JP4874077B2 - 表面処理粉体及び該表面処理粉体を含有する化粧料 - Google Patents

表面処理粉体及び該表面処理粉体を含有する化粧料 Download PDF

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Description

本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、粉体を含有する化粧料に関する。
化粧料に於いて、粉体は、その光学的効果によって、皮膚のシミ、そばかすなどの好ましくない色素の局在化などをカバーし、目立たなくさせる作用を有する。この為、この様な粉体含有化粧料に於いて、粉体の局在化はその本来の効果を著しく損なうものであり、これを防ぐことが粉体化粧料の最大の課題となっている。この様な粉体化粧料における粉体の局在化現象は、液体濡れの変化とともに「化粧崩れ」として捉えられている。この様な化粧崩れを防ぐ手段としては、「局在化抑制」、「液体濡れ抑制」においても、粉体の表面を種々の表面処理剤で被覆する方法が知られており、この様な被覆剤としては、ハイドロジェンメチルシロキサンの焼付、シランカップリング剤によるシリル化、パーフルオロアルキルリン酸塩による被覆、N−アシルグルタミン酸塩による被覆、リン脂質による被覆などが知られている。この内、パーフルオロアルキル基を有する表面処理剤による被覆は、撥水性と撥油性とを備えているために、汗による局在化も、皮脂による局在化もともに防げるため、化粧持ちの向上に有用な技術となっているこの様なパーフルオロ基を有する化合物を利用した技術としては、例えば、ペンタ−3,3,3−トリフルオロプロピルペンタメチルシクロペンタシロキサン等のパーフルオロアルキルシロキサンを利用した技術(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)、パーフルオロアルキル基を有するリン酸エステル塩を利用した技術(例えば、特許文献4、特許文献5を参照)、パーフルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン(例えば、特許文献6を参照)、或いは、アルキルシランが炭素数6〜30のアルキル基を有し、パーフルオロアルキルシランのフルオロカーボン数が1〜30であるシランカップリング剤を用いた処理(例えば、特許文献7を参照)などが存する。しかしながら、この様なパーフルオロアルキル基を有する化合物による表面処理は時として、非処理のものと同様の化粧持ちしか発揮しない場合も存し、安定的に化粧持ちの良さが具現化できる技術の開発が望まれていた。この様な現象は、前記化粧料が肌との相互作用が弱いために、風や振動などの物理的な要因で脱落するためと考えられる。特に、フルオロアルキル基は摩擦係数を著しく軽減するために、皮膚との付着性が損なわれる場合が存した。一方、この様な粉体処理剤としてトリエトキシ(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフオロクチル)シラン、ジエトキシビス(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフオロクチル)シラン又はエトキシトリス(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフオロクチル)シランを用いた表面処理粉体は既に大東化成株式会社より販売されている。又、他の金属酸化物と複合化された二酸化チタンとしては、酸化鉄などと焼結したもの(例えば、特許文献8、特許文献9を参照)、金属酸化物をドープ、即ち、二酸化チタンの結晶格子内に押し込めた、二酸化チタン(例えば、特許文献10を参照)等が化粧料用の原料として知られている。この様なものには市販品も存し、例えば、石原産業株式会社などから市販されいる「タイペークTTO−F−1」、「タイペークTTO−F−2」、「タイペークTTO−F−6」等が好ましく例示できる。しかしながら、1)次に示す一般式(I)に表されるパーフルオロアルキルシランで表面を処理されてなる粉体及び2)他の金属酸化物と複合体化された二酸化チタンとを含有する化粧料は全く知られていない。又、この様な構成の化粧料が汗に対しても、皮脂に対しても優れた化粧持ち効果を有することは全く知られていない。
特開2005−289831号公報 特開2003−40738号公報 特開2005−213250号公報 特開2004−189652号公報 特開2002−338429号公報 特開2002−114663号公報 特開2002−80748号公報 特開2002−241231号公報 特開平11−49637号公報 特開平11−279019号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、汗や皮脂による化粧崩れの抑制能に優れるフルオロアルキル基の特性を生かしながら、皮膚との付着性に優れる、パーフルオロアルキルシランで表面を処理されてなる粉体を含有する化粧料を提供すること課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、汗や皮脂による化粧崩れの抑制能に優れるフルオロアルキル基の特性を生かしながら、皮膚との付着性に優れる、パーフルオロアルキルシランで表面を処理されてなる粉体を含有する化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)パーフルオロアルキルシランで表面を処理されてなる粉体及び2)二酸化チタンと他の金属酸化物の複合化物を含有する化粧料がその様な特性を有していることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
Figure 0004874077

一般式(I)
