JP6143641B2 - 鞍乗型乗物 - Google Patents

鞍乗型乗物 Download PDF

Info

Publication number
JP6143641B2
JP6143641B2 JP2013220349A JP2013220349A JP6143641B2 JP 6143641 B2 JP6143641 B2 JP 6143641B2 JP 2013220349 A JP2013220349 A JP 2013220349A JP 2013220349 A JP2013220349 A JP 2013220349A JP 6143641 B2 JP6143641 B2 JP 6143641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
width direction
pair
vehicle width
vehicle
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013220349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015081033A (ja
Inventor
佐藤 亨
佐藤  亨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP2013220349A priority Critical patent/JP6143641B2/ja
Publication of JP2015081033A publication Critical patent/JP2015081033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6143641B2 publication Critical patent/JP6143641B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

本発明は、ライダーがシートに跨って着座する鞍乗型乗物に関する。
従来の自動二輪車等の鞍乗型乗物では、車速等の計測値を表示する表示器が、ハンドルバーの付近にて車幅方向中心に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−13452号公報
しかしながら、高速走行時の空気抵抗を低減するために、ライダーが頭を下げて前傾姿勢になると、ライダーの視界が狭くなってしまう。
そこで本発明は、鞍乗型乗物の運転状態にかかわらず、ライダーの視界が良好となるようにしてドライバビリティを向上することを目的とする。
本発明の鞍乗型乗物は、前輪及び後輪が設けられた車体と、ライダーが手で把持する左右一対のハンドグリップと、前記ハンドグリップよりも前方で、走行時の計測値を含む情報を表示するための表示部を有する表示器と、を備え、前記表示器は、前記前輪が操舵範囲で角変位した何れの状態においても、前記車体の車幅方向中心よりも車幅方向外側に位置する。
前記構成によれば、コーナリング時に前輪が角変位するように操舵したときでも表示器がライダーの前方の視界を遮らないので、運転状態にかかわらずライダーの視界が良好となり、ドライバビリティを向上させることができる。
前記車幅方向中心と前記表示器との間に形成される視界空間が、前後方向に向けて視覚的に開放されていてもよい。
前記構成によれば、車体の車幅方向中心と表示器との間に形成される視界空間の前後方向に、視界を遮る不透明な部材が配置されないので、ライダーが、当該空間に視線を向けることで、表示器及び他の部材で遮られることなく前方を目視することができる。
前記視界空間は、前記表示器から前方に延びる水平線よりも下方の領域に視覚的に開放されていてもよい。
前記構成によれば、前記視界空間は、表示器から前方に延びる水平線よりも下方の領域に開放されているので、車体前方のうち比較的車体に近い路面を目視することができる。
前記視界空間は、前記表示器の前記表示部に対して垂直な方向に沿って視覚的に開放されていてもよい。
前記構成によれば、表示部に対して垂直な方向にライダーの頭が配置されやすく、ライダーが前記視界空間を通して前方を目視することができる。
前記視界空間は、前記前輪及び前記前輪と共に上下揺動する部材を有するバネ下機構を除いて、前記表示器の前記表示部に対して垂直な方向に沿って視覚的に開放されていてもよい。
前記構成によれば、前輪側のバネ下機構以外の部品が、前記視界空間を通したライダーの前方視界を遮ることがないので、ライダーの前方視界を実質的に向上させることができる。
前記表示器は、一対設けられ、前記一対の表示器は、車幅方向に間隔をあけて車幅方向の両側に配置されていてもよい。
前記構成によれば、ライダーの前方視界を良好にしつつ、表示領域を増やすことができる。
前記一対のハンドグリップをそれぞれ支持した左右一対の支持部材を更に備え、前記一対の表示器は、前記一対の支持部材の車幅方向内側に設けられていてもよい。
前記構成によれば、ライダーの前方視界を良好に確保しながら、表示器の視認性も良好に保つことができる。
前記前輪を上方から覆うフェンダーを更に備え、前記表示器は、前記フェンダーの上側に取り付けられていてもよい。
前記構成によれば、表示器が前輪に近い位置に配置されるため、ライダーの斜め前下方の視界を良好に確保することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、運転状態にかかわらずライダーの視界が良好となり、ドライバビリティを向上させることができる。
第1実施形態に係る鞍乗型電動車両の右側面図である。 図1に示す鞍乗型電動車両の上面図である。 図1に示す鞍乗型電動車両の表示器を拡大して示す要部斜視図である。 図1に示す鞍乗型電動車両のバネ下機構を説明する要部斜視図である。 第2実施形態に係る鞍乗型電動車両の右側面図である。 図5に示す鞍乗型電動車両の要部を正面から見た要部正面図である。
