を確実に剥離する。
【解決手段】 ニップ部87を通過したシートPが剥離プレート90位置に到達するのに同期して、小径ローラ91をヒートベルト82に加圧接触して、ヒートベルト82を変形し、ヒートベルト82表面と剥離プレート90先端との間隔を、シートPを確実に剥離可能な距離に設定する。シートPを剥離するとき以外は、小径ローラ91によるヒートベルト82に対する加圧接触を解除する。
【選択図】図7

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に搭載される定着装置に関し、特に定着ベルトを用いる、ベルト定着装置及びベルト定着方法に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置に使用するベルト定着装置では、ヒートベルトを掛け渡すためのローラとは別のローラを用いて、ヒートベルトのテンションを調整する装置がある(たとえば特許文献1及び特許文献2参照。)。
特開平10−133500号公報明細書([0021]、図1) 特開2002−251089号公報明細書([0036]、図2、3)
しかしながら上記特許文献1及び特許文献2は、いずれも定着終了後の記録媒体をヒートベルトから剥離するために、ヒートベルトのテンションを調整するものではない。このため、特許文献1及び特許文献2では、ヒートベルトからシートを剥離する場合に、ヒートベルトが熱膨張して撓みを生じると、ヒートベルト周囲に配置される剥離プレート等の剥離手段との距離が変動してしまい、記録媒体の剥離不良を生じるおそれがある。あるいは、ヒートベルト周囲の剥離手段は、熱膨張によるヒートベルトの撓みを予め考慮して配置しなければならず、高い精度を要求され、製造時あるいはメンテナンス時に時間を要する恐れがある。さらには、熱膨張によるヒートベルトの撓みを予め考慮して配置し、剥離手段をヒートベルトに近接配置した場合には、ヒートベルトの走行時のブレ等により、ヒートベルトに剥離プレートが接触する恐れがあり、ヒートベルトの寿命を早める恐れがある。
そこで本発明は上記課題を解決するものであり、熱容量が小さいヒートベルトを用いて、定着速度の高速化を図る定着装置において、ヒートベルトの長寿命化を損ねることなく、定着後の記録媒体をヒートベルトから確実に剥離することが出来るベルト定着装置及びベルト定着方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、複数の回転体に掛け渡されるエンドレスのベルト部材と、前記ベルト部材を加熱するベルト加熱部材と、前記ベルト部材との間にニップを形成するニップ形成部材と、前記ベルト部材に対して解除可能に加圧接触して、前記加圧接触により前記ベルト部材を変形する接離部材とを具備することを特徴とするものである。
この発明は、ベルト部材が熱膨張により撓んだりした場合においても、記録媒体をベルト部材から確実に剥離することが出来る。またこの発明は、記録媒体をベルト部材から剥離するためにベルト部材にかかるストレスを低減して、ベルト部材の劣化を防止して、ベルト部材の長寿命化を得られる。ベルト部材周囲に剥離手段を設置する際の位置精度を低減可能出来、定着装置の製造時間あるいはメンテナンス時間の短縮を図れる。
この発明の実施の形態のベルト定着装置を搭載した画像形成装置を示す概略構成図である。 実施の形態の定着ユニットを側面から見た概略構成図である。 実施の形態のヒートベルトの構造を示す概略説明図である。 実施の形態の定着ユニットのヒートベルト及び剥離プレートを示す概略斜視図である。 実施の形態の小径ローラを示す概略斜視図である。 実施の形態の小径ローラがヒートベルトから離間した状態を示す概略説明図である。 実施の形態の小径ローラがヒートベルトに加圧接触した状態を示す概略説明図である。 この発明の変形例の小径ローラの加圧接触及びその解除を示す概略説明図である。
