JP4877982B2 - 乗り物 - Google Patents

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Description

本発明は、乗り物用のウインドスクリーンに関し、特に強度が高く視界の広いウインドスクリーンに関する。また、上記ウインドスクリーンを備えた自動二輪車に関する。
ウインドスクリーンは、自動二輪車等の乗り物の前方上部に位置し、走行風圧からライダーを守ることを主な目的とする乗り物の構成品である。例えば、自動二輪車が走行すると、ウインドスクリーンに風圧がかかり、ウインドスクリーンを支える支持部分には大きな力がかかる。特に、支持部分の面積が小さい場合には、支持部分にかかる力がより大きくなる。支持部分の面積が小さい自動二輪車の例として、ウインドスクリーンを昇降させるウインドスクリーン装置を備えた自動二輪車が挙げられる。ウインドスクリーン昇降装置はウインドスクリーンを周縁ではなく面内側で支えるため、ウインドスクリーン昇降装置に使用するウインドスクリーンは、視界を妨げないよう支持部分の面積を小さくする傾向がある。このように支持部分の面積が小さい場合、ウインドスクリーンを通常の厚さにすると強度不足となり、逆に厚さを大きく(厚く)すると車重は重くなり、視界も歪んでしまう場合もある。
これに対して、特許文献1では、風防装置(ウインドスクリーン昇降装置)についての提案がなされており、幅方向及び上下方向に延びるステー部材を固定した風防板が開示されている。かかる風防板によれば、ステー部材自体の剛性により風防板の剛性を高めることができるため、風防板の厚肉化による視界の歪み等を回避できるとしている。
特開2002ー87354号公報
しかしながら、特許文献1で開示されている風防板は、補強部材であるステー部材が不透明であるため、ステー部材が取り付けられている領域では、視界が妨げられてしまう。また、この補強部材は比較的広い範囲に及んで取り付けられており、その結果として風防板全体の視界が狭くなっている。
そこで本発明は、高い強度を有するとともに、広い視界と明瞭な視界とを兼ね備えたウインドスクリーンを提供することを目的としている。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明にかかるウインドスクリーンは、乗り物用のウインドスクリーンであって、一の透明部材からなる風防板を備え、該風防板が、少なくとも第一領域と、第二領域とを有し、該第二領域は、該第一領域よりも厚みが大きいことを特徴とする。
ここで、「透明部材」とは、無色透明の部材のみならず、有色透明やミラータイプ等の部材も含まれる。かかる構成によれば、第一領域では歪みのない視界を得つつ、第二領域では高い強度を得ることができる。
また、上記ウインドスクリーンにおいて、前記第一領域は前記風防板の中心部分及び上方部分を含み、前記第二領域は前記風防板の下方部分を含むようにしてもよい。ライダーがウインドスクリーンを通して外部を見る場合、その視点は、風防板の中心部分又は上方部分にある。そのため、上記構成によれば、ライダーの視点の周辺において、歪みのない明瞭な視界を確保することができる。
また、上記ウインドスクリーンにおいて、前記風防板は左端部から右端部まで延びる境界部をさらに有し、該風防板が該境界部によって前記第一領域と前記第二領域とに区分けされるようにしてもよい。かかる構成によれば、第一領域内に第二領域が存在しないことから、第一領域の全域において、歪みのない明瞭な視界を確保することができる。また、第二領域内に第一領域が存在しないことから、第二領域が途切れることがなく、その結果として第二領域全体の強度を向上させることができる。
また、上記ウインドスクリーンにおいて、前記境界部の左右中央部分は、該境界部の左右端付近のうち最も上方に位置する部分よりも下方に位置するようにしてもよい。かかる構成によれば、ライダーの視点の周辺において歪みのない明瞭な視界を十分に確保しつつ、風防板の広い範囲を補強することができる。
