JP4875875B2 - 戸体閉鎖装置 - Google Patents
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Description
また、強すぎる力を緩和して緩やかに扉を閉じるようにした緩衝装置が設けられることがある。これらの緩衝装置は、衝撃を緩和するためのダンパーやばねを戸体や戸枠に取り付けたものであり、このダンパーなどの作用によって、戸体の急激な動作を緩和するものである。
また、特許文献1に示される緩衝装置のように、エアシリンダによって、同様の作用をなすものも存在している。
また、ダッシュポットとは、ばねを内蔵した油圧シリンダーであって、この閉鎖装置の専用品として設計する必要があるという問題も有する。
上記の問題より、この特許文献2に記載の閉鎖装置の構造では、製造コストを低減することが困難であった。
また、本願発明は、戸体に加えられた外力が弱い場合であっても、戸体を完全に閉鎖することができ、逆に外力が強い場合には、緩衝して緩やかに閉めることができる引戸の閉鎖装置を提供することを課題とする。
また、本願発明は、簡易な構造とすることにより、製造コストの低減に貢献できる引戸の閉鎖装置を提供することを課題とする。
特に、導入斜面25eの形成により、閉鎖装置本体2aと一時固定手段25との上下のずれを吸収し、アーム21の固定部21bをスムーズにアーム固定溝25cへと導入させることができる。
また、アーム21が、閉鎖装置本体2aに設けられたアーム位置保持手段27により開放位置に保持される構造とすることにより、簡易な構造とでき、製造コストの低減に貢献できたものである。
本例のケーシング22は、横方向の寸法よりも、縦方向の寸法の方が大きく形成された縦長形状のものであって、これにより、戸体11あるいは戸枠12への取り付けの自由度が高められている。このケーシング22の形状は、本例のような縦長形状に限られるものではなく、縦方向の寸法に比べて、横方向の寸法が同一あるいは大きく形成されたものであっても良い(図4参照)。なお、本願における縦横の方向表現は、図3に示した正面視における位置関係に基づくものである(本説明における方向の表現は、理解を容易にするためのものであり、これによって、本願発明が制限して理解されるべきではない)。
また、戸体11の形式についても、引戸形式に限られるものではなく、開き戸形式であっても良い。
つまり、戸体11あるいは戸枠12への閉鎖装置本体2aの取り付けの態様は、本例で示したものに限定されることはなく、種々に変更して実施可能である。
なお、本説明において、戸体11が設けられている戸枠12とは、戸体11を左右方向へと移動可能に配位させるためのレールや枠など、戸体11を支持するものを指し、建築物における引戸の場合では、柱や壁も含むものである。
具体的に、この取り付け溝13の内面は、図2(A)に示すように、取り付け溝13の底面である取付上面11bの手前及び奥側に立ち上げられた側面13a,13bである。そして、木口カバー14は、上記の取付上面11bに当接する底部14a、及び、この底部14aの上方に立ち上げられたものであり、上記の側面13a,13bに当接する側部14b,14cを備えたものである。なお、取り付け溝13の取付上面11bの幅寸法と、木口カバー14の底部14aの幅寸法とは一致しており、取り付け溝13の側面13a,13bの上下寸法と、木口カバー14の側部14b,14cの上下寸法とは一致している。また、取り付け溝13の側面13a,13b同士の内寸法と、木口カバー14の側部14b,14cの外寸法とは一致している。
図2に示すように、本例の木口カバー14は、断面形状が「コ」の字形で一定とされたものであるが、例えば図2(B)に示すように、端部を拡大して、戸体11の開口側端面11aに当接するフランジ部14dを形成したものとしても良い。
このアーム21は、回動軸21aを中心に左右方向の所定範囲内において回動可能となっている。本例においては、このアーム21の回動範囲の左端が開放位置O(図3に示した状態)、右端が閉鎖位置C(図7に示した状態)となり、それぞれ戸体11の開放位置(本例においては、各図上において戸体11が相対的に右側に移動した状態の位置)と閉鎖位置(本例においては、各図上において戸体11が相対的に左側に移動した状態の位置)とに対応する。つまり、回動軸21aの位置を基準として、アーム21の先端(図示上端)が図示左方にある場合が開放位置O、同右方にある場合が閉鎖位置Cとなる。
