JP4873528B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents
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Description
特に酸化亜鉛(ZnO)を半導体薄膜層として用いたTFTは、従来液晶ディスプレイに主に用いられているアモルファスシリコン(a-Si:H)を半導体層として用いたアモルファスシリコンTFTに比較して電子移動度が大きく、優れたTFT特性並びに低温プロセスが可能である等の可能性を持つことから積極的な開発が進められている。
薄膜トランジスタにおいて活性層として用いられる部分は、半導体層の中で、ゲート絶縁膜に近いごく薄い領域であり、この領域の結晶性が移動度等の薄膜トランジスタのTFT特性を大きく左右している。
ボトムゲート型の薄膜トランジスタにおいては、構造上、半導体層はゲート絶縁膜上に積層されているため、結晶性が不十分な成膜初期の領域を活性層として用いざるを得ず、十分な移動度が得られないという問題点を抱えていた。
これらの問題に鑑みると、半導体層の上部にゲート絶縁膜を設ける構造を有するトップゲート構造は半導体層の上部の結晶性の良好な領域を活性層として用いることができ、高い移動度を期待することができる。
このトップゲート構造は、基板117上にソース・ドレイン電極118、半導体薄膜119、ゲート絶縁膜120、ゲート電極121をこの順に積層して構成されている。
このゲート絶縁膜120はプラズマ化学気相成長(PCVD)法にて、200〜500nmの厚みで形成されることが多い。
特許文献3に開示されたトップゲート型のZnO-TFTにおいては、ゲート電極形成後にゲート絶縁膜と酸化亜鉛を一括してパターン加工することが可能となる。
請求項2に係る発明は、前記薄膜を前記半導体層としてパターニングする工程を有し、該工程よりも後に、前記第一の組成の窒化珪素膜を成膜することを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法に関する。
請求項3に係る発明は、前記薄膜を前記半導体層としてパターニングする工程を有し、該工程よりも前に、前記第一の組成の窒化珪素膜を成膜することを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法に関する。
請求項5に係る発明は、前記酸化物半導体はZnOが主成分であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法に関する。
図1(a)は第一ゲート絶縁膜4が、半導体薄膜層の上表面及び側表面を被覆して設けられる場合の図であり、図1(b)は第一ゲート絶縁膜4が、半導体薄膜層の上表面のみを被覆して設けられる場合の図である。
基板1の材料は、ガラスに限定されず、プラスチックや金属箔に絶縁物をコーティングしたもの等、絶縁物であれば使用可能である。
ソース・ドレイン電極2は、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)、n+ZnO等の導電性酸化物、金属、もしくは前記導電性酸化物により少なくとも一部を被覆された金属により形成される。
ソース、ドレイン電極2に用いられる金属としては、Ti、Cr、Ta、Mo、W、Al、Cu、Niの単層もしくは積層体、或いは合金であってTi、Cr、Ta、Mo、W、Al、Cu、Si、Niのうち、少なくとも一種類以上を含有する合金、が用いられる。この合金の具体例としては、TiW、TaW、MoW、MoSi、AlCu、AlSi、NiSi等の合金が例示できる。
ソース・ドレイン電極2を前記導電性酸化物により少なくとも一部分を被覆された金属にて形成する例としては、後述する図3に示されるような構造が考えられるが、金属あるいは導電性酸化物にて直接形成する構造も考えられる。