また、上記ウインドスクリーンにおいて、前記風防板を乗り物本体に固定するための固定片をさらに備え、該固定片が該風防板に取り付けられ、前記第二領域は該風防板の該固定片が取り付けられた取り付け個所の少なくとも一部を含むか、又は、該風防板の該取り付け個所の近傍まで形成されているようにしてもよい。かかる構成によれば、固定片のうち、応力が集中しやすい固定片の付近を補強することができる。
また、上記ウインドスクリーンにおいて、前記風防板を乗り物本体に固定するための少なくとも二の固定片をさらに備え、該少なくとも二の固定片が該風防板に取り付けられ、該二の固定片のうち一方の固定片を通って上下方向に延びる該風防板上の仮想の線を第1仮想線とし、該二の固定片のうち他方の固定片を通って上下方向に延びる該風防板上の仮想の線を第2仮想線としたとき、前記第二領域は、前記第1仮想線上の一部と前記第2仮想線上の一部とをつなぐように広がっているようにしてもよい。
固定片が少なくとも2つある場合、固定片の周辺に力がかかりやすくなるとともに、上記の第1仮想線と第2仮想線の間にも力がかかりやすくなる。そのため、固定片を第二領域に含めることが難しい場合、第1仮想線と第2仮想線の間の一部を第二領域とすることで、ウインドスクリーンの強度を上げることができる。
また、上記ウインドスクリーンにおいて、前記風防板がインジェクション製法で形成されるようにしてもよい。かかる構成によれば、領域によって厚みの異なる風防板を容易に作ることができる。
また、上記ウインドスクリーンにおいて、乗り物本体に対して昇降可能であるとしてもよい。
さらに、本発明に係るウインドスクリーンの製造方法は、上記ウインドスクリーンの風防板がインジェクション製法で形成されていることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ウインドスクリーンを構成する風防板は、第一領域では歪みのない明瞭な視界を得つつ、第二領域では高い強度を得ることができる。また、第一領域と第二領域のいずれの領域においても視界を確保することができる。よって、本発明によれば、高い強度を有するとともに、広い視界と明瞭な視界を兼ね備えたウインドスクリーンを提供することができる。
以下、本発明に係る実施形態について図を参照して説明する。なお、本実施形態で用いる方向の概念は、自動二輪車に搭乗したライダーから見た方向の概念と一致するものとして説明する。
まず、本発明の実施形態に係る自動二輪車1について説明する。図1は本発明の実施形態に係る自動二輪車1の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は前輪2と後輪3とを備え、前輪2は略上下方向に延びるフロントフォーク4の下端部にて回転自在に支持され、該フロントフォーク4は、その上端部に設けられたアッパーブラケット(図示せず)と該アッパーブラケットの下方に設けられたアンダーブラケット(図示せず)とを介してステアリングシャフト(図示せず)に支持されている。該ステアリングシャフトはヘッドパイプ5によって回動自在に支持されている。該アッパーブラケットには左右へ延びるバー型のステアリングハンドル6が取り付けられている。従って、運転者はステアリングハンドル6を回動操作することにより、前記ステアリングシャフトを回動軸として前輪2を所望の方向へ転向させることができる。ステアリングハンドル6の後方には燃料タンク7が設けられており、この燃料タンク7の後方に運転者騎乗用のシート8が設けられている。
ヘッドパイプ5からはメインフレーム9が若干下方に傾斜しながら後方へ延びており、このメインフレーム9の後部にピボットフレーム10が接続されている。前輪2と後輪3の間では、エンジンEがメインフレーム9およびピボットフレーム10等に支持された状態で搭載されている。エンジンEには、トランスミッション11が一体的に設けられている。トランスミッション11のアウトプットシャフト12には、ベベルギア(図示せず)を介してドライブシャフト13の前端部が連結されている。ドライブシャフト13の後端部は、後輪3の車軸14に連結されたリヤギアケース15に接続されている。ピボットフレーム10とリヤギアケース15との間には、スイングアーム16とトルクロッド17とが上下に並列して掛け渡されている。