以下、実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る鞍乗型電動車両1の右側面図である。図1に示すように、鞍乗型電動車両1は、車体2を構成する車体フレーム3と、従動輪である前輪4と、駆動輪である後輪5とを備えている。車体フレーム3は、前下がりに傾斜したヘッドフレーム6と、ヘッドフレーム6の上端部から後方に延びる左右一対のアッパーフレーム7と、ヘッドフレーム6の下端部から後方に延びる左右一対のロアフレーム8と、アッパーフレーム7の前部とロアフレーム8の前部とを上下方向に接続するフロントガセットフレーム9とを有し、各フレーム7〜9はパイプで形成され、互いに溶接により固定されている。
ヘッドフレーム6は、前輪4を支持するための上下一対の前側支持部12,13を有している。前輪4には、上下一対の前輪アーム10,11の前端部が回動自在に接続され、前輪4から後方に延びる前輪アーム10,11の後端部が前側支持部12,13に接続されている。前輪アーム10,11の後端部は、前側支持部12,13に対して横方向の軸線周りに回動自在に接続されているので、前輪アーム10,11は、前側支持部12,13に対して上下に揺動自在である。また、ヘッドフレーム6と前輪4との間には、操舵用の伸縮ロッド16が介設されている。
前輪4には、後上方に向けて斜めに延びる左右一対のハンドル支持部材14の下端部が接続されている。ハンドル支持部材14の上端部には、車幅方向内方に向けて突出し、ライダーが手で把持するハンドルグリップ15が設けられている。即ち、ハンドル支持部材14は、ハンドルグリップ15の車幅方向内端よりも車幅方向外方に配置されている。そして、ハンドルグリップ15の車幅方向内端は自由端であり、左右のハンドルグリップ15の間には、視界空間が形成されている。ハンドル支持部材14には、その車幅方向内側において、走行時の計測値(例えば、車速、原動機回転数など)を含む情報を表示するための表示部28aを有する表示器28が設けられている。表示器28は、例えば、液晶表示装置等である。表示器28は、側面視で前輪4とハンドルグリップ15との間に配置され、ハンドルグリップ15よりも前方に配置されている。
アッパーフレーム7及びロアフレーム8の後端部には、クロスフレーム19,20を介して、リアフレーム34が固定されている。リアフレーム34の後部が、後輪5を支持する後輪アーム17の前部に回動自在に接続されている。即ち、リアフレーム34の後部が、後輪5を支持するための後側支持部である。リアフレーム34には、後輪アーム17の前部が横方向の軸線周りに回動自在に接続されているので、後輪アーム17は、リアフレーム34に対して上下に揺動自在である。後輪アーム17には、走行駆動用の電気モータ18と、電気モータ18が発生する回転動力を後輪5に伝達する図示しない動力伝達機構(例えば、ギヤ等)とが設けられている。
車体フレーム3には、前輪4と後輪5との間において、電気モータ18に電力を供給するための蓄電ユニット22が搭載されている。蓄電ユニット22は、バッテリーからなる蓄電装置24と、その蓄電装置24に電気的に接続され且つ蓄電装置24の後方に配置されたインバータ25と、蓄電装置24及びインバータ25を収容するケーシング23とを有している。電気モータ18は、インバータ25と後輪5との間に配置され、インバータ26と電気モータ18とを接続する3本の高圧電線27(三相交流)が前後方向に延びている。車体フレーム3には、車体フレーム3を上から覆うドーム状のカウル31が取り付けられている。カウル31の後方かつ後輪アーム17の上方には、ライダーが跨いで着座するためのシート32が配置されている。シート32は、図示しないシートレールにより車体フレーム3に取り付けられている。カウル31の上面の最上部は、シート32の上面の最下部よりも高く、かつ、表示器28は、カウル31の最上部よりも低く配置されている。
図2は、図1に示す鞍乗型電動車両1の上面図である。図3は、図1に示す鞍乗型電動車両1の表示器28を拡大して示す要部斜視図である。図2及び3に示すように、車両1の構造は、左右対称である。前輪4は左右一対設けられ、それら前輪4にハンドル支持部材14がそれぞれ設けられている。左右の前輪4の間には、隙間が形成されている。左右一対のハンドル支持部材14には、車幅方向内方に突出したハンドグリップ15がそれぞれ取り付けられている。左右一対のハンドルグリップ15は、互いに車幅方向に離間しており、右のハンドルグリップ15と左のハンドルグリップ15との間に前後に開放された空間が形成されている。
表示器28は、ハンドルグリップ15よりも前方において、左右一対のハンドル支持部材14の車幅方向内側にそれぞれ取り付けられている。一対のハンドル支持部材14には、その車幅方向内面から車幅方向内方に突出するフェンダー29がそれぞれ設けられ、それらフェンダー29が一対の前輪4をそれぞれ上方から覆っている。表示器28は、前輪4が上下に動くのに連動する車軸固定構成部材(バネ下機構)に設けられている。本実施形態では、表示器28は、フェンダー29の上側に一体に取り付けられている。表示器28は、ハンドルグリップ15の車幅方向の内端よりも車幅方向外方に配置されている。右の表示器28は、右の前輪4の幅方向中心よりも外側(右側)に配置され、左の表示器28は、左の前輪4の幅方向中心よりも外側(左側)に配置されている。
表示器28は、斜め後ろ上方に向く表示面である第1表示部28aと、第1表示部28aよりも車幅方向内方に向く表示面である第2表示部28bとを有している。例えば、第1表示部28aは、車速及び原動機回転数等のうち少なくとも1つの計測値を表示し、第2表示部28bは、ナビゲーション用マップ等の情報を表示する。これにより、表示部28a,28b全体の車幅方向寸法を抑えながらも、ライダーから見た表示部28a,28b全体の視認性が良好に確保される。