以下実施の形態について説明する。図1は実施の形態のベルト定着装置を搭載した画像形成装置1の概略構成図を示す。画像形成装置1は、画像を読み取るスキャナ部13、画像形成部であるプリンタ部14、出力媒体であるシートPを給紙する給紙部21、プリンタ部14から排紙されるシートPを集積する第1のトレイ71及び第2のトレイ72を有する排紙部70を備える。画像形成装置1の筐体11の側部には、手差し給紙部23が設けられる。画像形成装置1の給紙部21あるいは手差し給紙部23からプリンタ部14を経て排紙部70に至る間には、シートPの搬送路40が設けられる。
スキャナ部13は、自動原稿搬送装置(ADF)35から供給される画像情報を保持した原稿をスキャンして画像情報を画像データとして取り込む。スキャナ部13による画像情報の読み取り終了後、ADF35は、原稿を原稿排出部31に排出する。
プリンタ部14は、入力された画像情報やスキャナ部13で読み取った画像情報に対応する画像を、シートPに画像形成する。プリンタ部14は、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4組の画像形成ステーション50、露光装置42、画像形成ステーション50で形成されたトナー像を任意サイズのシートPに転写する転写ユニット44、転写ユニット44によりトナー像が転写されたシートPにトナー像を定着する定着ユニット45を備える。
4組の画像形成ステーション50は、同様の構造であり、感光体ドラム41、感光体ドラム41を一様に帯電する帯電装置48、帯電後に露光装置42の露光々の照射により感光体ドラム41に形成された静電潜像を現像して、トナー像を形成する現像装置43を備える。転写ユニット44は、中間転写ベルト44a、1次転写ローラ44c、2次転写ローラ44bを備える。
給紙部21は、上段給紙カセット21a、下段給紙カセット21bおよび大容量カセット21cを備える。搬送路40は、ピックアップローラ22により給紙部21あるいは手差し給紙部23から取り出されたシートPを転写ユニット44に供給する搬送ローラ24、レジストローラ16を備える。搬送路40は、転写ユニット44、定着ユニット45を経て定着トナー像を有するシートPを排紙部70あるいは循環パス51に搬送する。排紙部70は、シートPを第1のトレイ71あるいは第2のトレイ72に排紙し、あるいは、反転する排紙搬送部60を備える。循環パス51は、シートPを再度転写ユニット44に導く。
上述した画像形成装置1では画像形成開始により、帯電装置48により感光体ドラム41を帯電後、露光装置42により感光体ドラム41に露光々を照射して、感光体ドラム41に露光々に対応する静電潜像を形成する。感光体ドラム41に形成された静電潜像は現像装置43によりトナーを付与されて、可視化される。感光体ドラム41上の静電潜像を可視化してなるトナー像は、転写ユニット44の中間転写ベルト44aを介してシートPに転写される。
シートPは、給紙部21あるいは手差し給紙部23のいずれかから供給後、搬送路40を経て、中間転写ベルト44a上に1次転写されたトナー像と同期して、中間転写ベルト44aと2次転写ローラ44bのニップに達する。シートPは、中間転写ベルト44aと2次転写ローラ44bのニップを通過する間に、中間転写ベルト44a上のトナー像を2次転写される。トナー像を有するシートPは、定着ユニット45に搬送され、トナー像を定着される。トナー像を定着後シートPは、排紙搬送部60を経て、第1のトレイ71あるいは第2のトレイ72に排紙され、あるいは循環パス51を経て、再度転写ユニット44の2次転写ローラ44b方向に導かれる。
次に定着ユニット45について詳述する。図2は定着ユニット45を側面から見た概略構成図である。定着ユニット45は、外径50mmの定着ローラ80と外径17mmのテンションローラ81に架け渡されるエンドレスのベルト部材であるヒートベルト82と、ニップ形成部材である外径50mmの加圧ローラ83を備える。ヒートベルト82周囲であって、トナー像を定着した後にシートPをヒートベルト82から剥離する剥離位置には、剥離部材である図4に示す剥離プレート90が配置される。
