JP2011111002A - 電動式不整地走行車 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪の路面に対する追従性が良好であってモータの冷却に優れた電動式不整地走行車を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、車両フレーム10の前部に回動可能に支持されるステアリングシャフト27と、前記ステアリングシャフト27によって操舵される左右一対の前輪105と、前記左右の前輪105の間に配設され前記左右の前輪105をそれぞれ駆動する左右一対の電動モータ41と、を備える電動式不整地走行車100であって、前記左右の電動モータ41は、それら電動モータ41間に隙間を介した状態で前記車両フレーム10に搭載されていることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、電動モータを搭載し、電動モータの駆動により走行する電動式不整地走行車に関するものである。
従来、特許文献1に開示されているようにホイール内にモータを収納する電動車輌が知られている。このような電動車輌は、ホイールをサスペンションアームとアップライトによって車体に対し遥動自在に連結すると共に、サスペンションをサスペンションアームと車体の間に掛け渡すことにより、走行時に生じるホイールの振動を吸収する。
特許第2676025号公報
しかしながら、電動車輌に使用するモータは重量が過大であるために、例えば不整地を走行する不整地走行車に用いた場合、タイヤが上下に大きく遥動するため、サスペンションがこの遥動を吸収しきれず、タイヤが路面に追従し難くなるという問題がある。また、モータは駆動によって発熱する。しかしながら、特許文献1に開示された電動車輌では、モータの周囲がホイールによって囲まれているため、熱が篭り易くモータの冷却が効率良く行われないという問題がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであって、不整地を走行する不整地走行車に用いる場合であっても、車輪の路面に対する追従性が良好であってモータの冷却に優れた電動式不整地走行車を提供することを目的とする。
本発明に係る電動式不整地走行車は、車両フレームの前部に回動可能に支持されるステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトによって操舵される左右一対の前輪と、前記左右の前輪の間に配設され前記左右の前輪をそれぞれ駆動する左右一対の電動モータと、を備える電動式不整地走行車であって、前記左右の電動モータは、それら電動モータ間に隙間を介した状態で前記車両フレームに搭載されていることを特徴とする。
また、前記左右の電動モータ間の隙間は、その後端側よりも前端側を広くしたことを特徴とする。
また、前記左右の電動モータの駆動を、それぞれ対応する前記左右の前輪に伝える左右の車軸を備え、前記左右の車軸は、それぞれ対応する前記左右の前輪に向かうにしたがって、車両後方に傾斜して配設されていることを特徴とする。
また、側面視において、前記ステアリングシャフトの軸線が前記左右の電動モータの外形に交差することを特徴とする。
また、前記左右の電動モータは、前記車両フレームによって区画される収容空間内に配設されていることを特徴とする。
また、前記収容空間は、車両前側から後方に向かって延出される左右一対のアンダーフレームと、前記車両前側から上方に向かって延出される左右一対のメインフレームと、前記メインフレームよりも後側で略上下方向に延出され前記アンダーフレームに結合される左右一対のダウンチューブと、前記ダウンチューブの略中央部からそれぞれ前方に延出され前記メインフレームに結合される左右一対の懸架フレームとによって区画される空間であることを特徴とする。
また、前記収容空間は、車両前部に備えられたバンパーの後方に位置していることを特徴とする。
本発明に係る電動式不整地走行車は、車両フレームに揺動可能に支持される左右一対のスイングアームと、前記スイングアームに軸支される左右一対の後輪と、前記左右の後輪の間に配設され前記左右の後輪をそれぞれ駆動する左右一対の電動モータと、を備える電動式不整地走行車であって、前記左右の電動モータは、それら電動モータ間に隙間を介した状態で前記スイングアームによって結合されていることを特徴とする。
また、前記左右の電動モータの車両幅方向における外側面と前記スイングアームの内側面との間にそれぞれ隙間を設けたことを特徴とする。
また、前記左右の電動モータを下方から覆うガードプレートを備えることを特徴とする。
本発明によれば、発熱した電動モータを効率よく冷却でき、サスペンションに影響を与えることなく車輪の路面追従性を向上させることができる。
本実施形態に係る電動式不整地走行車の全体構成を示す左側面図である。 本実施形態に係る車両フレームを示す左側面図である。 本実施形態に係る電動式不整地走行車の前側を拡大した左側面図である。 本実施形態に係る電動式不整地走行車の前側の前方斜視図である。 本実施形態に係る電動式不整地走行車の前輪部分の後方斜視図である。 本実施形態に係る電動式不整地走行車の後輪部分の後方斜視図である。 本実施形態に係る電動式不整地走行車の一部平面図である。
