JP2010083295A - インホイールモータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、インホイールモータを車両バネ下部に対して上下方向に摺動させることのできる案内機構を備えたインホイールモータシステムを提供する。
【解決手段】インホイールモータ5のアウターケース54とナックル4とを連結するスプリング付きダンパー7の作動方向を案内する案内部材として、一端がナックル4の上部に他端がアウターケース54の上部に取り付けられた第1の連結ロッド81と、一端がナックル4の下部に他端がアウターケース54の下部に取り付けられた第2の連結ロッド82とを備えた2つのI型リンクから構成するとともに、第1の連結ロッド81のナックル4側の端部と第2の連結ロッド82のナックル4側の端部とを、上記第1及び第2の連結ロッド81,82の4つの端部により作られる長方形の対角の位置に位置するように取り付けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイレクトドライブホイールを駆動輪とする車両において用いられるインホイールモータシステムに関するもので、特に、インホイールモータを、緩衝機構を介して車両のバネ下部品に対してフローティングマウントした構成のインホイールモータシステムに関する。
一般に、足回りにバネ等のサスペンション機構を備えた車両においては、ホイールやナックル、サスペンションアームといったバネ下に相当する部品の質量、いわゆるバネ下質量が大きい程、凹凸路を走行したときにタイヤ接地力の変動が増大し、ロードホールディング性が悪化することが知られている。
近年、電気自動車などのモータによって駆動される車両においては、モータを車輪に内蔵するインホイールモータシステムが採用されつつあるが、従来のインホイールモータでは、モータの非回転部が車両の足回りを構成する部品の一つであるアップライトまたはナックルと呼ばれる部品に接続するスピンドル軸に固定され、回転部であるロータがホイールと一体に回転可能な構造となっているため、上記のバネ下質量がインホイールモータの質量分だけ増加し、その結果、タイヤ接地力の変動が増大し、ロードホールディング性が悪化してしまうといった問題点があった(例えば、特許文献1〜3参照)。
そこで、上記のような問題を解決するため、図4に示すように、インホイールモータ5のステータ51を支持する非回転側ケース(アウターケース)54と車両バネ下部の非回転側部品であるナックル4とを、案内部材である直動ガイド9を介して、車両上下方向に作動するバネ要素及びダンパー要素(ここでは、スプリング付きダンパー)7により結合して、上記インホイールモータ5を車両の足回り部品であるナックル4に対して上下方向に遥動可能に支持するとともに、ロータ52を支持するロータ支持部材53とホイール2に連結されたホイールハブ3とをフレキシブルカップリング6により結合する構成のインホイールモータシステムが提案されている(例えば、特許文献4〜6参照)。
インホイールモータ5をナックル4に対してフローティングマウントするスプリング付きダンパー7は、図5(a),(b)に示すように、上記アウターケース54のホイール2とは反対側の側面である車体側側面54cとナックル4から車体側に突出した下部側取付部材43との間に取り付けられる。一方、直動ガイド9は、上記アウターケース54のホイール2側の側面であるホイール側側面54bとナックル4のホイール側に位置するホイール側部材41との間に取り付けられる。これにより、アウターケース54をナックル4に対して上下動可能に支持することができるので、スプリング付きダンパー7を確実に車両上下方向に作動させることができる。なお、直動ガイド9としては、例えば、図5(c)に示すような、車両上下方向に延長する凸部を有するガイドレール9aとこのガイドレール9aに係合するガイド部材9bとを備えたレール式のもの、あるいは、ガイドレール9aとガイドレール9aとの間に小球などを設けたものなどが多く採用されている。