定着ローラ80は、例えば芯金80aの周囲に、発泡ゴム(スポンジ)層80bを被覆して形成する。テンションローラ81は、例えばステンレス鋼からなる金属パイプの表面をコーティングして形成する。金属パイプの材料は、アルミ、鉄、銅等でもよい。また、金属パイプの代わりにさらに熱伝導率のよいヒートパイプ等を用いてもよい。
ヒートベルト82は、図3に示すように、金属層である例えばニッケル(Ni)の金属導電層82a上に、シリコンゴム製のソリッドゴム層82b、フッ素樹脂の離型層82cを順次積層して構成する。ヒートベルト82は、例えば円筒状にしたときに外径が60mmとなる。ヒートベルト82は、テンション機構84によって、一定の張力で、定着ローラ80とテンションローラ81の間に張られる。ヒートベルト82の周囲には、ヒートベルトの温度を検知する例えば、非接触で赤外線を検知するサーモパイル式センサ82aが配置される。
ヒートベルト82は、図6に示す直線[L]に沿って定着ローラ80とテンションローラ81間に張設される。剥離プレート90は、室温時に、ヒートベルト82の表面と剥離プレート90の先端との間隔を0.65mmとする設計値に基づいて位置調整される。
但しヒートベルト82の表面と剥離プレート90の先端との間隔は、定着ユニット45の温度によって変化する。従って、剥離プレート90は、温度変化によるマージンを考慮して、ヒートベルト82の表面と剥離プレート90の先端との間隔が0.65±0.15mmであれば確実にシートPをヒートベルト82から剥離することが出来る。尚剥離プレートを位置調整する場合の設計値、あるいは、剥離プレートが剥離可能なヒートベルトの表面と剥離プレートの先端との間隔は限定されず、定着時に剥離プレートの作用により、ヒートベルトからシートPを確実に剥離出来る範囲に設定可能である。
定着ユニット45が、室温状態から温度上昇してレディ状態になると、ヒートベルト82は、熱膨張して、定着ローラ80とテンションローラ81間で図6の点線[M]に示すように撓みを生じる。このため、剥離プレート90の先端とヒートベルト82の表面との距離は、室温時より広がる。
加圧ローラ83は、例えば芯金83aの周囲にゴム層83bを被覆して形成する。ゴム層としては、例えばシリコンゴム或いはフッ素ゴム等を用いる。加圧ローラ83の周囲には、加圧ローラ83の温度を検知する温度センサ83dが配置される。加圧ローラ83は、加圧機構86によって定着ローラ80及びヒートベルト82に対して圧接される。加圧ローラ83の圧接により、ヒートベルト82と加圧ローラ83間に一定の幅のニップ部87が形成される。加圧ローラ83は、駆動モータ83cにより矢印r方向に回転する。定着ローラ80、テンションローラ81、およびヒートベルト82は、加圧ローラ83に従動して矢印s方向に回転する。
定着ユニット45は、ヒートベルト82の外周に、ベルト加熱部材であり誘導電流発生部材である電磁誘導コイル(以下IHコイルと略称する。)88を有する。IHコイル88は、例えば200W〜1500Wまで出力調整可能に設定される。
図4に示すように、定着ユニット45は、矢印t方向に搬送されるシートPの出口側に、シートPをヒートベルト82から剥離する剥離プレート90を有する。定着ユニット45が室温状態である場合に、剥離プレート90の先端は、ヒートベルト82の表面から0.65mm離れて配置される。
図5に示すように、定着ユニット45のヒートベルト82の内周であって、剥離プレート90の先端と対向する位置には、接離部材である外径2mmの小径ローラ91が、ヒートベルト82に加圧接触可能に配置される。小径ローラ91のシャフト91aは、図示しない定着ユニット45のフレームに、スライド移動可能に支持される。小径ローラ91は、テンションローラ81と同様に、例えばステンレス鋼のSUS416の表面をコーティングして形成する。小径ローラ91は、シャフト91aの両側にベアリング92を有する。