以下、図面に基づき、本発明に係る電動式不整地走行車の好適な実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る電動式不整地走行車の左側面図である。図1を用いて電動式不整地走行車100の全体構成について説明する。なお、以下の説明において各図で、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、また、車両の右側を矢印Rにより、車両の左側を矢印Lによりそれぞれ示す。
図1に示す電動式不整地走行車100は、電動モータで駆動され、凹凸の多い路面を走行することが可能な、いわゆる鞍乗型の四輪バギーである。
電動式不整地走行車100は、車両全体をカウリング101で覆うことによって、車両の外観が整えられている。車両前後方向における中央には、乗員が着座する鞍型の着座シート102が前後方向に沿って配設されている。着座シート102の両側下方には、乗員の脚を載置するための平板状のフットレスト103が形成されている。
着座シート102の前方には、乗員が操舵するためのハンドル104が車幅方向に沿って配設されている。車両の前側下方には、ハンドル104によって操舵される左右一対の前輪105が接地している。同様に、車両の後側下方には、左右一対の後輪106が接地している。各前輪105および各後輪106の上方にはそれぞれフロントフェンダー107およびリアフェンダー108がカウリング101と一体的に設けられている。
電動式不整地走行車100は、複数の鋼管製の車両フレーム10によって車両の骨格が構成される。図2は、車両フレーム10の構成を示す左側面図であり、上述したカウリング101、前輪105および後輪106を二点鎖線で示している。図3は、車両前側を拡大した左側面図である。図4は、車両前側の前方斜視図であり、電動モータを省略して図示している。図5は、車両前側の後方斜視図である。図6は、車両後側の後方斜視図である。
図2および図4に示すように、電動式不整地走行車100には車両下部に車両前側から後方に向かって延出するアンダーフレーム11が左右一対で配設されている。各アンダーフレーム11は、前後方向に沿う第1のフレーム部11aと、第1のフレーム部11aから屈曲して後斜め上方に向かう第2のフレーム部11bとからそれぞれ成っている。図4に示すように、左右のアンダーフレーム11同士は所定の間隔を開けて複数のクロスメンバー16によって結合される。
各アンダーフレーム11の前端部には、左右一対のメインフレーム12が結合されている。各メインフレーム12は、各アンダーフレーム11の前端から上方に延びる第1のフレーム部12aと、第1のフレーム部12aから後方に延びる第2のフレーム部12bと、第2のフレーム部12bから後斜め下方に延びる第3のフレーム部12cとからそれぞれ成っている。図4に示すように、各メインフレーム12同士は所定の間隔を開けて複数のクロスメンバー17によって結合される。また、各第3のフレーム部12cの前部には、着座シート102を支持する左右一対のシートレール13が結合され、後方に向かって延設される。
各メインフレーム12の第2のフレーム部12bと各アンダーフレーム11の第1のフレーム部11aとの間には、左右一対のダウンチューブ14が略上下方向、より詳しくは後斜め下方に掛け渡されて結合されている。また、各メインフレーム12の第1のフレーム部12aの略中間部と各ダウンチューブ14の略中間部との間には、左右一対の懸架フレーム15が前後方向に掛け渡されて結合されている。
上述した各メインフレーム12の第1のフレーム部12aと、各アンダーフレーム11と、各ダウンチューブ14と、各懸架フレーム15とによって区画される空間は、前輪105を駆動するための後述する左右一対のフロントモータ41(電動モータ)が収容される収容空間70である。
収容空間70の前方には、バンパー18が各メインフレーム12の前端から前斜め上方に向かって張り出すように配設されている。バンパー18の上部はメインフレーム12の各第1のフレーム部12aに結合されている。第1のフレーム部12aの上方には、フロントキャリア19がバンパー18およびメインフレーム12の各第2のフレーム部12bに結合されている。また、着座シート102の後方であって、シートレール13の後部にはリアキャリア20が結合されている。フロントキャリア19およびリアキャリア20は、主に荷物等を輸送するために使用される。
各アンダーフレーム11の第2のフレーム部11bの下部には、ピボット軸21を中心にして揺動自在なスイングアーム22が左右一対で取り付けられている。スイングアーム22の後端部には、後輪106を駆動するための後述する左右一対のリアモータ46(電動モータ)および後輪106が結合されている。
各スイングアーム22と各シートレール13との間には、それぞれサスペンション62が掛け渡され、後輪106が路面から受けた衝撃を吸収する。