このような構成のインホイールモータシステムでは、インホールモータ5の質量はホイール2やナックル4等の車両のバネ下質量相当部分から切り離されるとともに、上記インホールモータ5の質量は上記バネ下質量に対して、いわゆるダイナミックダンパーのウェイトとして作用するので、悪路走行時における接地性能、及び、乗り心地性能をともに向上させることができるとともに、上記フレキシブルカップリング6により、モータ軸とホイール軸とがどの方向にも偏心可能に結合されるので、インホイールモータ5からホイール2へのトルクを効率よく伝達させることが可能となる。また、悪路走行時においても、上記インホールモータ5には、直接振動が伝達されないので、インホールモータ5への振動負荷が低減される。
特許第2676025号公報 特表平9−506236号公報 特開平10−305735号公報 WO 02/083446 A1 特開2004−90696号公報 特開2004−122953号公報
しかしながら、従来のインホイールモータシステムでは、図5に示すように、直動ガイド9が、ホイール2の中心に対して上下左右の4箇所に、それぞれが上下に摺動するように設けられている。すなわち、4個の直動ガイド9が互いに平行になるように、アウターケース54のホイール側側面54bとナックル4のホイール側部材41とに固定されている。上記直動ガイド9は、それぞれがガイドレール9aとガイド部材9bとの摺動方向(Z方向;上下方向)以外の5分力(X軸方向及びY軸方向の力とX軸回り,Y軸回り及びZ軸回りのモーメント)を受け持つ構造となっているため、複数配置した場合には、各ガイドレール9a間の平行度が重要である。
しかしながら、上記直動ガイド9を取り付けるための穴加工から組み付け作業までの全工程において、複数のガイドを同一方向に摺動させるようにすることは実際上難しい。各直動ガイド9間の平行度が十分でない場合には、各直動ガイド9は摺動によって互いに干渉し、その結果、各直動ガイド9にフリクションが発生してしまい、インホイールモータ5が滑らかに上下動できず、ダイナミックダンパーとしての効果が低下するといった問題点があった。
そこで、現状では、上記直動ガイド9の取り付けに「ガタ」を設けることで、上記フリクションの発生を低減するようにしている。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、インホイールモータを車両バネ下部に対して上下方向に摺動させることのできる案内機構を備えたインホイールモータシステムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、車輪部に設けられたインホイールモータのステータ側を支持するモータ支持部材を、車両上下方向に作動するバネ要素及びダンパー要素とこのバネ要素及びダンパー要素を車両上下方向に案内する案内部材とを備えた緩衝機構により、車両バネ下部の非回転側部品に対してフローティングマウントした構成のインホイールモータシステムであって、上記案内部材は、タイヤ幅方向に垂直な面内に車両上下方向に所定の間隔をおいて配置され、タイヤ幅方向に垂直な面内にて回転する、車両前後方向に平行な方向に延長する2本の連結ロッドを有する2つのI型リンクを備えており、上側のリンクは、一端が上記モータ支持部材の上部に他端が上記非回転側部品の上部に連結され、下側のI型リンクは、一端が上記モータ支持部材の下部に他端が上記非回転側部品の下部にそれぞれ連結され、かつ、上側のI型リンクと非回転側部品との連結部と下側のI型リンクと非回転側部品との連結部とが、上記2つのI型リンクの連結部を結んで作られる平行四辺形の対角線上にあることを特徴とするものである。
上記2つのI型リンクは、いわゆる、ワットリンク機構と呼ばれるもので、2つのI型リンクが回動した場合、上記平行四辺形の対角線の中心は上下運動のみを行う。したがって、インホイールモータを車両バネ下部に対してフローティングマウントするためのバネ要素とダンパー要素とを車両上下方向に確実に作動させることができるので、インホイールモータをダイナミックダンパーの質量として有効に作用させることができ、悪路走行時における接地性能、及び、乗り心地性能をともに向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインホイールモータシステムであって、上記連結ロッドの両端部は、当該連結ロッドのホイール側とホイール側とは反対の側の両方からブッシュにて挟み込まれており、上記ブッシュが上記モータ支持部材と上記非回転側部品にそれぞれ取り付けられていることを特徴とするものである。