(但し、式中nは2〜7の整数を表し、mは1〜3の整数を表し、aは1〜3の整数を表し、Rは炭素数1〜3のアルキル基を表す。)
(1)1)前記一般式(I)に表されるパーフルオロアルキルシランで表面を処理されてなる粉体と、2)二酸化チタンと他の金属酸化物の複合化物と、3)(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする、ポリマー乃至はコポリマーにより被覆された粉体とを含有する化粧料。
(2)前記一般式(I)に表されるパーフルオロアルキルシランが、トリエトキシ(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフルオロクチル)シラン、ジエトキシビス(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフルオロクチル)シラン又はエトキシトリス(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフルオロクチル)シランであることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)前記パーフルオロアルキルシランで表面を処理される粉体、セリサイト、マイカ及びタルクから選択されるものであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)前記(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする、ポリマー乃至はコポリマーによって被覆される粉体がタルクである、(1)〜(3)の何れかに記載の化粧料。
(5)前記(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする、ポリマー乃至はコポリマーが、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンであることを特徴とする、(1)〜(4)の何れかに記載の化粧料。
)夏用の化粧料であることを特徴とする、(1)〜(何れかに記載の化粧料。
本発明によれば、汗や皮脂による化粧崩れの抑制能に優れるフルオロアルキル基の特性を生かしながら、皮膚との付着性に優れる、パーフルオロアルキルシランで表面を処理されてなる粉体を含有する化粧料を提供することができる。
(1)本発明の化粧料の必須成分である表面処理粉体
本発明の化粧料は必須成分として、粉体を前記一般式()に表されるパーフルオロアルキルシランで表面処理したものを必須成分として含有することを特徴とする。前記粉体としては、セリサイト、マイカ及びタルクから選択されるものを前記一般式()で処理したものが特に好ましい。これは、セリサイト、マイカ及びタルクは何れも、脂溶性の部分と、水溶性の部分とを有し、且つ、板状構造であるため、汗などの水性成分や、皮脂などの油性成分でその局在性を崩す蓋然性が特に高いためである。この様な粉体を前記一般式()の化合物で表面処理することにより、この様な化粧崩れを著しく軽減できる。この様に、粉体を前記一般式()に表されるパーフルオロアルキルシランで処理するに際しては、通常のシランカップリング法に準じて行えば良く、例えば、粉体を、溶剤などで希釈した前記一般式()のパーフルオロアルキルシランで被覆し、100〜300℃で、所望により減圧しながら、焼付を行うことにより得ることが出来る。前記一般式()に表される化合物としては、トリエトキシ(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフオロクチル)シラン、ジエトキシビス(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフオロクチル)シラン又はエトキシトリス(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフオロクチル)シランが好ましく例示できる。前記一般式()に表されるパーフルオロアルキルシランには、既に市販のものが存し、この様な市販品を購入して前記処理に付すことが出来る。前記一般式()に表されるパーフルオロアルキルシランの市販品としては、Dynasylan(商標)F8261(トリエトキシ(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフオロクチル)シラン)が好ましく例示できる。かかるシランカップリング剤である、前記一般式()で表されるパーフルオロアルキルシランは唯一種を表面処理に用いることも出来るし、二種以上を組み合わせて用いることも出来る。好ましい粉体とパーフルオロアルキルシランとの量比は1:99〜30:70であり、より好ましくは2:98〜10:90である。かかるパーフルオロアルキルシランを適当な溶剤、例えば、クロロホルムや塩化メチレンなどで1〜100倍量を加え一様にコートした後、加熱処理、脱アルコール反応を行い、シランカップリングを行えばよい。この様な処理粉体は斯くの如くに調整することも出来るし、既に市販されている処理粉体を購入して利用することも出来る。市販されている処理粉体としては、例えば、大東化成工業株式会社より販売されているFHSセリサイト(セリサイト97質量部を、トリエトキシ(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフオロクチル)シラン3質量部でシランカップリング処理した粉体)、FHSマイカ(マイカ97質量部を、トリエトキシ(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフオロクチル)シラン3質量部でシランカップリング処理した粉体)、FHSタルク(タルク97質量部を、トリエトキシ(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフオロクチル)シラン3質量部でシランカップリング処理した粉体)等が好適に例示できる。かかる粉体は、唯一種を含有させることも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。かかる粉体の好ましい含有量は、総量で化粧料全量に対して、5〜50質量%含有することが好ましく、10〜40質量%がより好ましい。この様な処理により、汗や皮脂による化粧崩れの特に著しいセリサイト、タルク、マイカの化粧崩れを防ぐことが出来る。更に、皮膚との接触表面積が大きく、パーフルオロアルキルシランによる摩擦軽減効果の高いこれらの粉体に於いて、それほどの摩擦低下効果を示さず、以て、物理的脱落を防ぐことが出来る。これにより、酸化鉄などの有色顔料や、他の金属酸化物と複合化されていても良い、二酸化チタンなどの紫外線吸収粉体の局在化を抑制し、均一な化粧効果を維持することが出来る。
