JP2006027529A - 車両用電動駆動装置及びこれを備えた自動車。 - Google Patents

車両用電動駆動装置及びこれを備えた自動車。 Download PDF

Info

Publication number
JP2006027529A
JP2006027529A JP2004211987A JP2004211987A JP2006027529A JP 2006027529 A JP2006027529 A JP 2006027529A JP 2004211987 A JP2004211987 A JP 2004211987A JP 2004211987 A JP2004211987 A JP 2004211987A JP 2006027529 A JP2006027529 A JP 2006027529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric motor
vehicle
electric
lower arm
drive device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004211987A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigekazu Yogo
繁一 余合
Yoshinori Maeda
義紀 前田
Mitsutaka Tsuchida
充孝 土田
Kansuke Yoshisue
監介 吉末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004211987A priority Critical patent/JP2006027529A/ja
Publication of JP2006027529A publication Critical patent/JP2006027529A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 サスペンションアームに作用する慣性モーメントを低減して車両の乗り心地や車輪の接地性の悪化を抑えることができる車両用電動駆動装置を提供する。
を提供する。
【解決手段】 車両のサスペンション機構3のロアアーム5に、そのロアアーム5の揺動方向に関して移動可能な状態で電動モータ20を取り付ける。電動モータ20の出力軸27とロアアーム5にて支持されたアクスル14とを、動力伝達機構30のドライブシャフト31及び等速ジョイント32、33を介して動力伝達可能に連結する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車輪を電動モータにて駆動する駆動装置に関する。
車輪を電動モータにて駆動する車両用電動駆動装置として、サスペンションアームを兼ねるように車両の左右方向に延ばされたFRP製のリーフスプリングの両端部に電動モータを装着し、それらの電動モータの出力軸を車輪と同軸的に連結した駆動装置が知られている(特許文献1参照)。サスペンション機構のロアアームの先端部を電動モータと連結した駆動装置も知られている(特許文献2参照)。その他に、本発明に関連する先行技術として特許文献3が存在する。
特許第2517239号公報 特開2001−315534号公報 特開2001−301472号公報
サスペンションアームの先端部に電動モータを取り付けた場合、サスペンションアームの先端部に慣性質量が集中する。このため、サスペンションアームに作用する慣性モーメントが大きくなり、乗り心地又は車輪の接地性が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、サスペンションアームに作用する慣性モーメントを低減して車両の乗り心地又は車輪の接地性の悪化を抑えることができる車両用電動駆動装置、及びこの電動駆動装置を利用した自動車を提供することを目的とする。
本発明の車両用電動駆動装置は、車両のサスペンションアームに当該サスペンションアームの揺動方向に関して移動可能な状態で取り付けられた電動モータと、前記電動モータの出力軸と前記サスペンションアームにて支持されたアクスルとをドライブシャフトを介して動力伝達可能に連結する動力伝達機構と、を備えることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の電動駆動装置によれば、サスペンションアームに対して電動モータが揺動方向に移動可能に取り付けられているので、サスペンションアームの揺動時に電動モータがサスペンションアームに対して位相差をもって揺動方向に振動するようになる。これにより電動モータの慣性モーメントが、車輪等からサスペンションアームに作用する慣性モーメントを打ち消す作用が生じ、結果として、サスペンションアームに作用する慣性モーメントが減少して車両の乗り心地又は車輪の接地性が改善される。
本発明の電動駆動装置の一態様において、前記電動モータと前記サスペンションアームとの間にモータ用振動低減機構が設けられてもよい(請求項2)。このような振動低減機構を設けた場合には、電動モータの質量と振動低減機構とによって動吸振器を構成し、それによりサスペンションアームの振動を効果的に減衰させることができる。振動低減機構の振動減衰特性を、サスペンションアームの共振周波数付近で振動減衰効果が高くなるように設定すれば、サスペンションアームの振動をより効果的に減衰させて車両の乗り心地又は車輪の接地性に対する改善効果を顕著に高めることができる。