ソース・ドレイン電極2の厚みは、特に限定されないが、例えば30nm〜150nmに形成され、好ましくは、ソース・ドレイン電極2上に形成される半導体薄膜3の段差部での断線を防止するため、図3の構造では導電性酸化物の膜厚を半導体薄膜3より薄く(例えば、約40nm)、また直接形成する構造では金属あるいは導電性酸化物の膜厚を半導体薄膜3より薄く(例えば、約40nm)形成することが望ましい。
半導体薄膜3は、ソース・ドレイン電極2の電極間のチャンネルを形成するように配置されており、ソース電極により電流が供給され、ドレイン電極により放出される。
半導体薄膜3は、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする酸化物半導体薄膜から形成されている。
この半導体薄膜3の厚みは、特に限定されないが、例えば約25〜200nmに形成され、好ましくは、約50〜100nm程度に形成される。
図3は、ソース・ドレイン電極2と、半導体薄膜3との接合部分の一例を示した図であり、アルミニウム(Al)上にチタン(Ti)を積層した配線を形成し、インジウムスズ酸化物(ITO)によりこの積層体の一部を被覆する構造が示されている。
図3において、ソース・ドレイン電極2は、アルミニウム層17、チタン層18、インジウムスズ酸化物(ITO)層19から形成され、半導体薄膜3は符号20として示されている。
基板16上にアルミニウム層17が設けられ、その少なくとも上面がチタン層18により被覆され、チタン層18の一部と基板上の一部を被覆してインジウムスズ酸化物(ITO)層19が存在し、インジウムスズ酸化物(ITO)層19の一部にて半導体薄膜20とコンタクトしている。
第一ゲート絶縁膜4は、後述する第二ゲート絶縁膜5とは異なる組成を持つ窒化珪素膜により形成されている。第二ゲート絶縁膜5とは異なる組成の窒化珪素を構成成分として形成することにより、酸化亜鉛半導体薄膜層を還元性雰囲気から保護し、低抵抗化を防ぐことのできる組成により形成することが可能である。
第一ゲート絶縁膜4の組成として、具体的には、第二ゲート絶縁膜5と比較して、水素濃度及び窒素濃度の小さい窒化珪素膜を用いることが好ましい。これは、酸化亜鉛半導体薄膜に対する水素による還元を抑制することができるためである。
第一ゲート絶縁膜4の厚みは、特に限定されないが、例えば、20〜100nm、好ましくは50nmに形成される。
第一ゲート絶縁膜4を形成する方法としては特に限定されず、各種化学気相成長(CVD)法を用いることができるが、特に、プラズマ化学気相成長(PCVD)法を用いることが好ましい。これは、大面積化が容易なプラズマ化学気相成長(PCVD)法を用いることで、量産化が容易であり、また、図1(a)の構成の場合はスパッタ法による酸化亜鉛の形成とプラズマCVD法による第一ゲート絶縁膜を、図1(b)の構成の場合は同一プラズマCVD装置にて第一ゲート絶縁膜と後述する第二ゲート絶縁膜5と連続して形成可能となるためである。
第二ゲート絶縁膜5は、窒化珪素(SiNx)により形成されている。
この第二ゲート絶縁膜5は、第一ゲート絶縁膜4とは異なる組成を持つ窒化珪素膜により形成されている。第一ゲート絶縁膜4とは異なる組成の窒化珪素を構成成分として形成する。具体的には、第二ゲート絶縁膜5の組成として、第一ゲート絶縁膜4と比較して、水素濃度及び窒素濃度の大きい窒化珪素膜を用いることが好ましい。これは、窒化珪素膜の組成を化学量論的組成(Si3N4)に近づけ、絶縁性を高めると同時に、不純物に対する保護能力の高いゲート絶縁膜となるからである。
この第二ゲート絶縁膜5の厚みは、例えば、200〜500nmに形成され、好ましくは、約300nmに形成されている。
ゲート電極7は、電圧により半導体薄膜3中の電子密度を制御することにより、スイッチングの役割を果たしている。
ゲート電極7はCr、Tiといった金属膜からなり、その厚みは、例えば、約50〜300nmに形成される。
表示電極8の厚みは、特に限定されないが、例えば50〜100nmに形成される。