ベアリング92には、リンク機構93を介して駆動モータ83cにより回転される偏芯カム94が当接している。リンク機構93は、駆動モータ83cに接続するモータ側ギア93a、偏芯カム94に接続するカム側ギア93b、モータ側ギア93aとカム側ギア93b間の駆動の伝達及び遮断を制御する電磁クラッチ93cを有する。また小径ローラ91のシャフト91aは、コイルスプリング96により、矢印u方向に付勢される。
(画像形成枚数が1枚の場合の小径ローラ91の作用)
(1)小径ローラ91は、常時は、図6に示すように、偏芯カム94の短径側94aがベアリング92に当接した状態で待機する。これにより小径ローラ91は、コイルスプリング96により矢印u方向に付勢されて、直線[L]よりも、ヒートベルト82の内部寄りで待機する。このとき小径ローラ91はヒートベルト82の内周から離間している。
(2)次に画像形成が開始されると、定着ユニット45にて、ヒートベルト82と加圧ローラ83のニップ部87を通過したシートPの先端が、剥離プレート90による剥離位置に到達するのに合わせて、定着ユニット45のリンク機構93の電磁クラッチ93cを一定時間オンする。電磁クラッチ93cのオンにより駆動モータ83cの駆動は、リンク機構93を介して偏芯カム94に伝達される。駆動モータ83cにより偏芯カム94が図5の矢印v方向に90度回転すると、図7に示すように偏芯カム94の長径側94bがベアリング92に当接する。ベアリング92に偏芯カム94の長径側94bが当接すると、ベアリング92が偏芯カム94に押されるのに伴い、小径ローラ91は矢印w方向にスライドする。
矢印w方向にスライドした小径ローラ91は、ヒートベルト82の内周に加圧接触する。これによりヒートベルト82は内周側から小径ローラ91に押されて変形する。ヒートベルト82が内周側から小径ローラ91に押された時の、ヒートベルト82の表面と剥離プレート90の先端との間隔は、剥離プレート90が、ヒートベルト82からシートPを確実に剥離することが出来る距離である0.65±0.15mmとなる。ヒートベルト82が小径ローラ91に押されて変形するのと同じタイミングで、シートPの先端は剥離プレート90の先端位置に到達していて、剥離プレート90は、シートPの先端とヒートベルト82の間に確実に挿入されて、シートP先端をヒートベルト82から剥離する。
(3)この後偏芯カム94がさらに矢印v方向に回転して、偏芯カム94の短径側94aがベアリング92に当接したら、電磁クラッチ93cをオフする。これにより小径ローラ91は、コイルスプリング96により矢印u方向に付勢されて、ヒートベルト82に対する加圧接触を解除する。小径ローラ91は直線[L]よりも、ヒートベルト82の内部寄りで待機して、ヒートベルト82の内周と離間した状態を保持する。
定着ユニット45では、画像形成時に、上記(1)〜(3)を行うことにより、シートPの先端が剥離プレート90の先端に到達したときのみ、小径ローラ91をヒートベルト82に加圧接触して、ヒートベルト82を剥離プレート90側に近づくように変形する。これにより熱膨張によりシートベルト82が撓むにもかかわらず、シートPの先端を、剥離プレート90を用いて、ヒートベルト82から確実に剥離する。シートPの先端を剥離した後は、ヒートベルト82に対する小径ローラ91の加圧接触を直ちに解除して、小径ローラ91をヒートベルト82から離間する。従って、小径ローラ91が加圧接触することによるヒートベルト82に対するストレスは、シートPの先端が剥離プレート90位置を通過するときのみに限定される。
(連続画像形成時の小径ローラ91の作用)
(4)連続画像形成が開始されると、1枚目のシートPの先端が剥離位置に到達するのに合わせて、電磁クラッチ93cをオンする。偏芯カム94が回転して、図7に示すように、長径側94bがベアリング92に当接したら、電磁クラッチ93cをオフする。これによりベアリング92は偏芯カム94に押された状態を保持する。小径ローラ91は、1枚目のシートPの先端が剥離位置に到達するのに合わせて、直線[L]よりもヒートベルト82の内部寄りに待機した状態から、矢印w方向にスライドして、ヒートベルト82の内周に加圧接触して、ヒートベルト82を内周側から押して変形した状態を保持する。ヒートベルト82の表面と剥離プレート90の先端との間隔は、0.65±0.15mmに保持される。剥離プレート90は、剥離プレート90の先端とヒートベルト82の表面との間隔を0.65±0.15mmに保持した状態で、所定枚数のシートPを連続してヒートベルト82から剥離する。