本発明の電動駆動装置の一態様において、前記電動モータを駆動反力に抗して保持する保持機構を備えてもよい(請求項3)。このような保持機構により、駆動反力による電動モータの揺れを抑えて電動モータをサスペンションアームの揺動方向にスムーズに動作させて電動モータによる振動の減衰作用を確実に発揮させることができる。
本発明の電動駆動装置の一態様において、前記サスペンションアームの揺動支点側に前記電動モータが取り付けられてもよい(請求項4)。さらに、前記サスペンションアームの先端部がサスペンション用振動低減機構を介して車体と連結されてもよい(請求項5)。サスペンションアームの揺動支点側に電動モータを配置すれば、サスペンションアームの揺動支点から電動モータの自重の作用点までの距離が減少し、電動モータの自重によってサスペンションアームに作用する曲げモーメントが小さくなるから、ロアアーム5に要求される曲げ剛性の増加を抑えることができる。しかも、サスペンションアームの先端付近のスペースが空くために、サスペンションアームを制振するためのショックアブソーバ又はコイルばねといった振動低減機構をサスペンションアームの先端付近に配置することが可能となり、サスペンションアームのアーム比を比較的大きく確保してショックアブソーバ又はコイルばねの大型化を抑えることができる。
本発明の電動駆動装置の一態様において、前記電動モータに対して接続されるべき電気ケーブルを前記電動モータと一体的に移動するガイド部を介して前記電動モータの端子台と接続してもよい(請求項6)。このような態様によれば、電動モータの端子台とガイド部との間における電気ケーブルの相対変位を抑えることができる。従って、端子台への電気ケーブルの引き込み部分を容易にシールすることができる。
本発明の自動車は、上述した車両用電動装置を車輪の駆動装置として備えることにより、上述した課題を解決する(請求項7)。このような自動車によれば、本発明の電動駆動装置の上述した作用効果を活かして乗り心地又は車輪の接地性を改善することができる。
以上に説明したように、本発明の電動駆動装置及びこれを利用した自動車によれば、サスペンションアームに作用する慣性モーメントを小さく抑えて乗り心地又は車輪の接地性を改善することができる。
図1は自動車の前輪(操舵輪)駆動装置に本発明を適用した一形態を示す。前輪1は車体2にサスペンション機構3を介して懸架されている。サスペンション機構3はマクファーソンストラット式サスペンションとして知られているものであり、サスペンションアームとしてのロアアーム5を備えている。ロアアーム5はその基端部(図1において左端側)5aを支点として上下方向に揺動可能な状態で車体2に取り付けられている。例えば図2に示すように、ロアアーム5の基端部5aには自動車の前後方向に距離を空けて一対の連結部5d、5eが設けられ、これらの連結部5d、5eがブッシュを介して車体2と連結されることによりサスペンションアーム5は連結部5d、5eを結ぶ仮想軸線を中心として上下方向に揺動する。なお、ロアアーム5の形状はA型、L型等の周知の形状でよい。
図1に戻って、ロアアーム5の先端部5bにはボールジョイント6を介してステアリングナックル7の下端部7aが取り付けられている。ステアリングナックル7の上端部7bはブラケット8を介してストラット9に連結されている。ストラット9はショックアブソーバ10と、そのショックアブソーバ10の外周に設けられたコイルばね11とを備えている。これらのショックアブソーバ10とコイルばね11とによってサスペンション用振動低減機構が構成される。ストラット9の上端部はベアリング12aを内蔵したアッパーマウント12を介して車体2に回転自在に取り付けられている。これにより、サスペンションアームとしてのロアアーム5がサスペンション用振動低減機構を介して車体2と連結されている。
ステアリングナックル7はボールジョイント6の回転中心とベアリング12aの回転中心とを結ぶキングピン軸を中心として旋回可能である。ステアリングナックル7の中心にはアクスルとして機能するアクスルハブ14がベアリング15を介して回転自在に取り付けられている。アクスルハブ14の先端に前輪1のホイール1aがボルト16及びナット17を利用して一体回転可能に固定されている。アクスルハブ14には前輪制動装置のディスクロータ18が一体回転可能に固定されている。
図2にも示すように、ロアアーム5の基端部5a、すなわち揺動支点側の端部には電動モータ20が配置されている。電動モータ20は案内機構21を介してロアアーム5と連結されている。案内機構21はロアアーム5の揺動支点側の端面5cにブラケット22及びボルト23を利用して固定されてロアアーム5から上方に延びるガイドロッド24と、そのガイドロッド24の外周にベアリング25を介して移動自在に嵌め合わされたスライダ26とを備えている。電動モータ20はそのハウジング20aがスライダ26に固定されることにより、ロアアーム5に対してスライダ26と一体的にロアアーム5の揺動方向(略上下方向)に移動可能である。案内機構21としては、各種の機械装置の直線運動の案内に使用されている直動型の案内軸受を使用することができる。但し、自動車のサスペンションアームの周囲は外部環境に晒され、路面からの雨水や泥を受けやすいため、案内機構21はこれらに対する耐久性に優れたものを選ぶことが必要である。