これにより、簡単な構成で、上記連結ロッドの両端部をモータ支持部材と非回転側部品とに取り付けることができるので、I型リンクを容易に構成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本最良の形態に係るインホイールモータシステムを採用した車輪部の構成を示す図で、同図において、1はタイヤ、2はホイール、3はホイールハブ、4はナックル、5はインホイールモータ、6はフレキシブルカップリング、7は車両上下方向に作動するバネ要素とダンパー要素とを備えたスプリング付きダンパー、8は本発明による案内部材であるワットリンク機構である。
ホイール2は、円盤状のホイールディスク21とこのホイールディスク21の外縁部に連結されてタイヤ1を搭載するリム22とを備えており、上記ホイールディスク21とホイールハブ3とが当該ホイール2の回転軸において連結されている。上記タイヤ1、ホイール2、ホイールハブ3、及び、上記ホイールハブ3の外周に取り付けられる図示しないブレーキロータ等が車輪の回転部を構成する。
ナックル4は、上記ホイールハブ3に軸受け30jを介して回転自在に連結される車両バネ下部の非回転側部品で、このナックル4に上記ブレーキロータを挟み込むブレーキパットや、車輪部を車体に対して懸架する懸架装置に連結されるアッパーアームやロアアームなどのサスペンションアームが取り付けられる。上記ナックル4やブレーキパットなどの非回転側部品が車輪の固定部を構成する。なお、図を簡明化するため、上記ブレーキロータ、ブレーキパット、サスペンションアーム等については省略した。
本例のナックル4は、ホイール2側に位置し、上記軸受け30jやブレーキパットの取付部などが設けられているブロック状のホイール側部材41と、このホイール側部材41の前側下部と後側上部(もしくは、後側下部と前側上部)とから上記ホイール2とは反対側(車体側)にそれぞれ突出する、上記スプリング付きダンパー7及びワットリンク機構8を取り付けるための上部側取付部材42と下部側取付部材43とを備えている(図1では、下部側取付部材43のみを示した)。
インホイールモータ5は、鉄心とコイルとを備え車輪部の径方向外側に配置される円環状のステータ51と、鉄心と永久磁石とを備え上記ステータ51の径方向内側に上記ステータ51と所定の空隙を介して配置される円環状のロータ52と、このロータ52を径方向内側から支持するロータ支持部材53と、上記ステータ51を径方向外側から支持する円環状のステータ支持部54aを備え上記ステータ51と上記ロータ52とを収納するモータ支持部材としてのアウターケース54とを備えたインナーロータ型のインホイールモータで、上記ステータ51と上記ロータ52とにより、上記回転部を回転させるためのトルクを発生する。
上記ロータ支持部材53は、ロータ52を径方向内側から支持する円環状のロータ支持部53aと、この円環状のロータ支持部53aの中心から車体側に突出するロータ側連結部53bとを備えている。なお、上記ロータ支持部53aの回転軸は、上記ロータ52の回転軸と同軸である。
一方、アウターケース54は、上記ステータ支持部54aと、上記ステータ支持部54aの車体外側に設けられて上記ステータ51と上記ロータ52とを覆うホイール側側面54bと、上記ステータ支持部54aの車体側に配置されて上記ステータ51と上記ロータ52との車体側を覆う車体側側面54cと、この車体側側面54cから当該アウターケース54の内部側に突出するように設けられたステータ側連結部54dとを備えている。
このステータ側連結部54dは、上記ロータ側連結部53bの径方向外側に、上記ロータ側連結部53bを囲むように設けられている。上記ステータ側連結部54dと上記ロータ側連結部53bとを軸受け50jを介して連結することにより、ステータ51を支持するアウターケース54がロータ52を支持するロータ支持部材53に回転自在に連結される。上記アウターケース54が当該インホイールモータ5のステータ51を支持する非回転側ケースに相当し、上記ロータ支持部材53がロータ52を支持する回転側ケースに相当する。