(5)この後、連続する複数枚のすべてのシートPの剥離を終了したら、電磁クラッチ93cを再度オンして偏芯カム94を回転する。偏芯カム94の短径側94aがベアリング92に当接したら、電磁クラッチ93cをオフする。これにより小径ローラ91は、コイルスプリング96により矢印u方向に付勢されて、直線[L]よりも、ヒートベルト82の内部寄りで待機して、ヒートベルト82の内周と離間した状態を保持する。
定着ユニット45では、連続する複数枚の画像形成を終了するまでの間、小径ローラ91をヒートベルト82に加圧接触することにより、熱膨張によりシートベルト82が撓むにもかかわらず、剥離プレート90により、シートPを確実にヒートベルト82から剥離出来る。連続するすべての画像形成を終了した後は、ヒートベルト82に対する小径ローラ91の加圧接触を直ちに解除して、小径ローラ91をヒートベルト82から離間する。従って、小径ローラ91が加圧接触することによるヒートベルト82に対するストレスは、連続して画像形成を行っている間に限定される。
この実施の形態によれば、常時は小径ローラ91は、ヒートベルト82に対して圧力を加えないものの、ニップ部87を通過したシートPが剥離位置に到達するのに同期して、小径ローラ91をヒートベルト82に加圧接触する。これによりヒートベルト82は、変形して、剥離プレート90によりシートPを確実に剥離できる位置まで、剥離プレート90に近づく。従って、熱膨張によりヒートベルト82が撓んだ場合でも、剥離プレート90は、シートPをヒートベルト82から確実に剥離することができ、剥離不良による紙詰まりを防止できる。さらに製造時、あるいはメンテナンス時の、剥離プレート90の位置調整が容易となり、調整時間の短縮を図れる。
また、シートPをヒートベルト82から剥離するとき以外は、小径ローラ91によるヒートベルト82に対する加圧接触は解除される。従って、小径ローラ91によるヒートベルト82に対するストレスを最小限に抑えることができ、ヒートベルトの長寿命化を得られる。特に画像形成枚数が1枚の場合には、シートPの先端が剥離プレート90位置に来たときにのみ、小径ローラ91をヒートベルト82に加圧接触する。従って、小径ローラ91によるヒートベルト82に対するストレスをより低減可能となる。
尚この発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、この発明の範囲内で種々変更可能である。例えば、ベルト部材の材質や金属層厚等任意であり、ベルト部材の熱容量も調整可能である。ベルト部材とニップを形成するニップ形成部材もローラ形状でなく、ベルト形状であっても良い。剥離部材は、ベルト部材から記録媒体を剥離可能であればその形状あるいは、ベルト部材との間隔等任意である。また接離部材の材質も任意である。さらに接離部材の大きさも限定されない。但し、加圧接触によるベルト部材の温度変動を抑制するには熱容量がより小さいことが好ましい。
さらにベルト部材に対する接離部材の加圧接触及びその解除を、偏芯カムではなく、たとえば図8に示す変形例のように、ソレノイドを用いて行ってもよい。この変形例では、小径ローラ91のシャフト91aに、ソレノイド100のプランジャ100aを接続し、常時はソレノイドをオフして、実線で示すように、小径ローラ91をヒートベルト82の内周から離間する。画像形成枚数が1枚の場合には、シートPの先端が、剥離プレート90の先端と対向する位置に到達するのに合わせて、ソレノイド100を一定時間オンする。これによりプランジャ100aが伸張して、小径ローラ91は矢印x方向にスライドして、点線で示すように、ヒートベルト82の内周に加圧接触する。この状態でシートPの先端をヒートベルト82から剥離したら、ソレノイド100をオフして、小径ローラ91の加圧接触を解除する。