図1に示すように、電動モータ20の出力軸(回転軸)27とアクスルハブ14とは動力伝達機構30を介して動力伝達可能に連結されている。動力伝達機構30はドライブシャフト31と、そのドライブシャフト31の一端を電動モータ20の出力軸27と回転可能に連結する等速ジョイント32と、ドライブシャフト31の他端をアクスルハブ14と連結する等速ジョイント33とを備えている。これらのドライブシャフト31及び等速ジョイント32、33により、電動モータ20とアクスルハブ14との上下方向の位置関係に拘わりなく、電動モータ20の出力軸27とアクスルハブ14とは互いに等しい速度で回転する。等速ジョイント32、33は例えばFF方式の自動車の前輪とドライブシャフトとの連結に用いられるものを使用することができる。
図3に示すように、電動モータ20のハウジング20aは車両の前後方向に向かって延びる一対のアーム20b、20cを備えている。各アーム20b、20cとロアアーム5との間にはモータ用振動低減機構を構成するダンパー35及びコイルばね36が取り付けられている。各ダンパー35は、筒型のケーシング37と、そのケーシング37の内部に摺動自在に設けられたピストン38と、ピストン38と同軸に連結されたロッド39とケーシング37の開口部を閉じるキャップ37aとを備えている。ケーシング37の内部には粘性流体が充填されている。ケーシング37に対するロッド39の軸線方向の移動に伴って、ケーシング37内の粘性流体がピストン38のオリフィス(不図示)を介して上下の流体室37a、37bの間で移動することにより、ロッド39とケーシング37との間に、軸線方向の振動に関する振動低減作用(減衰作用)が発生する。なお、図2ではこれらのモータ用振動低減機構の図示を省略している。
ロッド39の先端(上端)は連結具40と連結され、その連結具40はボルト42を軸として回転可能な状態でアーム20b、20cに連結されている。一方、ケーシング37の下端は連結具41と連結され、その連結具41はボルト42を軸として回転可能な状態でブラケット43と連結されている。ブラケット43はボルト44によりロアアーム5の端面5cに固定されている。コイルばね36は連結具40、41の間に幾らか圧縮された状態で取り付けられている。
以上の電動駆動装置によれば、電動モータ20がロアアーム5の揺動方向に関して移動可能な状態でロアアーム5と連結されているので、ロアアーム5が揺動した際に電動モータ20とロアアーム5との間に振動の位相差が発生し、ロアアーム5の先端部5bに作用する慣性質量(前輪1、ステアリングナックル7、アクスルハブ14等の質量)による慣性モーメントが電動モータ20の質量による慣性モーメントで打ち消されてロアアーム5の慣性モーメントが減少し、それにより車両の乗り心地や前輪1の接地性が高まる。しかも、電動モータ20の質量と、ダンパー35の振動減衰作用及びコイルばね36のばね力とを利用して動吸振器(ダイナミックダンパー)を構成することができ、それによりロアアーム5の振動を効果的に減衰させることができる。特に、ロアアーム5の共振周波数(例えば15Hz付近)に対して高い減衰効果を示すようにダンパー35の減衰性能やコイルばね36のばね定数、あるいは電動モータ20の質量を調整することにより、自動車の乗り心地や前輪1の接地性に関する改善効果を顕著に高めることができる。
また、電動モータ20がロアアーム5の揺動支点側に配置されているので、従来のように電動モータ20をロアアーム5の先端部5bに配置し、あるいは電動モータ20を前輪1の内部に収容するインホイールモータとした場合と比較して、ロアアーム5の揺動支点から電動モータ20の自重の作用点までの距離が小さくなり、ロアアーム5の剛性確保に有利である。すなわち、ロアアーム5の揺動支点付近に電動モータ20の自重が作用するので、電動モータ20の支持に伴ってロアアーム5に作用する曲げモーメントが小さく、ロアアーム5に要求される剛性の増加を抑えることができる。
また、前輪1の近傍のスペースが電動モータ20によって占められることがないので、ストラット9の下端部をステアリングナックル7を介してロアアーム5の先端部と連結してロアアーム5のアーム比を大きく確保することができる。従って、ストラット9のショックアブソーバ10やコイルばね11の大型化を抑えることができる。なお、アーム比とは、サスペンションアームの揺動支点からばねやショックアブソーバによる制振作用が働く位置までの距離を、その揺動支点からサスペンションアームに対する慣性質量の作用点(一例としてサスペンションアームの先端)までの距離で割った値である。ちなみに、電動モータを車輪内に配置するいわゆるインホイールモータ式の電動装置では、サスペンションアームの先端付近のスペースが電動モータにて占められるため、制振手段としてのばねやショックアブソーバをサスペンションアームの揺動支点側にオフセットして配置する必要がある。この場合にはサスペンションアームのアーム比が小さくなり、ばねやショックアブソーバを大型化する必要がある。これに比して本形態はアーム比の改善に有利である。