ステアリングハンドル6の前方には走行速度やエンジン回転数等を表示するメータ装置19が配置されている。また、車体前部から車体両側にかけてエンジンEなどを覆うようにカウリング20が設けられている。車体の前部にはカウリング20にヘッドライト22が設けられている。ヘッドライト22の上部にウインドスクリーン21が配置されている。ウインドスクリーン21は、メータ装置19の前方に配置されたウインドスクリーン昇降装置30により電動で昇降可能となっている。
次に、本発明の実施形態にかかるウインドスクリーン昇降装置30について説明する。図2は、自動二輪車1の前方上部付近の前方斜視図であって、(a)から(c)にかけてウインドスクリーン21が上昇する様子を示している。また、図3は、自動二輪車1の前方上部付近の後方斜視図であって、(a)から(c)にかけてウインドスクリーン21が上昇する様子を示している。図2の(a)乃至(c)に示す状態は、それぞれ図3の(a)乃至(c)に示す状態に対応している。例えば、図2(a)に示す状態のとき、自動二輪車1の前方上部付近を斜め後方から見ると、図3(a)に示すような状態となっている。なお、図2中の破線は、自動二輪車1のうち、ウインドスクリーン21を通して見える部分を表わしている。
図2及び図3に示すように、ウインドスクリーン昇降装置30は、ウインドスクリーン21を自動二輪車本体に対して上昇させることができ、また、下降させることもできる。図2及び図3では、ウインドスクリーン昇降装置30がカバー31で覆われているため、その内部機構は示されていないが、図3ではウインドスクリーン昇降装置30の一部である2つの支持部材32が示されている。支持部材32は、カバー31に施されたガイド孔33を通って、カバー31の表側に延びている。支持部材32は、ウインドスクリーン21の後方の左右にそれぞれ位置し、ウインドスクリーン21と結合している。支持部材32は、ウインドスクリーン昇降装置30の構成品である昇降レール(図示せず)に沿って左右同時にスライドする。支持部材32がスライドすると、支持部材32の動きに伴ってウインドスクリーン21も昇降する。なお、カバー31のガイド孔33は、支持部材32の軌道に沿って施されているため、支持部材32がカバー31と接触することはない。ウインドスクリーン昇降装置30及びその周辺部分が上記のような構成を有しているため、ウインドスクリーン昇降装置30はウインドスクリーン21を図2(a)乃至(c)及び図3(a)乃至(c)に示すように昇降させることができる。
次に、本発明の実施形態に係るウインドスクリーン21について説明する。図4は、ウインドスクリーン21の正面図である。図4に示すように、ウインドスクリーン21は、風防板41と、固定片42とを備えている。風防板41は、全体が透明の樹脂部品である。風防板41は透明であるため、風防板41の裏側から表側をみることができ、また、表側から裏側を見ることができる。さらに、風防板41は、その表面が部分球(曲)面となっており、表側が突出している。そのため、表側から受けた風を後(横)側に逃がすことができる。なお、本実施形態では風防板41が、正面視において五角形を一部欠いたような形状となっているが、自動二輪車1の構造によって風防板41の形状は変化する。
固定片42は、風防板41を自動二輪車1の本体に固定する役割を有しており、風防板41とは別部材の不透明の樹脂部品である。風防板41は、固定片42を使用して、次のように自動二輪車1の本体(ウインドスクリーン昇降装置30)に固定される。つまり、固定片42とウインドスクリーン昇降装置30の支持部材32の先端とによって風防板41を挟み、その状態で固定片42、風防板41、及び支持部材32(図3)に固定用ボルト34を通し、最後に固定用ボルトを固定用ナット(図示せず)に締め込んで全体を挟み付ける。これにより、風防板41は、自動二輪車1の本体(ウインドスクリーン昇降装置30)に固定される。なお、ウインドスクリーン昇降装置30の構造によって固定片42の数や形状は変化する。
次に、本発明の実施形態に係る風防板41についてさらに詳しく説明する。図5は、風防板41の正面図である。図5の風防板41は、図4のウインドスクリーン21から固定片42を取り除いたものである。図5中、固定片42の取り付け個所46は、二点鎖線で示されている。なお、風防板41の取り付け個所46内に施されている固定孔47は、支持部材32(図3)を固定し、また、上記の固定用ボルト34(図4)を通すためのものである。