また、図4に示すように、メインフレーム12の第2のフレーム部12bの上方であって、各第2のフレーム部12b同士の間には、ステアリングブリッジ25が架け渡されて結合されている。ステアリングブリッジ25には、ステアリングシャフト27(操舵軸)を回転可能に支持するステアリングブラケット26が固着されている。ステアリングシャフト27は、上部が上述したハンドル104に結合され、下部が各懸架フレーム15同士の間に架け渡されたエンドブリッジ28に取り付けられる。乗員がハンドル104を操舵することにより、ステアリングシャフト27が回転され、後述するステアリング機構を介して、独立懸架方式で懸架されている各前輪105の操向角が変化する。
次に、前輪105の懸架方式について図3〜図5を参照して説明する。本実施形態は、左右の前輪105が独立して上下に揺動できる独立懸架方式を採用している。
各懸架フレーム15にはそれぞれ前後一対のアッパーリンク31が上下に揺動可能に結合されている。同様に、各アッパーリンク31の下方であって、アンダーフレーム11の各第1のフレーム部11aにはそれぞれ前後一対のアンダーリンク32が上下に揺動可能に結合されている。各左右のアッパーリンク31は、車両幅方向における外側に向かって延びていて、ナックルプレート33の上端部に上下方向に回動可能に結合されている。また、各左右のアンダーリンク32も同様に、車両幅方向における外側に向かって延びていて、ナックルプレート33の下端部に上下方向に回動可能に結合されている。
各ナックルプレート33には、車両幅方向に沿ってフロントモータ41から延出した後述するモータ出力軸42から車軸44やユニバーサルジョイント43、45を介して繋がるホイール取着部34を有している。各ナックルプレート33は、ホイール取着部34を介して、前輪105の図示しないホイールに締結される。ナックルプレート33はステアリング機構の動作によって図4および図5に示す回動軸L1を中心に水平方向に回動するので、前輪105は、ホイール取着部34およびホイールを介して、同方向に回動する。また、各前後一対のアッパーリンク31のうち後側のアッパーリンク31の上面と、左右のメインフレーム12の各第2のフレーム部12b間に掛け渡されたクロスメンバー17の下面との間には、左右一対のサスペンション61が連結される。
このように構成された懸架方式では、各前輪105が路面から衝撃を受けると、アッパーリンク31およびアンダーリンク32がホイールからナックルプレート33を介して車両フレーム10に対して上下方向に揺動する。このとき、上下方向の揺動は左右の独立したサスペンション61によって緩衝されることから、各前輪105の振動はそれぞれにて吸収される。
次に、ステアリング機構について説明する。図5に示すようにステアリングシャフト27の下部には、ステアリングシャフト27と一体で略水平方向(図5に示す矢印A1または矢印B1方向)に回動するリンクブラケット36が取り付けられる。リンクブラケット36には、車両幅方向における外側に向かって、それぞれ左右に延出される一対のタイロッド37が連結されている。各タイロッド37は、それぞれ各ナックルプレート33から後方に突出し設けられたレバー38に連結されている。
乗員がハンドル104を操舵することで、ステアリングシャフト27を介してリンクブラケット36が矢印A1または矢印B1方向に回動する。リンクブラケット36の回動に応じて、タイロッド37が矢印A2またはB2方向に移動し、レバー38を矢印A3またはB3方向に回動させる。レバー38の回動に応じて、ナックルプレート33が回動軸L1を中心に矢印A4またはB4方向に回動するために、ナックルプレート33に一体で回動するホイールを介して前輪105が進行方向に対して回動する。すなわち、ナックルプレート33がA4方向に回動することで、車両は進行方向に対して右側に向かうように旋回し、ナックルプレート33がB4方向に回動することで、車両は進行方向に対して左側に向かうように旋回する。
次に、バッテリ60、フロントモータ41およびリアモータ46の配置について説明する。図7は、図2に示すI−I線断面を矢印方向から見た断面図である。
図2および図7に示すように、バッテリ60は、前輪105と後輪106との間であって、左右のアンダーフレーム11上に配設される。重量があるバッテリ60を車両の下部で前後方向における中央に配設することで、安定した走行が可能である。
本実施形態では、左右の前輪105および左右の後輪106をそれぞれ駆動させる4つの電動モータが車両に搭載されている。
図7に示すように、各前輪105を駆動する左右のフロントモータ41は、モータ出力軸42が略車両幅方向に沿うようにして、上述した収容空間70内に配設される。収容空間70は剛性の高い空間であり、バンパー18の後方に位置するために、各フロントモータ41を強固に保護することができる。なお、各フロントモータ41は、アンダーフレーム11および懸架フレーム15に結合された各ブラケット51を介して車両フレーム10に搭載される。また、図7に示すように、左右のフロントモータ41の間には、隙間が設けられている。隙間は後端側よりも前端側の方が広くなるよう設けられ、左右のフロントモータ41が平面視においてハ字状に傾斜して配設されている。したがって、フロントモータ41に対する走行風を左右のフロントモータ41間の隙間に導入し易くすることができるために、フロントモータ41の冷却を効率良く行うことができる。なお、左右のフロントモータ41からは、図示しない配線ケーブルが車両フレーム10内を通って図示しない電源ユニット等を介してバッテリ60に接続される。