図1〜図3に示した形態では、電動モータ20にて前輪1を駆動することにより、電動モータ20には前輪1の回転方向と反対方向に駆動反力が作用する。この駆動反力が案内機構21にて支持されることにより、電動モータ20のハウジング20aが回り止めされる。すなわち、図1〜図3の形態では案内機構21が保持機構として機能する。このような保持機構を設けることにより、駆動反力による電動モータ20の揺れを抑えて電動モータ20をロアアーム5の揺動方向にスムーズに動作させ、それにより振動減衰効果を高めることができる。但し、案内機構21の耐荷重性能が駆動反力に比して低い場合には図3に想像線で示したように車体2とハウジング20aとの間にトルクロッド45のような反力支持部材を設けることにより、案内機構21とは別に保持機構を構成してもよい。なお、トルクロッド45を設ける場合には、サスペンション機構において通常用いられているゴムブッシュ等を利用してトルクロッド45の先端を電動モータ20と一体的に上下に移動できるように構成する必要がある。
図4は本発明の他の形態を示している。この形態では、図1〜図3の案内機構21、ダンパー35及びコイルばね36に代えて、電動モータ20のハウジング20aに設けられたアーム20b、20cとロアアーム5との間にマウント50が設けられている。マウント50の上下面はボルト等の固定部材52を利用してアーム20b、20c及びロアアーム5にそれぞれ固定される。マウント50は防振ゴム51を内蔵し、ロアアーム5に対する揺動方向(上下方向)への電動モータ20の移動(変位)を許容するとともに、ハウジング20aとロアアーム5との間に生じる振動を減衰する。従って、この形態においても、電動モータ20を動吸振器の質量として、マウント50を動吸振器のばね及びダンパーとしてそれぞれ利用し、それによりロアアーム5の振動を抑えて自動車の乗り心地や前輪1の接地性を向上させることができる。また、マウント50により、電動モータ20が前輪1の駆動反力に抗して回り止めされる。つまりマウント50は保持機構としても機能する。ただし、図1及び図2の形態と同様に、図3の形態においてもハウジング20aをトルクロッド等の反力支持部材にて車体2と連結することにより、マウント50とは別に保持機構を設けてもよい。なお、マウント50の振動減衰特性はロアアーム5の共振周波数において高い減衰効果を発揮するように設定される。マウント50はエンジン(内燃機関)やトランスミッション等の各種の部品を車体に取り付ける際に使用されるマウント部品を利用してよい。
図1〜図3の形態では電動モータ20をロアアーム5の基端部5aの端面5cに案内機構21を介して取り付けているが、本発明における電動モータ20の取付位置はこれに限らない。例えば、図5に示したようにロアアーム5の基端部5aと先端部5bとの間に案内機構21を介して電動モータ20を取り付けてもよい。本発明においては、ロアアーム5が車体2に対して実質的に上下方向に揺動する部分に対して、電動モータ20をロアアーム5の揺動方向に関して移動可能な状態で取り付けることができる。
本発明では電動モータが車体及びサスペンションアームの両者に対して上下に移動する。このような場合、車体と電動モータとの間に架け渡される電源ケーブル等のケーブル類については電動モータと一体に移動するガイド部を介して電動モータの端子台に接続することが望ましい。図6及び図7はその一例を示している。この例では、電動モータ20のハウジング20aの上面に端子台60及びガイド部61が設けられている。車体2(図6及び図7では図示を省略)からは3本の電源ケーブル62が引き出されており、これらの電源ケーブル62は端子台60のケーブル通し孔63を介して端子台60の内部に引き込まれ、端子64とそれぞれ結線される。端子台60の上面は不図示の蓋により密封され、ケーブル通し孔63は図6にハッチングで示すシール65により密封される。
ガイド部61は端子台60の各ケーブル通し孔63の延長線上にガイド溝66が生じるようにして並べられた4つのガイド突起67を備えている。ガイド突起67はハウジング20aと一体に形成してもよいし、ハウジング20aに対してボルト等の固定部材を利用して固定されてもよい。各電源ケーブル62はガイド溝66に通された状態でケーブル通し孔63から端子台60の内部に引き込まれている。ガイド溝66の間隔は電源ケーブル62を適度な力で挟む程度に設定すればよい。このような構成によれば、電源ケーブル62をガイド部61で保持し、それにより端子台60とガイド部61との間の電源ケーブル62の相対的な変位を規制することができる。このため、シール65に無理な力が作用せず、シール65の耐久性が向上する。なお、図6及び図7では、図1〜図3に示した構成に対してガイド部を設けた例を示しているが、図4又は図5に示した構成に関しても同様のガイド部を設けてもよい。