図5に示すように、風防板41は、第一領域43と、第二領域44と、境界部45とを有している。風防板41は、第一領域43と第二領域44のいずれにおいても、厚みが略均一、かつ、平滑となっている。そのため、第一領域43と第二領域44のいずれにおいても、視界を確保することができる。つまり、風防板41のほぼ全域において、視界を確保することができる。ここで、上記の「厚みが略均一、かつ、平滑」とは、ある程度のまとまった領域で厚みが略均一、かつ、平滑である場合をいい、微少な領域において厚みが略均一、かつ、平滑である場合は含まれない。例えば、風防板41の表面が細かく波打っている場合や細かな突起が点在している場合は、上記の「厚みが略均一、かつ、平滑」には含まれない。このような構成では、裏側から表側を見た場合、視界が歪み、良好な視界を確保できているとは言えないからである。
図6は、第一領域43と第二領域44との境界部分における風防板41の拡大断面図である。図6に示すように、第二領域44は、第一領域43よりも厚みが大きくなっている。具体的には、第一領域43の厚みが略4mmとなっており、第二領域44の厚みが略5mmとなっている。境界部45は、第一領域43と第二領域44の境界に位置している。境界部45の厚みは徐々に変化し、第一領域43の厚さ(4mm)から第二領域44の厚さ(5mm)へ、あるいは第二領域44の厚さ(5mm)から第一領域の厚さ(4mm)へと変化している。ここで、自動二輪車の風防板としては、厚みが4mmのものと、5mmのものが使用されることが多い。厚みが4mmの風防板の特徴として、厚みが5mmのものに比べ強度がやや低いが、軽く、視界が歪まないという点が挙げられる。一方、厚みが5mmの風防板の特徴として、厚みが4mmのものに比べ重く、視界が歪む傾向にあるが、視界は確保でき、強度が高いという点が挙げられる。本実施形態では、一枚の風防板41において、4mmの厚さの領域(第一領域43)と5mmの厚さの領域(第二領域44)とを組み合わせることで、4mmの厚さの領域(第一領域43)で歪みのない視界を確保しつつ、5mmの厚さの領域(第二領域44)で補強している。なお、補強領域である第二領域44は、第一領域43よりも厚いものの、視界は十分に確保することができる。また、本実施形態に係る風防板41は、インジェクション製法によって製造される。インジェクション製法は、公知技術であるため、ここでは説明を省略する。
また、図5に示すように、第一領域43は風防板41の中心部分C及び上方部分Hを含んでいる。一方、第二領域44は風防板41の下方部分Lを含んでいる。ここで、中心部分Cとは、上下方向中央かつ左右方向中央である点およびその周辺の部分である。自動二輪車1の多くは、風防板41の上端部分よりもライダーの目の位置が高くなっていることから(図1参照)、ライダーは、主に風防板41の中心部分Cから上方部分Hを介して外部の様子を確認する。つまり、ライダーの視点は、風防板41の中心部分Cから上方部分Hにあることが多い。そのため、上記のように風防板41の中心部分C及び上方部分Hが第一領域43に含まれることで、ライダーの視点の周辺において、歪みのない視界を確保することができる。また、上記のように第二領域44が、風防板41の下方部分Lを含み、風防板41の下方部分Lを補強することで風防板41全体の剛性を高めている。なお、第二領域44であっても視界を確保できている点については、上述したとおりである。さらに、図7の風防板41Aのように、中心部分Cよりも上方を第二領域とする場合であっても、第一領域43が風防板41Aの中心部分C及び上方部分Hを含むようにすることが望ましい。
また、図5に示すように、境界部45は、風防板41の左端部から右端部まで延びており、風防板41を第一領域43と第二領域44とに区分けしている。つまり、境界部45よりも上方が第一領域43となっており、境界部45よりも下方が第二領域44となっている。よって、第一領域43の内部に独立した第二領域44はなく、第二領域44の内部にも独立した第一領域43はない。第一領域43と第二領域44とが入り交じってしまうと、視界を狭める恐れがあるのに対し、図5に示すように、第一領域43と第二領域44とが区分けされていれば、風防板41ほぼ全域で視界を確保することができる。なお、図5において、境界部45のうち、円弧状になっている部分は5mm程度の幅を有しており、取り付け個所46で上方に突出している部分は幅を有していない。境界部45のうち、円弧状になっている部分では、風防板41の裏側の表面が第一領域43から第二領域44までゆるやかに傾斜している。