第1の工程は、基板1上のソース・ドレイン電極2を被覆して設けられた酸化亜鉛(ZnO)からなる酸化亜鉛薄膜層3上に、第一ゲート絶縁膜4を形成する工程である。第2の工程は、上記薄膜をパターニング処理した後、上記第一ゲート絶縁膜4を含む基板全面に第二ゲート絶縁膜5を形成する工程である。第3の工程は、上記第二ゲート絶縁膜上に、ゲート電極7、コンタクト部6及び表示電極8をこの順に形成する工程である。
図示されていないが、この場合、ソース・ドレイン金属膜上にn+ZnOやITO等の導電性酸化物が積層されている場合も当然含まれる。
半導体薄膜3にフォトレジストによりパターンを形成し、HNO3やHCl、あるいはシュウ酸等の水溶液によるウェットエッチング、もしくはCH4等を用いたドライエッチング等を用いてZnO薄膜をエッチング後、レジスト剥離液を用いることなく、酸素あるいは四弗化炭素(CF4)と酸素の混合ガスによるアッシングにてフォトレジストをドライプロセスにて除去する。
この方法によって、図4(2)に示す如く、レジスト剥離液により半導体薄膜界面に損傷を与えることなく、ZnO薄膜をパターニングすることができる。
第一ゲート絶縁膜4は、窒化珪素(SiNx)によって形成する。第一ゲート絶縁膜4の形成方法は、特に限定されないが、SiH4+NH3+N2の混合ガスを用いた各種プラズマ化学気相成長(PCVD)法にて行うことが好ましい。この理由は、プラズマ化学気相成長(PCVD)法は大面積成膜が可能であり、かつ後述の第二ゲート絶縁膜と真空中にて連続形成することができるからである。さらに、プラズマ化学気相成長(PCVD)法による第一ゲート絶縁膜4の形成に用いる混合ガスの成分として、上記したシラン(SiH4)の代わりに、テトラメチルシラン(CH3)4Siを用いても、同様の結果が得られる。
第一ゲート絶縁膜4は、後述する第二ゲート絶縁膜5とは異なる組成で形成する。
具体的には、第二ゲート絶縁膜より窒素濃度及び水素濃度が小さい膜を形成することが好ましい。これは、窒素濃度及び水素濃度が小さいことで、酸化亜鉛半導体層を還元性雰囲気から保護することができるからである。
窒化珪素膜中の窒素及び水素濃度は、例えば、成膜で使用するNH3とSiH4のガス流量比(NH3/SiH4)により調整可能である。第一ゲート絶縁膜のNH3/SiH4比を第二ゲート絶縁膜のそれより小さくすることで、第二ゲート絶縁膜より水素及び窒素濃度の少ない第一ゲート絶縁膜を実現できる。第一絶縁膜成膜時のNH3/SiH4比は4以下が望ましい。
第一ゲート絶縁膜4は、例えば、20〜100nm、好ましくは50nmの厚さに形成する。
第二ゲート絶縁膜5は、窒化珪素化合物(SiNx)によって形成する。第二ゲート絶縁膜5の形成方法は、特に限定されないが、SiH4+NH3+N2の混合ガスを用いた各種プラズマ化学気相成長(PCVD)法にて行うことが好ましい。この理由は、プラズマ化学気相成長(PCVD)法は大面積成膜が可能であり、かつ第一ゲート絶縁膜と真空中で連続して形成可能であり、生産性を向上させることが可能となるからである。
第二ゲート絶縁膜5は、第一ゲート絶縁膜4とは異なる組成で形成する。
具体的には、第一ゲート絶縁膜4より窒素濃度及び水素濃度が大きい膜を形成することが好ましい。これは、例えば、成膜で使用するNH3とSiH4のガス流量比(NH3/SiH4)により調整可能であり、第二ゲート絶縁膜のNH3/SiH4比を第一ゲート絶縁膜のそれより大きくすることで、第一ゲート絶縁膜より水素及び窒素濃度の多い第二ゲート絶縁膜を実現できる。
SiN成膜時のNH3/SiH4比を増大させることで窒化珪素膜の組成を化学量論的組成(Si3N4)に近づけ、絶縁性を高めると同時に、不純物に対する保護能力の高いゲート絶縁膜をとなるからである。第二絶縁膜成膜時のNH3/SiH4比は4以上が望ましい。
第二ゲート絶縁膜は、例えば約200〜400nmに、好ましくは300nmの厚さに形成する。