本発明は上述した各形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。例えば、電動モータ20に対する振動低減機構は図示の例に限らず、振動低減作用を有する各種の機構を利用してよい。図1及び図4の構成を適宜に組み合わせて振動低減機構を構成してもよい。本発明の電動駆動装置が適用されるサスペンション機構の構成は図示のマクファーソンストラット式サスペンションに限らず、ダブルウィッシュボーン式、マルチリンク式等の各種のサスペンション機構に適用できる。ダブルウィッシュボーン式サスペンションのように、サスペンションアームが上下に複数本設けられている場合、電動モータを本発明に従ってサスペンションアーム(アッパーアーム)の揺動支点側に取り付け、その出力軸をドライブシャフトを介してアクスルと連結してもよい。本発明は自動車の操舵輪(前輪)に限らず、操舵機能を有しない車輪(後輪)に適用することもできる。本発明が適用される自動車は電動モータのみを駆動源としてもよいし、電動モータと併用される他の駆動源、例えば内燃機関を備えていてもよい。
図6及び図7に示したガイド部は、電動モータをサスペンションアームの揺動支点付近に配置する自動車に限らず、車体と電動モータとの間に相対的な変位が生じる限りにおいて、各種の自動車の電動駆動装置に適用することができる。例えば、インホイールモータに対して図6及び図7に示したようなガイド部を設けてもよい。ガイド部は電源ケーブルに限らず、電動モータに対して接続されるべき各種の電気ケーブルの配線処理に使用してよい。
本発明の一形態に係る電動駆動装置が適用された自動車の前輪付近の構成を示す部分縦断面図。 図1に示したロアアームの基端部付近の構成に関する部分破断平面図。 図1の電動駆動装置をロアアームの揺動支点側から見た状態を示す図。 図3のダンパー及びコイルばねに代えて、マウントを利用した形態を示す図。 ロアアームの基端部と先端部との間に電動アームを取り付けた形態を示す図。 電源ケーブルの配線に本発明のガイド部が適用された電動駆動装置の平面図。 図6の電動駆動装置を図1と同様の方向から見た状態を示す図。
符号の説明
1 前輪(車輪)
2 車体
3 サスペンション機構
5 ロアアーム(サスペンションアーム)
5a ロアアームの基端部(揺動支点側の端部)
5b ロアアームの先端部
10 ショックアブソーバ(サスペンション用振動低減機構)
11 コイルばね(サスペンション用振動低減機構)
14 アクスルハブ(アクスル)
20 電動モータ
20a ハウジング
20b、20c アーム
21 案内機構
22 ブラケット
24 ガイドロッド
26 スライダ
27 電動モータの出力軸
30 動力伝達機構
31 ドライブシャフト
32、33 等速ジョイント
35 ダンパー(モータ用振動低減機構、保持機構)
36 コイルばね(モータ用振動低減機構、保持機構)
45 トルクロッド(保持機構)
50 マウント(モータ用振動低減機構、保持機構)
60 端子台
61 ガイド部
62 電源ケーブル(電気ケーブル)

Claims (7)

  1. 車両のサスペンションアームに当該サスペンションアームの揺動方向に関して移動可能な状態で取り付けられた電動モータと、
    前記電動モータの出力軸と前記サスペンションアームにて支持されたアクスルとをドライブシャフトを介して動力伝達可能に連結する動力伝達機構と、
    を備えたことを特徴とする車両用電動駆動装置。
  2. 前記電動モータと前記サスペンションアームとの間にモータ用振動低減機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用電動駆動装置。
  3. 前記電動モータを駆動反力に抗して保持する保持機構を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用電動駆動装置。
  4. 前記サスペンションアームの揺動支点側に前記電動モータが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用電動駆動装置。
  5. 前記サスペンションアームの先端部がサスペンション用振動低減機構を介して車体と連結されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用電動駆動装置。
  6. 前記電動モータに対して接続されるべき電気ケーブルを前記電動モータと一体的に移動するガイド部を介して前記電動モータの端子台と接続していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用電動駆動装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用電動装置を車輪の駆動装置として備えたことを特徴とする自動車。
JP2004211987A 2004-07-20 2004-07-20 車両用電動駆動装置及びこれを備えた自動車。 Pending JP2006027529A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004211987A JP2006027529A (ja) 2004-07-20 2004-07-20 車両用電動駆動装置及びこれを備えた自動車。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004211987A JP2006027529A (ja) 2004-07-20 2004-07-20 車両用電動駆動装置及びこれを備えた自動車。