左右一対の表示器28は、車幅方向に間隔をあけて車幅方向の両側に配置されている。平面視で、車両1の車幅方向中心を通過して車体前後方向に延びる中心線L0と一対の表示器28との間には視界空間Sが形成されている。その視界空間Sは、前後方向に開放されている。左右の表示器28は、前輪4が操舵範囲で角変位した何れの状態においても、平面視で車体2の車幅方向中心線L0よりも車幅方向外側に位置する。一対の表示器28の間の視界空間Sの幅Wは、車幅方向における表示部28a,28b全体の幅よりも大きい。
図4は、図1に示す鞍乗型電動車両のバネ下機構40を説明する要部斜視図である。図4に示すように、前輪4には、その車軸(図示せず)を支持するハブ34が設けられ、そのハブ34には、前輪4の回転軸線に直交するステアリング軸35が固定されている。ステアリング軸35には、レバー36が固定されている。伸縮ロッド16の前端部がレバー36に回動自在に接続され、伸縮ロッド16の後端部が車体フレーム3(ヘッドフレーム6)に回動自在に接続されている。ステアリング軸35は、ハブ34を車幅方向内側から覆うように配置された凹形状のブラケット37の挿通孔(図示せず)に回転自在に挿通されている。前輪アーム10,11の前端部はブラケット37に上下揺動自在に接続され、前輪アーム10,11の後端部はヘッドフレーム6の前側支持部12,13に上下揺動自在に接続されている。上下一対の前輪アーム10,11のうち一方の前輪アーム10の後端部には、後方に延びる延長アーム38が固定されている。延長アーム38と車体フレーム3(ヘッドフレーム6)との間には、フロントサスペンション33が介設されている。
前輪アーム10,11、伸縮ロッド16、ハブ34、ステアリング軸35、レバー36及びブラケット37は、前輪4と共に上下揺動する。即ち、前輪4側のバネ下機構40は、前輪4、前輪アーム10,11、伸縮ロッド16、ハブ34、ステアリング軸35、レバー36、ブラケット37、フェンダー29(図3)等で構成されている。前輪4が車体フレーム3に対して上下揺動する動きは、それに連動する延長アーム38の動きをフロントサスペンション33により吸収及び減衰することで、吸収及び減衰される。また、伸縮ロッド16がアクチュエータにより伸長又は収縮することで、ステアリング軸35を回動軸線として前輪4が操舵される。
図1に戻り、左右の表示器28の間の視界空間Sは、側面視において、ハンドルグリップ15の中心から前方に延びる水平線H1よりも下方の領域に向けて開放されている。更に言えば、視界空間Sは、側面視において、表示器28の中心から前方に延びる水平線H2よりも下方の領域に向けて開放されている。視界空間Sは、側面視において、表示器28の第1表示部28aに対して垂直な仮想線L1の延びる方向に沿って開放されている。また、視界空間Sは、前輪4及び前輪4と共に上下揺動する部材10,11、16、34〜37を有するバネ下機構40を除き、側面視において、表示器28の第1表示部28aに対して垂直な方向に沿って開放されている。また、ハンドルグリップ15の中心を通り前輪4の上側に接する接線L2の上方の空間には、視界空間Sの幅W領域において、車体構成部品が存在せず開放されている。
以上に説明した構成によれば、左右の表示器28は、前輪4が操舵範囲で角変位した何れの状態においても、車体2の車幅方向中心線L0よりも車幅方向外側に位置するので、コーナリング時に前輪4が角変位するように操舵したときでも表示器28がライダーの前方の視界を遮らない。よって、運転状態にかかわらずライダーの視界が良好となり、ドライバビリティを向上させることができる。そして、車幅方向中心線L0と表示器28との間に形成される視界空間Sが、前後方向に開放されているので、視界空間Sの前後方向に視界空間Sを遮る部材が配置されない。よって、ライダーが、視界空間Sに視線を向けることで、表示器28及び他の部材で遮られることなく前方を目視することができる。
また、視界空間Sは、側面視において、表示器28から前方に延びる水平線H2よりも下方の領域に開放されているので、車体前方のうち比較的車体に近い路面を目視することができる。視界空間Sは、側面視において、表示器28の第1表示部28aの面に対して垂直な方向に沿って開放されているので、表示部28aの面に対して垂直な方向に配置されたライダーの目が、視界空間Sを通して前方を目視することができる。前輪4側のバネ下機構40以外の部品が、視界空間Sを通したライダーの前方視界を遮ることがないので、ライダーの前方視界を実質的に向上させることができる。
一対の表示器28が、車幅方向に間隔をあけて車幅方向の両側に配置されているので、ライダーの前方視界を良好にしつつ、表示領域を増やすことができる。一対の表示器28は、左右一対の支持部材14の車幅方向内側に設けられているので、ライダーの前方視界を良好に確保しながら、表示器28の視認性も良好に保つことができる。表示器28は、フェンダー29の上側に取り付けられているので、表示器28が前輪4に近い位置に配置され、ライダーの斜め前下方の視界を良好に確保することができる。
なお、表示器28は、ハンドル支持部材14に設けたが、それに限られず、前輪4を支持する部材から上方に延びる部分に表示器を設けてよい。フロントフォーク型の鞍乗型車両ではなく、ハブステア型の鞍乗型車両を用いることで、車両の車幅方向中心と表示器との間の視界空間を前方及び下方に開放させやすい。表示器は、映像を照射する照射部と、照射された映像を投影する投影部とを有し、投影部がフェンダー29付近に設けられてもよいし、照射部がフェンダー付近に設けられてもよい。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る鞍乗型車両101の右側面図である。図6は、図5に示す鞍乗型車両10の要部を正面から見た要部正面図である。図5及び6に示すように、本実施形態の鞍乗型車両101は、自動二輪車である。車両101は、従動輪である前輪104と駆動輪である後輪105とを備えている。前輪104は、上下方向に延びる左右一対のフロントフォーク106の下端部に回転自在に支持されている。フロントフォーク106には、前輪104を上方から覆うフェンダー130が設けられている。フロントフォーク106の上部は、上下一対のブラケットを介してステアリング軸(図示せず)に支持されている。そのステアリング軸は車体側のヘッドパイプ107に内挿された状態で回転自在に支持される。上側のブラケットには左右へ延びるバー型のハンドル108が取り付けられ、ハンドル108は、車幅方向外方に突出する一対のハンドルグリップ108aを有している。