なお、アーム21は、一時固定手段25との位置関係に応じ、図9に示すように、上記の開放位置Oよりもさらに左方にも移動し得るものとされている。
なお、本例における固定部21bは、軸部21b1と、軸部21b1の外側に配位され、この軸部21b1に対して回動可能とされたローラー部21b2とを有するものであって、後述するように、固定部21bが一時固定手段25のアーム固定溝25cに配位された際において、このローラー部21b2が一時固定手段25の左方壁25aや右方壁25bに対して回動できるため、小さな抵抗で固定部21bが上下動できる。
アーム21の形状は本例のものに限定されず、例えば、図11〜図14に示したように、種々の形態での実施が可能である。また、本例においては、アーム21の上端が固定部21bとされているが、アーム21の中間など、上端以外の箇所に固定部21bを形成しても良い。
この板ばね27は、アーム21に向かうように突出して形成された湾曲部27aを有する。本例における具体的な板ばね27の形状は、図3に示すように、アーム21が開放位置Oにある場合において、ケーシング22の図示左方に対して固定された部分から、まず図示右方へと延び、その先端側において、V字形に折り曲げられたものであり、この折り曲げられた部分が湾曲部27aとなる。そして、この湾曲部27aは、図3に示すように、上記のアーム21に形成された凹部である係合部26aと係合可能とされている。
湾曲部27aと係合部26aとの係合は、板ばね27の、アーム21の係合部26aに対する付勢力が下方に作用することにより強固になされるため、アーム21を開放位置Oで確実に保持することができる。なお、板ばね27の上記の付勢力の方向は、アーム21の回動方向と交差する方向であれば良いが、アーム21の回動方向である円弧の開放方向寄りに付勢がなされる方が、アーム21と板ばね27との係合状態が外れにくいためより望ましい。
また、図12(A)に示すように、位置保持部21eをアーム21の左側に突出するようにして設けられた、嵌合凸部21e1を備えた板状のものとし、アーム位置保持手段27を、位置保持部21eの嵌合凸部21e1と接する部分に嵌合凹部27eを設け、アーム21が開放位置Oにある時、アーム21の嵌合凸部21e1とアーム位置保持手段27の嵌合凹部27eとが図12(B)に示すように嵌合することにより、付勢手段23の付勢に抗して、アーム21の位置がそのまま保持されるものとしても良い。他に、アーム位置保持手段27を、磁石を備えたものとし、アーム位置保持手段27に対して磁力でアーム21の一部を吸着させてアーム21を保持するものとしても良い。
本例では、図3に示すように、この付勢手段取付部21cが、アーム21の基端寄りに設けられたものであるが、アーム21に対する付勢手段23の取り付け方については、本例のものに限られるものではない。例えば、図11〜図13に示したものは、付勢手段取付部21cをアーム21の先端寄りに設けたものである。また、図14に示したものは、付勢手段取付部21cを回動軸21aよりも基端(図示下端)側に設けたものであるが、付勢手段23をアーム21の図示左側に設けたものである。このように、種々に変更して実施し得る。
また、付勢手段23は本例のようなコイルばねに限られるものではなく、例えば、回動軸21aに取り付けられた渦巻ばねなど、他の種類のばねや、ゴムなどの弾性を有する樹脂を用いても良く、取り付ける場所も限定されるものではない。また、本例とは逆に、ばねの圧縮力を利用するものとしても良い。
また、図10に示すように、付勢手段23の一端側に位置調整手段28を設けることにより、付勢手段23の有する引張力や圧縮力を可変としても良い。図示したものは、コイルばね23の下端23aが取り付けられた可動軸28aを調整ねじ28bにより移動可能としておき、これにより、ケーシング22に対するコイルばね23の変位を調整可能としたものである。こうすることによって、アーム21の移動速度を調整でき、これに応じ、戸体11の閉鎖速度を調整することができる。
また、ダンパー24は、アーム21が左右いずれの方向に動作する場合でも緩衝作用を発揮するものであっても良いし、あるいは、ワンウェイクラッチが内蔵されたものとし、アーム21が閉鎖位置Cへと(右方に)移動する際においては減速がなされ、開放位置Oへと(左方に)移動する際においては減速しないものであっても良い。