また、上記のように、境界部45のほとんどが下方に突出する円弧形状となっている。正確に言えば、境界部45の左右中央部分は、左右端部よりも下方に位置している。通常、ライダーの視点は、ウインドスクリーン21の左右端部よりも左右中央部分にあることが多い。そのため、境界部45を下方に突出する円弧状とすることで、ライダーの視点の周辺において、より広い範囲で歪みのない視界を確保することができる。なお、このような効果は、境界部45が下方に突出する円弧状となっている場合に限られない。例えば、図8に示す風防板41Bのように、境界部45が波打っている場合であっても、境界部45の左右中央線部分が、境界部45の左右端部付近のうち最も上方に位置する部分よりも下方に位置すれば、上記の効果を得ることができる。
また、図2(c)及び図3(c)に示すように、ウインドスクリーン21が最上位置にあるとき、風防板41が取り付けられた自動二輪車1を正面から見た場合、境界部45の中央部は、自動二輪車1のメータ装置19の上縁よりも下方に位置している。よって、風防板41の左右中央において、第二領域44がメータ装置19の下方に位置するため、ライダーの視点の周辺において第二領域の影響を抑えることができる。ただし、第二領域44がライダーの視点の周辺にあったとしても、第二領域44でも視界は確保できているため、視界が狭まることはない。なお、本実施形態のように、ウインドスクリーン21が最上位置にあるときに、境界部45の中央部が自動二輪車1のメータ装置19の上縁よりも下方に位置するのが望ましいが、少なくともウインドスクリーン21が最下位置にあるときに境界部45の中央部が自動二輪車1のメータ装置19の上縁よりも下方に位置すれば良い。また、自動二輪車1がウインドスクリーン昇降装置30を備えておらず、ウインドスクリーン21が昇降しない場合は、ウインドスクリーン21の固定位置において、境界部45の中央部が自動二輪車1のメータ装置19の上縁よりも下方に位置すれば良い。
また、図5に示すように、第二領域44は、固定片42が取り付けられる取り付け個所46の一部(下半分全体と上半分の内側)を含んでいる。既に述べたように、風防板41を支える部分(取り付け個所46)には、応力が集中する。そのため、取り付け個所46を第二領域44に少なくとも一部を含めることで、効率よく風防板41を補強することができる。なお、第二領域44は取り付け個所46の全体を含むのが望ましいが、図5のように取り付け個所46の大部分を含むようにしてもよく、図9に示す風防板41Cのように半分程度含むようにしてもよい。さらに、第二領域44が取り付け個所46を部分的にも含むことができない場合は、風防板41の取り付け個所46の近傍まで第二領域44を形成するのが望ましい。
また、図5に示すように、取り付け個所46(固定片42;図4参照)のうち一方(図中左側)の取り付け個所46を通って上下方向に延びる風防板41上の仮想の線である第1仮想線VL1と、他方(図中右側)の取り付け個所46を通って上下方向に延びる風防板41上の仮想の線である第2仮想線VL2とを考える。そうすると、図5に示すように、第二領域44は、第1仮想線VL1から第2仮想線VL2にかかけて広がっている。ここで、風防板41の表面は部分球曲面になっており、表側が突出しているため、風圧によって風防板41の中心付近は、大きな力を受けることになる。この力に対して、固定片42は支点となり、風防板41の中心付近と2つの固定片42の間とをつなぐ中央線CL上には、風防板41を折曲げようとする力が働く。そのため、第二領域44が第1仮想線VL1と第2仮想線VL2とを連続的につなぐことで、この中央線CLに沿う部分を補強することができ、風防板41を折曲げようとする力に対抗することができる。なお、このような効果を得るためには、必ずしも図5のように、第二領域44が2つの取り付け個所46をつなぐように広がる必要がない。例えば、図10に示す風防板41Dのように、第二領域44が2つの取り付け個所46(固定片42)をつながなくとも、第1仮想線VL1上の一部(下部分)と第2仮想線VL2上の一部(下部分)とを連続的につなぐように広がっていればよい。