車両1の車体102を構成する車体フレーム110は、ヘッドパイプ107から左右に分かれて下方に傾斜して後方に延びる一対のメインフレーム111を備えている。メインフレーム111の後端部には、ピボットフレーム113の上部が接続されている。ピボットフレーム113には、後輪105を支持する後輪アーム115(スイングアーム)の前端部が上下に揺動可能に支持されている。
車体フレーム110には、原動機としてモータの代わりにエンジンEが搭載されている。エンジンEが発生する回転動力は、図示しない動力伝達機構(例えば、減速機及びチェーン等)により後輪105に伝達される。後輪アーム115の上方にはライダーが跨いで着座するためのシート118が配設され、このシート118はメインフレーム111に接続されたシートレール120によって支持されている。シート118の前方には燃料タンク119が設けられ、運転者が両膝で挟めるようになっている。
ハンドグリップ108aの前方には、走行時の計測値を含む情報を表示するための表示面からなる表示部128aを有する左右一対の表示器128が配置されている。表示器128は、車体フレーム110に固定されているため、ハンドル108を操舵したときにも車体フレーム110に対して動かない。車体フレーム110には、表示器128を前方及び側方から覆う不透明なフロントカウル150が設けられている。フロントカウル150には、ヘッドランプ151を前方に露出させるためのランプ開口150bが形成されている。フロントカウル150の前面部分には、その上端部150aに透明板からなるウインドシールド152が取り付けられている。フロントカウル150の上端部150aは、その上端縁が正面から見てU字形状に下方に窪んで形成されている。即ち、フロントカウル150の前面部分の上端部150aには、前後方向に開放される凹部が形成されている。
左右一対の表示器128は、車幅方向に間隔をあけて車幅方向の両側に配置されている。正面視で、車両101の車幅方向中心を通過して鉛直方向に延びる中心線L4と一対の表示器128との間には視界空間Sが形成されている。その視界空間Sは、視覚的に前後方向に開放されている。左右の表示器128は、前輪104が操舵範囲で角変位した何れの状態においても、車幅方向中心線L4よりも車幅方向外側に位置する。一対の表示器128の間の視界空間Sの幅Wは、車幅方向における表示部128a,128b全体の幅よりも大きい。
左右の表示器128の間の視界空間Sは、表示器128の中心から前方に延びる水平線H20よりも下方の領域に向けて開放されている。更に言えば、視界空間Sは、ハンドルグリップ108aの中心から前方に延びる水平線H10よりも下方の領域に向けて開放されている。視界空間Sは、側表示器128の表示部128aに対して垂直な方向に沿って延びて、車両101の車幅方向中心を通る仮想線L10の延びる方向に沿って視覚的に開放されている。即ち、仮想線L10は、フロントカウル150の上端部150aの上端縁150cの上方空間を通過し、且つ、透明板からなるウインドシールド152を通過するので、視界空間Sは、不透明なフロントカウル150に前方から遮られることなく視覚的に前方に開放されている。なお、左右の表示器128の間の視界空間Sとウインドシールド152との間には他の視界を遮る部材は存在していない。また、前輪104及び前輪104と共に動くフェンダー130等を有するバネ下機構は、仮想線L1よりも下方に位置している。
以上に説明した構成によれば、左右の表示器128は車体フレーム110に固定されており、前輪104が操舵範囲で角変位した何れの状態においても、車両101の車幅方向中心線L3よりも車幅方向外側に位置するので、コーナリング時に前輪104が角変位するように操舵したときでも表示器128がライダーの前方の視界を遮らない。よって、運転状態にかかわらずライダーの視界が良好となり、ドライバビリティを向上させることができる。そして、車幅方向中心線L3と表示器128との間に形成される視界空間Sが、視覚的に前後方向に開放されているので、ライダーが視界空間Sに視線を向けることで、表示器128及び他の不透明な部材で遮られることなく前方を目視することができる。特に、本実施形態のようにフロントカウル150が装着されるスポーツタイプの自動二輪車101では、ライダーが高速走行時に前傾姿勢となって目の位置が低くなるため、前方及び下方の視野が良好となり好適である。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。前記各実施形態は互いに任意に組み合わせてもよく、例えば1つの実施形態中の一部の構成又は方法を他の実施形態に適用してもよい。
以上のように、本発明に係る鞍乗型電動車両は、運転状態にかかわらずライダーの視界が良好となり、ドライバビリティを向上させることができる優れた効果を有し、この効果の意義を発揮できる自動二輪車等の鞍乗型乗物に広く適用すると有益である。
1 鞍乗型電動車両(鞍乗型乗物)
2,102 車体
4,104 前輪
5,105 後輪
14 ハンドル支持部材
15,108a ハンドルグリップ
28,128 表示器
28a,128a 表示部
29,130 フェンダー
101 自動二輪車(鞍乗型乗物)
S 視界空間