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006027529A true JP2006027529A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35894379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004211987A Pending JP2006027529A (ja) 2004-07-20 2004-07-20 車両用電動駆動装置及びこれを備えた自動車。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006027529A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230526A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Bridgestone Corp インホイールモータシステム
JP2010083295A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Bridgestone Corp インホイールモータシステム
JP2011111002A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Suzuki Motor Corp 電動式不整地走行車
US8123239B2 (en) 2007-09-26 2012-02-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knuckle and method of manufacturing knuckle
CN102717696A (zh) * 2012-06-21 2012-10-10 上海中科深江电动车辆有限公司 独立驱动、转向和悬架系统
WO2016043064A1 (ja) * 2014-09-16 2016-03-24 Ntn株式会社 保護チューブの固定構造
CN106184338A (zh) * 2016-08-16 2016-12-07 第拖拉机股份有限公司 履带车辆转向及制动操纵机构
JP2017124822A (ja) * 2015-12-22 2017-07-20 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフトZf Friedrichshafen Ag ホイールサスペンション装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS505311U (ja) * 1973-05-17 1975-01-21
JPH03121930A (ja) * 1989-10-05 1991-05-23 Aisin Aw Co Ltd 車両用モータの配線接続装置
JP2002247713A (ja) * 2001-02-19 2002-08-30 Japan Science & Technology Corp 電気自動車用インホイールモーター
JP2003530263A (ja) * 2000-04-10 2003-10-14 ジー・ケー・エヌ・テクノロジー リミテッド 車輪伝動装置
JP2004090696A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Bridgestone Corp インホイールモータシステム
JP2004115014A (ja) * 2001-04-16 2004-04-15 Bridgestone Corp インホイールモータの取付方法及びインホイールモータシステム
JP2004122953A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Bridgestone Corp 操舵輪用インホイールモータシステム
JP2004161157A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Honda Motor Co Ltd 電動機付き車両

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS505311U (ja) * 1973-05-17 1975-01-21
JPH03121930A (ja) * 1989-10-05 1991-05-23 Aisin Aw Co Ltd 車両用モータの配線接続装置
JP2003530263A (ja) * 2000-04-10 2003-10-14 ジー・ケー・エヌ・テクノロジー リミテッド 車輪伝動装置
JP2002247713A (ja) * 2001-02-19 2002-08-30 Japan Science & Technology Corp 電気自動車用インホイールモーター
JP2004115014A (ja) * 2001-04-16 2004-04-15 Bridgestone Corp インホイールモータの取付方法及びインホイールモータシステム
JP2004090696A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Bridgestone Corp インホイールモータシステム