(2)本発明の化粧料の必須成分である他の金属酸化物と複合化された二酸化チタン
本発明の化粧料は他の金属酸化物と複合化された二酸化チタンを必須成分として含有することを特徴とする。かかる成分を構成する他の金属としては、鉄、珪素、亜鉛、ジルコニウム、アルミニウムなどが好適に例示できる。複合化の形態は、他の金属酸化物を二酸化チタンの結晶格子中に押し込めたドープ形態、他の金属酸化物の微粉末と、二酸化チタンの微粉末とを500〜1000℃で焼いて、固めた焼成形態、二酸化チタンの表面に金属酸化物乃至は水酸化物を沈積させ、これを1000℃以上の温度で溶融させて二酸化チタンと相溶させ、冷却固化させた固溶体形態などが存する。これらの何れもが使用可能である。これらの粉体は、斯くの如くに製造することも出来るが、市販品を購入して利用することも出来る。好ましい市販品としては、三重顔料株式会社製の「イエローチタン」(酸化鉄・二酸化チタン焼結顔料)、石原産業株式会社製の「タイペークTTO−F1」、「タイペークTTO−F2」、「タイペークTTO−F6」(二酸化チタンの表面にシリカ、アルミナ、ジルコニアを固溶体化したもの)等が好ましく例示できる。これらの粉体は表面をハイドロジェンメチルポリシロキサン、レシチン、N−アシルグルタミン酸塩、ポリエチレン、金属石鹸などで被覆されていても良い。これらの粉体は紫外線からの隠蔽力は二酸化チタンそのものには若干劣るが、紫外線を吸収後ラジカルの発生が極めて抑制されているので、総合的な紫外線からの防護効果は非常に優れている。この様な優れた紫外線からの防護効果を遺憾なく発揮するためには、板状粉体の崩れに伴って、これらの粉体がその存在均一性を損なわないことが肝要である。かかる粉体は、前記紫外線からの防護効果を発現する量含有することが好ましく、具体的には、5〜30質量%含有することが好ましく、7〜25質量%含有することがより好ましい。
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、前記必須成分を含有することを特徴とする。本発明の化粧料としては、通常粉体を含有することの出来る剤形のものであれば特段の限定無く、応用できる。好ましい剤形を例示すれば、例えば、油中水乳化剤形、水中油乳化剤形、オイルゲル剤形、固形粉体剤形、ルースパウダー剤形等が例示できる。特に好ましいものは、水を含有しない剤形で、且つ、油性成分の含有量が15質量%以下のものであり、具体的には、固形粉体剤形である。この形態が表面処理の長所を特に生かせるためである。
本発明の化粧料は、前記の必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサンオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサンアミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の
保湿成分類表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤アントラニル酸系紫外線吸収剤サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤糖系紫外線吸収剤2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB 6 塩酸塩、ビタミンB 6 トリパルミテート、ビタミンB 6 ジオクタノエート、ビタミンB 2 又はその誘導体、ビタミンB 12 、ビタミンB 15 又はその誘導体等のビタミンB類α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。これらの内で特に好ましいものは、親水性の表面処理を施した粉体を組み合わせて含有させることであり、前記親水性の表面処理を施した粉体としては、アクリル酸乃至はメタクリル酸と2−ホスホリルコリニルエタノールとのエステルを構成モノマーとする、ポリマー乃至はコポリマーで被覆した粉体が特に好ましく例示できる。この様なポリマー乃至はコポリマーには既に市販品が存し、かかる市販品を購入し、粉体に被覆して用いることが出来る。この様な市販品としては、日本油脂株式会社から販売されている、「リピジュアHM」(ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン)、「リピジュアPBS」(メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ブチルメタクリレートコポリマー)等が好適に例示できる。又、表面処理される粉体としては、タルクが好ましい。タルクと前記ポリマー乃至はコポリマーの質量比は99:1〜70:30が好ましく、より好ましくは98:2〜90:10である。被覆処理は、粉体にポリマー乃至はコポリマーの水溶液を噴霧し、乾燥させることにより製造できる。かかる粉体の好ましい含有量は0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。この量比に於いて前記パーフルオロアルキルシラン表面処理粉体の皮膚への密着性を向上させることが出来る。