フレキシブルカップリング6は、原動側である上記ロータ支持部材53に連結されるモータ側プレート61と、従動側であるホイールハブ3に連結されるホイール側プレート62と、上記モータ側プレート61とホイール側プレート62との間に配置される中間プレート63と、モータ側プレート61と中間プレート63及び中間プレート63とホイール側プレート62とをそれぞれゴム部材やリンク部材などの連結部材で連結した動力伝達機構で、これにより、原動軸であるインホイールモータ5の中心軸と従動軸であるホイール2の中心軸との間に偏芯や偏角が生じた場合でも、インホイールモータ5の回転力をホイール2に確実に伝達することができる。
スプリング付きダンパー7は、図2に示すように、ホイール正面に対して、車輪の前後方向にそれぞれ1個ずつ設けられている。スプリング付きダンパー7は、それぞれ、車両上下方向に作動するダンパー要素であるダンパー71と車両上下方向に作動するバネ要素であるコイル状のバネ部材72,73とを備えている。上記ダンパー71はシリンダ71aと図示しないピストンとこのピストンに連結されたシリンダロッド71b,71cとを備えた両ロッド型のダンパーである。上記シリンダ71aは、その長手方向中央部において、ダンパー取付部材74に固定されており、このダンパー取付部材74がインホイールモータ5のアウターケース54にボールジョイント75aを介して取り付けられている。一方のシリンダロッド71bの端部は、ボールジョイント75bを介して、上記ナックル4の下部側取付部材43に取り付けられており、他方のシリンダロッド71cの端部には、バネ取付部材75が取り付けられている。また、一方のバネ部材72は、上記シリンダ71aの外周側で、上記ダンパー取付部材74と上記ボールジョイント75bとの間に、上記シリンダ71aを取り囲むように配置されており、他方のバネ部材73は、上記シリンダ71aの外周側で、上記ダンパー取付部材74と上記バネ取付部材75との間に、上記シリンダ71aを取り囲むように配置されている。これにより、インホイールモータ5は、車両バネ下部材であるナックル4にフローティングマウントされるので、モータ軸と車輪軸とは別々に径方向に揺動可能となる。
ワットリンク機構8は、図2にも示すように、タイヤ幅方向に垂直な面内に車両上下方向に所定の間隔をおいて配置され、タイヤ幅方向に垂直な面内にて回転する、車両前後方向に平行な方向に延長する2本の連結ロッド81,82を有する2つのI型リンクを備えたもので、上記2本の連結ロッド81,82の両端は、それぞれ、インホイールモータ5のアウターケース54とナックル4とに連結されている。
第1の連結ロッド81は、詳細には、車両前後方向(図1及び図2のX軸方向)に延長する棒状の部材で、その一端はナックル4の上部側取付部材42に取り付けられている。また、上記第1の連結ロッド81の他端は、アウターケース54の上部で、上部側取付部材42と、上下方向であるZ軸を通り上記X軸に垂直な平面に対して対称な位置に設けられた第1の取付部54mに取り付けられている。
一方、第2の連結ロッド82も車両前後方向に延長する棒状の部材で、一端はナックル4の下部側取付部材43に取り付けられ、他端はアウターケース54の下部で、下部側取付部材43と、上下方向であるZ軸を通り上記X軸に垂直な平面に対して対称な位置に設けられた第2の取付部54nに取り付けられている。
上記第1及び第2の連結ロッド81,82のアウターケース54及びナックル4への取り付け方法としては、ホイール正面から見たとき、すなわち、タイヤ幅方向であるY軸方向(図2の紙面に垂直な方向)から見たときに、上記第1及び第2の連結ロッド81,82の両端部がそれぞれ上記Y軸に平行な方向を回転軸として、アウターケース54もしくはナックル4へ回転可能に取り付けられていればよい。