第1の工程は、基板1上のソース・ドレイン電極2を被覆して設けられた酸化亜鉛(ZnO)からなる酸化亜鉛薄膜層3上に、第一ゲート絶縁膜4を形成する工程である。第2の工程は、上記薄膜をパターニング処理した後、上記第一ゲート絶縁膜4を含む基板全面に第二ゲート絶縁膜5を形成する工程である。第3の工程は、上記第二ゲート絶縁膜上に、ゲート電極7、コンタクト部6及び表示電極8をこの順に形成する工程である。
図示されていないが、この場合、ソース・ドレイン金属膜上にn+ZnOやITO等の透明導電膜が積層されている場合も当然含まれる。
図5(2)に示す如く、半導体薄膜3の上面を被覆するように第一ゲート絶縁膜4を形成する。
第一ゲート絶縁膜4は、窒化珪素(SiNx)によって形成する。第一ゲート絶縁膜4の形成方法は、特に限定されないが、SiH4+NH3+N2の混合ガスを用いた各種プラズマ化学気相成長(PCVD)法にて行うことが好ましい。この理由は、大面積成膜が可能なプラズマ化学気相成長(PCVD)法を用いることによって、スパッタリングによる酸化亜鉛成膜とプラズマ化学気相成長(PCVD)によるゲート絶縁膜成膜を連続して大面積にわたり成膜することができるからである。さらに、プラズマ化学気相成長(PCVD)法による第一ゲート絶縁膜4の形成に用いる混合ガスの成分として、上記したシラン(SiH4)の代わりに、テトラメチルシラン(CH3)4Siを用いても、同様の結果が得られる。
第一ゲート絶縁膜4は、後述する第二ゲート絶縁膜5とは異なる組成で形成する。
具体的には、第二ゲート絶縁膜より窒素濃度及び水素濃度が小さい膜を形成することが好ましい。これは、窒素濃度及び水素濃度が小さいことで、酸化亜鉛半導体層を還元性雰囲気から保護することができるからである。
窒化珪素膜中の窒素及び水素濃度は、例えば、成膜で使用するNH3とSiH4のガス流量比(NH3/SiH4)により調整可能である。第一ゲート絶縁膜のNH3/SiH4比を第二ゲート絶縁膜のそれより小さくすることで、第二ゲート絶縁膜より水素及び窒素濃度の少ない第一ゲート絶縁膜を実現できる。
第一ゲート絶縁膜4の成膜は、各種プラズマ化学気相成長(PCVD)法の中でも、誘導結合方式プラズマ化学気相成長(ICP-CVD)法、電子サイクロトロン共鳴化学気相成長(ECR-CVD)法を用いることが好ましい。この理由は、これらの方法は低温でも良好な膜を成膜することができるため、これらの方法を用いることで、酸化亜鉛を昇温することによるZn成分或いはO成分の分解脱離を抑えることができるからである。
第一ゲート絶縁膜4は、例えば約25〜75nmに、好ましくは50nmの厚さに形成する。
この場合、第一ゲート絶縁膜4は半導体薄膜をレジストアッシングにおけるプラズマから保護する保護膜の役割も果たしている。
この方法によって、半導体薄膜界面に損傷を与えることなく、図5(3)に示される如く、第一ゲート絶縁膜4によって上表面が被覆されたZnO薄膜を得ることができる。
第二ゲート絶縁膜5は、窒化珪素(SiNx)によって形成する。第二ゲート絶縁膜5の形成方法は、特に限定されないが、SiH4+NH3+N2の混合ガスを用いた各種プラズマ化学気相成長(PCVD)法にて行うことが好ましい。プラズマ化学気相成長(PCVD)法による第二ゲート絶縁膜5の形成に用いる混合ガスの成分として、上記したシラン(SiH4)の代わりに、テトラメチルシラン(CH3)4Siを用いても、同様の結果が得られる。
第二ゲート絶縁膜5は、第一ゲート絶縁膜4とは異なる組成で形成する。
SiNの組成は、例えば、成膜で使用するNH3とSiH4のガス流量比(NH3/SiH4)により調整可能であり、第二ゲート絶縁膜のNH3/SiH4比を第一ゲート絶縁膜のそれより大きくすることで、第一ゲート絶縁膜より水素及び窒素濃度の多い第二ゲート絶縁膜を実現できる。
SiN成膜時のNH3/SiH4比を増大させることで窒化珪素膜の組成を化学量論的組成(Si3N4)に近づけ、絶縁性を高めると同時に、不純物に対する保護能力の高いゲート絶縁膜となるからである。第二絶縁膜成膜時のNH3/SiH4比は4以上が望ましい。