Claims (6)

  1. 前輪及び後輪が設けられた車体と、
    ライダーが手で把持する左右一対のハンドグリップと、
    前記ハンドグリップよりも前方で、走行時の計測値を含む情報を表示するための表示部を有する表示器と、を備え、
    前記表示器は、前記前輪が操舵範囲で角変位した何れの状態においても、前記車体の車幅方向中心よりも車幅方向外側に位置し、
    前記車幅方向中心と前記表示器との間に形成される視界空間が、前後方向に向けて視覚的に開放されており、
    前記視界空間は、前記前輪及び前記前輪と共に上下揺動する部材を有するバネ下機構を除いて、前記表示器の前記表示面に対して垂直な方向に沿って視覚的に開放されている、鞍乗型乗物。
  2. 前記視界空間は、前記表示器から前方に延びる水平線よりも下方の領域に視覚的に開放されている、請求項に記載の鞍乗型乗物。
  3. 前記視界空間は、前記表示器の前記表示部に対して垂直な方向に沿って視覚的に開放されている、請求項又はに記載の鞍乗型乗物。
  4. 前記表示器は、一対設けられ、
    前記一対の表示器は、車幅方向に間隔をあけて車幅方向の両側に配置されている、請求項1乃至のいずれか1項に記載の鞍乗型乗物。
  5. 前輪及び後輪が設けられた車体と、
    ライダーが手で把持する左右一対のハンドグリップと、
    前記ハンドグリップよりも前方で、走行時の計測値を含む情報を表示するための表示部を有する表示器と、
    前記一対のハンドグリップをそれぞれ支持した左右一対の支持部材と、を備え、
    前記表示器は、前記前輪が操舵範囲で角変位した何れの状態においても、前記車体の車幅方向中心よりも車幅方向外側に位置し、
    前記一対の表示器は、前記一対の支持部材の車幅方向内側に設けられている、鞍乗型乗物。
  6. 前記前輪を上方から覆うフェンダーを更に備え、
    前記表示器は、前記フェンダーの上側に取り付けられている、請求項1乃至のいずれか1項に記載の鞍乗型乗物。
JP2013220349A 2013-10-23 2013-10-23 鞍乗型乗物 Active JP6143641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013220349A JP6143641B2 (ja) 2013-10-23 2013-10-23 鞍乗型乗物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013220349A JP6143641B2 (ja) 2013-10-23 2013-10-23 鞍乗型乗物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015081033A JP2015081033A (ja) 2015-04-27
JP6143641B2 true JP6143641B2 (ja) 2017-06-07