これら必須成分、任意成分を常法に従って処理することにより、本発明の化粧料は製造することが出来る。
以下に、本発明の化粧料について、実施例を挙げて、更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
以下に示す表1の処方に従って、本発明の化粧料である固形粉体化粧料(夏用ファンデーション)を製造した。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーに秤込み、混合攪拌した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しながら、ロの成分を噴霧し、コーティングを行い、1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、粉砕物を金皿に詰め、加圧成形して固形粉体化粧料1を得た。同様に操作して、3%ハイドロジェンメチルポリシロキサン焼付処理(以後、単にシリコーン処理と称すこともある)「タイペークTTO−F6」をシリコーン処理二酸化チタンに置換した比較例1、「FHSセリサイト」をシリコーン処理セリサイトに置換した比較例2、3%ステアリン酸アルミニウム被覆処理セリサイトに置換した比較例3、セリサイトに置換した比較例4も同様に作製した。
Figure 0004874077
<試験例1>
本発明の化粧料である固形粉体化粧料1、比較例1〜4について、塗布後4時間におけるSPF値を求めた。方法は、検体塗布が測定の4時間前であり、塗布から測定までの間の被験者の行動は被験者の自由としたこと以外は、JCIA2003の規定に従った。又、参考のために、塗布直後にもSPF値を同様に測定した。結果を表2に示す。この表に示すように本発明の化粧料は、長時間SPF値を維持する作用に優れることがわかる。これは必須成分である、パーフルオロアルキル処理粉体の処理に用いた、一般式()に表されるパーフルオロアルキルシランが、汗や皮脂による化粧崩れの抑制能に優れる特性を有し、且つ、皮膚との付着性に優れる為である。
Figure 0004874077
実施例1の固形粉体化粧料1と同様に、下記の表3の処方に従って、固形粉体化粧料2を製造した。このものを試験例1の手技で評価したところ、塗布直後のSPFが33で4時間後のSPFが32であった。
Figure 0004874077
実施例1の固形粉体化粧料1と同様に、下記の表4の処方に従って、固形粉体化粧料3を製造した。このものを試験例1の手技で評価したところ、塗布直後のSPFが29で4時間後のSPFが27であった。
Figure 0004874077
実施例1の固形粉体化粧料1と同様に、下記の表5の処方に従って、固形粉体化粧料4を製造した。このものを試験例1の手技で評価したところ、塗布直後のSPFが30で4時間後のSPFが29であった。
Figure 0004874077
実施例1の固形粉体化粧料1と同様に、下記の表6の処方に従って、固形粉体化粧料5を製造した。このものを試験例1の手技で評価したところ、塗布直後のSPFが28で4時間後のSPFが26であった。
Figure 0004874077
本発明は紫外線防護化粧料などの夏用化粧料に応用できる。

Claims (6)

  1. 1)次に示す一般式(I)に表されるパーフルオロアルキルシランで表面を処理されてなる粉体と、2)二酸化チタンと他の金属酸化物の複合化物と、3)(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする、ポリマー乃至はコポリマーにより被覆された粉体とを含有する化粧料。
    Figure 0004874077
    一般式(I)
    (但し、式中nは2〜7の整数を表し、mは1〜3の整数を表し、aは1〜3の整数を表し、Rは炭素数1〜3のアルキル基を表す。)
  2. 前記一般式(I)に表されるパーフルオロアルキルシランが、トリエトキシ(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフルオロクチル)シラン、ジエトキシビス(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフルオロクチル)シラン又はエトキシトリス(8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフルオロクチル)シランであることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記パーフルオロアルキルシランで表面を処理される粉体、セリサイト、マイカ及びタルクから選択されるものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 前記(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする、ポリマー乃至はコポリマーによって被覆される粉体がタルクである、請求項1〜3の何れか1項に記載の化粧料。
  5. 前記(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを構成モノマーとする、ポリマー乃至はコポリマーが、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンであることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の化粧料。
  6. 夏用の化粧料であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の化粧料。
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