第二ゲート絶縁膜は、例えば約200〜500nmに、好ましくは300nmの厚さに形成する。
基板9の大きさは、特に限定されず、薄膜トランジスタ102の形状や大きさに応じて適宜決定することができる。
基板9は、絶縁体として設けられ、SiO2とAl2O3を主成分とする無アルカリガラスから形成されている。
ソース・ドレイン電極10は、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)、n+ZnO等の導電性酸化物、金属、もしくは前記導電性酸化物により少なくとも一部を被覆された金属により、第一実施例のソース・ドレイン電極2と同様に形成される。
ソース・ドレイン電極10の厚みは、特に限定されないが、例えば約30nm〜150nmに形成され、好ましくは、ソース・ドレイン電極上に形成される半導体薄膜11より薄く(例えば、約40nm)形成される。
半導体薄膜層11は、ソース・ドレイン電極10の電極間のチャンネルを形成するように配置される。
半導体薄膜層11は、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする酸化物半導体薄膜から形成されている。
この半導体薄膜層11の厚みは、特に限定されないが、例えば約25〜100nmに形成され、好ましくは、50nm程度に形成される。
ゲート絶縁膜12の半導体薄膜層11に接する部分、つまり最下部の水素濃度及び窒素濃度は低濃度に抑えられている。上層に向かうに従い、水素濃度及び窒素濃度が高くなり、ゲート電極に接する最上部で濃度が最大となっている。
上記の構造を有することにより、半導体薄膜層11の還元を抑制し、なおかつゲート絶縁膜としての機能を果たすことができる。
ゲート絶縁膜12の厚みは、特に限定されないが、例えば、200〜500nm、好ましくは300nmに形成される。
ゲート絶縁膜12を形成する方法としては特に限定されず、各種化学気相成長(CVD)法を用いることができるが、特に、プラズマ化学気相成長(PCVD)法を用いることが好ましい。これは、大面積化が容易なプラズマ化学気相成長(PCVD)法を用いることで、量産化が容易であるためである。
SiNの組成は、例えば、成膜で使用するNH3とSiH4のガス流量比(NH3/SiH4)により調整可能であり、ゲート絶縁膜成膜初期におけるNH3/SiH4比を、徐々に大きくしていくことで、半導体薄膜層11に接する部分、つまり最下部の水素濃度及び窒素濃度は低濃度に抑えられ、上層に向かうに従い、水素濃度及び窒素濃度が高くなるゲート絶縁膜を実現できる。ゲート絶縁膜成膜初期におけるNH3/SiH4比は4以下が望ましい。また、半導体薄膜層11に接する部分、つまりゲート絶縁膜最下層の水素濃度及び窒素濃度が上層と異なっておればよく、必ずしも組成が徐々に変化することは必須ではないが、組成が徐々に変化すればより望ましい。
尚、このコンタクト部13は、図1で示す如く、ゲート絶縁膜12上にフォトリソグラフィーとエッチングにより形成された、コンタクトホール部分に、後述するゲート電極12と同一材料にて形成されている。
ゲート電極14は、電圧により半導体薄膜11中の電子密度を制御することにより、スイッチングの役割を果たしている。
ゲート電極14はCr、Tiといった金属膜からなり、その厚みは、例えば、約50〜300nmに形成される。
表示電極15の厚みは、特に限定されないが、例えば50〜100nmに形成される。
第1の工程は、基板9上のソース・ドレイン電極10を被覆して設けられた酸化亜鉛(ZnO)からなる酸化亜鉛薄膜層11をパターニングする工程である。第2の工程は、上記薄膜をパターニング処理した後、ゲート絶縁膜12を形成する工程である。第3の工程は、ゲート絶縁膜12上に、ゲート電極14、コンタクト部13及び表示電極15をこの順に形成する工程である。
図示されていないが、この場合、ソース・ドレイン金属膜上にn+ZnOやITO等の透明導電膜が積層されている場合も当然含まれる。