図7に示すように、各フロントモータ41には、モータ出力軸42がそれぞれ車両外側に向かって延設されている。モータ出力軸42は、ユニバーサルジョイント43を介して、車軸44に連結されている。各車軸44は、それぞれ対応する左右の前輪105に向かって延出され、各ユニバーサルジョイント45を介して、各ナックルプレート33のホイール取着部34に連結されている。したがって、各フロントモータ41のモータ出力軸42が回転することで、ユニバーサルジョイント43を介して、車軸44が軸方向に対して回転する。車軸44が回転することで、ユニバーサルジョイント45を介して、ナックルプレート33のホイール取着部34が回転し前輪105を駆動させることができる。
ここで、図7に示すように、右側のナックルプレート33のホイール取着部34と左側のナックルプレート33のホイール取着部34とを結ぶ直線をL2とすると、各フロントモータ41のモータ出力軸42が直線L2よりも前方に位置している。したがって、各車軸44は、それぞれ対応する左右の前輪105に向かうにしたがって、車両後方に傾斜するように配設される。したがって、各フロントモータ41を車両の前方寄りになるように配設しているので、その分ステアリングシャフト27をより前方寄りに配置することができる。さらに、本実施形態では、図3に示すように、側面視において、ステアリングシャフト27の軸線L3がフロントモータ41の外形と交差するような位置まで、ステアリングシャフト27を車両の前方寄りに配置している。
ここで、仮にステアリングシャフト27が車両の後方寄りに配置された場合には、その分ステアリングブラケット36が後方に配置されるため、タイロッド37はレバー38に対して斜めに配設される。この場合、乗員がハンドル104を操舵したときに、進行方向に対して回動した前輪105のホイールとタイロッド37とが干渉する恐れがあるため、ハンドル104の切れ角を大きくすることができない。一方、本実施形態のように、ステアリングシャフト27を前方に配置することで、その分ステアリングブラケット36を前方に配置できるので、タイロッド37を、より車両幅方向と平行に配設できる。したがって、乗員がハンドル104を大きく操舵した場合であっても、進行方向に対して回動した前輪105のホイールとタイロッド37との干渉を防止でき、ハンドル104の切れ角を大きくすることができる。また、ステアリングシャフト27をより前方に配置することで、ホイールベースを短くすることができる。
次に、図7に示すように、後輪106を駆動する左右のリアモータ46は、モータ出力軸47が車両幅方向に沿うようにして、左右のスイングアーム22の後端部の間に配設される。各モータ出力軸47には、それぞれ軸方向に延長するように外側に向かう車軸48が延設されている。各車軸48は、その外周がアクスルハウジング49によって覆われている。
各アクスルハウジング49は、各スイングアーム22の後端部に結合され支持されている。各アクスルハウジング49の外側端部には、各後輪106を制動するためのブレーキ装置50が設けられている。各ブレーキ装置50には、図示しないホイールを介して後輪106が締結される。なお、左右のリアモータ46からは、図示しない配線ケーブルが車両フレーム10内を通って図示しない電源ユニット等を介してバッテリ60に接続される。したがって、各リアモータ46のモータ出力軸47が回転することで、車軸48が軸方向に対して回転し、後輪106を駆動させることができる。
また、各リアモータ46は、アクスルハウジング49に結合された各ブラケット51を介してスイングアーム22の後端部に結合される。各ブラケット51は、左右のリアモータ46の相反する側の外側面を覆うようにして結合されている。
図6および図7に示すように、左右のリアモータ46の間には、隙間が設けられている。したがって、リアモータ46に対して走行風を左右のリアモータ46間の隙間に導入し易くすることができるために、リアモータ46の冷却を効率よく行うことができる。また、各リアモータ46の車両幅方向における外側面、より詳しくは各リアモータ46のブラケット51と、スイングアーム22の後端部の内側面との間には、隙間が設けられている。したがって、リアモータ46の冷却をさらに効率よく行うことができる。
一方、各リアモータ46と各スイングアーム22の後端部との間に、隙間があると、後輪106が路面から衝撃を受けたときに、ブラケット51に結合された各アクスルハウジング49と各スイングアーム22との結合部に大きな負荷が生じる。したがって、本実施形態では、左右のリアモータ46同士を結合させて剛性を向上させている。具体的には、左右のリアモータ46を離間させ両者のモータ出力軸47の軸方向を一致させた状態で、図6に示すように、各ブラケット51同士の間の上部および下部に結合部材53を介して、複数の連結ボルト52によって結合している。このように、左右のリアモータ46同士を一体的に結合することで、左右の後輪106間に実質的に一本の車軸が通っているようにみなすことができるため、走行時の各スイングアーム22のねじれ等によるアクスルハウジング49への負荷を低減させることができる。