なお、導入斜面25eの下方をアーム21の固定部21bが通過する際、固定部21bは、導入斜面25eに対して、当接しても隙間を保つようにしても良い。ここで、図9に、閉鎖装置本体2aと一時固定手段25とが、図3に示したものよりも上下方向に接近して配位された場合を示す。破線で図示したように、開放位置Oにあるアーム21の固定部21bが、導入斜面25eに当接しつつ、アーム固定溝25cへと導かれる。
また、上記と同様にして、アーム21が通常の閉鎖位置Cよりも図示右方に移動し、ダンパー24が故障することのないように、閉鎖側ストッパー22bが設けられている。本例では、ケーシング22のうち、図示右側の一部が閉鎖側ストッパー22bを兼ねるものとされている。
戸体11が開放位置から閉鎖位置へと移動するに伴い、アーム21は、図3に示された状態から、図5に示すように、固定部21bが一時固定手段25のアーム固定溝25cに配位された状態となる。ここで、閉鎖装置本体2aが設けられた戸体11はさらに閉鎖位置(図示左方)に移動しようとするため、アーム21の固定部21bは一時固定手段25の左方壁25aに衝突することとなる。これにより、板ばね27の湾曲部27aとアーム21の係合部26aとの係合が外れる。更に、戸体11の図示左方への移動によって、アーム21が閉鎖位置Cの側(図示右方)に移動する。この状態で、アーム21の回動軸21aよりも付勢手段23の中心を通る仮想の軸が右方に移動するため、付勢手段23の付勢力がアーム21に働き、アーム21が開放位置Oから閉鎖位置Cへ向かい回動を開始する。このアーム21の回動の際、固定部21bは、一時固定手段25の左方壁25aと右方壁25bとに挟まれた状態となって、左右方向には不動で、上下方向にのみ移動が可能となる。これにより、固定部21bが一時固定手段25に保持されたまま、具体的には、右方壁25bに当接したままで、図5から図6に示す状態となるように、アーム21が回動することとなる。つまり、この右方壁25bは、アーム21の固定部21bを支持するための支点部として理解できる。
このアーム21の回動に伴い、閉鎖装置本体2aが設けられた戸体11が図示左方に移動して戸体11を閉鎖することができる(図7参照)。上記のアーム21の回動は、付勢手段23の付勢力及びダンパー24の緩衝作用を受けつつ、閉鎖位置Cまで自動的になされるため、戸体11を閉鎖するために加えられた外力が弱い場合であっても、アーム21を確実に閉鎖位置Cまで回動させて、戸体11を完全に閉鎖することができる。
そしてアーム21は、図5に示すように左方まで移動した状態で、固定部21bが一時固定手段25の導入斜面25eの下方を通過して一時固定手段25の右方に移動し、戸体11が開放される。
ここで、付勢手段23の付勢力よりも板ばね27のアーム21に対する付勢力が勝る場合にあっては、板ばね27の付勢力は、上記の係合片26との位置関係により、図示右方へと働く。よって、図3に示したように、アーム21と一時固定手段25とが当接しなくなった際、アーム21が通常の開放位置Oに戻った状態とされ、板ばね27の湾曲部27aとアーム21の係合部26aとが係合する。この場合、アーム21の固定部21bは、図9に破線で示したように、一時固定手段25の導入斜面25eに沿うように移動して、
アーム21が図示左方に行き過ぎた状態から開放位置Oへと戻る。
なお、上記とは逆に、板ばね27の付勢力よりも付勢手段23の付勢力が勝る場合は、板ばね27の湾曲部27aが、アーム21の係合部26aとの係合が外れた状態のまま維持されてしまうが、この状態であっても、付勢手段23がアーム21を図示左方へと付勢し続けるため、実用上は差し支えない。
本例においては、戸体11に閉鎖装置本体2aを設け、戸枠12に一時固定手段25を設けたものとしたが、これとは逆に、戸体11に一時固定手段25を設け、戸枠12に閉鎖装置本体2aを設けたものとしても良い。
また、戸体11の戸枠12に対する閉鎖位置及び開放位置は、場合により種々に変更して設定が可能である。よって、閉鎖時において、図7に示すような、戸体11が全閉状態となるようにせずに、所定の隙間を保ったまま閉鎖されるように設定しても良い。
また、戸体11は、下部に戸車を有するものであっても良いし、上部に戸車を有するものであり、この戸車で戸体11を吊り下げる形態のものであっても良い。