まず、半導体薄膜11にフォトレジストによりパターンを形成し、HNO3やHCl、あるいはシュウ酸等の水溶液によるウェットエッチング、もしくはCH4等を用いたドライエッチング等を用いてZnO薄膜をエッチング後、レジスト剥離液を用いることなく、酸素あるいは四弗化炭素(CF4)と酸素の混合ガスによるアッシングにてフォトレジストをドライプロセスにて除去する。
この方法によって、図6(2)に示される如く、レジスト剥離液により半導体薄膜界面に損傷を与えることなく、ZnO薄膜をパターニングすることができる。
ゲート絶縁膜12は、窒化珪素化合物(SiNx)によって形成する。ゲート絶縁膜12の形成方法は、特に限定されないが、SiH4+NH3+N2の混合ガスを用いた各種プラズマ化学気相成長(PCVD)法にて行うことが好ましい。この理由は、プラズマ化学気相成長(PCVD)法を用いることによって、大面積にわたりゲート絶縁膜を成膜することができるからである。さらに、プラズマ化学気相成長(PCVD)法によるゲート絶縁膜12の形成に用いる混合ガスの成分として、上記したシラン(SiH4)の代わりに、テトラメチルシラン(CH3)4Siを用いても、同様の結果が得られる。
ゲート絶縁膜12は、半導体薄膜層11に接する部分、つまり最下部を窒素濃度及び水素濃度が低い膜により形成し、上層に行くに従って、漸次窒素濃度及び水素濃度が増大するように形成する。このことにより、半導体薄膜層11を還元性雰囲気から保護しつつ、絶縁性に優れた膜を形成することになる。
上記の如く窒素濃度及び水素濃度を保持するゲート絶縁膜12を形成するには、プラズマ化学気相成長(PCVD)装置において、混合ガス中のSiH4、NH3、及びN2の流量又は、プラズマへの投入電力を徐々に変化させることによって、両濃度が漸次変化する膜を形成可能である。
具体的には、成膜で使用するNH3とSiH4のガス流量比(NH3/SiH4)により調整可能であり、ゲート絶縁膜成膜初期におけるNH3/SiH4比を、成膜時間の増大とともに徐々に大きくしていくことで、半導体薄膜層11に接する部分、つまり最下部の水素濃度及び窒素濃度は低濃度に抑えられ、上層に向かうに従い、水素濃度及び窒素濃度が高くなるゲート絶縁膜を実現できる。ゲート絶縁膜成膜初期におけるNH3/SiH4比は4以下が望ましい。
ゲート絶縁膜12の成膜は、各種プラズマ化学気相成長(PCVD)法の中でも、誘導結合方式プラズマ化学気相成長(ICP-CVD)法、電子サイクロトロン共鳴化学気相成長(ECR-CVD)法を用いることが好ましい。この理由は、これらの方法は低温でも良好な膜を成膜することができるため、これらの方法を用いることで、酸化亜鉛を昇温することによるZn成分或いはO成分の分解脱離を抑えることができるからである。
ゲート絶縁膜12は、例えば約200〜500nmに、好ましくは300nmの厚さに形成する。
以下の方法(図3参照)により、本発明に係るトランジスタ(図1(b)参照)を作成した。
まず、SiO2とAl2O3を主成分とする無アルカリガラスからなる基板1上にITO(インジウムスズ酸化物)からなるソース・ドレイン電極2を40nm厚で形成した。
次いで、前記基板1及びソース・ドレイン電極2上の全面に半導体薄膜3として酸化亜鉛(ZnO)からなる半導体薄膜3をマグネトロンスパッタ法により、50nmの厚さで形成した。
そして、半導体薄膜3の上面全面にSiNxからなる第一ゲート絶縁膜4を50nmの厚さで形成した。この第一ゲート絶縁膜の形成は、225℃の条件下で、1:2:30の混合比のSiH4+NH3+N2混合ガスを用いたプラズマ化学気相成長(PCVD)法により行った。さらに前記第一ゲート絶縁膜4上にフォトレジストをコーティングし、パターニングされたフォトレジスト4aをマスクとして、前記第一ゲート絶縁膜4をCF4+O2のガスを用いてドライエッチングした。