Family

ID=53011875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013220349A Active JP6143641B2 (ja) 2013-10-23 2013-10-23 鞍乗型乗物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6143641B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11400998B2 (en) 2019-07-30 2022-08-02 Kawasaki Motors, Ltd. Traveling vehicle

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6331089B1 (en) * 2000-02-29 2001-12-18 Shimano, Inc. Mounting device for bicycle component
WO2001068441A1 (en) * 2000-03-15 2001-09-20 Sram Corporation Integrated rider control system for handlebar steered vehicles
JP2009073324A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Suzuki Motor Corp 二輪車

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11400998B2 (en) 2019-07-30 2022-08-02 Kawasaki Motors, Ltd. Traveling vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015081033A (ja) 2015-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6101452B2 (ja) 鞍乗型車両のヘッドライト支持構造
US8256555B2 (en) Three-wheeled motorcycle
JP5930376B2 (ja) 鞍乗型車両
JPH0268283A (ja) 前輪駆動車の自動二輪車
US8739914B2 (en) Three-wheeled vehicle with steering apparatus configured for enhanced operation during a banking turn
JP2005059608A (ja) スノーモービル
JP4151773B2 (ja) 鞍乗型車両におけるフロントフォーク構造
EP3251925B1 (en) Straddle-type vehicle
TWI486278B (zh) 跨坐型電動車輛之車體構造
JP2011111002A (ja) 電動式不整地走行車
JP6143641B2 (ja) 鞍乗型乗物
JP2009073348A (ja) 二輪車のハンドル装置
JP5890722B2 (ja) 懸架装置
JP3510851B2 (ja) サイドカー型自動三輪車
JP7366973B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6162189B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5953082B2 (ja) 鞍乗型車両のリヤフェンダの構造
JP4144219B2 (ja) 鞍乗型車両の後輪懸架装置
JP2019131146A (ja) 鞍乗型電動車両
JP7055216B2 (ja) 鞍乗り型電動車両
TWI615309B (zh) 跨坐型車輛
JP2023131995A (ja) 鞍乗り型車両
JPWO2018029734A1 (ja) 車両
JP2018058468A (ja) 鞍乗型車両
JP2004210073A (ja) 電動二輪車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6143641

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250