11a 戸体の開口側端面
11b 戸体の取付上面、取り付け溝の底面
11c 戸体の上端面
12 戸枠
12a 戸枠の端面
13 取り付け溝
14 木口カバー
2a 閉鎖装置本体
21 アーム
21a 回動軸
21b 固定部
21c 付勢手段取付部
22 ケーシング
22a 開放側ストッパー
22b 閉鎖側ストッパー
23 付勢手段
23b 付勢手段の上端
24 緩衝手段、ダンパー
25 一時固定手段
25a 第1壁、左方壁
25b 第2壁、右方壁
25c アーム固定溝
25f ベース部
25f1 当接面
25f3 ベース部の一端
25g 凹部、位置合わせ用溝
26a 係合部
27 アーム位置保持手段
27a 湾曲部
C アームの閉鎖位置
O アームの開放位置
Claims (10)
- 戸枠(12)に対して開閉可能に配位された戸体(11)を、戸体(11)が所定の開放位置から閉鎖位置まで存在する間を自動閉鎖可能な戸体閉鎖装置において、
戸枠(12)には、一時固定手段(25)が設けられ、
戸体(11)には、閉鎖装置本体(2a)が設けられ、
上記の閉鎖装置本体(2a)には、回動軸(21a)を中心として、戸体(11)の、上記自動閉鎖動作が開始する前における開放位置に対応する開放位置(O)と、戸体(11)の閉鎖位置に対応する閉鎖位置(C)との間の範囲内において回動可能なアーム(21)と、
上記の開放位置(O)から閉鎖位置(C)へアーム(21)が回動するように、アーム(21)を付勢するための付勢手段(23)と、
アーム(21)が開放位置(O)から閉鎖位置(C)へと回動する際において、このアーム(21)の回動動作を減速させるための緩衝手段(24)と、
上記のアーム(21)、付勢手段(23)、緩衝手段(24)の各々を配置するケーシング(22)とが設けられ、
上記の一時固定手段(25)は、アーム(21)の一部である固定部(21b)を、アーム(21)の回動方向に不動とするように保持可能なものであり、
戸体(11)の自動閉鎖が行われる際においては、一時固定手段(25)に上記の固定部(21b)が保持され、その状態で付勢手段(23)の付勢を受けてアーム(21)が回動し、これにより、戸体(11)が閉鎖されるものであり、
一時固定手段(25)は、第1の壁(25a)と、戸体(11)の開閉方向について第1の壁(25a)よりも戸体(11)を開放する側に位置する第2の壁(25b)と、第1の壁(25a)と第2の壁(25b)とに挟まれるようにして下方に開口したアーム固定溝(25c)とを有し、
一時固定手段(25)の下面であって、戸体(11)の開閉方向について第2の壁(25b)より戸体(11)を開放する側に、戸体(11)を閉鎖する側に向けて下がる導入斜面(25e)が形成され、戸体が開放位置から閉鎖位置へ動かされた際、開放位置(O)にあるアーム(21)の固定部(21b)が、導入斜面(25e)に当接しつつ、アーム固定溝(25c)へと導かれることを特徴とする戸体閉鎖装置。 - 上記のケーシング(22)が、戸体(11)に取り付けるためのものであり、横方向の寸法よりも、縦方向の寸法の方が大きく形成されたものであることを特徴とする、請求項1に記載の戸体閉鎖装置。
- 戸体(11)には閉鎖装置本体(2a)が設けられ、戸枠(12)には一時固定手段(25)が設けられたものであって、
戸体(11)の上部には、上端面(11c)から掘り下げられた取り付け溝(13)が設けられており、
この取り付け溝(13)は、少なくとも、上記の上端面(11c)と、戸体(11)の開閉方向のいずれかの側の端面(11a)とが開口された状態にあり、
閉鎖装置本体(2a)は、この取り付け溝(13)の底面(11b)に埋め込まれるようにして取り付けられたものであり、
取り付け溝(13)の内面のうち、戸体(11)の開閉方向のいずれかの側の端面(11a)における開口端部分が、木口カバー(14)により覆われたものであり、
この木口カバー(14)は、上記開口端部分における取り付け溝(13)の内面に沿う形状とされたことを特徴とする、請求項1に記載の戸体閉鎖装置。 - 戸体(11)には閉鎖装置本体(2a)が設けられ、戸枠(12)には一時固定手段(25)が設けられたものであって、
この一時固定手段(25)は、戸枠(12)に取り付けるためのベース部(25f)を有し、