次いで0.2%HNO3溶液を用いて半導体薄膜3に対しウェットエッチングを行った後、フォトレジストを除去し、前記第一ゲート絶縁膜及びソース・ドレイン電極2を被覆するように、前記基板1、ソース・ドレイン電極2、半導体薄膜3、及び第一ゲート絶縁膜4上全面に亘ってSiNxからなる第二ゲート絶縁膜5を300nm厚で形成した。
この第二ゲート絶縁膜5の形成は、1:10:9の混合比のSiH4+NH3+N2混合ガスを用いたプラズマ化学気相成長(PCVD)法を用い、250℃にて行った。
さらに、ソース・ドレイン電極2の上部に、フォトリソグラフィー及びCF4+O2のガスを用いてドライエッチングによりコンタクト領域を開口した。
最後に、Crからなるゲート電極7を第二ゲート絶縁膜5上に100nm厚で形成し、同一材料にて、コンタクト領域を充填するようにコンタクト部6を形成し、コンタクト部6の上部にITOからなる表示電極8を100nm厚で形成してトランジスタを作成した。
比較例として、上記した方法において、酸化亜鉛活性層の積層工程までは試験例と同様に行った後、第一ゲート絶縁膜を形成せずに、第二ゲート絶縁膜を一層のSiNxによって形成し、ゲート電極部、表示電極部を同様に積層してトランジスタを作成した。
試験例及び比較例のトランジスタを用い、ゲート電圧の変化に伴うドレイン電流の大きさを測定することにより、その伝達特性の評価を行った。
その結果を図7に示す。
2 ソース・ドレイン電極
3 半導体薄膜
4 第一ゲート絶縁膜
5 第二ゲート絶縁膜
6 コンタクト部
7 ゲート電極
8 表示電極
9 基板
10 ソース・ドレイン電極
11 半導体薄膜
12 ゲート絶縁膜
13 コンタクト部
14 ゲート電極
15 表示電極
16 基板
17 アルミニウム層
18 チタン層
19 インジウムスズ酸化物(ITO)層
20 半導体薄膜層
100 薄膜トランジスタ
101 薄膜トランジスタ
Claims (5)
- 酸化物半導体を半導体層にしたトップゲート型薄膜トランジスタの製造方法であって、
前記酸化物半導体からなる薄膜上に、NH3とSiH4とのガス流量比(NH3/SiH4)が4よりも小さく設定された混合ガスを用いたCVD法により、第一の組成の窒化珪素膜を成膜する工程と、
前記第一の組成の窒化珪素膜上に、NH3とSiH4とのガス流量比(NH3/SiH4)が4よりも大きく設定された混合ガスを用いたCVD法により、前記第一の組成とは異なる第二の組成の窒化珪素膜を成膜する工程と、
前記第二の組成の窒化珪素膜上にゲート電極を設ける工程と、を有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記薄膜を前記半導体層としてパターニングする工程を有し、
該工程よりも後に、前記第一の組成の窒化珪素膜を成膜することを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記薄膜を前記半導体層としてパターニングする工程を有し、
該工程よりも前に、前記第一の組成の窒化珪素膜を成膜することを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 酸化物半導体を半導体層にしたトップゲート型薄膜トランジスタの製造方法であって、
前記酸化物半導体からなる薄膜上に、NH3とSiH4とが含まれる混合ガスを用いたCVD法により、窒化珪素膜を成膜する工程と、
前記窒化珪素膜上にゲート電極を設ける工程と、を有し、
前記窒化珪素膜を成膜する工程は、前記混合ガスにおける前記NH3と前記SiH4とのガス流量比(NH3/SiH4)を成膜開始時に4以下に設定するとともに成膜時間の経過に伴って漸次大きくすることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記酸化物半導体はZnOが主成分であることを特徴とする請求項1至4のいずれかに記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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