本例では、上記第1の連結ロッド81の両端部をそれぞれホイール2側とホイール2側とは反対の側の両方から2つの金属ブッシュ83a,83bにて挟み、この金属ブッシュ83a,83bを、ボルト84にて上記上部側取付部材42と上記第1の取付部54mとにそれぞれ取り付けるようにしている。上記第2の連結ロッド82も、同様に、金属ブッシュ83a,83bとボルト84とを用いて、上記下部側取付部材43と上記第2の取付部54nに取り付けるようにしている。これにより、簡単な構成で、上記第1及び第2の連結ロッドの両端部をアウターケース54とナックル4とに取り付けることができるので、I型リンクを容易に構成することができる。
次に、本発明による案内部材であるワットリンク機構8の動作について説明する。
ワットリンク機構8の第1及び第2の連結ロッド81,82の両端部は、上記のように、アウターケース54及びナックル4にそれぞれタイヤ幅方向に垂直な面内で回転するように取り付けられている。ここで、車両バネ下部品であるナックル4を基準にして、モータ側であるアウターケース54側が遥動した場合を想定すると、図3に示すように、上記第1及び第2の連結ロッド81,82は、第1及び第2の連結ロッド81,82の4つの端部81a,81b及び82a,82bにより作られる長方形の対角の位置に位置する第1の連結ロッド81のナックル4側の端部81aと第2の連結ロッド82のナックル4側の端部82bをそれぞれ中心として円弧運動のみを行う。このとき、インホイールモータ5の中心である上記長方形の対角線の中心点Oは上下運動しかしないので、上記インホイールモータ5を、車両に対して前後左右に動くことを規制しつつ、上下へ摺動可能にさせることができる。
また、これにより、インホイールモータ5を、車両バネ下部材であるナックル4にフローティングマウントするスプリング付きダンパー7を車両上下方向に確実に案内できるので、インホイールモータ5の質量をダイナミックダンパーのウェイトとして確実に作用させることができるとともに、インホイールモータ5の回転力を上記フレキシブルカップリング6により、偏芯しながら、回転部へ確実に伝達することができる。したがって、タイヤの接地荷重変動が大幅に低減され、車両のロードホールディング性を飛躍的に向上させることができる。
このように、本最良の形態によれば、インホイールモータ5のアウターケース54とナックル4とを連結する、車輪の上下方向に作動するダンパー71とバネ部材72,73とを備えたスプリング付きダンパー7の作動方向を案内する案内部材として、一端がナックル4の上部側取付部材42に、他端がアウターケース54の上部に設けられた第1の取付部54mに取り付けられた車両前後方向に延長する第1の連結ロッド81と、一端がナックル4の下部側取付部材43に、他端がアウターケース54の下部に設けられた第2の取付部54nに取り付けられた車両前後方向に延長する第2の連結ロッド82とを備えた2つのI型リンクから構成するとともに、第1の連結ロッド81のナックル4側の端部81aと第2の連結ロッド82のナックル4側の端部82bとを、上記第1及び第2の連結ロッド81,82の4つの端部81a,81b及び82a,82bにより作られる長方形の対角の位置に位置するように取り付けたので、簡単な構成で、インホイールモータ5を、車両に対して前後左右に動くことを規制しつつ、上下へ摺動可能にさせることができる。
また、上記第1の連結ロッド81の両端部をそれぞれ2つの金属ブッシュ83a,83bにて挟んで、ナックル4の上部側取付部材43とアウターケース54の第1の取付部54mとにそれぞれ取り付けるようにしたので、簡単な構成で、第1及び第2の連結ロッド81,82をナックル4及びアウターケース54に取り付けることができる。
なお、上記最良の形態では、第1及び第2の連結ロッド81,82を、4つの端部81a,81b及び82a,82bが長方形を構成するように配置したが、第1及び第2の連結ロッド81,82を上下の辺とする平行四辺形を構成するように配置してもよい。
また、上記例では、ナックル4に対してフローティングマウントするインホイールモータがインナーロータ型のインホイールモータ5である場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、上記特許文献5の図1に記載されたような、ギヤードモータの非回転側ケースをナックルに連結する連結部材や上記特許文献6の図1に記載されたような、アウターロータ型のインホイールモータの非回転側ケースをナックルに連結する緩衝機構の案内部材として用いることができる。