JP2004122953A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Bridgestone Corp 操舵輪用インホイールモータシステム
JP2004161157A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Honda Motor Co Ltd 電動機付き車両

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230526A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Bridgestone Corp インホイールモータシステム
US8123239B2 (en) 2007-09-26 2012-02-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knuckle and method of manufacturing knuckle
JP2010083295A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Bridgestone Corp インホイールモータシステム
JP2011111002A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Suzuki Motor Corp 電動式不整地走行車
CN102717696A (zh) * 2012-06-21 2012-10-10 上海中科深江电动车辆有限公司 独立驱动、转向和悬架系统
CN102717696B (zh) * 2012-06-21 2015-04-01 上海中科深江电动车辆有限公司 独立驱动、转向和悬架系统
WO2016043064A1 (ja) * 2014-09-16 2016-03-24 Ntn株式会社 保護チューブの固定構造
JP2016060295A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 Ntn株式会社 保護チューブの固定構造
JP2017124822A (ja) * 2015-12-22 2017-07-20 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフトZf Friedrichshafen Ag ホイールサスペンション装置
CN107031323A (zh) * 2015-12-22 2017-08-11 Zf腓德烈斯哈芬股份公司 车轮悬挂装置
CN106184338A (zh) * 2016-08-16 2016-12-07 第拖拉机股份有限公司 履带车辆转向及制动操纵机构
CN106184338B (zh) * 2016-08-16 2019-02-22 第一拖拉机股份有限公司 履带车辆转向及制动操纵机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7320376B2 (en) Tire wheel structure
US7789178B2 (en) Wheel support device
US7770677B2 (en) In-wheel suspension
JP2813002B2 (ja) サスペンション
US20100000811A1 (en) In-wheel motor system
JP2005088605A5 (ja)
KR101393561B1 (ko) 액티브 롤 컨트롤 장치
JPH11227434A (ja) 自動車の懸架装置
US5411285A (en) Rear suspension for vehicle
CN110181999A (zh) 转向桥及车辆
JP2006027529A (ja) 車両用電動駆動装置及びこれを備えた自動車。
JP4694148B2 (ja) モータの部品
KR101518886B1 (ko) 액티브 롤 컨트롤 장치
JP2007196697A (ja) インホイールモータシステム
JP4122633B2 (ja) サスペンション装置
JP6613056B2 (ja) インホイールモータ駆動装置用サスペンション構造
JP2001047828A (ja) サスペンション装置
EP2818343B1 (en) Vehicle suspension device
JP2007168481A (ja) 電気自動車用動的吸振装置
JP4857658B2 (ja) サスペンション装置
CN112078317A (zh) 电磁式主动悬架
KR100313799B1 (ko) 자동차의현가장치
CN210101238U (zh) 电磁式主动悬架
NL2030171B1 (en) Vehicle suspension
KR100461608B1 (ko) 차량용 차축 현가장치의 롤 방지구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060807

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090428

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02