また連続して画像形成を行う場合には、1枚目のシートPの先端が、剥離プレート90の先端と対向する位置に到達するのに合わせて、ソレノイド100をオンして、小径ローラ91を、ヒートベルト82から離間した状態から、矢印x方向にスライドして、ヒートベルト82の内周に加圧接触する。この状態を保持して、剥離プレート90により所定枚数のシートPを連続してヒートベルト82から剥離する。すべてのシートPの剥離を終了したら、ソレノイド100をオフして、ヒートベルト82に対する小径ローラ91の加圧接触を解除することとなる。
1…画像形成装置
13…スキャナ部
14…プリンタ部
21…給紙部
40…搬送路
41…感光体ドラム
44…転写ユニット
45…定着ユニット
50…画像形成ステーション
80…定着ローラ
81…テンションローラ
82…ヒートベルト
83…加圧ローラ
83c…駆動モータ
87…ニップ部
88…IHコイル
90…剥離プレート
91…小径ローラ
92…ベアリング
93…リンク機構
94…偏芯カム
96…コイルスプリング

Claims (10)

  1. 複数の回転体に掛け渡されるエンドレスのベルト部材と、
    前記ベルト部材を加熱するベルト加熱部材と、
    前記ベルト部材との間にニップを形成するニップ形成部材と、
    前記ベルト部材に対して解除可能に加圧接触して、前記加圧接触により前記ベルト部材を変形する接離部材とを具備することを特徴とするベルト定着装置。
  2. 前記接離部材は、前記ニップを通過した記録媒体を前記ベルト部材から剥離する時に前記ベルト部材に加圧接触し、前記記録媒体を前記ベルト部材から剥離後は前記加圧接触を解除することを特徴とする請求項1記載のベルト定着装置。
  3. 前記接離部材は、前記記録媒体の先端が剥離位置に到達するのに同期して前記ベルト部材に加圧接触し、前記先端が前記剥離位置を通過したら前記加圧接触を解除することを特徴とする請求項2記載のベルト定着装置。
  4. 複数の前記記録媒体が前記ニップを連続通過する間は、前記接離部材は、前記ベルト部材に連続して加圧接触することを特徴とする請求項2記載のベルト定着装置。
  5. 前記ベルト部材の外周であって、前記剥離位置と対向する位置に、剥離部材をさらに有することを特徴とする請求項3又は請求項4記載のベルト定着装置。
  6. 前記接離部材は、前記ベルト部材に対向する接離ローラ及び、前記接離ローラを、前記ベルト部材に加圧接触し又前記加圧接触を解除させる駆動部材を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のベルト定着装置。
  7. 前記ベルト部材は金属層を有し、
    前記ベルト加熱部材は誘導電流発生部材を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のベルト定着装置。
  8. 加熱されるエンドレスのベルト部材及びニップ形成部材を接触して、ニップを形成する工程と、
    記録媒体が前記ニップを通過する間に、前記記録媒体にトナー像を定着する工程と、
    前記記録媒体の通過時に、前記ベルト部材を内周から外に向かう方向に変形して、前記記録媒体を前記ベルト部材から剥離する工程と、
    剥離終了後に前記変形を解除する工程とを具備することを特徴とするベルト定着方法。
  9. 前記記録媒体を前記ベルト部材から剥離する工程は、前記記録媒体の先端が剥離位置に到達するのに同期して前記ベルト部材を変形し、前記変形を解除する工程は、前記記録媒体の先端が前記剥離位置を通過したら前記変形を除去することを特徴とする請求項8記載のベルト定着方法。
  10. 前記記録媒体を前記ベルト部材から剥離する工程は、前記記録媒体が複数連続して前記ニップを通過する間は、前記ベルト部材を連続して変形することを特徴とする請求項8記載のベルト定着方法。
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