また、上記例では、上部及び下部連結ロッド81,82の両端部をそれぞれ2つの金属ブッシュ83a,83bにて挟んで、ナックル4の上部側取付部材43とアウターケース54の第1の取付部54mとにそれぞれ取り付けるようにしたが、ベアリングなど、他の手段を用いてもよい。
また、上記例では、ナックル4にホイール2とは反対側にそれぞれ突出する上部側取付部材42と下部側取付部材43とを設けて、ホイール2とは反対側である車体側にて、インホイールモータ5のアウターケース54とナックル4とをワットリンク機構8にて連結するようにしたが、ナックル4のホイール側部材41のアウターケース54側と、アウターケース54のホイール側側面54bとの間をワットリンク機構8にて連結する構成としてもよい。但し、本例のように、ワットリンク機構8を車体側に取り付ける方が取り付けが容易になるだけでなく、調整もし易い。
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で、インホイールモータを上下に摺動可能とした案内機構を備えたインホイールモータシステムを提供することができる。
本発明の最良の形態に係るインホイールモータシステムを採用した車輪部の構成を示す図である。 本最良の形態に係るワットリンク機構の構成を示す図である。 ワットリンク機構の動作を説明するための図である。 従来のインホイールモータシステムを示す図である。 従来の直動ガイドの構成と動作を示す図である。
符号の説明
1 タイヤ、2 ホイール、3 ホイールハブ、4 ナックル、
5 インホイールモータ、6 フレキシブルカップリング、
7 スプリング付きダンパー、8 ワットリンク機構、
21 ホイールディスク、22 リム、41 ホイール側部材、42 上部側取付部材、43 下部側取付部材、50j 軸受け、51 ステータ、52 ロータ、
53 ロータ支持部材、53a ロータ支持部、53b ロータ側連結部、
54 アウターケース(モータ支持部材)、54a ステータ支持部、
54b ホイール側側面、54c 車体側側面、54d ステータ側連結部、
54m 第1の取付部、54n 第2の取付部、61 モータ側プレート、
62 ホイール側プレート、63 中間プレート、71 ダンパー、71a シリンダ、
71b,71c シリンダロッド、72,73 コイル状のバネ部材、
74 ダンパー取付部材、75a,75b ボールジョイント、76 バネ取付部材、
81 第1の連結ロッド、82 第2の連結ロッド、83a,83b 金属ブッシュ、
84 ボルト。

Claims (2)

  1. 車輪部に設けられたインホイールモータのステータ側を支持するモータ支持部材を、車両上下方向に作動するバネ要素及びダンパー要素とこのバネ要素及びダンパー要素を車両上下方向に案内する案内部材とを備えた緩衝機構により、車両バネ下部の非回転側部品に対してフローティングマウントした構成のインホイールモータシステムであって、上記案内部材は、タイヤ幅方向に垂直な面内に車両上下方向に所定の間隔をおいて配置され、タイヤ幅方向に垂直な面内にて回転する、車両前後方向に平行な方向に延長する2本の連結ロッドを有する2つのI型リンクを備えており、上側のリンクは、一端が上記モータ支持部材の上部に他端が上記非回転側部品の上部に連結され、下側のI型リンクは、一端が上記モータ支持部材の下部に他端が上記非回転側部品の下部にそれぞれ連結され、かつ、上側のI型リンクと非回転側部品との連結部と下側のI型リンクと非回転側部品との連結部とが、上記2つのI型リンクの連結部を結んで作られる平行四辺形の対角線上にあることを特徴とするインホイールモータシステム。
  2. 上記連結ロッドの両端部は、当該連結ロッドのホイール側とホイール側とは反対の側の両方からブッシュにて挟み込まれており、上記ブッシュが上記モータ支持部材と上記非回転側部品にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータシステム。
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