以上、本発明に係る実施形態について図を参照して説明した。なお、前述した実施形態では自動二輪車を例示しているが、ウインドスクリーンを有する乗り物であれば小型滑走艇(Personal Water Craft:PWC)や四輪車(例えば、ATV等)などに適用してもよい。また、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。
以上のように、本発明に係るウインドスクリーンは、高い強度を有するとともに、広い視界と明瞭な視界を兼ね備えている。よって、ウインドスクリーン及び自動二輪車の技術分野において有益である。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1に示す自動二輪車の前方上部付近の前方斜視図であって、(a)から(c)にかけてウインドスクリーンが上昇する様子を示している。 図1に示す自動二輪車の前方上部付近の後方斜視図であって、(a)から(c)にかけてウインドスクリーンが上昇する様子を示している。 図1に示すウインドスクリーンの正面図である。 図4に示す風防板の正面図である。 図4に示す風防板の拡大断面図である。 本発明に係る風防板の他の実施形態を示した図である。 本発明に係る風防板の他の実施形態を示した図である。 本発明に係る風防板の他の実施形態を示した図である。 本発明に係る風防板の他の実施形態を示した図である。
符号の説明
1 自動二輪車
19 メータ装置
21 ウインドスクリーン
41 風防板
42 固定片
43 第一領域
44 第二領域
45 境界部
46 取り付け個所
H 上方部分
C 中心部分
L 下方部分
VL1 第1仮想線
VL2 第2仮想線

Claims (7)

  1. 一の透明部材からなる風防板と、該風防板を乗り物本体に固定するための固定片と、を備えたウインドスクリーンが設けられた乗り物であって
    該風防板が、少なくとも第一領域と、第二領域とを有し、
    該第一領域及び該第二領域のいずれにおいても視界を確保することができ、
    該第二領域は、該第一領域よりも厚みが大きく、
    前記固定片は、前記風防板の左右両側において対になるよう配置されており、
    該左右一対の固定片のうち一方の固定片を通って上下方向に延びる該風防板上の仮想の線を第1仮想線とし、該左右一対の固定片のうち他方の固定片を通って上下方向に延びる該風防板上の仮想の線を第2仮想線としたとき、前記第二領域は、前記第1仮想線上の一部と前記第2仮想線上の一部とをつなぐように広がっている、ことを特徴とする乗り物。
  2. 前記固定片は、前記風防板に沿って上下方向に延びるように形成されている、請求項1に記載の乗り物。
  3. 前記風防板は左端部から右端部まで延びる境界部をさらに有し、該風防板が該境界部によって前記第一領域と前記第二領域とに区分けされており、前記固定片が前記第一領域と前記第二領域とにわたって配置されている、請求項2に記載の乗り物。
  4. 前記境界部は、左右両側に配置された固定片から左右方向中央部に進むにつれて下方に向かうように形成されている、請求項3に記載の乗り物。
  5. 前記ウインドスクリーンが乗り物本体に対して昇降可能である、請求項1乃至4のいずれかに記載の乗り物。
  6. 前記ウインドスクリーンが乗り物本体に対して昇降可能であって、
    前記ウインドスクリーンが最上位置にあるとき、前記境界部の中央部分がメータ装置の上縁よりも下方に位置する、請求項3又は4に記載の乗り物。
  7. 前記ウインドスクリーンが乗り物本体に対して昇降可能であって、
    前記ウインドスクリーンが最下位置にあるとき、前記境界部の中央部分がメータ装置の上縁よりも下方に位置する、請求項3又は4に記載の乗り物。
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