このベース部(25f)の、戸枠(12)に対して当接する当接面(25f1)には、凹部(25g)あるいは凸部が設けられており、
戸枠(12)には、上記の凹部(25g)あるいは凸部と嵌まり合う凸部あるいは凹部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の戸体閉鎖装置。 - 戸体(11)には閉鎖装置本体(2a)が設けられ、戸枠(12)には一時固定手段(25)が設けられたものであって、
この一時固定手段(25)は、戸枠(12)に取り付けるためのベース部(25f)を有し、
このベース部(25f)の一端(25f3)を、戸枠(12)の開閉方向のいずれかの端面(12a)に当接させることにより、戸枠(12)に対する一時固定手段(25)の位置決めが可能であることを特徴とする、請求項1に記載の戸体閉鎖装置。 - 戸体(11)には閉鎖装置本体(2a)が設けられ、戸枠(12)には一時固定手段(25)が設けられたものであって、
この一時固定手段(25)は、戸枠(12)に取り付けるためのベース部(25f)を有し、
アーム固定溝(25c)が、ベース部(25f)を上下方向に貫通して設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の戸体閉鎖装置。 - 戸体(11)が、戸枠(12)に対しての全開位置から、上記自動閉鎖動作の開始前における開放位置までの間に存在する場合においては、アーム(21)の一部である係合部(26a)が、閉鎖装置本体(2a)に設けられたアーム位置保持手段(27)に係合されることにより、アーム(21)が開放位置(O)に保持されるものであり、
戸体(11)の閉鎖動作によって、アーム(21)の固定部(21b)が一時固定手段(25)に当接した後に、上記の係合部(26a)とアーム位置保持手段(27)との間の係合が解除され、アーム(21)が開放位置(O)から閉鎖位置(C)への回動動作を開始することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の戸体閉鎖装置。 - 戸体(11)が閉鎖位置から開放されつつある際において、アーム(21)の固定部(21b)が一時固定手段(25)に、アーム(21)の回動方向において不動に保持されることにより、アーム(21)が閉鎖位置(C)から開放位置(O)へと回動することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の戸体閉鎖装置。
- アーム(21)が、基端に回動軸(21a)を、先端に固定部(21b)を有するものであり、
上記の回動軸(21a)と固定部(21b)との間には、付勢手段(23)と緩衝手段(24)とが連結されたものであり、
係合部(26a)は、アーム(21)の一部に設けられた凹部であり、
アーム位置保持手段(27)は板ばねからなり、アーム(21)の方向へと突出した湾曲部(27a)を有し、
この湾曲部(27a)は、上記のアーム(21)の係合部(26a)と係合可能とされており、
これにより、アーム位置保持手段(27)が、アーム(21)を開放位置(O)で保持するものであり、
閉鎖装置本体(2a)には、アーム(21)の一部と当接することにより、アーム(21)の回動を制限するストッパー(22a,22b)が設けられたことを特徴とする、請求項7に記載の戸体閉鎖装置。 - アーム(21)には付勢手段取付部(21c)が設けられており、この付勢手段取付部(21c)に、付勢手段(23)の上端(23b)が取り付けられており、
この付勢手段取付部(21c)が受ける付勢手段(23)による付勢力は、左右方向成分よりも、下方向成分の方が大きいものであり、
この付勢手段取付部(21c)は、アーム(21)が上記の開放位置(O)にある際には、アーム(21)の回動軸(21a)に対して上方に存在し、アーム(21)が閉鎖位置(C)へと移動する際に、アーム(21)の回動軸(21a)を中心として回動しつつ下方へと移動するものであり、
アーム位置保持手段(27)が、横方向に延びる板ばねとされており、アーム(21)の係合部(26a)に対する付勢力が下方に作用することにより、上記の係合がなされるものであることを特徴とする請求項7に記載の戸体閉鎖装置。
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