また、図2および図7に示すように、左右のリアモータ46の下方には各スイングアーム22に結合されたガードプレート54が左右のリアモータ46を下側から覆っている。このガードプレート54の前端および後端は、斜め上方に折り曲げられている。ガードプレート54は、走行時において左右のリアモータ46を飛び石等から保護することができる。
このように、本実施形態では、電動モータを車両フレームに搭載し、左右の電動モータ間に隙間を設けるように構成した。したがって、重量物である電動モータを車体に搭載してサスペンションへの負荷を低減することができるため前輪または後輪が路面に追従し易くなると共に電動モータの冷却効果を高めることができる。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
例えば、上述した実施形態では、前輪105および後輪106を電動モータで駆動する場合についてのみ説明したが、この場合に限られない。例えば、前輪105および後輪106の何れか一方を電動モータで駆動するように構成されていてもよく、乗員が駆動させる電動モータを、前輪105および後輪106のうち少なくとも何れか一方を選択できるように構成してもよい。
10:車両フレーム 11:アンダーフレーム 12:メインフレーム 13:シートレール 14:ダウンチューブ 15:懸架フレーム 18:バンパー 22:スイングアーム 27:ステアリングシャフト 37:タイロッド 41:フロントモータ 46:リアモータ 54:ガードプレート 60:バッテリ 61:サスペンション 62:サスペンション 70:収容空間 100:電動式不整地走行車 104:ハンドル 105:前輪 106:後輪

Claims (10)

  1. 車両フレームの前部に回動可能に支持されるステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトによって操舵される左右一対の前輪と、
    前記左右の前輪の間に配設され前記左右の前輪をそれぞれ駆動する左右一対の電動モータと、を備える電動式不整地走行車であって、
    前記左右の電動モータは、それら電動モータ間に隙間を介した状態で前記車両フレームに搭載されていることを特徴とする電動式不整地走行車。
  2. 前記左右の電動モータ間の隙間は、その後端側よりも前端側を広くしたことを特徴とする請求項1に記載の電動式不整地走行車。
  3. 前記左右の電動モータの駆動を、それぞれ対応する前記左右の前輪に伝える左右の車軸を備え、
    前記左右の車軸は、それぞれ対応する前記左右の前輪に向かうにしたがって、車両後方に傾斜して配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動式不整地走行車。
  4. 側面視において、前記ステアリングシャフトの軸線が前記左右の電動モータの外形に交差することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動式不整地走行車。
  5. 前記左右の電動モータは、前記車両フレームによって区画される収容空間内に配設されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電動式不整地走行車。
  6. 前記収容空間は、車両前側から後方に向かって延出される左右一対のアンダーフレームと、前記車両前側から上方に向かって延出される左右一対のメインフレームと、前記メインフレームよりも後側で略上下方向に延出され前記アンダーフレームに結合される左右一対のダウンチューブと、前記ダウンチューブの略中央部からそれぞれ前方に延出され前記メインフレームに結合される左右一対の懸架フレームとによって区画される空間であることを特徴とする請求項5に記載の電動式不整地走行車。
  7. 前記収容空間は、車両前部に備えられたバンパーの後方に位置していることを特徴とする請求項5または6に記載の電動式不整地走行車。
  8. 車両フレームに揺動可能に支持される左右一対のスイングアームと、
    前記スイングアームに軸支される左右一対の後輪と、
    前記左右の後輪の間に配設され前記左右の後輪をそれぞれ駆動する左右一対の電動モータと、を備える電動式不整地走行車であって、
    前記左右の電動モータは、それら電動モータ間に隙間を介した状態で前記スイングアームによって結合されていることを特徴とする電動式不整地走行車。
  9. 前記左右の電動モータの車両幅方向における外側面と前記スイングアームの内側面との間にそれぞれ隙間を設けたことを特徴とする請求項8に記載の電動式不整地走行車。
  10. 前記左右の電動モータを下方から覆うガードプレートを備えることを特徴とする請求項8または9に記載の電動式不整地走行車。
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